【石破茂】「今の『ショート動画政治』は非常に恐ろしい」戦後80年所感の裏話と〈石橋湛山〉の凄みを語る《小日本主義》

ジャーナリスト、東洋経済新報社社長から政治家に転身し、わずか65日間、首相を務めた石橋湛山(1884~1973)。国会演説などでたびたびその言葉を引用してきた 石破茂前首相 が語る。
◆◆◆
湛山の「小日本主義」
石橋内閣は過去3番目の短命政権でしたが、私は偶然にも、その在任中に生まれました。体調を崩した湛山に代わって岸信介が施政方針演説をした、まさにその日でした。
保阪正康さんは湛山を「最短の在任、最大の業績」と評しておられます。吉田茂のような長期政権は築けなかったけれども、吉田や、湛山の後に首相になった池田勇人といった官僚政治家にはない在野精神を、最も持っていたのが湛山ではないでしょうか。
湛山の一番の魅力は、媚びないところにあります。
満州事変の際には、他の新聞が軍部批判を控える中、湛山は東洋経済新報の記者として、「国防線は日本海にて十分」と批判的な論陣を張り続けた。戦後には、日本政府が軍需会社や民間企業に対して行っていた損害補償を打ち切るよう指示したGHQを鋭く批判した。軍部にも、権力にも、アメリカにも媚びなかった。
そして、湛山の最大の凄みは、国民にすら媚びなかったことにあります。
満州放棄などを社説で主張してきた湛山は、国民の熱狂にも警告を発し続けてきました。政府が騙した、メディアが煽ったなどと言うけれど、これに乗って熱狂したのは国民であり、国民にも責任はあると示唆していたのです。誰にも媚びない、時流にもへつらわない姿勢が、終始一貫していた。そんな人は他に見あたらない。こうなりたいものだと心底思います。
私は首相在任中、所信表明演説や施政方針演説で、湛山の言葉を引用しました。それは、自分の理想とするところが湛山であり、その精神が今の政治に欠けているものだったからです。
湛山は単に理想を掲げるのでも、精神主義に堕するのでもなかった。象徴的なのが、湛山の「小日本主義」です。軍事力を背景にした領土拡張主義を批判し、植民地を放棄して貿易立国として成長すべきという主張が「小日本主義」でした。
当時の日本政府は満州の開拓によって、増え続ける日本の人口の移動や、食料や資源の増産を試みましたが、結局は成功しなかった。国防の観点から言えば、満州は中ソの緩衝地帯とされたけれど、実際には役に立たなかった。
一方、湛山は、日本が満州や台湾、朝鮮といった植民地を手放すべきだと主張しました。それは、単なる理想論ではありません。そうすることによって、日本はその植民地の人々から圧倒的支持を得られると同時に、同じく植民地主義を推し進めているアメリカやイギリスが窮地に陥るという意図ではなかったかと思うのです。加えて、植民者と被植民地が、今の言葉でいうwin-winの関係になれない限り、その関係は長続きしない。そんな合理主義的な考え方が、湛山の小日本主義の根底にはあったのだと思います。
自分で書いたものこそ心に響く
2021年、東洋経済新報社の創立125周年を記念して、保阪さん、船橋洋一さんと私とで鼎談しました。その時にいただいたのが石橋湛山全集、全15巻でした。それだけの著作を残すのは大変なことです。
私は首相在任中、広島の平和記念式典でのあいさつの中で、被爆者で歌人の正田篠枝さんの短歌を引用しました。他にも、国連総会のスピーチではパレスチナをめぐってイスラエルを批判し、戦後80年所感では戦争を防げなかった理由を分析しました。湛山の足元にも及ばないけれど、このとき意識したのは、自分で書いたものでないと決して人の心に響かないということ。優秀な首相秘書官たちと徹底的に議論して、推敲に推敲を重ねて書きましたよ。
その点、今の「ショート動画政治」は非常に恐ろしい。
※この続きでは、 「石破構文」 と揶揄されてきたことについて石破茂氏が意見を語っています。全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年11月号に掲載されています(石破茂「 石橋湛山 国民にすら媚ひない 」)。
(石破 茂/文藝春秋 2026年11月号)

「つるはしを持った人が中にいる」ガラスを割って病院に侵入した男(56)逮捕 北海道・千歳市

北海道・千歳警察署は2026年11月3日、千歳市に住む無職の男(56)を建造物侵入の疑いで逮捕したと発表しました。
男は11月3日午後6時ごろ、千歳市桂木1丁目にある病院に、正当な理由なく侵入した疑いがもたれています。
病院の看護師から「つるはしを持った人が中にいる」と通報があり、事件が発覚しました。
警察によりますと、病院の守衛が物音に気づき、夜間出入り口に向かったところ、ドアのガラスを割って入ってきた男を発見して確保したということです。
けが人はいません。
調べに対し男は「間違いない」と容疑を認めています。
警察は動機などを調べています。

