「ひめゆりの塔」を巡る自身の発言を撤回、謝罪した自民党の西田昌司参院議員は、広島市の原爆慰霊碑に刻まれた文言に「違和感がある」と発言していた。これを受け同市の松井一実市長は14日の定例記者会見で「誤解している」と指摘し、理解を深めるため被爆地を訪れるよう要望した。
平和記念公園内にある慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と記されている。西田氏は7日、「ひめゆりの塔」を巡る発言の意図を説明する中で「過ちは繰り返しませんからというのは、誰が誰に言っている言葉なのか取り方によって全然違う。そこの話が全く明らかにされないまま、とにかくみんな拝んでいる」と主張した。
西田氏は9日の記者会見で慰霊碑を巡る発言の意図を問われ、碑文の主語があいまいだとし「日本人が発しているとすると、意味が百八十度変わってしまう」と論じた。
広島市は、碑文の主語は全ての人々だとしている。松井氏は「(主語が)明らかにされていないという事実はない」と強調。「被爆の実相に触れて、理解を深めてほしい」と話した。
金属アレルギーなのにひげそり 受刑者に強制、国に賠償命令
喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市)に収容されていた受刑者が、金属アレルギーを訴えてひげそりを拒否したのに、強制されたのは違法などとして、国に460万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、18万円の賠償を命じた。
判決によると、受刑者はセンターに収容されていた2022年3月、ひげを伸ばしていたため理髪室に連行された。そるのを拒否したが職員に無理やりそられ、拒否は反則行為だとして、自由を大きく制約される懲罰を科された。その後長野刑務所に移された後、金属アレルギーの確定診断を受けた。
「自分より弱い人狙った」中3容疑者 千葉84歳女性殺害
千葉市若葉区の路上で近くに住む無職の高橋八生(やよい)さん(84)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された区内の中学3年の男子生徒(15)が千葉県警の調べに「自分より弱い人を狙っていた」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。
男子生徒は「(対象は)誰でもよかった」とも供述しているが、県警は、男子生徒が力で優位に立てる対象を選び、高齢の被害者を襲った可能性があるとみて調べている。
男子生徒は11日午後5時5分ごろ、高橋さんの背中を刃物のようなもので突き刺して殺害した容疑で逮捕された。
捜査関係者などによると、男子生徒は事件の数時間前から外出し、現場周辺を歩き回っていた。現場近くの防犯カメラには、午後5時過ぎに通りかかる被害者と、直後に同じ方向へ歩く男子生徒の姿が映っていたという。高橋さんと男子生徒に面識はなかった。
男子生徒はこれまでの県警の調べに対し「ストレスが限界に来ていた」「イライラして刺した」といった趣旨の供述をし「少年院に入れば家を出られる。長く少年院にいるために、刃物で人を殺した方が確実だと思った」と話しているという。
県警は、男子生徒が家庭環境に不満を抱いたことが事件につながった可能性があるとみて、慎重に動機を調べている。【林帆南、高橋晃一】
専門学校理事長を卒業生らが提訴 「学友会費」3400万円使途不明
はり・きゅう師らを養成する「平成医療学園専門学校」(大阪市北区)を運営する学校法人の理事長が、専門学校の入学時に学生が支払った会費を不正に使っていたとして、卒業生ら35人が14日、理事長と学校法人を相手取り計195万円の返還を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、専門学校の学生らは入学時、学校法人に対し「学友会費」として1人5万円を支払うよう求められたという。会費は理事長が管理する口座で保管され、2024年4月ごろまでに計約2億3000万円が集まった。
