木原官房長官「遺憾」、中国による岩崎元統合幕僚長に対する制裁を批判

中国が自衛隊の岩崎茂元統合幕僚長に対し、入国禁止などの制裁を科したことに関して、木原官房長官は15日午後の記者会見で「中国側が自らと異なる立場や考え方を威圧するかのような、一方的措置を日本国民に対して取ることは遺憾」だと述べ、批判しました。
自衛隊の制服組トップ・統合幕僚長を務めた経験を持つ岩崎茂氏は今年3月、台湾の内閣に相当する行政院の顧問に就任しています。
中国外務省は15日、岩崎氏に対し、中国への入国禁止や中国国内にある財産の凍結などの制裁を科すと発表しました。
理由について、「台湾独立分裂勢力と公然と結託し、中国の内政に干渉し、中国の主権と領土保全を著しく損なったため」としています。

赤坂の個室サウナ店で男女2人が倒れているのが見つかる その後死亡 警視庁が原因を捜査

きょう正午すぎ、東京・港区赤坂の個室サウナ店で男女2人が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
午後0時半ごろ、東京・港区赤坂で「右隣の建物3階でベルが鳴っている」と119番通報がありました。
警視庁によりますと、5階建ての建物の3階部分にある個室サウナの一室で30代の男女2人が倒れているのが見つかり、意識不明の重体で病院に運ばれましたが、およそ1時間半後、死亡が確認されました。
2人は、個室サウナの部屋の入り口付近に倒れていたということです。
2人に外傷はなく、建物にも焼けた跡は確認されていませんが、煙が出ていたという情報もあるということで、警視庁が原因を詳しく調べています。

伊東市長選落選の田久保真紀氏、今後は「まったくの未定」…発言めぐる一部報道を否定 今後の取材も拒否

14日投開票の静岡県伊東市長選で落選した田久保真紀前市長が15日、自身のX(旧ツイッター)を更新。落選が判明した後の自身の取材対応についての一部報道を否定した。
田久保氏はまず、「みなさま。本当にたくさんのご声援、ご支援、ありがとうございました! これだけの逆境の中でも私を信じて支えてくれたみなさんの想いに感謝しかありません。今回の選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です」と、支援への感謝を記述。
続けて「自宅の周辺にマスコミが押し寄せた為、選挙後のコメントを取りやめざるを得ませんでしたが、この後からの動画配信だけではなく、改めてまたみなさんとお話出来る場を作りたいと思っています」と、マスコミが集まったことが取材を受けなかった理由だと説明した。
そして、「この後の予定についてはまったくの未定です。何か決まりましたら、またお知らせをいたします! 本当に、本当に、ありがとうございました! 田久保眞紀」とポストした。
さらに、続けての投稿では「テレビ静岡に私が『今日は行きたくない』というコメントをしたかのような報道が出ましたが、そのようなコメントはしておりません。このような記事は大変残念です。昨晩は深夜に渡って大勢の報道が自宅付近に詰めかけた為、取材をお断りしました」と、地元テレビ局の報道を否定。
「今回の報道を受けまして、テレビ静岡からは依頼をいただいても、今後の選挙等に関する取材はお受けすることはできませんのでご了承下さい」と、取材拒否を宣言した。

上野動物園の双子パンダは来年1月下旬に中国返還…国内パンダ0頭に

東京都は15日、上野動物園で飼育している双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)を来年1月下旬に中国に返還すると発表した。最終観覧日は同25日。現在、国内で飼育されているパンダはこの2頭のみで、1972年10月にカンカン、ランランが上野に来日して以来、初めて国内にパンダが不在となる。
シャオシャオとレイレイは2021年6月23日、父リーリー、母シンシンの子どもとして生まれた。幼少期は区別のためシャオシャオの背中には緑の線が入れられ、1つのチャームポイントのようにファンには愛された。11月20日時点でシャオシャオは104・6キロ、レイレイは95・1キロにまで成長した。中国側との協定で来年2月が返還期限だった。
上野動物園では1972年のカンカン、ランラン来日以降、ホァンホァン、フェイフェイ、トントン、ユウユウ、リンリン、シュアンシュアンを飼育。リンリンが2008年4月に死に約3年のパンダ不在期間があったが、11年2月にリーリーとシンシンが来日。2頭の間に17年6月に上野で生まれたシャンシャンは23年2月21日に、リーリーとシンシンも昨年9月29日に中国へ返還された。
16日以降はこれまで自由観覧だったシャオシャオも、レイレイとともに観覧場所を複数に区切り、係員の誘導に従って1分程度で移動する方式に変更される。23日以降は事前ウェブ申込による先着順予約制(各日最大4800人)、来年1月14日以降は事前ウェブ申し込みによる抽選制(各日最大4400人)となる。

日中関係悪化の影響なしとの見方 東京都、パンダ巡る中国側の態度に

東京都は15日、上野動物園から返還するジャイアントパンダの「後継」となる新たなパンダの貸与を巡って、中国側の態度が「日中関係を受けて変わったことではない」と説明した。台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁を機に日中関係が悪化しているが、担当者は、答弁前後で交渉状況に変化はなく、影響は出ていないという見方を示した。
都側は中国側に以前から新たなパンダの貸与を希望しているが、中国側は「受け止める」という趣旨の反応にとどまっているという。【加藤昌平、遠藤龍】