【独自】16議会で旅費上限なし海外視察 福岡や愛知、高額化傾向

16府県議会が2016年度以降の10年間、議員1人当たりの旅費総額に上限を設けずに海外視察を実施していたことが3日、共同通信の調査で分かった。視察の規模や内容に違いはあるものの、上限がある議会に比べ高額になる傾向が見られた。多額の渡航費が問題になった福岡では旅行会社と契約を結んだ後に増額する手法が常態化。愛知などは1人平均約300万円に上る事例があった。
公金から費用が支出される海外視察に対し、自治体の施策にどう生かされているのかが見えにくいとの批判は根強く、続ける場合は野放図な支出に歯止めをかけるルール作りが欠かせない。
各都道府県議会事務局に上限の有無や内容を尋ね、全てから回答を得た。8都県にも上限に関するルールがなかったが、少なくとも16年度以降は視察を行っていなかった。島根は「上限の有無を確認できない」とした。
上限があるのは宮城や静岡など22道県議会。(1)1期当たりの総額に上限を設定(2)1回ごとの視察に上限を設定―に大別され、(1)では80万~100万円とする議会が多数を占めた。

防府市で新生児とみられる男の子の遺体が海に浮かんでいるのが発見される 事件の可能性もあるとみて警察が捜査

3日午後、防府市西浦で新生児と見られる男の子の遺体が海に浮いているのが見つかりました。
警察では事件の可能性もあるとみて捜査を進めています。
新生児とみられる遺体が見つかったのは防府市西浦の西浦漁港近くの海面です。
防府警察署によりますと3日午後3時40分ごろ釣りをしていた人が海に浮いている子どもをみつけました。
通報を受けた警察が現場に駆け付け、すでに死亡していることを確認しました。
遺体は生まれてから4週間以内とみられる男の子で発見された際、服は着ていなかったということです。
遺体には目立った外傷はなく死後、数日が経過しているものとみられ、今後、司法解剖し、さらに詳しく調べることにしています。
警察では事件の可能性もあるとみて捜査を進めています。

避難所改善「国もサポート」=細野防災相が熊本視察

細野豪志防災相は3日、7月に発生した熊本地震の被災地を就任後初めて訪問した。ペットの同伴が可能な避難所や、避難者の入浴を支援している温浴施設などを視察。終了後、記者団の取材に「自治体の力の差が被災地や被災者に及ぶことがないよう、国としてもサポートしていかなければならない」と述べ、避難所の環境改善に向けた自治体への支援に改めて意欲を示した。
細野氏は視察後、熊本県庁で木村敬知事とも面会。細野氏は、木村氏から防災庁の地方機関「防災局」の県内設置を要望されたとした上で、設置場所について「全国的にしっかりカバーできる体制をつくりたい」と述べた。 [時事通信社]

大阪市の「行政オンラインシステム」で市民の個人情報漏えいか 氏名やメールアドレスなど

市民の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。 大阪市によりますと、インターネットで住民票の写しの請求や水道の使用開始・中止などの手続きができる「行政オンラインシステム」で利用者の氏名やメールアドレスなどが漏えいした可能性があるということです。 実際に情報が漏えいしたかどうかや、対象となる人数については、現在調査中です。 このシステムにメール配信サービスを提供する「アララ」が、第三者から不正アクセスを受けたことが原因で、市は2日、システムの提供事業者「TKC」から報告を受けました。 この影響で、システムでは利用者の新規登録やメールアドレスの変更などができなくなっていて、復旧の見通しは立っていません。市は、不審なメールなどに注意するよう呼びかけています。

防衛相「議論の環境づくり重要」 非核三原則巡り

小泉進次郎防衛相は3日、東京都内のシンポジウムで、年内に改定する安全保障関連3文書を巡り、核政策の基本方針「非核三原則」の見直しに関する議論の必要性を重ねて訴えた。日本周辺での中国やロシアの軍事動向を説明し「必要な安保政策について虚心坦懐に議論する環境をつくらなければならない」と強調した。
「3文書を最終的に決める中で、核の脅威を社会全体と共有する」と主張。「さまざまな制約がある中でも、現時点で最善の改定にしたい」と述べた。
原子力潜水艦の保有を巡る議論にも前向きな姿勢を示した。「コストや技術といった課題を含めてこれからどうするのか。いろいろな論点が幅広く議論されることを期待したい」と語った。

進む改正議論、護憲派が抗議の声 公布80年、各地で「憲法守れ」

日本国憲法は3日、公布から80年を迎えた。厳しさを増す安全保障環境や社会の変化を理由に高市政権は憲法改正を掲げ、国会では与党を軸に議論が進む。一方、戦争放棄をうたった9条など憲法の下で平和主義を貫くべきだとの声も根強い。各地で開かれた護憲派の集会では、参加者が「憲法守れ」「戦争反対」と抗議の声を上げた。
国会前には「改憲反対」などと記したプラカードを手に約1万4千人(主催者発表)が集まった。前沖縄県知事の玉城デニー氏は「憲法を基に戦争を絶対にさせないとの思いを大きな声にしていこう」と呼びかけた。過重な米軍基地負担や米兵らの事件がやまぬ実情も訴えた。

