「自動音声が大きく集中して本が読めない」 駅の非常停止ボタン繰り返し押したか 警備員の男逮捕 大阪

大阪府内のJRの駅で、非常停止ボタンを繰り返し押して、電車を止めるなどしたとして、警備員の男が逮捕・送検されました。
男は動機について「電車内の自動音声の音量が大きく、集中して本が読めなかった」などと話しているということです。
偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは、八尾市に住む警備員の男(50)です。
男は4月10日と17日、JR駅のホームに設置されている非常停止ボタンを、異常が無いのに複数回押すなどして電車を停止させ、JRの業務を妨害した疑いが持たれています。
警察によりますと、以前から非常停止ボタンを押されるいたずらが起きていたことから、防犯カメラなどを捜査したところ、男の犯行が浮上したということです。
男はいずれも容疑を認めた上で、10日の事件については「ホームに人がたくさんいるのに、車掌が注意喚起をせずにドアを閉めて腹が立った」、17日の事件については「日本語や英語、中国語、韓国語のそれぞれの言葉で流れる自動音声の音が大きくて集中して本が読めないので腹が立ち、車掌を呼ぼうと思った」という趣旨の供述をしているということです。
男は、他にも非常停止ボタンを押したことがあると説明していて、警察が余罪についても調べています。

博報堂、二審も罰金2億円=五輪談合、弁護側の控訴棄却―東京高裁

東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件で、独禁法違反(不当な取引制限)罪に問われた広告大手博報堂と、グループ会社元社長横溝健一郎被告(58)の控訴審判決が8日、東京高裁であった。家令和典裁判長は博報堂を罰金2億円、横溝被告を懲役1年6月、執行猶予3年とした一審東京地裁判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。
一連の談合事件で二審判決は初めて。弁護側は「ほかの企業と受注調整についての合意はない」などと主張したが、家令裁判長は「一審判決が事業者間に意思連絡や基本合意があったと認めた点に誤りはない」として退けた。
一、二審判決によると、横溝被告は元大会組織委員会次長(58)=有罪確定=らと共謀し、2018年2~7月、テスト大会の計画立案業務に関する入札などで事前に受注企業を決定。受注する社のみが入札に参加するなどして談合した。
事件では元次長のほか、法人6社とそれぞれの担当者の計7人が起訴された。このうち博報堂など4社と各担当者は一審で有罪となり、いずれも控訴。残る2社と各担当者は一審で公判が続いている。
博報堂の話 判決内容を確認して今後の方針を決定する。 [時事通信社]

野党、下村氏の招致要求=「裏金」巡り、自民反対

立憲民主党、日本維新の会など野党は8日の衆院予算委員会の理事懇談会で、自民党派閥裏金問題の真相究明に向け、旧安倍派幹部だった下村博文元政調会長の参考人招致を要求した。自民党は反対し、公明党は全会一致での議決を追求すべきだと主張。引き続き協議することになった。
同派元会計責任者は2月の衆院予算委の参考人質疑で、安倍晋三元首相の死去後に政治資金パーティー収入の還流再開を要望した幹部について「今は現職ではない」と証言している。野党は昨年の衆院選で落選した下村氏との見方を強めている。
招致は全会一致が原則だが、委員の過半数を占める野党は多数決での議決も辞さない構え。理事懇後、安住淳委員長(立民)は記者団に「賛否が分かれた中での議決はできれば避けたい。丁寧に調整してほしいと与野党に伝えた」と語った。 [時事通信社]

中学1年の男子生徒が体育授業中に倒れ、搬送先の病院で死亡 当時の気温は16度ほど、死因などは調査中 京都府京丹後市

京都府京丹後市の中学校で男子生徒が授業中に倒れ、その後病院で死亡していたことがわかりました。
京丹後市教育委員会によりますと、死亡したのは中学1年の男子生徒で、7日午前9時すぎ、1時間目の体育の授業(持久走)でアップをし、1500m走を行ったところ、グラウンド3周(約600m)したあたりで歩き出し、その後倒れこんだということです。
生徒は担架で保健室に運ばれ、その後嘔吐が見られたことから救急搬送され、午前9時50分過ぎに病院に到着したということです。
その後、病院で処置が行われる間に容体が急変したといい、午後0時54分に亡くなったということです。死因は調査中です。
学校は8日、緊急の全校集会を開いて生徒らに説明するとともに、保護者には文書で伝えるとしています。
市教委によると、当日朝の健康観察で異常は認められず、生徒本人から体調に関する自己申告はなかったということです。また授業当時の気温は16度くらいだったということです。

小学校で保護者の知人ら2人暴れる=教職員5人軽傷、暴行容疑で逮捕―警視庁

8日午前11時ごろ、東京都立川市錦町の同市立第三小学校で「男2人が暴れて、ガラスを割った」と教員から110番があった。警視庁立川署によると、30~70代の教員や事務員計5人が殴られるなどして軽傷を負ったが、児童にけがはなかった。同署はこの学校に通う女子児童の母親の知人の40代男と、20代男を暴行容疑で現行犯逮捕し詳しい状況を調べている。
同署や市教委などによると、母親は同日午前、児童間のトラブルの相談のため、1人で来校。話し合いがまとまらず、40代の男に連絡をした。男らは2階の2年生の教室を訪れ、40代の男性担任や駆け付けた60代の男性校長に暴行。その後、1階で職員室のドアの小窓を割るなどした。
男らは酒瓶を持って暴れたとみられ、警察官が駆け付けた際、瓶の破片が散乱していた。同署は現場にいた母親からも事情を聴いている。40代の男は「積極的には殴っていない」と容疑を否認。20代の男は「押さえ付けてきたのでひっぱたいた」と認めているという。
2年生の男子児童(7)によると、男らは授業中の教室に侵入すると、大声で叫びながら椅子で担任を殴った。児童らは一斉に校舎外へ逃げたといい、「思い出したくない」と声を震わせた。
6年生の男子児童は、女性教員が「不審者が入ってきた」と走ってきたため、騒ぎに気付いた。当初、避難訓練と勘違いしたといい、「みんなパニックになっていた」とおびえた様子で話した。児童らは給食後に保護者に引き渡された。 [時事通信社]

