石破氏、小泉元首相と会談=政権運営で助言受ける

石破茂首相は24日、小泉純一郎元首相と約2時間半、東京都内のホテルで会談した。小泉氏は、現職当時の2005年に踏み切った「郵政解散」などに触れつつ、政権運営を助言した。
会談後、同席した自民党の山崎拓元副総裁が記者団の取材に応じた。それによると、小泉氏は自身の対米外交の経験を踏まえ、首相にトランプ米大統領との関係づくりをアドバイス。党内で議論が続く総裁選前倒しや、首相が意欲を示す戦後80年の「見解」公表なども話題になったという。 [時事通信社]

元長崎県島原市長の鐘ヶ江管一さん死去、94歳…雲仙・普賢岳大火砕流に対応

43人が犠牲となった1991年の長崎県雲仙・普賢岳大火砕流が発生した当時の同県島原市長で、「ひげの市長」の愛称で親しまれた鐘ヶ江管一(かねがえ・かんいち)さんが22日、肺炎で亡くなった。94歳だった。告別式は25日正午、同市の江東寺で営まれる。喪主は妻、保子さん。
同市出身。80年の市長選で初当選し、3期12年務めた。91年6月3日の大火砕流発生を受け、災害対策基本法に基づいて住民の立ち入りを禁止する「警戒区域」を設定。住民が多く生活する市街地が対象になったのは、全国で初めてだった。
在任中は災害対策や被災者支援に奔走し、「山が鎮まるまで」という願をかけて伸ばした白いあごひげと防災服姿がトレードマークになった。退任翌年の93年からは、体験談や教訓を語る講演活動で全国を回り、回数は1000回を超えた。
2001年に瑞宝章を受章。02年からは噴火災害の脅威を伝える雲仙岳災害記念館の名誉館長を務めた。

「室外機付近で火柱」 道頓堀ビル火災、店舗従業員が語った一部始終

大阪・ミナミの雑居ビル2棟が燃え活動中の消防隊員が死亡した火災で、出火当時に火元とみられるビルの入居店舗にいた男性が毎日新聞の取材に応じた。「焦げ臭いにおいがして店の外に出ると、室外機付近から大きな火柱が上がっていた」と振り返り、避難の状況など緊迫した一部始終を語った。
火災は18日午前10時前に起きた。道頓堀川沿いに並んで建つ6階建てと7階建ての雑居ビル2棟の一部が燃えた。30代の男性は、火元とみられる6階建てビルの1階と2階に入居する飲食店で勤務中だった。
当時店は営業中で、従業員5人のほかに4組10人ほどの客が2階にいたという。
異変を感じたのは午前9時40分ごろだった。焦げ臭いにおいが、店内に立ち込めてきた。
「ウインナーが焼けているような……。店のメニューにあるので、最初はそのにおいかなと思った」。しかし、外から漂ってきているとすぐに気づいた。
気になった男性は、道頓堀川に面した南側の勝手口から外の様子をうかがった。
勝手口付近には、各フロアの空調からつながった室外機がビルの壁面や地面に複数設置されていた。周囲には普段から、たばこの吸い殻などのごみも散乱していたという。
ただこの時は不自然な点は感じず、においの原因も分からなかった。
店に戻ったが、5分ほどたつと焦げ臭いにおいはさらに増した。再び勝手口に行くと、地面に置かれた室外機とその付近で1メートルを超える火柱が立っていた。
「火事や!」
男性はすぐに他の従業員に「急いでお客さんを外に出して」と呼び掛けた。自分は約30メートル先にある交番に駆け込んで火事を知らせ、再び店に駆け戻った。
店の固定電話から119番し、2階の客を火の手が及んでいない北側の入り口に誘導した。全ての客と従業員の避難を確認した後で男性はもう一度店内に戻り、取り残された人がいないかトイレなどを見て回った。室外機付近の炎を確認してから、5分ほどの出来事だった。
男性が屋外に避難してビルを見ると、炎はあっという間に建物全体を包み、東側の7階建てビルにも燃え移った。自身が働く店の中は、黒煙が立ち込めていた。
男性は「パニック状態だったが、全員を避難させなければと無我夢中だった。あと少し外に出るのが遅ければ、煙を吸って危なかったかもしれない」と声を震わせた。当時の状況は、大阪府警にも説明した。
火は約9時間後にようやく消し止められた。大阪市消防局によると、ビル2棟には飲食店や事務所が入居していた。出火当時は男性の店以外にも建物内に人がいたとみられるが、避難者数は確認中という。
男性は鎮火後に店内を確認したが、不思議と焼損はなかった。「建物の内部ではなく、外壁がひどく燃えていた」と語る。ビルは2棟計約1600平方メートルのうち、上層階を中心に約100平方メートルが焼けたが、内部よりも外壁などの方が焼損が激しかった。
市消防局は6階建てビルから出た火が、建物に掲げられていた屋外広告を伝って延焼したと推定。火が燃え移った7階建てのビルは炎の熱で5階の窓ガラスが破損し、内部に火が回ったとみられる。
この7階建てビルで活動中に亡くなったのが、2人の消防隊員だった。2棟のビルは一部が通路でつながっており、2人は取り残された人の捜索や延焼を食い止めるための消火に当たっていたとされる。その時に木製の天井が崩落し、退避できなくなり窒息死したとみられている。
捜査関係者によると、警察と消防の現場検証では男性の証言通り、室外機周辺が激しく燃えているのが確認された。さらに調査を進め、出火原因の特定を急いでいる。
男性のとっさの判断で客と従業員の命を守ることはできた。ただ、火災は2人が犠牲となる惨事となった。
男性は、やりきれない思いを吐露した。「自分たちは消防活動を見守ることしかできなかった。消防隊員は過酷な現場と向かい合い、勇気のある仕事だと思った。亡くなったことが本当に悲しくて、いたたまれない」【川地隆史】