ただ「学友会」という組織は実際には存在せず、会費は理事長が役員を務める貸金業者の株式の取得や学校法人の運営費用の補てんに使われた疑いがあるという。会費は法人の決算には計上されず、使途不明金は約3400万円に上るとされる。
提訴後に会見した卒業生の松本尚純さん(48)は「会費は実質的に理事長らの裏金として使われた。本来は教育関係の整備や充実など、学生らのために使われるべきだ」と話した。一方、学校法人は取材に「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【岩崎歩】
航空自衛隊・T-4練習機の墜落事故 池に浮遊する機体の一部や隊員のヘルメットなど発見
防衛省は航空自衛隊のT-4練習機が墜落した事故で、墜落現場の周辺で機体の一部などが見つかったと明らかにしました。
中谷元防衛大臣 「国民の皆様にご心配をおかけしていること、心からお詫び申し上げます」
きょう午後3時すぎ、航空自衛隊・小牧基地を離陸したT-4練習機1機が愛知県犬山市の入鹿池付近で墜落した事故で、防衛省は、池に浮遊する機体の一部や隊員のヘルメットなどの持ち物が見つかったと発表しました。
墜落の原因や、機体に乗っていた男性隊員2人の安否は分かっていません。
葬儀業者装い香典100万円持ち去る 秋田
葬儀業者を装って香典をだまし取ったとして、仙北署は詐欺の疑いで仙北市田沢湖神代国館、無職、佐藤優子容疑者(40)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年11月下旬、親族が亡くなった市内の男性宅を喪服姿で訪問。葬儀業者を名乗って、親族の女性(69)から香典の現金約100万円と名簿をだまし取ったとしている。
当時、喪主ら遺族は葬儀場へ行っており、女性が1人で留守番をしていた。佐藤容疑者は容疑を認めているという。
「日本軍は県民を殺していない」 沖縄戦を巡り参政党・神谷代表 自民・西田氏の発言に同調 青森で街頭演説
【東京】参政党の神谷宗幣代表が10日、沖縄戦に絡んで「日本軍が沖縄の人たちを殺したわけじゃない。にもかかわらず、日本軍にやられましたみたいな記述があるのはおかしい」などと日本軍による住民虐殺を否定する街頭演説を青森市内でしていたことが分かった。神谷氏は12日、本紙の取材に「一部軍人による島民の殺害があったことは承知している」としつつ「例外的な事例だ」と回答した。(東京報道部・山城響)
青森駅前での演説は党代表全国キャラバンの一環。神谷氏は、ひめゆりの塔の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党・西田昌司参院議員の発言に関し「本質的に彼(西田氏)が言っていることは間違っていない」「ちゃんとチェックはしていないが、(私の)認識は西田先生と近いと思う」などと述べた。
さらに「なんで日本の人たちが全国から行って沖縄を守ろうとしたのに、それを悪く言うような表記があるのか。何が歴史修正なのか」と主張。日本軍が自決用の手りゅう弾を渡すなどの例があったとした上で「そういうところだけを切り取って『日本軍が悪かった』。そんなわけない」とした。
当時の知事だった島田叡氏については「玉砕する覚悟で兵庫県から島田さんという人が行って、(略)避難計画を進めた」と評した。
神谷氏は参政党結党後初となる9日の代表選で、代表続投が決まっている。
参政党の神谷宗幣代表の回答
日本軍の一部軍人による島民の殺害があったことは承知している。ただし、それは例外的な事例であり、多くの軍人は沖縄県民を守るために戦った。その事実を主に伝えた上で、一部の問題行動に触れるなら理解できるが、加害の側面を主に取り上げる伝え方には違和感を覚える。むしろ、甚大な被害を与えたのは、米軍による艦砲射撃や空襲であった。沖縄を守った人々の名誉を正当に評価することが、日本の政治家の責任だと考えている。
沖縄・玉城デニー知事「事実を確認して」と苦言 参政党・神谷代表の「日本軍が県民を殺したわけじゃない」発言受け
自民党の西田昌司参院議員のひめゆりの塔を巡る発言に関し、参政党の神谷宗幣代表が「日本軍が沖縄の人を殺したわけじゃない」などと見解を述べたことを受け、玉城デニー知事は12日、「事実を確認すれば何が真実か分かる。事実を確認していただければと言うしかない」と苦言を呈した。
