女性との性交動画を盗撮した動画をインターネットサイトで販売したなどとして、「一夫多妻」を自称する男や妻ら3人が逮捕された事件で、警視庁捜査1課は1日、同居の女を服従させるため水責めをしたなどとして、強要と暴力行為等処罰法違反などの疑いで、無職小野洋平容疑者(39)を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。逮捕は9回目で、容疑を認めている。
捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年5月20~21日、約6時間にわたり、同居の女を叱責しながら包丁で脅迫。台の上にベルトで縛って体を固定し、タオルで覆った顔面に水を掛けて「命令厳守、絶対服従、必ず守る」などと復唱させた疑い。
小野容疑者はSNSで出会った女性とホテルで性交した動画を盗撮した際、女が機器の回収に失敗したことに腹を立てたという。
これまでの捜査で、妻や女が小野容疑者との一夫多妻生活に至った過程も明らかに。妻は2019年4月ごろ、SNSを通じて、すでに複数の女性と暮らしていた同容疑者と知り合い交際した。就職活動の悩みを相談すると「親が原因」と言われ1人暮らしを始めた。同容疑者の会社を手伝うようになると、ミスのたびに暴力を受けるようになったが、その後、結婚した。
女は22年7月ごろにSNSで知り合い、初対面で無理やり性行為をされた。その後もしつこく自宅に来られ「母親と縁を切れ」「お前は一夫多妻じゃないと生活できない」と説得され、25年12月に同容疑者の妻と養子縁組した。
2人はスマートフォンのアプリで位置情報を共有し互いに監視させられていた。いずれも小野容疑者と共謀して性交動画を盗撮したなどとして計6回逮捕、起訴された。妻は逮捕後、「復讐(ふくしゅう)が怖かった」などと供述したという。 [時事通信社]
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「彼氏に首を絞められた」 20代女性の首を絞めつけ顔面を殴打 傷害の疑いで男(40)逮捕
北海道・函館西警察署は2026年7月1日、函館市の自称・会社員の男(40)を傷害の疑いで逮捕しました。
男は1日午後6時20分ごろ、自宅で、20代女性の首を両手で絞めつけ、顔面を複数回殴打する暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。
警察によりますと、男と女性は交際関係にあり、女性が「彼氏に首を絞められた」と110番通報したことで事件が発覚したということです。
調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めています。
警察は犯行の経緯などについて詳しく調べています。
「アカンやろ」防衛省、LUUP導入も厳しい声「税金で何遊んでるんだ」「行政機関が推奨するのはちょっと悲しい」
防衛省・自衛隊の公式X(旧Twitter)は7月1日、投稿を更新。市ヶ谷庁舎に電動キックボードなどを導入したことを報告しました。
「自転車じゃダメなの?」
同アカウントは「本日(7月1日)より、防衛省市ヶ谷庁舎に電動キックボードと電動アシスト自転車を導入しました。東京ドーム約5個分の広さを有する庁舎内での移動をよりスムーズにし、業務効率の向上につなげます。今後も、職員が力を発揮できる環境づくりを進めていきます」とつづり、1枚の写真を投稿。庁舎の入り口付近に、電動キックボードと電動アシスト自転車が並んでいます。「LUUP」のロゴが入ったスタンドも見えます。
コメントでは「街中でマジ危ないなと思うので、行政機関が推奨するのはちょっと悲しいです 転んだ時に防衛自衛できない乗り物No.1だと思います」「職員専用のものを購入されては。LUUPは位置情報を把握しており、この取組はセキュリティ上良い物とは思いません」と不安の声や、「そもそも庁舎内で移動を減らせばいい 自転車じゃダメなの?」といった疑問の声、「税金で何遊んでるんだ」「防衛省がまさかのLUUPはアカンやろ」と批判的な声など、厳しい意見が多く寄せられました。
一方で、「危険な公道上ではなく、敷地内でのこういう使い方こそ有用かつ正しい使い方だと思います」という前向きな声も上がりました。
