5月31日の昼過ぎ、島根県邑南町の国道で大型バイクと軽乗用車が衝突する事故があり、バイクを運転していた男性が意識不明の重体となっています。
川本警察署によりますと、事故があったのは島根県邑南町鱒渕の国道261号で、31日の午後2時半過ぎ、広島方面へ向けて走っていた大型バイクと軽乗用車が衝突する事故がありました。
軽乗用車が進行方向右側の施設に入るため右折しようとしたところ、直進してきた大型バイクと衝突したとみられています。
この事故で大型バイクを運転していた広島市の41歳の男性が全身を強くうち、病院に搬送されましたが、意識不明の重体となっています。
車を運転していた邑南町の43歳の男性にケガなどはありませんでした。
現場は、片側が1車線、反対が2車線の合わせて3車線の道路で、警察が事故の詳しい原因について捜査を進めています。
【県知事選】現職の花角英世氏 新人2人を退け3期目の当選確実《新潟》
5月31日に投開票を迎えた新潟県知事選挙は現職の花角英世さんが新人2人を退け3期目の当選を確実にしました。
午後8時すぎ、会場に姿をみせた現職の花角英世さんは支援者と3期目の当選を喜び合いました。
3人による争いとなった選挙戦。2期8年の花角県政の評価や再稼働した東京電力・柏崎刈羽原発の地元同意の手法などをめぐり論戦が繰り広げられました。
花角さんは佐渡市出身の68歳。
自民党本部をはじめ日本維新の会、国民民主党、公明党の県組織が支援し市長会や経済界も応援に回るなど分厚い組織戦を展開し支持を広げました。
次の4年間は「攻め」の県政に転じると訴え企業誘致や投資につながる成長戦略で「活力ある新潟」をつくると呼びかけました。
【花角英世氏】
「県民の3期目の信任を得られたということで身の引き締まる思いですね。これからの4年間の県政もしっかり前に進めてまいりたい」
一方、新人の土田竜吾さんの陣営では落胆の声が広がりました。
土田竜吾氏
「結果に繋げられず本当に悔しい思いでいっぱいですし大変申し訳ございませんでした」
選挙戦では立憲民主党や社民党に加え中道改革連合の議員や共産党が支援。
38歳の若さも前面に打ち出し県政の刷新を訴えましたが広がりを欠きました。
花角英世氏
「これからの4年間は成長、新潟県の経済を成長させるその成長戦略の実現に向けて取り組んでまいりたいと思います」
31日に投開票を迎えた新潟県知事選挙は現職の花角さんが新人2人を退け3期目の当選を確実にしました。
台風6号、1日に沖縄接近…2~3日に九州から関東に近づく見通し
台風6号は5月31日、沖縄の南の海上を北上した。1日に沖縄に最接近し、2~3日にかけて九州から関東の広範囲に近づく見通し。台風や前線の影響で、関東以西では総雨量が200~300ミリ超の大雨となる恐れがある。日本航空と全日本空輸は1日の沖縄発着の全便の欠航を決めた。沖縄発着便を中心に、計170便以上が欠航となる。
気象庁は5月31日に記者会見し、高波や土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけた。台風6号は同日午後9時現在、沖縄・宮古島の南東約340キロの海上を時速15キロで北に進み、中心気圧は975ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は30メートル。1日の最大瞬間風速は、沖縄で50メートル、鹿児島・奄美で45メートルと予想されている。
1日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で沖縄250ミリ、奄美120ミリ。3日午後6時までは東海と近畿で300ミリ、四国と関東で200ミリとなっている。
4階建てマンションで火事 消火活動を行っていた20代の消防隊員1人が軽傷 計3部屋が焼ける 横浜市戸塚区
31日、横浜市のマンションで3部屋が焼ける火事がありました。
31日午前11時半ごろ、横浜市戸塚区平戸のマンションで火事があり、火元の部屋が全焼したほか、上の階にある2部屋のベランダなどが一部焼けました。
この火事で、消火活動を行っていた消防隊員(20代)1人が手に軽いけがをしました。
警察によりますと、火元の部屋にいた住人がリビングから「ボン!」という音を聞いて見に行ったところ、モバイルバッテリーを充電していたコンセントの近くで炎が上がっていたということです。
