日本の急所は対中分析データの圧倒的な不足だ

中国に向き合うために必要なのは、大国化した中国をタイムリーかつ高精度に分析するための、データに基づく計測とそれを支える知的インフラである。日本は分厚い中国観察の蓄積がある一方で、こうした独自データの収集と分析は薄弱だ。
【詳報記事】日本は対中分析のベースになる「データ」が圧倒的に不足/アメリカやオーストラリアにあって日本にはない視点
アメリカのデータ収集基盤の分厚さ
ではどうするべきか。まず必要なことは、組織的なデータ収集の強化だ。
この面で目を引くのは、アメリカのデータ収集基盤の分厚さである。例えば、アメリカン・エンタープライズ研究所が運営する中国グローバル投資トラッカーは、中国の対外直接投資案件を長期にわたり追跡している。対外融資では、ボストン大学の研究チームが中国対外開発金融データベースを構築し、政策銀行融資の実態を可視化してきた。
ウィリアム・アンド・メアリー大学のグローバル中国開発金融データセットは、中国の対外援助・融資をプロジェクト単位で整理し、国際機関や各国政府も参照する標準的基盤となっている。貿易データが国際機関をはじめとして広く公開されているのに対して、中国の対外投資と対外援助に関しては、明らかにアメリカの機関が基礎データを作り出している。
日本に欠けているのは何か。その急所を解説した詳細記事は<日本は対中分析のベースになる「データ」が圧倒的に不足/アメリカやオーストラリアにあって日本にはない視点>をご覧ください。
(伊藤 亜聖:東京大学社会科学研究所准教授)

停戦後に機雷除去で自衛隊派遣検討も、ホルムズ海峡巡り外相言及

[東京 23日 ロイター] – 茂木敏充外相は22日のフジテレビの番組で、事実上封鎖されているホルムズ海峡に関し、米・イスラエルとイランの完全な停戦が実現し、機雷の掃海が必要となった場合に自衛隊派遣を検討する可能性に言及した。「停戦状態になって、機雷が障害になっている場合には、また考えることなのかなと思ってます」と述べた。
茂木氏はまた、米ワシントンで19日に開かれた日米首脳会談で高市早苗首相が日本には憲法の制約があることをトランプ大統領に伝えたと明らかにした。「もともと憲法9条があって、その下でさまざまな事態認定がある。そういったことも含めて日本には制約がある」と説明したという。
高市首相はトランプ大統領との会談後にホルムズ海峡への艦船の派遣について「日本の法律の範囲内でできることと、できないことを詳細に説明した」と述べていた。トランプ氏からどのような形での貢献を求められたかなど、具体的な内容については明かさなかった。

【速報】高級車ベントレーが追突し車7台絡む多重事故2人軽傷 ベントレーの運転手は現場から徒歩で逃走ひき逃げの疑いで捜査 東京・八王子市

けさ、東京・八王子市で車7台が絡む多重事故があり、2人が軽傷を負いました。初めに追突事故を起こした車の運転手が現場から立ち去っていて、警視庁がひき逃げの疑いで行方を追っています。
高級車ベントレーが追突し多重事故発生 2人が軽傷
午前7時半ごろ、八王子市暁町の国道で、車7台が絡む多重事故がありました。
警視庁によりますと、黒の高級車ベントレーが前の乗用車に追突し、玉突き事故になったとみられ、7台の中には自走できないほど破損している車もあるということです。
この事故で、ベントレーに追突された乗用車の50代の女性と、その前のトラックに乗っていた50代の男性のあわせて2人が搬送され、いずれも軽傷です。
ベントレーの運転手現場から徒歩で逃走
記者 「ここから500メートルほど先でひき逃げをしたベントレーは、こちらに乗り捨てられました。車両の右前方が大破しています」
ベントレーの運転手は、現場から徒歩で立ち去っていて、警視庁はひき逃げの疑いで、運転手の行方を追っています。
現場は、中央道・八王子インターから西に1キロほどの住宅や店舗が点在する地域です。
【あわせて読む・速報】徒歩で逃走の運転手とみられる男を邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕 高級車ベントレーが追突し7台の多重ひき逃げ事故 東京・八王子市 警視庁

