検察「証拠隠し」で賠償責任は 再審無罪「松橋事件」巡り2審判決へ

1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で男性が殺害された「松橋事件」で、服役後に再審無罪が確定した宮田浩喜さん(2020年に87歳で死去)の遺族が、国と県に国家賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、福岡高裁(岡田健裁判長)で言い渡される。1審・熊本地裁判決は国の責任を一部認めた一方、県への請求は棄却した。控訴審では、再審制度を見直す刑事訴訟法改正で議論となった検察による「証拠隠し」や、県警による取り調べの違法性の有無が争点で、高裁の判断が注目される。
「松橋事件」再審無罪までの経緯
事件は85年1月8日に松橋町の民家で男性(当時59歳)の遺体が見つかり、その3日前に男性宅を訪れていた宮田さんが逮捕され、殺人罪などで起訴された。
宮田さんは捜査段階で「自白」。公判の途中で否認に転じたが、熊本地裁は懲役13年を言い渡し、90年に最高裁で確定した。
宮田さんが有罪とされた唯一の証拠は「(凶器の)小刀に切り取ったシャツ片を巻き付け、殺害後に燃やした」とする自白だったが、再審請求の準備中だった弁護団が97年、開示された検察側の証拠物の中から「燃やした」とされたシャツ片を発見した。
この新証拠が自白の信用性を揺るがし、19年に再審無罪が確定した。
熊本地裁、検察の違法行為認定
宮田さんは20年、違法な捜査で長期間の身柄拘束を受けたとして国と県に国家賠償を求めて提訴。25年3月の熊本地裁判決は、検察官が公判でシャツ片の存在を明らかにしなかったのは注意義務に違反し、違法だとして国に約2380万円の賠償を命じた。
一方で県警の取り調べや捜査の違法性は認めず、国と遺族側がそれぞれ控訴した。遺族側は地裁判決が国に命じた賠償額を県も連帯して支払うよう求めている。
遺族側は控訴審で、検察官の公判活動について「シャツ片が残っていたことで自白が根本から崩れたにもかかわらず、有罪の疑いがあると誤って判断した」と批判。地裁判決は裁判に影響を与える可能性が明白な証拠の提出義務までは認めなかったが、遺族側は「無罪に直結するような重要な証拠を隠した」と訴え、検察官がシャツ片を法廷に証拠提出すべきだったと主張した。
これに対して国側は「シャツ片が存在しても被害者を殺害したという自白の核心部分は否定されず、自白の信用性に影響を及ぼすものではないと判断したのは合理性がある」と反論した。
県警の取り調べに違法性は?争点
控訴審では、県警による任意の取り調べの違法性も争点となった。
宮田さんは逮捕前、計9日間にわたり約74時間(食事や休憩時間など含む)の取り調べを受けたが、地裁判決は、取り調べに当たった警察官が暴力やどう喝に及んだなどの事情はなく、「社会通念上相当な限度を逸脱したとはいえない」として違法性を認めなかった。
遺族側は控訴審で「(宮田さんは)長時間の執拗(しつよう)な取り調べの結果、自白を余儀なくされた」と主張。一方の県側は「連日長時間の取り調べはしておらず、自白は本人の意思だ」として控訴棄却を求めている。
弁護団の村山雅則弁護士(熊本県弁護士会)は「ずさんな捜査によって受けた甚大な被害を救済することが重要。証拠隠滅や取り調べの違法性を認め、冤罪(えんざい)を生まない抑止になるような判決を出してほしい」と期待した。【栗栖由喜】

JR広島駅で山陽新幹線が人と接触 30代男性が重傷 ホームの柵を乗り越えたか 岡山ー博多で一時運転見合わせ

26日午前、JR広島駅のホームで新幹線が人と接触し、岡山から博多駅間で一時運転を見合わせました。
事故があったのは、JR広島駅の新幹線のホームです。
午前11時19分、新大阪発・鹿児島中央行きの「みずほ607号」が30代の男性と接触しました。
男性は重傷の見込みで、JR西日本によるとホームの柵を乗り越えて近づいてきたということです。
■新幹線に乗っていた人
「トンネルの中で減速し始めて、 急に停車した。『人身事故があったんで』ということで45分くらい(待った)」
この事故で、山陽新幹線は岡山から博多間で37分間運転を見合わせ、約2万3000人に影響が出ました。
警察が事故原因を調べています。
【2026年7月26日放送】

