羽田空港で手荷物検査中に乗客の現金9万円盗んだ疑い21歳の保安検査員を逮捕 盗んだ現金はトイレットペーパーの芯に隠す

羽田空港で手荷物検査の際に乗客がトレーに置いた現金を盗んだとして保安検査員の男が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、東京・大田区に住む羽田空港の保安検査員・松本龍容疑者(21)で、おととい、羽田空港の保安検査場で、乗客の男性(30代)が手荷物検査のためにトレーに置いた現金11万円のうち9万円を盗んだ疑いがもたれています。
警視庁によりますと、松本容疑者はX線装置に荷物を通す前にトレーを整えるふりをしてトレーに直接置かれた現金を盗み、その後、空港内のトイレのトイレットペーパーの芯に盗んだ1万円札9枚を隠していたということです。
松本容疑者がトイレから保安検査場に戻った際、現金がなくなった乗客の男性と口論になり、事件が発覚しました。
調べに対し松本容疑者は、「スリルを楽しむために盗んだ」「仕事が体力的にきつくて辞めようと思っていて、生活の足しとして貯金しようと思った」などと容疑を認めているということです。
また、「今年の8月ごろから70から80件やった」「あわせて150万円くらい現金を盗んだ」とも供述しているということで、警視庁が余罪を調べています。

名古屋市内で不審火相次ぐ 住宅玄関の郵便ポストと100メートル程離れた会社に置いてあった自販機のごみ箱が焼ける ポストには火のついたタオル

名古屋で連続不審火。ポストとごみ箱が焼けました。
警察によりますときょう午前6時半ごろ、西区八筋町の住宅で玄関の郵便ポストが燃えているのを住人の男性が発見し110番通報しました。
郵便ポストには火のついたタオルが詰められていて、男性が自ら火を消し、けが人はいませんでした。
またこの約30分後の午前7時過ぎには南西に100メートルほどの場所でも、会社のごみ箱が焼ける不審火があり、通行人の通報で駆け付けた警察官によって火は消し止められました。警察は2つの不審火の関連を調べています。

週間天気予報 秋雨前線による強雨や雷雨に注意 関東は週後半に体感変化

【 この先のポイント 】
・週中頃は強雨や雷雨のおそれ
・週末は東日本や西日本で天気崩れる
・関東は体感が一変 北日本は秋の空気
週中頃から秋雨前線が南下し、本州南岸付近に停滞する日が続きます。西日本から東日本を中心に曇りや雨の日が多くなる予想です。
週中頃は強雨や雷雨のおそれ
週間天気図
17日(水)から18日(木)にかけて、秋雨前線が日本付近を南下します。特に東北以南に暖かく湿った空気が流れ込むため、日本海側や前線付近を中心に強雨や雷雨となり、局地的に大雨となる可能性もあります。
関東は18日(木)の午後にかけて天気が崩れ、雷を伴った雨が降るおそれがあります。外出の際は折りたたみの傘などを持ち、空の変化に注意してお過ごしください。
週末は東日本や西日本で天気崩れる
19日(金)以降は、秋雨前線が本州の南岸に停滞するため、西日本や東日本ではスッキリしない天気が続きます。
週末にかけても、太平洋側や前線付近では引き続き強い雨や雷雨に注意が必要です。前線の動向については予測の不確実性が高いため、20日(土)からの飛び石連休でお出かけを予定されている方は、最新の天気予報を随時ご確認ください。
関東は体感が一変 北日本は秋の空気
東京の気温変化
秋雨前線が南下した19日(金)以降、関東では北東からの風が吹き、気温の上昇が抑えられる予想です。厳しい残暑から体感は一変し、昼間でも30℃に届かない所が多くなりそうです。季節の変わり目ですので、体調管理に気をつけてお過ごしください。
北海道や東北北部は高気圧に覆われて秋の空気に包まれます。北海道の標高の高い山では紅葉も進み、秋の到来を感じられそうです。
一方、秋雨前線が停滞する西日本はムシムシとした残暑が続くとみられます。引き続き熱中症に注意が必要です。