日本人を騙したカネが日本の不動産に化ける…カンボジア特殊詐欺幹部が狙う“逃亡先”

日本人を狙った特殊詐欺で奪われた巨額のカネが、海外で洗浄され、今度は日本の高級不動産を買う原資として“戻ってくる”――。カンボジアで特殊詐欺組織の摘発が進む中、幹部たちの逃亡先として日本が浮上している。港区の高級マンションや湾岸タワマンに流れ込むマネーの正体を追った。◆人類史上類をみない「大規模詐欺工場」を運営 東京・港区北青山に鎮座する、瀟洒な7階建ての低層マンション。重厚なコンクリートを彩るように丁寧な植栽が施され、都心にありながら自然との調和もとれたこの物件は、超富裕層たちの間でも羨望の的だ。「15部屋しかなく、ほとんどの部屋が200平米以上あり、現在販売に出ている部屋はありません。坪2000万円はくだらない、港区の中でも最上位に位置づけられるマンションです」(近隣の不動産屋) かつてこのマンションを日本での拠点、そして資産退避先のひとつとして使っていたカンボジア籍の男がいた。陳志(チェン・ジー)。30代にして、特殊詐欺の帝王と呼ばれた大物であり、2026年2月、アメリカ当局の粘り強い捜査の末に摘発され、2兆円以上の財を没収された人物だ。 中国・福建省の漁村で生まれた陳の半生は、波乱万丈そのものだ。高校卒業後、ネットカフェでバイトを始め、出会い系サイトやオンラインゲームの交流サイトを立ち上げるなどしていた陳はインターネットの闇に目を向け、ハッカーに転身。2011年頃には拠点をカンボジアに移し、スキームを洗練させていった。「中国からカンボジアに渡った陳は、特殊詐欺の部隊を抱え暗躍するようになりました。政官財界に深く食い込んでいき、とりわけフン・セン前首相の庇護を受け、『園区(パーク)』と呼ばれる大型詐欺団地を運営。ロマンス詐欺を筆頭に、世界各国を相手に特殊詐欺を働きました。それは何千人、何万人とかけ子を集めて詐欺に従事させるほど大がかりなもの。英タイムズは彼の資産規模を約600億ドル(約9兆円)と推定し、中南米の麻薬王に比する財力を持っていたとされています。 犯罪収益金を原資に、陳は正業にも進出。プリンスグループの看板を掲げ、不動産、金融、銀行、航空会社、スーパーマーケットの経営など表向きの事業対も抱えながら、世界各地で不動産事業を展開しました。日本にも関連法人が複数あり、詐欺で得た資金の受け皿として不動産を買い漁ったり、投資に使われていたようです。北青山の高級マンションも陳の名義でした」(全国紙記者)

運転手「前よく見ていなかった」 新名神6人死亡、ブレーキ痕も

三重県亀山市の新名神高速道路で20日、大型トラックが乗用車に追突するなどして6人が死亡した多重事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで逮捕された大型トラックの運転手の水谷水都代容疑者(54)=広島県安芸高田市=が「(追突の際に)前をよく見ていなかった。ブレーキを踏んだが間に合わなかった」という趣旨の供述をしていることが23日、三重県警への取材で分かった。現場にはブレーキ痕があった。
当時、現場は車線規制中で、通常は時速80キロの制限速度が50キロとなり、渋滞が発生。県警は、容疑者が前方の確認を怠り、直前でブレーキを踏んだものの最後尾の乗用車に追突して玉突きが発生した可能性があるとみている。
容疑者が勤める運送会社「HIROKI」(広島市)などで実施した家宅捜索でパソコンや勤務記録を押収。ドライブレコーダーの記録などを詳しく調べる。
事故は20日午前2時20分ごろ、亀山市安坂山町の新名神高速下り線の野登トンネル出口付近で発生。乗用車の成人男女と子ども3人、別の乗用車の成人1人の計6人が死亡した。

