安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が13日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、弁護側証人として出廷した被告の母親は冒頭、「今ここで、謝罪をしたいと思います。徹也が大変な事件を起こしたこと、心よりおわび申し上げます」と震える声で述べた。
母親は弁護側から信仰している宗教について問われると、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)です」と答えた。
母は「本来は事件が起きた時にすぐに謝罪をしなければいけないと思っていましたが、なかなかできませんでした。首相、(安倍氏の妻)昭恵さんと遺族に心よりおわび申し上げます」と述べた。
この日の法廷では遮蔽(しゃへい)措置が取られ、母親の姿は傍聴席から確認できなかった。
母親は被告が小学生だった1991年、旧統一教会に入信。被告の生い立ちに大きく影響を与えたとされる。
裁判員裁判の初公判で検察側は、母親が教団中心の生活になったことから家族同士の衝突が起きるようになったと指摘。「被告が思い描いた人生を送れないのは教団が原因だと考えるようになった」と述べた。
弁護側は母親の教団への献金額は総額1億円と明らかにし、「被告は自分や家族が教団に翻弄(ほんろう)された人生だと強く思うようになった」と主張している。【岩崎歩、田辺泰裕】
従来の健康保険証、期限切れでも10割負担にならず 26年3月まで
12月2日以降に使えなくなる従来の健康保険証について、厚生労働省は、期限切れの保険証を持参した場合でも保険資格を確認できれば、患者に10割負担を求めない措置を講じるよう、医療機関に通知した。マイナ保険証への移行に伴う暫定措置で、期間は2026年3月末まで。
通知は12日付。政府は昨年12月に従来の保険証の新規発行を停止し、「最長で1年間は有効」という経過措置を設けていたが、12月1日に終了する。
後期高齢者医療制度の保険証や、自治体が運営する国民健康保険証の多くは今年7月末に有効期限を迎えており、厚労省は6月に同様の措置を講じるよう通知していた。
今回は、新たに会社員や公務員らが措置の対象に加わることになる。厚労省は、マイナ保険証や従来の保険証と同じように利用できる「資格確認書」を次回以降持参するよう呼びかけることも求めた。【肥沼直寛】
警察のクマ駆除チームが出動式 ライフル銃で人里出没に対応へ
人里に現れたクマを警察官がライフル銃を使って駆除する任務が可能となった13日、秋田、岩手各県警が駆除対応チームの出動式をそれぞれ開いた。
秋田県警本部では、他の警察から派遣された銃器対策部隊の警察官を含むチームのメンバーに小林稔本部長が訓示。「関係機関との連携を密にし、速やかかつ確実な対応を行い、県民の安全確保を図ってほしい」と述べた。
岩手県では、県警の増田武志本部長が県庁で八重樫幸治副知事と面会。「県民の生活圏へのクマの出没が相次ぎ、安全や安心を脅かす深刻な事態になっている」としたうえで、ライフル銃による駆除について「的確に運用する」と説明した。
終了後、取材に応じた増田本部長は「県、市町村、猟友会と連携し、県民の安全確保を最優先に対応する。クマ出没の不安解消に努める」と述べた。ライフル銃の使用は「現場で的確に対処できるように指導し、訓練を通じて習熟を図り、任務を遂行する」とした。
ライフル銃を使った警察官による駆除は、人里でのクマの出没情報を受けて、警察官職務執行法に基づいて実施される。【工藤哲、山田英之】
林真須美死刑囚の再審認めず=第2次請求の特別抗告棄却―最高裁
和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件の第2次再審請求で、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(64)側の特別抗告について、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は棄却する決定をした。11日付。再審開始を認めない判断が確定した。
林死刑囚側は2021年5月に申し立てた第2次請求で、「毒物としてヒ素だけでなく青酸化合物が用いられた」として第三者による犯行を主張したが、和歌山地裁は23年1月に棄却。大阪高裁も今年1月、死刑囚側の即時抗告を退けていた。
林死刑囚は昨年2月、同地裁に3回目の再審請求をしている。
林死刑囚は公判で無罪を主張したが、09年に最高裁で死刑が確定。第1次再審請求は21年6月に認めない判断が確定している。 [時事通信社]
山上被告の母親、多額献金は「夢にも思わず」 安倍元首相銃撃
安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が13日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、弁護側証人として出廷した被告の母親は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信したきっかけとして、「夫が自殺し、(被告の兄の)長男の失明と手術で非常に心を痛めていた」と述べた。
母親は入信する際、教団に対して2000万円、その翌年には3000万円を献金したと説明。亡くなった夫の生命保険金を充てたと明らかにした。
立て続けに献金したことを振り返った母親は「そんなことをするとは夢にも思わなかった。非常に恐れや震えることがあった」と語った。
持病のあった長男について弁護側から「献金すれば助かるかもしれないと考えたのか」と問われると、母親は「はい」と答え、「あの子の命を守りたかった」と語った。
この日、母親は証人尋問の冒頭で「徹也が大変な事件を起こし、首相、(安倍氏の妻)昭恵さんと遺族に心よりおわび申し上げます」と述べた。【林みづき、木谷郁佳】