川崎20歳女性遺棄、警察庁長官「県警に一連の対応を調査するよう指導」…ストーカー被害への対応巡り

警察庁の楠芳伸長官は8日の定例記者会見で、神奈川県警にストーカー被害を訴えていた川崎市の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が遺体で見つかった事件について「県警に一連の対応状況を調査するよう指導する」と述べた。
事件では、岡崎さんの元交際相手の白井秀征(ひでゆき)容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された。岡崎さんは昨年6月以降、白井容疑者のつきまとい行為などについて通報していたが、県警は事件を未然に防げなかった。
警察庁は都道府県警に対し、ストーカー事案は事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高いとして、安全確保を最優先に対処するよう通達している。楠長官は、「通達の趣旨に沿った対応がなされていたか確認する」と語った。

小学校で防犯スプレー誤噴射か 千葉・印西、児童27人体調不良3人搬送

8日午後2時15分ごろ、千葉県印西市の市立原山小学校の教員から「不審者対応用のスプレーを間違えて噴射したため、児童が目の痛みとのどのかゆみを訴えている」と119番通報があった。消防が現場に到着し確認したところ、児童27人が体調不良を訴え、少なくとも3人を病院に搬送したが、いずれも症状は軽いという。
印西署によると、各教室に備え付けの防犯スプレーを児童が誤って噴射。その後、別の児童が窓の外に向かって噴射したという。
現場は北総鉄道千葉ニュータウン中央駅から東に1キロほど離れた住宅街にある小学校。

消費者庁の指摘に斎藤知事「重く受け止める」との見解 過去の発言については「間違ったことは言っていない」

兵庫県の斎藤知事、公益通報をめぐる国からの指摘を「真摯に受け止める」と繰り返しました。
今年3月、兵庫県の第三者委員会は斎藤知事を告発した元県民局長を特定するなどした県の対応を、「公益通報者保護法違反」と判断しました。しかし、斎藤知事はその後の会見で公益通報者を守るための体制整備の対象について、「外部通報も含まれるという考え方がある一方で、内部通報に限定されるという考え方もある」などと発言していました。
消費者庁は4月8日、「国の公式見解と異なる」と県の担当者に指摘しましたが、斎藤知事は5月8日…
(兵庫県 斎藤元彦知事)「消費者庁からの一般的な法解釈ということで重く受け止めないといけない。必要な対応をほかの自治体や国や企業を見ながらしっかりやりたい。(Q今でも発言は正しい?)間違ったことは言っていないと思います」
指摘を受け止めると繰り返し、過去の発言について「間違ったことは言っていない」としました。

西成で児童7人が重軽傷…容疑者の自宅を家宅捜索 日記など63点を押収 父親は「息子は大阪に土地勘ない」と話す

小学生の列に車が突っ込み、7人が重軽傷を負った事件。警察が容疑者の自宅を家宅捜索しました。
段ボールやカメラを手に8人の捜査員が集合住宅の一室へ向かいました。
警察によりますと東京都東村山市の無職・矢沢勇希容疑者(28)は5月1日、大阪市西成区の千本小学校近くで、小学2年~3年の児童7人を車ではね、重軽傷を負わせた殺人未遂の疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと矢沢容疑者は事件の2日前に、新大阪駅の近くのレンタカー店で車を借り、返却期限だった事件当日の午前8時を過ぎても車を返却せず、その日の午後に事件を起こしました。
ただ、矢沢容疑者の父親は取材に対し、「息子は大阪に土地勘がない」と話しています。
警察の取り調べに対し、矢沢容疑者は「全てが嫌になり小学生をひき殺そうとした」「苦労せずに生きている人が嫌だった」と話しているということです。
警察は8日、ノートや日記など63点を押収したといい、動機などを詳しく調べることにしています。

襲撃まで30分間、駅構内に滞在か=逮捕の男、包丁2本携帯―東大前駅刺傷・警視庁

東京都文京区の東京メトロ南北線東大前駅構内で男子大学生(20)が切り付けられた事件で、逮捕された職業不詳戸田佳孝容疑者(43)=長野県生坂村=が襲撃前に約30分間、包丁を携帯したまま、駅構内に滞在していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者のリュックサックから、凶器とは別の包丁が見つかったことも判明。大学生との接点は確認されておらず、警視庁本富士署が詳しい経緯を調べている。
捜査関係者によると、戸田容疑者は7日午後6時25分ごろに改札内に入った。既に包丁2本を所持していたとみられ、約30分にわたり、トイレに立ち寄ったり、ホーム上のベンチに座ったりして過ごす様子が防犯カメラに映っていた。
一方、大学生は同45分ごろに改札を通過してホームに向かっており、2人が構内でトラブルになった様子はなかった。
大学生はホームドアの前に立って電車の到着を待っていたが、同55分ごろ、車両に乗り込む瞬間、背後から現れた同容疑者に突然、刃体約16センチの包丁で切り付けられた。同容疑者は、車内に逃げてしゃがみ込む大学生を追い掛け、さらに2回ほど切り付けたという。
事件に使われていない包丁は刃体約18センチで、むき出しの状態でリュックに入れられていた。 [時事通信社]