【5回目公判】「テロリストのアジトのよう」 山上被告の自宅は足の踏み場も無く 缶に詰まった大量の火薬も 捜索の警察官出廷 安倍元総理銃撃事件

奈良市で安倍元総理が銃撃された事件で、殺人などの罪に問われる山上徹也被告(45)の5回目の公判で、事件直後に山上被告の自宅を捜索した警察官が、証人として出廷しました。
山上被告の自宅は足の踏み場もないような状態で、リビングに入ると6丁の手製銃があったことや、スコープや薬きょう殺人に関する書籍が次々に見つかったことを挙げ、「テロリストのアジトのように感じました」と振り返りました。
また缶やプラスチックの容器に詰められた大量の火薬を見つけた時には、「爆弾やと思いました」と述べました。

女性をハンマーで殴った疑い、元従業員逮捕 社長とトラブルか 東京

5日午後0時半ごろ、東京都大田区仲池上2の会社事務所で「元従業員が暴れている」と110番があった。事務所の50代の女性従業員がけがをしており、駆け付けた警察官が、ハンマーのようなものを持っていた自称職業・住所不詳、高須神貴(こうき)容疑者(32)を傷害容疑で現行犯逮捕した。
警視庁田園調布署によると、高須容疑者は以前、この会社に勤めており、社長とトラブルを抱えていたとの趣旨の話をしているという。
女性は後頭部を複数回ハンマーのようなもので殴られたとみられる。救急搬送されたが、意識はあったという。
高須容疑者は「元職場の女性を殴った」と容疑を認めているという。ハンマーのようなものは約30センチの鉄製。他に刃渡り約20センチのサバイバルナイフも手にしていたといい、ともに現場で押収された。
事務所は4階建てビルの3階で、当時は被害にあった女性だけしかいなかった。【菅健吾】

シャンパン瓶で殴り暴言…ガールズバーで強制労働疑い 店長ら逮捕

「支配」はおよそ9カ月間、続いた。ガールズバー店長は女性店員の頭をシャンパンの瓶で殴り、何度も暴言を浴びせたという。
「なんで言うことを聞けないの?」
店長のスマートフォンには、殴りながら撮影した動画が残されていた。
警視庁保安課は5日、東京・池袋のガールズバー「イーウェーブモーニング」店長、鈴木麻央耶(39)=住所不定=と従業員、田野和彩(あい)(21)=東京都世田谷区=両容疑者を労働基準法違反(強制労働)の疑いで逮捕したと発表した。
逮捕容疑は2024年10月~25年7月中旬ごろ、20代の女性店員に「おまえは接客態度が悪いから稼げない」「おまえは金遣いが荒いからおれが管理してやる」と繰り返し言ったり、空き瓶で頭をたたいたりして店で無理やり働かせたとしている。
保安課によると、鈴木容疑者は「ボコボコになるまで暴力を振るったので、彼女が『仕事をやめたい』と言えなかったことは分かっている」と供述。田野容疑者も容疑を認めているという。
2人は9カ月間、この女性店員に同店や、「セクシーキャバクラ(セクキャバ)」で働くよう指示し、歌舞伎町の路上で売春をするよう言い含めていた。鈴木容疑者が「なんのために指示してやっていると思っているの?」と言って殴る間、田野容疑者は他の従業員が店に入ってこないようにし、女性が泣き叫ぶ様子を見ていたという。
女性は、全地球測位システム(GPS)機器を持たされて居場所を管理され、売春で稼いだ金は鈴木容疑者に渡していた。両容疑者の逮捕は、女性に売春をさせた売春防止法違反(管理売春)容疑=処分保留で釈放=に続いて2回目。【菅野蘭】

