11日午後、釧路市の住宅で火事があり、住人とみられる70代男性が死亡しました。
午後1時ごろ、釧路市星が浦北5丁目の住宅の「1階と2階から白煙が見える」と、通行人から消防に通報がありました。消防車など11台が駆け付け、火はおよそ1時間後に消し止められましたが、家の中で70代の男性1人が倒れているのが見つかりました。男性は意識不明の状態で病院に運ばれ、その後、死亡しました。
警察によりますと、この家で1人で暮らす男性と連絡が取れていないことなどから、死亡したのはこの男性とみて身元の確認を進めています。警察と消防が、出火の原因を詳しく調べています。
神奈川、群馬で相次ぐ山林火災、山梨も延焼中 気象庁が注意呼びかけ
11日午前に神奈川、群馬両県で山林火災が相次いで発生した。いずれもけが人は確認されていないが、鎮火のめどは立っておらず、11日夜の時点で消防や自衛隊による消火活動が続いている。8日に山梨県で発生した火災も延焼中で、気象庁は乾燥と強風が続くとみて注意を呼びかけている。
11日午前10時15分ごろ、神奈川県秦野市堀山下で「火災が発生した。煙が見える」と登山者から110番があった。市消防本部などによると、丹沢山地の中腹部分にある山小屋「堀山の家」約60平方メートルが全焼し、少なくとも周辺の約3000平方メートルに延焼した。現場は塔ノ岳に続く「大倉尾根」と呼ばれる登山コース沿い。
市は災害対策本部を設置するとともに、県を通じて自衛隊に災害派遣を要請。消防や県警と消火にあたったが、夕方までに一旦活動を終了した。12日朝から消火を再開する。
群馬県桐生市梅田町1付近の山林では11日午前11時半ごろに「山の中腹から白い煙が上がっている」と目撃者から119番があり、消防車やヘリコプターなどで消火活動を行った。県は午後2時半、自衛隊に災害派遣を要請。自衛隊のヘリコプターが消火活動のため出動した。
桐生市消防本部によると、午後6時時点で2ヘクタールが焼損し、北西に延焼している。けが人は確認されていないという。警察などが出火原因を調べている。
群馬では前橋市柏倉町の赤城山でも2カ所で火災が発生。いずれも夕方までに鎮圧した。
一方、8日午前に山梨県上野原市の扇山で発生した火災の焼損面積は、11日午後5時時点で74ヘクタールとなった。火の手は一時、山のふもとにある民家まで約30メートルに迫り、住民4人が避難した。77世帯145人に避難指示を出している。
気象庁によると、11日は関東や九州を中心に幅広い範囲で火災の発生リスクが高まる乾燥注意報と強風注意報が出された。【加藤昌平、鈴木理之、御園生枝里、矢野大輝】
【あすの天気】日本海側を中心に大雪に注意・警戒を
■12日の全国の天気
12日(月・成人の日)も日本海側を中心に大雪に注意・警戒が必要です。近畿や東海は明け方にかけて、関東北部と長野県は山沿いを中心に朝にかけて、大雪になる所がありそうです。積雪や路面の凍結に十分注意をしてください。東海は岐阜県で警報級の大雪に。愛知県でも大雪になる所があるでしょう。
北陸と東北南部の日本海側は昼前にかけて、平地でも大雪となるおそれがあり、交通障害などに警戒が必要です。北海道は日本海側を中心に、夜にかけて猛吹雪や暴風に警戒が必要です。日中は西日本や東海、東北太平洋側の雪はやみ、次第に晴れ間が戻る見込みです。
関東の平野部は朝から夜まで広く晴れて、空気の乾燥が進むでしょう。火の取り扱いにはご注意ください。
■予想気温
朝の最低気温は全国的に前日より低くなりそうです。札幌は7℃低い-5℃、仙台は7℃低い-1℃、東京は12℃低い1℃、甲府は14℃低い-4℃、名古屋は7℃低い-2℃、金沢は5℃低い0℃、大阪は7℃低い0℃、福岡は8℃低い3℃でしょう。路面が凍結している所もありそうですので、時間に余裕を持った行動を心がけて、慎重に行動するようにしてください。
