20代~30代男性の変死体を筑後川で発見 4日前には付近で水難事故 関連調べる

2日午後、佐賀市諸富町を流れる筑後川の河川内で、20代~30代の男性の遺体が見つかりました。
付近では12月29日に水難事故が発生し男性が行方不明となっていて、警察が関連を調べています。
2日午後4時半ごろ、佐賀市諸富町の筑後川で、20代~30代とみられる男性の遺体が発見されました。
男性に目立った外傷はないということです。
この付近では、12月29日に「橋から人が落ちた。20歳代男」という通報があり、消防と警察が転落したとみられる男性を探していましたが、行方が分かっていません。
その後、男性の会社関係者が2日、船で捜索していたところ、遺体が見つかったということです。
警察は事件と事故の両面で捜査し、29日の水難事故との関連も調べています。

80歳母親の口元に粘着テープを巻いて殺害しようとした疑い 56歳女を逮捕 「母に落ち着いてほしかっただけ」と一部否認

80歳の母親の口元に粘着テープを巻いて殺害しようとしたとして、56歳の娘が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、奈良県斑鳩町の無職井上恭子容疑者(56)は1日午後11時ごろ、自宅の居間で80歳の母親の口元や両手両足に粘着テープを巻き付け殺害しようとした疑いが持たれています。
母親は2日午前5時ごろ、ソファに横たわっているところを井上容疑者の夫に発見され、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
調べに対し、井上容疑者は、母親と薬を飲む時間をめぐって口論になったと説明していて、「母に落ち着いてほしかっただけで、殺害しようと思ってしたことではありません」と容疑を一部否認しているということです。
母親は普段ケアハウスに入居していて、年末から一時的に帰宅していたということです。
警察は井上容疑者が粘着テープを巻き付けたことと母親の死亡との因果関係を慎重に調べています。

摩耶ロープウェーのゴンドラ内で異臭、6人が体調不良…オレンジ色の液体が乗客2人のズボンや靴に

2日午後3時頃、神戸市灘区摩耶山町の摩耶ロープウェー「星の駅」に停車中のゴンドラ(定員25人)内で異臭が発生した。乗客6人が気分不良を訴え、通報で駆けつけた救急隊員の手当てを受けたが、いずれも症状は軽いという。
兵庫県警灘署などによると、乗客2人のズボンや靴にオレンジ色で刺激臭のする液体がかかっていた。同署は液体の成分や付着した経緯などを調べている。
ゴンドラは約25人が乗車。出発のためにドアを閉めたところ、複数の客から「異臭がする」との申し出があり、乗客を降ろしたという。

「誰も褒めてくれないし、ネットを見ると悲しい」“末期状態”で漏れ出た石破茂首相の本音

石破茂首相が12月27日、東京都内で講演したのだが、その発言が波紋を呼んでいる。
就任から約3か月。報じている記事によると、首相は激務に追われる日々について「普通の大臣の何倍もしんどい。なんせしんどい」と吐露。さらに自身の置かれた境遇について「新聞読んだら誰も褒めてくれないし、ネット見たら何だか本当、悲しくなるし。寝る時間はほとんどないし…」とボヤき連発。「会場の笑いを誘った」とつづられている。
9月27日に行われた自民党総裁選挙で新総裁となった石破首相。「できるだけ首相は続けたほうが国家のためになる場合が多い。しょっちゅう代わることがあってはならない」と強調したうえで、「みんなで選んだ首相であれば、それぞれがどれだけ首相の負担を減らせるかを考えることは大事だ」と語っていたという。
《褒めるところが一切無い》
「今回の首相の講演会は、内外情勢調査会の中でおこなわれたものです。この調査会は時事通信社の関連団体。全国の企業経営者などに向けて、内閣総理大臣をはじめとする政財官界首脳や各界有識者による講演会を企画しています。いわば首相にとっては同志というか“味方”のような存在。そんなフランクな場で、つい弱音が出てしまったのでしょう」(政治に詳しい記者)
ところがこの首相の一連のボヤきに対して、ネットからは猛反発が。
《どの部分が褒められると思ったのか、詳しく聞きたい》 《褒めるところが一切無い》 《悲しくなってるのは国民の方だよ》
などなど、怒りとも悲痛な叫びともとれる、辛らつな意見が飛び交う事態となってしまった。それもそのはず、首相になってから聞こえてくる評判といえば、食事マナーや人に対する態度といった、政治家以前の“人としてのあり方”ばかり。
「街頭演説先と思われる場所で大口を開けておにぎりを無造作にほおばる姿から始まり、焼き魚をほぐす際の箸の持ち方、茶碗の持ち方、またカップ麺の食べ方に至るまで食事マナーにツッコミが殺到。11月のAPEC首脳会議では、各国の首脳がお互いあいさつを交わす中、首相はポツンと席に座り、ひとりスマホを操作したり、腕組み。さらに各国首脳があいさつに訪れる中、立ち上がらず座ったまま握手するなど、品性、礼節に欠けると国民から日々厳しい目が注がれています」(前出・政治に詳しい記者)
そんな石破茂内閣の支持率は?
「12月の世論調査では、国内の主要な報道機関8社のうち、支持率は6社で下落。また6社が4割にも届きませんでした。時事通信は石破内閣の支持率を『末期状態』と指摘しています」(前出・政治に詳しい記者)
自分の頑張りを国民が認めてくれないと嘆く首相。一国を引っ張るリーダーがそれでいいのだろうか?