東京・赤坂の個室サウナ店で火災、30代の男女2人が死亡…肩や背中にやけど

15日午後0時25分頃、東京都港区赤坂の5階建て個室サウナ店で「非常ベルが鳴っている」と110番があった。警視庁赤坂署と東京消防庁によると、3階一室にあるサウナ室の内壁などが焼け、約1時間後に消し止められた。サウナ室で利用客の30歳代の男女2人が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
同署幹部によると、2人は裸で、サウナ室の出入り口ドアに頭を向けた状態で倒れていたという。ともに肩や背中にやけどがあり、同署が詳しい出火原因や身元を調べている。
同店のホームページによると、店内にはサウナ室や水風呂、休憩スペースを備えた個室が複数ある。料金は、ビジターが120分で1万9000円から。会員には「モーニング」から「ダイヤモンド」まで5つのクラスがあり、月額料金は6万~39万円となっている。
同署によると、2人がいた個室は6~8畳ほどで、サウナ室は約2・5畳の広さだった。
現場は東京メトロ千代田線赤坂駅から南に約350メートルのビルや住宅が立ち並ぶ地域。

東京都内ではしか感染確認の0歳男児、今月1日にハノイ発成田行きのベトナム航空310便に搭乗…乗客らに注意呼びかけ

東京都内で麻疹(はしか)の感染が確認された0歳男児について、都は15日、今月1日にハノイ発成田行きのベトナム航空310便に搭乗していたと発表した。男児は生後8か月で、家族に連れられ1日午後1時20分に千葉・成田空港に到着した後、乗用車で移動した。
都の担当者は、接触した可能性がある人に対し、発熱や発疹、鼻水や目の充血などの症状が出た際には、公共交通機関の利用は控え、医療機関の指示に従って受診するよう呼びかけている。
都は順次、310便の乗客に連絡を取って健康観察をしているが、電話がつながらないケースもあり、注意喚起のため公表を決めた。男児はこのほか、2日午後2時~5時に台東区役所に滞在し、不特定多数と接触した可能性がある。

盗難車で暴走の男再逮捕=危険運転致死容疑など、氏名も公表―足立14人死傷・警視庁

東京都足立区梅島で盗難車が暴走し14人が死傷した事故で、赤信号を無視し、女性をはねて死なせたなどとして、警視庁交通捜査課は15日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、職業不詳横尾優祐容疑者(37)=同区六月=を再逮捕した。黙秘しているという。
同庁は事故当日、現場に盗難車を乗り捨て自宅に戻っていた同容疑者を窃盗容疑で逮捕。刑事責任が問えるか慎重に判断する必要があるとして氏名を非公表としていたが、通院先の意見などを踏まえ公表した。
逮捕容疑は11月24日午後0時半ごろ、足立区梅島の国道で、横断歩道を歩いていたフィリピン国籍のテスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)をはねて死亡させ、逃走した疑い。
同課によると、横尾容疑者は赤信号を無視し、時速約70キロで横断歩道に進入。直前にアクセルを踏み込んだとみられ、はねられたテスタドさんは約15メートル飛ばされた。
横尾容疑者は事故の約2時間前に足立区の自動車販売店で車を盗んだ。その後、北上して埼玉県草加市のガソリンスタンドに立ち寄るなどし、同区内に戻ったところでパトカーに見つかった。停止を求められたが応じず、赤信号を2度無視して約400メートル逃走した後、同日午後0時半ごろに事故を起こした。同容疑者はこれまでの調べに「捕まりたくなかったので逃げた」などと話している。
横断歩道でテスタドさんを最初にはねた後、歩道上を走行して男性(81)=死亡=らを次々とはねた。さらに、車道に戻ってトラックへの玉突き事故を起こすなどし、10~70代の男女12人が重軽傷を負った。 [時事通信社]