維新が門隆志兵庫県議を除名処分 許可を得ずレンタカー事業か

日本維新の会の支部組織・兵庫維新の会は26日、法令上必要な許可を得ずにレンタカー事業を営んでいたとして、県議の門隆志議員を除名処分にしたと発表しました。 兵庫維新の会などによりますと、門議員は2020年2月、自身が代表を務めるレンタカー会社を設立し、国政選挙などで党の公認候補らに選挙運動用の車を有償で貸し出していたといいます。 門議員が代表を務めていた会社は、道路運送法で義務づけられた許可を国土交通省から得ずにレンタカー事業を営んでいたということです。 兵庫維新は、「コンプライアンス上、違法性の指摘を阻却できない」とした上で、「政治倫理に反する行為及び党の名誉を傷つける行為」として、26日付で門議員を除名処分にし、金子道仁代表は、「非常に残念。組織改善をしっかり行っていく」と述べました。 門議員は、自身のSNSで「レンタカー事業への認識の甘さから兵庫陸運部への手続きに不備があった事については申し訳ない限りです。党を離れても維新らしさを失わずに活動してまいります」とコメントしました。

中道代表、落選者を応援 「再起へ一緒に奮闘」

中道改革連合の小川淳也代表は26日、三重県鈴鹿市を訪れ、2月の衆院選で落選した下野幸助元衆院議員の会合で講演した。「下野さんは再起を期して踏ん張っており、いずれ国の宝になる。一緒に奮闘したい」と強調した。今後も党幹部が応援のために落選者の地元を訪問する方向だ。
小川氏によると、中道は現在、落選者約140人の政治活動を支援している。小川氏は「党本部として資金的な支援が十分にできず、非常に心苦しい。多少でもお手伝いすることができれば本望だ」と語った。
中道は、衆院選で議席数を公示前の167から49に減らした。この半年で、中道結成前の立憲民主党代表代行を務めた吉田晴美氏ら10人を超える元職の離党表明が相次いでいる。

秋篠宮ご夫妻、総文祭出席 秋田で開会式

秋篠宮ご夫妻は26日、秋田県を訪れ、秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで、第50回全国高校総合文化祭(総文祭)の総合開会式に出席された。秋篠宮さまは「節目の大会となる。半世紀にわたり、次世代を担う高校生によって、毎年開催されてきたことは、未来に向けた文化創造の土壌を豊かにする上で、誠に意義深い」とあいさつした。
式典で、秋田県と来年度開催の石川県の生徒が共に登壇してそれぞれの伝統工芸品「曲げわっぱ」や「輪島塗」などを紹介し、ご夫妻は拍手を送った。その後、総文祭に参加する生徒らのパレードを観覧した。
1泊2日の日程で、27日は総文祭の会場を巡り、写真部門や書道部門を見て回るほか、県立秋田工業高で生徒による竿灯演技を視察する。

信号待ちをしている車に追突か 酒気帯び運転の疑い 白河市に住む少年(19)を逮捕 福島

酒気帯び運転の疑いで白河市に住む19歳の少年が逮捕されました。
酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは、白河市に住む自称会社員の少年(19)です。
少年は、7月26日午前4時半過ぎ、鏡石町で酒気を帯びた状態で車を運転した疑いが持たれています。
追突事故があり、警察官が現場に駆け付けたところ、運転手の少年が酒気帯び運転の疑いが強まり、逮捕しました。
警察によると、少年が運転する車が、信号待ちをしている車に追突したとみられ、少年は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察が事件の経緯を調べています。

典範改正、理解得られず49% 副首都法、議論不十分66%

共同通信社は25、26両日、全国電話世論調査を実施した。皇族数確保に向けた改正皇室典範に関して、国民の「理解を得られない」が49.6%に上った。「理解を得られる」は44.3%だった。「副首都」構想関連法の国会での議論が「不十分だった」は66.9%となった。高市内閣の支持率は、前回6月調査から2.1ポイント減少し、発足以来最低の53.7%。不支持率は33.7%で、前回から5.8ポイント増えた。
改正皇室典範は「女性皇族が婚姻後も皇族身分保持」と「旧11宮家の男系男子の養子縁組」を可能とする内容。女性皇族の身分保持は賛成75.0%、反対18.4%。養子縁組に賛成は51.3%、反対39.3%となった。女性天皇を認めることに賛成は81.0%で、反対16.1%を大きく上回った。
政府が検討する飲食料品の消費税率引き下げは「時間を短縮できるなら1%でもいい」が47.1%と設問の中で最多。「減税は必要ない」25.6%、「時間がかかってもゼロにするべきだ」25.1%の順だった。
回答は固定電話423人、携帯電話623人。

花火大会の打ち上げ準備中に水中花火暴発、業者の男性2人重傷…福井・高浜

25日午後8時10分頃、福井県高浜町の海岸で開催された花火大会で、打ち上げ用の小型船(全長8・55メートル)内で打ち上げ準備中に水中花火が暴発した。小浜海上保安署によると、いずれも乗船していた花火業者の岐阜県大垣市の男性(67)と、愛知県弥富市の男性(56)が骨折などの重傷を負い、救急搬送された。
船は岸から約350メートルにあり、花火大会の観客にけがはなかった。同保安署が事故の原因を調べている。

