銀座クラブ会食の遠山清彦衆院議員、ツイッターで謝罪…「信頼を少しでも回復できるよう、懸命に努力する決意」

緊急事態宣言下で不要不急の外出自粛要請が出ている夜8時以降に東京・銀座のクラブを訪れていた公明党の遠山清彦幹事長代理が27日、自身のツイッターを更新した。
遠山氏は「お詫び この度は、私の極めて不適切な行動により、党員・支持者の皆様をはじめ、多くの方々を深く傷つけ、失望させ、そして信頼を損ねてしまい、心からお詫びを申し上げます。今後につきましては、深く反省し、信頼を少しでも回復できるよう、懸命に努力する決意です。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪をツイートした。同時に自身が謝罪する動画もアップした。
遠山氏は22日深夜までクラブに滞在したことを週刊文春の電子版で報じられ、記者団に「国民に心からおわび申し上げたい。午後11時を超える時間まではいた。切り上げて帰るべきだった」と陳謝していた。

柏崎刈羽原発7号機 安全工事未完了が判明 東電見逃しか 新潟

東京電力は27日、再稼働を目指す新潟県の柏崎刈羽原発7号機で「12日に完了した」としていた安全対策工事がまだ終わっていなかったと発表した。工事完了を説明する住民説明会を始めた直後の発覚で、社員のID不正入室問題に続く失態。再稼働の可否判断をする県や地元からも不信の声が上がり始めた。【内藤陽、井口彩】
相次ぐ失態、再稼働に不信
東電によると、安全対策工事が未完了だったのは、6、7号機コントロール建屋の機器を制御する電源盤や空調機などが置かれた部屋にある消火ガスの流出防止装置。火災発生時に消火ガスが室内に十分行きわたり、排出されないよう空調ダクトを閉じるための鉄板(ダンパー)の設置工事だった。6号機の安全対策工事として管理されていたため、東電が見逃していたとみられる。この工事について東電広報は「安全第一にできるだけ早く完了させるが、現時点で具体的な完了の見通しは立っていない」と説明した。
「本当に申し訳ありません」。未完了が発覚したこの日夜、刈羽村生涯学習センターラピカであった地域説明会で橘田昌哉・東電新潟本社代表は、ID不正入室問題と併せて陳謝した。これに先立つ同日の刈羽村議会への説明会冒頭で、橘田代表は「一部工事に未完了があった」と報告したが、詳細は明かさなかった。
度重なる東電の失態に、自治体関係者や住民からは驚きや戸惑い、東電の資質を疑問視する声が上がった。
「子どもじゃないのに、一体どうなっているんでしょう」。真貝維義・柏崎市議会議長は度重なる東電のミスにあきれ、ID問題と工事未完了についても市議会に説明するよう東電に求める考えを示した。桜井雅浩市長は「誠に残念だ。施工管理が不十分と言わざるを得ない。ID問題とあわせて、本件について詳細を速やかに報告してほしい」とのコメントを出した。
県は27日午後、東京電力の担当者を県庁に呼び、熊倉健・防災局長が説明を受けた。県原子力安全対策課によると、熊倉局長は「発電所の安全対策工事全体の信頼にも影響するものであり、極めて遺憾である」と伝え、他にも同様の事案がないか調査することと、原因を徹底究明することを要請した。
同課によると、東電から工事の未了の連絡が入ったのは27日午前。橘田代表から熊倉局長に直接電話があったという。県は経緯について問い合わせたが東電は「いま調べています」とだけ述べ、詳しい説明はないという。担当者は「なぜこうした事態が起きたのか、まずは事実確認を求めたい。ID不正入室問題が起きた直後ということもある」と話した。
再稼働に反対する「柏崎刈羽原発市民研究会」の竹内英子共同代表は、「えっ、そこ?」とあっけにとられたという。「ごく基本的な工事が軽んじられているような気がする。組織の資質・適格性にかかわる問題だ。とても原発を扱えるような組織ではない」と批判した。
可否判断、県民の声を 市民有志 3月から署名活動
県が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の可否を判断する際、住民投票や出直し知事選などで県民の声を聞くよう、花角英世知事と桜井甚一県議会議長に求める署名を、市民有志が3月に始める。
呼びかけ人は、東北電力巻原発の建設を住民投票で否決し、撤回させた旧巻町(現新潟市西蒲区)の笹口孝明元町長(72)ら7人。
花角知事は2018年の知事選で、再稼働に関し「県民に信を問う」と訴えて初当選したが、現在はその方法を「決めていない」とする。有志は、知事や県議の判断だけでは県民の民意を反映できないと訴え、夏ごろまで街頭やネットで署名を集める。県の検証委員会に県民の声を反映させる工夫も求める。
27日記者会見した笹口さんは「巻町では、原発ができれば一人一人の将来に影響があるのだと皆が受け止め、自分たちの将来を自分たちで決めることができた。政治家にとって一番大切なのは約束を守ることだ」と話した。【井口彩】