警察などが火事の原因を詳しく調べています。
台風6号(チャンミー) 沖縄本島は暴風や大雨に厳重警戒 西日本~東日本も大雨のおそれ
5月31日(日)21時現在、台風6号(チャンミー)は暴風域を伴って沖縄県の宮古島の南東約340kmを北上しています。
6月1日(月)から沖縄本島や奄美に接近し、暴風や大雨をもたらすため厳重な警戒が必要です。2日(火)~3日(水)には西日本や東日本に接近して大雨となるおそれがあります。
▼台風6号 5月31日(日) 21時
中心位置 宮古島の南東約340km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北 15 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 30 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 45 m/s
沖縄では瞬間的に50m/s近い暴風が吹くおそれ
台風6号は今後さらに発達し、6月1日(月)には中心付近の最大風速が33m/s以上の「強い」勢力となる予想です。
進路の予想を見ると、台風はこのまま北上を続け、6月1日(月)夜には那覇市の北北西約40kmに中心位置があると予想されています。
沖縄本島のすぐ西を通過することに加え、沖縄本島は台風の進行方向右手側の「危険半円」にあたるため、暴風の影響がいっそう強まりやすいと考えられます。
沖縄本島地方は、大雨警報、土砂災害警報、暴風警報、波浪警報、高潮警報の可能性がいずれも「高」となっています。
ウェザーニュースPro「風の予想」
台風の最接近前から瞬間的に50m/s近い暴風が吹き、街路樹や農業施設等が倒壊するほどの危険な風となるおそれがあるため、荒天の間は安全な屋内で過ごすようにしてください。
断続的に雨も強まり、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。総降水量は多いところで200mm前後に達し、低地の浸水や土砂災害等の危険性も高まります。
2日(火)には進路を次第に北東に変え、奄美大島の西の海上を通過する見通しです。奄美地方でも1日(月)から風雨が強まり、2日(火)にかけて沖縄本島地方と同様に荒天となるおそれがあるため厳重な警戒をしてください。
西日本や東日本は接近前から雨強まる可能性
台風がまだ沖縄付近に存在する時点から、台風の北東側には梅雨前線の雨雲がのびていて、6月1日(月)からは次第に西日本や東日本にかかり始めます。
台風と高気圧の間を吹く南東からの風によって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線付近では局地的に雨雲が発達する可能性があります。台風がまだ離れた所にあっても油断ができません。
その後、2日(火)からは台風本体が九州や四国に接近し、3日(水)には東日本にも接近する予想で、台風本体の雨雲により雨や風が強まることが予想されます。
太平洋側の地域を中心に3日(水)にかけて大雨となって、3日間の総雨量は多いところで400mmを超えるおそれがあります。大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水等に警戒してください。
台風の接近時には風も強まり、瞬間的には30m/s前後の暴風が吹く可能性も考えられます。沖縄ほどではなくても外出が危険な状況になる場合があるため、2日(火)~3日(水)は今後の台風情報をこまめに確認し、予定の変更等を早めにご検討ください。
台風の暴風域に入る確率
台風の暴風域に入る確率が30%以上の府県予報区(気象庁)
福島県 31 %
茨城県 66 %
栃木県 39 %
群馬県 39 %
埼玉県 57 %
千葉県 87 %
東京都
東京地方 64 %
伊豆諸島 96 %
神奈川県 74 %
山梨県 58 %
長野県 50 %
岐阜県 41 %
静岡県 84 %
愛知県 66 %
三重県 79 %
滋賀県 37 %
京都府 32 %
大阪府 45 %
兵庫県 40 %
奈良県 72 %
和歌山県 86 %
徳島県 60 %
香川県 30 %
