【速報】アスベスト除去作業中 30代と見られる女性作業員死亡 「有機溶剤を吸い込んだ」 男性作業員2人も重傷 大阪市内のマンション解体工事現場

17日午後、大阪市北区天満のマンション解体工事現場で30代の作業員の女性が意識を失って搬送され、その後死亡が確認されました。
「有機溶剤を吸い込んだ」と通報があり、他にも2人の男性作業員が搬送されています。
17日午後1時半ごろ、大阪市北区天満のマンション解体工事現場で、「有機溶剤を吸い込んだ」と作業員の男性から通報がありました。
現場から30代とみられる作業員の女性が意識不明の状態で搬送され、その後死亡が確認されました。
警察によりますと、この日は死亡した女性を含む3人で有機溶剤を使用したアスベストの除去作業をしていました。
女性の他に男性2人も搬送されていて、消防によりますと重傷だということです。2人は搬送時に意識があったということです。

ひも状のもので首絞めたか「勢いで殺した」聖籠町死体遺棄強盗殺人事件 新潟県

新潟市の男性が殺害され聖籠町の空き家で遺体が見つかった事件で、強盗殺人の疑いで逮捕された男が、警察の調べに対し、勢いで殺したという趣旨の供述を話していることが捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は、新潟市 中央区の小杉英雄さん 78歳の遺体が聖籠町の空き家で見つかり、
小杉さんを殺害し金庫を奪ったとして住所不定のリフォーム業 小山大輔 容疑者 33歳が強盗殺人の疑いで逮捕されたものです。
捜査本部は認否を明らかにしていませんが、捜査関係者への取材で、小山 容疑者が警察の調べに対し、勢いで殺したという趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。
小杉さんの死亡原因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことが分かっていましたが、捜査関係者によりますと首の骨の一部が折れていたということです。
捜査本部は小山 容疑者がひも状のもので小杉さんの首を絞めたとみて調べています。
小山 容疑者は小杉さんの口座から現金を引き出した詐欺の罪と死体遺棄の罪でも逮捕・起訴されていますが、捜査関係者によりますと一連の犯行をめぐって供述が二転三転していることから捜査本部は慎重に調べを進めています。

「世界の記憶」に家康ゆかり仏教聖典 国内9件目 原爆写真は見送り

パリで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の執行委員会は17日、徳川家康が浄土宗大本山増上寺(東京都港区)に寄進した仏教史料「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書(そうしょ)」を、「世界の記憶」(世界記憶遺産)として登録することを決めた。もう一つの候補だった「広島原爆の視覚的資料―1945年の写真と映像」の審議は見送られ、登録は2027年以降に先送りとなった。
世界の記憶は国内でこれまで藤原道長の自筆日記「御堂関白記」などが登録されており、9件目となる。浄土宗と増上寺が申請した「三種の仏教聖典叢書」は12~13世紀に版木が作成された「大蔵(だいぞう)経」と呼ばれる仏教の一大文献群で、総数約1万2000点に及ぶ。
家康が集め、増上寺に寄進。その後、関東大震災や東京大空襲による焼失を免れた。中国の宋代や元代、朝鮮王朝時代の最高の印刷技術で制作されたもので、15世紀以前に作られた三つの大蔵経がほぼ完全な状態で残っているのは、世界でも例がないという。
一方、「広島原爆の視覚的資料」は、新聞・通信各社の記者や広島市民ら計27人と1団体が、45年8月6日から12月末までの間に撮影した写真1532枚と動画2本で構成される。原爆投下直後の巨大なきのこ雲や、重いやけどを負った被爆者の姿など原爆被害の深刻さを伝えており、毎日新聞社、中国新聞社、朝日新聞社、中国放送、NHK、広島市が共同申請していた。
原爆資料はユネスコが3月に発表した登録予定リストに掲載されなかった。日本政府やユネスコは理由を明らかにしていないが、15年に中国の「南京大虐殺」に関する資料が登録されたことに反発した日本政府が制度改革を求めたことから、ユネスコ執行委は21年に加盟国による異議申し立てを認め、関係国が期限を定めずに対話を続ける新制度を設けている。これに基づき、加盟国の一部が異議を申し立てたとみられる。
文部科学省によると、原爆資料の登録は最短で2年後の27年のユネスコ執行委へ先送りとなる見込み。【西本紗保美】
世界の記憶
貴重な文書、絵画、映像フィルムの保存や活用を目的とした、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の事業。1997年に登録が始まった。審査は2年に1回で、今回の認定により計570件となった。世界ではオランダの「アンネの日記」などが知られる。かつては自治体や民間団体も直接ユネスコに申請できたが、2021年に審査方法を見直し、各国政府が関与するルールに変更。申請は1回あたり1国2件までとなった。