神戸・24歳女性殺害 逮捕の男(35)「刺したことに間違いありません」犯行直後に新神戸駅から新幹線で東京へ

今月20日、神戸市のマンションで女性を刃物で刺して殺害したとして、東京都に住む会社員の男が逮捕されました。男は「刺したことに間違いありません」と供述しているということです。
殺人の疑いで逮捕されたのは、東京都新宿区の会社員・谷本将志容疑者(35)です。
警察によりますと、谷本容疑者は今月20日、神戸市中央区にあるマンションのエレベーター内で住人の女性(24)の胸などをナイフで数回刺して殺害した疑いが持たれています。
防犯カメラの捜査などから、谷本容疑者は犯行直後に新神戸駅から新幹線に乗って東京へ向かったことが判明。
きのう、東京の奥多摩駅で電車を降りたことを確認し、午後4時すぎに近くの路上で逮捕したということです。
目撃者 「(警察官が)押さえていて、男が叫んでいた感じ。暴れている感じはした、はじめのうちは」
取り調べに対し谷本容疑者は「殺意を持っていたか分かりませんが、ナイフで腹部のあたりを1回か2回くらい刺したことに間違いありません」と供述しているということです。
警察は女性と面識があったかなど事件に至ったいきさつを詳しく調べる方針です。

