警官発砲、包丁男が死亡=威嚇射撃にも応じず接近―大阪府警

4日午後7時ごろ、大阪府河内長野市木戸西町で、「包丁を持った血だらけの男が暴れている」と110番があった。駆け付けた警察官が包丁を持って向かって来た男に拳銃を発砲し、左胸に命中。公務執行妨害容疑などで現行犯逮捕したが、男は搬送先の病院で死亡が確認された。
府警は「亡くなられたことは大変残念。発砲の要件は満たしていると判断されるが詳細については調査中」としている。
府警によると、男は近くに住む無職土屋重吉容疑者(60)。司法解剖の結果、死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックだった。弾は体を貫通していたという。
スーパー出入り口付近で暴れているとの通報を受け、河内長野署員5人が臨場し、近くの路上で土屋容疑者を発見。男性巡査部長(32)は包丁を捨てるよう警告したが応じなかったため、上空に1発威嚇射撃した。それでも向かって来たため、同容疑者に向けて1発発射したという。5人にけがはなかった。 [時事通信社]

被災地で渋滞深刻、復旧足かせに 熊本地震、各地で路面損壊

最大震度7を観測した熊本県の被災地で、渋滞が深刻化している。大動脈の九州自動車道が不通となった上、九州新幹線は運休。並行する国道3号に車が集中するが、各地で路面が損壊し、倒壊家屋が道をふさぐ。支援物資搬送や災害ごみの処理の足かせになっており、国や熊本県は、急を要しない場合は一般車両の通過を控えたり、迂回路を活用したりするよう呼びかけている。
同県氷川町の国道3号。追い越し禁止の片側1車線は路面のところどころが隆起していた。車は減速して通過せざるを得ず、後続がどんどん詰まっていく。
県によると、被害が大きかった県南部は特に流れが悪い。路面の隆起や陥没が生じ、倒れた建物が道路にせり出して通行を阻んでいる。他地域から、親族などのために物資を運ぶ車の影響で、交通量が増えているとの見方もある。
九州道は松橋インターチェンジ(IC)―えびのICの上下線、南九州自動車道も八代ジャンクション(JCT)―田浦ICの上下線でそれぞれ一般車両が通行止めに。橋梁の損傷が相次ぎ、1メートル超の高低差が生じた箇所もある。

ベントレーで車7台多重事故 映像に「逃走する男の姿」が 自称インフルエンサー逮捕

車7台に衝突して人にけがをさせたうえ、逃走したとして逮捕されたのは、SNSに高級車を運転する様子などを投稿していた、自称・インフルエンサーの男でした。
【画像】SNSフォロワー数は約55万人 自称インフルエンサーの容疑者
映像に「逃走する男の姿」が
白い煙を上げながら走る高級車ベントレー。ドアが開くと、運転していた男が車を降り、その場から走り去ります。
男が事故現場から逃走する瞬間を捉えた新たな映像です。
車7台に衝突してそのまま逃走したとして過失運転致傷などの疑いで逮捕されたのは、韓国籍の宋竜巳容疑者(49)です。
宋容疑者は自称・インフルエンサーで、SNSのフォロワー数はおよそ55万人に上ります。
高級車を運転したり、ショールームを見て回ったりする様子がアップされています。
事故は3月、東京・八王子市の片側2車線の道路で起きました。
信号待ちをしていた車の列に宋容疑者が運転するベントレーが突っ込み、合わせて7台に次々と衝突しました。
この事故で、30代の男性が首の骨を折るなど、6人がけがをしました。
近隣住民

「ドーンというような音。(被害者は)首を触ったり、車を見ていたりしていた」
宋容疑者は、現場から300メートルほど離れた場所で車を乗り捨てたとみられます。
空き家に潜伏 警察犬発見
その後の足取りも分かってきました。
宋容疑者は市内にある会社の事務所に侵入し、通報されますが、その際ジャンパーを脱ぎ捨てました。
近くの空き家に隠れましたが、ジャンパーのにおいを頼りに警察犬による捜索が始まり、宋容疑者を発見しました。事故の発生からおよそ3時間半後でした。
宋容疑者の供述

