元交際相手の村長を脅迫、45歳の女「旦那はあなたを潰す」

かつて交際していた岡山県西粟倉村の青木秀樹村長(66)から現金を脅し取ろうとしたとして、美作署は21日、神奈川県藤沢市、無職の女(45)を恐喝未遂容疑で逮捕した。女は「脅すようなことは言っていない」と否認している。
発表などによると、女は昨年10月、交際相手だった青木村長を「マンションの部屋代として毎月10万円を払わなければ、旦那はあなたを潰す」などと脅し、現金を脅し取ろうとした疑い。
青木村長を巡っては東京方面への出張の際に、公務と無関係の人物と同伴し、その旅費などを公費で賄っているとの情報が村議に寄せられていた。3月の臨時議会で問題を指摘された青木村長は、不適切な行為は否定したうえで、「村民らに心配をかけた」と陳謝。その後、同署に被害届を出していた。
青木村長は読売新聞の取材に「捜査中で、事件に関するコメントを差し控える」と語り、進退については「村政とは関係ない話。途中で投げ出すことはしたくない。任期は全うする」とした。

緊急事態宣言「バタバタ感」=立憲・安住氏、政府を批判

立憲民主党の安住淳国対委員長は23日、東京など4都府県を対象にした新型コロナウイルス感染抑止のための緊急事態宣言発令に関し、「経済支援策がきょうに至っても決まらない。バタバタ感が否めない」と政府の対応の遅れを批判した。休業や時短要請を受け入れた店舗への協力金についても「大規模店に休業要請する場合、かなりの支援をしないと大変なことになる。経営者は立ちくらみする」と指摘した。国会内で記者団に語った。
[時事通信社]