大阪「サムハラ神社」70歳エロ禰宜が神具で…30代女性を“ツンツン”の手口

「願いをかなえてもらいたい」という女性の心理に付け込み、神具で胸や尻をツンツンしていたというからとんでもないエロ禰宜だ。

祈願のため、「大阪屈指のパワースポット」として知られる「サムハラ神社」(大阪市西区)を訪れた30代の女性にわいせつな行為をしたとして、神職の川端孝和容疑者(70)が25日、準強制わいせつの疑いで府警西署に逮捕された。

昨年12月下旬、川端容疑者は女性を神社本殿に招き入れ、白い短冊の「大麻」と鈴の付いた「神楽鈴」を手にして祈祷を始めた。川端容疑者は祈りを唱えながら振りかざした神具で女性の胸や尻をツンツンし、神具を握りしめたまま拳をグイグイ胸や尻に押し当てた。さらに川端容疑者は神具から手を放すと、素手で胸や尻をタッチした。本殿には川端容疑者と女性の2人しかおらず、外から室内の奥までは間にガラス戸があり、はっきり見えなかった。

「女性はおかしいなと思っとったんやが、祈祷してもらっとったため、そういうことなんかもと抵抗でけへんかったそうや。終わってから友人に『こんなことがあったんやけど』いうて状況を説明したら、『そら、おかしいで』と言われたため、警察に相談に来た。そしたら今年1月上旬にも、同じような被害に遭うたいう別の30代女性が現れた。その女性も友人に被害を訴え、警察に被害届を出しに来たんや」(捜査事情通)

川端容疑者は調べに対し、「わいせつ行為をするつもりでやったわけではない。祈祷の一環やった」と、トボけているという。

鳥居から本殿まで約15メートルという小さな神社に多くの人が集まるようになったのは、約7~8年前。入手困難な「お守りの指輪」の存在が知られるようになったことがきっかけだった。参拝者に授与されてきた厄よけの「御神環」(お守り指輪)の内側には「災難から身を守る」という意味の「サムハラ」の文字が神字で刻まれている。御神環は数に限りがあり、サイズが合わないと受け取ることができないため、SNSなどで話題に。フリマアプリでは1個数万円から10万円で出品されるほど人気だった。転売が相次いだため、現在、授与は中止されている。

そんな神社で神のご加護に賜ろうと、祈願に来た女性が抵抗できないことをいいことに祈祷料まで取って体をもてあそんでいたのだから、女性の純粋な気持ちを踏みにじる行為だ。それにしても大麻や神楽鈴といった神を祭る神聖な道具をこんなふうに使って、バチは当たらないのか。

体調心配な菅首相に別の異変…“鉄壁のガースーヘア”にも綻びが

菅首相の国会答弁に覇気がない。今に始まったことではないが、声はかすれ、せき込むこともある。25日の衆院予算委では野党議員に「ご体調はいかがか」と心配される場面もあった。

菅首相は「喉が痛くて声が出ないだけで、至って大丈夫」と釈明。その後の自民党役員会では「喉は少し痛むが、内臓は健康です」などと話していたという。

25日の会見で加藤官房長官は菅首相の体調について、「官邸の医務官とも随時相談し必要な薬を服用している」「必要な検査をしている」と説明。26日も「必要な検査にPCR検査は含まれるのか」との質問が出たが、岡田官房副長官は具体的な言及を避け、「喉に痛みがあり、せきも出る。それ以外は体調に異常はなく、公務に支障はない。必要な検査はしている」と従来の説明を繰り返した。