立花容疑者、発信は「真実相当性あった」 接見弁護士に容疑を否認
元兵庫県議を交流サイト(SNS)などで中傷したとして名誉毀損(きそん)容疑で逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が接見した弁護士に対し、元県議に対する発信内容について「真実相当性があった」などと容疑を否認していることが判明した。弁護士が12日夜、明らかにした。
元県議は竹内英明さん(当時50歳)。斎藤元彦知事らの疑惑を調べた県議会調査特別委員会(百条委)で委員を務めていた。
容疑者は昨年12月に自身が立候補した大阪府泉大津市長選の街頭演説で「(竹内さんが)警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言したとされる。さらに、竹内さんが死亡後の1月中旬にはSNSなどで「(竹内さんは)どうも明日逮捕される予定だったそうです」と投稿するなどした疑いが持たれている。
名誉毀損罪は発信内容に関し、真実と信じるに足りる相当な理由(真実相当性)があれば罰せられないとされる。死後の人に対する罪が成立するには、発信者が内容を虚偽であると認識していた場合に限られる。
立花容疑者は竹内さんに対する発言をしたこと自体は認めている。その上で、竹内さんの生前に行った発言は「真実だと考えた根拠がある」などと説明。死後の投稿は「虚偽の認識はなかった」と弁護士に話したという。【柴山雄太、木山友里亜】
高市首相、睡眠は2~4時間=「お肌に悪い」とぼやく
高市早苗首相は13日の参院予算委員会で、最近の睡眠は「大体2時間から長い日で4時間だ」と明かした。「お肌にも悪いと思っている」とぼやいた。就任後初の衆院予算委員会に臨んだ7日は午前3時すぎから答弁準備に当たっており、改めて首相の働き方が議論を呼びそうだ。
共産党の小池晃書記局長は首相が意欲を示す労働時間規制の緩和に関し、睡眠や家事、育児の時間を確保するためにもむしろ労働時間を短縮すべきだと主張。首相は「希望に応じて育児や介護と両立できるような働き方を実現していくことは必要だ」と強調した。 [時事通信社]
出動停止の猟友会が活動再開 町議謝罪とマニュアルで 北海道・積丹
ヒグマ駆除の現場で北海道積丹町議とのトラブルをきっかけに道猟友会余市支部がヒグマの出没に対応する出動を停止していた問題で、猟友会は13日、町内での活動を再開した。町議が猟友会に謝罪し、町と捕獲現場での安全管理の指針などをまとめたマニュアルの合意が得られた。
トラブルがあったのは9月27日。猟友会によると、町議の畑に出没したクマの駆除のため、ハンターが町議に現場から離れるように伝えると口論に。猟友会は翌28日、駆除時の安全が確保できないなどとして、町に対し出動要請への対応を「いったん停止する」と通知。今月12日までに複数回、町からの要請を拒否していた。
町によると、猟友会は町に現場での安全確約の書面作成を求め、12日に両者は「積丹町ヒグマ出没・捕獲対応マニュアル」について合意。猟友会はその場で13日から町内での活動を再開する方針を示した。
合意したマニュアルの内容は、町とハンターの役割分担や捕獲時の対応、広報の方法など6項目。ヒグマ捕獲時は、町側が規制線を張るなどし、関係者以外の立ち入りを防ぐとしている。
町によると、猟友会とトラブルがあった町議は7日の町議会常任委員会で自身の発言を謝罪。その後、猟友会に直接謝罪し、謝罪文も手渡したという。
十河昌寛副町長は「(猟友会は)さまざまな制約がある中で活動していることを改めて町民に伝えていきたい」と話した。【森原彩子】
前橋市長続投なら不信任案提出へ=7会派が辞職を再要求―市議会
前橋市の小川晶市長(42)が部下で既婚の男性職員とラブホテルに通っていた問題を巡り、市議会7会派は13日、小川氏に辞職を要求する文書を再び提出した。辞職しない場合、市議会が開会する27日に不信任決議案を提出する考えも示した。定数38人(欠員1)に対し7会派に所属する議員は計32人で、可決の公算が大きい。
文書を受け取った小川氏は「内容を確認する。市政を止めず、市民の声を聞いて、あらゆる可能性を考慮して判断していきたい」と述べた。小川氏は14、15両日、同市内で開かれる市民対話集会に参加する予定。 [時事通信社]
閉幕から1カ月…解体工事進む万博会場 「35日間通った」夢洲訪れ惜しむファンも
半年間で2550万人以上が訪れ、連日賑わいをみせた大阪・関西万博。
閉幕前には人で埋め尽くされていた会場は、現在トラックや重機が行き交い、急ピッチで解体工事が進められています。
(高橋大作記者リポート)「こちら、子ども達にも大人気だった電力館ですね周りの芝生ははがされているんですが、最終日に来場者のみなさんが残したメッセージは外壁にまだ残っています」
関西電力などが所属する電気事業連合会が出展した「電力館」。
中では、約30のゲームが展示されていましたが、現在は資材などが置かれている状態です。
大阪ヘルスケアパビリオンでも、解体工事のスケジュールは順調で、12月末までには内外装の撤去が終わる予定です。
(Q.解体作業、さみしさを感じる?)
(大阪ヘルスケアパビリオン担当者・福田篤弘さん)「そうですね、寂しいというか、万博が終わったなぁと感じます」
各国が自前で建設した海外パビリオンについては、来年4月13日までに解体を終え、更地の状態で万博協会に返還されるということです。
会場周辺には解体を惜しむファンもいました。
(Q.どこからきた?)
(女性)「熊本」、「(万博には)日数的には35日間通った」
(Q.きょうはなにをしにきた?)
(女性)「万博がどうなっているかあとを調べにきたんです」
(Q.万博心の中で続いてる?)
(女性)「もちろんです!」
解体が進む万博会場。
跡地の活用方法については、サーキット場やウォーターパークなどが検討されていて、来年春にも再開発を行う民間事業者の公募が始まる予定です。