「私が運転しているベントレーは外車で、車幅が日本車両よりも大きいので、ぶつからずに行くのは難しいと分かっていましたが、走り抜けるしかないという気持ちで、間を抜けようとしました」

「アクセルを踏み、ハンドル操作しながら、計7台くらいの車にぶつかりながら走り抜けました」
宋容疑者は容疑を認めているということです。
(2026年8月5日放送分より)

【速報】食料品の消費税来年4月から2年間1%に減税の方針を了承 自民・臨時総務会

自民党は5日、臨時の総務会を開き、食料品の消費税を来年4月から2年間、1%に減税する方針を正式に了承しました。
自民党が5日の臨時役員会で了承した基本方針では、食料品の消費税を来年4月から2年間、1%に引き下げ、中低所得者に手厚く対応する観点から消費税1%に相当する範囲内で給付をおこない、「消費税の実質ゼロ化を実現する」としています。
財源については市場の信認を損なわないようにするため赤字国債に頼らないことを明記し、「来年度の予算編成過程において改革を具体化するなかで結論を得る」としています。
また、2029年4月からは新たに「所得に連動したきめ細かな給付」を導入することも決定しました。
政府は5日、臨時閣議を開催し、基本方針を決定することにしています。

任意同行中の男性、署内個室トイレで首を吊った状態で発見 意識不明で搬送 兵庫県警・灘警察署

5日朝、兵庫県警灘警察署で、任意同行して取り調べ中だった43歳の男性が署内の個室トイレで首を吊った状態で発見されました。男性は意識不明で病院に搬送されたということです。
警察によりますと、5日午前5時ごろ、男性を任意同行して灘警察署内で取り調べをしていたところ、男性が取り調べの途中で「トイレに行きたい」と訴えたため、署員が署内の個室のトイレに連れて行きました。
男性はトイレに入った直後は署員の声かけにも応答していましたが、入室から約6分後、署員がもう一度声をかけると応答がなかったため、署員が個室内を確認したところ、男性が首を吊っているのを発見したということです。
発見時、男性は意識がなく、病院に搬送され救命措置を受けています。
警察は男性が自ら首を吊ったとみて当時の詳しい状況を調べています。

熊本地震、未知の小さな断層の破壊から別の断層に連鎖した「複雑な地震」だったか…筑波大教授が分析

7月28日の熊本地震は、未知の小さな断層の破壊から始まり、4秒後に主な破壊を起こした断層に連鎖して発生した可能性があると、筑波大の八木勇治教授(地震学)が分析した。二つ以上の異なる形状の断層が連動した複雑な地震だった可能性があるという。
気象庁や政府の地震調査委員会によると、マグニチュード(M)7・1の今回の地震は、2016年の熊本地震の原因にもなった日奈久(ひなぐ)断層帯の一部が震源域となり、断層に沿って岩盤が水平方向にずれ動く「横ずれ断層型」だったとされる。八木教授は、世界中で観測された微弱な地震波のデータから今回の地震の断層運動を詳細に解析した。
その結果、地震波は、発生から4秒までの初期破壊と、4秒以降の主破壊で異なっていた。初期破壊では、岩盤が断層を境に外向きに引っ張られる「正断層型」の特徴がみられたといい、横ずれ型の主破壊とは異なる形状の断層が動いたことが示唆された。さらに、主破壊がピークに達した6~8秒頃、複数の断層が同時に動いていた可能性があるという。
八木教授は「余震などのデータが集まれば、より詳細な破壊過程を明らかにできる」と話している。

