石破首相「未来を考える一日に」=ジャパンデーで式典―大阪・関西万博

大阪・関西万博で3日、日本文化を発信する「ジャパンデー」の式典が開催された。会場のEXPOホール「シャインハット」であいさつした万博名誉会長の石破茂首相は「共有したいのは日本の伝統や文化だけではない」と強調。「日本と共に歩む未来、その希望への道行きを考える一日になればと願っている」と述べた。
式典には、参加各国の代表や日本政府関係者らが参列し、名誉総裁の秋篠宮さま、同妃紀子さまも出席。秋篠宮さまは「次世代を担う人たちには、世界の人々や文化との出会いを経験し、世界、そして未来について、考えを深めてほしい」と述べられた。
その後のイベントでは、雅楽や漫画など多様な日本文化を融合させた独創的なパフォーマンスが繰り広げられ、歌手のMISIAさんはスペシャルライブで力強い歌声を披露した。 [時事通信社]

鹿児島・トカラ列島で震度4続く

3日午前6時51分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、鹿児島県十島村で震度4の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ。地震の規模(マグニチュード)は4.4と推定される。同村では同日午後2時台に1回、同3時台に3回、震度4の揺れがあった。6月21日から震度1以上の揺れが頻発しており、7月3日午後2時までに1000回を超えた。 [時事通信社]

法律事務所で同僚刺殺の男「態度や視線を不快に思っていた」…トラブルなく一方的に恨みか

東京・池袋の法律事務所で男性職員が刺殺された事件で、殺人未遂容疑で緊急逮捕された同僚職員の渡辺玲人容疑者(50)(東京都新宿区新宿)が「男性の態度や視線に威圧感を感じ、不快に思っていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。2人の間にトラブルは確認されておらず、警視庁は渡辺容疑者が一方的に恨みを募らせたとみて調べている。
渡辺容疑者は1日昼、「サンシャイン60ビル」31階の法律事務所内で、同僚の芳野大樹さん(36)(豊島区南長崎)の喉や首などをナイフで複数回刺した容疑で緊急逮捕された。
捜査関係者によると、2人は数年前から勤務し、現在は別の部署に所属。フロアは同じだったが、席は離れていた。トラブルは確認されておらず、事件当日も接点はなかったという。
渡辺容疑者は6月上旬、知人に「人を刺して刑務所に行く」と話し、連絡を受けた父親が警察に相談していた。渡辺容疑者は調べに「約1か月前にナイフを購入した」と供述。事件後、出頭した際には3本のナイフを所持していた。自席から直行して、芳野さんを無言で背後から襲っており、警視庁が事件に至った経緯を詳しく調べている。
同庁は3日、渡辺容疑者を殺人と銃刀法違反容疑で東京地検に送検した。

警察官の胸ぐらつかみ逮捕された専修大の元柔道部員、レンタカー内には大麻が…密売目的か

大麻を所持したとして、警視庁多摩中央署は3日、神奈川県川崎市多摩区、専修大学4年の元柔道部員(22)を麻薬取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕した。
発表によると、元柔道部員は6月13日午前4時15分頃、東京都多摩市和田の路上に駐車したレンタカー内で、乾燥大麻約71グラム(末端価格約35万円)を所持した疑い。
元柔道部員は同日午前4時過ぎ、同市内でレンタカーを運転中に職務質問を受けた際、警察官の胸ぐらをつかんだとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されていた。同庁が車内を捜索したところ、大麻とみられる植物片や大麻リキッドとみられる液体などが見つかった。
植物片はビニール袋に小分けされ、計量器なども押収されており、同署は元柔道部員が大麻を密売していたとみて入手経路などを調べている。

来週にかけて深刻な暑さが継続 体温並みの猛暑に警戒

週末から来週にかけても厳しい暑さが続く予想です。体温並みの高温になる日もあり、熱中症に最大限の対策が欠かせません。
太平洋高気圧が強まり早々に梅雨明けの可能性
週間天気図
週末から週明けにかけて太平洋高気圧の中心は東シナ海に位置し、その後は勢力を強めながら山陰沖に進み、本州付近を広く覆う予想です。
北海道から九州は晴れて夏空が広がる日が多くなります。梅雨前線の活動が活発化することはなく、まだ梅雨が明けていない東北や東日本でも今週末から来週には梅雨明けする可能性があるとみています。
西日本を中心に連日の猛暑日
日本付近は上空約1,500mで18~21℃という非常に暖かい空気に覆われて非常に厳しい暑さが続くとみています。特に週末から週明けにかけて西日本を中心に深刻な暑さが続く予想です。
広島では5日(土)から9日(水)まで5日連続で猛暑日、福岡も5日(土)から11日(金)まで7日連続で猛暑日となる予想です。東京では5日(土)と6日(日)が35℃予想で今年初の猛暑日となる可能性があります。札幌でも最高気温が30℃以上の真夏日が続く予想です。
西日本、東日本では夜でも気温が下がらずに熱帯夜となる日も多くなります。寝る時も冷房を適切に使用してください。
熱中症のリスクが非常に高くなります。リモートワークの活用等で昼間の暑い時間帯に屋外で過ごす時間を可能な範囲で最小限にすると良さそうです。
止むを得ず屋外で長時間過ごす場合はこまめに水分と休憩をとるようにしてください。急ぎでない外出は暑さが和らぐ朝や夕方以降がおすすめです。

