13日午後7時45分ごろ、栃木県鹿沼市藤江町の東北自動車道下り線で、ガードレールに衝突して追い越し車線に停車していた乗用車に、後ろから来た横浜市港北区の男性会社員(36)の乗用車が追突した。県警高速隊によると、会社員の車には他に2歳と6歳の息子2人が乗っており、2歳が頭を強く打ち意識不明の重体、6歳が腹部に重傷を負った。
追い越し車線に止まっていた車の運転手は現場に車を残して立ち去っていたが、県警は14日午前、さいたま市大宮区三橋、解体業、ベアジット・セイト・イゼツ容疑者(30)=トルコ国籍=を道交法違反(無免許運転、事故不申告など)容疑で逮捕した。無免許運転は認めているが、「逃げようとしたわけではない」などと容疑を一部否認しているという。現場は片側3車線の直線道路。【福田智沙】
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岩場に女性の遺体…宿泊客の捜索中に発見 頭部から出血も着衣に乱れなし 沖永良部島・和泊町
14日朝、沖永良部島の和泊町で、行方不明となっている宿泊客を捜索していた消防隊員が岩場で女性の遺体を見つけました。警察が身元の確認を急いでいます。
女性の遺体が見つかったのは、和泊町の岩場です。警察によりますと、13日午後6時半頃、宿泊施設の関係者から「宿泊客と連絡が取れない」と警察に通報がありました。
捜索していたところ、14日午前7時半頃、海沿いの岩場に倒れている身元不明の女性の遺体を消防隊員が見つけました。女性は頭部から出血していて、着衣に乱れはなかったということです。
年齢は40代から50代、身長は160センチメートルくらいで、体型は中肉。肩にかかるくらいの黒髪で、灰色のTシャツに黒のズボン、白色の靴を履いていたということです。
警察は行方が分からなくなっている宿泊客の可能性もあるとみて、身元の確認や死因などを調べています。
乗用車とワンボックス車が正面衝突…子供2人含む男女7人搬送、50代男性死亡
14日午後2時25分頃、長野県松本市波田の国道158号で、乗用車とワンボックス車が正面衝突した。この事故で、子供2人を含む男女計7人が病院に搬送され、乗用車の50歳代男性が死亡した。ほかの6人は命に別条はないという。
松本署の発表によると、現場は片側1車線の緩やかなカーブで、どちらかの車が対向車線にはみ出し、衝突したとみられる。同署で詳しい事故の状況や原因を調べている。
次の自民党総裁、トップは高市早苗氏29%・小泉進次郎氏が続く…読売世論調査
読売新聞社は13~14日、全国世論調査を実施した。自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)を巡り、次の自民党総裁に誰がふさわしいと思うかを尋ねたところ、高市早苗・前経済安全保障相が29%でトップだった。次いで小泉進次郎農相が25%だった。
昨年9月の総裁選立候補者のうち石破首相を除いた8人から選んでもらった。3位は茂木敏充・前幹事長、河野太郎・前デジタル相が7%で並び、林芳正官房長官の6%、小林鷹之・元経済安保相の3%が続いた。「いない」と答えた人は14%だった。
自民支持層に限ると、小泉氏の33%がトップで、高市氏の28%を上回った。続いて河野氏が9%、林氏が8%、茂木氏が6%、小林氏が5%だった。「いない」は4%だった。
総裁選で、とくに議論してほしい政策や課題を八つの中から、複数回答で尋ねたところ、「物価高対策」が88%で最も多かった。次いで、「景気や雇用」が85%、「外交や安全保障」が78%、「社会保障」が74%などだった。
石破首相の退陣「妥当」64%、実績「評価する」44%…読売新聞世論調査
読売新聞社が13~14日に行った全国世論調査で、石破首相の退陣を妥当だと「思う」は64%で、「思わない」は28%だった。
石破内閣の約1年間の実績を全体として評価するかどうかを聞いたところ、「評価しない」とした人は「あまり」の36%と「全く」の19%を合わせて55%。「評価する」は「大いに」の6%と「多少は」の38%を合わせて44%だった。
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
