東京都葛飾区の住宅で50代女性が死亡しているのが見つかった事件で、警視庁捜査1課は1日、女性の交際相手で住所不定、職業不詳の斎藤恵介容疑者(59)を傷害致死容疑で再逮捕した。捜査関係者によると、斎藤容疑者は女性の死後、周囲に「階段から落ちたことにしよう」と話していたという。警視庁は斎藤容疑者が女性の死亡の経緯を偽装しようとした可能性もあるとみて調べる。
再逮捕容疑は2月12日午後7時45分~13日午後0時半ごろ、東京都や千葉県内で、飲食店従業員、佐野香代子さん(当時54歳)=葛飾区青戸6=の顔や頭を殴るなどの暴行を加え、14日午後5時ごろ、外傷性くも膜下出血で死亡させたとしている。「やっていません」と容疑を否認しているという。
斎藤容疑者は、2月11日夜~12日夕ごろに佐野さんに暴行を加えて、胸部の骨を折るなどの重傷を負わせたとして、7月11日に傷害容疑で逮捕されていた。東京地検は1日、傷害罪で起訴した。
警視庁によると、事件当時の2月12日夜に、佐野さんが脇腹の痛みを訴えて受診した千葉県内の病院に斎藤容疑者は同行。2人は13日昼まで行動をともにしていたという。佐野さんは14日午後に自宅のトイレで意識を失っているのを管理人に発見され、その後死亡が確認された。
検視や司法解剖の結果、佐野さんには病院の受診時には確認されなかった頭部や顔の外傷が複数確認された。警視庁は、斎藤容疑者が受診後に暴行を加えて死亡させたと判断した。
佐野さんは斎藤容疑者と2024年11月ごろに知り合い、その後交際していたという。交際後に暴力を受けたことを知人に相談しており、「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」を受けていたとみられる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】
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演芸・演劇評論家の矢野誠一さん死去、90歳…読売新聞で「落語のはなし」連載
演芸・演劇評論家で文化功労者の矢野誠一(やの・せいいち)さんが7月23日、心不全で死去した。90歳だった。告別式は親族で済ませた。喪主は長男、敦氏。
東京出身。麻布中学・高校を経て文化学院を卒業後、新劇系の劇団の裏方の仕事や落語会のプロデュースを行った。演芸や演劇に関する豊富な知識と交友をもとに、温かく軽妙な評論や随筆を数多く執筆した。1996年に「戸板康二の歳月」で大衆文学研究賞。主な著書は「女興行師 吉本せい」「志ん生のいる風景」「荷風の誤植」など。
読売新聞で2004年から16年まで「落語のはなし」を連載したほか、03年から現在まで読売演劇大賞の選考委員を務めた。
演劇評論家の大笹吉雄さんの話「文章に一種の俳諧趣味があり、ユーモアあふれるエッセーを楽しませてもらった。朗らかな人柄で次々と出会った人との人脈が広がり、様々なジャンルで花を咲かせた方だった」
再審無罪の前川彰司さん「結果的に浮かばれていない」…殺害された女子生徒について語る
1986年に福井市で起きた中3女子生徒殺害事件を巡り、殺人罪の再審無罪が確定した前川彰司さん(60)が1日、福井市内で記者会見し、「これでよかったと終わらせてはいけない」と述べた。
被害者の女子生徒について「結果的に浮かばれていない」と語り、「初動捜査に大きな問題があった」と述べ、警察、検察に謝罪を求めた。
電車内で20代女性に下半身を押し付けた大阪市課長を逮捕 「何の弁解もありません」
電車内で下半身を20代女性に押しつけたとして、大阪府警淀川署は1日、府迷惑防止条例違反の疑いで、大阪市都市交通局監理担当課長、岡田雅(まさし)容疑者(51)=高槻市花林苑=を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は1日午前8時45分ごろ、大阪市内で走行中の電車内で20代女性に、服の上から自分の下半身を押しつけたとしている。調べに対し、「何の弁解もありません」と容疑を認めている。
同署によると、同じ電車に乗っていた府警鉄道警察隊員が岡田容疑者の不審な動きを目撃し、取り押さえたという。
東北新幹線はやぶさ61号がイノシシはね停車、64号は鳥と衝突
東北新幹線は、東京発新青森行きの「はやぶさ61号」が1日午後3時33分頃、古川―くりこま高原駅を走行中、異常な音を感知したため停車し、32分後に再開した。JR東日本によると、同社の係員が周辺を改めて確認したところ、イノシシの死骸をトンネル内で発見、異音の原因はイノシシをはねたことによるものと発表した。