「臭いがきつくトイレを控えたい」──排泄物の処理が追いつかない現状も 熊本地震1週間 現地取材で感じた暑さ・トイレ問題

7月28日に熊本県で発生した地震では、今なお多くの被災者が避難生活を強いられています。特に厳しい問題として、暑さとトイレ事情が挙げられます。冷房なしで車中泊をする人や、排泄を控える人も。現地で取材した記者と、被災地の現状を考えます。
山﨑誠アナウンサー
「地震の発生から4日で1週間です。地震発生翌日から被災地で取材を行った、(日本テレビ)社会部の今田優衣記者と、被災地の現状についてお伝えします。今田さんは7月29日~8月2日、現地で取材をしていました」
今田記者
「現地は本当に暑く、少し外に出るだけで汗が噴き出すような状況でした。特に厳しいと感じた現状が2つありました。1つ目は暑さ、 2つ目はトイレの環境です」
「発災以降猛暑が続いていて、4日の熊本市は最高気温36.8℃と猛暑日でした。発災当初は冷房がつかない避難所もあり、車中泊をされる方がかなりいらっしゃいました」
「ただ車中泊をされた方は、『冷房を入れた状態で一晩過ごしたらガソリンが半分ほど減ってしまった』と言っていました」
森圭介アナウンサー
「氷川町で車中泊をされた方が、熱中症の疑いで亡くなったというニュースも伝えてきました。寝ている途中でガソリンが切れてしまうことも考えうる、ということですよね」
今田記者
「私が取材した氷川町に住む田中正さんは地震で家が潰れてしまったのですが、発災直後は氷川町の避難所がまだ開設されておらず、自身の軽トラックで一晩過ごしたそうです」
「しかしガソリンの残りが少なかったため、冷房を我慢。『車内よりは涼しいと思ってトラックの荷台で寝ようとしたものの、暑さで全然寝られなかった』と話していました」
山﨑アナウンサー
「私も現地を取材しましたが、地震があった翌日(7月29日)の午前8時にはもうガソリンスタンドに長蛇の列ができていて、皆さんガソリンをなんとか入れようと並ばれていました」
「ただ多くの方が並んだ分、すぐに売り切れになってしまったガソリンスタンドもあり、ガソリンが欲しくてもなかなか手に入れることが難しいという状況もありました」
桐谷美玲キャスター
「夜も気温がなかなか下がらず、涼しい状況ではないと思うので、より熱中症も心配ですよね」
今田記者
「避難所に電気が通った後も、避難所は気を使うからといった理由で、ガソリンを節約しながら車中泊を続ける方もいました。暑さの中で命を守るためにも、まずはできる限り避難所を利用してほしいと感じました」
山﨑アナウンサー
「クーラーを使えない状況での車中泊などについて、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんに聞きました。クーラーをつけられない自動車では、車内の温度を下げることは困難で、『車中泊は極力避けてほしい』と話していました」
「ただ、どうしても車中泊をしなければいけない状況で、冷房も使えないという場合は、建物などの日陰に移動し、安全と防犯が確保できる範囲で、窓だけでなくドアやバックドアも開けるということです。風通しを良くするということですね」
「そして車体の上に空間を設け、キャンプで使うタープなどを張って車体に当たる直射日光を減らす。こうすることで、少しでも車の温度を下げることにつながるということです」
今田記者
「続いて、避難所のトイレの環境です。トイレについてはかなり厳しい状況だと感じました」
山﨑アナウンサー
「断水が続いている地域が多く、水が使えないので、仮設トイレがいくつか用意されているという状況です。ただ厳しい暑さの中で、外の個室の中なので、暑さや臭いを気にされる方は多くいらっしゃいました」
今田記者
「私が取材した、地震発生直後の八代市の避難所や氷川町役場では断水していたため、凝固剤を使用する簡易トイレを使っていたのですが、排泄物を入れた袋が積み重なったままで処理が追いついていない状況でした」
「さらに衛生面では、発生から時間がたつにつれて、くみ取り式の仮設トイレを設置する避難所がありました。こちらでも排泄物のくみ取りが間に合わず、連日の暑さもあり、『なかなか臭いがきついところ』と話す避難者の方もいらっしゃいました」
森アナウンサー
「昔から災害時のトイレの問題はついて回るものでしたが、暑さの次元が変わったことによって課題も変わってきたんですね」
今田記者
「被災地は連日暑かったのですが、『熱中症対策のために水分を取りたいけど、臭いがきつくトイレを控えたい』と水分を取ることを我慢している人や、『簡易トイレの使い方が分からないから』と、使うのをそもそも控えている方もいらっしゃいました」
瀧口麻衣アナウンサー
「トイレはプライバシーのこともありますし、なかなか人に相談できないという方も大勢いらっしゃるのかなと思います。また簡易トイレは普段使わないものなので、改めて使い方を確認しておくことが大切ですね」
山﨑アナウンサー
「災害時のトイレ問題については、自治体なども動き始めています。東京・品川区は8月2日、換気扇がついた水洗式のトイレトラックを熊本県の宇城市役所に派遣しました」
「品川区の担当者によると、これまで起きた災害でトイレ環境の悪化によってトイレに行かず、災害関連死につながってしまったことを受けて、きれいなトイレを使ってほしいと被災地に派遣したそうです」
「この品川区が派遣したトイレトラックと同じものではありませんが、トイレカーを現地で取材しました。男性用・女性用トイレとは別の、駅や商業施設にある車椅子などの方も入れる『誰でもトイレ』ほどの広さがあり、中もきれいで水が流れました」
「また、災害用トイレなどを扱う日本セイフティーは、特殊な防臭フィルムの中に排泄物を入れて熱で密封できる『ラップポン』を、熊本県内の病院や避難所を中心に導入しました。食環境衛生研究所によると、約1か月臭いをもらさないということです」
今田記者
「地震発生から1週間ですが、厳しい暑さでの避難生活や片付け作業の中で、心だけでなく体にも大きな負担がかかっていると思います」
「取材する中で、『暑さはつらいけど贅沢は言えないから』と我慢を重ねる方もいました。避難所を支援する医師も『遠慮した結果、体調を崩される人も多い』と話していました」
山﨑アナウンサー
「熊本県八代市の旅館では、4日から避難者の受け入れが始まります。二次災害を防ぐためにも、受け入れが始まっているホテルなどへの二次避難も検討していただきたいと思います」
(8月4日『news every.』より)