田久保真紀氏、「今日は行きたくない」…「取材拒否」巡るコメント否定 テレビ静岡、報道は「適正」

静岡県伊東市長選に落選した田久保真紀前市長は、選挙投開票日の2025年12月14日、「今日は行きたくない」として報道陣の取材に応じなかったとテレビ静岡が報じた。田久保氏はこれを受け、同日にXでこのコメントを否定。テレビ静岡に対し「今後の選挙等に関する取材はお受けすることはできません」と宣言した。
テレビ静岡は、報道の内容について「適正であると考えております」とコメントしている。
テレビ静岡に「選挙等に関する取材はお受けすることはできません」
テレビ静岡は15日0時過ぎ、元市議の杉本憲也氏が当選したとの選挙結果を伝えた。また、田久保氏について、選挙結果が判明次第報道陣の取材に応じることになっていたものの、姿を現さなかったと報じた。テレビ静岡によると、田久保氏が「きょうは行きたくない」と話していたと陣営関係者が明かしたという。
なお、田久保氏が取材に応じる意向を示していたが姿を見せなかったことは、テレビ静岡以外にも複数メディアが報じている。報道によると、田久保氏陣営には取材陣が詰めかけていたが、日付が変わってから陣営関係者を通じて取材には応じられない旨が伝えられたという。
田久保氏は15日にXで、「テレビ静岡に私が『今日は行きたくない』というコメントをしたかのような報道が出ましたが、そのようなコメントはしておりません」とテレビ静岡の報道を否定。「昨晩は深夜に渡って大勢の報道が自宅付近に詰めかけた為、取材をお断りしました」と取材に応じなかった理由に言及した。
さらに、「今回の報道を受けまして、テレビ静岡からは依頼をいただいても、今後の選挙等に関する取材はお受けすることはできませんのでご了承下さい」とした。
なお、産経新聞の報道によると、田久保氏は自宅兼カフェを選挙事務所として届け出ていたという。
テレビ静岡は15日、J-CASTニュースの取材に、「本件報道は、田久保氏の陣営関係者に取材をして確認した内容で、適正であると考えております」とコメントした。
伊東市長選は、田久保氏の失職により14日に行われた。田久保氏のほか、小野達也元市長など9人が立候補。杉本氏が初当選を果たした。

テレビ静岡に私が「今日は行きたくない」というコメントをしたかのような報道が出ましたが、そのようなコメントはしておりません。このような記事は大変残念です。 昨晩は深夜に渡って大勢の報道が自宅付近に詰めかけた為、取材をお断りしました。…

小池都知事が7分間猛反論 「東京を狙い撃ち」 政府は自治体の税収格差を是正方針

東京への一極集中に拍車をかけているとして、政府が東京とそれ以外の自治体の税収格差を問題視していることについて、東京都の小池百合子知事は定例会見の冒頭からおよそ7分間にわたり反論しました。
【画像】東京都にSNSで“謎主張”とかみついた千葉・熊谷知事
7分間ノンストップ猛反論
12日の定例会見。冒頭に記者が質問しようとすると…。
東京都 小池百合子知事

「(Q.防災についてお伺いします。先週…)ちょっと待ってください。先に私の方から。お水でも1杯飲んで」
そう言うと、渦中の問題について語り始めました。
「地方法人課税など、不合理な見直しについてです」
小池都知事が反発しているのは、政府・与党が検討している東京都の税収の一部を、他の自治体に分配する案です。
「『東京だけがもうけているぞ』というような刷り込みは、決して正しくなくて」

「『情報戦』で都合のいい数字だけ出すということは、現実を見極める力を失わせてしまう」
さらに、小池知事の発言は続き…。
「東京を狙い撃ちにして、それで気持ちが晴れるなら、それは目的が違います」

「本当に日本全体の成長を促すための議論こそが必要だと。このことをお伝えしておきたい」
批判は実に7分近くに及びました。
小池知事は以前から、人口1人あたりの一般財源額で見れば、東京都が23万8000円で、全国平均の22万9000円と変わらず「偏在は存在しない」と主張しています。
千葉県知事が小池知事を批判
これに12日、隣の熊谷俊人千葉県知事が“謎主張”だとかみつきました。
千葉県 熊谷知事のSNSから

「人口密度が高い自治体ほど様々な行政効率が良いため、人口密度が高い東京都が、全国平均の一般財源となっているという時点で、いかに突出した状況になっているかが分かるかと思います」
さらに、SNS上で出ている「都民が汗水たらして稼いだ金だ」という声に対してもこう反論しました。
「その認識は改めた方が良いですね。全国のオフィスや工場で働いている人達の成果の多くが、本社にある東京都に納められ、全国の消費者が支払った売上の多くが、本社にある東京都に納められ、都民の皆さんを潤しています」
そもそも地方財政は、行政サービスに必要な「基準財政需要額」に対して、地方の税収で足りない分を国が「地方交付税」で補てんして成り立っています。
交付税をもらっていない東京都は、税収が増えると独自に使える財源が増えますが、交付税に頼っている他の道府県は、税収が増えた分だけ交付税を減らされます。
そのため、独自の財源の格差は3.6倍になっているというのが、偏在の是正を目指す総務省の説明です。
小池知事

「(Q.3.6倍という試算結果についての考えは?)言ってみれば理論値に過ぎません。逆に都の試算によりますと、本来見込まれるべき(都に必要な)財政需要、2兆円に上るが、これが反映されていない」
小池知事は「理論値」とする理由について、昼間の人口が通勤通学などで実際は300万人を超えるところ、国の算定では72万人に抑えられていること。また、首都ならではの警察、インフラ整備、災害対策などが、計算に反映されていないことを挙げました。
「(今の制度は)自治体の税収が増えても、逆にその分交付税が減少して、相殺されてしまう。頑張った分、引かれてしまうというのは、ビジネスモデルとして、いかがなものなんでしょうかね。地方の成長をむしろ阻害する制度ではないか。これが本質だ」
(「グッド!モーニング」2025年12月15日放送分より)