自民党議員の間では、別の“異変”も話題になっている。予算委を見た若手議員が言う。

「答弁席で総理が下を向くたび、頭頂部が気になってしまう。どんなに動いても一糸乱れないヘアスタイルは、官房長官時代の答弁と同様に“鉄壁の守り”といわれていましたが、急に“薄く”なったように見える。以前は高い位置からの予算委中継でも地肌が透けて見えるようなことはなかったのに……。支持率下落が止まらず、『ストレスで抜け毛が増えたのでは?』と心配する声が党内で上がっています」

■高級店で4週間ごとに散発

首相動静を見ると、菅首相は16日にザ・キャピトルホテル東急内の「カージュラジャ ティアド」で散髪。約70分間の「ヘアカット ベーシックコース」はシャンプー、カット、ひげそりでビジター価格1万4520円という超高級店だ。

菅首相は就任以来、きっちり4週間ごとにここを訪れて、ビシッと頭髪を整えている。その鉄壁スタイルに綻びが生じるほどストレスがたまっているのか。

「#菅首相の辞職を求めます」「#菅義偉に殺される」など、SNS上には毎日のように批判的なハッシュタグが拡散。ネット世論を気にしてか、予算委開始直前の日曜日には、SNSの活用に詳しい山田太郎参院議員を公邸に呼び、効果的な情報発信のレクチャーを受けたことがニュースになった。「熱量がなければ拡散しない」と言われた菅首相は「よく分かった」と応じたというが、いまだ予算委の答弁に熱量は感じられない。やはり体調が心配だ。

神社屋根の銅板盗む 3県115社被害、容疑者4人逮捕 茨城県警

茨城や千葉、栃木3県の神社115社から屋根の銅板を盗むなどしたとして、茨城県警竜ケ崎署は27日までに、千葉県柏市の建設作業員(26)ら男4人を窃盗などの容疑で逮捕、送検したと発表した。被害総額は約5910万円で、4人は容疑を認めているという。
逮捕容疑は、4人は、2019年1月~20年10月にかけて、3県で神社の屋根の銅板や道路上などに設置された消防ホースのノズルなどを盗んだとしている。同署によると、農村地帯にある無人の神社を選び、壁をよじ登るなどして屋根に上がると力ずくで銅板を引きはがしていたという。金属は売却し、遊興費に充てていたとみられる。【森永亨、庭木茂視】

