政府の情報収集などインテリジェンス機能の強化に向けて、「国家情報会議」を創設する法案が衆議院を通過しました。
「国家情報会議」は総理大臣を議長に、政府の意思決定を支える情報収集・分析の司令塔の役割を担い、その事務局として「国家情報局」が新設されます。
政府案には野党側が主張していた▼個人情報やプライバシーが無用に侵害されないこと、▼政治的中立性を損なう情報収集は行わないことなどが付帯決議案に盛り込まれました。
そして、きょう午後おこなわれた衆議院の本会議で、自民・維新の与党のほか、中道改革連合や国民民主党なども賛成して可決し、衆議院を通過しました。
野党も賛成にまわっていることから少数与党の参議院でも可決され、いまの国会で成立する見通しになりました。
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水俣病「子世代」訴訟、原告を患者と認めず 福岡高裁、1審支持
胎児・小児期にメチル水銀の被害を受けたのに、公害健康被害補償法に基づく水俣病の患者認定申請を棄却処分にされたとして、熊本県や鹿児島県に住む60~70代の男女7人が両県に処分取り消しと患者認定を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(高瀬順久裁判長)は23日、患者と認めずに全員敗訴とした2022年3月の1審・熊本地裁判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。
7人は未認定患者団体「水俣病被害者互助会」の会員ら。公式確認前後の1953~60年に生まれ、重症患者が相次いだ発生初期の「子世代」に当たる。激しいけいれんの症状などがあった親世代とは異なり、7人は手足のしびれなどの感覚障害を主張。熊本県や鹿児島県に患者認定を申請したが、15~16年に棄却された。症状を自覚してから医師の診断を受けるまでに40年以上かかった人もおり、高濃度の汚染被害の有無や感覚障害との因果関係が争点だった。
原告側は「汚染された魚介類を食べた時期があり、感覚障害を発症しているならば患者と認めるべきだ」と主張。一方、県側は「水俣病を発症するほどの水銀を摂取したとは言えない。発症時期は遅く、症状にも変動があり、他の疾患の可能性がある」などと反論していた。
22年3月の1審・熊本地裁判決は「原告が医師から症状を診断されたのは水銀の摂取停止から数十年後で、水俣病の発症の仕組みに合わない。他の疾患の可能性が否定できない」として原告の全面敗訴としていた。【栗栖由喜】
「何年たっても夢であってほしいと…」 京都・亀岡暴走事故14年 遺族ら現場で法要
京都府亀岡市で平成24年4月、無免許の元少年が運転する車が暴走し、集団登校中の児童ら3人が死亡、7人が重軽傷を負った事故から23日で14年がたった。事故現場ではこの日、法要が営まれ、参列した遺族らが手を合わせて被害者の冥福を祈った。
事故が発生した同日午前8時ごろ、遺族ら約20人は雨が降る事故現場で、遺影の置かれた献花台に祈りをささげた。周辺では京都府警の警察官らがプラカードなどを掲げ、通行する車に徐行運転を促すなど、啓発活動を行った。
小学2年の次女、小谷真緒ちゃん=当時(7)=を亡くした父の真樹さん(43)は、交通犯罪を少しでも減らそうと、各地で講演活動などに取り組んできた。法要後、報道陣の取材に応じた真樹さんは「事故から14年がたち社会も変化したが、いまだに多くの方が交通犯罪で苦しんでいる。私の経験や感情を多くの方に伝えることで、少しずつ前に進んで行きたい」と話していた。
事故で妊娠中だった娘の松村幸姫(ゆきひ)さん=当時(26)=を亡くした中江美則(よしのり)さん(62)も同日午前11時ごろ、家族とともに現場を訪れ「年月が流れるほどに幸姫と引き離されている気がする。何年たっても夢であってほしいという思いが消えない」と言葉を詰まらせた。
美則さんは、幸姫さんが生まれ育った南丹市園部町で、3月23日に安達結希(ゆき)さんが行方不明となり、遺体で見つかった事件を受け、事故現場を訪れる前に結希さんの遺体発見現場でも献花を行った。
中江さんは「(結希さんは)娘と名前が似ていたこともあり、どうしてもひとごとに思えず現場を訪れた。(結希さんの死が)あまりにも惜しまれる」と悔しさをにじませた。(小野田銀河、写真も)