神戸山口組らとの分裂抗争を一方的な宣言により終結させた六代目山口組。以降、「失われた10年」を取り戻すかのごとく組織改編を続けているが、今後の山口組の方向性が窺える大きな人事が行なわれたことがわかった。実話誌記者が語る。
「9月8日、六代目山口組の司忍組長、高山清司相談役(前若頭)、竹内照明若頭の出身母体である中核組織・弘道会で新しく四代目会長が決まった。同組織ナンバー2だった野内正博若頭が会長に昇格。会長だった竹内若頭は”総裁”に就任しました。”総裁”にはこれまで高山相談役が就いていたが、外れることになった」
この弘道会の人事は暴力団関係者の間だけでなく、警察、メディア関係者の間でも大きな話題となっている。その背景には前月10日、六代目山口組が行なった「臨時の執行部人事」がある。
六代目山口組において8月は”夏休み”扱いで、会合などはほとんど開かれず、人事も秋以降がもっぱらだ。しかし、この臨時執行部会では分裂抗争の終結宣言後、これまであまり姿を現さなかった高山相談役も出席したとあって、いかにこの臨時執行部会、執行部人事が重要だったかがわかる。
「そこで主要ポストである本部長に山下昇若頭補佐が就任、森尾卯太男本部長は舎弟頭、青山千尋舎弟頭は最高顧問にそれぞれスライドする人事が発表されました。終結宣言後の六代目山口組は大幅な若返りを図っていて、分裂抗争前から執行部入りしていたのは森尾舎弟頭、青山最高顧問、竹内若頭の3人だけ。
森尾舎弟頭、青山最高顧問も執行部に残ることには変わりないのですが、”アドバイザー”的な立ち位置になると見られている。これにより事実上、竹内若頭が執行部の最年長と言っても過言ではなくなり、ついに代替わりへのカウントダウンが始まったと見られていた」(前出・実話誌記者)
その矢先に、新たに竹内若頭出身の弘道会人事が行なわれたため、大きな関心が寄せられているのだ。警察関係者もこう口にする。
「竹内若頭の七代目就任は現実味を帯びてきている。山口組の組長は原則終身制ですが、司組長と高山相談役、竹内若頭の関係性は深く、たとえ組長を譲ったとしても司組長の権力は依然残るだろう。”分裂抗争を終わらせるのが自分の責任”と司組長は口にしていたと言われているが、それもクリアされていることになる。司組長が首を縦に振れば、代替わりが実現する”土台”はできているのではないか」
「七代目山口組若頭」に誰が就くのか
哺乳類の100倍!? ヒメツリガネゴケ、放射線に強い理由が判明
およそ5億年前に初めて陸上に進出した植物の仲間で、北半球に広く分布するヒメツリガネゴケが、哺乳類より100倍以上も放射線に強いのは、DNAの損傷を効率よく正確に修復できるからだとする結果を、量子科学技術研究開発機構と仏パリ・サクレー大の研究チームがまとめた。人間を含め、放射線への耐性を高める新たな技術開発につながると期待される。
一般に植物細胞はヒト細胞よりも放射線に強いことは知られるが、植物の中でも耐性に違いがある。近年、ヒメツリガネゴケは植物細胞の中で極めて放射線に強く、277グレイ(グレイは放射線の吸収線量の単位)を照射しても生存率が50%と高いことが明らかになっている。哺乳類では2・5グレイ程度で同じ生存率となる。
DNAの損傷の中で最も重篤なものが二重らせん構造の両方の鎖が同時に切断される「2本鎖切断」だ。研究チームは、ヒメツリガネゴケが放射線による2本鎖切断を効率よく、かつ正確に修復して生き延びていることに着目した。
2本鎖切断を修復する方法のうち、二つのDNAの間で同じ配列の部分を交換して修復する「相同組み換え」を使えなくしたところ、放射線への耐性が大きく低下した。実際に、修復の際の重篤なエラーが増すことも明らかになった。
また、ヒメツリガネゴケは、細胞の中にDNAを含む27本の染色体を1セット持つことが通常だ。しかし、今回の実験では胞子が発芽した初期段階の「原糸体組織」の細胞内に2セットを保持していることも分かった。細胞分裂後に何らかの理由で染色体のみを複製するように進化し、結果として放射線への耐性を獲得した可能性が考えられる。
研究チームの坂本綾子・同機構高崎量子技術基盤研究所上席研究員(植物生理学)は「相同組み換えは、ヒトを含め多くの生き物が持つ仕組みだが、普段はあまり使われない。うまく利用できれば、被ばくリスクの低減や、逆に放射線抵抗性がんを克服する新しい技術開発につながる可能性がある」と強調した。