「もっと受け入れろ」と苦情も コロナ患者受け入れホテルはいま

宇都宮市中心部にある「ホテル丸治」(福田治雄社長)。2020年5月、新型コロナウイルスに感染した軽症や無症状の人が療養する栃木県内初の受け入れ先になった。療養者は今どのように暮らし、従業員はどう対応しているのか。【渡辺佳奈子】
1泊の人もいれば2週間の人も
ホテルの総部屋数は123。そのうち111部屋を宿泊療養に充て、一般客は受け入れていない。昨年11月までに延べ9人、県内での感染者が急増した12月に延べ120人、今年は1月27日現在で延べ約260人が療養に使った。現在50人の療養者が宿泊。当初は無症状者が中心だったが、今は軽症者を軸に受け入れている。
ホテル療養には保健所と医師の判断が必要だ。入院期間を含めて10日間を目安とし、陰性が確認されるまで滞在する。1泊で出られる人もいれば2週間ほどの人もいる。症状が悪化して病院に運ばれた人もいたという。
療養者が少なかった頃はホテル退出後に2週間待って全フロアを消毒し、スタッフが部屋を清掃するという手順だった。現在は、その倍の療養者を受け入れなければならない状況で、退室翌日に消毒と清掃を行っている。
「もっと受け入れろ」苦情も
収容数がピークを迎えたのは1月中旬。80部屋ほどが埋まった時には「圧迫感」があった。「空室があるなら、もっと受け入れろ!」。そんな苦情も来た。「普段の営業とは違い、宿泊療養は特別なこと」と福田治久専務(47)は言う。
3階宴会場を倉庫に、客室を看護師や県職員らの宿泊部屋に、4~6階の客室を宿泊療養者専用フロアにした。療養者は自室の清掃やベットメイクを自分で行う。日中は、自分がいるフロアだけなら午後8時までは部屋を出られる。フロアには燃やせるプラスチック製ゴミ箱が用意されている。防護服を着た県職員がゴミ箱ごとビニール袋に包んで処分する。ホテルを抜け出そうとする人を警備員が止めたこともある。
楽しみは食事
療養者はホテルから出られない。テレビやインターネットを見たり、読書をしたり。唯一の楽しみは食事だ。ある日の献立(弁当)は、朝食がアジのみそ付け焼き▽たまご焼き▽ソーセージ▽煮物▽フルーツ。昼食はポークソテー▽塩こうじきんぴら▽ごはん▽香の物。夕食がフライ盛り合わせ▽梅ごぼうあえ、お吸い物▽ごはん▽オペラケーキといった具合。それぞれ午前7時、午前11時半、午後6時に、部屋の前に置かれた椅子の上に個別に配られる。療養者にはアレルギーを持つ人もいる。取材した27日は、50個用意された弁当のうち6個がアレルギーや個々の好みに対応していた。
福田専務は言う。「心身ともに、つらくて厳しい状況である療養者が、少しでも心穏やかに過ごせるかを考えていきたい」
県南の施設と計200部屋 県央と県北にも新設準備
県によると、無症状や軽症者を受け入れる県内の宿泊療養施設はホテル丸治と県南地域の施設の計2カ所で、約200部屋が用意されている。福田富一知事は「原則、自宅療養は避けたい」との認識を示し、県は2月をめどに、県央と県北地域に各1カ所ずつ施設を新設する準備を進めている。
施設で療養している感染者は27日現在で77人(累計502人)。感染拡大の「第3波」の11月下旬ごろから徐々に増え始めた。
一方、入院者は入院予定を含めて162人で、入院調整中の自宅療養者は408人。高齢者施設などでは、入居者が感染した場合には施設内で療養することもあり、施設等療養者数は149人だという。【李舜】