不明10代女性か、車に遺体=遺棄疑い、24歳男逮捕―愛知県警

愛知県一宮市内の路上に放置した乗用車に遺体を遺棄したとして、県警は17日、死体遺棄容疑で、同県豊田市亀首町の無職、藤井貴也容疑者(24)を逮捕した。捜査関係者によると、遺体は行方不明になっている岐阜県内の10代後半の女性とみられ、藤井容疑者と交際関係にあったという。
藤井容疑者は容疑を認め、殺害をほのめかしている。愛知県警は一宮署に捜査本部を設置し、遺体の身元確認を急ぐとともに、殺人容疑を視野に調べている。
逮捕容疑は昨年8月中旬から今年4月16日ごろ、一宮市相生の路上に駐車中の車内に遺体を遺棄した疑い。
捜査本部によると、司法解剖の結果、遺体は20歳前後の女性と判明。死後数カ月以上経過しており、死因は不詳だった。
捜査関係者によると、行方不明の女性は現在19歳で、18歳だった昨年8月中旬から目撃などが途絶えた。愛知県警の捜査員が今月16日、女性の行方を追っていた岐阜県警から、路上に放置された藤井容疑者の親族名義の車に遺体が遺棄された疑いがあるとの連絡を受け、車内を確認し遺体を見つけた。 [時事通信社]

妻の香織さん「包み込んでくれるような存在でした」 岸本知事の葬儀で「周平コール」も

和歌山県知事在職中に68歳で死去した岸本周平氏の葬儀告別式が17日、和歌山市内の葬儀所で営まれた。出棺の際には後援会メンバーらから「周平コール」が沸き起こり、多くの人たちが別れを告げた。
遺影の前の棺で眠る岸本氏はブルーのジャケットに白いセーター姿。知事時代に自身が推し進めたカジュアルスタイルだった。
16日に営まれた通夜は県出身のバイオリニスト、沢和樹さんによる「タイスの瞑想(めいそう)曲」の演奏で始まり、焼香を待つ参列者の列は会場の外まで続いた。
妻でNHK解説委員の香織さんは「多くの方に来ていただき、ありがとうございました。優しく包み込んでくれるような存在、楽しい人でした。和歌山が大好きで、県知事として困っている人を助けたいと心から思っていました」と振り返った。
葬儀告別式には政界や経済界の要人らが大勢参列し、生前の幅広い人脈がうかがわれた。