<1分で解説>小学校で「防犯」隠しカメラ 保護者「気持ち悪い」

愛知県江南市立の小学校で2022年、当時の男性教頭が校長の指示で児童や保護者に無断で隠しカメラを設置し、児童の様子を撮影していたことが市教育委員会などへの取材で分かりました。学校側は「防犯目的」と説明しますが、保護者からは「知らぬ間に撮影され気持ち悪い」といった声が上がっています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「小学校での隠しカメラ設置」を解説します。
Q どうしてカメラを設置したの?
A 市教委が確認したところ、学校側は「特定の児童の靴へのいたずらが頻発していたため、防犯目的で設置した」と説明したそうです。
Q カメラはどこにあったのかな。
A 火災報知器の形をした隠しカメラが、特定の児童の靴入れや廊下が映るように天井に設置されていました。
Q 児童や保護者には事前に説明があったの?
A ありませんでした。「トラブルの状況がつかめた」として4カ月後に取り外すまで無断で撮影が続けられていました。
Q 市教委はこの対応をどう考えているの?
A 市教委の担当者は「児童や保護者に目的や期間などを事前説明すべきで、適切ではなかった」と認めています。
Q 盗撮にはならないの?
A 市教委は「校長からの指示があり、個人的な使用ではないので『盗撮』とは認識していない」と説明しています。
Q 専門家の考えは?
A 名古屋大の中嶋哲彦名誉教授(教育行政学・教育法学)は「同意なく不特定多数の児童を撮影して個人情報を収集しており、学校への信頼も損なわれる。児童に説明していない以上、いたずら抑止にもなっていない。別の目的で使っていたと疑われても仕方ない」と指摘しています。

作業台と建設中の建物の間に挟まれる 40代男性が死亡 物流倉庫の建設現場 福岡・古賀市

福岡県古賀市の物流倉庫の建設現場で15日、作業員の男性が作業台と建物に首を挟まれる事故があり、男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
■井手妃奈子記者
「古賀市のこちらの工事現場で、作業中に人が挟まれたということです。」
午前10時すぎ、福岡県古賀市玄望園の物流倉庫の建設現場で、作業台の上に乗って柱の型枠を設置していた男性作業員が、作業台の手すりと建設中の建物の天井部分の鉄骨に首を挟まれました。男性は搬送された病院で死亡が確認されました。
死亡したのは、福岡県うきは市の会社員、龍頭史弥さん(41)です。
警察が事故の状況を調べています。

元衆議院議員・石川知裕氏、52歳で逝去 葬儀には波乱の政治家人生を偲ぶ700人が参列

52歳で亡くなった元衆議院議員・石川知裕さんの葬儀が週末開かれ、およそ700人が参列しました。その政治家人生は波乱に満ちたものでした。
笑顔で有権者らに手を振る石川知裕さん。今月6日、大腸がんのため52歳の若さで亡くなりました。13日、帯広市で営まれた通夜に2人の子どもたちと並んであいさつに立ったのは、妻で衆議院議員の香織さんです。
石川知裕氏の妻・石川香織衆議院議員)
「決して平坦ではない人生の中で、悔しい思い、納得しない思い、我慢しなければいけなかったことたくさんあるかと思いますが、私は本人から不満や面白くなかったといったようなことは、一度も聞いたことがありません」
参列者はおよそ700人。同じ足寄町出身で新党大地・真民主時代に共に戦った鈴木宗男参議院議員が、葬儀顧問を務めました。
鈴木宗男参議院議員)
「年は私より若いけども、人生の中で私自身、教えられること多々あったなと今、改めて振り返ってます」
小沢一郎氏の秘書だった2005年、地元の道11区から当時の民主党公認で初めての衆院選に臨んだ石川さん。
石川知裕さん)
「ひとつひとつの発言、行動というものがより大きく意味合いを持つことになるので、慎重に頑張っていきたい」
2007年に繰り上げ当選を果たすと、2009年には自民党の中川昭一氏を破り「中川王国」の牙城を崩しました。しかし小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり政治資金規正法違反に問われ、2013年に議員辞職、執行猶予付きの有罪判決が確定しました。
公民権停止中の2017年には、代わりに出馬した妻の香織さんを裏方として支え、当選に導きました。
石川知裕さん)
「しっかりまずはトップリーダーになって、この被災地の復興に全力を傾けることをまずはお約束させていだたきたい」
2019年には道知事選に出馬するも鈴木直道氏に敗れ、立憲民主党から出馬した2022年の参院選でも落選しました。そんな中、去年の3月、大腸がんが発覚。1年半の闘病生活の末、この世を去りました。
亡くなった翌日、石川さんが企画していたイベントには本人不在の中2000人もの支援者らが詰めかけ、立憲民主党の野田佳彦代表も哀悼の意を示しました。
立憲民主党・野田佳彦代表)
「いつも地元のことを熱く語る人でありました。石川知裕さんの政治人生は、不撓不屈の政治人生だったんじゃありませんか」
14日に営まれた告別式。弔辞を読み上げたのは、石川さんを息子のような存在と語る小沢一郎氏です。
小沢一郎衆議院議員)
「まさにこれから政治家としてさらに一層の高みに飛躍しようとし、その時に小沢一郎を潰せ、当時の政府、検察、官僚の不当な行使に巻き込まれてしまいまして大変な苦労をし、そして挙句に衆議院議員の地位を失う結果となってしまいました。君には本当にこの間も大変つらい思いをさせたことに対し、申し訳ない思いをずっと自分の心には持ち続けてまいりました。君に対するせめてもの恩返しとの思いで残された香織君と子どもさんたちに対して出来る限りのバックアップをしていく決意であります。知裕くん、本当に世話になった。本当にありがとうございました。どうか安らかにお眠りください」

