2026年2月8日に投開票日を迎える衆議院議員解散総選挙の情勢調査で、立憲民主党と公明党の衆議院議員により結成された中道改革連合(中道)が大幅に議席を減らすとの結果が出て衝撃が広がっている。そんな中道が、情報をオープンにするという姿勢に疑問が残る状態で、結党大会では時代に逆行した取材対応がなされていたと、政治と選挙の取材と続けてきたライターの小川裕夫氏は指摘する。いったい何が起きていたのか、小川氏がレポートする。
* * * 1月9日23時、読売新聞オンラインに『高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に…2月上中旬に投開票の公算』と掲載され、そこから猛スピードで衆院選へのスケジュールが決まっていった。1月23日衆議院解散、1月27日公示・2月8日投開票というスケジュールは、解散から投開票日までは16日間しかなく、短期決戦ということもあって各党は慌ただしい選挙を強いられた。なぜ、そんなに急いだのか。
1月19日に首相官邸で実施した記者会見で「衆院選は政権選択選挙」と前置きした高市首相は、解散の理由を「前回の衆院選は与党が自民党・公明党という枠組みだったが、それが自民党・日本維新の会に変わった」ことを挙げた。
しかし、それは表向きの理由に過ぎない。何人かの永田町関係者に話を聞くと、高市首相の周辺は立憲・公明党が合流して新党を立ち上げる準備を進めていたことを察知していたという。これまで自民党は選挙で公明党とも協力し、公明党票に助けられてきた。公明党票は各選挙区で1万?2万あると推定される。連立解消で公明党票を失うだけではなく、対立候補に流れ込めば差し引き約4万票の差が出る。接戦区で4万票は大きい。小選挙区で軒並み競り負けるかもしれないという危機感から、新党が立ち上がる前に選挙をしてしまおうという思惑だったようだ。
立憲・公明両党は、入念に準備を整えるつもりだったが、思わぬ衆議院の解散により見切り発車ながらも中道改革連合(中道)を結成することが叶った。不十分とはいえ、自民党に対抗できる勢力が誕生したわけだ。
機先を制した中道は1月21日に決党大会を開催。これで大々的に政権交代を目指すことを世間にアピールする予定だった。しかし、中道の結党は関係者たちの想像以上に盛り上がりを欠いた。
政権交代が可能な新党が立ち上がったにも関わらず、世間の関心が集まらなかった理由はいくつかある。そもそも中道という新党ながら、実態は立憲民主党と公明党の合流に過ぎず、発表された候補予定者のラインナップも代わり映えしなかった。つまり、有権者に立憲・公明の合流新党は選挙対策でしかないという印象を与えてしまったことが大きい。
「国会記者記章がないと入れない場所」
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
「すみません、左手で打っていて変な文章に…」高市首相から届いた”日曜討論ズル休み”報道への反論メール
※本稿は、須田慎一郎氏のYouTubeチャンネル「ただいま取材中」の一部を再編集したものです。
今回、緊急で記事を出させていただいた。その理由はこの記事を、ご一読いただき、納得いただいた方には、ぜひ、広く拡散していただきたいという願いがあるからだ。
一体何かと言えば、衆議院選挙のさなかに大きな話題となり、いま大炎上中の「高市早苗総理のNHK日曜討論ドタキャン問題」だ。
発端は2月3日、週刊文春電子版が報じた記事だ。先日、高市総理がNHKの「日曜討論」を欠席したことを受け、同誌は「様々な問題を抱える中で出席を回避したのではないか」「いわゆる『ズル休み』ではないか」という趣旨の記事を掲載した。
官邸関係者が今回の事案の真相を明かしており、「放送2日前の1月30日(金曜日)時点で、高市側から選対委員長を務める小林鷹之氏に対し、代打としての出演を打診している」というコメントが紹介されている。しかし、小林氏は日曜午前10時半から京都での遊説日程が入っていたため、調整がつかなかったという内容だ。
これまでの経緯では、高市総理は日曜討論の前日、街頭演説の際に支持者から手を強く引っ張られたことで負傷したとされている。もともと関節リウマチの持病がある中で強く引っ張られたために怪我をし、翌日曜の朝に急遽治療を受けなければならなくなった。その治療を優先したためにNHKの日曜討論を欠席した、という流れであった。
しかし、週刊文春の記事はこれに異を唱えるものだ。「怪我をする前からすでに代役をアテンドしていたのだから、怪我による欠席という理由は虚偽である」というニュアンスで報じている。
では、なぜ欠席しなければならなかったのか。週刊文春の記事は、同誌が報じた旧統一教会と高市早苗総理との関係について、日曜討論の場で追及されることを避けたかったのではないか、というストーリーで書かれている。つまり、追及を逃れるために怪我を理由に「ズル休み」をしたのではないか、という指摘だ。