中道、事務局構築に向け立民・公明から専属20人配置目指す…資金難で1億円目標のCFに「焼け石に水」の声も

中道改革連合が、事務局体制の構築に本腰を入れ始めている。立憲民主、公明両党の一部職員を4月から順次移籍させ、専属の職員計約20人を配置する計画を進める。党勢立て直しに向け、基盤となる党組織を整える狙いだが、資金難という課題が立ちはだかる可能性がある。
中道改革の職員は現在、立民、公明両党の職員が兼務し、専属はいない。1月の結党直後に衆院選を迎え、体制整備の時間がなかったためだ。今後、両党からそれぞれ約10人を異動させ、中道改革専属の事務局を設け、政策立案や選挙準備などで議員を支えるスタッフ機能の拡充を目指す。
ただ、資金面では苦境が続いている。党関係者によると、一部の兼務職員は経費削減を理由に出張や会食、残業を原則禁止されている。衆院選での落選者の活動資金を手当てする余力もなく、来春の統一地方選や次期国政選に向けた準備も進めづらい状況にある。
資金繰りを改善するため、中道改革は近く、年内1億円を目標とするクラウドファンディングを始める。寄付者への返礼として、党幹部の動画メッセージや直筆色紙の贈呈などを検討している。もっとも、党内には「クラウドファンディングでは焼け石に水だ。このままだと職員の離職者が相次ぎかねない」と懸念する向きも多い。