LUUPとは
LUUPは、電動アシスト自転車や電動キックボードを街中でシェアできるサービスです。都市部を中心に普及が進んでいますが、公共機関での導入例はまだ多くなく、今回の取り組みが話題になっています。 (文:多町野 望)
インフルエンサー装い副業詐欺、アプリ会社代表らアカウント数十個使い商材売りつけたか…被害女性は「信じたのに許せない」
SNSでインフルエンサーになりすましたグループが、情報商材を売りつけたとされる詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕されたアプリ会社代表の男(29)(大阪市)らが、10個以上のインフルエンサーのアカウントを仲介業者経由で購入していたことが、大阪府警への取材でわかった。府警は売買記録の裏付けを進めており、合計では数十個を購入し、なりすましていたとみている。
府警によると、男らは、離乳食のレシピや子ども向けの手作り弁当などについて発信するアカウントを購入。いずれも匿名のアカウントなどで、本物のインフルエンサーを装い、情報商材を宣伝する投稿を繰り返していたとみられる。投稿では、広告を通じた商品の販売量などに応じて報酬を得られる「アフィリエイト広告」を副業にでき、稼げるとうたっていた。
インフルエンサーはSNSで情報発信し、多くのフォロワーを抱え、購買行動などに影響力のある人物を指す。仲介業者へのアカウント売却は金銭目的とみられるが、売買を規制する法律はなく、一般的にインフルエンサーも仲介業者も罪に問うのは難しい。
府警は1日、男や同社関係者ら計13人を詐欺容疑で再逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
発表では、男らは昨年11月~今年3月、インフルエンサーになりすまし、SNSで「(情報商材の利用で)9か月で550万円達成」などとウソの投稿を発信。静岡と大阪、愛媛に住む30~40歳代のフォロワー女性3人に商材を売り、販売代金約18万~51万円をだまし取った疑い。3個のインフルエンサーアカウントが使われ、フォロワーは計約50万人いた。
男らが販売していた情報商材を購入した福岡県内の30歳代の女性が、読売新聞の取材に応じた。女性は「インフルエンサーと信じて買った。許せない」と話した。
幼い子どものいる女性は昨夏、インスタグラムで育児情報を発信するインフルエンサーのアカウント「かみかみ離乳食ラボ」をフォローした。離乳食のレシピを紹介する写真や文章が投稿され、フォロワーは5万人以上いた。
昨秋頃、このアカウントで「夫のSNSの事業を引き継ぐ」と投稿があり、赤ちゃんのイラストだったアイコンが若い女の写真に変わった。約1週間後、「日本最大級の(情報商材による)スクールを開講した」と受講生の募集を始めた。
女性は育児休業中で、副業で収入を増やしたいと考え、このアカウントにメッセージを送信。LINEに誘導された後、アカウント所有者を名乗る「彩」という人物から「SNSスクール」という情報商材を紹介され、約50万円の商材をローンで買った。商材を見てインスタグラムで動画を投稿したが、フォロワーは増えなかった。
読売新聞が複数の関係者に取材したところ、このアカウントは男らに売却されていた。女性は「インフルエンサーは結果的にフォロワーをだましたことになる。今も信じられない」と語った。
読売新聞は、事件で売られた情報商材「SNSスクール」を関係者から入手した。
「SNSスクール」は、IDとパスワードを入力し、専用サイトを読み進めていく形式。「アフィリエイトとは」や「投稿素材の制作術」など10章からなる。「アカウント構築」の章では、フォロワーを増やすため、他のインフルエンサーをまねてプロフィルを作ることを勧めている。数十万円で売られているが、ネットで無料で見られる情報が並んでいた。
情報商材は、副業や投資などで高収入を得るための方法を紹介するとうたい、SNSなどで販売されている。購入前に中身を確認できないためトラブルは多く、国民生活センターによると、購入を巡る昨年度の相談は2629件あった。
ITジャーナリストの三上洋さんは情報商材全般について「ネット情報の転用や生成AI(人工知能)で手軽に作れる内容が多く、商材でしか得られない情報はないと考えていい。『これを買えば稼げるかも』と思った時は気を付けてほしい」と語った。