果たしてそれは事実なのだろうか。本当に放送の2日前に代役を依頼しようとしていたのか。もし代役を頼んでいたことが事実であれば、これまでの説明が大きく覆されることになり、これは非常に重大な問題であると私も考えた。
そこで、返信があるかは分からなかったが、昨晩の深夜、高市総理に直接メールを送り、実際のところはどうだったのかを問い合わせた。
深夜という時間帯であることに加え、多忙を極める選挙活動中であることから、返信はないだろうと考えていた。「もし返信があれば幸い」という程度の思いであった。その際、「事の真相については、X(旧Twitter)で公開されてはいかがでしょうか」という提案も添えておいた。
すると、しばらくした午前1時前、高市総理から1通の返信があった。このメールの内容について、皆様と情報を共有したいと思う。メールの文面をそのまま読み上げる。
高市総理からの返信内容は以下の通りである。
「私からは誰にも(代役を)依頼していません。選挙公示日から右手指関節が2本曲がり、腫れ上がっていたところ、木曜日(1月29日)と金曜日(1月30日)の演説会で手を強く引っ張られてアウトでした。私は関節リウマチ患者であるため、関節が弱く壊れやすい状態です。
金曜日から遊説のキャンセルを党本部に依頼していましたが、キャンセルはできないとのことで、日曜朝にようやく医務官に消炎処置とテーピングをしてもらい、午後から遊説を再開することになりました。多分、党本部がピンチヒッターとして田村憲久先生にお願いしてくれたと思います。今も毎朝、医務官に消炎処置とテーピングをしてもらいながら遊説を続けています。選挙後に病院でレントゲンを撮ります」
という返事が返ってきた。
さらに、続けて次のような回答もあった。
もともと高市総理は、NHKに出演するために遊説の出発時間を遅めに設定していた。つまり、出演することを前提にスケジュールを組んでいたのである。遊説のスタートを遅らせてまで、出演の準備を整えていたということだ。
そして、さらに次のように続けている。
とのことである。つまり、日曜の朝しか治療の機会がなかったということだ。ここまでのメールで文章は乱れていて、次の文章を読んだ時に私は何とも言えない気持ちになった。高市総理はメールの最後にこう綴っている。
もし文章がスムーズではないように感じられたとしても、それは右手が使えない状態だからである。右手が効かず、パソコンを打つことができないため、左手のみで返信を打っていたという事実が最後に明かされた。文章に多少の違和感やぎこちなさがあったのは、そのためだったのである。
週刊文春の指摘と高市総理の説明、どちらに信憑性があるのかについては、皆様ご自身に判断していただきたい。
週刊文春電子版が報じるように、旧統一教会問題を追及されたくないがために日曜討論を欠席し、「ズル休み」をしたのか。それとも、総理自身が説明するように、本当は出席するつもりで準備を進めていたのか。後者の証拠として、出演のために遊説の出発時間を遅らせていたという事実がある。
病状を心配した官房長官の判断も、相当に深刻な状態であったことを物語っている。右手で患部をかばい、不自由な左手でパソコンを打ったために文面が乱れてしまうほどの状況だ。こうした経緯を踏まえると、「治療を優先すべきだ」として代役を探したという説明に矛盾はないと私は考える。
とは言え、週刊文春側も高市、小林、田村の三氏に対して質問状を送付したはずである。それに対し、三者からは「党幹部の日々のやり取りの詳細については公表を控えたい」という旨の回答があったようだ。
そのため、あのような記事になったという経緯は理解できなくもない。しかし、形式的な質問状を送り、回答がないからといって、そのまま一方的に断定するのはいかがなものか。
本件は、場合によっては選挙結果にも大きな影響を与えかねない。さらに、高市総理の名誉を大きく傷つけることにもなりかねない事案である。そうした状況を鑑みれば、もう少し丁寧な取材があってもよかったのではないだろうか。あまりにも簡略な反論取材で済ませてしまう姿勢には疑問が残る。そもそも、週刊文春が報じた旧統一教会の問題自体、現時点ではさほど大きな問題にはなっていない。
しかし、高市総理が旧統一教会問題を非常に気にしているという文脈やストーリーで記事を繋げようとしていたのであれば、週刊文春側としては「してやったり」という思いだったのではないかと勘ぐりたくもなる。
いずれにせよ、「2日前に代役を立て、NHKの日曜討論への欠席は既に決まっていた」という指摘については、先ほど紹介した高市総理自身の説明を聞く限り、事実ではない。確かに代役を探していた形跡はあるようだが、それは総理自身が依頼したことではないということだ。結局のところ、急な欠席はできないという前提で動いていたが、最終的にそのような結果になったのが真相のようである。