判決は国の石綿救済「縮小」を批判 原告側「極めて正当」

「工場型」のアスベスト被害を巡る17日の大阪高裁判決は、被害者の救済範囲を狭めた国の対応を厳しく批判した。今回と同様に、国側が「除斥期間」の起算点を早める主張をしている訴訟は他にもあるといい、高裁判決は影響を与えそうだ。
17日午後、大阪市内で開かれた判決後の記者会見。大阪アスベスト弁護団の奥村昌裕弁護士は「極めて正当な判決。やっと正常に戻った」と切り出し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
石綿訴訟では、国が敗訴した「泉南石綿訴訟」の最高裁判決を受けて、国は一定の条件を満たした被害者との和解に応じている。今回の訴訟の原告の男性も和解基準を満たしていたとみられたことから、弁護団は容易に和解に至るとみていた。
ところが協議は一向に進まない。提訴から約2年後、国が書面を出し、「原告の請求権は消失している」と主張し始めた。国に説明を求めたところ、2019年に和解の基準をひそかに変更し、賠償請求権が消滅する除斥期間(20年)の起算点を早めたと明らかにしたという。
理由として、国は、同じ石綿被害訴訟の福岡高裁判決(19年)を持ち出した。この訴訟で、賠償金の支払いが遅れたことに伴って支払われる利息「遅延損害金」の起算点が国側の主張よりさかのぼって認定されたため、除斥期間の起算点も併せて早めたとの理屈だった。この結果、男性は秘密裏の基準変更があった日から、わずか4日のうちに提訴しなければ請求権が消滅することになっていた。
弁護団は国の和解基準の見直しの決定プロセスを調べるため、何度も情報公開請求をかけたが、大半が黒塗り文書ばかりだったという。
国は被害者に基準変更を周知しないまま、石綿健康被害の和解手続きについて被害者向けのリーフレットを配り、「(和解条件を満たしているかは)法律の専門家に確認を」と記載していた。今回の訴訟を起こした原告の遺族は「リーフレット通り弁護士に相談したので国は和解するものだと考えていたが、争いとなり、ひどいと思った」と振り返る。
石綿被害を巡っては裁判所によって国の対応が違法とされた。言わば国は「加害者の立場」にある。弁護団は「多くの被害者が闘って勝ち取ってきた基準を勝手に変更するのは、国による意図的な被害者の切り捨てで、救済に背を向けている」と国の対応を批判した。【岩崎歩】

高校生3人が衣服切りつけられる 登校時間帯に 札幌・中央区

北海道警は17日までに、札幌市中央区南15西4の歩道上で、16歳の男子高校生3人が、何者かに衣服を切りつけられる事案が発生したと発表した。3人にけがはなかった。「向かいから40代くらいの女性が来て、すれ違う際に体が接触した」との証言があり、札幌南署は器物損壊事件として調べている。
道警によると、3人が切りつけられたのは15日午前8時ごろ。それぞれ友人と歩いて登校中に、前方から歩いてくる何者かと接触し、ブレザーの右上腕部や右ポケット部分、ジャンパーの右上腕部を切られたという。1人は15日、2人は16、17日に被害に気がついた。
現場は市営地下鉄南北線幌平橋駅の南西約150メートルの高校などが点在する住宅地で、発生時間帯は通学や通勤で人の往来が激しかったという。【谷口拓未】

血痕、交番まで点々と=逮捕の男、徒歩で移動か―女子高生刺殺・埼玉県警

さいたま市桜区のマンションで住人の高校1年手柄玲奈さん(15)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者(24)のものとみられる血痕が、現場マンションから近くの交番まで点々と残されていたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。谷内容疑者は両手に切り傷があり、病院で治療を受けたという。
埼玉県警は同日、同容疑者を送検。手柄さんと同容疑者の関係について、捜査を急いでいる。
捜査関係者によると、谷内容疑者は事件後、マンションから約1.5キロの交番を訪問。無人だったため、通行人に「110番をしてください」と依頼し、駆け付けた警察官に身柄を確保された。服には血が付き、両手に切り傷があったが、自傷行為によるものとは異なるという。
同容疑者のものとみられる血痕は、現場マンションから交番まで点々と続いており、県警は同容疑者が交番まで歩いて移動したとみて捜査。マンションまでも徒歩で移動したとみて足取りを調べている。 [時事通信社]

【速報・動画あり】俳優・広末涼子さん 釈放 黒い服で深々と一礼 傷害容疑で逮捕 (静岡)