大好きだった父が突然「親子の縁を切る」、そしてコロナ禍での“自殺” 「創造主」を名乗る占い師の女の逮捕で明かされた「神の国」の真相とは…

2020年8月、和歌山県の海岸で、男性2人の遺体が見つかった。手首にマイクコードが巻かれ、つながれた状態だった。亡くなったうちの1人は、66歳の寺本浩平さん。残された遺書にはこう書かれていた。「コロナで仕事が取れなくなり、私の夢は打ち砕かれました」。死因は溺死。和歌山県警は自殺として処理した。 東京都に住む寺本さんの息子、大介さん(仮名)は、かつては父が大好きだったが、こう思った。「自分を見捨てた最低な父親だ」 それから4年後、状況は一転した。「占い師らが死に関わっているかもしれない」。情報提供を受けた大阪府警の再捜査がスタート。昨年3月、自殺をそそのかした自殺教唆容疑などで、自称占い師の女ら3人が逮捕された。大介さんが直面した父の死の真相は…。(共同通信=長谷夏帆)
寺本さんの遺体が見つかった海岸=2025年12月3日、和歌山県広川町
▽優しい父だったが…
寺本さんは大手電機メーカーに勤務し、オーディオの開発に携わっていた。転勤が多く大介さんとは離れて暮らしていたが、親子の仲は良かった。秋葉原にオーディオの部品を買いに行ったり、関西の単身赴任先に滞在して大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを楽しんだり、思い出は尽きない。
「僕の気持ちを一番分かってくれたのが父でした」。学校や家で叱られることが多く、その度に寺本さんがかばってくれた。大介さんの母親と寺本さんは離婚したが、その後も学校の面談や進路相談には足を運んでくれた。優しい父だった。
寺本さんが変わり始めたのは大介さんが高校3年のころ。突然呼び出され、東京・新宿の銀行で書類に名前を書かされた。当時は何のためか分からなかったが、後になって、亡き祖母が大介さんに遺した200万円を引き出す手続きだったと知った。
大介さんが20歳になると学費と生活費の振り込みが止まり、「親子の縁を切る」と連絡があった。後日、理由を聞こうと夜行バスに乗って寺本さんが住む大阪に向かった。 インターホンを鳴らすと出てきたのは知らない女性。「寺本さんはいない。若い女性と結婚し、今はその女性を大切に思っている」。直後に寺本さんから携帯に電話があり、一方的に怒鳴られた。「なんで突然来たんだ。今すぐ東京に帰れ」。それ以来、連絡は途絶えた。
▽「散骨してくれ。葬式も開くな」
訃報も突然だった。知らない女性から、寺本さんが亡くなったと連絡があった。
2020年8月1日、和歌山県の海岸で男性と2人で、遺体となって打ち上げられているのを近所の人が見つけて110番した。2人の手首はマイクコードでつながった状態。「旅立つ私をどうぞお許しください。これからという矢先、コロナ不況で全く仕事が取れなくなり、挽回できず、私の夢は打ち砕かれました」。そう書かれた遺書が寺本さんの自宅から見つかった。
「自分を見捨てた最低な父親だと思った」 大介さんは自殺と聞いた時の心境を振り返る。和歌山にあった遺骨は叔母が引き取りに行った。訃報を入れた女性から「私たちも弔いたい」と提案され、叔母は「自殺で迷惑をかけたから」と寺本さんが着ていた服と遺骨の一部を渡した。 「散骨してくれ。葬式も開くな」。遺書にそう書いてあるからと、遺骨は海に散布。大介さんは残ったわずかな遺灰を持ち帰り、小さな骨つぼに収めた。 遺品は寺本さんが亡くなった時に身につけていたハンカチたった1枚。父を思い出させるものを見たくもないと、大介さんはハンカチと骨つぼを、引き出しの奥にしまい込んだ。
唯一の遺品となったハンカチを手にする大介さん(仮名)=2025年9月10日、大阪市
▽脅されて8千万円を献金したという男性が…
それから4年後の2024年10月、大阪府警の捜査員から大介さんに思いもよらぬ連絡があった。「単なる自殺ではなく、不審な点があるので再捜査しています」。
再捜査のきっかけはその数カ月前、ある男性が大阪府警に相談に訪れたことだった。自称占い師の女の元信奉者で、脅されて約8千万円を献金してしまったという。さらに捜査員に打ち明けた。「占い師たちが寺本さんら2人の死に関わっているかもしれない」
2025年3月、寺本さんら2人に入水自殺をそそのかしたとして、自殺教唆の容疑で自称占い師の浜田淑恵被告(63)が逮捕、起訴された。遺書を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使の罪でも起訴された。一緒に自殺を図って生き残った元女性信奉者も自殺ほう助の容疑で逮捕、起訴された。
被告のホームページには「創造主と直接話ができるスピリチュアルカウンセリング」と記載されていた。「前世が堕天使だったから反省しなさい」「人類のカルマを清算する」 そう言って全国から信奉者を集め、多額の献金を求めていた。信奉者を自宅のある大阪府河内長野市に呼び寄せ、身の回りの世話もさせていたという。「神の国」。被告を中心とした信奉者のコミュニティーはそう呼ばれていた。
府警の捜査によると、寺本さんは2008年ごろ、ホームページを見てカウンセリングを受けるようになった。寺本さんは給料だけではなく、両親から相続した不動産の売却金なども献金していたとみられることも明らかになった。