鹿児島市の県道で車3台絡む事故、3人搬送 高齢女性の車が赤信号で進入か

鹿児島市の県道の交差点で15日、車3台が絡む事故があり、あわせて3人が病院に運ばれました。
鹿児島中央警察署によりますと、15日午後0時半ごろ、鹿児島市坂元町の県道の交差点で、右折待ちをしていた乗用車に、交差点を直進してきた軽乗用車が衝突しました。
そして、その乗用車に、さらに別の軽乗用車が追突しました。
この事故で、乗用車を運転していた女性と助手席に乗っていた男性、そして、乗用車に追突した軽乗用車を運転していた女性のあわせて3人が首の痛みを訴え、病院に搬送されました。
最初に事故を起こした軽乗用車は高齢の女性が運転していて、警察は、赤信号で交差点に進入したとみて、当時の詳しい状況を調べています。

【SLやまぐち号】「バックで帰ることになったが、恐ろしかった」車両トラブルのため後進で戻る・乗客200人はバスで目的地へ(山口)

JR山口線の「SLやまぐち号」が津和野に向かう途中、車両トラブルが発生しました。約200人の乗客がおよそ3時間に渡って車内で待機する事態となりました。
きょう正午ごろ、JR山口線の仁保駅と篠目駅の間を走行していた「SLやまぐち号」で車両トラブルが発生し、走行できなくなりました。現場は仁保駅から篠目駅方面に向け4.5kmの地点でこの区間はトンネルと急勾配が連続していて、隣接する道路もないため約200人の乗客は車内で待機となりました。
トラブル発生からおよそ3時間後、「SLやまぐち号」は自力で仁保駅に到着しました。
(乗客は)
「この駅のちょっと上のトンネルの手前で、2時間くらいずっと止まって機関車の不具合が発生したということで、ずっと待っているだけ」
「SL乗れたのはうれしかったけれど津和野まで行けなかったのがショックだった」
「大変でした。汽車の中で長時間いて疲れた」
「バックで帰ることになったが、恐ろしかった」
乗客はJRが用意したバスに乗り込み、目的地に向かいました。このトラブルの影響でJR山口線は宮野駅と益田駅の間で運転見合わせとなっていましたが午後5時20分に再開されています。