西田氏が発言を撤回しながらも認識は改めなかったことについては「残念だ。それはいかがなものか」と述べた。
「介護疲れで葬式も面倒」父親の遺体を約1週間放置した疑い 55歳の息子を逮捕
愛知県蒲郡市の住宅で同居する父親の遺体を放置したとして55歳の息子が逮捕されました。
警察によりますと、12日午後、蒲郡市の職員から「2人暮らしの高齢男性と連絡がつかない」と警察に相談がありました。 警察が蒲郡市新井町の自宅を訪ねたところ、85歳の父親がベッドで死亡している状態で見つかったということです。 警察は、父親の遺体を自宅に放置した死体遺棄の疑いで、同居する息子で無職の原伸明容疑者(55)を逮捕しました。 警察によりますと原容疑者は調べに対し、「介護疲れで葬式を出すことが面倒だった」と容疑を認めているということです。 父親に目立った外傷はなく、死亡してから1週間ほど放置されていたと見られています。 警察は死因などを調べています。
石破首相の「闇献金疑惑」告発者は鼻息も…野党反応が微妙なワケ 古賀誠氏長男の案件と〝落差〟
石破茂首相の政治資金パーティー券をめぐる闇献金疑惑を週刊文春誌上で告発した男性が12日、国会内で記者会見した。男性は石破氏に3000万円以上を闇献金してきたと主張。石破氏と1対1の討論を求めた。男性は証人喚問にも前向きだが、会見場を提供した立憲民主党ら野党は困惑気味だ。
男性は石破茂政経懇話会の元代表で、父親とともに石破氏を支援していた。男性は週刊文春で〈「私は闇献金をしてきました」石破首相〝元側近〟が週刊文春に告白する「3000万円献金」《収支報告書不記載の疑い》〉とのタイトルで告発していた。
男性は2003~14年にかけて、毎年数百万円単位で政治資金パーティー券を購入。そのほかにも石破氏が自民党総裁選に立候補した時には、石破氏側に複数回、現金を渡したと証言。その総額は3000万円を超え、それらは政治資金収支報告書に記載がないという。
石破氏はこれまで国会答弁などで「そのような事実はございません」と完全否定していた。男性はこの日の会見で「プライドにかけても戦います」と一歩も譲らないと主張。「石破さんと1対1で話をして、私の目を見て本当のことが言えるかどうか」とタイマン勝負をしてもいいと訴えた。
石破氏といえば永田町ではお金にクリーンなイメージで通ってきたが、男性は「クリーンという話が出るたび、嫌な思いをしていた」と苦々しく感じていたという。また、封筒に入れたお金を手渡した時のことを振り返り「当然のことぐらいの感じで、秒で受け取るというか」と感謝もされなかったと明かした。有名な和菓子屋の袋に入れてお金を渡したこともあったという。
しかし、これらの証言を裏付ける物的証拠はない。「物的な証拠は今現在、私の手元にはない。私自身が証拠だと思っている」と胸を張り「偽証罪に問われる証人喚問にも出る覚悟はできております」と意気込んだ。
告発者がこれだけ本気モードになっていることに石破政権を攻める野党は歓迎ムードのはず…と思いきやそうでもない。永田町関係者は「会見場を用意した立憲民主党ですが、本音では石破首相のまま参院選を戦いたいはずです。ここで誰かに代わられる方が戦いにくいでしょう。だから石破首相の首を取るつもりはなく、そういう意味では告発者のやる気に困惑しているのではないか」と指摘した。
ある立憲議員は男性の証人喚問の可能性に「この件でそこまでやるかどうか」と及び腰。立憲関係者は「ネタとして引きずり下ろすほどのものなのか。最近は古賀誠氏の長男の企業に対する利益供与問題も話題になっています。この件と石破氏の件を比較すると、額が違う。あっちは億ですからね。永田町の常識は世間の非常識と言われそうですが、石破氏はまだクリーン寄りな印象ですよ」と額の少なさを指摘した。
古賀氏長男の件をめぐっては12日、国交省が日本空港ビルデングに文書で厳重注意をしたばかり。同社の特別調査委員会では長男側への利益供与が06年から16年で4億円以上になると認定されている。
結局、石破氏のままズルズルといきそうだ。