愛媛県 60 %
高知県 75 %
熊本県 37 %
大分県 45 %
宮崎県 89 %
鹿児島県(奄美除く) 98 %
奄美地方 100 %
沖縄本島地方 100 %
宮古島地方 51 %
台風の発生が増え始める時期
平年の台風発生数
台風の発生は今月6日に発生した台風5号(ハグピート)以来で、今月2つめの台風発生です。
今年は1月から5月まで毎月台風が発生しています。1951年からの統計で、1月から5月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
5月の台風発生数の平年値は1.0個で、例年台風の発生が増え始める時期です。今年も台風シーズンに向けて大雨や暴風への対策を進めるようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「チャンミー(Jangmi/)」は韓国が提案した名称で、ばらを意味する韓国語からとられています。
新潟知事に花角氏3選=2新人破る
任期満了に伴う新潟県知事選は5月31日投開票され、無所属現職の花角英世氏(68)=自民支持=が、いずれも無所属新人で前県議の土田竜吾氏(38)と元同県五泉市議の安中聡氏(48)を破り、3選を果たした。投票率は47.40%で、前回(49.64%)をわずかに下回った。
花角氏は日本維新の会県総支部、国民民主党県連、公明党県本部の支持も受け、行財政改革や「佐渡島(さど)の金山」(同県佐渡市)の世界文化遺産登録など、2期8年の実績をアピール。「選ばれる新潟」を掲げて子育て施策や経済成長戦略などの充実を訴えた。
土田氏らは東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を巡る花角氏の対応を批判したが、及ばなかった。 [時事通信社]
【台風6号】沖縄本島地方は1日午後から暴風か 沖縄気象台「一部の電柱倒壊の恐れも」厳重な警戒呼びかけ(30日午後6時)
気象庁によると、台風6号は30日午後6時、フィリピンの東にあって、時速20キロの速さで北西へ進んでいる。今後、発達しながら北上を続け、6月1日から2日ごろにかけて、暴風域を伴う強い勢力で沖縄本島地方にかなり接近する見通し。沖縄気象台は、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散したりする恐れがある猛烈な風が吹く見込みだとし、早めの台風対策など暴風に厳重な警戒を呼びかけている。
沖縄気象台によると、宮古島地方で1日午前から、沖縄本島地方で1日午後から、風速25メートル以上の暴風が吹く見通し。両地方には、1日に暴風警報を発表する予定。5月30日午後3時時点の予想によると、沖縄本島が6月2日午後3時までに暴風域に入る確率は各地で99%となった。
沖縄本島地方は1日から2日ごろにかけて警報級の大雨となる見込み。沖縄気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒を呼びかけている。台風の進路等によっては、1日から2日ごろにかけて警報級の高潮となる恐れもある。沖縄本島地方の沿岸の海域は、5月31日から波が高くなり、6月1日から2日ごろにかけて猛烈なしけとなる見込み。
5月30日午後6時の観測で、台風6号の中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートルの非常に強い風が吹いている。宮古島地方に最接近する1日昼にかけて勢力は中心気圧965ヘクトパスカルにまで発達し、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの猛烈な風が吹くと予想されている。
(沖縄気象台、30日午後4時48分発表の予想)
[風の予想] 31日に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速) 本島中南部 東 17メートル(30メートル) 本島北部 東 17メートル(30メートル) 久米島 東 15メートル(25メートル) 6月1日に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速) 本島中南部 南東 35メートル(50メートル) 本島北部 南東 35メートル(50メートル) 久米島 東 35メートル(50メートル)