原爆の焼け跡に残った長崎銀行の旧本店ビル、解体工事始まる…築100年超え「老朽化」理由に
築100年を超え、原爆の被害を後世に伝える長崎市の「被爆建造物等」にも指定されている長崎銀行の旧本店ビル(長崎市栄町)の解体工事が始まった。(西山怜花)
同行によると、旧本店ビルは前身である「長崎無尽」の社屋として1924年(大正13年)に完成した。3階建ての鉄筋コンクリートで、増築が重ねられているが、洋風の外壁に瓦屋根が残る。老朽化を理由に昨年4月に建て替えの計画が発表され、仮店舗に移転。工期は今年6月からで、建物の周囲には工事用の囲いが設けられた。解体後の計画は「検討中」としている。
市が発行した記録などによると、同ビルは爆心地から3・3キロで、当時は爆風で窓ガラスが破損するなどした。戦後に撮影された写真で焼け跡に残る様子が確認できる。現在は被爆の痕跡が確認できないDランクに分類されている。重要度に応じてA~Dランクに分けられている被爆建造物等は、これまで計125件のうち26件が、老朽化を理由に取り壊されるなどした。
被爆建造物等の研究をしている長崎総合科学大工学部の李桓教授は「街の風景に溶け込んで後世に原爆の歴史を伝える存在として、被爆建造物等は意義深い」と指摘。今回の解体は残念とした上で、「ランクが低い場合、保存するかどうかの判断は所有者にゆだねられており、課題がある」と述べた。
都知事選3回出馬の後藤輝樹氏(43)が死去。「男性器名称を連呼した」政見放送からかけ離れた「意外な私生活」と“元自衛隊”だった異色の経歴
独自の政策と過激な政見放送で選挙に出馬するたびに話題を集めた政治活動家の後藤輝樹氏が6月28日に死去したことを彼の妻が発表した。享年43。後藤氏が一躍時の人となった2016年の東京都知事選から交流がある筆者が彼の知られざる人柄を振り返る。◆真面目すぎる性格と周りへの気配り筆者が某誌の仕事で後藤氏のロングインタビューを行ったのは2018年3月、場所は彼が指定した横浜市のファミレスだった。2016年都知事選の政見放送で男性器女性器名称を数十回連呼してから約1年半後という時期。都知事選含めたこれまでの選挙活動とともに半生を語ってもらうという趣旨だ。まず記憶に残っているのは過激な政治パフォーマンスとは真逆と言ってもいい真面目な性格と周りへの気配りだ。ファミレスで席をひとつ決める際にも「この席はサラダバーが始まる時間になると騒がしくなりますよ」といった具合に。自身の主張や政見放送でのパフォーマンスが、世間や有権者からどのように評価されているのかについても冷静に見極め受け止めていた。2016年都知事選でNHKは後藤氏の政見放送を公職選挙法第50条の2「候補者は善良な風俗を害するなど、政見放送の品位を損なう言動をしてはならない」を踏まえて、男性器名称などの発言をまるまる削除して放送。この件に関して後藤氏は次のように語っている。「たしかに後藤輝樹の政見放送はおかしいけれども、だからといって修正が加えられるのは憲法的にも人権的にもおかしいという声があがらないのはどうなのかなと。これが例えば、僕が左翼的な、人権的な主張をする候補者だったらサポートしてくる人たちが出てきたと思うんです。ただ、僕は一般的にはぶっとんだ政策をかかげていると思われているので、孤独というかおかしいという声がまったくあがらなかったんです」それまでも全裸の選挙ポスター(2015年の千代田区議会選挙)を掲げるなどの選挙活動をした後藤氏だったが、最初から過激なスタイルだったわけではない。「アキラ100%さんじゃないですけど、裸芸にならざるを得なかったところもあります。見せ方を変えざるを得なかった。そうしなければ振り向いてもらえなかったんです」◆太田光が「お前芸人になれよ」と絶賛、その過去は芸人志望前述の都知事選における後藤氏の政見放送は、爆笑問題の太田光氏がラジオで「バカだなと思いながら、よく考えたらコイツは俺だなって。とても他人には思えない。マック赤坂がまともに見えちゃったからね。お前芸人になれよ」とまで絶賛。
「クマが何者かに持ち去られた…」箱罠にかかったツキノワグマを許可なく捕獲か 84歳と64歳の男2人を逮捕