参院選公示、石破政権を問う…自公の過半数維持が焦点に

20日投開票、519人届け出

第27回参院選は3日公示され、20日の投開票に向けて17日間の選挙戦に入った。長引く物価高に対する経済対策などを主な争点として、与野党の論戦が繰り広げられる。昨年10月に発足した石破内閣への評価が問われる節目の選挙で、自民、公明両党の与党が50議席以上を得て参院の過半数を維持できるかどうかが最大の焦点となる。
参院の定数は248で、任期6年の参院議員は3年ごとに半数が改選される。今回は改選定数124(選挙区選74、比例選50)に加え、東京選挙区の非改選の欠員1の補充を合わせた125議席を争う。
3日午後1時20分現在、選挙区選に347人、比例選に172人の計519人が届け出た。前回の2022年参院選の立候補者は計545人(選挙区選367人、比例選178人)だった。届け出は同日午後5時に締め切られる。
昨年10月の衆院選で与党は過半数割れし、少数与党となった。石破首相(自民総裁)は、自公で50議席以上の獲得を「必達目標」の勝敗ラインに設定し、非改選の75議席を合わせて参院で過半数(125)を維持したい考えだ。改選過半数は63議席となる。
選挙区選では、全国32の改選定数1の「1人区」が全体の勝敗を左右するとみられており、結果が注目される。改選定数2以上の複数区では与野党が候補者を積極擁立していて、混戦模様となっている。
首相は3日、神戸市で第一声の演説に臨み、国民への給付金について「今年中には生活が苦しい方々に行き渡るようにする」と述べ、自公政権継続を訴えた。公明の斉藤代表も同市での第一声で、「物価高を乗り越える経済と社会保障の構築」に取り組む考えを示した。
一方、立憲民主党の野田代表は宮崎県国富町で、食料品にかかる消費税8%を時限的に0%にして「責任ある減税を果たす」と強調した。日本維新の会の吉村代表は大阪市で「社会保険料の負担が大きすぎる」と訴え、現役世代の負担軽減に取り組む考えを示した。
共産党の田村委員長は東京・池袋で、参院でも与党を「少数に追い込む」と決意を表明。国民民主党の玉木代表は東京・新橋で、手取り収入の増加などを訴えた。れいわ新選組の山本代表は東京・新宿で消費税廃止の必要性を、参政党の神谷代表は東京・銀座で外国人政策の必要性をそれぞれ強調した。
社民党の福島党首、日本保守党の百田代表も東京都内で街頭演説を行った。

「沖縄県民に不安」と米軍謝罪 海兵隊員の有罪判決を受け

不同意性交致傷罪に問われた在沖縄米海兵隊の上等兵が6月24日に那覇地裁で、懲役7年の判決を言い渡されたことを受け、米軍幹部が3日、沖縄県庁を訪れ謝罪した。県が明らかにした。県によると、第3海兵師団参謀長のニール・オーウェンズ大佐は「被害者と沖縄県の方々に不安を与えたことをおわび申し上げる」と語った。
昨年6月以降、沖縄では米兵による性暴力事件が相次いで発覚しているが、県によると、米軍から県への謝罪は初めて。米軍側は対策として、県警との合同パトロールを継続する考えなどを示したという。