高市首相「もっと眠りたい」=甘利元幹事長にぼやき
高市早苗首相は23日、自民党の甘利明元幹事長と首相官邸で面会した。甘利氏が「ちゃんと休んでいますか」と気遣ったのに対し、首相は「睡眠はもうちょっと取りたい」「首相公邸での食事が大変」とぼやいたという。甘利氏が記者団に明らかにした。
甘利氏は2月、自身のX(旧ツイッター)で昨年末の首相とのメールのやりとりを紹介。「党内根回しの必要があれば、お手伝いしますから」と支援を申し出たところ、首相から「党には迷惑をかけてばかりですから、兄貴が助けてくださると心強いです」と返信があったと明かしていた。 [時事通信社]
【速報】男子高校生(15)が意識不明 自転車同士が衝突、はずみで車道に飛び出し軽トラックと衝突 兵庫・加東市
23日午前8時すぎ、兵庫県加東市の市道で自転車と車が衝突する事故があり、自転車に乗っていた男子高校生(15)が意識不明の重体です。
現場は兵庫県加東市の市道で、23日午前8時すぎ、「白色の軽トラと自転車の人身事故です」と近くを走っていた車の運転手から110番通報がありました。
警察によりますと、歩道を自転車で走っていた男子高校生と女子高校生が正面衝突し、男子高校生がはずみで車道に飛び出したところ、走ってきた軽トラックと衝突したということです。
男子高校生は頭の骨を折る重傷で、意識不明の重体で病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。女子高校生や軽トラックを運転していた男性にケガはありませんでした。
当時、男子高校生は傘をさしながら自転車を運転していたということで、警察は事故の詳しい状況を調べています。
両陛下、大雪被害で見舞金 5道県に、宮内庁伝達
天皇、皇后両陛下は23日、この冬の大雪などにより、特に甚大な被害を受けた北海道、青森、秋田、山形、新潟の各県に見舞金を贈られた。宮内庁の長村順也総務課長が、5道県の東京事務所長らに伝達した。
天皇陛下は、2月の誕生日に際した一般参賀で「雪の事故などで被害に遭われた方々に、心からのお見舞いをお伝えいたします」と述べた。
冬型の気圧配置が強まり、この冬は各地で大雪となった。総務省消防庁によると、1月20日からの大雪で5道県などで死者が出た。
大型連休、首相ら11人外遊 計21カ国、衆参で了承
大型連休に合わせ、高市早苗首相と閣僚10人が外遊に飛び立つ。連休中は国会日程が少ないため海外出張が集中し、今年の訪問先は計21カ国に上る。首相はベトナムとオーストラリアを訪れる方向で調整中だ。衆参両院の議院運営委員会は23日の理事会で、首相らの外遊日程を了承した。
首相が訪問するオーストラリアは日本の液化天然ガス(LNG)や石炭の主な調達先。首脳会談を通じ、中東情勢の悪化を受けたエネルギーの安定供給で協力を確認する見通しだ。
茂木敏充外相はケニアなどアフリカ4カ国を歴訪し、各国の政府要人と会談する。林芳正総務相はベルギーなど欧州3カ国を訪れ、欧州連合(EU)とのデジタル分野の閣僚級会合出席といった日程をこなす。
小泉進次郎防衛相はインドネシアとフィリピンで、それぞれ防衛相と会談する。フィリピンでは、海上自衛隊の中古護衛艦の輸出に向けた協議を本格化させる見込みだ。片山さつき財務相はウズベキスタンでアジア開発銀行(ADB)の年次総会に参加する。
NHK、50代男性ディレクターを諭旨免職処分へ 不同意性交容疑で逮捕、不起訴
NHKは23日、面識のない20代女性に性的暴行をしたとして、不同意性交容疑で警視庁に逮捕された報道局スポーツセンターの50代男性チーフディレクター=不起訴処分=を30日付で諭旨免職処分にすると発表した。
NHKによると、男性は1月4日午前8時過ぎに自宅で業務用スマートフォンを使って出勤打刻を行い、番組の構成を考えたり、取材先からの電話連絡を待っていたりした後、東京都渋谷区の放送センターへ移動中に同区内の路上で女性に声をかけてわいせつな行為をし、トラブルになった。
このほか、勤務時間中に業務と無関係の人に会ったり、家族と外食をしたりするといった私的な行為が多数発覚。それらの様子を業務用スマホで撮影して保管していたといい、「職員としてふさわしくない」と判断した。