《手にしたベビー服がズタズタに》「不審な人物がこちらを見ていた…」大阪市内の西松屋で「商品が刃物で切られる」被害、居合わせた客が明かした“恐怖の現場”

〈今日西松屋行ったらハサミかなんかで服ズタズタにされてて恐怖だった…(中略)子供いっぱいいるのに怖すぎる〉夏休みを迎えた7月末、ズタズタになった服の写真とともに、SNSのThreadsにこのような投稿がされた。
株式会社西松屋チェーンが運営する「西松屋」は、ベビー服や子供服、マタニティ服などを豊富に取りそろえる専門店だ。今回、投稿主がThreadsでの報告とともに公開した写真には、売り場のハンガーにかけられて陳列されながらも不自然に破れた状態の子供服が写っている。投稿主は大阪市内の店舗での出来事だったとも明かしていた。
上記の投稿主は、当時の状況をこう振り返る。
「初めに見た時は”派手にスリットが入っているデザインの服”かなと思いました。ですが、よく見ると切り込みが入っている服と入っていない服があり、さらに布の切れ端が下に落ちていたため、人為的なものだと気づきゾッとしました」
さらにこの投稿主は、服をズタズタにしたとみられる人物も目撃していたという。
「服を見る前にちょうどすれ違っていたんです。私が(切られた服を)見つけたのを、その人物は通路の奥から確認していたと思います。投稿した写真を撮った時も、店員さんを呼びに行った時も、少し離れたところから見られていました。
私は娘と一緒にいたため、娘に何かされないかと本当に怖かったです。今回は服だけで済んでも、最悪の事態が起こる可能性も考えると、こういうことがあったと多くの人に知ってもらえたらと思います」
商品を傷つける行為は器物損壊罪に問われる可能性があり、さらに店舗が通常の営業を妨害されたのであれば、犯人は威力業務妨害罪に問われる可能性もある。
西松屋チェーンに取材すると、「7月下旬の15時30分頃、大阪市内の1店舗の店内において、商品がハサミのようなもので切られる事案」が発生し、従業員が警察へ通報したと認めた。また、同事案に関しては「お客様および従業員にけがなどはございませんでした」とのことだった。
その後は警察が対応しているといい、西松屋チェーンの安全対策としては「本件を踏まえ、お客様の安全を最優先とした店舗運営について改めて検討を進めて再発防止に努めるとともに、引き続き、安心してお買い物ができるお店作りに取り組んでまいります」とのことだった。
今回の件に限らず、買い物客や店で働く従業員が危険にさらされることがないよう、警察には厳しく対処してもらいたい。