大阪地裁
▽未成年の愛人が精神的に不安定になって…
元女性信奉者の公判は昨年8月から始まった。「真相を知りたい」。大介さんは東京から大阪地裁に通った。
検察側の冒頭陳述によると、浜田被告は未成年の男性を愛人にし、自宅に住まわせていた。愛人が精神的に不安定になって暴れるようになり、2020年7月ごろ、被告の自宅から逃げ出してしまった。 「愛人を正常な状態に戻すには死んで魂になり、神が作ったシステムを破壊しなければならない」。愛人との別れを嘆いた浜田被告が、信奉者に集団自殺を提案したとされた。
「覚悟してお供します」 寺本さんらは浜田被告の提案を受けたという。2020年7月31日の夜、浜田被告を含む4人が車で向かった先は和歌山県広川町の海岸。道中で鎮痛剤を買って服用した。 「怖がって逃げ出そうとするかもしれないから、互いに頭を沈め合うように」 そう指示され、浜田被告以外は互いの手首をマイクのコードで結びつけたと検察側は主張した。 「じゃあ入ろうか」 浜田被告の一声で、4人は手をつないで海に入水。沈め合ったとされている。
「ストップ、もうやめ」 浜田被告が突然叫んだ。元女性信奉者は海水を吐き出し、意識を取り戻したが、寺本さんともう1人の男性は海面にうつぶせに浮かんでいたという。 元女性信奉者と浜田被告は、意識を失った寺本さんと男性を岸まで運んだ。 「置いておけ」 浜田被告の指示で遺体はその場に放置されたと検察側は主張した。
元女性信奉者は事実をおおむね認めた一方、「寺本さんらと同じ立場で浜田被告の指示に従い、結果的に生き残った」と話した。
▽「死んだよ」「大傑作」録音された会話
2025年9月の公判では、検察側の証拠として、録音された会話が法廷で再生された。寺本さんらの死から約2カ月後の2020年10月のもので、大阪府警に相談した男性が、浜田被告と信奉者らのやりとりを録音したものだった。
「死んだよ、浩平、○○(亡くなったもう1人の男性信者の名前)。いいか?」
音声は浜田被告が語りかけるところから始まる。「えっ、そうなんですか」。戸惑う信奉者に、浜田被告は続ける。「すごいお仕事を終えたから。もういいよ、楽になれと言ったんだ」
一歩間違えたら自分も死んでいたと前置きした上で、浜田被告はこう続けた。「ちゃんとこいつら(寺本さんら2人)だけと決めてね。だから上手に2人だけ残しました」
「大傑作」。「芸術的でした」。そう褒めちぎるのは、一緒に海に入って生き残った元女性信奉者。
「本当に私はね、今までも色んなことやってきたけど」。浜田被告はこう切り出した。「殺人」という言葉を発した後、笑いながら 「いやいや、やってない、やってない」と否定した。
大介さんは傍聴席でじっと、その音声を聞いた。
浜田被告と信奉者らのやりとりの録音の文字おこし。「人殺し」「やってない」との浜田被告の発言が並ぶ
▽「やっと家族のもとに」
公判では大介さんの供述書を検察官が読み上げた。「父は音楽が好きでした。もっと音楽のことを話したかったです。それが突然断ち切られてしまい、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」 浜田被告の逮捕を受け、大介さんは引き出しにしまい込んでいた寺本さんの遺灰とハンカチを取り出すことができたという。訃報を入れた女性は被告の信奉者で、叔母が渡した遺骨は府警の家宅捜索で押収、大介さんに返還された。死から5年近く経った2025年4月、祖父母が眠る墓に納骨することができた。「父はやっと家族のもとに戻ってこられました」
5ページにわたった供述書は父親への思いがあふれ、最後はこう締めくくられた。「ハンカチとともに裁判を見届けます。正しい判決が下されるのを願っています」。元女性信奉者は懲役2年、執行猶予4年の判決を受け、控訴せず刑が確定した。
判決を見届け、優しかった寺本さんの変貌ぶりが、ふに落ちた。「お父さんがかわいそうになった」
5ページにわたった大介さん(仮名)の供述書
▽「システムプログラムがやった」と無罪主張
大介さんは昨年11月、殺人罪への変更を求める意見書を大阪地検に提出した。浜田被告が自身を除いた信奉者3人に、マイクコ―ドでつないで沈め合うように指示したと主張。「神」の指示に抗えない3人が死亡する危険性を認識していたとした。「遺族として全く納得していない」と訴えたが、罪名が変更されることはなかった。
浜田被告の公判は昨年12月に始まった。被告は「脳をジャックした宇宙システムが私の口と身体を介してやったこと」などと否認。弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張した。
今年2月の公判では、大介さんは被害者参加制度を利用し、法廷内で浜田被告の言葉に耳を傾けた。白髪交じりで長い髪の浜田被告は、自身もマイクコードでつながれていたと主張。海に沈め合ったが「やめて」と叫んだ後、「創造主」とされる別の人格に入れ替わったと説明した。気がつくと「なぜか男性2人が(海面に)浮いていた」。浜田被告は最後に裁判官を見つめ「全くえん罪だと思っている。2人は自分の意思で入水した」と語気を強めた。
「悔しい」。この日の被告の発言を聞き、大介さんが漏らした。法廷に足を運び続ける日はこれからも続く。
自殺を図ったとされる海岸=2025年12月3日、和歌山県広川町