日中の最高気温も全国的に前日より低く、広く真冬の寒さとなりそうです。札幌は8℃低い-3℃、仙台は4℃低い5℃、東京は6℃低い10℃、名古屋は3℃低い7℃、金沢は4℃低い6℃、大阪は6℃低い7℃、福岡は1℃高い10℃でしょう。北陸と北日本を中心に、冷たい風の強い状態も続きそうです。万全の寒さ対策をなさってください。
■週間予報
・西日本と沖縄
13日(火)は九州北部や中国地方で天気が崩れる見込みです。雪ではなく雨の所が多いでしょう。その後、週末にかけては広く晴れる予想です。気温は13日(火)以降、この時期としては高い日が多くなりそうです。
・東日本
北陸は13日(火)以降も雨や雪が続くでしょう。気温のアップダウンが大きいため、なだれや路面状況の悪化にもお気をつけください。関東と東海は晴れる日が多く、16日(金)は東京で3月下旬並み、春先の陽気となりそうです。
・北日本
日本海側は14日(水)にかけて風が強く、荒れた天気が続くでしょう。この先は気温の変化が大きく、仙台は12日(月)は5℃どまりですが、13日(火)と15日(木)は11℃と3月下旬並みの気温となりそうです。体調管理にお気をつけください。
日本海側の広い範囲で雪 大雪や猛ふぶきによる交通障害などに警戒
日本付近は冬型の気圧配置が強まっていて、各地で大荒れとなっています。12日月曜日も日本海側では、大雪や猛ふぶきに警戒が必要です。
日本海側では、このあとも広い範囲で雪が降るでしょう。朝にかけては、北陸や東北付近で強く降り、短時間で積雪が急激に増える所がありそうです。午後は、大雪の峠は越えますが、北日本の日本海側では夜にかけて、雪が続きそうです。
月曜日夕方までの予想降雪量は、東北で80センチ、北陸と東海で70センチ、関東甲信で60センチ、北海道、近畿で50センチ、中国地方で30センチとなっています。
また、北海道から中国地方は、30メートルから35メートルの最大瞬間風速が予想され、海は大しけとなるでしょう。
大雪や猛ふぶきによる交通障害、高波に警戒が必要です。
週間天気予報 日曜日から今季最も強い寒気が南下 太平洋側も積雪に注意
【 この先のポイント 】
・三連休後半は日本海側で大雪・吹雪に警戒
・来週中頃も再び低気圧が通過
・短期間で気温のアップダウン大きい
11日(日)から12日(月)にかけて、この冬これまでで最も強い寒気が南下する予想です。日本海側を中心に大雪や猛吹雪に警戒が必要です。太平洋側は晴れても、真冬らしい寒さになります。
三連休後半は日本海側で大雪・吹雪に警戒
明日11日(日)から冬型の気圧配置が強まり、今季最強レベルの寒気が南下します。日本海側の地域を中心に雪が降り、大雪や吹雪に警戒が必要です。
11日(日)から連休最終日12日(月)の午前中が大雪のピークになるとみています。立ち往生をきっかけとした大規模な交通障害が発生したり、交通機関にも影響が出るおそれがあります。成人の日の行事やお出かけの予定がある方はこまめに交通情報を確認してください。
太平洋側でも雪が降る地域があり、山沿いを中心に雪が積もる可能性があります。広島や名古屋にも雪の予報が出るなど、平地でもうっすら雪化粧する所があるかもしれません。
来週中頃も再び低気圧が通過
週間天気図
12日(月)以降もたびたび低気圧が北日本を通過し、日本海側の地域を中心に雨が降る見込みとなっています。低気圧の通過後は雨から雪へと変わるため、路面状況の急変に注意が必要です。
低気圧の動向にはまだ不確実性がありますので、最新の天気予報をこまめに確認してください。
短期間で気温のアップダウン大きい
この先一週間は寒気が南下したり北上したりを繰り返すため、気温の変化が大きくなります。全国的には11日(日)から12日(月)が最も寒く、真冬の寒さとなります。
連休明けには上空の寒気が次第に後退します。このため、全国的に厳しい寒さは和らぐ見込みです。
東京都心は13日(火)と16日(金)の最高気温が15℃の予想です。東海や西日本も多少の変動はあるものの、気温が上がってくる見込みです。