今日お伝えしたこの情報は、個人的に極めて重要だと考えている。物事を正しく判断していただくためにも、いわゆる両論併記ではないが、「週刊文春の主張」と「高市総理の説明」の両方を照らし合わせ、真実が一体どこにあるのかを考えていただきたい。
現状では情報があまりにも一方的であり、場合によってはこれが選挙結果にも影響を与えかねない。そういう意味で、総理はこのように説明しているという事実を伝えたい。どちらに真実があるのか、どちらが正しいと考えるのか。一方的な情報だけで判断してはいけないと私は考えている。
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(ジャーナリスト 須田 慎一郎)
“バズり”は作られたモノ? 衆議院選挙でも広がるSNSの見えざる「拡散工作」――選挙期間中に動く不審アカウントの実態【news23】
画像や動画だけじゃない “拡散”のフェイクとは
選挙期間中のSNSには、いつも以上に多くの情報が飛び交う。候補者の発信、応援の声、批判や疑問――その中に、人工的に“作られた”広がりが紛れ込んでいることをご存じだろうか。
オンライン言論空間の分析を手がける「ジャパン・ネクサス・インテリジェンス(JNI)」の竜口七彩ヘッドアナリストは、今回の衆議院選挙に際して、不審な動きをする複数のアカウントを検知した。
「SNSでのリポストやリプライが作られている」――私たちが日々目にする「バズり」が、必ずしも自然発生的なものではない可能性があるというのだ。
「7つのアカウントが同じ文章を投稿」――協調的活動の痕跡
竜口氏が注目したのは高市総理を中傷したとある投稿。7つの異なるアカウントが全く同じ文章で返信していて、いずれも高市総理を批判するものだった。
返信のタイミングも不可解だ。1月14日の投稿に対し、2アカウントは6日後に、残る5アカウントは13日後に一斉に返信している。アイコン画像も複数のアカウント間で共通しており、プロフィールにも類似した特徴が見られた。
竜口氏は、これを「何かしらの意図をもって協調的に活動しているのではないか」と分析する。
また、この高市総理を中傷する投稿をしたアカウント自体にも不自然な点がある。これまで中国語や英語で発信していたのが、去年12月から突然日本語の投稿が増えたのだ。
「バズっているから正しい」は危険――“3つの偽”に警戒を
JNIヘッドアナリスト・竜口七彩さん 「ものによってはリポストやリプライがすべてこういった形で作られている。バズっているからといってすぐに情報に飛びつくのではなく、“作られている”ケースもあると知っておいた方がいい」
SNSと向き合う上で、偽情報には「3つの偽」があると竜口氏は警鐘を鳴らす。
▼一つ目は「コンテンツの偽」 文章の改変や、生成AIを使ったフェイク画像・動画など。 検索エンジンやAIツールでのファクトチェックが有効で、ユーザー自身で一次データを確認して、情報の正確性を見極めていくことが重要。
▼二つ目が「拡散の偽」 今回検知されたような、協調的な投稿やリポストによる“作られた拡散”。 中にはツールを使った機械的な活動もみられるため、いいね数やリポスト数に踊らされないことが重要。
▼三つ目は「文脈の偽」 例えば、過去の記事を現在の出来事であるかのように引用し、誤解を招く手法。 2023年の福島第一原発の処理水放出の際には、2012年の福島の放射線量を報じた記事を2023年に引用し、あたかも最近の放射線量と見せかけた事例があった。
JNIヘッドアナリスト・竜口七彩さん 「投稿を目にした時に、誰かに言いたくなる衝動や何かしらの不安や恐怖を感じてしまった時はかなり黄色信号。自分の感情を揺れ動かされるようなコンテンツほど、“3つの偽”を意識して情報に向き合っていただいた方がいい」
総理批判に集中する不審アカウント――背後にある狙いとは
不審なアカウントはほかにも。
2010年のアカウント開設以降ほとんど活動が確認されなかったのが今年に入ってから高市総理を批判する投稿を大量にリポストするケースや、同じハッシュタグや文章を使った政権批判の投稿が衆院選の公示日(1月27日)以降に急増したケースもある。
JNIヘッドアナリスト・竜口七彩さん 「怒りや不安に響くようなコンテンツはより多くの人たちに見られやすい。よく検知されるものは日本の総理大臣や政権に対する批判が多い傾向がある」
批判的なコンテンツを拡散する狙いについて、竜口氏は次のように分析する。
JNIヘッドアナリスト・竜口七彩さん 「自身の信条や思想に則った状態で活動する人や、最近はSNS上でコンテンツを収益化できるのでお金を儲けるために拡散する人もいる。海外でも検知されているような選挙介入や影響力工作と言われるものでいえば、日本国内の分断を煽ったり国内を不安定にする目的も考えられる」
海外アカウントが日本語で政権批判――選挙介入の可能性は?
