山上徹也被告、来年1月21日判決…「宗教的虐待」主張方針に検察は「宗教論争ではない」

安倍晋三・元首相(当時67歳)が2022年に奈良市内で銃撃されて死亡した事件で、殺人罪などで起訴された無職山上徹也被告(45)の裁判員裁判について、奈良地裁は2日、判決日時を来年1月21日午後1時30分に指定したと発表した。公判は12月に結審予定で、判決を含めて全19回となる見通し。
地裁はこれまで、初公判を10月28日、第2~7回を同29日~11月13日に指定していた。2日の発表によると、第8~18回は11月18日~12月18日で、初公判以降、週2、3回ペースとなる。
起訴状では、山上被告は22年7月8日昼、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で、参院選の応援演説中だった安倍氏を手製銃で銃撃して殺害したとしている。
複数の公判関係者によると、弁護側は殺人罪について認める方針。その上で、母親の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への信仰で家庭が崩壊した「宗教的虐待」が事件に影響を与えたと訴え、情状酌量を求めるという。一方、検察側は「宗教論争ではない」と反発。殺意の強さや計画性を主張するとみられる。
地裁は、検察側が証人とするよう求めていた対象者のうち解剖医ら一部を採用している。地裁は、検察側、弁護側それぞれが請求している残りの対象者の採否を近く決定するとみられる。

外国籍児、過去最多の16万人 「不就学」は初の1000人超え 文科省

文部科学省は2日、2024年度に小中学校に通う年齢に相当する外国籍児のうち、小中学校にも外国人学校にも通っていない「不就学」の子どもは前年度比13・1%増の1097人で、過去最多を更新したと発表した。学校に通っているかどうか確認できない「就学不明」の状態にある子どもは同5・4%増の1万2086人だった。住民基本台帳に基づく学齢相当の外国籍児が同8・4%増の16万3358人と過去最多を更新したことが全体を押し上げた格好だ。
外国籍児の就学状況調査は19年度から実施しており、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で未実施の20年度を挟み5回目。今回は24年9~10月、全国の1741市町村・特別区の教育委員会を対象に実施した。
小中学校などの義務教育学校に通う子どもは計13万8416人、外国人学校では1万1615人となり、いずれも過去最多を更新した。不就学の子どもは前年度から127人増え、初めて1000人を超えた。
就学不明は前回の1万1464人から622人増加した。内訳は、住基台帳上の住所にいないなどの事情で就学状況が確認できない=7322人▽市区町村に届け出ないまま他の自治体へ転居・出国するなどして分からない=4751人▽市区町村が就学状況の確認作業をしていないなど「その他」の事情=13人――だった。このほか、母国のオンライン教育を受講するなどの就学状況にある子どもたちも144人いた。
不就学や就学不明への取り組みとして、個別訪問や電話連絡、就学案内送付などを「特に実施していない」と答えた自治体は845自治体(48・5%)を占めた。文科省の担当者は「外国人の子どもの増加に伴い全ての項目で人数が増加しており、各自治体などに支援の取り組みの周知を図りたい」としている。【西本紗保美】

【独自】トランプ氏来日、27日軸に調整 新首相、就任直後に会談へ

日米両政府がトランプ米大統領の来日について、今月27日を軸に調整していることが分かった。複数の外交筋が2日、明らかにした。石破茂首相の次の新首相は、臨時国会の首相指名選挙で15日にも選出される見通しで、就任後約2週間でトランプ氏と対面で会談することになる。首脳同士の信頼関係を構築するとともに、中国や北朝鮮をにらみ、日米同盟の抑止力強化を確認するとみられる。
トランプ氏は、26日にマレーシアで開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席した後に来日する方向。日本に滞在後、31日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて韓国を訪れる計画だ。
韓国では、トランプ氏と中国の習近平国家主席が会談することで合意しており、日本側はそれに先立ち、同盟の重要性を共有し、中国や北朝鮮に対する基本政策を擦り合わせたい考えだ。自国第一主義を掲げるトランプ氏の東アジアへの関与を確実にする狙いもある。
トランプ氏の来日は、2019年6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)以来。