奈良県の山中で箱罠に誤ってかかったツキノワグマ1頭を許可なく捕獲したとして大阪府内に住む男2人が逮捕されました。
鳥獣保護法違反の疑いで逮捕されたのは、韓国籍で大阪府柏原市の金属加工業、金安雄(きん・やすお)容疑者(84)と松原市の不動産業、森川学容疑者(64)です。
箱罠にかかったクマを許可なく捕獲した疑いで…
警察によりますと2人は今年1月4日の午前7時54分ごろから午前10時ごろまでの間、奈良県川上村の山中で箱罠に誤ってかかったツキノワグマ1頭を県の許可なく捕獲した疑いが持たれています。
村の職員が「ツキノワグマが何者かに持ち去られた可能性がある」と通報し、発覚したということです。
2人はクマを猟銃で殺し持ち去ったとみられますが、取り調べに対しいずれも容疑を否認していて警察が当時の状況を詳しく調べています。
マーシャル諸島で台風9号(バービー)発生 今後の進路に注意
7月2日(木)9時、マーシャル諸島で発達中の熱帯低気圧が台風9号(バービー)になりました。
マリアナ諸島を通過し、その後も西北西に進む予想です。急発達しながら沖縄に接近する可能性があるため、今後の進路に注意が必要です。
▼台風9号 7月2日(木)9時
中心位置 マーシャル諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西 15 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
しばらく日本のはるか南の海上を西進 進路次第で沖縄に影響の可能性
台風9号(バービー)は、今後はマーシャル諸島を西寄りに進み、来週にはマリアナ諸島に接近する見通しになっています。
海水温や上空の風が発達に適した領域を進むため、3日先の5日(日)には「非常に強い」勢力となっている予想です。
進路の予想を見ると、太平洋高気圧の南縁に沿って西北西に進み、マリアナ諸島を通過する見通しになっています。グアムやサイパンなどは荒天に警戒が必要です。
その後の進路はまだ不確実性が高いものの、太平洋高気圧の縁に沿って進み、沖縄に接近する可能性もあります。先島諸島などに影響が出ることも考えられるため、今後の情報に注意が必要です。
進路の誤差ははじめのうち小さく 先になるほど大きい
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、概ね西北西に進んで沖縄の南に向かう予測が多いことがわかります。まだかなり先の予測のため、シミュレーション結果には大きな不確実性があります。この誤差は日がたつにつれて縮小する見込みです。
本格的な台風シーズンの幕開け
平年の台風発生数
台風の発生は、6月23日(土)に発生した台風8号(ヒーゴス)以来で約10日ぶりです。今月1つめの台風発生です。
今年は1月から7月まで毎月台風が発生しました。1951年からの統計で、1月から7月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
7月の台風発生数の平年値は3.7個で、一気に発生数が増える時期であることがわかります。本格的な台風シーズンの幕開けですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号の名前「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の山の名前からとられています。
南シナ海の熱帯低気圧は日本に影響なし
一方、南シナ海の熱帯低気圧も、今後勢力を強めて台風に発達する可能性が高まっています。
進路の予想を見ると、南シナ海を西寄りに進んだあと次第に進路を北寄りに変え、トンキン湾を通って中国の華南へ上陸するものとみられます。日本への影響はない見込みです。
もはや高市首相によるパワハラだ! 自己チューすぎる「国会60日延長案」に自民“裏方”からもブーイングの嵐
国会が異例の空転に陥っている。今週に入ってから野党5党が審議をボイコットし続けており、1日もすべて欠席した。
元凶は、与党による野党軽視に他ならない。高市首相は中傷動画疑惑などをめぐり、野党が求める予算委員会の集中審議や、秘書の参考人招致に応じようとしない。さらに、日本維新の会が求める副首都法案と定数削減法案も、与野党で十分な合意形成がないまま審議入りさせた。堪忍袋の緒が切れた野党は、審議拒否に打って出たのだ。