秋に増えるクマと列車の接触事故、ゾーニングや忌避剤散布など対策に本腰

クマの動きが活発になる秋を迎え、各鉄道会社が列車とクマとの接触事故防止対策に本腰を入れている。列車の安定輸送や作業員の安全確保が目的だ。接触事故で運休を余儀なくされるケースもあり、草刈りをしたり、忌避剤を散布したりして、事故をなくすべく知恵を絞っている。(内間木蓮、新田健)
10月中旬、福島県磐梯町のJR磐越西線落合踏切近くで作業員3人が線路脇の雑草を刈り込んでいた。JR東日本による人とクマのすみ分けを図る「ゾーニング」。作業員らは線路内の安全確認後、大人の腰ほどの高さまで伸びた草をリモコン式の草刈り機で除草。作業を進めると、少しずつ視界が開けていった。
同社は今年度から福島、仙台、山形事業本部管内でクマに特化した接触事故防止対策を始めた。ゾーニングは8月から10月にかけ、磐越西線の一部区間約3・7キロを対象に線路脇の左右3メートルの範囲を除草した。
また、4月と10月には同線中山宿―磐梯町駅間で唐辛子由来のカプサイシンを含んだ忌避剤を散布。クマを含む野生動物との接触対策のため、9月~11月は磐梯熱海―中山宿駅間と翁島―磐梯町駅間のそれぞれ一部で減速運転している。
同社によると、三つの事業本部管内の磐越西線、奥羽線、仙山線、その他の路線で2025年度に発生したクマとの接触事故は43件で、前年度の9件を大きく上回った。全体の半数超を占める28件が10月~11月に発生し、クマの動きが活発になる秋に集中していた。
福島県内では計20件(磐越西線12件、東北線4件、只見線3件、奥羽線1件)が発生。昨年10月には、磐越西線でクマとの接触事故が起き、夜間の撤去ができず終日運休することもあった。
同社仙台事業本部の松本哲朗設備部長は「対策を実施した場所で一定の効果が認められれば、対策の範囲を拡大することも検討したい」と話す。
昨年度、クマとの接触事故が増加した背景には何があるのか。クマの生態に詳しい福島大食農学類の望月翔太准教授(野生動物管理学)は、東北地方でのブナなどの凶作があるとみる。
ゾーニングには一定の効果が期待できるとし、「対策区間と非対策区間を設けるなど、後から効果を評価できる設計で行う必要がある」と指摘する。
各地で出没が相次いでいることを受け、クマ対策への意識は高まっている。
会津地域の57・4キロを走る会津鉄道会津線では、今年度(11月1日時点)2件、昨年度は3件の衝突事故が起きた。件数に目立った増減はないものの、同社の担当者は「日常的に行う線路脇の草刈りもクマ対策の意味を込めて行わなければ」と気を引き締める。
福島、宮城両県を結ぶ阿武隈急行では昨年11月、福島駅発の下り電車が乗り入れているJR東北線上でクマと衝突した。状況を見ながら各社の対応を参考に対策を検討するとしている。
福島交通飯坂線では昨年度の衝突件数はゼロだったが、駅にクマスプレーを設置し、クマへの注意を促すポスター掲示などで利用者の安全確保に努めている。
平田産ハバネロ 忌避剤の原料に
列車と野生動物の接触を防ぐために散布される忌避剤には、福島県平田村産の激辛唐辛子「ハバネロ」も活用されている。
兵庫県朝来市の農業法人「三大」では、ハバネロの辛み成分「カプサイシン」を活用した動物忌避剤を関西大学と共同開発し、販売している。東北地方をはじめ、JR各社の路線でクマやイノシシなどの対策に使われているという。
福島第一原発事故後、県内の農業復興に関心を寄せてきた三大の吉井忠大社長(51)が4年ほど前、ハバネロを使った地域おこしに取り組む「道の駅ひらた」の高野哲也駅長(65)と出会ったことがきっかけだった。
色づきや虫食いなどの理由で食用として出荷できないハバネロを買い取り、原料の一部として使っている。吉井社長は「売り物になりにくいハバネロをお金に換えることで、地域の農業の活力にもなればうれしい」と話している。

早朝、札幌ススキノの飲食店で「店グチャグチャにするぞ」「店のやつさらうぞ」22歳従業員男性を脅したか 39歳の男「店には言っていない」 と否認

11月3日、札幌市の歓楽街ススキノの飲食店で、従業員に対して「店ぐちゃぐちゃにするぞ」などと脅迫したとして39歳の男が逮捕されました。
脅迫容疑で逮捕されたのは、札幌市北区に住む自称飲食店従業員の39歳の男です。
男は、3日午前6時ごろ、札幌市中央区南4条西5丁目にある飲食店で、22歳の男性従業員に対し「店グチャグチャにするぞ」「裏でも動いているぞ」「店のやつさらうぞ」などと脅迫した疑いが持たれています。
警察によりますと、当時、店にいた人から警察に「暴力を振るわれた」と通報があり、現場に駆け付けた警察が、被害状況を確認し、その場で男を逮捕しました。
取り調べに対し39歳の男は「店には言っていない」と容疑を否認しているということです。
男は事件当時、酒を飲んでいたということで、警察は事件のいきさつや通報内容から男が暴力もふるっていなかったかどうか余罪を調べています。