「現場なおざりだ」と農家憤り 課題山積のさなかの簗農相辞任

簗(やな)和生農相が「予算カット」発言などを受け、就任からわずか1カ月足らずで辞任した。コメ価格が大きく下落するなど農政の課題が山積するさなかでの司令塔交代に、全国有数のコメどころである山形県鶴岡市の農家からは「現場がなおざりだ」などと憤りと落胆の声が上がった。
辞任から一夜明けた15日、同市の庄内産直センターには、新米が続々と運び込まれていた。事務所に出入りする農家から「辞任は必然」「農政は何も進んでいない」などとあきれる声が相次いだ。
2024年以降の「令和の米騒動」では、店頭のコメが品薄となり、価格が高騰した。政府は備蓄米を放出して収束を図ったが、今年は一転して「コメ余り」が起きた。
全農山形県本部が県内各農協に支払う26年産米の概算金は前年比4割減と大幅に下落した。各農協から生産者に支払う概算金はさらに減額提示されており、農家は先行きを見通せずに、切羽詰まった状況に置かれている。
簗氏の前任の農相だった鈴木憲和氏が9月に政府備蓄米の買い戻しを表明したが、庄内産直センターの小林隆範組合長は「(政府はその後)何も対策もせず、(問題は)解決もせず、議論が進んでいない」と憤る。
約6ヘクタールの田んぼで手掛けたコメを出荷している佐藤一晴さん(72)は「首相の任命責任問題だ」と話す。今年の自身の収穫量は平年並みだが、周囲の農家からは「予想より少ない」「(規格外で食用として販売できない)くず米が多い」との声も聞くという。
価格の大幅下落による減収の懸念も深刻で、「(令和の米騒動を経て)いまは農家が苦しんでいる。一刻も早く経営安定対策に取り組んで」と後任の農相に注文を付けた。【長南里香】

トー横オーバードーズ女性に未承認睡眠薬販売、40代女逮捕 SNSに「ぶっ飛ぶ」

国内未承認の睡眠薬を販売したとして、警視庁生活環境課は15日までに、医薬品医療機器法違反の疑いで、山形市平清水の無職、落合伸枝容疑者(41)を逮捕した。
生活環境課によると、落合容疑者は海外業者から薬を購入し、SNSに「多く飲むとぶっ飛ぶ。気軽にDMください」と投稿。東京・歌舞伎町の「トー横」(東宝ビル横)でオーバードーズ(医薬品の過剰摂取)の経験がある女性らに販売したとみられる。
1月に警視庁練馬署へ自首。自宅マンションの居室内から、未承認睡眠薬の「ハイプロン」など計約3万錠が見つかった。調べに「医薬品を求めている人に迅速に届けたいという思いで始めた」と供述。生活環境課は年間2000万円以上を売り上げていたとみて調べている。
逮捕容疑は昨年12月2日~今年元日ごろ、都内に住む16~32歳の女性3人に、無許可で計9回にわたり、ハイプロンなど計1130錠を計約7万円で販売したとしている。「間違いありません」と容疑を認めているという。

無断使用のWi―Fiで詐欺メール大量送信、偽計業務妨害容疑で中国籍の男逮捕…ホテル客室にPC隠す

ホテルの客室にパソコンを隠してWi―Fi(ワイファイ)を無断で使い、個人情報を盗み取る「フィッシングメール」を大量に送信するなどしたとして、兵庫県警は15日、中国籍の無職の男(39)(神戸市)を偽計業務妨害などの疑いで逮捕した。県警は、犯罪グループが関与しているとみて実態解明を進める。
発表では、男は氏名不詳者らと共謀し、昨年5月15日、神戸市中央区のホテルに客を装って侵入。客室内にパソコンを隠し、クレジットカード会社を装って偽サイトに誘導するフィッシングメールを多数に送ってホテルの業務を妨害した疑い。
県警がパソコンを押収して調べたところ、約240万件のメールアドレスが保存されており、フィッシングメールの送信履歴は約48万件あった。
県警は、別の人物が遠隔操作でメールを送信したとみている。
男は15日、妻(39)とともに、今年1月1日に同市北区の商業施設で他人のカード情報を使ってダウンジャケットなど3点(約47万円相当)を購入したとする電子計算機使用詐欺容疑でも逮捕された。
県警は2人の認否を明らかにしていない。
県警は7~8月、別のホテルへの偽計業務妨害容疑などで2人を逮捕していた。