週間天気予報 週明けにかけて猛烈残暑 北日本は周期的に雨

【 この先のポイント 】
・猛烈残暑とゲリラ雷雨に注意
・北日本は周期的に雨で強雨も
・来週は前線南下で関東なども雨
8月下旬になっても西日本や東日本は厳しい残暑が続きます。
北日本は低気圧や前線が通過する影響によりたびたび雨が降る予想です。雨量がまとまるおそれがあります。
猛烈残暑とゲリラ雷雨に注意
この先も太平洋高気圧の勢力が強く、西日本から東日本では強い日差しが照りつける日が多くなる見込みです。
今日は二十四節気の「処暑(しょしょ)」で、暦の上では暑さが落ち着く頃ですが、週明けにかけて猛暑レベルの厳しい残暑が続きます。西日本や東日本の各地では最高気温が35℃以上の猛暑日となるところや、体温を上回る高温になるところがある予想です。
また、晴れていても、特に午後は天気の急変に注意が必要です。外出の際は晴雨兼用の傘を携帯しておくと安心です。24日(日)までは元台風12号の湿った空気の影響で、西日本太平洋側は他の地域より雲が広がりやすく雨の降る可能性が高いと見ています。
北日本は周期的に雨で強雨も
北日本では日本海から東に進む低気圧や前線が次々と通過するため、周期的に雨が降る予想です。特に北海道や東北の日本海側を中心に局地的な強雨や雷雨に注意が必要です。
前線の南下に伴い、北海道は来週後半にかけて秋の涼しい空気が流れ込みます。札幌市では25℃にも届かず、季節の進みを感じられそうです。
来週は前線南下で関東なども雨
来週中頃になると高気圧が勢力を弱め、本州付近まで前線が南下します。日本海側を中心に雨が降りやすく、関東など大平洋側でも一時的に雨の降る所がある見込みです。
また、広い範囲で35℃に届かず、これまでに比べると凌ぎやすい暑さになる予想です。
夏休みも終盤となります。お出かけの際は、こまめに最新の天気予報を確認するようにしてください。

23歳男性教諭が児童の前で校長を叱責 モンスター化のきっかけは「些細なやりとり」

相模原市教育委員会は21日、児童の前で校長を大声で叱責したなどとして市立小学校の23歳の男性教諭を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしたと発表した。
発表によると男性教諭は今年5月に学級児童の前で、児童が泣くほどの大きな声で校長を叱責。また6月には事実とは異なる教職員間の不和について児童に話した上で、口止めと取られるような発言をし、児童や保護者を不安にさせたという。他にも繰り返し管理職に業務上の配慮を求め、要求が承諾されない場合は「年休を取る。年休を取る理由は職員間の不和であることを児童や保護者に言う」と管理職を脅し、学習評価に係る業務を遂行せず他の教職員に任せるなど職場の秩序を著しく乱した。また管理責任を問われた校長も文書訓告の処分を受けたことも併せて発表した。
23歳の教諭が児童の前で校長を叱責するという前代未聞のニュースにSNS上では驚きの声であふれた。「子供たちが一番かわいそう」「(教諭)志願者が少ない現状ですが適した人材を選ぶことのできる倍率を保てなければ学校崩壊も近い」と、教師の質や教育現場を危惧する声が殺到。
教育委員会によると男性教諭は昨年採用され、現在2年目。ことの発端は4月に行われた会議中に男性教諭が校長がしゃべっている時に笑ったような表情が見えたことで、別の教諭が「校長先生が喋っている時に笑うことはよくないよ」と指摘したことだった。男性教諭は「自分は笑ったわけではない。そういう指摘をするのは人権意識がない」と主張し、その教諭に謝罪を求めた。
その後、男性教諭は児童の前で「自分が休む理由は、ある教諭からイジメられたことが原因」と説明したという。しかし教育委員会の調査では「(イジメは)なかった」と説明した。
校長の文書訓告の処分については「所属職員が懲戒処分を受けますと管理監督責任を問うことになっております。その関係で校長にも文書訓告をしたということになります」(前同)。
校長は4月の時点で教育委員会に相談しており、今回の処分には同情せざるを得ない。教育者のなり手不足が叫ばれるが、校長になりたいという声も減ってしまいそうだ。