[波の予想] 31日に予想される波の高さ 本島中南部 5メートル うねりを伴う 本島北部 5メートル うねりを伴う 久米島 5メートル うねりを伴う 6月1日に予想される波の高さ 本島中南部 10メートル うねりを伴う 本島北部 10メートル うねりを伴う 久米島 10メートル うねりを伴う
[雨の予想] 31日18時から6月1日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、 本島中南部 120ミリ 本島北部 120ミリ 久米島 100ミリ その後、1日18時から2日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、 本島中南部 300ミリ 本島北部 300ミリ 久米島 300ミリ
台風に関する記事をまとめました。 【関連リンク】 気象庁 沖縄気象台 避難所情報
琉球政府から沖縄県への移行の中で持ち主の権利が消された「ゼロ番地」問題 解決を阻んでいるのは“土地の所有者である国”と“管理を委ねられている県”の対立
辺野古転覆事故を起こした抗議団体が自身の支持基盤・オール沖縄の構成団体であることからその対応が問われている玉城デニー沖縄県知事。「誰一人取り残さない沖縄の実現」を掲げ、9月の知事選での3選を目指す出馬表明をしたが、その陰では1972年の沖縄返還の喧噪と混乱に取り残されたままの人物がいた。
7600坪、東京ドームの半分に及ぶ、沖縄県北谷町にある更地は、番地がつかないことから「ゼロ番地」とも呼ばれる。ここを自力で埋め立てたのが、10年前に世を去った奥間盛行氏だ。ただこのゼロ番地は、手続きを欠いた「無願埋立」として取り上げられ、現在の登記上の所有者は、国だ。法定受託事務として県に管理権限が委ねられている。
盛行氏の息子で現在65歳の奥間浩氏は、「デニーさんには、聞く耳を持ってくれと言いたいです」と語る。沖縄県政と玉城知事が目を背け続ける半世紀を超える悲劇について、ノンフィクション作家・広野真嗣氏がレポートする。【全3回の第2回】
副知事は「これは県のミスだと思う」と発言
「先を読む、読みすぎて失敗する人だった」と奥間盛行氏の息子である浩氏は言う。船長に船員の給料を持ち逃げされる。金に困った人に気前よく配るうちに家が傾く。
そんな弱点も持つ愛郷の士が、過去の過ちに目をつぶる役人の事なかれ主義に虐げられる。そんな構図が浮かんでくる。
「決着済み」のスタンスを崩さない県に対し、盛行氏側が再び動き出したのは2015年。全盛期のオール沖縄に支えられた翁長県政のころだ。
盛行氏の支援者が情報公開請求を通じ、前述の「実施設計認可」などの新証拠を掘り当てたのだ。
裁判当時には明らかでなかった「琉球政府の指導」が裏付けられた上に、国交省など国の審議会などで委員や座長を務める公認会計士の樫谷隆夫氏が代理人に就いた。樫谷氏が続ける。
「資料を揃えて面会すると那覇市議出身の浦崎唯昭副知事(当時)は、すぐに『これは県のミスだと思う。気の毒なことをした。可能ならば奥間さんのものにしてあげたい』と言ってくれた」
このあたりから、問題解決を妨げる「2つの壁」が浮かび上がってくる。
1つは、土地の所有者である国と管理を委ねられている県の対立だ。
「浦崎氏からは、国の意向を聞いてきてもらいたい、と言われました。というのも、この問題を扱うのが、辺野古で紛争中の担当部署同士、意思疎通が難しいというのがその理由でした」(樫谷氏)
“泣き虫先生”山口良治さん死去 83歳「スクール☆ウォーズ」主人公モデル、元伏見工ラグビー部監督
ラグビーの元日本代表FWで、人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公のモデルとなった京都工学院(前・伏見工)ラグビー部総監督の山口良治さんが死去したことが分かった。83歳だった。
山口さんが総監督を務める京都工学院は、24年度の全国高校ラグビー大会に9大会ぶり21度目の出場を果たした。山口さんは車いすに乗りながら1回戦の聖光学院戦を現地で観戦。初戦を112―0で勝利すると、「伏見の魂を受け継いでくれている」と選手の奮闘を喜んだ。2回戦の中部大春日丘戦、敗れた3回戦の国学院栃木戦も現地で観戦するなど元気な姿を見せていた。