国民民主党“守り”と“攻め”の戦略 支持率急落の中…「現役世代」固める【 #政党フカボリ ③】

参議院選挙が3日、公示されました。日本テレビでは、投票前に考える「政党フカボリ」と題して、投票の参考になるよう各政党の現状や課題について、シリーズでお伝えしていきます。3日は国民民主党をフカボリします。現役世代を中心に急上昇した人気が参院選の直前で急落しています。どう支持を挽回するのか? 国民民主党の「守り」と「攻め」の戦略とは。
◇ ◇ ◇
国民民主党・玉木代表
「日本の政治を変える夏にしていきたい」
「手取りを増やす」をスローガンに、政治を変えると訴える玉木代表。しかしいま、変化を求められているのは、その国民民主党です。
NNNと読売新聞の世論調査で、今年1月と4月に過去最高の13%あった支持率が先月下旬、5%に急落。このピンチをどう打開するのか。玉木代表は――
国民民主党・玉木代表
「原点回帰で。原則はやっぱり、現役世代から豊かになろうということ」
反転攻勢のターゲットに挙げたのは「現役世代」からの支持。去年、国民民主党が衆院選で躍進する原動力となったのが、この20代、30代を中心とする「現役世代」でした。
まず、従来の支持という「守り」を固める戦略を選んだ玉木氏。密着取材で具体策が見えてきました。
演説を終えると、写真撮影に応じます。
会社員(42)
「撮ってもらいました! 一緒に2ショット。みんなに自慢します」
その場で写真をSNSにアップする人も。
――写真撮影の狙いは?
国民民主党・玉木代表
「政治に関心がない方でも、(友達から)送られてくるのが一番身近に政治を感じてもらえるきっかけになるかなと」
玉木氏が支持拡大に効果があると重視するのが、こうしたユーザーからユーザーへのSNS上での写真や動画の拡散です。
さらに、いま力を入れるもう1つのSNS戦略が。
国民民主党・玉木代表
「いまXをチェックして…」
フォロワー数およそ74万人という“拡散力”を使って始めたのが――
国民民主党・玉木代表
「1万3000人の方に同接いただいておりますけども」
一度に多くの人が視聴できるライブ配信です。
国民民主党・玉木代表
「就職氷河期世代対策、国民民主党だけが期待です、希望ですと言ってくれた人もいましたよ」
移動の車の中でも、SNS上での有権者との接触機会を増やす“ネットどぶ板選挙”を展開しています。
国民民主党・玉木代表
「リアルとネットをうまく組み合わせて、シナジー効果を出していくことが非常に重要だなと」
さらに、国民民主党は新たな支持層を獲得する「攻め」の戦略にも取り組んでいます。
広報戦略を担う、伊藤孝恵議員が明かしたターゲットとは――
国民民主党・伊藤広報委員長
「女性ですよね。いままで、男性が興味のあるといわれる分野に強い政党だったんですけど」
男性の支持が強かった一方で、弱点とされてきた女性の支持拡大を狙うというものです。
国民民主党・伊藤広報委員長
「政策・効果実感を重ねていく先にしか改善は見込めない」
国民民主党を取材する記者は――
国民民主党担当記者・中田早紀
「刺さる言葉・映える映像など、SNS上での拡散で支持拡大に成功してきた国民民主党。ただ、ネット上の支持は移ろいやすく、離れるのも早いと危機感を持っています。具体的で責任ある政策を打ち出し、リアルとネットの支持をどう固めていくか、戦略が問われています」

「生き残り懸けた選挙」=社民・福島党首―東京【25参院選】

社民党の福島瑞穂党首は東京・新宿のJR新宿駅南口で第一声。政党要件の維持を掲げ、「生き残りを懸けた選挙だ。社民党を躍進させてください」と声を張り上げた。青いジャケット姿で車の上に立ち、食料品の消費税ゼロや防衛予算削減などを訴え、自民党の農業施策などへの批判を繰り広げると、聴衆から拍手が起きた。
演説を聴きに来た東京都港区の無職女性(75)は、各党の公約について「与野党とも消費税や給付金の話ばかり」と批判。「生活に負けず劣らず大切な平和の問題にもきちんと向き合う政党に期待したい」と話した。 [時事通信社]

スキージャンプ・坂野旭飛さん死去 19歳 24年2月にW杯初出場

雪印メグミルクスキー部は3日、ノルディックスキー・ジャンプ男子の坂野旭飛さん(19)が1日未明に札幌市中央区のビルから転落し、亡くなったことを明らかにした。

札幌市出身の坂野さんは、元スキージャンプ選手で雪印メグミルクスキー部前監督の父・幸夫氏の影響で競技を始めた。下川商2年時に全国高校スキーを制し、世界ジュニアには22年から4大会連続で出場。24年2月にはW杯初出場。24年4月雪印メグミルクに入社し、将来の活躍を期待されていた。

入社後も着実に経験を重ね、今年2月27日から3月2日に行われた第96回宮様スキー大会国際競技会ノーマルヒルで5位、ラージヒルで9位。第26回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会で5位に入ったのが最後の大会出場となった。