沖縄県企業局は24日、ダムなどから浄水場へ水を送る「導水管」が破損して大規模な漏水が発生し、同日夕以降、那覇市など本島中南部を中心とする17市町村の約37万世帯に断水が発生する恐れがあると発表した。別の水路から送水できるよう作業を進めており、25日午前中にも断水が解消される見通しという。
県企業局によると、24日午前3時頃、同県大宜味(おおぎみ)村内の県道に埋設されている導水管が破裂し、漏水しているのを委託業者が確認した。破損した導水管は、本島中部の浄水場などへの送水を担っており、同日午後6時以降、浄水場から送水が停止。同8時半現在、那覇市の一部地域などで断水が始まった。
導水管は敷設から半世紀以上が経過し、県企業局は老朽化が原因とみている。
鉄くずなど約300トン燃える…リサイクル会社の工場で発生した火事 20時間近く経過も熱がこもり鎮火に至らず
名古屋市港区の工場で鉄くずなどが燃えた火事は、発生から20時間近くが経ちましたが、鎮火には至っていません。 警察や消防によりますと、24日午前1時前、名古屋市港区昭和町にあるリサイクル会社の工場で発生した火事は、これまでに消防車など31台が出動し火は午後3時40分にほぼ消し止められましたが鎮火には至っていません。 鉄くずや古紙などの集積物およそ300トンが燃え、午後7時ごろの映像では建物の屋根などから白い煙が上がっている様子が確認できました。 消防によりますと、4メートルほどに積み上がった集積物の中に熱がこもり、放水をやめると再び発火する状態が続いていて、鎮火は日をまたぐ見通しということです。 この火事によるケガ人はいませんでした。
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
「女性とは知り合いだがトラブルはなかった」──逮捕された男はそう供述している。しかし防犯カメラに映った男の行動は、あまりに計画的だった。
東京都・赤坂の雑居ビルで10月16日午前10時25分ころ、音楽ライブに出演予定だった40代の女性が刃物で襲われた。犯人と見られる男は現場から逃走。しかし22日未明、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された。
全国紙社会部記者が解説する。
「女性は出演予定だったライブハウスが開くのを待っていたところを、大津容疑者に突然襲われたとみられています。ライブ開催場所だった店の鍵が10時半ごろに開く予定でしたが、黒の作業服にキャップ姿の大津容疑者は、その2時間以上前から周囲をウロウロしていたことがわかっています。
また被害女性が出演するライブの告知ポスターに、黒のスプレーで大きく”バツ印”をつけてもいた。このライブは10年ほど前から定期的に行われていたようで、容疑者が女性の予定やライブ場所をあらかじめ把握していた可能性も視野に捜査が進められています」
女性は一命を取り留めたものの、被害は深刻だった。
「被害者は手と脇腹を刺され、内臓に達するほどの傷を負った。現在は容体が安定しているようですが、一時は命が危ぶまれるほど重傷だったようです。犯行後に大津容疑者は自転車に乗って逃走。向かったのは港区・青山方面でした」(同前)
男はその後も自転車で都内を疾走し、行き着いたのは犯行現場からおよそ20キロ離れた陸上自衛隊朝霞駐屯地。大津容疑者は現役の自衛官で、この駐屯地に勤務していたのだ。
容疑者と被害女性の”意外な関係性”
「今回の逮捕で世間の注目を集めたのは、大津容疑者の職業の影響もあるでしょう。男は朝霞駐屯地所属の2等陸曹。2000年3月に陸自に入隊し、昨年3月からは第1施設大隊に所属していました。この隊は防衛警備や災害派遣を担っており、容疑者の担当はブルドーザーやクレーンなど装備資機材の管理でした。
関係者によれば勤務態度はいたって真面目で、駐屯地から少し離れた場所にある戸建てに妻子とともに住んでいるようです」(同前)
警察の取り調べに対し、冒頭のように被害者への怨恨も容疑自体も否認している大津容疑者だが、その行動からは計画性の高さが見て取れる。前出の全国紙社会部記者が語る。
「男は犯行現場に到着した際、白のスニーカーに履き替えています。犯行時には手袋をはめ、靴にはカバーをつけていたこともわかっています。逃走時には上着も着替えていた。
自宅からは犯行時に着ていた可能性のある衣類や逃走に使った自転車が見つかっていますが、凶器についてはまだ確認がとれていない。