「これが緊急事態宣言?」帰国した女性が愕然とした日本人の意識の低さ

「緊急事態宣言」が首都圏に出されてから10日以上が経った。行動制限をしても、依然として感染者数が減る気配は乏しい。
加えて、英国由来の新型コロナウイルス変異種の感染者が静岡県内で確認された。宣言発出に伴い入国者の水際対策は強化されたが、変異種ウイルスはすでに日本国内のあちこちに広がっているという見方もあり、「水漏れ」は今もなお続いているようだ。
日本がいつまで経っても抜本的な対策が取れないのはなぜなのか。一時帰国した在外日本人の体験談を追いながら、問題を挙げてみたい。
今回話を聞いたのは、90歳を超える両親の介護のためにオーストラリアから一時帰国したK子さん(50代女性)。日本人も多く住む同国東海岸のクイーンズランド州に居を構え、現地での暮らしは20年を超えている。
K子さんのように、強力な感染対策を打ち出している国からの帰国者の目には、日本人が日常的に行っているコロナ対策は「予防意識が低い」と映るという。
「スーパーのレジの列など『距離を取れ』とマークが記されたところではしっかり守っているのに、他のところでは全然お構いなし。人との距離を取るのは他人からの感染を防ぐため、というソーシャル・ディスタンスの意義なんてまるで理解してないように見えますね」
感染力が従来よりも1.7倍強いといわれる変異種が市中に広がりつつある中、果たしてわれわれは現状の方法を漫然と続けていてもいいのだろうか?
K子さんが住むオーストラリアは厳しい規制を敷いているおかげで、世界でも有数の「コロナ抑制国」と認知されている。直近の米ジョンズ・ホプキンス大の資料によると、オーストラリアの人口100万人当たりの感染者数は1000人強と、これまでに1000万件以上のスクリーニングテストの実数が分かる国の中では、封じ込めに成功したとされる中国に次いで感染者の割合が少ない。
ちなみに日本は100万人当たり2900人超という数字が出ているが、テストの実数は豪州の半分程度の650万回にとどまっている。
現状、日本に入国した帰国者らはPCR検査を行ったのち、「自主隔離」を求められている。しかし、広く報じられているように強制力に欠けるため、買い物に出かけたり、飲食店でご飯を食べに行ったりしても、罰する方法が曖昧という状況が続いている。その上、日本では、一般市民がお互いに距離を取り合うことなく、コロナ禍前と同じように街を行き交っている。
豪州でソーシャル・ディスタンスの習慣を身体に覚え込まされてきたK子さんは「日本に着いて、怖くて外に出られなかった」と語る。現地では、街行く人々がまるで全員がコロナに感染しているかの如(ごと)く、他人とはきちんと2メートルの距離を取って行動してくれるそうだが、日本ではそうした配慮をする人は皆無だ。
「自主隔離のため、羽田空港から実家に直行したんですが、着いてまもなく、私の帰国を知った近所の人が次々にやってきたんです。私がウイルスを持ち込んでいるかもしれないのに、全然そんなことはお構いなしで『お疲れさま』と果物やお菓子を持ってきたのには驚きました」
「医療機関からは、『お父さんに付き添ってうちの病院に来てほしい』と電話がかかってきました。『帰国したばかりで、外出できない』と説明しても『気にせず当院にお越しください』と言われたのはとてもショックでした」
「PCR検査では陰性だったものの、今は陽性かもしれないのに、混んでいる街に入り込んでしまった」「街では誰も『私との距離』を取ってくれない。誰かにうつしてしまったのでは?」K子さんは外出するたびに後悔にさいなまれたという。
両親の世話を続けながら14日間の「自主隔離」期間を無事に終えたK子さんは、ようやく父親を連れて外出することになった。しかし、行く先々で「日本の社会におけるコロナ予防意識の低さ」を痛感したという。
一番ひどいと感じたのは、近所のクリニックの待合室だった。
「患者さんたちがコロナ禍の前と同じように隙間なく並べられた椅子に座っておとなしく診察を待っているんです。私もそこで父と並んで座っていましたが、感染対策として消毒液が置いてあるぐらい。予約制にして待つ人を減らすとか、なにかできそうなものなのに……。自分たちは大丈夫って確信しているんでしょうね」
では、オーストラリアの感染対策はどうなっているのか。K子さんは「行政からの予防のための指示、徹底が明確なんです。日本の緊急事態宣言のように政府が都道府県別の対策を決めるのではなく、各州の政府が権限を持って対策に当たる」と説明する。
具体的には、「レストランは何平方メートルごとに顧客何人までと、具体数値で指示」「スーパーへの入場人数は、面積から算出された制限」などがあるという。K子さんが暮らすクイーンズランド州では、以下のような厳格な規制が出されたこともある。