アイドル脱退「違約金」訴訟、「死のうと思った」「感謝もある」元メンバーが会見で語った本音

「いろいろな人から被害者的な目で見られたり、かわいそうと言われることが多いが、自分を被害者と思っていない。今回の会見や、過度なスケジュールなど思い出すだけでも、死のうとすら思ったぐらいの重かった記憶が蘇るけれど、活動を通して出会えた人や経験があるからこそ、大人になれた部分はすごくあったと思う」 アイドルユニット・ブレイクスルーの元メンバー、新澤典将さんは4月21日、都内で開いた記者会見でこのように話した。(ライター・玖保樹鈴) ●「適応障害と診断された」 新澤さんは2019年1月、事務所と契約した際、『メンバーの承諾なく脱退し、またはグループを解散させてはならない』『1つの違反につき違約金200万円を支払わなくてはならない』と書かれた「専属マネジメント契約書」にサインした。 しかし、歩合制とされていた給料が固定給だったことや、事務所の実質的な代表者から「ほかのアーティストの曲を真似た曲を作り、オリジナルとして披露しよう」などと、想定していない方向への提案をされたことで、体力的にも精神的にも限界がきた。 新澤さんは2019年12月、適応障害と診断されて、2020年7月に「脱退したい」と伝えたところ、事務所側は「みんなそれなりに病気はある。辞めるならば3年間いるのか、お金払って辞めるのかのどちらかの選択肢しかない」と宣告したという。 ●「最初から最後まで赤字だった」 新澤さんが2020年8月、弁護士を通じて契約解除の内容証明を送ったところ、事務所から、ライブやリハーサルの無断欠席4回と無断脱退の5件、合計1000万円の違約金から未払い給料の11万円を相殺した989万円を求める訴訟を起こされた。 この日の記者会見では、新澤さんの代理人をつとめる河西邦剛弁護士が、これまでの経緯を説明した。そして、心身ともに限界だと訴える新澤さんに対して、事務所の実質的代表が発言した内容の録音データも公開された。 「医者の診断でステージ立てる立たれへんて医者って俺はそんなそこまでジャッジできへんと思ってんねや。そこまでやってくんのなら、俺弁護士立てて本気でいくで。冗談ぬきで」 「いやいや、みんなそれなりに病気やったやん。みんなそれなりに病気あるて」 「もう立たれへんねやったら、立ったままおったら? 別にパフォーマンスしなくてもいいから。うん。後ろのほうにおったらいいんじゃない?」 さらに、新澤さんは、事務所からの給料が、デビュー前までは月6万円、デビュー後から2020年1月までは月12万円、その後は月15万円しかなく、貯金を切り崩したり、親から借りるなどして「最初から最後まで赤字だった」と明かした。 ●「被害者だとは思っていない」
「いろいろな人から被害者的な目で見られたり、かわいそうと言われることが多いが、自分を被害者と思っていない。今回の会見や、過度なスケジュールなど思い出すだけでも、死のうとすら思ったぐらいの重かった記憶が蘇るけれど、活動を通して出会えた人や経験があるからこそ、大人になれた部分はすごくあったと思う」
アイドルユニット・ブレイクスルーの元メンバー、新澤典将さんは4月21日、都内で開いた記者会見でこのように話した。(ライター・玖保樹鈴)
新澤さんは2019年1月、事務所と契約した際、『メンバーの承諾なく脱退し、またはグループを解散させてはならない』『1つの違反につき違約金200万円を支払わなくてはならない』と書かれた「専属マネジメント契約書」にサインした。
しかし、歩合制とされていた給料が固定給だったことや、事務所の実質的な代表者から「ほかのアーティストの曲を真似た曲を作り、オリジナルとして披露しよう」などと、想定していない方向への提案をされたことで、体力的にも精神的にも限界がきた。
新澤さんは2019年12月、適応障害と診断されて、2020年7月に「脱退したい」と伝えたところ、事務所側は「みんなそれなりに病気はある。辞めるならば3年間いるのか、お金払って辞めるのかのどちらかの選択肢しかない」と宣告したという。
新澤さんが2020年8月、弁護士を通じて契約解除の内容証明を送ったところ、事務所から、ライブやリハーサルの無断欠席4回と無断脱退の5件、合計1000万円の違約金から未払い給料の11万円を相殺した989万円を求める訴訟を起こされた。
この日の記者会見では、新澤さんの代理人をつとめる河西邦剛弁護士が、これまでの経緯を説明した。そして、心身ともに限界だと訴える新澤さんに対して、事務所の実質的代表が発言した内容の録音データも公開された。
「医者の診断でステージ立てる立たれへんて医者って俺はそんなそこまでジャッジできへんと思ってんねや。そこまでやってくんのなら、俺弁護士立てて本気でいくで。冗談ぬきで」
「いやいや、みんなそれなりに病気やったやん。みんなそれなりに病気あるて」
「もう立たれへんねやったら、立ったままおったら? 別にパフォーマンスしなくてもいいから。うん。後ろのほうにおったらいいんじゃない?」
さらに、新澤さんは、事務所からの給料が、デビュー前までは月6万円、デビュー後から2020年1月までは月12万円、その後は月15万円しかなく、貯金を切り崩したり、親から借りるなどして「最初から最後まで赤字だった」と明かした。

「年明けで気分高揚」都職員が路上で5時間飲酒…飲食店では店員殴る

東京都下水道局は22日、今年1月に接待を伴う飲食店で泥酔した上、店員を殴るなどしたとして、同局の男性主事(25)を停職1日の懲戒処分とした。主事は店に行く前に同僚3人と路上で飲酒していたといい、同局は「非常に不適切だ」として3人にも口頭注意を行った。
発表によると、主事らは1月5日、業務終了後に缶ビールや缶酎ハイなどをコンビニ店で購入し、路上で5時間ほど飲酒。その後、主事は1人で接待を伴う飲食店に入り、店員を殴るなどした。主事は暴行容疑で書類送検されたが、3月に不起訴となったという。
この日、都内では新型コロナウイルスの新規感染者が1315人に上り、2日後には緊急事態宣言が発令された。同局の聞き取りに対し、主事は「年明けで気分が高揚してしまった」などと話している。

