定数削減「今国会」再確認=自維協議スタート、実現不透明

自民党と日本維新の会は12日、衆院議員定数削減に向け、実務者協議の初会合を国会内で開いた。両党が連立政権合意書に明記した定数削減法案の今国会成立を実現するため、検討を急ぐことを確認。ただ、野党に加え自民からも慎重論が漏れており、議論の行方は不透明感を増している。
実務者協議には自民の加藤勝信政治制度改革本部長、維新の浦野靖人選対委員長代行らが出席した。17日に次回会合を開く。連立合意書は「1割を目標に定数を削減するため、今国会で法案を提出し、成立を目指す」と記しており、(1)具体的な削減数(2)削減対象は小選挙区か比例代表か―などについて検討を進める。
自民は12日、実務者協議と並行し、政治制度改革本部の会合を党本部で開いて党内論議もスタート。鈴木俊一幹事長は「合意事項をしっかり進めていかなければならない。時間的制約があり、濃密な議論をお願いしたい」と呼び掛けた。
会合では定数削減の検討を集中的に進めるためプロジェクトチーム(PT)を設けることを決定。ただ、出席者によると、維新だけでなく野党各党と協議すべきだとの声が相次いだという。 [時事通信社]

東京高裁は「合憲」 7月参院選一票の格差 福岡高裁那覇支部は「違憲状態」判断分かれる

最大格差3・13倍の「一票の格差」を是正しないまま実施された今年7月の参院選は憲法違反だとして、東京都と沖縄県の有権者が選挙無効を求めた訴訟の判決が12日、福岡高裁那覇支部(菊地浩明裁判長)と東京高裁(梅本圭一郎裁判長)であった。いずれも請求を棄却したが、那覇支部は格差を「違憲状態」、東京高裁は「合憲」とし、判断が分かれた。
弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部で一斉提訴した計16件の同種訴訟の12、13件目の判決で、「合憲」が5件、「違憲状態」が8件となっている。高裁・支部の判決は11月中に出そろい、その後、最高裁が統一判断を示す見通し。
判決理由で那覇支部は「投票価値の不均衡は、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあったものというべきだ」と指摘。一方、7月の参院選までに是正されなかったことが、国会の裁量権の限界を超えるとはいえないと判断した。
一方、東京高裁は不均衡について、「著しい不平等状態にあったものとはいえない」とする。
参院選の一票の格差を巡っては、平成27年に隣接県を一つの選挙区にする「合区」を導入。5倍程度で推移していた格差は3倍程度まで縮小した。今年7月の参院選では前回から0・1ポイント拡大したものの、東京高裁は「差異はわずかで、有意な拡大だったとまではいえない」とした。

前橋市長続投なら不信任案提出へ 議会会派、再度辞職要求

小川晶前橋市長(42)が市職員の既婚男性とラブホテルで複数回面会した問題で、自民系最大会派を含む市議会7会派は12日、市長が辞職しない場合は27日の議会定例会初日を念頭に不信任決議案を提出する方針を固めた。近く小川氏に共同で申し入れる。複数の市議が明らかにした。
7会派は10月にも辞職を求める文書を提出しており、続投の意向を表明している小川氏を強くけん制する形だ。所属議員を合わせると計32人で、定数38人(欠員1)の8割以上を占める。
小川氏は9月下旬、ホテルで職員と2月ごろから10回以上会ったと認めた一方、男女関係を否定。10月17日に自身の給与の5割減額と市長続投の意向を明らかにした。

太陽フレア発生でGPSの精度低下や無線障害の恐れ…「磁気嵐」のピークは13日早朝頃

情報通信研究機構は12日、太陽表面で大規模な爆発現象(太陽フレア)が発生した影響で、全地球測位システム(GPS)の精度低下や無線障害などが生じる恐れがあると発表した。噴出したガスにより地球の磁場が乱れる「磁気嵐」のピークは、13日早朝頃と予想している。
同機構によると、9~11日に太陽フレアが相次いで発生し、最大規模のものは11日午後7時頃にあった。観測されたX線は平常時の約500倍に達した。6月に導入された3段階の警報基準では、真ん中の「注意」に当たる。GPSのほか、船舶や航空機の無線、人工衛星に不具合が出る可能性がある。携帯電話に影響はないという。
同規模の太陽フレアは昨年10月にもあり、無線に障害が出たほか、各地でオーロラが観測された。

中国総領事に断固対応を=維新

日本維新の会の和田有一朗・安全保障部会長らは12日、首相官邸で尾崎正直官房副長官と面会し、高市早苗首相の台湾有事発言を批判した中国の薛剣・駐大阪総領事について、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」への指定を含む断固とした対応を求めた。
面会に同席した維新の阿部圭史衆院議員は記者団に対し「薛氏の存在自体が、今後の日中関係に負の影響を及ぼす」と語った。 [時事通信社]

立花孝志容疑者側の準抗告は棄却…弁護人が動画投稿サイトで明らかに

兵庫県の内部告発問題に絡み、1月に死亡した竹内英明前県議(当時50歳)の名誉を傷つけたとして、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が逮捕された事件で、弁護人は12日、立花容疑者の勾留を認めた10日の神戸地裁決定を不服として、同地裁に準抗告を申し立てたと明らかにした。その後、動画投稿サイト「ユーチューブ」で棄却されたと説明した。
兵庫県警は9日に立花容疑者を名誉毀損(きそん)容疑で逮捕。神戸地検が10日間の勾留を地裁に請求し、認められていた。県警は立花容疑者の身柄を拘束した理由について「逃亡や証拠隠滅の恐れがある」としている。