ビルが倒壊し朝市が燃えた能登半島地震から1年 いまだ500戸断水、復興への道のり遠く

最大震度7を観測し、建物の倒壊だけでなく海岸線の隆起や津波、大規模火災など多大な被害をもたらした能登半島地震から1年。9月に被災地を襲った記録的豪雨も追い打ちをかけ、いまだ避難所で暮らす人もいる。水道はおおむね復旧したが、石川県輪島市と珠洲市では地震や豪雨による土砂災害などの影響で、500戸が断水した状態だ。同県内の倒壊した家屋などの公費解体は12月22日時点で申請棟数の39・3%にとどまる。道のりは長いが、被災地は復興に向けて一歩ずつ進んでいる。

縁起良く「だるま初日の出」登場 蜃気楼の一種

2025年元旦、関東~西日本の太平洋沿岸では、縁起の良さそうな「だるま初日の出」が見られたところがありました。
だるま朝日は蜃気楼の一種で、気温や海水温の条件に加えて、遠い水平線まで雲がないことが必要で、観測できる時間も一瞬の現象です。
空気の温度差により出現する一瞬の現象
太陽が水平線から顔を出した後、太陽がΩ状に見えたり伸びたように見えるこの現象は、一般的に「だるま太陽」や「だるま朝日」と呼ばれるもので、冬に時折見られる現象です。
空気の温度が高さ方向に急激に変化している状態の時に風景が歪んで見える「下位蜃気楼」現象によるもので、陸上で十分に冷やされた空気の層と、海面で暖められた空気の層とで温度差が大きくなり、下側にニセの朝日が見えることで、Ω状…つまり「だるま型」になるとされます。
見える時間は数分もない、一瞬の現象です。
水平線の遠くまで雲がない場所でしかみられない
これが見られるためには、蜃気楼が発生するための強い冷え込みに加えて、東南東方向の遠い水平線まで雲がないことが必要です。
上空は晴れていても洋上で雲が発生することも多いため、初日の出のタイミングで目撃できればかなりラッキーといえそうです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

各地で初日の出、万博会場も富士山も赤く染まる…良い年になりますように

2025年最初の朝を迎えた1日、各地で初日の出が見られた。
大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(大阪市此花区)でも午前7時過ぎ、日が昇ると空が曙色に染まった。

昨年8月に一つにつながった万博会場の大屋根(リング)は、1周約2キロ、幅30メートル、高さ12~20メートルの世界最大級の木造建築物で、万博会場のシンボル。海外パビリオンや国内企業などのパビリオンなども整備が進み、今年4月13日に開幕する万博の全体像が浮かび上がる。

また、東京都内も好天に恵まれ、東京都台東区からは初日の出でオレンジ色に染まる富士山の姿が見られた。

北アルプスで大学生男女3人が遭難、1人低体温症で動けず…テントが風で飛ばされる

31日午後2時35分頃、長野県大町市の北アルプス・爺ヶ岳の東尾根付近(標高約2500メートル)で、神奈川県小田原市の女子大学生(20)が低体温症で動けなくなったと、一緒に登山をしていた男子大学生(23)から110番があった。県警によると、登山をしていたのは大学生の男女3人。テントは風で飛ばされたといい、県警は雪に穴を掘ってビバークするよう指示した。1日朝にも捜索に乗り出す。
3人は12月26日に入山した。通報時、女子大学生に意識はあり、ほかの2人も会話ができる状態だったという。

