容疑者が現場に戻って来た! 勉強中の女性(10代)に抱きつき逃走の男(31)緊急逮捕 札幌

札幌・白石警察署は2024年12月31日、不同意わいせつの疑いで、札幌市白石区に住む介護助手の男(31)を逮捕しました。
男は12月30日午後4時半すぎ、札幌市白石区の商業施設で、札幌市厚別区に住む女性(10代後半)に後ろから抱きつくなど、わいせつな行為をした疑いが持たれています。
警察によりますと、商業施設の休憩スペースで勉強していた女性にわいせつな行為をしたあと、男は徒歩で逃走していました。
翌日になって、商業施設の従業員から「きのうの男と似ている人が来店している」と警察に通報があり、駆けつけた警察官が職務質問。
逃走していた男の特徴と似ていることや、事件に関する供述をしたため、緊急逮捕にいたりました。
調べに対し男は、「知らない女の子に抱きつきました」と供述していますが、疑いが持たれているその他の行為については認めていないということです。
警察は、男が再び現場に現れた目的を調べるとともに、余罪などについて捜査しています。

皇居・宮殿で新年祝賀の儀 天皇陛下「国民の幸せ祈る」

天皇、皇后両陛下が皇族や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿であり、天皇陛下は「新しい年を共に祝うことを誠にうれしく思います。年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられた。
宮殿「松の間」で、秋篠宮ご夫妻や両陛下の長女愛子さまら皇族が順次あいさつした。その後、両陛下は皇族と共に宮殿の各部屋を回り、石破茂首相や閣僚、衆参両院議長、最高裁長官らから祝賀を受けた。
昨年11月に三笠宮妃百合子さまが亡くなったことから、三笠宮家と高円宮家の皇族は出席を控えた。

「しんどかったが来て良かった」妻子4人亡くし地震後、初めて現地に

最大震度7を観測した能登半島地震は1日、発生から1年を迎えた。妻と子ども3人の一家4人を亡くした大間圭介さん(42)はこの日、石川県珠洲(すず)市仁江(にえ)町の現場を地震後初めて慰霊に訪れ、家族の冥福を祈った。
大間さん一家は1年前、金沢市の自宅から、珠洲市の妻はる香さん(当時38歳)の実家に帰省し、親戚一同の12人でにぎやかな元日を過ごしていた。
地震の揺れで裏山が崩れ、居間にいたはる香さん、長女優香さん(同11歳)、長男泰介(たいすけ)さん(同9歳)、次男湊介(そうすけ)ちゃん(同3歳)が土砂にのみ込まれて犠牲になった。家族のうち、大間さんだけが残された。
大間さんは1日午前10時20分ごろに現地に到着。家があった場所に花を手向け、お菓子やペットボトル入りのジュースも供えた後、しゃがんで目を閉じて手を合わせた。
土砂に埋まった家屋は原形をとどめず、崩れた土砂や倒木が今も大量に残る。周囲を歩き回り、大きく損壊して形をとどめない一家の乗用車を目にして、おえつを漏らした。
大間さんは「当時の様子を思い出すので来ることができなかったが、いつまでも背を向けてはいられない。長かったけど、あっという間だった」と振り返った。
地震後、しばらくはふさぎ込む日々だったが、石川県警の警察官として2024年3月に仕事に復帰。
23年秋に学校行事のマラソン大会を控えた長女と長男に「やればできるよ」と励ましたことを思い出し、24年10月に「金沢マラソン」に出場して完走した。「何か決まっているわけではないが、マラソンのように次の目標に備えて準備したい」と語る。
この日の献花を終え、「亡くなった家族と過ごした1年だった。生き残った私は家族に生かしてもらったと思うので、一日一日を無駄にせず、家族がやりたかったことをしてあげたい。来るのはしんどかったが、家族のことや楽しかったことを思い出し、来て良かった」と語った。【井村陸】