〈林芳正大臣に“公選法違反”疑惑〉架空の「ポスター監視代」が支払われていた スタッフは「監視なんて、しとらんよ」

林芳正総務大臣(64)が昨年の衆議院議員選挙において公選法に違反していた疑いがあることが「 週刊文春 」の取材で分かった。
林氏といえば、自民党総裁選に出馬し、高市早苗内閣の総務大臣に就任。「週刊文春」はこれまで林氏について、「 政治資金8000万円“使途隠し” 」や「 1年で政治資金1300万を会食に使用 」していたことなどを報じてきた。
そして今回、新たに判明したのが、昨年10月の衆院選後に提出した選挙運動費用収支報告書に虚偽記入をしていた疑いだ。
「ポスターの監視なんて、ないない」
「週刊文春」が入手した選挙運動費用収支報告書によれば、林氏の陣営は労務費として約316万円を支払っている。中でも123人(重複含む)に対して支払われているのが「ポスター監視」などの名目で支払われた「ポスター維持管理費」だ。
収支報告書に添付された領収書に「ポスター監視 10/17、10/26」と名目が記され、1万円を受け取っていた選挙区内の長門市在住のA氏はこう語る。
「ポスターの監視なんて、ないない。前回の林さんの選挙でもしとらんよ。頼まれてもないし」
同じ地区で「ポスター貼り代」の5000円のほかに、「ポスター監視代」としても5000円を受け取ったB氏もこう証言する。
「ポスター貼るのは地域の支部長さんに頼まれて初日にやりましたけどね。その後の見回りは頼まれてないし、やってないですわ」
取材に応じた11人のうち8人が「維持管理費」の一部または全部が実態と乖離していると認めた。
故意に虚偽を記載した場合、『虚偽記入』にあたる
公職選挙法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授はこう指摘する。
「故意に虚偽を記載した場合、公選法第246条の『虚偽記入』にあたる。さらに今回のケースでは、実際にはしていない『ポスター維持管理』への報酬としてお金を支払っていたとすると、同時に公選法199条の2が禁じる、選挙区内の者への違法な『寄附』に該当しうる。いずれも法定刑は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金です」
林事務所は…「公選法上問題のない支出であると認識」
林氏の事務所に質問状を送付すると、次のように回答があった。
「ご質問の件は、公営掲示板に選挙運動用ポスターを貼付したり、毀損した場合の貼り替えなど機械的労務であり、そのことを選対事務局から事前に説明した上で労賃をお支払いしているところであり、公選法上問題のない支出であると認識しています」
だが、公選法違反の疑いはこれだけではなかった――。

11月5日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および11月6日(木)発売の「週刊文春」では、林氏の衆院選で起きていた虚偽記載、違法な寄附などの疑惑だけでなく、運動員買収などについても詳しく報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年11月13日号)

《被害総額35億円》滝川クリステル(48)のビジネスパートナーが“詐欺容疑”で刑事告訴された〈夫・進次郎氏と交流も…〉

フリーアナウンサー、滝川クリステル(48)の“ビジネスパートナー”の男性が、「ドン・キホーテ」創業者の安田隆夫氏(76)からパラオ共和国内で刑事告訴されたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
男性は、シンガポール人実業家のケン・チャン・チェン・ウェイ氏(58)。
「両親はシンガポール人ですが、父が日本で医師として働いており、ケン氏も東京生まれで日本語は堪能です。1992年に南カリフォルニア大を卒業後、モルガン・スタンレー証券を経て、シンガポール政府投資公社(GIC)へ。日本語能力を買われ、2006年にはGICリアルエステート・インターナショナル・ジャパン株式会社(現GICジャパン株式会社)の代表取締役に就任した」(経済紙記者)
2019年に独立し、ペイシャンスキャピタルグループ(PCG)を設立。2023年には京阪ホールディングスの取締役、2024年には西武ホールディングスのエグゼクティブアドバイザーに就任している。
滝川クリステルの財団は「ケン氏の人脈で成り立っている」
実業家として飛ぶ鳥を落とす勢いのケン・チャン氏。そんな彼が物心共にサポートする相手が滝川なのだ。
滝川は2014年、犬猫の殺処分ゼロなどを掲げる一般社団法人クリステルヴィアンサンブルを設立したが、
「ケン氏は、財団の顧問弁護士をはじめ、活動をサポートする複数のメンバーを紹介。ケン氏自身も2018年に財団の理事に就任した。つまり滝川の財団は、ケン氏の人脈で成り立っているのです」(財団関係者)
ケン・チャン氏は滝川を通じて、夫である小泉進次郎防衛相(44)にも急接近したという。
「ケン氏と小泉夫妻はお互いの子供の年齢が近いこともあり、やがて互いの家を行き来する家族ぐるみの付き合いとなった」(ケン・チャン氏の知人)
35億円に上る詐欺容疑で刑事告訴
一方の安田氏は、「ドン・キホーテ」の生みの親で、一代で年間売上2兆円の巨大企業を築いた小売界の帝王。安田氏は今年4月、ケン・チャン氏を詐欺容疑でパラオの司法省に刑事告訴し、受理された。被害総額は約35億円に上るという。
「犯罪が事実であれば由々しき事態」「当財団としても初耳の話」
夫の小泉氏は今年10月の自民党総裁選で決選投票で敗れたものの、滝川が将来のファーストレディ筆頭候補であることに疑いの余地はない。そんな滝川の“パートナー”にかけられた詐欺容疑。滝川は「週刊文春」の取材に、財団を通じて概ねこう回答した。
「ケン・チャン氏は現在、当財団の理事の立場にあり、理事会への参画を通じ活動に助言頂いております。当該犯罪が事実であれば由々しき事態と考えますが、当財団としても初耳の話で、事態の推移を見守りたいと思います」
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11月5日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および11月6日(木)発売の「週刊文春」では、安田氏が告発するケン・チャン氏の“詐欺容疑”の内実や、ケン・チャン氏が3時間にわたって「週刊文春」に語った“弁明”、ケン・チャン氏が明かした滝川への秘めた思いなどを詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年11月13日号)