素肌の露出は危険、春から初夏は多い「ツツガムシ病」に男性感染

山形県は21日、新庄市の60歳代男性がツツガムシ病に感染したと発表した。県内での発症は今年初めて。男性は14日から入院しているが、快方に向かっているという。
ツツガムシはダニの一種で、幼虫に刺されて感染すると、5~14日間の潜伏期間後に高熱や頭痛などの症状が出る。感染は春から初夏までが多い。男性は4月上旬、市内の畑で農作業をしたといい、県は、田畑や河川敷などでは、素肌をできるだけ露出しないよう呼びかけている。

「まん延防止意味がない」 適用分かれた三鷹駅の南北、変化なし

新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」により、12日から適用地域が南北で分かれた東京都のJR三鷹駅。対象から外れた南口の三鷹市に比べ、対象になった北口の武蔵野市は飲食店の営業が1時間短縮されて午後8時までとなり、利用客の流出が懸念されたが、スマートフォンの位置情報を扱う会社は「北口から南口への人出の流出があったとは言えない」との分析結果を発表した。【島袋太輔】
休日に大幅増、効果低く
分析したのは「レイ・フロンティア」(台東区)。同社は、スマホのGPS(全地球測位システム)で行動記録を収集し、利用者が「日記感覚」で行動を振り返ることができるアプリを提供している。今回、三鷹の「南北問題」をテーマに、アプリ利用者が1~18日、自宅と職場を除いて三鷹駅周辺に5分以上滞在した記録を分析した。
レ社が重点措置適用前の1日の人出を調べた結果、北口は南口より3割強少なく、この傾向は適用後も続いた。レ社は「南口の方が飲食店が集まっているため」と推測する。
懸念された北口から南口への人出流出については、適用後初の週末に当たる17、18両日を分析。「同じ時間帯の人出の推移から北口の減少に伴う南口の増加は見られず、人出の流出はなかった」と判断した。南口の飲食店街や「三鷹の森ジブリ美術館」に人出が集中し、日中は百貨店や大型商業施設がある武蔵野市の吉祥寺駅の繁華街もにぎわっていた。
分析では重点措置の効果が低いことも浮き彫りになった。日曜日の18日は適用前の4日に比べ、午後8~10時台は北口が45%増、南口が41%増。通常、夜間の人出が多い金曜日と土曜日を避け、日曜日に出かける人が増えたとみられるという。レ社の担当者は営業時間の短縮要請などが長引いたため「慣れで効果が低くなった」と指摘した。
三鷹駅北口の飲食店などでつくる武蔵野市中央地区商店連合会の羽鳥光明会長(60)は「昨年の1回目の緊急事態宣言の時は人通りがかなり減ったが、今回は大して何も変わらなかった。まん延防止措置はほとんど意味がない」と話した。

台風2号が沖縄に近づき風雨強まる 高波続き各地に波浪警報

今日23日(金)の沖縄は台風2号の影響で雨や風の強まっている所があります。海上や海岸では高波にも警戒が必要です。
風が強まり横殴りの雨に
雨雲レーダー
強い勢力の台風2号は23日(金)9時現在、沖縄の南の海上を北東に進んでいます。台風の最も外側に広がる雨雲が沖縄を通過中で、一部で雨が強まっている状況です。雨のピークとなった未明から早朝にかけては、与那国空港で1時間に30.5mm、久米島で21.5mmを観測しました。まだ沖縄周辺には活発な雨雲が見られるため、昼頃までは局地的に強い雨の降ることがある見込みです。台風の強風域には入っていないものの東から強い風が吹き付け、那覇では9時40分に最大瞬間風速20.5m/sを観測しました。雨がそれほど強くなくとも、強風によって横殴りになるため注意をしてください。
沿岸部は高波続く 各地に波浪警報
波の予想
海上は波が高く、場所によっては3mを超えるような高波が押し寄せています。今夜以降、台風の中心は次第に離れていくものの、波の高い状態はしばらく続き、少なくとも明日24日(土)にかけては6mを超える大しけとなる見込みです。南側や東側に開けた沿岸部を中心に波が高く、危険な状況となります。23日(金)10時時点で沖縄県本島北部、中南部、大東島地方、宮古島地方に波浪警報が発表されていますので、警戒をしてください。