調べに対しては『当日は朝から昼まで基地にいた。私はやっていない』などと供述しています。陸自の関係者などによると、当日は休みだったということで、アリバイ工作のための供述の可能性もある」
被害者の女性との関係については”知人”だというが、単なる「知り合い」ではなかったこともわかってきた。
「逮捕前の任意の取り調べで男は、『女性とは9年ほど前にSNSで知り合って、妻子がいることを伏せ交際した』と話していたようです。ことし夏に女性から別れを切り出されたが、本人は特にトラブルはなかったと主張している。警視庁は詳しい経緯を引き続き調べています」
男はいつから女性の襲撃を企て、そしてなぜ犯行に及んだのか。動機の解明が待たれる。
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
「敷地のあちこちに黒ずんだ血がこびりついていました。自分よりも2回りは大きいクマと戦った愛犬はいつもと違う様子で興奮していました。今でこそ綺麗になりましたが、背中に爪が刺さって穴が空いてしまい血がダラダラ出てしまっていた。大事に至らなくて本当によかったです」
東北地方を中心に各地でクマが連日目撃され、被害も相次いでいる。近くには山や森もなく、「クマ被害は自分とは縁がないと思っていた」と語る宮城県栗原市に住む高橋光太郎さん(41)。秋田犬と暮らす高橋さんの自宅にクマが現れた緊迫の1日について話を聞いた。【前後編の前編】
10月19日深夜、岩手県栗原市の自宅のリビングで娘と一緒にテレビを眺めていたいつもと変わらぬ1日の終わり。まさか自分がクマ被害の当事者になるとは予想もしていなかったという。
「娘が『テツの鳴き声がおかしい』と私に言うんです。確かに、外でテツが吠えていたのですが、『ワンワン』っていう鳴き声だけじゃなくて、何かに攻撃されている時のように『キャンキャン』と言う鳴き声も混じっていた。それが交互に続いていて、そんな鳴き声は今まで聞いたことがなくておかしいな、と」(同前)
“テツ”は秋田犬の中でも希少価値が高いとされる「虎毛」という品種で、本名は鉄雲(てつくも)という。体高は70センチ以上、体重は43キロと恵まれた体格を持ち、現在6歳だ。「家系図」もある由緒正しい血統で、知人のブリーダーから「秋田犬を広めたい」という思いから譲り受けた、高橋家にとって2代目の秋田犬なのだという。
初対面の記者を前にしても、テツは非常に静かで穏やかだ。自分より弱い相手には手を出さないといった「絶対王者」の風格すら感じる。
「たとえば他の犬に吠えられると、だいたいの犬って吠え返しますよね。でもテツは根っからプライドが高いので、『そんなに吠えたって、どうせ俺には勝てんだろう』って顔をして、強さをひけらかすこともなく、吠え返さないんです。近所でタヌキに鼻を引っかかれても対抗しない。本当に穏やかなんです。
だからクマと闘うまで、本当のところは強いのかどうかも分からなかったんです」(同前)
そんな無闇に吠えることがない穏やかなテツが、19日23時50分ごろに悲鳴のような声を発していたため、高橋さんは娘と外を確認しようと玄関に向かった。
「2人でドアを開けた瞬間でした。体高は1メートルはあったのではないでしょうか。テツより2回りくらい大きいクマがいるのが見えたんです。目があった瞬間にはもう、四つん這いで走りながら勢いよくこちらに突っ込んできました。ドアを開けてクマが来るまで1秒くらいでしょうか。とにかく急いで扉を閉めました。
ドアの向こうからクマが体重の圧をかけているのがわかって、これはさすがにヤバいと思いました。それで娘に、寝ている妻を起こして警察を呼ぶようにと言いました。それから5秒後ぐらいに、またテツがキャンキャンと外から鳴くのが聞こえたんです。そこで覚悟を決めました」
「大事な家族の一員であるテツをクマから守らなければ」
そう意を決して、高橋さんは外へ出た。
「心配で『テツ!』と呼んでみたら、すぐにテツがこっちに向かって走ってきた。血をダラダラと流しているのがわかりましたが、ひとまず生存を確認して安心しました」
しかしそこにいたのはテツだけではなかった。クマも横揺れしながら高橋さんに向かって突進してきたのだ。
愛犬を苦しめたクマを高橋さんはどのように追いやったのか。その話からは、クマの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくるのだ──。