田久保真紀市長に「早く辞めろ」圧力強化 頼みのメガソーラー事案でも無断転載バレた

静岡・伊東市の田久保真紀市長が四面楚歌となっている。
学歴詐称疑惑で東洋大学を除籍になっていたことが明らかになった田久保氏。焦点は市議会サイドに約19・2秒の間〝チラ見せ〟していた卒業証書が一体何だったのかという点だ。
一方、田久保氏は公約である伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回を強調。工事は止まっているものの、「裁判も続いていて予断を許さない状況」(田久保氏のX)と説明し、続投に意欲を見せている。
とはいえ、公務にも影響が出始めた。伊東市は公式サイトで21日に「市長と語る会」の中止を発表。今月25日に市役所で開かれるはずだった会合から10月1日までの会合の計8回の語る会がなくなる。防犯上の理由だという。
22日には地元の市民団体が行っていた田久保氏の辞職を求める署名活動が締め切りを迎えたのだが、26日まで延長に。1000筆を目標をしていたところ5000筆が集まったことでもっと多くを集めることにしたのだ。署名は27日に直接、市長に渡す予定となっている。
すでに20日には地元経済界が田久保氏の元を訪れて、辞職を求める要望書を提出している。観光客へのイメージダウンを懸念しているという。
そんな中、物議を醸したのが、田久保氏のXだ。メガソーラー計画反対についての投稿を21日にしたのだが、その際に伊豆新聞の切り抜き画像を添付したのだ。これには「新聞の画像ってSNSに載せてよかったのでしたっけ?」「使用許諾取ってますか?」とツッコミがついた。
22日になって伊豆新聞【伊東取材部】の公式Xは「著作権について」とのお知らせを発表。田久保氏の投稿との関連は不明だが「個人ブログや個人SNSへの転載は原則許諾しておりません」と注意を呼び掛けた。
法曹関係者は「せめて切り抜きの横に引用元や日付を載せるなどした方がよかった。とはいえ立件まではないでしょう。過去に週刊文春の発売前の記事をSNSに投稿して著作権法違反に問われた件がありましたが、あれは発売前というのが大きい」と指摘した。
田久保氏に味方はいるのか。

NHK戦後80年ドラマ「卑劣な軍人に描かれた」と遺族反発 対応も「小手先」と批判

NHKが16、17日に放送した戦後80年関連のドラマを巡って、登場人物のキャラクター設定にモデルとされた人物の遺族が反発している。NHKは遺族の要望に基づき、字幕でフィクションであることを強調したほか、ドラマの後に放送したドキュメンタリー部分で実際の人物像を説明したが、遺族は「視聴者に誤解を与えかねない」と話しており、BPO(放送倫理・番組向上機構)への申し立てを検討している。
異なる所長像
番組はNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」。前・後編を16、17の両日午後9時から放送した。舞台は日米開戦直前に設立された首相直属の機関、総力戦研究所。メンバーとして召集された若手官僚らは、日米間の戦争では日本は必ず負けるとのシミュレーション結果を導き出すが、政府は聞き入れずに戦争に突入し予想通りの結末を招く、という史実に基づくストーリーだ。
ドラマで研究所の所長はメンバーの自由な議論を阻害し、日本必敗の結論を覆すよう圧力をかける存在として描かれた。ただ、実際の所長だった飯村穣陸軍中将は、史料や関係者の証言などから、若手がのびのび議論できるよう後押ししていたとされる。飯村中将の孫で元駐仏大使の飯村豊氏は「誤った歴史が広まってしまう懸念がある。史実のドラマ化には超えてはならない一線があるはずで、歴史を扱う上での責任感が足りないのではないか」と訴えている。
テロップで注釈
飯村氏は放送前に公式サイトなどで所長の描き方を知り、NHKに創作ドラマであることを明示するよう求めた。これを受け、NHKは放送前に「総力戦研究所の所長および関係者はフィクションとして描かれています」などとテロップを流したほか、ドラマの直後に放送したドキュメンタリー部分で「実際の所長、飯村穣はメンバーが自由に議論する環境を整え、人望厚いリーダーでした」とナレーションで説明した。
しかし、ドラマの放送後に飯村氏は産経新聞の取材に対し「想像以上に祖父が卑劣な人間に描かれていて愕然とした。NHKの対応は小手先でしかなく、視聴者には史実かフィクションか混乱を招いたのではないか」と指摘。さらにNHK側からは、ドラマ制作陣による映画化が計画されていると聞かされたといい、「映画になればテロップなどの対策は難しいはず。祖父の名誉を侵害しており、同じ役柄の設定での映画製作は納得できない」と話している。
産経新聞がNHKに飯村氏が指摘する問題とドラマ制作経緯について質問したところ、NHKは「番組制作の過程の詳細についてはお答えしていません」と回答した。また、ドラマの脚本を担当した映画監督の石井裕也氏にも、史実と異なるキャラクターにした意図や今後の映画化の際の設定についてNHKを通じて尋ねたところ、「現状、NHKの回答のほかにお答えすることはありません」との回答があった。(大森貴弘)