また、同8時25分頃には、新青森発東京行きの「はやぶさ64号」が仙台―白石蔵王駅間を走行中にやはり異音を感知したため停車。25分後に再開したが、その後、同社は鳥との衝突が原因だったと発表した。
東北新幹線は61号の停止で仙台―盛岡駅間で一時運転を見合わせ、計3本で約1900人に影響。64号については小山―仙台駅間で見合わせが起こり、計2本で約1000人に影響が出た。
野田氏「対決姿勢は秋だっていい」、玉木氏「なぜ今ではなく秋なのか」…内閣不信任案提出巡り
立憲民主党の野田代表は1日の記者会見で、石破内閣不信任決議案について「対決姿勢は秋だっていい」と述べ、今国会での提出を見送る考えを示唆した。「参院選の総括をして(次期衆院選で)勝つ準備をすることが、今は急がなければいけないことだ」と強調した。
これに対し、国民民主党の玉木代表は同日、「なぜ今ではなく秋なのか。考えを聞いてみたい」と疑問を呈した。国会内で記者団に語った。
充電した農薬散布機器のバッテリーから出火か 3人搬送 大阪・茨木
1日午後4時50分ごろ、大阪府茨木市東奈良1の民家から「火事です。2階にあるバッテリーから出火しています」と119番があった。
火は約50分後にほぼ消し止められたが、この家に住む男性1人と隣のアパートに住む女性2人の計3人が煙を吸って病院に搬送された。いずれも軽症とみられる。
大阪府警茨木署によると、出火元の家では当時、農薬散布に使うラジオコントロール機材のバッテリーを充電していた。充電が終わった後にバッテリーが突然燃えだしたといい、詳しい原因を調べている。【斉藤朋恵】
強盗致傷容疑などで4人逮捕=住居侵入、住人男性に暴行―神奈川県警
神奈川県鎌倉市の民家に侵入し、住人の男性を凶器で脅した上、殴ってけがをさせたとして、県警捜査1課は1日までに、住居侵入と強盗致傷の疑いで、同市の自称会社員の男(18)ら4人を逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
同課は、4人が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の可能性もあるとみて調べている。
逮捕容疑は4人で共謀し、5月25日午前2時5分ごろ、同市の民家に侵入して住人の50代男性にスタンガンを見せ「金を出せ」などと脅した上で、顔面を殴りけがをさせた疑い。4人は何も取らずに車で逃走した。
同課によると4人は事件当日、同県藤沢市内の駅付近で合流し、車で男性宅まで移動。自称会社員の男が運転役で、ほかの3人が実行役を担ったとみられる。県警は、ほかにも同様の事件に関与していないか捜査を進める。 [時事通信社]
床下の女性遺体、元交際相手は「殺人」「懲役」と検索…被害者のスマホは不明当日に売却
ストーカー被害を訴えていた岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体が川崎市川崎区内の民家床下から見つかった事件で、元交際相手で無職の白井秀征(ひでゆき)被告(28)(死体遺棄罪などで起訴)がスマートフォンで「殺人」「懲役」と検索していたことが、捜査関係者への取材でわかった。横浜地検は1日、白井被告を殺人罪で横浜地裁に追起訴した。
岡崎さんは昨年12月20日、行方不明になった。白井被告はその後、「殺人」などと検索していた。県警によると、同日夜には岡崎さんのスマホを川崎市内の中古品買い取り店で売却していた。県警は証拠隠滅の意図があったとみている。
起訴状では、白井被告は昨年12月20日頃、神奈川県内かその周辺で、岡崎さんを殺害したとされる。地検は認否を明らかにしていない。死因はわかっておらず、殺害した場所や方法も不明のままだ。
参政幹事長に元自民・安藤氏=終戦記念日に靖国参拝
参政党は1日、躍進した7月の参院選後初となる両院議員総会を国会内で開いた。国会議員団の役員ポストを新設し、幹事長兼政調会長に安藤裕参院議員(60)=比例代表=を起用。両院議員総会長兼参院会長に前代表の松田学参院議員(67)=同=を充てた。
安藤氏は自民党で衆院議員を3期務め、今回の参院選に参政党から出馬して初当選した。神谷宗幣代表は記者会見で人選に関し、「与党での経験に期待している」と語った。
この他、国対委員長に鈴木敦氏、参院国対委員長に梅村みずほ氏が就いた。党務全般の管理に当たる事務局長は神谷氏が引き続き務める。
神谷氏はまた、今月15日の終戦の日に党所属の国会・地方議員有志で靖国神社に参拝すると明らかにし、「強制ではなく、任意で行ける人で行くことにしたい」と説明。月内に訪米し、政界関係者らと会う方向で調整していることも発表した。 [時事通信社]