北アルプスでテントが飛ばされ身動き取れなくなった大学生の男女3人、ヘリで救助

長野県大町市の北アルプス・爺ヶ岳の東尾根付近(標高約2500メートル)で12月31日午後、悪天候のため身動きが取れなくなっていた大学生の男女3人について、県警は1日午前10時半頃までにヘリで救助した。3人とも病院に搬送されたが、命に別条はないという。
県警によると、3人は12月26日から入山し、31日に強風でテントが飛ばされて身動きが取れなくなっていた。110番で救助要請を受けた県警が、雪に穴を掘ってビバークするよう指示していた。

大みそかの夜から元日未明に東京都内で火事相次ぐ、計4人死亡

大みそかから1日未明にかけて、東京都内では火災が相次ぎ、計4人が死亡した。
昨年12月31日午後5時頃、墨田区押上の住宅から出火し、周辺の住宅を含め計10棟約400平方メートルを焼いた。住宅の焼け跡から2人の遺体が見つかり、警視庁が身元の確認を進めている。
同日午後8時55分頃には、江東区北砂の住宅から出火し、2階建て約50平方メートルを全焼した。1階から住人とみられる80歳代くらいの女性が救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
1日午前0時35分頃には、板橋区大原町のマンションから出火、3階の一室約25平方メートルを焼いた。住人とみられる60歳代くらいの女性が救助されたが、病院で死亡が確認された。

悠仁さま和装で天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻に新年のあいさつ 今年4月から筑波大学進学

秋篠宮家の長男・悠仁さまは、新年にあたって、天皇皇后両陛下にあいさつをするため、皇居を訪問されました。
きょう午前9時半ごろ、和装の悠仁さまは姉の次女・佳子さまとともに、にこやかに手を振りながら、皇居・正門から入られました。
悠仁さまがカメラの前に姿を見せられるのは、去年12月の筑波大学合格発表後、初めてです。
皇居では、午前中から「新年祝賀の儀」が行われていますが、悠仁さまは成年式を終えていないため、宮中の行事には出席せず、ほかの皇族方とは別室で両陛下にあいさつされました。
その後、悠仁さまは祖父母にあたる上皇ご夫妻にもあいさつをするため、お住まいの仙洞御所を訪問されました。
悠仁さまは今年3月に筑波大学付属高校を卒業し、4月から筑波大学生命環境学群の生物学類に進学されます。

「地震に洪水、大変な1年だった」 被災地の神社に初詣客、新年の安寧と復興の進展祈る

能登半島地震の発生から1年となった1日午前、地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市河井町の重蔵神社には初詣客が姿を見せ、今年1年の安寧と被災地の復興を祈っていた。
神社近くに実家があり、家族とともに初詣に訪れた同県中能登町の濱口拓斗さん(33)は「昨年は地震に洪水があり、大変な一年だった」と振り返った。1年前の地震は実家に帰省直後に被災。半壊した実家は現在、リフォーム中という。
仕事は土木関係で、現在は隣の珠洲市内で復興に携わる。「輪島に若い人が戻ってきてほしい。周りは家がなくなって寂しいし、街が盛り上がらない」と被災地の行く末を心配していた。(泰道光司)

週間天気予報 Uターンラッシュに寒気強まる

4日頃に寒気ピーク Uターン影響注意
年始は5日(日)頃にかけて冬型の気圧配置が強弱を繰り返します。寒気の流れ込みのピークは4日(土)頃で、このタイミングでは北日本だけでなく北陸や山陰なども寒気の影響を受け、日本海側を中心に一時風雪が強まる可能性があります。Uターンラッシュに影響がでる可能性があるためご予定のある方はご注意ください。
太平洋側は晴れる日が多いものの、東日本や東北では1月3日(金)頃に気圧の谷の影響を受けて雲が広がる見通しです。4日未明に見頃となる「しぶんぎ座流星群」の観測にも影響がありそうです。
仕事始めの頃に低気圧が通過か
仕事始めの方が多い6日(月)頃に、低気圧が日本海と太平洋をそれぞれ東進し、冬型の際に晴れることが多い地域でも天気が崩れる可能性があります。寒気の流れ込みは弱まるため、東日本や西日本の平地では雪ではなく雨の見込みです。
7日(火)になると再び冬型の気圧配置となるため寒気が流れ込み始めます。降水の範囲や雪や雨かの予想が難しくなっていますので、今後の情報にご注意ください。
日々の気温差にも注意
北日本ではしばらく気温が平年並みか低めの日が続く予想です。初詣などにおいでの際は例年以上に寒さがつらくなりそうです。
東日本や西日本は3日(金)頃までは平年並みか高めですが、4日(土)~5日(日)は平年より低い所もありそうです。晴れる日の朝は一段と冷え込みが強まり、西日本の市街地でも0℃前後まで最低気温が下がる可能性もあります。路面凍結などにご注意ください。
また、6日(月)~7日(火)には所により気温が上がる可能性があります。日々の寒暖差にもご注意ください。