こうした施策を重ねることで「仮に周りに陽性者がいても、市中感染の確率は大幅に下がる」というわけだ。実際に同州では感染の抑制に成功したとの判断から、1月22日以降、感染対策の緩和がアナウンスされている。
K子さんが日本に滞在中、1都3県を対象とした「緊急事態宣言」が発出された。ただ、宣言が発動されるまでの経過はK子さんにとって、とてもまどろっこしいものに見えた。「宣言をやる、と言ってから実際に施行されるまで数日置いた上、指示内容が何ともゆるいのが気になりました」と語る。
「(クイーンズランド州州都の)ブリスベンで英国由来変異種の感染者1人が見つかったのですが、その数時間後には州首相が緊急事態宣言を導入。事実上の外出禁止を打ち出し、3日間だけ全力でこれを守ろう、と呼び掛けたんです。即断即決、かつ施行期間が短いのは市民に理解を得られやすい」 「緊急事態宣言は緊急な時に発令するものなのに、日本ではそうした緊張感が国民の間にまるで伝わらないのがヘンですよね」
政府は緊急事態宣言に伴い、日本人とごく一部の外国国籍者を除く外国人の新規入国を一時停止している。
日本への入国が認められた人は、搭乗前の72時間以内に取った陰性証明書の持参が求められるほか、「自宅などでの待機」「空港からの帰宅時などを含めた隔離期間中は公共交通機関の不使用」といった感染防止策を14日間守るとした「誓約書」の提出が求められている。
変異種が広がっている英国と南アフリカからの帰国者には、こうした条件に加え、さらに3日間の検疫期間が設けられており、検疫所が指定する空港近くのホテルでの滞在が求められる。
しかし、この「誓約書」にはツッコミどころが満載だ。
加藤勝信官房長官は1月14日の定例会見で、防止策に違反した場合には、感染防止の観点から「氏名などを公表することがありえる」と説明した。これには根拠となる法律がないが、「行政上の合理的な目的がある」として許容されると述べている。
だが、「公表に至るまでの経過を見た上で、個別に判断する」とも話しており、基準が必ずしも一定ではない。また、名前を公表することで「ネット上などで特定されたら、きっとその本人が困るに違いない」といった考えも見え隠れする。明確なルールを設けないまま自主規制を暗に促す内容で、なんともすっきりしない。
変異種が最初に発生した国とされる英国と南アフリカからの入国者に対する「3日間の検疫所での滞在」について、外務省は「検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る。)での待機を求めた上で、入国後3日目において、改めて検査を求める(1月13日付通達)」と記している。
これに加えて、田村憲久厚生労働相は「英国や南アフリカなどから入国する人に対しては、国直営のフォローアップセンターを作り、1日1回LINEや電話などで健康確認をすることを考えている」とし、専従者を置いて帰国者の健康観察や行動確認を強化する方針を示している(NHK、1月19日)。
このように、国は入国者からの変異種拡散防止策を取ろうとしていることがうかがえる。しかし、3日間の待機についてはお願いなのか強制なのかあいまいなまま。
また、厚労相の発言は「3日間だけ過ごせば自宅等に帰ってよい」とも読み取れる。つまり、他国で実施されているような「入国者を一定期間止めおく」といった手段で拡散を防ごうという考えは、この期に至ってもまだないようだ。
変異種による感染者が見つかった静岡県はその翌日、県独自の「感染拡大緊急警報」を発令した。県民へ注意を改めて促したものの、やはり「自粛と対策の徹底」を繰り返すのが限界で、わずか数時間の予告で市中ロックダウンを図ったブリスベンとは対策がかなり異なる。政府は「水際対策に漏れがある」と認めた上で、さらなる拡散を緊急的に止める手段を打つべきではないか。
これまで日本では、「隔離措置は私権の制限につながるため無理」と解釈されてきた。しかし、現状を見る限り、変異種発生国からの帰国者かつ3日間という限られたものでこそあれ、「事実上の隔離措置」が導入されたことは疑いがない。
「要請なのか強制なのか」といった議論を飛び越えてパンドラの箱を開けてしまったのならば、いっそのことお願いベースの隔離をやめ、14日間は強制的に隔離措置を取るしかないのではないか。
筆者自身も英国に住む在外邦人として、基準があいまいなまま氏名を公表されるというリスクを抱えたくはない。「帰宅を含め、14日間は公共交通機関を使えない」という無理難題も、隔離対象を広げることで問題の解決につながる。
完全な鎖国をしない限り、外国からは今も人が日本へと入ってきている。関係当局の現実的な対応に期待したい。
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(ジャーナリスト さかい もとみ)