日本とEU、蓄電池の供給網強化で包括協力…「脱中国依存」目指し15日に覚書署名へ

日本と欧州連合(EU)は、蓄電池のサプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化を目指し、包括的な協力を始める。EUの執行機関・欧州委員会のセジュルネ上級副委員長の来日に合わせ、日欧の業界団体間が15日にリサイクル促進などの協力を盛り込んだ覚書に署名し、経済安全保障上の観点から、蓄電池の「脱中国依存」を進める構えだ。
政府関係者が明らかにした。覚書には、原材料の再利用に向け、蓄電池のリサイクルに関する協力策を盛り込む。蓄電池の供給網に関するデータ共有を進め、蓄電池産業の人材育成を図るための情報交換や展示会などを通じた日欧間の企業間交流も促進する方針だ。
日EU首脳間で7月に合意した日欧「競争力アライアンス(連合)」に基づく協力策の第1弾で、16日には石破首相がセジュルネ氏と会談し、蓄電池を含む日欧の供給網強化に向けた協力も確認する見通し。
日本は、リチウムイオン電池をはじめとする蓄電池分野で高い技術を誇る。2015年には電気自動車(EV)などに使う車載用で世界シェア(占有率)の半分を占めたが、近年は低価格を売りにする中国勢が市場を席巻しており、23年は中国の約6割に対し、日本勢は約8%にとどまる。
中国はリチウムイオン電池生産に不可欠な黒鉛(グラファイト)の輸出規制を23年に始めている。EVの普及が急速に進む欧州側は、中国メーカーの蓄電池への依存が続けば、経済安保上のリスクが高まると危機感を強めている。
このため、欧州側は、日欧メーカーによる生産力を向上させたい考えだ。価格競争が過度にならないよう、補助金や公共調達のあり方を見直すことで、高性能で安全な蓄電池が市場から高評価を受ける環境を整備しつつ、産業界同士の協力も後押ししていく。

毎月100万円の国会議員「第2の給与」透明化、政治への信頼回復につながるか

月額約130万円の歳費とは別に、国会議員に毎月100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費、非課税)。8月から1万円超の支出を対象に使途公開を義務付ける運用が始まった。「政治とカネ」に厳しい目が向けられる中、透明性の向上で、政治の信頼回復につながるか。
在職1日で満額支給 問題視

旧文通費は歳費法などで定められており、税金が原資だ。渡しきりで使い道の公表や残金の返還は不要だったため、国会議員の「第2の給与」と呼ばれ、不透明さが問題視されてきた。
1947年に創設された「通信費」と「滞在雑費」が起源で、通信費は「会期中公の書類を郵送し及び公の性質を有する通信をなす」と規定し、滞在雑費は会期中に限って支給された。名称変更や整理統合を経る間に増額されていき、93年に旧文通費となった。
改革のきっかけは、2021年10月31日投開票の衆院選で当選した新人や元議員計約120人に在職1日で10月分が満額支給されたことだ。日本維新の会の新人が「世間の常識では考えられない」と問題視し、各党が制度の見直しに乗り出した。
22年4月、月割りから日割り支給に改め、名称を「調査研究広報滞在費」と変更し、使途を「調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動」に事実上広げた。
一方、透明化の議論は停滞が続き、24年5月、岸田首相(自民党総裁)が維新の馬場代表との党首会談で立法措置を講じることで合意したものの、その時期は明言しなかった。
1万円超支出 使途公開義務付け

昨年10月の衆院選で与党が過半数割れしたことで、事態が再び動き始めた。
同12月に使途公開と残金の国庫返還を義務付ける改正歳費法が成立。衆参両院は今年4月、支出について報告書の提出や領収書公開に関する新たな規定を決めた。
具体的には、支出総額のほか、1万円超の支出は、支出先、目的、金額、年月日を報告書に記載し、領収書の写しも添付する。項目は、「経常経費」と「議員活動費」を設け、選挙運動に使うことは禁止した。
毎年5月末までに前年の報告書を所属する院の議長に提出する。報告書は毎年11月末までにインターネット上で公開され、3年間閲覧できる。1万円以下の支出を含め、請求に応じて領収書の写しを開示し、国民のチェックを受ける体制を整えた。
罰則規定なし

旧文通費を巡っては、過去に海外投資、家族と住むマンションの家賃の支払い、家電購入といった有権者から理解を得られないような支出もあった。
規定では、調査研究広報滞在費から支出できる項目は、秘書に支払う給料や書籍購入費などと具体的に記した。ただ、議員活動と主張すれば何にでも使えるほか、規定に反した使途に対する罰則も設けていない。
議員の資金管理団体への寄付も認めた。同費を充てて支出した際、議員には報告書への記載を求めているが、選挙活動と議員活動の線引きは明確にできないことも多く、完全な実態把握は難しいとの指摘もある。
これに対し、税金が原資で、公的な活動以外に使うことが出来ない地方議員の政務活動費は「1円以上」から領収書を公開する自治体も多い。不適切な支出が判明すれば、市民らが返還請求することも可能だ。
近年の物価高も重なり、政治家の政治資金の集め方や使い道には有権者からより厳しい目が注がれている。公開基準を「1万円超」としたことの妥当性や、使途の更なる明確化が必要になっている。