“人とヒグマの接近”に警鐘「一触即発」事故の懸念は以前から…対策の最前線に密着 共生の道を探る知床

【動画】人とヒグマの距離接近「知床」世界遺産20年 共生の道を探るマチ「ありのままの自然をどう残すか」対策の最前線に密着
知床が世界自然遺産に登録されてから20年となります。
希少な野生動物が生息し雄大な自然を誇る知床ですが、8月14日、登山客がヒグマに襲われ死亡する事故が起きました。
そのおよそ1か月前、STVは知床でヒグマ対策の最前線を取材。
“人とヒグマの接近”に警鐘が鳴らされていました。
手つかずの自然「知床」世界遺産20年
洋上から臨む迫力満点の「カムイワッカの滝」。
太古の姿をそのまま残す「知床五湖」。
(ガイド)「いい場面ですねえ」
手つかずの自然の中で多くの野生動物が息づいています。
(観光客)「途中シカとかも見ましたし、自然が残っているのは素晴らしいなって感じですね」
コロナ禍や観光船事故の影響で一時、客足が鈍った知床に、にぎわいが戻りつつあります。
近海で獲れた新鮮な海の幸に子どもたちは大満足。
(観光客)「新鮮ですし、知床でしか食べられない味なので最高ですね」
(道東観光開発 東海林竜哉さん)「お客様は通常通り戻ってこられていて、ことしはたくさんの方に乗船いただいていますね。世界遺産というのはすごく魅力的なものだなと僕は思いますね」
世界自然遺産に登録されてから20年。
知床の今を見つめます。
目撃件数は過去最多 “人とヒグマの接近”に警鐘
20年前の7月17日、知床はユネスコの世界自然遺産に登録されました。
海と陸の生態系のつながりと希少な動植物が生息する豊かな自然が評価されたからです。
しかし、長年抱える課題がいま大きく浮上しています。
無人カメラがとらえた1頭のヒグマ。
斜里町で撮影されたこのオスのクマは、夜間に畑に侵入し小麦をむさぼっていました。
人とクマとの距離がますます接近しているのです。
実は、斜里町でのクマの目撃件数は2023年に2000件を超え、過去最多を記録しました。
エサ不足が背景にあるとの見方もありますが、はっきりとした理由は分かっていません。
知床財団の村田良介理事長は、人身事故につながる恐れがあると指摘していました。
(知床財団 村田良介理事長)「クマは一触即発、人身事故につながりますので、これだけ数が増えたり出没が多かったりすると、公園の中だけでなくウトロ地区とか斜里市街地とか、生活に直接かかわるようになってきていて、クマの問題はかつてからあったんだけど新たな課題」
クマ対策の最前線…パトロールに同行
知床財団ではヒグマを含む野生動物の保護や管理を担っています。
7月上旬、パトロールに同行させてもらいました。
前日にクマの目撃情報があったため、改めて痕跡がないか調べに行きます。
(職員)「(クマが)中にいるかもしれないので、一応ドローンで見てから入ろうかって」
クマが目撃されたのは「フレペの滝」に向かう遊歩道です。
普段は観光客が自由に立ち入ることができますが、クマ出没のため一時閉鎖されました。
(職員)「この辺がクマの足跡。ほとんど消えている。大人じゃないけど子どもでもない大きさですね。きのう人と会っているからびっくりして来なくなってくれたらいいんだけど」
今回のパトロールでは新たな痕跡は見つからず。
様子を見ながら今後も警戒を続けていくことになりました。
登山道近くにクマ…花火を放つも「逃げない」
すると、事務所がにわかにあわただしくなりました。