「迷惑ハロウィーン」禁止=訪日客への啓発強化―東京都渋谷区長

今月末のハロウィーンを控え、東京都渋谷区の長谷部健区長は2日、区役所で記者会見を開き、迷惑行為の防止策を発表した。区では毎年路上飲酒などが問題となっている。区長は「迷惑ハロウィーンを禁止する」と述べ、ルールの順守を呼び掛けた。
区は条例で、夜間に渋谷駅周辺での路上飲酒を禁止している。昨年同様、10月31日夜から翌日朝の間、酒の販売自粛を店舗に依頼する。駅前のハチ公像に仮の囲いを設置し、見物できないようにする。電動キックボードのシェアリングサービス「Luup」のポート(車両置き場)の利用も停止する。
路上飲酒や喫煙、ごみのポイ捨てといった迷惑行為へのマナー啓発も行う。長谷部氏は「状況は変化している。昨年は仮装している外国人が増えた印象だ」と語り、訪日外国人への周知を強化する考えを示した。昨年までは英語のみだったが、今年からは中国語や韓国語を含めた多言語で発信する。 [時事通信社]

“高温風呂”で入所者死亡 逮捕の介護福祉士「ストッパー解除した」

高齢者施設で入所者を高温の風呂に入れ死亡させたとして逮捕された介護福祉士の男が、逮捕前の調べに対し、「ストッパーを解除して高温のお湯をはった」と話していたことがわかりました。
介護福祉士の三宅悠太容疑者は、今年6月、大阪市内の特別養護老人ホームで、入所者の男性を高温の風呂に入れ、死亡させた疑いがもたれています。
風呂の温度は50℃以上だったとみられていますが、その後の警察への取材で、三宅容疑者が逮捕前の任意の調べに、「温度調整を適当にしてしまい、ストッパーを解除して高温のお湯をはった」と話していたことがわかりました。
ストッパーはおよそ45℃以上にならないようにつけられていて、三宅容疑者は湯の温度について、「すぐに手をひっこめてしまうほど熱かった」とも話していたということです。
逮捕後は容疑を否認しています。警察は三宅容疑者が風呂が高温になっていると知りながら故意に入浴させたとみて、詳しい経緯を調べています。

米横須賀基地の一般開放が中止に 米政府機関の一部閉鎖受け

米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)は2日、米政府機関の一部閉鎖を受け、5日に基地内を一般開放して開催する予定だった「日米親善ヨコスカフレンドシップデー」を中止すると明らかにした。艦船見学やピザなど本場の味が楽しめるイベントで、昨年は約5万2900人が来場していた。
米連邦議会では与野党の対立で政府予算案が成立せず、一部の政府機関が閉鎖された。横須賀基地は2日、X(ツイッター)でイベントについて「誠に残念ながら中止となりました。米国の政府閉鎖を受けやむをえずこの苦渋の決断に至りました」と明らかにした。基地の司令部広報担当者は取材に「Xの内容以外は答えられない」と話した。
これに伴い、基地近くから打ち上げる「よこすか開国花火大会」も中止となった。主催する横須賀市観光協会によると、観覧場所の一つとなる基地が開放されず、代わりの場所も確保できないためという。
花火大会では三浦半島最大級となる約1万発を打ち上げる予定で、約19万人が来場すると見込んでいた。【蓬田正志】