「先進国でなくなってしまう」“令和の藤原氏”麻生太郎副総裁の皇室典範改正への関与にヤフコメで批判の声相次ぐ…「立法府の総意」への疑問も

「 週刊文春 」が報じた皇室典範改正をめぐる麻生太郎副総裁(85)の国会審議への影響力についての記事。麻生氏の実妹が「兄は議論に入らないでいい」と語ったことなども合わせて報じた記事について、Yahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)には、麻生氏の関与への批判や「立法府の総意」という表現に対する不信感を示す声が多数寄せられた。
ヤフコメの声
ヤフコメで多く見られたのは、麻生氏の最側近である森英介衆院議長が取りまとめた「立法府の総意」という説明への不信感である。

あるユーザーは「立法府の総意などと説明されていますが、国民の多くが愛子天皇を望んでいる現実を無視して物事を進めるのは、国民主権の観点からも納得がいきません」と投稿した。

また、「立法府の総意」という概念そのものについて「特に与党議員やその周辺が『立法府の総意』を多用するのは、『国民の意見なんか聞きませんよ』という意味に等しいように思われる」との指摘もあった。
麻生氏の関与への批判
麻生氏が85歳という高齢でありながら皇室制度の根幹に影響を及ぼしていることへの批判も見られた。
例えば「高齢の何十年も自民党の派閥の長者の私利私欲がまかり通る日本など、先進国でなくなってしまう」と厳しい見方を示したコメントも。

さらに、「身内からも疑問視されるようなやり方は到底支持できるものではありません。十分な話し合いや合意がないまま進められてしまうのは残念ですし、やはり年齢的な限界も考えて、次世代へと道を開く世代交代が必要ではないでしょうか」と麻生氏の妹の発言を踏まえて、世代交代を求める声もあった。
養子案と皇室の信頼をめぐる懸念
旧宮家からの養子案についても、さまざまな意見が寄せられている。

あるユーザーは「養子を入れるのは今回は例外って言うのが通るんだったら何でもありになる。政治的混乱の原因になるから禁止なのに、現に混乱してるじゃないの」と指摘。

皇室と国民の信頼関係の観点からは「政治的野心が絡む可能性がある養子が、天皇の地位に影響を与えることを許すべきではありません」「天皇の地位は憲法で規定されている国民の総意が、伝統よりも何よりも優先されるべきだと考えます」との意見も見られた。
また、高市首相の責任を問う声として「麻生太郎氏が裏で高市総理を操っていたとしても、高市総理の時代に、女性天皇はあり得ないという判断だったと、後世まで語り継がれます」「女性首相の高市さんが女性天皇を認めないとの思惑は禍根を残すと考えます」といったコメントもあった。
改正皇室典範の成立後もなお、国民の間で根強い疑問と不満が広がっている実態が、ヤフコメの反応から浮き彫りとなっている。
現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および7月23日(木)発売の「週刊文春」では、麻生氏の実妹との詳しいやり取りを掲載しているほか、麻生氏が国民民主党や日本維新の会などと重ねてきた“裏工作”の中身、地方の政治団体を利用した不透明な“カネ集め”の実態などについても取り上げている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年7月30日号)

「二度と起きないように」=やまゆり園で犠牲者の冥福祈る―相模原殺傷事件から10年

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から10年となった26日、多くの人が同園を訪れた。「もう二度とあのような事件が起きないように」。静かに手を合わせ、犠牲となった19人の冥福を祈った。
厳しい暑さと時折の激しい雷雨の中、慰霊碑の前に設置された献花台には、多くの花が手向けられた。
長男が重傷を負った尾野チキ子さん(84)は、夫の剛志さん(82)と共に訪れ、「今でもやまゆりの話をしない日はない。施設と一緒に歩んできた人生だと思う」と事件を振り返った。
当時から妻が同園で働いているという神奈川県厚木市の男性(47)は「あっという間に10年がたってしまった。風化させたくない」と強調。一緒に来た7歳と4歳の息子に目を向け、「偏見や差別のない子に育ってほしい」と語った。
黒岩祐治知事も献花に訪れ、「二度とあのような事件を起こさない世の中に変えていくという思いを新たにした」と話した。
事件後、現場となった建物は取り壊され、2021年に建て替えられた。同年、建立された慰霊碑には、遺族が刻銘を希望した犠牲者の名前が記されており、今月、新たに1人の名前が加わって計11人となった。 [時事通信社]