(職員)「一般の方が入れない本当に登山者しか行かない場所の近くの斜面で(クマが)滞留している」
(カメラマン)「クマがいるってこと?」
(職員)「今まさにいて、いろいろと試みているが動かないので応援がほしいということ」
車に乗って現場に急行します。
こうした出動は日常茶飯事です。
(職員)「あれか…いるね。どうするかな…」
クマがいたのは、観光客に人気の「カムイワッカ湯の滝」近くにある斜面でした。
フェンスの向こう側とはいえ登山道も近く、緊張が走ります。
職員が花火の音で追い払おうとしますがー
(カメラマン)「ちょっと上にあがっただけだ」
その場から立ち去ろうとはしません。
その後、何度か花火を放つと、やっと山に帰っていきました。
(職員)「おそらく亜成獣くらいの若いクマなんだと思うんですけど、ちょっと追い払いにすごく鈍感というか、逃げないタイプのクマでしたね」
「クマは人にだいぶ慣れている」登山客の男性が死亡
クマ対策チームを率いる松林良太さんです。
人が暮らす場所にもクマは出没するといいます。
(松林良太さん)「これは主に学校を守るための電気柵」
人の生活空間にクマが侵入することを防ぐ電気柵です。
世界遺産のエリアと隣接するウトロ地区をぐるりと囲むように設置されています。
海岸沿いに設置されたカメラには、電気柵に触れ驚いて逃げるクマの姿が映っていました。
(松林良太さん)「たまたま去年もここから入ろうとしたクマがいて、ちょうどはね返す動画が撮れて、確実に効果があることがわかっています」
クマが身を隠せる藪の草刈りをすることも重要な仕事です。
こうした地道な努力を重ねることで、人とクマの偶発的な接触を防ごうとしているのです。
(松林良太さん)「(知床の)クマはおそらく人にだいぶ慣れているんじゃないかという印象はあります。人の方も慣れて、互いに慣れすぎて、互いに近すぎると万が一が起こりえる状況は、毎日どこかで発生しているというのがいまの知床の状況です」
斜里町の山内町長は人とクマとの距離をどう保つかが課題と話します。
(山内浩彰町長)「ありのままの自然の部分をどういう風に後世に残していくか、共生しているところを継続させていくか、うまく折り合いをつけていくことがベストなのかなと」
“人とヒグマの接近”に警鐘が鳴らされていたなか、羅臼岳で8月14日、登山客の26歳男性がクマに襲われ死亡する事故が発生しました。
世界自然遺産に登録されて以降、初めて起きた悲惨な事故。
知床財団は斜里町などと協力し、今後の安全対策や利用のあり方について積極的に提言していくとしています。

東京・日本橋でバイクが転倒し運転手の男性死亡 ひき逃げ事件の可能性も視野に捜査 警視庁中央署

きのう、東京・日本橋で車が車線変更をした際にバイクが転倒し運転手の男性が死亡しました。警視庁は、ひき逃げの可能性もあるとみて捜査しています。
きのう(22日)午後5時半すぎ、東京・日本橋の昭和通りで、「車とバイクがぶつかった。車は銀座方向に立ち去った」と目撃者の男性から110番通報がありました。
警視庁によりますと、ワンボックスカーが車線変更した際、後ろから走ってきたバイクが転倒し、ガードレールに衝突しました。バイクを運転していた60代の男性が意識不明の状態で病院へ搬送されましたが、その後、死亡しました。
ワンボックスカーは、そのまま現場から走り去ったということで、警視庁は、ひき逃げの可能性もあるとみて行方を追っています。
現場は東京駅から東におよそ600メートルのオフィスビルやデパートなどが立ち並ぶ地域です。