「パンパンと2回聞こえた」刃物を持って向かってきた男に警察官が発砲…男は死亡 通報あったスーパーから刃物持ち約30m移動か 大阪・河内長野市

8月4日夜、大阪府河内長野市で、警察官が刃物を持って向かってきた男に発砲し、男は搬送先の病院で死亡しました。男は撃たれる前、刃物を持ったまま30mほど移動していたということです。
4日午後7時過ぎ、大阪府河内長野市の路上で男が刃物を持って向かってきたことから警察官が上空に向けて威嚇射撃し、続いて男に向けて発砲したところ左胸に命中しました。男は公務執行妨害などの疑いで逮捕され、搬送先の病院で死亡しました。
(近所の人)「パンパンみたいな音が聞こえて。『絶対今の鉄砲ちゃうん』って言ったら『そんなこんな所で流れないやろ』と…。そうしたらパトカーとかいっぱい止まってて」
警察によりますと、午後7時前「包丁を持った血だらけの男がスーパーの出入口付近で暴れている」という通報があったということです。男は刃物を持ったまま発砲現場付近まで直線距離で30mほど移動していたとみられます。
警察は司法解剖を行うとともに男の身元などを調べています。

「カツアゲの最悪版だ」検察官が被告の身勝手な主張を一蹴【江別集団暴行死】主犯格とされる男(当時18)ら2人の被告人質問《連載③》

検察は2人を厳しく追及
当時20歳の大学生、長谷知哉さんへの集団暴行死事件の裁判員裁判。主犯格とされる当時18歳でアルバイトだった男と、川村葉音被告の交際相手で当時17歳のアルバイトの少年は、自らの責任を軽く見せようとも受け止められる証言に対して、検察が鋭く追及しました。《連載(3)》
7月15日の公判。被告人質問に立った主犯格とされる男に対し、検察官は「ゆがんだ正義感」という言葉の真意を厳しく問いただしました。主犯格とされる男が弁護側の質問で「よかれと思って、ゆがんだ正義感で肉体的、精神的に苦しい思いをさせ、被害者さんの人生と命すべてを奪った」と謝罪の言葉を述べたことに対し、検察官は「江別に行くことになって、迷惑を受けたとか、血が付いたとかそういう理由で殴ったり蹴ったり、気の緩みなのですか?」「正義感があったんじゃないの?」と追及。
いるの?こんな情報。俺、逮捕状出ているって
主犯格とされる男は「被害者に(自分の)言っていることを理解してほしい、正直に自分に話してほしいというのはありました」と答えましたが、検察官は「被害者は嘘をついたのですか。証拠も揃って、ある程度実態がわかってきたわけじゃないですか。被害者は嘘をついたのですか」と問うと、男が「全くついていません」と認めると、検察官は「なんなの、その被害者が嘘ついたみたいな話は」と、男の証言の矛盾を非難しました。
さらに検察官は、事件当時の音声記録に残された男の言葉を取り上げました。長谷さんに対して「警察から逮捕状出ているから捕まるんだ俺(実際は家裁からの呼び出し)」と発言したことについて、検察官は「何で被害者にそれをいうの?いるの?こんな情報。俺逮捕状出ているって」「かましてやろう、逮捕状出ているぐらい悪なんだぜってビビらせる魂胆だったのでしょ?」と厳しく指摘。主犯格とされる男は「当時は少しあったと思います」と認めざるを得ませんでした。
その辺のカツアゲの最悪版という感じじゃない?