気温の変化が大きいため、服装の調節が必要です。また、雪と雨を繰り返す地域では、路面状況が悪化するため注意してください。
【速報】年始の殺人未遂事件で義兄逮捕 女性を鈍器のようなもので殴打し逃走 北海道上富良野町
北海道・富良野警察署は2026年1月10日、埼玉県さいたま市に住む男(57)を殺人未遂の疑いで逮捕したと発表しました。
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは埼玉県さいたま市の増田和宏容疑者(57)です。
増田容疑者は2026年1月3日、北海道上富良野町にある弟の自宅に侵入し、女性(49)の頭を持っていた鈍器のようなもので数回殴り殺害しようとした疑いが持たれています。
警察によりますと、女性は増田容疑者の弟の妻で当時、頭から出血し病院に搬送されましたが、意識はある状態だったということです。
増田容疑者は弟が止めに入ろうとしたところそのまま逃走し、当時、夫婦は「犯人は親族だと思う」と話していました。
警察が捜査を続けていましたが、埼玉県さいたま市で増田容疑者を発見し、身柄を確保したということです。
増田容疑者は調べに対し「弁護士と相談してから対応します」と話しているということで、警察は認否などについて明らかにしていません。
警察は逃走経路や犯行の動機などについて引き続き捜査しています。
「待ち伏せ」か?逮捕の男は同級生…防犯カメラに姿も 容疑者の母「何もわからない」 会社代表殺害事件
東京・大田区のマンションで男性が殺害された事件で、警視庁が45歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。男は被害者の部下で、逮捕前、任意の事情聴取に対し、「上司の態度に不満があった」と話していたということです。
河嶋さんが代表取締役を務める会社で営業部長として勤めている山中容疑者。『news zero』は、山中容疑者と同居する母親を取材しました。
母親
「警察からは何も連絡ないし、私たちも何も事情を聞いていないので本当に何も分からない」「(事件後にも)帰ってきて普通にお風呂入っていた」
──何か話は?
母親「していないです」
──様子は?
母親「別に普段と同じです。(亡くなった河嶋さんは)高校生の時から知っています」
──同級生なんですか?
母親「はい」
──何かトラブルは?
母親「仕事の話しませんから。だから何もわかりません」
警視庁が特別捜査本部を設置してから、わずか1日でスピード逮捕となった今回の事件。
記者
「警視庁の捜査員が現場検証のためマンションへと入っていきます」
現場周辺の捜査が続き、事件前後の状況が徐々に明らかになってきました。
警視庁によると、東京・大田区のマンションで一人暮らしをしていたという河嶋さん。
河嶋さんの遺体が発見される前日の午後6時半ごろ、近くの防犯カメラには河嶋さんがスーツ姿で一人で帰宅する様子が映っていたといいます。
次の日の午前、河嶋さんは知人2人と飲食店で食事をする予定でしたが、現れず。不審に思った知人が河嶋さんの自宅を訪問。
部屋には鍵がかかっていて、携帯電話を鳴らしても応答がなかったため管理人を通じて110番通報したということです。
その後、駆け付けた警察官が合鍵を使って部屋に入ると、血だらけの状態で倒れている河嶋さんが見つかったということです。
河嶋さんは帰宅してから、知人が自宅に訪れるまでの約15時間の間に殺害されたとみられていました。
その後の捜査関係者への取材で新たに分かったのが、山中容疑者が河嶋さんを待ち伏せしていた可能性があり、河嶋さんの帰宅の前後で現場近くの防犯カメラに映っていたということ。
最初に映っていたのは、河嶋さんがスーツ姿で帰宅した約1時間前。マンションに入る山中容疑者の姿が映っていたということです。
そして、河嶋さんが帰宅した30分後には、山中容疑者がマンションから出ていく様子も映っていたといいます。
この間に河嶋さんは殺害されたのでしょうか?