「外国勢力による選挙介入」をめぐっては、去年7月の参院選でも介入が疑われる事例が報告された。今回の衆院選でも前述のとおり不審なアカウント活動が検知されているが、JNIの髙森雅和代表は現時点では「影響は限定的」としつつも、警戒の必要性を訴える。
JNI・髙森雅和代表 「分断を煽って混乱させて、ひいては国力を下げていくっていうことが海外でもよく報告されている。ヨーロッパやアメリカで起きているものが日本で絶対に起きないとは言えないと思うので、こういった動きを注視・警戒している」
私たちに求められる“情報との向き合い方”
情報が氾濫する時代に、私たちはどう情報と向き合えばいいのか。髙森氏は、選挙や災害時には偽情報が増える傾向があると指摘した上で、こう呼びかける。
JNI・髙森雅和代表 「SNSには自分の異なる意見をあおるような強い言説や、怒り・憎しみを煽るコンテンツがあふれている。過激なコンテンツほど、裏側の意図を持った人たちが発信してるっていう可能性があるんだということを知っておくだけで、『このままで良いのかな』とか『もう一個の情報見てみよう』」という行動に繋がる」
急激に閲覧数が増えている投稿、過激な言葉で感情を揺さぶる投稿――そうしたものに出会ったとき、一度立ち止まる習慣を持つこと。そして、“作られた広がり”である可能性を念頭に置きながら情報を吟味すること。完全に見破ることは難しい。だからこそ、「こういう事例があるっていうことを知っておくだけで心構えが違ってくる」と髙森氏は語る。
私たち一人ひとりに、今、新たな“情報リテラシー”が求められている。
自民も参政も国民民主も中道も「消費税減税」…「誰かがどこかでコントロールしているのかな?(笑)」「選挙の争点にはならない」《高市フレーン・永濱利廣氏×物価研究の権威・渡辺努東大名誉教授》
衆院選で各党が公約に掲げる「消費税減税」。家計を救う特効薬のようだが、果たして本当に国民の生活は楽になるのか。そして、国債市場が警戒する高市首相の「責任ある積極財政」の行方は――。高市早苗首相のフレーンとインフレ研究の権威による緊急対談!