男性は「申し訳ありませんでした」と繰り返しているが、不同意性交については否定しているという。
NHKは「視聴者の皆さまに深くおわびする。改めてコンプライアンスを徹底し、再発防止に努める」とコメントした。
【続報】発電機を使用→排気ガスが充満か 作業員3人は一酸化炭素中毒 換気が不十分だった可能性 福岡
福岡市中央区の保育園などが入る建物で23日午前、工事中に作業員や園児あわせて7人が搬送された事故で、市は、ガソリンエンジン発電機を使用したところ、排気ガスが充満したことが原因と考えられると発表しました。作業員3人は、一酸化炭素中毒と確認されました。
消防によりますと、午前9時50分ごろ、福岡市中央区長浜の舞鶴保育園と高齢者向け福祉施設「福岡100プラザ中央」が入る建物で「発電機をたいて解体作業中に、気分が悪くなった人がいる」と119番通報がありました。
福岡市によりますと、当時、保育園1階の屋内で、壁やタイルをはがす工事が行われていました。
現場にいた20代と60代の作業員3人と、3歳から5歳までの園児4人が、頭痛やのどの痛みなど体調不良を訴え病院に搬送されました。いずれも命に別条はないということです。
福岡市は夕方になって、ガソリンエンジン発電機を使用したところ、排気ガスが充満したことが原因と考えられると発表しました。
作業エリアは騒音と粉じん対策のため、ほぼ密閉状態で、換気については外部に面した床からおよそ80センチのところにある窓で行っていました。また、集じん機1台で、内部の空気を外部に強制排出していましたが、換気が不十分だったと考えられるとしています。
搬送された作業員3人は受診の結果、一酸化炭素中毒で軽症だということです。
園児4人は受診の結果、異常はなかったということで、うち2人は念のため、24日まで医療機関で様子をみるということです。
<独自>辺野古転覆「全員船から落とされた」 生徒ら緊迫通報、内容判明 船長ら通報せず
沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、平和学習中の同志社国際高(京都府)2年の女子生徒ら2人が死亡した事故で、事故直後に生徒から「乗っていた船がひっくり返った。今は浅瀬にいて、近くの島まで泳いだ方がいいか」といった118番通報が相次いでいたことが23日、関係者への取材で分かった。詳細な通報内容から当時の緊迫した様子が判明した。転覆した抗議船の船長や乗組員、引率教員からの通報はなかった。
「もしもし、あの…」通話途切れ
事故は3月16日午前10時10分ごろ、辺野古沖にある浅瀬のリーフ(環礁)周辺で発生した。抗議船「不屈」が先に転覆し、救助に向かった抗議船「平和丸」も約2分後にほぼ同じ場所でひっくり返った。事故では、平和丸に乗っていた女子生徒と不屈の船長が死亡し、生徒12人と乗組員2人の計14人が負傷した。
関係者によると、最初の118番通報は午前10時14分だった。「もしもし、あの…」。終始雑音が混じり、音声も途切れ、内容を聞き取ることはできなかったという。
平和丸の船長や乗組員、抗議船に同乗しなかった引率教員が118番通報をしていないことは確認されており、2隻のいずれかに乗っていた同校生徒が通報したとみられる。
「島まで泳いだ方がいいか」
2分後の10時16分、たて続けに2本の通報が入る。1件目は不屈に乗っていた生徒からだった。
「辺野古のボートツアーに参加していたが、乗っていた船が大きな波にのまれて、全員船から落とされた。今は足がつく浅いところに立っているが、どうすればいいか」
生徒は、同志社国際高の修学旅行で訪れており、救命胴衣を着用していて色は赤と青であること、携帯電話の充電が78%残っていると伝えた。
ほぼ同時刻、平和丸に乗っていた生徒からも「乗っていた船がひっくり返った。今は浅瀬にいて、近くの島まで泳いだ方がいいか。救命胴衣は着ている」と通報が寄せられた。「乗っていた人は全員で20名くらい」「海上保安庁のゴムボートが7隻くらい救助に来ている」と事故現場の状況を詳細に伝えていた。
このあとゴムボートで現場に駆け付けた海上保安官と電話がかわり、転覆した抗議船の船底の上に5人いて、付近に浮いている2人は別のゴムボートが対応しているといった状況が報告された。(大竹直樹)