(後編につづく)
《熊と闘う愛犬を助けるために鉄製フロアジャッキで応戦》秋田犬とともに撃退した男性の”壮絶な死闘の記憶”「クマが横揺れしながら突進してきた」「敷地内には黒ずんだ血飛沫」
東北各地でクマが連日目撃され、被害が相次いでいる。死者数も今年に入りすでに13人を数えており、飼い犬も被害に遭っている。11月17日には秋田県五城目町で庭で飼われていた8歳のラブラドールが死亡しているのが見つかった。報道によると、腹部の内臓が露出した無惨な状態だったという。クマに襲われたら人間同様、犬もひとたまりもない。
しかしそんななか、果敢にもクマと戦い生き残った秋田犬と飼い主がいる。宮城県栗原市に住む高橋光太郎さん(41)と秋田犬の「テツ」だ。【前後編の後編。前編から読む】
10月19日深夜、高橋さんが自宅のリビングで娘と一緒にテレビを眺めていると、鉄雲(テツ)の異常な鳴き声が響いた。外を確認しに行くと、クマが一目散に突進してきたのは前編で報じた通りだ。閉めた玄関扉の向こうからは、クマが体重をかけて圧迫を加えてくるのがわかったというが、高橋さんは必死にドアを抑えた。
クマの圧がなくなったと思ったら、再びテツの鳴き声が外から聞こえ始めた。大事な家族の一員であるテツをクマから守らなければ。そう意を決して外に出たという。「テツ!」と呼ぶと、血をダラダラと流したテツが走ってきた。
「生きていた」
そうほっとしたのも束の間、暗闇のなかからクマの唸り声が聞こえてくる。電気をつけると興奮したクマが敷地内にあった小屋の周りをぐるぐる走り回っていた。
近くに武器になるものはないかと見回すと、車を持ち上げる「フロアジャッキ」があり、その柄の部分を手に取った。高橋さんはクマに向かって大声を出して威嚇したというが、クマは怯むことなく、横揺れしながら真っ直ぐに高橋さんのもとに突進してきた。
「無傷では済まないかもしれないと思いましたが、自分がやるしかないという思いでした。私は鉄製のジャッキの柄を思い切り振り上げて、クマに叩きつけました。頭を狙ったのですが、揺れながら来るからズレてクマの左肩にぶつかった。タイヤのような鈍い感触で……。人間なら骨が砕けてかなりのダメージになるかと思いますが、クマはうめき声一つあげなかった」
しかし流石に驚いたのか、クマはそのまま逃げるようにいなくなったという。あたりにはテツとクマが死闘を繰り広げたとみられる黒ずんだ血飛沫が、敷地内のあちこちに飛び散っていたと言う。
「テツは強かった。自分よりも大きなクマを相手に怪我をしながらも、家族のために戦ってくれました。テツかクマかは分かりませんが、車にはどちらかが叩きつけられたような血の塊がこびりついていたんです。激しい戦いだったんだと思います。本当に大事に至らなくてよかったです」
行方不明の手錠、12日後に八女市の川で発見…どうやって外されたかは明らかにせず
福岡県警八女署が道交法違反(信号無視)容疑で現行犯逮捕後、一時逃走した八女市の会社員の少年(16)にかけられていた手錠がなくなっていた問題で、同署は21日、警察官が14日に市内の川で手錠を発見したと明らかにした。
同署によると、手錠は外された状態だった。どうやって外したかは明らかにしていない。また同署は21日、乗用車で少年の逃走を手助けしたとして、市内の自称会社員の少年(19)と筑後市の少年(19)を犯人隠避容疑で、自宅にかくまったとして八女市の自称建設作業員の少年(17)を犯人蔵匿容疑でそれぞれ逮捕した。
少年は2日未明、原付きバイクで八女市内の交差点の信号を無視した疑いで現行犯逮捕された。両手に手錠をかけられたまま逃走し、約18時間後に発見された。八女署が道交法違反(無免許運転、信号無視)容疑で逮捕したが、手錠はしていなかった。
営業中の動物園に野生のクマ侵入、と思ったらオリから脱走されていた…原因は不明のまま
秋田市の大森山動物園で21日に飼育しているクマが一時脱走した問題で、同園は22日から本格的な調査を始めた。飼育舎には現時点で破損は見つかっておらず、同園は扉の施錠に不備があった可能性も含めて調べ、安全が確認できるまで臨時休園を続ける。
同園によると、脱走したツキノワグマのルビー(雌、20歳)は体長約1メートル、体重約80キロ。クマがいる飼育舎は動物園の東端に位置し、鉄製のおりで囲われた展示スペースと、クマが寝る時に過ごす鉄筋コンクリート製の建物で構成される。