【速報】維新・吉村代表 簗氏の農水相辞任の判断に言及 説明は「腑に落ちるものではなかった」言動に当初から問題意識も

日本維新の会の吉村代表は15日、記者団の取材に応じ、農林水産大臣を辞任した簗和生氏について、自身の選挙と予算を絡めた発言は「明らかに不適切だった」と指摘しました。
吉村代表は、簗氏の発言の問題点について、「自分の選挙に予算を絡めたことであり、その発想であり、発言であり、言動です」と語気を強めました。
そのうえで、「農林水産大臣は3兆円の予算を扱う行政の執行機関であり、強大な権力を持つ」としたうえで、「自分の選挙と予算を絡めるとか、応援しないところは予算を削減するとか、そういった発想を持ち、また実際にそういう言動を行うということは、やはり問題だと思っていました」と述べました。
また、簗氏のこれまでの説明については「ストンと腑に落ちるものではありませんでした。なかなか多くの国民の皆さんにとって、僕自身もそうですけど、『そうか』と合点のいくものではなかった」と振り返りました。
一方、辞任の判断については、「最も重い自分の身を処するという判断をされたので、僕からこれ以上言うことはない」と述べました。今後については、「日本の農林水産行政を前に進めることが大事だ」と強調しました。
今後、大臣や政権幹部の不祥事が発覚した場合に、連立パートナーの維新が果たす役割について記者から問われると、「共同責任だと思います」としたうえで、「連立パートナーで、内閣にも入っているわけですから、もちろん直接任命するわけではありませんが、連帯責任だと思っています」と述べました。

悪質ストーカーにGPS装着検討=カウンセリングや治療、受診義務化も―警察庁が有識者会議設置

ストーカーによる殺人などの重大事案を防ぐため、警察庁は15日、悪質な加害者に全地球測位システム(GPS)機器を装着し被害者との接触を防ぐ新制度の是非などを検討する有識者会議を設置すると発表した。会議では加害者にカウンセリングや治療の受診を義務付けるかについても議論。19日に初会合を開く。
葉梨康弘国家公安委員長は15日の定例記者会見で「ストーカーの問題は危機的な状況にある。早急に会議を立ち上げ、制度設計に入ることにした」と経緯を説明した。
会議には憲法や刑事政策に詳しい大学教授や弁護士、カウンセリングの専門家ら8人が参加。2012年に神奈川県逗子市で起きたストーカー殺人事件の遺族も委員を務める。
GPSの活用は、ストーカー規制法に基づき付きまといなどを禁じる禁止命令に従わないといった加害者に機器を装着させ、被害者への接近を検知すれば警告を発する仕組みなどが想定される。同庁によると、スペインやドイツでは、ストーカーやDV(家庭内暴力)の加害者を監視し、被害者にある程度近づくと警察が対処する制度がある。ストーカーへのGPS装着を23年に導入した韓国では、装着者による殺人事件は起きていないという。
会議では導入の是非に加え、どのような場合に装着を義務付けるかやその期間、監視方法などについても議論される見通し。憲法の保障するプライバシーや行動の自由との整合性も議題になる。 [時事通信社]

内閣支持率42%に下落=簗氏続投判断、8割問題視―時事世論調査

時事通信が9~12日に実施した10月の世論調査によると、高市内閣の支持率は前月比1.7ポイント減の42.4%だった。下落は5カ月連続。これまでの最低値を更新した。不支持率は同0.4ポイント増の29.7%。農林水産相を辞任した簗和生衆院議員の問題が報じられる中、半月にわたり続投させた高市早苗首相の判断も影響したとみられる。
簗氏を巡っては9月30日以降、地元自治体の「道路予算カット」発言や衆院選で支援者を無料バスで運んだとする公選法違反疑惑が報じられたが、首相が事実上の更迭に踏み切ったのは10月14日だった。
簗氏を続投させるとしていた判断の是非について尋ねたところ、49.6%が「問題だ」と答え、「どちらかと言えば問題だ」の28.4%と合わせると、問題視する声は8割弱に上った。擁護する声は13.2%にとどまった。
先月の内閣改造・自民党役員人事を「評価する」とした人は28.0%。これに対し、「評価しない」との回答は50.6%と大きく上回った。
自民党派閥裏金事件に関与した簗氏と関芳弘文部科学相の起用については、「問題だと思う」が「どちらかと言えば」を含めて65.9%に上った。
政党支持率は、自民党が22.1%(前月比1.1ポイント減)で首位。公明党が3.4%(同0.2ポイント増)で野党のトップを維持した。参政党が2.7%、国民民主党が1.9%、チームみらいが1.7%で続いた。以下、日本維新の会1.6%、立憲民主党1.5%、共産党1.4%、日本保守党0.4%、社民党0.3%、いのちの党0.2%。民主改革の会と中道改革連合はともに0.1%だった。「支持政党なし」は59.7%。
調査は全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は58.4%。 [時事通信社]