日本海側中心に大雪の恐れ 30日にかけ荒れた天気

気象庁は28日、発達する低気圧や強い冬型の気圧配置の影響で、西日本から北日本で30日にかけて大荒れの天気となり、日本海側を中心に大雪となる恐れがあるとして、暴風雪や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。吹きだまりによる交通障害や雪崩などにも注意が必要としている。
気象庁によると、29日にかけて低気圧が急速に発達しながら北日本に進む見込み。30日にかけては日本上空に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる。
29日午前6時までの24時間予想降雪量は、いずれも多い地域で北海道30センチ、北陸25センチ、東北20センチなどを見込む。

コロナ禍、両親の不和、性自認… 悩む子どもの「心の声」、投稿欄に月800件

18歳以下の専用相談電話を運営するNPO法人チャイルドライン支援センター(事務局・東京)が、新型コロナウイルス対策で縮小を余儀なくされた相談電話の代わりに、子どもたちが匿名で思いを自由に書く投稿欄をホームページに設けたところ、毎月約800件の書き込みが寄せられている。コロナ禍で抱えるストレス、両親の不和、友達との関係、LGBTなど性的少数者の悩み……。ホームページ上で公開されている投稿からは、人知れず苦しむ子どもたちの「心の声」が伝わってくる。
「コロナでお父さんの給料減った」
「私の親は夜中に夫婦喧嘩(げんか)をします。お父さんが怒鳴って、お母さんが泣いて、私は部屋にこもって、怖くて泣いています。どうすれば仲良くなるのかな……」
「大切な友達が虐待にあっています。私に何ができるでしょうか。ただひたすらに、話を聞き、寄り添い、精神的な面を懸命に癒やそうと努めることしかできないのでしょうか」
これらは、チャイルドラインがホームページ上で「みんなのつぶやき」と題して紹介している投稿の一部だ。コロナ禍の生活で抱える不満や悩みを打ち明ける子どもたちも多い。
「部活の大会とか文化祭とかないんなら高校どうでも良くない?」
「コロナでお父さんのお給料が減った。来年受験生だから苦手な数学を勉強したいのにお金がないから我慢して親に言えない」
前回の緊急事態宣言で電話相談縮小「思いを吐き出せる仕組みを」
子どもたちの投稿欄「つぶやく」が誕生したのは2020年6月末。きっかけは前回の緊急事態宣言だ。
チャイルドラインは毎日午後4~9時、全国68の実施団体が連携して子どもたちからの電話を受けているが、宣言発令でボランティアスタッフが集まることによる感染リスク対策を迫られた。このため15~20団体が一時的に活動を休止・縮小。電話の回線数は普段の3割程度に絞らざるを得ず、電話がつながりにくい状況が生じた。
「電話で声を受け止めきれない中、子どもたちが思いを吐き出せる仕組みを作りたい」と考え、始めたのが匿名の投稿欄だった。投稿に際し年齢を書いたり性別を選んだりする欄はあるが、回答は任意。書き込んだ内容は年齢と性別は伏せた上で、できるだけホームページで紹介するが、「公開しない」を選ぶこともできる。
書き込みは30字程度の短いものもあれば、800字超の長文も。体と心の性が一致せず思い悩む子どもからの投稿も目立つ。
「男になりたいと思うことはおかしいことでしょうか。女が俺と言うのはおかしいでしょうか。女を好きになってはいけないのでしょうか」
投稿欄の開設から半年以上たった今も1日あたり30件程度の書き込みがある。電話と違ってボランティアの受け答えがなく、返信もないのに、子どもたちはなぜ思いをつづるのか。
「吐き出すことが気持ちの整理につながる」
チャイルドライン支援センターの向井晶子事務局長は「ツイッターやインスタグラムなど自分の意見を書き込む場は増えているが、『つぶやく』では素性を明かす必要も相手の反応を気にする必要もない。考えを文章にして吐き出すことが気持ちの整理につながっているのだと思う」と語る。
実際、「こういうふうに誰かに話すことで少しは気分転換になることに気がついて、ここにつぶやいてみた」という書き込みもある。公開された投稿を読み、他の子どもたちと思いを共有できる効果も大きいようだ。
「ここにはたくさんのLGBTの人がいて、皆苦しんでるんだって思ったら、仲間がいたみたいになってすこしうれしかった」