飼育舎から外に出る扉は、展示スペースと建物の各1か所で、建物からは外に出るまでに複数の扉があるという。現時点で施設が壊された形跡は見つかっておらず、扉の施錠が不十分だった可能性も含め、職員への聞き取り調査を進めている。
クマは21日午後1時半頃、市が業務委託する清掃員が飼育舎から池を挟んで南側にあるキリン舎付近で発見し、同園は当時約10人いた来園者を正面出入り口のビジターセンターに避難させた。当初は敷地外から入ってきた野生のクマとみていたが、動物を屋内に退避させる作業の中で、飼育員が飼育舎にクマがいないことに気付き、脱走が判明した。同日午前には複数の職員が飼育舎内にクマがいるのを確認しており、脱走した時間は分かっていない。
クマはその後、キリン舎付近から園に隣接する遊園地方向へ移動した。職員が車両で監視を続けながら、獣医師が吹き矢と空気式の麻酔銃で麻酔をかけ、午後7時頃に園内中央の池のほとりで動きが止まったところを捕獲。飼育舎に戻し、経過観察を行っているという。
同園では、これまでクマなどの大型動物が脱走した事例はないという。今後、再発防止策を検討し、園内の態勢が整うまでは臨時休園を続けるとしている。本間弘生園長は取材に「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。二度と同じことが起きないよう原因を究明し、早期の再開に努める」と話した。
動物園周辺をよく散歩するという近くの60歳代男性は、「人的被害がなくてよかった。何かしら不手際があったと思うので、実効性のある対策を立てて市民に知らせてほしい」と話した。
「大変ご迷惑をおかけしてますので」山上徹也被告の陳述、どう解釈するか…鈴木エイト氏の見方は
安倍晋三・元首相を手製ピストルで殺害した山上徹也被告(45)の被告人質問が2025年11月20日に始まり、統一教会問題を20年以上取材し、公判も傍聴してきたジャーナリストの鈴木エイト氏が、21日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で解説した。
母親については「基本的に悪い人ではない」
山上被告は冒頭で「(自分は45歳まで)生きているべきではなかったと思います。このような結果になってしまい、大変ご迷惑をおかけしてますので」と質問に答え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に1億円もの寄付をして家庭を破壊した母親については、「基本的には悪い人ではないと思っています」「あれほど多額の献金さえなければ、それで良かったと思います」と語ったという。
鈴木氏は今後の注目ポイントは「なぜ安倍元総理を狙ったのか」だとして、「まだ本人の口から語られていません」と指摘。「次の25日の被告人質問では、安倍氏が教団の友好団体にオンラインメッセージを送ったのが、(殺害計画の)トリガーになったのかが焦点になる」とした。
今後の検証は「安倍氏のビデオメッセージが動機に影響を与えたかどうか」
そして、「(安倍氏のビデオメッセージが)彼の動機面にもかなりかかわっていたと思うので、そこは彼の口からどう語られるのか、どれくらいそれに合理性があるのかとか、そのへんは検証されていくと思います」と見る。
これに、金曜コメンテーターの長嶋一茂さん(スポーツプロデューサー)は納得できないようだった。「本来であれば、(ほこ先や怒りは)統一教会の寄付を募った方であったり、トップの人だったりに向くべきではないかなっていうところが、ぼくにはある」と、鈴木氏に疑問を投げかけた。
鈴木氏は「安倍さんがどのように教団に対する対応が変わっていったかというのを、順を追って見ていくと、たしかに、これは安倍さんが狙われても、それは仕方がない(というほどの統一教会被害者たちの怒り)」というのは半分理解できると話した。山上被告にとっても、安倍元首相が支持するビデオメッセージを教団に送ったことで受けた絶望感は、それほど強かったというのだ。
「仕方がない」という意について、鈴木氏は「当然、犯行は理解できないけれども、根本的に。ただ、被害者の方の気持ち、そうなるだろうなっていうのは理解できるんです」と話し、それが手製ピストルまで作って殺害に至った飛躍について、今後の被告人質問で明らかにされるはずだと解説した。
被告人質問は11月25日、12月2~4日に行われる予定。12月18日に結審し、2026年1月21日に判決が言い渡される。
(シニアエディター 関口一喜)