年末年始も相次ぐ“目撃” 眠らず彷徨う“クマ”

秋田県内でクマの目撃が相次いでいます。
秋田市では31日午前7時30分ごろ、茨島地内の河川敷内を歩く体長およそ1メートルのクマが目撃されました。
散歩をしていた男性が目撃したもので、一番近い民家まではおよそ80メートルの場所でした。
同じ31日には、大仙市協和で、自宅の窓から外を見た男性が、近くの道路上に座っている体長およそ1メートルのクマを目撃。
五城目町では、町道を横切る体長およそ1.5メートルのクマが目撃されています。
また、1日午前6時50分ごろ、由利本荘市岩野目沢地内で、体長およそ1メートルのクマが目撃されました。
近くを走行していた車の運転手が、畑の中にいたクマに気付いたものです。
各地の警察では付近の住民に注意を呼び掛けています。

銀世界に飛び立つタンチョウ 人に依存、すぐそこにある絶滅の危機

北海道東部・鶴居村を流れる雪裡川(せつりがわ)。国の特別天然記念物タンチョウの群れがじっと夜明けを待っていた。この日早朝の気温は氷点下15度。日の出前、タンチョウは霧氷に包まれた銀世界の中から飛び立った。
タンチョウは乱獲や湿地の消失で一時絶滅したと思われたが、1920年代に「再発見」された。保護活動により国内の生息数は約1800羽まで回復。しかし、今も人間が与える餌に依存し、いつ絶滅リスクが高まってもおかしくない。
人類は今、三つの地球規模の危機(トリプル・プラネタリー・クライシス)に直面している。気候変動と生物多様性の喪失、そして環境汚染だ。
化石燃料の使用などに伴う温室効果ガス排出量は頭打ちの気配すらなく、地球温暖化で熱波や干ばつ、豪雨などの気象災害が激甚化している。1年前に起きた能登半島地震の被災地は2024年9月、記録的豪雨に見舞われた。この豪雨について、気象庁気象研究所などの研究チームは、人為的な温暖化で総雨量が約15%増えていたと分析した。温暖化の悪影響と地震などの「複合災害」に備えることが欠かせない時代になっている。
人間の命と暮らしを支える自然とその恵みもまた、危機的状況にある。約100万種の生物が絶滅の危機にあり、その多くが今後数十年で絶滅する恐れがあるとされる。プラスチックや化学物質などによる汚染も深刻で、人間の体内組織から微小プラが見つかったという報告も相次ぐ。
あって当たり前と考えられていた人類の生存基盤が崩れようとしている。それも人間自身の手によって。
国連環境計画(UNEP)が設置した専門家組織「国際資源パネル」は、トリプル・クライシスの主因を、化石燃料や生物資源、金属など地球上の資源の利用拡大だと指摘する。こうした物質の使用量は過去50年間で3倍以上になり、このままいけば60年までに20年時点のさらに1・6倍に増えると見込んでいる。
「将来世代のことを考えて行動する必要性は1970年代から指摘されてきました。でも、短期的な問題への対応を優先し、資源は無限に利用できるものと思ってきたのが現実です」。国立環境研究所資源循環社会システム研究室の田崎智宏室長は話す。「悪影響が顕在化し、このままでは将来に禍根を残すと多くの人が実感するようになってきています。持続可能な社会にしようという意志を持ち、挑戦し続けることが重要です」
70年代から持続可能な社会を将来世代に残そうと活動を続けたのが、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさん(11年死去)だ。受賞後、廃棄物の発生抑制(リデュース)▽再使用(リユース)▽再生利用(リサイクル)――の英語の頭文字を取った「3R」に加え、地球の資源に対する「Respect(尊敬の念)」を込めた「もったいない」という日本語を知り、世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱した。
「私たちが呼吸する空気、飲み水、食べ物すべて、自然からの預かり物です。これこそがMOTTAINAI精神の最も大切な価値なのです」。マータイさんは亡くなる3週間前、こう語っていた。
「預かり物」である環境と資源を将来世代に残す。それが現世代の責任――。マータイさんの言葉には、トリプル・クライシスを乗り越える礎となるメッセージが込められている。【大場あい、貝塚太一】