不法残留とそのほう助の疑いでインドネシア国籍の男8人逮捕 京都市の住宅2軒で不法に滞在か

在留資格がないことを知りながら、不法に日本国内に滞在させることを手助けしたとして、12日インドネシア国籍の男が逮捕されました。
入管法違反ほう助(不法残留)の疑いで逮捕されたのは、インドネシア国籍で住居不詳の自営業、ムハマッド・ヌズライ容疑者(48)です。
ムハマッド容疑者は、インドネシア国籍の男7人が在留資格がないと知りながら京都市南区にある住宅2軒に不法に住まわせていた疑いが持たれています。
この住宅に住んでいた7人については、警察が12日、入管法違反(不法残留)の疑いで逮捕しています。
警察の調べに対し、ムハマッド容疑者は容疑を認めていて「オーバーステイのインドネシア人が住んでいたのは知っていたが、出て行って欲しかった」と話しているということです。
警察によりますと、ムハマッド容疑者は、滋賀県内で日本とインドネシアをつなげる活動をしていたということで、警察はムハマッド容疑者が不法残留の手助けとして、仕事を紹介するなどしていた可能性もあるとみて調べを進めています。

「誤解招き深く反省」「この経験から学ぶ」不起訴のPR会社女性代表がSNSで心境

昨年11月の兵庫県知事選を巡り公職選挙法違反(被買収など)罪で刑事告発され、神戸地検が嫌疑不十分で不起訴とした兵庫県西宮市のPR会社「merchu(メルチュ)」の女性代表が12日、自らのSNSを更新し、「不正な対価の授受やいかなる不正行為の事実も断じてないが、私の発信により誤解を招いてしまい深く反省している」とつづった。
問題の発端となったのは、女性代表が知事選直後に公開したインターネットの投稿プラットフォーム「note(ノート)」の記事。斎藤氏陣営の広報全般を担ったとし、選挙用プロフィル写真の撮影やSNSの公式応援アカウントの運用などを手がけたと紹介した。
公選法は候補者を当選させる目的で選挙運動員に報酬を支払うことを禁じており、有償でSNSなどでの運動を主体的に企画・立案していた場合、違法性があるとの指摘がネット上などで相次いだ。
不起訴を受け、女性代表はSNSで「疑惑を持たれている間は弁護士に相談の上、発言を控えていた」とし、「その間、事実と異なる報道や記事、誹謗(ひぼう)中傷などが数多く見られた」と振り返った。その上で「本件を重く受け止め、この経験から学び、人としても経営者としても成長し続ける」と心境を明かした。

斎藤・兵庫知事「適切に判断いただいた」 不起訴処分にコメント

昨秋の兵庫県知事選の選挙運動の報酬を兵庫県西宮市のPR会社に支払ったのは買収に当たるとして、公職選挙法違反の疑いで書類送検された斎藤元彦知事について、神戸地検は12日、不起訴処分(容疑不十分)とした。
斎藤氏は代理人弁護士を通じて「十分な捜査を尽くされた結果、適切にご判断いただいたものと考えております」とのコメントを出した。
地検は斎藤氏側から報酬を受け取ったとして公選法違反の被買収容疑で送検されていたPR会社の女性社長も不起訴とした。
地検の福田尚司次席検事は「捜査を尽くした結果、本日処分に至った」とし、斎藤氏側から社長側に71万5000円がポスター代などとして支払われているものの、「選挙運動の対価とするには無理がある」と説明した。
斎藤氏側はこれまでPR会社に支払った代金について、公選法で支出が認められた選挙運動用ポスターやチラシの製作費だと説明しており、地検もおおむね妥当な報酬だったと認めた形だ。【栗田亨】

法廷に響く通報音声 無罪主張に被害者家族「許せぬ」 知床沈没事故

北海道・知床沖の観光船沈没事故から約3年7カ月。12日に釧路地裁で始まった初公判で、弁護側は無罪を主張した。初公判を傍聴した被害者家族は運航会社社長の桂田精一被告(62)に鋭い視線を向け、船からの118番通報の切迫した音声が法廷で再生されると、すすり泣く姿も見られた。家族らは「許せない」と悲痛な面持ちを浮かべる。
長男の小柳宝大(みちお)さん(当時34歳)が行方不明になったままの父親(67)は福岡県久留米市から駆けつけた。こげ茶色のスーツや青い水玉模様のネクタイ、靴、下着。かつて宝大さんが愛用していたものを身につけて初公判に臨んだ。「一緒に被告の言葉を聞いて、戦っていこう」と思いを込めた。
桂田被告は法廷で頭を下げ、被害者や家族に対して謝罪したが、不信感は根強い。父親は「儀礼的なもの」と切り捨てた。今後の公判では、被害者参加制度を利用して被告に質問する意向だ。「必ず罪に問わせる」と語った。
息子(当時7歳)と元妻(同42歳)が行方不明になっている北海道内の男性(53)は怒りを込め、法廷で桂田被告の目を真っすぐに見続けた。「これだけの犠牲者が出ているのに、よく無罪主張できるなと。本当に許せない」
過失を認めない被告側の主張に、何度も「ふざけんな」と叫びたくなった。本来なら、息子は小学5年になっている。男性は「最大限の罰を与えてほしい」と語った。 【和田幸栞】