「2歳の頃はママ・パパと呼んでくれていたのに」 主に女の子に発症する難病“レット症候群” 今は会話も食事も難しく… 根本的治療法がない先天性の神経疾患
先天性の難病「レット症候群」と向き合う家族を取材しました。病気の進行で言葉や動作も難しくなる中、親の思いは…
(大石邦彦アンカーマン)「お名前は?何歳ですか?」 (母・美紗さん)「6歳です。香乃です」
(母・美紗さん) 「見た目は健常者の子と変わらないかもしれないけれど、受け答え、言葉も出ないですし、手先が自由に動かせられないので、おもちゃを取りたくても、なかなか取れない」
愛知県内に住む6歳の香乃ちゃんは「レット症候群」という難病。主に女の子に発症する先天性の神経疾患で、国内には約1000人の患者がいるとされていますが、根本的な治療法はまだありません。
2歳半頃から“特徴的なしぐさ”が気になって…
(母・美紗さん) 「最初に気付いたのは2歳半くらい。自分の手をずっと触っている。特徴的なしぐさが気になって」
繰り返し手を揉んだり、叩いたりする動きは症状のひとつです。
(母・美紗さん)「やり過ぎるので指を負傷しちゃって」 (父・悟さん)「指同士で爪で傷つけてしまう」 (大石)「痛いとかよりも、動きを優先してしまうんですね」 (父・悟さん)「止められない。無意識で動いてしまう」
1歳半を過ぎるころからは、言葉や手足の動きが悪くなり、それまで出来ていたことが難しくなる「退行」も特徴的な症状です。
(母・美紗さん) 「2歳くらいの頃はママ・パパと呼んでくれていたので、いろんな単語が2歳半くらいまでは出ていたんですけど、だんだんなくなって、今は…」
3歳までは自分で食べていた「ご飯」
ご飯も3歳までは、自分でスプーンを使って食べることが出来ていました。しかし今は、食べさせる介助が必要です。取材した日は少し緊張気味ですが、普段はとっても表情が豊か。食べたいものは視線や表情で教えてくれます。
(大石) 「いまはご飯をじっと見ていたから、ご飯なのかな」
香乃ちゃんは現在、春日井市にある特別支援学校に通っています。ことしの運動会のかけっこでも、一歩一歩、懸命に歩みを進めました。
(父・悟さん) 「これ以上、症状が悪くならないとも限らないので、不安は尽きないです」
(母・美紗さん) 「大きくなったら一緒に旅行や買い物に行ったりできるようになるのかなと、生まれた時はすごく思っていたけれど、自分の想像していたのとは、ちょっと違うかもしれないけれど、かわいいのには変わりないですね」
「レット症候群」と向き合う家族は他にも…
2歳の時に“レット症候群”と診断
(母・はるなさん)「おとです」 (大石)「おとちゃんは何歳ですか?」 (父・康行さん)「小学校2年生です」 (大石)「(おとちゃんは)どんなお姉ちゃんですか?」 (弟・善くん)「やさしいお姉ちゃん」
岐阜市に住む森康行さん夫婦。三人きょうだいの次女・おとちゃんがレット症候群と診断されたのは2歳の時。
(父・康行さん) 「いまはお座りは出来て、歩いたり自分で動いたりはできないです。ただ笑顔があったり、目線は合わしてくれるので、なんとなく気持ちは分かったりする」
Q.食事はどうしているんですか? (母・はるなさん) 「口からは一応食べられてはいるけれど、6月に胃ろうの手術をして、薬と水分は基本的に胃ろうを使って注入をしています」
胃ろうのシリンジやおむつを持って学校へ
おとちゃんは、食事や着替えなどの生活全般で介助が必要ですが、両親の希望で特別支援学校ではなく、地域の学校に通っています。
おとちゃんが学校に持っていく大きなリュックには…
(母・はるなさん) 「胃ろうのシリンジ。注入を昼していただいているので。あとは、おむつ」 Q.排泄も? 「できないですね」
おとちゃんを毎朝学校まで送り届けるのが、康行さんの日課です。
(父・康行さん) 「地域によっては学校迎えとかも福祉サービスができていたりしますが、まだ岐阜は保護者の迎えが必要で、娘の学校や特別支援学校も、ほとんどが保護者が朝は送っている」
サラリーマンをやめて福祉施設を立ち上げる
特別支援学級で過ごすおとちゃん。専属の看護師もいて、たくさんの友達もできました。学校へ送った帰り、康行さんはある場所に案内してくれました。
(父・康行さん) 「もともと一軒家だったんですが、今は福祉施設として使っていまして、1階で子どもたちが遊ぶ場所になっています」 Q.福祉施設を作ったということ? 「そうです」