静岡県の病院で看護師にけがをさせたとして傷害の疑いで逮捕・勾留されていた俳優・広末涼子さん(44)は16日午前5時56分、留置先の浜松西警察署から釈放されました。そして午前6時21分に黒い服装で姿をみせた広末さんは、報道陣を前に深々と一礼しました。
16日 午前6時21分、広末涼子さんは勾留されていた浜松西警察署から出てくると深々と頭を下げた後、そのまま車に乗りこみました。
広末さんは、7日午後6時50分ごろ、静岡・掛川市の新東名高速道路・上り線で、乗用車を運転中に大型トレーラーに追突する事故を起こし、島田市の病院に搬送されました。
その後、搬送先の病院内で、女性看護師(37)を足で蹴り、腕をひっかくなどの暴行を加え、けがをさせた疑いで現行犯逮捕。10日には、地検浜松支部が裁判所に勾留を請求し、4月19日までの勾留が認められていました。
捜査関係者によりますと警察による薬物検査の本鑑定の結果、違法薬物などは検出されなかったということです。
警察は、広末さんの認否を明らかにしていませんが、所属事務所は公式サイトで「パニック状態に陥った結果、医療関係者の方にけがを負わせてしまった」と釈明していました。
今後は在宅捜査を進めるとみられます。

隣の埼玉は増えたのに…止まらぬ千葉の人口減 明暗分けたのは

互いに東京都に隣接するのに、なぜ差が生まれたのか――。総務省が公表した2024年10月1日時点の人口推計で、千葉県は4年連続のマイナスとなったのに、埼玉県は減少からプラスに転じた。東京のベッドタウンと知られる両県で、人口の増減に明暗が分かれた背景には何があるのか。
「数字だけ見ると、うらやましいですよ」。千葉県庁の中堅職員は笑いながら、埼玉との差について心境を述べた。
東京都心に近くて通勤・通学に便利な都市部を抱え、地価も都内より安価な千葉と埼玉。両県とも新型コロナウイルス感染症の影響により、過去3年連続で人口が減ったが、24年は差が出た。
総務省によると、千葉の人口は前年同期比0・08%減の625万1000人。これに対し、埼玉は同0・01%増の733万2000人となった。
両県とも、県外から移り住む人が多い。ただ、転入者数から転出者数を引いて算出する「社会増」は、埼玉0・60%(全国2位)が千葉0・54%(同3位)を上回った。
一方、両県とも出生数が死亡数を下回る「自然減」が続く。これも千葉マイナス0・62%、埼玉マイナス0・59%とわずかな差がある。
ライフルホームズ総研の中山登志朗チーフアナリストは、「(都内の住宅は)価格が高すぎるので、家庭を持った人は埼玉や千葉を(転居先の)選択肢として検討するが、埼玉の方がパイが大きい」と話す。
具体的には、千葉は東京への通勤圏が船橋市や市川市などが中心だ。埼玉はさいたま市、所沢市、川越市などエリアが広いと指摘する。
また、埼玉は千葉に比べて都心への鉄道網が充実していると分析する。都心の不動産価格が高騰する中、埼玉により多くの人が流れる傾向は「今後も続く」との見方も示す。
一方、千葉は人口減に並んで、人口の「二極化」という別の課題も抱える。県北西部などで人口は増えているが、雇用面で課題を抱える北東部、南部では減る傾向が続く。
千葉市は今年4月1日時点の推計人口が98万5335人と、前年同月比で3426人増えた。湾岸エリアなどでマンションの分譲開発が進んでいることが影響している。一方、都心から離れた銚子市などでは過疎化が進み、地価の下落が続く。
県政策企画課政策室は「大事なことは県の活力を維持するため、人口減のペースを緩やかにすること」と説明。人口減が続く地域については、住みやすさや自然などの魅力をPRし、移住や都内との「二地域居住」を促進するという。
人口が増加に転じた埼玉県庁の担当者は、今回の結果をどう捉えているのか。県統計課は、全国的に少子高齢化が進んでいることに変わりはないとしつつ、「(千葉、埼玉が)ともに頑張っていければ」と話していた。【中村聡也、平塚雄太】