福島社民党首、新垣氏を慰留=離党届を返送

社民党は5日、常任幹事会を国会内で開き、離党する意向を示した新垣邦男衆院議員(沖縄2区)を巡り協議した。19日に予定する全国幹事長会議で一定の方向性を示すことを確認。福島瑞穂党首は「(新垣氏が所属する)党沖縄県連合を中心に、慰留も含めて努力していく」と述べた。
新垣氏は10月31日付で、福島氏宛てに離党届を郵送。ただ、党規約では所属する沖縄県連合に提出しなければならず、執行部は返送する方針。 [時事通信社]

赤旗報道は「共産の主張」=維新・藤田氏、記者名刺を公開

日本維新の会の藤田文武共同代表は5日の党会合で、自身の「公金還流」疑惑を報じた共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」に関し、「報道機関ではない。共産党の主張だ」と指摘した。「われわれの返答も恣意(しい)的に書く。記事ではなく主張だから、対抗していきたい」と語った。
藤田氏は10月30日、取材を受けた赤旗日曜版記者の名刺をX(旧ツイッター)で公開。赤旗側は4日、「正当な取材活動を萎縮させる」と削除を申し入れた。藤田氏は携帯電話番号やメールアドレスの一部を伏せたことを理由に「それ以外は公開情報だ」として応じていない。
共産党の田村智子委員長は5日、記者団に「不都合なことを取材すればこういう目に遭うとの脅しだ。そんなことを政権与党の代表がするのか」と非難。「批判を許さない危険性が言動に表れている」と断じた。 [時事通信社]

高市首相、労働規制緩和前向き=早期解散否定、憲法改正にも意欲―衆参で代表質問

高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が5日、衆参両院で行われた。首相は労働時間規制の緩和について「過労死に至るような残業を良しとはしない」と述べつつ、「働き方の実態とニーズを踏まえ検討を深めていく」と前向きな考えを表明。早期の衆院解散・総選挙に関しては「今は考えている余裕はない」と否定的な意向を改めて示した。
衆院本会議での立憲民主党の吉田晴美代表代行、国民民主党の玉木雄一郎代表への答弁。労働時間規制緩和は内閣発足時、首相が上野賢一郎厚生労働相に検討を指示した。吉田氏は「過重労働や過労死を助長する恐れがある」と批判した。
首相はまた、憲法9条改正や緊急事態条項創設について「時代の要請に応えられる憲法を制定することは喫緊の課題だ」と意欲を示した。
玉木氏は教育・科学技術予算の倍増と財源としての「教育国債」創設を提唱。防衛費増のため「防衛国債」を検討しているかどうかただした。首相はいずれも「新しい財源調達の在り方は前向きに検討している」と説明。玉木氏が提案した奨学金の債務残高に応じた減税は「効果が限定的だ」と慎重な姿勢を示した。
公明党の斉藤鉄夫代表は野党の立場で初めて質問に立った。自民党派閥裏金事件を踏まえ、国民民主と共に検討する企業・団体献金の規制強化案に賛同を求めた。首相は「必要性や相当性を慎重に議論する必要がある」と述べるにとどめた。
斉藤氏は自民と日本維新の会の連立合意書に明記された比例代表を念頭に置く衆院議員定数削減について「多様性を排除し、民主主義を破壊する」と指摘。首相は「できるだけ幅広い賛同を得ることが重要だ」と答えた。
これに先立つ参院本会議では、立民の水岡俊一参院議員会長が学校法人森友学園を巡る財務省公文書改ざんに関し、政府が第三者委員会を設けて真相を解明するよう迫った。首相は検察が不起訴処分とした点などに触れ、「改めて第三者による調査が必要とは考えていない」と否定した。
北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けた金正恩朝鮮労働党総書記との会談については、「私が先頭に立って果敢に行動することで成果に結び付けたい」と語った。自民の松山政司参院議員会長への答弁。
れいわ新選組の高井崇志幹事長と共産党の田村智子委員長も登壇し、消費税減税などを訴えた。 [時事通信社]