「血が付いたとか、迷惑代とか、そもそも暴行の理由に八木原(被告)関係ないですよね」と切り込んだ検察官は、「あなたたちも迷惑かかったという話をしていたよね。勝手に来て迷惑代を払えとは、どういうことなんだろう。ボコボコに蹴り入れて、カップルの話も聞かずに、血が付いた金払え、迷惑代だ、これどういう発想?こんなのただイライラしてあなたが勝手に腹をたてて、その辺のカツアゲの最悪版という感じじゃない?」と、暴行の実態が単なる金品の強奪だったのではないかと問うと、主犯格とされる男は「そうだと思います」と小さな声で答えるしかありませんでした。
一方、少年(当時17)に対しても、検察の容赦ない追及が続きました。7月16日と23日の検察側の被告人質問で、少年(当時17)は犯行後の行動を問われました。
長谷さんから奪ったお金の使い道を問われた少年(当時17)は、「2000円ほど、事件後のラーメン屋で、次の日の外食に行った時にハンバーグ店で5000円、お釣りはゲームセンターで100円ぐらいUFOキャッチャーで使いました」と証言。検察官が「いつもあなたがラーメン屋で使うよりも多いですか?少ないですか?」と問うと「多いです」と回答し、「被害者から取ったお金で贅沢しようと考えたと思います」と、奪った金で遊興にふけっていた事実を認めました。
さらに検察官が「被害者が亡くなっていると、いつ頃知った?」と問うと、少年(当時17)は「その(ハンバーグ店での)外食中です」と答えました。長谷さんの死亡を飲食店で食事中に知るという状況で、どのような気持ちだったかを問われると、「人を殺してしまったんだと考えたが、事件についてニュースや記事で何も出ていなく、ばれないんじゃないかと思った」と当時の心境を述べました。
お疲れ。今日は楽しく終わったと思ったのに
また、7月13日の検察側の証拠調べでは、犯行後の隠ぺい工作やLINEでのやり取りが証拠として示されました。
長谷さんの衣服をすべて脱がせて放置した後、被告らは長谷さんのスマートフォンからSIMカードを抜き取って排水溝に捨て、衣服やスマホ本体を川に投棄しました。
さらにLINEのグループトークでは、主犯格とされる男が「お疲れ。今日は楽しく終わったと思ったのに」と送信。長谷さんの遺体が動いていたという話題に対し、主犯格とされる男が「コンクリートにズレていたんだね笑。草が濡れてつめたかったんでねーの?笑」と、長谷さんを冒涜するメッセージを送っていたことが示されました。
事件発覚を恐れ、八木原被告が警察に出頭すると知った際には、少年(当時17)が「アマ(八木原被告)やりたい放題だな一番凶悪」、主犯格とされる男は「普通に殺す」と送信するなど、自分たちに捜査が及ぶことへの憎しみを八木原被告に向けました。
そこには、自らの罪を直視せず、身勝手な言い訳や保身に終始する被告たちがいました。
2人の被告の判決は、8月7日に言い渡されます。
起訴状によりますと、主犯格とされる当時18歳のアルバイトだった男は、当時17歳の少年ら男女5人と共謀し、2024年10月25日から26日にかけて、長谷知哉さん(当時20)の顔や腹部を多数殴る蹴るなど暴行。
さらに「全部出せ、全額」「クレジットカードもな」などと脅迫して暴行を加え、現金やカードなどを奪い、長谷さんを外傷性ショックで死亡させたうえ、奪ったクレジットカードでたばこなどをだまし取ったほか、キャッシュカードで現金12万7000円を引き出したなどとして、強盗致死や詐欺、窃盗などの罪に問われています。