成果はDNAの損傷と修復を焦点にした国際専門誌に掲載された(https://doi.org/10.1016/j.dnarep.2025.103881)。【渡辺諒】
豪雪地で〝厄介者〟の雪をエネルギー資源に <シリーズSDGsの実践者たち>【調査情報デジタル】
冬の間に積もった雪を、夏の冷房に利用する。建物の中に雪を置いて、電気を使わずに日本酒を貯蔵する。豪雪地の〝厄介者〟である雪を、エコなエネルギーに変える取り組みが新潟県南魚沼市で進んでいる。「シリーズ SDGsの実践者たち」の第47回。
雪にシートを被せて冷房のエネルギーに利用
全国的に猛暑が続いていた7月下旬は、新潟県南魚沼市でも気温が30度を超えていた。南魚沼市役所を訪れると、シートが被せられた高さ3メートルくらいの堆積物が敷地の一角にある。看板には「スノーバンク南魚沼」と書かれていた。
シートに覆われているのは、冬の間に降り積もった雪。この雪を少しずつ解かして、解けた水をポンプでくみ上げ、冷房システムの冷却水に使われる不凍液を冷やす。この仕組みによって、市役所南棟の1階に設置された4台のクーラーが、雪のエネルギーによって稼働している。暑い外から一歩建物に入ると、ヒヤッとする涼しさを感じるほど、クーラーは十分に効いていた。
南魚沼市は新潟県南部の魚沼盆地に位置していて、南魚沼産コシヒカリの生産地として知られる。
その一方で、世界有数の豪雪地でもある。冬場は2メートルから3メートルの高さに雪が降り積もるのが当たり前の土地だ。一晩に1メートル近く積もることもあり、累計積雪量は毎年10メートルを超える。シートに覆われた雪がある市役所の敷地の一角は、もともと除雪したあとの雪をためておくスペースだった。
この雪をできるだけコストをかけずにエネルギーとして利用しようと、今年度から大阪のメーカーと共同開発した雪を保存するシートで実証を始めた。環境交通課の岩井英之課長によると、シートを被せた4月下旬には450トン、高さ5メートルの雪があったが、7月下旬のこの日までに90トンまで雪が解けたという。
「シートは15メートル四方の敷地に、450トンの雪を台形に整える前提で開発しました。シートには450万円、雪山の成型には150万円の費用がかかっています。今年は暑くて5月12日から冷房を使い始めたので、予想より早く雪が解けています。それでも、ドローンで測量をすると、雪山が全体的に縮んでいるのがわかっていて、理想的な解け方です。消えてしまう雪を少しでも長く残すシートの効果が出ていると思います」
〝厄介者〟の雪を有効活用する
南魚沼市では、冬の間に積もった大量の雪の活用について、民間企業や大学関係者と「雪の勉強会」を2021年に立ち上げて、雪資源の活用を中心とした再生可能エネルギーの導入について研究を進めている。
冷房への活用は、新型コロナウイルスワクチンの接種会場などでも試験的に行ってきた。今後は市の健診施設や給食センターなどの一部に雪を使った冷房の導入を進めている。市をあげて雪をエネルギー資源として活用するのは、「豪雪地の課題解決が目的」だと岩井課長は表現する。
「豪雪地の課題は雪です。冬の最中は本当に厄介者で、毎日除雪しなければなりません。この厄介者の雪をいかに夏の間まで残しておいて、有効活用できるかを研究しています。その中でも最も大きな目的は、災害などによって電源を喪失した際に、貯めておいた雪を活用することです。雪を活用できれば、電源がなくても稼働する冷蔵庫を有していることになります。それを少しでも簡易で安価な方法で実現しようとしているのが、今回開発したシートです」
「雪室」で日本酒を貯蔵する
南魚沼市内では、民間企業も雪のエネルギ-を活用している。その一つが日本酒の「八海山」を生産している八海醸造。敷地の入口にある大きな蔵で「八海山」の9割を製造している。また、周辺にはビールの醸造所や観光客も利用できる社員食堂のほか、飲食店、売店、雑貨店なども揃えた「魚沼の里」を展開している。
「魚沼の里」の木々に囲まれた一角に、事前の申込みによって見学できる施設「八海山雪室」がある。
雪室は、わかりやすく言えば、雪を活用した天然の冷蔵庫だ。日本書紀にも雪室が使われていた記述がある。冷蔵庫が普及する以前は、雪室がこの地域の各家庭にあり、秋に取れた農作物を雪室で保存しながら食べていたという。こうした雪国の暮らしを説明する展示があり、展示スペースや通路もひんやりと冷たさを感じる。