犬猫へ無免許注射「コスト削減したかった」 ペット会社幹部供述

獣医師免許を持たないペットショップ従業員が動物に注射をしたとされる獣医師法違反事件で、逮捕されたペットショップ運営会社「Aペット」(本社・堺市)幹部の一人が、逮捕前の調べに「コストを削減したかった」と動機を説明していたことが、捜査関係者への取材で判明した。大阪府警は、無免許診療の背景に過剰な運営コストカットがあったとみて調べている。
逮捕されたのは、Aペット代表の天見恭之(ちかつな)容疑者(42)ら幹部4人。2025年1月~26年1月、運営するペットショップ4店舗で、獣医師免許を持たない従業員が販売用の犬や猫9匹に医薬品を注射した疑いがある。
府警生活環境課によると、9匹のうち7匹は投与後に死んだという。注射されたのは「インターキャット」という感染症治療薬で、獣医師の診察が必要な要指示医薬品だった。
府警が3月にAペットの関係先を家宅捜索したところ、投薬マニュアルが見つかった。逮捕された幹部の一人は、逮捕前の任意の聴取に「獣医師に診せるコストを削減したかった」と供述したという。病気になった動物を受診させる費用や送迎の手間を省く狙いがあったとみられる。
獣医師が診察することなく店内で従業員が注射していた疑いがあり、府警は会社ぐるみの無免許診療が常態的に行われていたとみて捜査している。
事件を巡っては、Aペット側に動物用医薬品を無許可で販売したとして、獣医師の埜田(のだ)博実容疑者(78)ら2人も医薬品医療機器法違反容疑で逮捕された。ノミ予防薬など計77点を販売し、約9万5000円の利益を得た疑いが持たれている。
府警は15日、天見容疑者や埜田容疑者ら6人を送検した。【松原隼斗】

児童文学作家・神沢利子さん、老衰で死去 102歳 「くまの子ウーフの童話集」などで人気博す

児童文学作家の神沢利子さんが11日、東京都三鷹市内にて老衰のため亡くなった。102歳だった。15日、ポプラ社が発表した。【写真】神沢利子さんの代表作『くまの子ウーフ』 同社は「児童文学作家の神沢利子氏が、2026年10月11日、東京都三鷹市内にて老衰のため逝去されました(享年102歳)。神沢利子氏は、300冊を超える作品を世に送り出し、長年にわたり日本の児童文学界を牽引してこられました。 代表作である「くまの子ウーフ」「ふらいぱんじいさん」「ちびっこカムのぼうけん」「流れのほとり」「鹿よ おれの兄弟よ」をはじめ、子どもから大人まで世代をこえて読み継がれる名作を数多く残されました」と紹介。 続けて「ここに、神沢利子氏の多大なる功績に深く感謝申し上げるとともに、謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。なお、葬儀はご本人ならびにご遺族のご意向により、近親者のみで執り行われました。 後日、あらためて「お別れの会」が開催される予定です」と伝えた。 神沢さんは1924年、福岡県に生まれ、北海道、樺太(サハリン)で幼少期をすごす。文化学院文学部卒業。詩、童謡、絵本、童話、長編と、児童文学の第一線で幅広く活躍した。「くまの子ウーフの童話集」(ポプラ社)は長年、教科書でも親しまれ、「ちびっこカムのぼうけん」(理論社)「うさぎのモコ」(新日本出版社)「ふらいぱんじいさん」(あかね書房)「はけたよ はけたよ」(偕成社)はじめ、世代をこえて読み継がれるロングセラーは数多い。また、自伝的長編「流れのほとり」(福音館書店)、エッセイ集「おばあさんになるなんて」「同じうたをうたい続けて」(いずれも晶文社)、句集「冬銀河」(絵本屋こども冨貴堂)なども好評を博す。 「いないいないばあや」(岩波書店)で日本児童文学者協会賞、「タランの白鳥」(福音館書店)で産経児童出版文化賞大賞、「おやすみなさい またあした」(のら書店)で産経児童出版文化賞、「おめでとうがいっぱい」(のら書店)で日本童謡賞、童話選集「神沢利子コレクション」(あかね書房)で路傍の石文学賞、「鹿よ おれの兄弟よ」(福音館書店)で小学館児童出版文化賞と講談社出版文化賞絵本賞、これまでの業績に対して、巖谷小波文芸賞、モービル児童文化賞、日本児童文芸家協会児童文化功労賞など受賞多数。