開園ダッシュに最前列確保…「パンチ君」人気で三連休の市川市動植物園がパニックに

「オランウータンのぬいぐるみを連れたニホンザルの子ども」として日本のみならず世界からも注目を集めている市川市動植物園の「パンチ君」の人気が絶頂期を迎えている。
20日から22日までの三連休は「行楽日和」ということもあって、同動植物園には三連休の間に12,800人もの来園者があり、パンチが飼育されているサル山見たさに長蛇の列が形成された。
ここ数週間のパンチはオランウータンのぬいぐるみとは若干の距離を取り、他のサル仲間と触れ合う姿も目撃されていたが、その人気ぶりは相変わらずで、「パンチをひと目見たい」と多くの人が詰めかけた。
このパンチ人気を受けて、三連休の市川市動植物園は混雑するサル山の周辺に警備員を配置。またサル山の観覧時間を「10分以内」にするなどルールを設定した。
だが、それでも来園者によるトラブルは多数発生。市川市動植物園の公式Xによると、20日には一部の来客が「10分ルール」を守らず、最前列に滞留。飼育員や警備員が注意すると「こっちは金払ってんだ」といったクレームの声があったという。また、同日には、開門と同時にサル山へ走って向かう「ダッシュ行為」が確認されており、Xにて「危険ですし動物たちも驚くのでおやめください」と注意を促していた。
ネットでは「自分勝手すぎるだろ」「もっと厳格なルールにすべきでは」「整理券を配った方がいい」との声もあり、市川市動植物園は対応を迫られそうだ。あと1カ月もすれば、日本列島はゴールデンウィークに突入。パンチ人気が大型連休まで続けば、市川市動植物園はさらなる混雑が予想される。

速報 札幌市がノースサファリに違法建築物の全撤去を命じる「除却命令」183棟あった違法建築物は残り38棟 期限は2026年10月末

無許可開発の問題で、2025年9月に閉園した札幌市南区のノースサファリサッポロに対し、札幌市は23日、「除却命令」を出しました。
札幌市の職員は23日午前11時すぎ、札幌市内にあるノースサファリサッポロの運営会社「サクセス観光」の弁護士事務所を訪れ、違法建築物の撤去を命じる「除却命令」を手渡しました。
ノースサファリサッポロは、20年にわたり市街化調整区域で無許可のまま、施設を増改築していたため、札幌市は撤去を求めていました。
札幌市によりますと、最大で183棟あった違法建築物は残り38棟で、この1年余りで8割近く減りました。
命令に違反すると1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
運営側は、移転が難しい動物もいて、すべてを撤去するにはまだ時間が必要だとして、期限の延長を求めていましたが、折り合わず、札幌市はすべての建物の撤去を命じる「除却命令」に踏み切りました。
除却命令は行政指導よりも強い措置で、命令に違反すると1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されます。
撤去の期限は、2026年10月末とされています。
今回の除却命令を受けて、運営会社「サクセス観光」の代理人は、事業者側の主張が受け入れられなかったことは「遺憾」としたうえで「命令書の内容を精査し、今後の対応について検討する。今後も、動物の生命・安全に配慮しつつ、建物の除却は進めていく予定である」とコメントしています。

【速報】捜査1課長が遺族に謝罪、横浜市内の被害女性を「自殺」と判断…女性2人への承諾殺人事件めぐり 神奈川県警

承諾を得て2人の女性を殺害した罪などに問われた男の初公判で、横浜市内の被害女性の父親が当初、捜査をした神奈川県警に自殺だと説明されていたことが明らかになったのをうけ、神奈川県警は23日、当時の捜査が不十分だったとして遺族に謝罪したと明らかにしました。
斎藤純被告をめぐっては、2018年に承諾を得て当時21歳の女性を殺害した承諾殺人の罪などに問われ、先週の初公判で、2015年にも同様に横浜市内の当時22歳の女性を承諾を得て殺害した罪でも追起訴されていたことが明らかになりました。
裁判では、22歳の女性の父親の「自宅で不審な男を目撃した。娘を殺した男が遺体の様子を確認しにきたと思った。警察は自殺と判断したので受け入れるしかなかった」との供述調書が読み上げられました。
これをうけ、当時、初動の捜査にあたった神奈川県警はさきほど、自殺と判断していたことを認めたうえで、「当時の状況を確認した結果、捜査が不十分であることが明らかになったもので、神奈川県警としては大変重く受け止めている」と説明し、捜査1課長が22日、女性の遺族に謝罪したことを明らかにしました。
去年5月に埼玉県警から「自殺ではない可能性がある」などと情報提供があったことをうけ、捜査1課で当時の担当者に聞き取りするなどの調査を始め、すでに調査は終わっているということです。
調査の結果、当時の捜査について不十分な点が確認されたと説明したものの、公判中の事件であるとして詳細は明らかにしませんでした。