逮捕される前、警視庁から任意の事情聴取を受けていた山中容疑者は…。
「午後5時から午後8時まで散歩をして午後8時には友人らと食事をした」
こう話していたといいますが、実際には飲食店と散歩した場所の位置関係などに、不審な点があることから関与が浮上したということです。
さらに山中容疑者が逃走したとみられる経路についても、徐々に分かってきました。
河嶋さんが遺体で見つかったのはダイニングキッチン。血だらけの状態でうつぶせに倒れていたといいます。
そして、首や腹、左の太ももなどに刃物のようなもので刺された傷が10か所以上あったということです。この時、河嶋さんはフード付きパーカーに下着姿。
部屋の中で確認されていた“血のついた足跡”。それは、廊下や玄関にも続いていて、そのまま、部屋の外へ。共用部分の廊下や非常階段にも確認されているといいます。
こうしたことから、警視庁は山中容疑者が非常階段を使って逃走したとみています。
逮捕前の任意の調べで「上司である河嶋さんの態度に不満があった」と話していたという山中容疑者。
河嶋さんを知る人は…。
河嶋さんの15年来の友人
「僕からすると兄貴みたいなすごい優しい方。心が大きい方でした。一緒に飲みに行くことも多々あった。色々相談乗ってもらったり、仕事の話したり。すごい仕事人でした。好きか嫌いかは別として、すごい仕事をしっかりされる方という印象。(周りからは)あきちゃん・あきさんと(呼ばれていた)」
年末に会った際も、普段通りの様子だったといいます。
──最後に会った時はどんな話を?
河嶋さんの15年来の友人
「『また旅行に行こうね』と最後に会った時は話をした。『いつにしようか』『来年何月にしようか』って。正直、あんまり実感がなくて信じられない。冗談だったらいいのにってことしか…今でもそうですけどね」
交友関係が広く、お酒を飲むのが好きだったという河嶋さん。
河嶋さんの知人
「いつもお酒を楽しく飲める男性。真面目で温厚という印象。残念で仕方ないですね」
トラブルなどについては「聞いたことがない」と話します。
一方、河嶋さんと山中容疑者の2人を知る人は…。
2人を知る人
「高校のころからの同級生というのは聞いている」
──今の関係性というのは?
「同じ会社で働いてるのは聞いてる。関係性まではわからない。同僚というか同級生という感じで仲良かった」
ただ、10年ほど前から2人を知る飲食店の店主は、2人の関係についてこのように話しています。
2人を知る人
「最初は(店に)友達としてきてた。けど4~5年前から同じ会社になってからは2人はあまり話さなくなった。仕事が一緒になってからは(店に)来てない。山中は2、3か月前に会ったのが最後」
◇
警視庁は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて事件の詳しい経緯などについて引き続き捜査しています。
※1月10日(土)午前0時(金曜深夜)放送 『news zero』より
2026年の「一番福」は野球経験のある大学4年生! 西宮神社「えべっさん」福男選び
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、参拝者が門から本殿まで約230メートルの距離を走り抜けて一番乗りを競う「開門神事福男選び」が行われ、京都市在住の大学4年生、豊川哲平さんが先頭で駆け込み「一番福」になった。今年は「福男」3人全員が大学生だった。
「一番福」の豊川さんは大学では部活などをしていないが、高校まで野球を続けていたという。2025年までの直近10回(21、22年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)の「一番福」では、職業は大学生が5人とトップ。10人全員がスポーツ経験者で、野球は陸上(6人)に次ぐ4人が経験しており、今回の「一番福」もデータが示した結果に収まったといえる。
「福男選び」には在阪民放各局がYouTubeでライブ中継していたこともあって、SNSにユーザーが集まり盛り上がりを見せていた。Xにも「今年は土曜のせいか例年より多い?」と現地で報告する人や、「1列目に女性がいるなぁー。福女狙えるねぇー」と先頭の様子を伺う人も見られた。結末を見届けた人からも「混乱も怪我も無さそうで 無事に終わったねえ~」「今年はたくさん笑える一年になりそうな予感です」「皆んなに福が訪れます様に~」と祈念していた。