(ながはまとしひろ/1971年生まれ。1995年に早稲田大学理工学部卒業後、第一生命保険入社。2005年、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2016年4月より第一生命経済研究所首席エコノミスト。)
(わたなべつとむ/1959年生まれ。1982年に東京大学経済学部経済学科卒業後、日本銀行に勤務。米ハーバード大で経済学博士号取得。東大大学院教授などを経て、現在、東大名誉教授。専門はマクロ経済学。)
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チームみらい以外、どの党も消費税減税
衆院選の選挙戦も折り返しを過ぎた。「責任ある積極財政」を掲げる高市早苗首相は、自らの悲願でもあった消費税減税を引っ提げ、選挙戦に挑んでいる。
自民が検討を加速するとして公約に盛り込んだのは「食料品の2年間消費税ゼロ」。一方、中道も恒久的な食料品消費税ゼロを打ち出した。これは本当に物価高にあえぐ国民の負担軽減に繋がるのか。
消費税減税に批判的な物価研究の第一人者、渡辺努東京大学名誉教授と、高市政権誕生後に経済財政諮問会議の民間議員となった第一生命経済研究所の首席エコノミスト、永濱利廣氏が緊急対談した。
永濱 今回の衆院選ではチームみらい以外、どの党も消費税減税を打ち出している。選挙の争点にはならないでしょうね。
渡辺 他にも争点となるべき経済対策はあると思うのですが、話題になるのは消費税減税のことばかり。誰かがどこかでコントロールしているのかな?と不思議なほどです(笑)。
永濱 有権者にとっては、毎日の買い物の中で、モノの値段が下がっているのが実感しやすい。だから選挙となると、各党が消費税減税に流されるんでしょう。
渡辺 そうですね。ただ、消費税減税で物価を抑えようとするのは「悪い積極財政」であり、間違っていると思います。消費税減税でモノの値段が下がるのは確かです。ですが、現状で食料品にかかる消費税の8%分がまるまる安くなるかというと、実はそうではないのです。
《この対談の続きは現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および2月5日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年2月12日号)
与野党、終盤戦で攻防激化 「強い経済」「首相の発言軽率」
衆院選は5日、終盤戦を迎え、与野党党首らが全体の勝敗を左右するとみる接戦区に応援に入った。高市早苗首相は佐賀県白石町で街頭演説し、積極財政を通じて「強い経済」を実現する考えを重ねて示した。中道改革連合の野田佳彦共同代表は神奈川県藤沢市で「円安で外為特会(外国為替資金特別会計)の運用もホクホク状態だ」とした首相発言や台湾有事を巡る首相の国会答弁に触れ「耐えられない言葉の軽さを感じる」と述べた。与野党の攻防は激しさを増した。
日本維新の会の藤田文武共同代表は福岡県行橋市で「停滞を突破するため、維新がアクセル役になる」と語った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、さいたま市で「建設的な(提案をする)頼れる野党として責任を果たす」と主張した。
共産党の小池晃書記局長は東京都内で「白紙委任状を自民に渡すわけにはいかない」と力を込めた。参政党の神谷宗幣代表は名古屋市で「自民の方向性を監視し、変えられる野党が必要だ」と支持を求めた。
れいわ新選組、減税日本・ゆうこく連合、日本保守、社民、チームみらいの各党も支持を訴えた。
仙台市、旧ジャニーズと連携解消 動物園のパンダ誘致巡り
仙台市は5日、東日本大震災後に目指してきたジャイアントパンダの誘致に関し、旧ジャニーズ事務所との金銭的な連携支援の枠組みを6日付で解消すると発表した。3月末が両者の覚書の期限だったが、「協議が進展していない状況を踏まえた」としている。
市は震災復興の象徴として、2011年から市内の動物園にパンダを誘致する活動を続けてきた。旧ジャニーズ事務所が支援を申し出て、12年に巨額なレンタル料や飼育費などを5年間肩代わりする方針を表明していた。
市は旧ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題は今回の判断に無関係としている。
厚労省「国内の感染リスク低い」 ニパウイルス巡り専門機関が評価
厚生労働省は5日、インド東部で感染例が確認された「ニパウイルス」について「日本国内ではウイルスを保有するコウモリの報告はなく、感染リスクは低い」とする専門機関の評価結果を発表した。致死率は40~75%とされ、流行地域への渡航者には、コウモリやブタとの接触を避け、洗っていない果物などを食べないよう呼びかけている。