「半歩ずつ」でも前に 能登半島地震から1年 輪島で追悼式

最大震度7を観測し、500人以上が死亡した能登半島地震は1日、発生から1年を迎えた。石川県は同日、同県輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで、地震と9月の能登豪雨の追悼式を開催し、遺族や被災自治体関係者、石破茂首相ら計445人が参列した。地震発生時刻の午後4時10分に合わせて黙とうをささげた。
馳浩知事は式辞で「ご遺族の悲しみは計り知れず、胸が締め付けられる」と哀悼を表明。全国からの支援に謝意を示すとともに、「このたびの複合災害は復旧・復興への道のりがいかに長く険しいものかという事実を突き付けている」とし、復興への決意を新たにした。
石破首相は「被災者の恒久的な住まいの確保、災害廃棄物処理の加速、インフラの本格的復旧、地域産業の再生など取り組むべき課題はまだ数多く残されている。被災者一人一人の気持ちを受け止め、生活となりわいの再建、被災地の創造的復興に政府一丸となって取り組んでいく」と述べた。
発生当時に在任中だった岸田文雄前首相は被災地視察を振り返り、「すさまじい地震の爪痕に被害の甚大さを実感し、避難生活の過酷さを痛感した。ボランティアや医療・福祉関係者の方々の尽力に勇気付けられた」と話した。
遺族を代表して、地震による家屋倒壊で父洋一さん(当時82歳)を亡くした小林由紀子さん(53)=同県穴水町=があいさつに臨み、「突然の出来事に悲しみ、絶望感にうちひしがれた」と振り返った。洋一さんから受け継いだ衣料品店ががれきの山に変わった被災状況や、店の営業再開を振り返り、「半歩ずつですが、夫と共にこの店を守り抜く。それが父への感謝であり、地域の皆さんへの恩返しだと考えている」と語った。
能登半島地震は、帰省した人も含めた一家だんらんの新年を直撃した。2024年12月27日時点で504人が犠牲となり(うち災害関連死276人)、2人が行方不明のままだ。県内だけで住家被害は全壊約6000棟を含めて約10万棟に及び、土砂崩れ、津波、液状化などさまざまな被害が発生。過疎高齢化が進む地域の状況を深刻化させ、日本が直面する諸課題を浮き彫りにした。
24年9月21日には能登半島北部を中心に豪雨に見舞われ、16人が亡くなった。多くの家屋や地震の被災者向けの仮設住宅が浸水するなど、復興途上の被災地にさらなる打撃となった。【深尾昭寛、国本ようこ】

愛子さま、白いドレス姿で上皇ご夫妻に新年のごあいさつ

天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは1日、新年のお祝いのあいさつのため、上皇ご夫妻のお住まいである赤坂御用地の仙洞(せんとう)御所(東京都港区)を訪問された。
午後2時50分ごろ、御用地に入る際には、愛子さまは白いドレスにティアラ(宝冠)をつけた正装姿で、車の窓を開け、沿道の人ににこやかに応じられた。愛子さまは昨年12月23日の上皇さまのお誕生日の際、インフルエンザ感染が判明し、お祝いのあいさつを見合わせられていた。
仙洞御所にはこの日、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、ご夫妻の次女の佳子さまをはじめとする皇族方が足を運ばれた。