教育評論家の尾木直樹さんは「誰かがつながって受け止めてくれたということ自体が、子どもたちの安心材料になっている」とし、対等な立場で悩みを共有し、癒やしや励ましを得る「ピアカウンセリング」の効果を期待できると指摘。また「公開の書き込みは大人にとっても、子どもの理解を深め、寄り添う参考となるのではないか」と話した。
チャイルドライン支援センターは、公開する投稿を定期的に更新している。【青木絵美】
ホームページで紹介された「つぶやき」の例
◆家族関係
「何で母は相談しても説教しかしないんだろう。私は説教が欲しいんじゃなくて共感が欲しい」
「仕事終わってから家事をやってすごく疲れてるの十分分かってるつもり。分かってるけど聞いてほしい。『疲れたから後にして』って言われて結局いつまでも聞いてくれなくて、適当に相づちされて。少しでもいいからちゃんと話聞いて」
「親が毎日ため息をつく。私のせいでストレスがたまっているのかとつらくなる。いい子じゃなくてごめんなさい」
「私の両親は最近ずっと仲が悪いんです。けんかが絶えません。2人の悪口を聞いていますが、すごくストレスたまるんです。なんだか生きてる意味が分からなくなったり、いっそ家出してしまおうって思ったりして、毎日憂鬱です。私はどうすればいいんでしょうか? 私は生きていていいんでしょうか?」
◆友人関係
「私はいつも友達の悩み事を聞く側で、自分の悩み事は言えません。しんどいです。私が生きてる理由ってあるのかな」
「いつも、誰かのために笑うのがつかれた。面白くないのに、うれしくないのに、笑うのも少し嫌だ。笑うのは、自分が好きな時がいい。誰か一人でもいいから、この悩みを打ち明けたい」
◆勉強
「なんで成績表があるの? 先生だけが正しいわけじゃないのに! 先生から見たら△でも、自分ではがんばろうとしてることだってあるのに」
「テストで悪い点を取っても怒られない。でも、いい点を取っても褒めてはくれない。頑張ったね。すごいじゃん。そんな一言でいいのに。この一言で私は救われるのに。お願いだから誰か私を褒めて」
◆LGBTなど
「僕は性同一性障害の疑いがあります。親には言っていないですが。スカートなんかはかずに、ズボンをはいて、髪の毛を短く切って、胸なんていらない。学校でも言えないし、どうしたらいいんでしょうか」
「自分の性に悩まされています。母親に言うと『あんたは女』『女は女だから』と言われます。無理に理解しろとかは言わないから。認識してほしい。『そういう人もいるんだ』ってことを」
◆新型コロナウイルス
「いとこがコロナウイルスになって私も検査した。陰性だったけど2週間ガッコウに行けない。もう少しで行けるんだけどみんなの反応が怖くて行きたくない。誰も信用できないよ」
「子供はみんな遊びに行くの我慢しているのに、なんで大人は飲み会に行くの? ストレス発散? 子供の方がたまってるに決まってるじゃん。休みが多かったから勉強しろ。今年は遊びに行くな。修学旅行は無し。本当にヤダ」
不安や悩みの主な相談窓口
チャイルドライン支援センター(18歳以下対象)
0120・99・7777(毎日午後4~9時)
木・金と第3土曜の同時間はチャットでも対応
「つぶやく」の投稿欄
よりそいホットライン
0120・279・338
(岩手、宮城、福島は0120・279・226)
生きづらびっと
https://yorisoi-chat.jp/
自殺予防いのちの電話
0120・783・556
BONDプロジェクト
(10~20代の女性向け、LINEで受け付け)

「30億円相当」4キロのルビー原石が消えた?…「2人組の男逃走」110番、銀座が騒然

都心の繁華街・銀座で27日、「30億円相当」というルビーの原石の盗難騒ぎがあった。商談中のトラブルとみられ、ルビーも見つかったため警視庁築地署が事件性はないと判断したが、高級ブティックなどが並ぶ一帯には規制線が張られ、周辺は一時、騒然とした雰囲気に包まれた。
築地署幹部によると、この日正午頃、中央区銀座の貸事務所から、男性の声で「30億円相当の4キロのルビーの原石が盗まれた」と110番があった。男性が通報時に「20~30歳代の2人組の男が逃走した」などと説明したため、築地署は窃盗事件の可能性があるとみて捜査に乗り出した。
だが、その後の調べで、ルビーは男性が約1年前に販売を委託されたもので、返却を求めて事務所を訪れていた持ち主の女性が、男性が席を外した間にジュラルミンケースに入れて立ち去ったことが判明。女性も見つかったという。築地署はルビーの返却を巡ってトラブルがあったとみている。