一方、「最後の最後でずっこけて3位になるの、チョッと可哀想だったな…」と気遣う声も上がった。
開門神事福男選びは、毎年9日から3日間行われる「十日えびす」の恒例行事。西宮神社の公式サイトによると、10日午前0時に境内の門がすべて閉められ、午前4時からの「十日戎大祭」が執り行われた後の午前6時、参拝者はスタート地点となる「表大門」(赤門)から本殿前までの参道を「走り参り」する。コースは赤門前から南宮神社付近で右に曲がって、約100メートルの石畳を抜け、手水舎を過ぎて左に折れると、すぐ右手に見える本殿がゴール。本殿に到達した上位3人までが「福男」と認定され、先頭から「一番福」「二番福」「三番福」となる。
「彼女が居座る」など緊急性なし3割 沖縄県警、2025年の110番は26万8千件 不急の相談は「#9110」へ
1月10日は「110番の日」。県警は通報全体の約3割が緊急性のない通報だとして、急がない相談は警察安全相談電話(#9110)を利用するよう呼びかけている。
県警通信指令課によると通報は増加傾向で、2025年は約26万8千件(暫定値)を受理した。24年の22万297件に比べて5万件近く増えた。
那覇署が特に多く、全体の2割に当たる約5万8千件。同署は19~24年の通報件数が警視庁新宿署に次ぐ全国2位となっている。
110番通報の中には「事件でも事故でもないが、僕の悩みを聞いてほしい」「彼女が家に居座って出ていかない」など、不急のものも少なくない。いたずらや無言電話などと合わせると、全体の3割に当たる約8万2千件に上った。
同課は不急の相談は♯9110か、最寄りの警察署に電話し、音声ガイダンスに従って操作するよう求めている。(社会部・豊島鉄博)
〈維新・国保逃れ〉チョロまかした当該議員を直撃すると「回答は差し控えるようにと…」疑惑はさらに拡大、処分をめぐり「めちゃくちゃ揉めている」
日本維新の会の所属議員が国民健康保険(国保)の支払いを回避する目的で一般社団法人の理事に就いていた疑惑。同党は兵庫県内の県議と市議の計4人が「脱法的行為」をしたとして処分を検討すると表明した。だが別のスキームによる国保逃れ疑惑も明らかになるなど維新を取り巻く問題は拡大の一途で、このまま解散、総選挙に突入すれば大逆風になるのは必至だ。
〈画像〉「脱法的行為と捉えられるもの」“国保逃れ”の疑惑で処分された議員4人の顔写真
差し引き年間82万3000円の納付を免れていた県議
今回の問題は、昨年12月の大阪府議会で占部走馬府議が疑惑を暴露し、表面化した。
これを受けた維新は1月7日、アンケートに所属議員が答える形の「調査」に、対象者807人のうち803人が回答したとして中間報告を発表した。
占部府議が名前を挙げた一般社団法人「栄響連盟」(♯1では「E法人」と掲載)の理事には、兵庫県議会の長崎寛親議員と赤石理生議員、尼崎市議会の長崎久美議員、神戸市議会の南野裕子議員の4人が昨年12月まで関わっていたことが確認された。
また類似法人に4人が関与。19人がこれら法人に「保険料削減を目的に加入を勧誘されたことがある」と回答し、うち13人は維新関係者からの勧誘だったと答えた。
「長崎、赤石両県議は、片山大介参議院議員の元公設秘書で栄響連盟の元代表理事のA氏の紹介で2023年2~5月に相次いで理事になっています。
また長崎尼崎市議は夫である長崎県議の紹介で昨年8月に、南野神戸市議は市村浩一郎衆議院議員の元公設秘書で栄響連盟の代表理事B氏の紹介で昨年11月に、それぞれ理事に就任しました。4人全員が昨年12月の問題発覚前後に退任しました」(政治部記者)
この4人を維新は早々に処分する方針を決めた。栄響連盟理事の資格で社会保険に入ることで議員報酬を基準とした国保料より低額の保険料支払いしかせず、「応能負担」という健保制度の根本をゆがめたと認めざるを得なくなったからだ。
会見した維新の中司宏幹事長は「脱法的行為と捉えられるもので、国民の納得感は得られない」と発言している。
具体的に4人は健保支払いをどれほど免れたのか。
「長崎県議は栄響連盟に毎月3万4千円の会費を支払いながら“理事報酬”として1万1700円を受け取っています。つまり実質月に2万2300円、年間26万7千円の持ち出しがありました。