福井県出身で、若狭農林(現若狭東)でラグビーを始めた。教員を志し、日体大へ進学。卒業後は岐阜県の長良高に赴任し、岐阜工、京都市役所を経て1974年に伏見工に赴任した。75年にラグビー部の監督に就任。就任初年度は自ら校庭にゴールポストを立てた。2年目で迎えた初の公式戦は0―112で大敗。どん底からのスタートだった。
就任5年目は当時中心選手だった大八木淳史らを軸に戦力が整い、第59回全国高校大会(79年度)に初出場を果たす。80年度の第60回大会に連続出場。平尾誠二(故人)、高崎利明らを擁し、決勝で大工大高(現常翔学園)を破って53校の頂点に立った。合い言葉は「信は力なり」――。ほとばしる情熱で部員と深い絆を築き、就任わずか6年目で日本一の快挙を成し遂げた。
84年10月から85年4月に放送された人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」は伏見工ラグビー部がモデルだった。小説「落ちこぼれ軍団の奇跡」をもとに制作されたドラマは、不良生徒がラグビーを通じて更正し、日本一へ登り詰めていくというもの。実話を元にしたフィクションだが、世代や男女を問わず、爆発的な人気を呼んだ。
脳腫瘍から復帰した92年度の第72回大会で2度目の全国制覇。98年からは総監督として高崎利明監督(当時)のサポート役に回った。00年度の第80回大会では3度目の優勝を果たすなど、同部を全国屈指の強豪へ育て上げた。19年のW杯日本代表SH田中史朗、23年のW杯日本代表SO松田力也(リーグワン1部トヨタ)ら多くの人材も送り出した。
現役時代は日本代表フランカーとして活躍。イングランド代表が来日した71年のテストマッチは3―6で敗れたが、ゴールキッカーとして唯一の得点を挙げた。日本代表キャップ13を誇る。世界と対等に渡り合った屈強なラガーマンであり、生徒をとことん愛する情熱的な教育者だった。
◇山口 良治(やまぐち・よしはる)1943年(昭18)2月15日生まれ、福井県出身。中学まで野球少年。若狭農林高(現若狭東)でラグビーを始める。日体大。日本代表13キャップ。1971年に3―6で敗れたイングランド戦に出場。名キッカー兼FLとして活躍した。岐阜県での教員、京都市教育委員会勤務を経て74年に伏見工(現京都工学院)に体育教師として赴任。ラグビー界で無名だった同校を全国の強豪に押し上げ、監督として2度、総監督として2度の日本一へ導いた。
遠足の帰宅後熱中症で女児搬送 ぬぐえぬ校長の法廷証言への違和感 記者ノートfrom湊町
「あの時の行動を何度振り返っても、やはり買わなかっただろうなと思っております」
大阪府八尾市立小1年だった女児が遠足中に茶の購入を希望したのに教諭が認めず、女児が帰宅後に熱中症で救急搬送されるという事故があった。冒頭の発言は、学校側の安全配慮義務違反を問う大阪地裁の訴訟の中で、校長が発したものだ。
校長は遠足に同行。女児が元気だと判断して購入しないことを決め、水分補給を我慢させた。裁判官から 「(事故後)遠足の関係で何か対応が変わったことはあるか」と問われ、「特になかったように思います」とも述べた。
訴訟資料で発言を確認したが、違和感をぬぐえない。4月にあった判決は学校側に義務違反はなかったとして女児側の訴えを退けた。だが法的責任とは別に、熱中症予防の観点や子供に寄り添う姿勢としては不十分な部分があったことは明らかで、再発防止こそ重要だと考えるからだ。
実は市(学校)側も思いは同じではないか。内部文書によると、事故後、市教育委員会から相談を受けた弁護士は「熱中症は学校で水分を準備しておき飲ませることで防げたかもしれない。今後同様のことが起きないよう厳重注意をすることが妥当」との見解を示し、実際に学校側への注意が行われたとみられる。
こうした市の対応は、訴訟での校長らの証言と食い違う。現場は本当に事故を教訓としていないのか。
女児の母親は、同校で現在接する教員らには子供に寄り添う姿勢を感じ、「感謝の気持ちしかない」という。法廷証言ではなく、こうした姿勢こそが「事故を繰り返さない」という現場の本心であると読み取りたい。それが単なる記者の願望ではないことを信じて。(西山瑞穂)