国会会期末が今月17日に迫り、維新肝いり法案の成立が危ぶまれる。そこで浮上したのが、会期を60日間延長する案だ。法案の衆院通過から60日以内に参院で採決されない場合、否決とみなす「60日ルール」を用い、衆院の3分の2以上の賛成で再可決し、成立させるもくろみだ。
しかし、このトンデモ案には、自民党の“裏方”から異論が噴出している。
「2月には解散総選挙があり、秘書や事務所スタッフ、党職員はただでさえ疲弊しています。会期を2カ月も延長されたら、たまったもんじゃない。野党のみならず、自民党内でもブーイングの嵐です。国会が閉じない限り、官僚も対応に追われる。霞が関の業務が滞り、来年度の予算編成などに支障をきたす可能性があります」(政界関係者)
さらに、党内若手議員からもこんな声が聞こえてくる。
「自分はまだ子供が小さいから地元に帰りたいし、選挙区での活動も腰を据えて取り組みたい。会期延長だけは、絶対にやめて欲しい。そもそも、高市さんが維新にそこまで付き合わなければいいだけの話です。維新側も『野党の反対で肝いり法案を成立させられなかった』という言い訳ができるわけだし、もう諦めて欲しい」
周囲のことを顧みない延長論はもはや高市首相によるパワハラでしかない。
◇ ◇ ◇
高市首相の暴走ぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
「めちゃくちゃいいようにコト運べます」コーヒーに睡眠薬を混ぜ、ガソリンに火をつけて殺害…大河出演歴アリの俳優含む容疑者7人が宝島さん夫婦を殺した“杜撰すぎる経緯”【栃木焼死体・公判】
2024年4月、東京・上野で多数の飲食店を展開していた「サンエイ商事」経営者の宝島龍太郎さん(当時55歳)と、妻の幸子さん(当時56歳)が殺害されるなどした事件。殺人と死体損壊、死体遺棄の罪に問われた指示役の佐々木光被告(30)と、実行犯との仲介役の平山綾拳被告(27)の裁判員裁判が、東京地裁(中川正隆裁判長)で6月22日から開かれている。
夫妻の焼死体が栃木県の河川敷で発見され、夫妻の長女を含む計7人が逮捕されるなど、大きな話題を呼んだ事件だ。
かつて宝島夫妻が複数の飲食店を経営していた東京の繁華街・上野。この街で働く人間たちが、殺害実行のために結集したとされる。発生当時、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)型の犯罪が社会問題となっていたが、この事件は性質が少し異なる犯罪だったようだ──裁判を傍聴したライターの学生傍聴人氏がレポートする。【全3回の第1回】
2人はばつが悪そうに…
事件当時、連日のメディアで続報が流れており、今もその話題性は褪せていないのだろう。開廷前には、100人近い傍聴希望者で長蛇の列ができ、法廷前の廊下は騒然としていた。
「ガチャ」とドアの開閉音がすると、勾留中の両被告が職員に連れられて入廷してきた。平山被告は、黒色のスーツに紺色のネクタイ姿。対照的に、佐々木被告はジャージ姿だった。
事件以来、久しぶりの対面となったはずの二人は、お互いにばつが悪いのか、相手を避けるような姿勢をして、法廷で顔を見合わせる様子はなかった。
起訴状によると、佐々木被告らは共謀して、2024年4月15日深夜から翌16日未明にかけて、東京都品川区の空き家で宝島夫妻の首を絞めるなどして殺害。さらに、夫妻の遺体を栃木県・那須町の河川敷に運び、ガソリンなどを使用して焼損、遺棄した罪に問われている。
両被告は裁判長に罪状認否を問われると、お互いにはっきりとした口調で起訴内容を認めていた。
「間違いありません」(佐々木被告) 「事件に関わったことは事実です」(平山被告)
加えて、仲介役に徹した平山被告は「(自分の犯行は佐々木被告から)指示された内容で、幇助犯になるのではないでしょうか」と判決に犯行の関与度の考慮を求めた。
「報酬を増やす代わりに殺人に変更」
事件発見当初、一見複雑な組織的構造にトクリュウ型の事件とも疑われたこの事件。だが検察側の冒頭陳述などを聞くと、匿名性などはなく、知人同士で連絡を取り合い犯行に至るという杜撰な経緯が見えてきた。はじめに事件当事者を整理する。