いっぽう兵庫県議の議員報酬は年間1450万円で、長崎県議が住む神戸市ではこの収入なら109万円の国保料納入義務があります。この支払いを免れて差し引き年間82万3000円を“節約”していた勘定になります」(政界関係者)
疑惑の4人に質問状を送ると…
4人はどう説明するのか。経緯の説明や責任を取って辞職する意思がないかどうかなどを問う質問状を集英社オンラインが4議員に送ると、南野市議は「まだ本部による調査が継続している状況です。そのため、回答は差し控えるようにとのことなので、ご理解の程何卒よろしくお願い申し上げます」と回答した。
長崎夫妻と赤石県議からは締め切りまでに返答はなかった。
当然、問題はこの4人だけで済む話ではない。
「中間報告では『日本維新の会が組織的に悪質な国保逃れをしていたという指摘については、現時点までの調査では組織的関与を示す事実はなかった』と主張しています。
しかし維新国会議員の複数の元公設秘書が栄響連盟の代表理事を務め、アンケート回答者の13人が維新関係者からこうした法人への加入を勧誘されています。
それだけではありません。昨年7月には東京維新の会のLINEグループに当時政調会長だった元都議が、合同会社を設立してそこの代表社員に就任することで社会保険料を抑えるスキームを紹介し、その手続き代行サービスを行なうと提案する投稿をしています」(政界関係者)
この問題の投稿は国民民主党の足立康史参議院議員がスクショを入手し暴露。そこには、
〈国保料を下げる提案 議員専業の方向けの提案ですが、国民健康保険料高いですよね。私も10万9千円支払っていました。議員を続けながら社保に加入し、支払いを2万4千円程度に下げることが可能です。合法です(重要)。〉
とあり、議員対象の国保逃れ指南であることを隠していない。
これだけの実態がありながら「組織的な関与を示す事実がなかった」と言えるのかとの質問を記者から浴びた中司幹事長は、「当時議員でない者がLINEグループに流したということでありますが組織としてやったとは考えておりません」と突っぱねた。
中間報告や中司氏のこうした発言に、疑惑を暴露した占部府議は、
「党本部がやれと言ったわけではないにせよ国会議員の元秘書たちが維新議員を何人も巻き込んだ兵庫県なんかはやっぱり組織的じゃないですか。
東京もLINEグループで勧誘しているのを誰も注意していない。これを組織的じゃなかったと結論付けるのは、めちゃくちゃだと思います」と怒る。
「調査が甘い」国会で野党の追及を受けるのは必至
いっぽう、維新の中では処分の“線引き”を巡って「めちゃくちゃ揉めているみたいですね」と占部府議は話す。アンケートに回答した803人のうち、国民健康保険ではなく社会保険に加入しているとの回答者が45.3%にあたる364人もいたためだ。
「実際に(議員とは別に)事業をしている議員は社保の加入義務があるので、勤務実態があれば社保に入るのは当然です。しかし勤務実態がなく議員活動だけをしているのに国保ではなく社保に入って保険料が安くなっている人は問題がないと言えるのか。
維新には幹部にもそうした(ことをしている)議員がおり、今回(栄響連盟関係の)4人しか処分を言い出せなかったのはその線引きをどうするのか、という問題があるからのようです。また処分確定をさせようにもアンケートしかせず『調査が甘い』と叩かれているので、結果を出せないみたいですね」(占部議員)
SNSでは識者から「健康保険と年金加入はセットなので脱法的な国保逃れが確認された人物は年金の加入状況も調べる必要がある」との指摘も出始めた。
維新の吉村洋文代表は(大阪府知事)は8日夜にSNSで「代表として国民の皆様にお詫び申し上げます」と謝罪したが、不信は拡大の一途。有権者の納得は得られていない状況で9日深夜には連立のパートナー、高市早苗首相が1月23日召集の国会冒頭での解散を検討していると報じられた。
維新は「社会保険料を下げる」との公約を掲げ支持を獲得してきた。しかし、自分の社会保険料だけを脱法的に安くする“勉強”に熱心な議員たちがその公約を売り歩いていたことになる。その責任は一体どう取るつもりなのか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班