通路の先に現れたのは、建物の一部に積み上げられた雪と、日本酒を貯蔵するタンク。温度計は6.3度を示している。
雪を入れるのは年に1回で、2月下旬頃に大量に積もった雪を屋根や壁いっぱいに入れていく。この雪室のように、1つの部屋に雪と貯蔵物を入れて冷やすタイプは、氷室型と呼ばれる。ほかに、直接雪をかけるかまくら型もある。この雪によって、年間の室温は4度前後、夏場に上がっても6度程度とほぼ一定に保たれている。
「雪室」で保存することで付加価値が生まれる
八海酒造が雪室を作ったのは2013年だった。清酒や麹などの卸部門を担当する株式会社八海山の上村朋美コーポレートコミュニケーション課課長は、雪室を作った思いを次のように説明する。
「雪室を作るきっかけになったのは、2011年の東日本大震災です。電気の代わりに自然エネルギーを活用できないかと考えて、雪国だからこそ、雪を工夫した施設を構想しました。冬の間に2メートルから3メートルも積もる雪は、厄介ではあります。でも、雪がなければ雪解け水も生まれず、日本酒『八海山』の淡麗な味わいも実現できなかったでしょう。米などの美味しい農作物ができるのも、保存食が発達したのも全部雪の恩恵です。そのような雪の暮らしも紹介したいと考えて施設を作りました」
雪室で貯蔵できる日本酒の量は2000石、約36万リットルで、日本酒用の雪室としては国内最大級だ。通常、日本酒は原酒を3か月から半年ほど貯蔵してから出荷する。鮮度を保つために、長期貯蔵はあまり良くないと一般的には考えられていた。
ところが、雪室は温度が一年を通して一定で、湿度が高く、電気などを使わないので振動もない。日本酒にとって全くストレスのない環境であることから、長期貯蔵によって味がまろやかになることがわかった。毎年味を見ながら3年間熟成して発売を始めたのが、「純米大吟醸 八海山雪室貯蔵三年」。白いボトルが、雪という自然の力を利用してできた酒であることを物語っている。
この「雪室貯蔵三年」は、男子ゴルフ4大メジャー大会の一つであるマスターズで2021年に優勝した松山英樹選手が、翌年の大会開催前に歴代の優勝者にディナーを振る舞う「チャンピオンズディナー」で提供したことで世界に知られた。雪室では8年貯蔵の日本酒も販売していたが、製造が追いつかず品薄状態となり、現在は「雪室貯蔵三年」の販売に絞っている。
雪室では日本酒以外にも、ジャガイモなどの根菜類やコーヒー豆などを貯蔵。雪の冷気は「魚沼の里」にある、ショップの商品を冷蔵するための部屋の冷房にも活用している。雪の自然エネルギーの活用は、地場産業の商品の高付加価値化を実現している。
南魚沼市内では現在、雪室による倉庫を持つ企業が10数社に及ぶなど、産業での活用が進みつつある。雪室で効率的に雪のエネルギーを活用するための技術も確立されているという。
南魚沼市では、市役所の敷地内にためた冷房用の450トンの雪について、二酸化炭素排出量や電気代がどれだけ削減できたのかを算出して検証することにしている。同時に進めているのが、より簡単に、より安く、誰でも雪のエネルギーを使えるようにすること。今後一般家庭に雪をデリバリーして、より簡単に冷気を活用する方法なども模索している。
冬の間に降り積もった雪をエネルギー資源に変える「雪国」の挑戦は、これからも続いていく。
(「調査情報デジタル」編集部)
【調査情報デジタル】 1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。
雅子さま、長崎訪問で“かなり珍しい”コーデを披露「礼節を欠かさない」装いに込められた思い
9月12日、天皇・皇后両陛下と愛子さまは長崎県ご訪問のため羽田空港を出発された。長崎では戦後80年の節目にあたって戦没者を追悼される。
「両陛下は今年、硫黄島・沖縄県・広島県・モンゴルなど、太平洋戦争で大きな爪痕を残した各地へと慰霊のため足を運ばれました。愛子さまは学習院女子の中等科時代に広島県へ足を運ばれていますが、長崎県へのご訪問は今回が初めて。
愛子さまは広島を訪問されたことをきっかけに平和を意識するようになられたのだそう。そのため“長崎へもいつか必ず訪れたい”との強い希望をお持ちで、今回の同行が決まったといいます。戦後80年の慰霊の旅は今回の長崎でひとまずの締めくくり。お三方とも万感の思いで慰霊に臨まれるのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