「レガシーとしてすばらしい」 万博リング、能登の復興住宅へ活用で大阪知事

大阪・関西万博のシンボル、大屋根リングの一部木材が閉幕後、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の復興公営住宅の資材として使用されることについて、大阪府の吉村洋文知事は2日、記者団の取材に「レガシー(遺産)のあり方としてすばらしい取り組みだと思う」と述べた。
大阪府は能登半島地震で被災した子供たちを万博に招待する事業を実施している。吉村氏は「このつながりがあるので、ともにレガシーとして引き継いでいくという意味で、復興住宅として活用することでリングが活躍するということはすばらしいことだ」と話した。
リングは、日本国際博覧会協会が7月に木材の譲渡先を公募。珠洲市が「復興事業での活用」を目的に8月に応募していた。11月にも協会と正式契約し、来年3~4月に木材を受け取る予定という。(江森梓、写真も)

中国メーカーに企業秘密流出させたか 「姫路東芝電子部品」の図面データ送信した疑いで3人逮捕

持ち出されたデータは中国企業に流出したとみられています。
不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、兵庫県姫路市の無職・浅田賢一容疑者(57)や、中国籍の尾平英志容疑者(47)らあわせて3人です。
浅田容疑者は2022年12月、当時勤務していた「姫路東芝電子部品」の企業秘密のデータを、尾平容疑者にメールで送信し、不正に持ち出すなどした疑いが持たれています。
警察によりますと、持ち出されたデータは、カメラや自動運転システムなどに使われる光センサーの金型図面で、中国メーカーに流出しているということです。
「姫路東芝」の調査で持ち出しが発覚し、浅田容疑者のパソコンからは2000件あまりのデータ送信が確認されたといいます。
警察は容疑者らの認否を明らかにしていません。

自民総裁選、4日投開票=3氏激戦、決選投票確実

自民党総裁選は4日、党所属国会議員による投票が行われ、党員・党友の投票と合わせて開票される。5候補のうち小泉進次郎農林水産相(44)が先行し、高市早苗前経済安全保障担当相(64)、林芳正官房長官(64)が追う。1回目の投票でいずれも過半数を得られず、上位2人による決選投票にもつれ込むのは確実な情勢だ。
総裁選は国会議員票295票と党員・党友票295票の計590票を争う。議員の支持は小泉氏が優勢で、林、高市両氏が続く。党員・党友票は高市、小泉両氏がリードしているもようだ。
議員投票は4日午後1時すぎから、党本部で始まる。投票資格のある党員・党友は約91万人で、投票は既に始まっており3日に締め切る。4日午前から各都道府県連で開票作業を行い、党本部に順次報告。各候補の得票数に応じてドント方式で配分される。
結果発表は午後2時10分ごろの見通し。決選投票が行われる場合は、議員票295票と各都道府県連に1票ずつ割り当てる47票の計342票で争われ、同3時20分ごろに新総裁が選出される予定。新総裁は午後6時から記者会見し、幹事長など党執行部の人事に着手する。 [時事通信社]

タレントで放送作家の新野新さん 90歳で死去、老衰 弟子が追悼「とことん優しく、面倒見のいい師匠」

タレントで放送作家の新野新さんが、死去していたことが2日、分かった。90歳。新野新さんの門弟一同として、発表された。

新野さんは9月25日、大阪市内の病院で老衰のため永眠した。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。また、お別れの会は生前に行っており、予定はない。

新野さんは1958年、早稲田大学卒業後、北野劇場の演出助手を経て創成期の民放テレビで放送作家として活躍。その後、タレントとしての活動に軸足を移していた。

代表作は、深夜ラジオに革命を起こしたといわれるラジオ大阪「つるべ・新野のぬかるみの世界」。タレントとしてはABCテレビ「晴れ時々たかじん」、読売テレビ「今夜なに色?」にも出演していた。著書に「上方タレント101人」「笑ほど素敵な商売はない」「父のくしゃみ」「雲の別れ 面影のミヤコ蝶々」などがある。

今年6月には卒寿のお祝いとして、新野さんの半生を本人の証言と著名人の証言を交えて綴った「小バラ色の人生 新野新で語る大阪放送界史」を出版している。

3番弟子で、京都光華女子短期大学の教授でもある鹿島我は本紙の取材に対して「とことん優しく、面倒見のいい師匠でした」と悲しみをこらえて話した。