サラリーマンだった康行さんは3年前に仕事を辞め、重い障害のある子どもたちを受け入れる福祉施設を立ち上げました。
おとちゃんの病気がわかって、保育園を退園することになり、その後受け入れ先が見つからなかったことがきっかけでした。
「施設に来てほしい半面もどかしいところも…」
(父・康行さん) 「経験は全くなくて、福祉の“ふ”の字も知らず、ここから飛び込みました。今のところ幸いにもやっていけているが、危機的な状況になったことも何度もある。金銭的な面で悩むことが多いのは事実です」
現在は、保育士や看護師など9人の職員が、9人の子どもたちをサポートしています。
おとちゃんも学校が終わった後は、ここで過ごします。子ども達を受け入れる施設を作った康行さん自身、もどかしさを感じています。
(父・康行さん) 「施設に来る理由として、幼稚園に行けないからここに来る。そういう理由で来るのは、半面もどかしいところがあって。来てはいただきたいものの、本来なら地域の子どもたちと一緒に成長してもらえたらいいなという思いがある」
進行抑える“治療薬”日本は未承認・研究の遅れも…
愛知県に住む香乃ちゃん。支援学校で階段の上り下りの練習をすることで、前よりも段差をスムーズに進めるようになりました。
レット症候群は、海外では治療法の研究が進み、進行を抑える薬の処方や遺伝子治療の治験も始まっていますが、日本ではまだ承認されず研究も遅れているのが現状です。
1日でも早く、日本でも利用できるようになってほしい。いまの切なる願いです。
(父・悟さん) 「薬の開発が進んでいる現状があるので、少しでも早く医療が娘のところに届いてくれるといいな。幸せを感じてもらえるような環境を、作り続けていけたらと思う」
「マジでふざけんな」と国民の怒りを呼ぶ、国会議員歳費“年間60万円”増案に吉村代表も「明確に反対」
収まりを見せない物価高への対策のため、「おこめ券」の配布や子育て世帯に対して子供1人あたり2万円給付などの方針が打ち出されている高市内閣。しかし世間からは《それよりも減税を》といった声が少なくない。そんな中、国会議員の給与にあたる「歳費」を月額5万円引き上げるという法案が検討されていると報じられ、国民からは反発感情が噴き出している。
実現すれば1999年以来の歳費引き上げ
報道によると、現在の歳費は一般の議員で月額129万4000円。それが月134万4000円へアップするという。引き上げ時期は次の国政選挙後とのことだが、もしこれが実現すれば、1999年以来の歳費引き上げとなる。
引き上げの理由については、国家公務員特別職の月額給与を大幅に引き上げる改正案が国会に提出されることや、民間の賃上げの流れが挙げられているようだ。
「国会法では“国会議員は、一般職の国家公務員の給与よりも少なくない歳費を受け取る”という規定があります。そのため、今回提出される改正案によって国会議員の歳費の方が公務員よりも低くならないようにとの配慮があるのでしょう。しかし、月5万円といえば年間で60万円です。民間企業ならこれほど一気に昇給するなんてことはありえないですよね」(政治ジャーナリスト)
この報道に、「NO」を突きつけたのが日本維新の会の吉村洋文代表だ。報道では歳費アップに自民党と連立する維新も関わっているとされていたが、吉村代表は自身のXで《維新として増額の調整にも入っていない》と否定。さらに、《議員の報酬を上げるのは「明確に反対」だ》《維新の国会議員だけが現在も2割報酬削減をしている。議員報酬を上げる前に国民の給与を上げよ》と非難している。
維新の身を切る改革と逆行
「維新は自維連立の際に“身を切る改革”として、議員定数の削減を絶対要件としていました。しかし今回報道された歳費の引き上げは、身を切る改革とは逆行していると言わざるを得ません」(前出・政治ジャーナリスト)
物価高は続いていて、景気回復の兆しも見えない現在。多くの国民が疲弊している中でもたらされた国会議員の報酬引き上げ報道に、ネット上では
「歳費アップは国民の生活が明らかに豊かになってからだろ。順番が逆なんだよ」「結局減税もせずに歳費は上げるの?国民の状況わかってんのか」「高市政権マジでふざけんな」
と批判の声が相次いでいる。
もちろん《きちんと仕事してくれるならアップでも構わない》という声もあるが、現状国民の暮らしは豊かになってはいない。やはり、きちんと目に見える成果を出してから報酬を上げるのが筋だと思うのだが――。