心を表す雅子さまのファッション
長崎には、愛子さまは1泊2日で、両陛下は2泊3日の日程で滞在される。雅子さまはご体調の都合から、国内での泊りがけの公務は、基本的に1泊2日でスケジュールが組まれていた。
今回の長崎ご訪問は、雅子さまにとっても欠かすことのできない重要な公務であるとともに、久しぶりの長丁場ということもあって、並々ならぬ覚悟をお持ちなのだろう。そんなご心中がファッションにも表れていたという。
「空港を出発された際、雅子さまは秋を感じさせる千鳥柄のジャケットをお召しになっていました。雅子さまが柄物を着用されるのはかなり珍しく、装いに季節感を取り入れた新鮮なスタイルが印象的でした。また、ゆったりとしたシルエットのパンツをお召しで“長時間の移動でも、なるべくリラックスできるように”と考えられたのだと思います。
パンツと靴は黒で統一。ジャケットから覗くインナーはよく見るとネイビーカラーでした。ネイビーが“差し色”として入ることで、重たくなりすぎず、且つフォーマルさは崩さないという、慰霊の旅にふさわしい巧みなコーディネートとなっていました」(ファッションジャーナリスト、以下同)
天皇ご一家といえば、小物や全体のカラーなどを統一させた“リンクコーデ”でお出ましになることもあるが、今回はいつものようにわかりやすいリンクはなかったという。
「慰霊という厳粛な場に臨むにあたって、リンクコーデでご一家の仲のよさを強調するというよりも、礼節を欠かさない装いを各々でお考えになったのでは、と思います。しいて言うならば、陛下のジャケットと雅子さまのインナーが共にネイビーで、愛子さまがお召しになっていたスカイブルーのセットアップをより華やかに印象づけていました。
また、雅子さまと愛子さまはイヤリングやネックレスなどのアクセサリーをすべてパールで統一されていました。おふたりが身につけられたパールは、形やデザインは異なるものでしたが、事前に“アクセサリーはパールで”とご相談し、お互いに似合うものを選ばれたのかもしれません」
細部にまで心を込められた装いにも、戦後80年という節目に寄せられる深い思いが込められている――。
車道の真ん中でふらつく男性、呼びかけに「わわわ」と返答…高校生2人が手をつなぎ救助
車道をふらつきながら歩いていた高齢男性を救助したとして、富山県警高岡署は県立高岡商業高校2年の表龍希さん(17)、高岡向陵高校2年の盤若(はんにゃ)大河さん(16)に感謝状を贈った。2人は小中学校の同級生で、仲良しコンビが機転を利かせ、一人の尊い命を救った。(佐野悠太)
7月21日午後8時頃、2人は自転車で遊び先から帰宅中、高岡市三女子(さんよし)の県道で、車道の真ん中付近をふらつきながら歩く男性を見つけた。「道路の真ん中にいるけど大丈夫かね?」。2人は一度通り過ぎたが、すぐに現場へ戻った。
男性は今にも倒れそうな勢いで、前後の車は間一髪で男性をよけながら走っていた。2人が車道に出て男性に「おじいちゃん大丈夫?」と声を掛けると、男性は「わわわ」と言葉にならない様子で返答した。「危ないよ。こっち来て」と伝えるも、耳が遠いのか返事はなかった。2人はそれぞれ男性の手をつなぎ、歩道へと移動した。
しかし、男性は何度も車道に戻ろうとした。危険だと判断した2人はすぐに110番し、約300メートル離れたコンビニ店の駐車場まで連れて行った。警察官が来るまでの間、「大丈夫だよ」と優しく声を掛け、最後まで男性に寄り添った。
男性は駆けつけた警察官によって、無事に家族のもとに戻った。高岡署によると、男性は市内に住む90歳代で、当時、家族が同署に訪れ、行方不明届を出そうとしていたところだったという。
8月20日に行われた感謝状贈呈式で、豊田馨署長は「勇気のいる行動だったと思う。放置していれば、交通事故につながる危険性もあった。声を掛けてくれて本当によかった」とねぎらった。
表さんは「感謝状をもらうのは人生で初めてでうれしい。中学生の時に高齢者が危ないときは声を掛けるように習っていたので、生かすことができた」と胸を張った。
盤若さんは「祖父が同じように行方がわからなくなり、警察に助けられたことがあった。今回は自分が保護できてよかった」と胸をなで下ろした。