台風30号(チャンパー)発生 30号到達は13年ぶり 今後の進路に注意

10月15日(木)15時、マーシャル諸島で発達中の熱帯低気圧が台風30号(チャンパー)になりました。30号到達は2013年以来で13年ぶりです。

発達しながらマリアナ諸島を通ってフィリピンの東へ向かう予想ですが、その後の進路は予想のばらつきが大きくなっています。今後の台風情報に注意してください。
▼台風30号 10月15日(木)15時

中心位置 マーシャル諸島

大きさ階級 //

強さ階級 //

移動 西北西 20 km/h

中心気圧 1000 hPa

最大風速 18 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 25 m/s
発達して非常に強い勢力に その後の進路は不確実
台風30号の進路図を見ると、しばらく西北西に進んで、トラック諸島・マリアナ諸島を通ってフィリピンの東へ向かう予想となっています。次第に発達して暴風域を伴い、来週前半には非常に強い台風となる見通しです。

現時点では、気象庁の進路図よりも先の進路は予測のばらつきが非常に大きく、今後の影響を正確に予測するのが難しくなっています。そのまま西進して南シナ海方面に向かう可能性も、進路を北東に転じる可能性も考えられる状況です。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、はじめのうち西北西に進む予測は概ね揃っていることがわかりますが、後半になるほどばらつきが大きくなっていることが読み取れます。南シナ海方面へ向かうと日本への影響は小さいものの、進路を北東に変えた場合には日本列島のどこかに影響が出る可能性があります。

特に今回は、従来型の物理気象モデルとAI予測モデルで予測の傾向が異なっています。AI技術が活かされたシミュレーションでは、従来型の物理モデルと比べて西寄りの予測をするものが多くなっています。

まだしばらく先の予測のため、シミュレーション結果には不確実性があります。この誤差は日がたつにつれて縮小する見込みですので、最新の台風情報を随時ご確認ください。
今年は早いペースで台風が発生 秋台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は5日(月)の台風29号(コグマ)以来およそ10日ぶりで、今月4つめの台風発生です。

年間の台風発生数が30個に到達したのは2013年以来で13年ぶり、1951年からの統計で16例目です。30号の発生の早さとしては史上4番目です。

2026年はかなり早いペースで台風が発生していて、9月末までの累計で平年より7個ほど多くなっています。

10月の発生数の平年値は3.4個で、まだしばらく台風発生の多い時期が続きます。秋の台風はスピードも速いため、被害をもたらす台風が多いことも特徴です。台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。

また、今年は1月から10月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から10月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風30号の名前「チャンパー(Champi / )」はラオスが提案した台風の呼名で、気象庁によると「赤いジャスミン(Red jasmine flower)」を意味すると説明されています。

なお、ラオ語のChampi()は、モクレン科の白っぽい花を咲かせる植物(Magnolia × alba)を指します。一方、Red jasmineという英語名はプルメリア(Plumeria rubra)にも使われ、こちらはラオ語でChampa()と呼ばれるラオスの国花です。どちらを意図した呼称かは断定できません。

反ワクチン「神真都Q会」代表理事ら男3人を逮捕 無認可の寄生虫感染症薬を郵送か

国内無認可の医薬品を郵送したとして、大阪府警阿倍野署は15日、医薬品医療機器法違反の疑いで、新型コロナウイルスのワクチン接種に反対する団体「神真都(やまと)Q会」の代表理事、村井大介容疑者(57)=和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川=ら男3人を逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。
3人の逮捕容疑は、昨年1~2月、国の認可を受けてない海外製の医薬品を団体の会員複数人に郵送したとしている。
同署によると、医薬品は海外で主に寄生虫感染症の治療薬として使用される「イベルメクチン」。SNSを中心に「がんに効く」などと科学的根拠のない発信が拡散され、問題視されている。
神真都Q会は米国発の陰謀論集団「Qアノン」から派生した団体とされ、全国で「コロナウイルスは存在しない」などと主張するデモを実施した。