陸自が秋田・鹿角市でクマ対策の支援活動開始、箱わなの移動に出動 「誠心誠意取り組む」

秋田県でクマによる人的被害が深刻化している状況を受け、陸上自衛隊の秋田駐屯地(秋田市)で災害派遣なども担っている第21普通科連隊から隊員15人が5日、同県鹿角市に派遣され、クマ対策の支援活動を始めた。隊員らは車両7台に分かれて午前10時すぎから順次、活動拠点となる同市花輪の柴平地域活動センターに入った。初日は、青森駐屯地(青森市)の第9師団からの応援要員も駆け付けた。
鹿角市長「迅速な派遣に感謝」
午後1時半から、同センターで派遣受け入れ式が非公開で行われ、秋田駐屯地の清田裕幸司令も出席した。式後、鹿角市の笹本真司市長は記者団に「(秋田)県知事の派遣要請から1週間という迅速な派遣に感謝を伝えた。自衛隊側からは誠心誠意取り組むという言葉をもらった」と説明した。
さらに笹本市長は「今年度の市内のクマ捕獲数は計290頭、10月だけでも100頭近い。市民は山に入らないと徹底しているが、クマは街中に出て背後から襲ってくるので、イベントの中止だけでなく、外に出ることもできない。市民の安全確保に向け、市としても自衛隊と一緒に取り組む」と語った。
この後、隊員らは既に仕掛けてある箱わなの移動のために出動。鹿角市十和田大湯地区のクリの木近くに仕掛けた箱わなを、猟友会メンバーや市職員らとともに、10キロほど離れたリンゴ園近くに運搬・移設した。
隊員の一部は泊まり込みで活動
クリは既に実がなくなったが、リンゴ園は真っ盛りで赤い実がたわわに実る。設置場所近くの農道にはクマの糞が点々と落ちていた。このリンゴ園を営む女性(75)は「(クマが)道を歩く姿をしょっちゅう見かけ、リンゴをずいぶん食われた。6月にはサクランボも食い荒らされた。自衛隊に助けてもらってありがたい。早く捕まえてほしい」と作業を見守っていた。
隊員15人のうち10人程度は柴平地域活動センターに泊まり込みで活動し、毎日午前7時から暗くなる午後4時まで、箱わなの運搬や設置手伝い、市内の地形状況の調査などを続ける。(八並朋昌)

特殊機器使い「アルファード」盗んだ疑いで男ら逮捕 3都県で被害総額約3億5千万円か

トヨタの高級自動車「アルファード」を盗んだとして、警視庁捜査3課と千葉県警の合同捜査本部は5日、窃盗の疑いで、いずれも千葉県松戸市の職業不詳、立原正樹容疑者(33)と、住吉会系組員の幸良栄作容疑者(34)を逮捕した。調べに対し、立原容疑者は黙秘し、幸良容疑者は否認している。
逮捕容疑は1月21日午前3時半ごろ、埼玉県川口市内の住宅からアルファード1台(時価約600万円相当)を盗んだとしている。
捜査3課によると、立原容疑者は幸良容疑者のほかにも5人ほどと窃盗を繰り返し、昨年1月以降に東京、千葉、埼玉の3都県で起きた約90件の高級自動車窃盗事件に関与したとみられ、被害総額は約3億5千万円に上るという。
立原容疑者は、自宅などに車の制御システムに侵入して解錠する「CAN(キャン)インベーダー」や切り取られたナンバープレートを保管していた。捜査3課はCANインベーダーを使って自動車盗を繰り返していたとみて調べている。