オオコウモリやブタなどウイルスを保有した動物との接触や、感染動物の唾液や尿などで汚染された食物からうつる。潜伏期間は4日から14日程度とされ、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出て、急性脳炎を引き起こす恐れがある。体液や血液を通じて人から人にうつる例もある。日本での感染例は確認されていない。
れいわ・山本太郎代表が初の街頭演説 健康問題で参院議員辞職も「治して鬼退治したい」
健康問題を理由に参院議員を辞職して無期限活動休止を発表していた「れいわ新選組」の山本太郎代表(51)が5日、東京・池袋駅西口で衆院選(8日投開票)に向けた街頭演説を行った。山本氏は先月21日の会見で応援演説を含めて選挙活動に携わらないことを宣言していたが一転、40分にわたって聴衆の前で熱弁をふるった。
山本氏みたさの大観衆から拍手を受けて登場し「病気になったんですよ。血液のガンです」と強調。「仕事に殺されないでください。働き過ぎたら倒れてしまいますよ。私は早期発見でラッキーだった」とワーク・ライフ・バランスの大切さを強調しながら「治して鬼退治したい。だから、できればれいわに投票をお願いしたい」と訴えた。
さらに「自民党勝つんじゃないの声? 300議席? 冗談じゃない」と自民大勝の報道に異を唱えた。「この演説は遺言です。今後も生きますけど」との冗談を交えながら「選挙やってたんですっけ? 病気で休んでいて各地で遊んでいたんですが、冬の選挙なんで気配がない。雰囲気だけの選挙なんて、もうやめましょう」とアピールした。
演説前は陣営から「山本太郎は選挙に出ません。比例はれいわでお願いします」と異例のアナウンス。演説後は「太郎コール」が湧いたが、体調を考慮して握手などのふれあいはなく、代わりに5分ほど写真撮影タイムを設けた。記者から突然の街頭演説の理由について聞かれると「いま話した通りです」とだけ返答。体調についての問いには「治りました。うそでーす」と述べた。
山本氏は先月の会見で「多発性骨髄腫、血液のガンの一歩手前」と病状を明かし、衆院選については「一切表に出ない。ブレーキがかからなくなっちゃうから、応援演説もしません」と断言していた。
『地面師』事件で再逮捕の司法書士 少なくとも8件の土地乗っ取りに関与か 組織的な犯行とみて捜査
いわゆる「地面師」として、4億円あまりをだまし取ろうとしたとして再逮捕された大阪の司法書士の男が、少なくとも8件の土地の乗っ取りに関与していたとみられることがわかりました。
再逮捕された司法書士の松本稜平容疑者(34)と、会社員の小鹿瑞樹容疑者(33)は、去年、80代の男性が所有していた大阪市北区の土地と建物を勝手に売却し、不動産会社から4億円あまりをだまし取ろうとした疑いがもたれています。
2人は身分証を偽造して、土地の所有者になりすます「地面師」とみられていますが、捜査関係者への取材で、松本容疑者が司法書士として、大阪市内や東京都新宿区など少なくとも8件の土地や建物の所有者を変更する不正な登記手続きをしていたとみられることがわかりました。
警察は、組織的な地面師詐欺グループの犯行とみて、実態解明を進めています
世界初!ノドグロの完全養殖に成功近畿大学 海水温上昇で漁獲減り価格上昇のなか 3年後めどに飲食店に出荷計画
冬も美味しい高級魚の「ノドグロ」。近畿大学はきょう、養殖が難しかったノドグロの完全養殖に成功したと発表しました。
炭火で焼いた塩焼きに、透き通るような白身のお刺身。今、まさに旬を迎えているノドグロです。“白身のトロ”とも呼ばれる高級魚。しかし、今、ある異変が起きています。
のど黒のあくび 古井練料理長 「漁獲量が減っている。(供給が)安定しているというのは、あまり聞いたことがない」
日本海側が主な産地のノドグロ。例年、冬場は身が締まって大きなノドグロが水揚げされていましたが、今、水揚げ量が減っているのです。
背景には、気温の変化があります。海水温が上昇し、ノドグロの生息地が北上。そのため、漁場が変化し、漁獲量が減っているのです。その一方で、ノドグロを求める声は強く…。今や価格は1キロ1万円を超えることも珍しくないといいます。
この店でも、4年前は1キロ4000円から5000円で仕入れていましたが…
のど黒のあくび 古井練料理長 「1本あたりの単価は倍ぐらいの金額まで、今、跳ね上がっている状態。高止まりしている状態ではある」
ノドグロの価格高止まりに、一石を投じる研究結果が。
近畿大学水産研究所 家戸敬太郎所長 「今回、完全養殖が達成できた」
ノドグロは成長が遅く、光や音にも敏感な深海魚のため、これまで養殖は難しいとされてきました。近畿大学は今回、人工的にふ化させた稚魚を育てて、次の世代まで誕生させる完全養殖に成功したと発表しました。完全養殖の成功は世界初です。
近畿大学水産研究所 家戸敬太郎所長 「天然資源をとるのではなく、人工的に稚魚を生産して養殖していくサイクルに、この魚も仲間入りした」
3年後をめどに飲食店に出荷する計画で、ノドグロがもっと身近に食べられる日が来るかもしれません。