玉川徹氏、3度目の緊急事態宣言が2週間で解除予定に「意味不明」

23日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)で、政府が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に、4月25日から5月11日まで、緊急事態宣言を発令する方針を固めたことを報じた。
菅首相は22日に首相官邸で記者団に3度目の緊急事態宣言に「このゴールデンウィークを中心に、集中的に対策を講じて、感染拡大を何としても阻止し、抑え込んでいきたい」と述べた。
スタジオでは、東京都知事会見で紹介された「変異型の脅威による感染拡大のイメージ」と題した感染者の推移を予測するグラフをパネルで伝えた。それによると、5月7日の時点でまん延防止措置のままだと増加比が1・7倍で緊急事態宣言を発令した場合は1・2倍となっていた。
この予測にコメンテーターで同局の玉川徹氏は「2週間後でも増えているということですよね、緊急事態宣言をやっても。そうすると何で11日で解除なのか分からない。その理屈が分からない」などと指摘した。続けて「これからも、どんどん増加していきますって都が予想しているのにも関わらず11日で緊急事態宣言をそこまでですっていう合理的な理由が僕には分からない」などと繰り返していた。
さらに「都が出しているデータで減り始めてもいないところが解除ポイントになっているのは、どう考えてもおかしい」と指摘し「だって尾身(茂)先生だって3週間は見なきゃいけないって、まず2週間でいきなり緊急事態宣言が始まったところで、もしかしたら減少が始まるのかもしれないけど、(減少が)見え始めるのが2週間後だっていうことですよね。結局、見え始めてからその傾向がつかめるのには、それから1週間ぐらい必要だっていうことで、最低3週間っていう話をしているのに、3週間経たないで、今の段階で解除になってしまうっていう設定をしていることが意味不明なんです」と疑問を投げかけていた。
これに日本医科大学の北村義浩特任教授は「玉川さんのおっしゃることがまったく正しい」とうなづいていた。

「ボコボコにするから」は「テレビで話しているような言葉」…ボビー・オロゴン被告に罰金求刑

妻の顔を指で突いたとして暴行罪に問われた、タレントのボビー・オロゴン(本名・近田ボビー)被告(55)の公判が22日、さいたま地裁(一場修子裁判官)であった。検察側は罰金10万円を求刑。弁護側は寛大な判決を求めて結審した。判決は5月13日。
検察側は論告で「被害者に恐怖を感じさせるような言葉とともに暴力を加えたのは悪質」と指摘した。
これに対し、弁護側は「夫婦げんかの一環で、暴行も極めて軽度」と反論。暴行時に口にしたとされる「ボコボコにするから」との言葉も「被告人がテレビなどで話しているような、人を注意するときの言葉」と主張した。

“疑惑”の河村たかし氏が優勢。市長選で河村ラブな、名古屋人の謎気質

4月25日(日)に投開票が迫った名古屋市長選挙は、四期目を目指す河村たかし氏と、元名古屋市議長・横井利明氏の2人が一騎打ちの様相を呈し、注目が集まっている。

◆「村・村コンビ」から「村・村戦争」へ

注目される理由は他でもない、河村たかしと大村秀章愛知県知事の代理戦争とも呼べる構図があるからだ。かつては自分たちを『村・村コンビ』と呼んで相思相愛をアピールしていた2人だが、今や『村・村戦争』とも呼ばれるほど、犬猿の仲。2人の間には一体に何があったのだろうか。地元紙の記者に聞いた。

「大村さんは河村さんに担がれる形で2011年の知事選に出馬、当時の河村さんと河村さんが率いる『減税日本』の勢いもあって当選した経緯がある。それこそ『村・村コンビ』と呼んで蜜月をアピールしていたが、政策や主張は当時から異なっていることが多く、遅かれ早かれ破局するのは目に見えていた。2人が公に非難しあうようになったのは、ご存じの通り、『あいちトリエンナーレ2019』の『表現の不自由展』を巡る一件。

2020年8~11月には、河村市長らが大村知事のリコール運動という強烈な宣戦布告をしたわけです。しかし、そのリコール運動は大量の署名偽造が発覚して、今度は河村さんの立場が悪くなった。その最中にある名古屋市長選は、大村さんからすれば『強烈な反撃の一手』で、河村さんを追いやるいい機会になるはずだった」

しかし、蓋を開けてみると、選挙戦は予想外の展開を見せることとなる。
リコール署名をめぐるスキャンダルにまみれた河村氏に対して、対立候補の横井利明氏は自民・立民・公明・国民に加え共産党も自主支援を表明し圧倒的に有利と思われた。ところが4月18~20日に報じられた新聞各社の世論調査では、意外な結果が。中日新聞・読売新聞に「河村氏やや先行、横井氏が追う」という見出しが躍り、その他の新聞も「激しく競っている」としたのだ。

◆議員達も困惑する、まさかの「河村氏優勢」

現役の名古屋市議会議員もこうした状況に困惑の色を隠せないという。ある名古屋市議会議員は周囲にこうこぼしていたという。議会関係者に聞いた。

「どっちが勝つかわからん。まさか共産党まで自民党出身の横井さんを推すと公に言うとは思わんかった。完全に河村包囲網ができ上がって、圧倒的に横井有利と誰もが思っとったもん。それでも、市議会議員たちが地元で話を聞いてみると予想以上に河村さんを支持する声が聞こえてきたんだと。正直、みんな驚いとったわな。

署名偽造に関わったかどうかは別にして、リコール運動で旗振り役になったのはまぎれもない事実だし、そもそもリコールという手段を使って知事にケンカを売るなんて、首長がやっちゃあかんことでしょう。それでもだよ、高齢者の方を中心に『河村さんはかわいそうだ』という同情論が強いんだわ」

実際、読売新聞(4月18日発表)の世論調査では、横井氏が所属していた自民党の支持層の5割弱が河村氏を支持しているという結果が出ている。そのため、議員たちからは「自分が所属している党は横井さんを推すが、自分の支援者には無理にお願いするのが憚られる」といった声が出ているのだとか。

◆判官贔屓な名古屋人気質が河村人気を支える!?

なぜリコール署名事件の渦中の人となった河村氏が、ここまで善戦しているのだろうか。そのワケを前出の議会関係者はこのように語る。

「名古屋人は東京や政府といった存在に対して、『なにクソ』という気持ちを持つ人が多い。享保の改革を巡って幕府の徳川吉宗と対立して失脚した尾張藩主・徳川宗春の話を持ち出して、『あの頃から、名古屋人は江戸(東京)が嫌いになったんだわ』という人もおるくらい。政治も『民主王国』と言われるほど、民主党系議員が多く輩出される地域で、伝統的に判官贔屓(ほうがんびいき)が名古屋人気質とも言われる。

そんな中にあって、河村さんはテレビなどで小馬鹿にされることも多い名古屋弁を使って、政府のやり方に舌戦を繰り広げ、『名古屋は日本の中心、最高だがや!』とぶち上げる。何かにつけてネタにされ続けた名古屋人にとって、アイデンティティとも言える名古屋弁で声高々に国とやり合い、名古屋を持ち上げる姿を痛快に感じた人は多い。

リコール騒動からこっち、そんな河村さんがテレビや議会で吊し上げられるのを見て、『オレたちの河村さんがいじめられとる! 助けたらなあかんがや!』と思った方は予想以上に多かったんだろうね」

◆どっちが勝っても遺恨は残るか……

河村氏が勝てば、村・村戦争は続くことになるわけだが、こうした愛知県VS名古屋市の状態は、県民、市民にとって何一ついいことはない。前出の記者は呆れ顔だ。

「コロナ対策を巡って足並みが揃ってないのは、まぎれもない事実。横井さんが勝てば、そりゃねじれはなくなりますよ。ただ、それでも河村さんの人気は強いので、市民の間に遺恨を残すことになりかねない。どっちが勝ってもしばらくはゴタゴタしそうですね」

運命の名古屋市長選、その行方に要注目である。

<取材・文/週刊SPA!編集部>