生活保護減額処分、再び取り消し 宮崎、鹿児島の受給者勝訴

国による生活保護費の基準額引き下げは違法だとして、宮崎、鹿児島両県の受給者が各自治体の減額処分取り消しを求めた二つの訴訟の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部(小田島靖人裁判長)は17日、いずれも処分を取り消した一審判決を支持し、自治体側の控訴を棄却した。
全国各地で同種の訴訟が起こされ、昨年6月、最高裁は減額は違法だと認める統一判断を示していた。厚生労働省は先月、減額分の一部補償を開始した。

京都府警が養父名義の乗用車を押収 ドラレコを解析、鑑識作業実施へ 遺体運搬に使用か

京都府南丹市で市立園部小5年だった安達結希(ゆき)さん(11)が遺体で見つかった事件で、京都府警は17日、死体遺棄容疑で逮捕された養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)名義の車を押収した。遺体の運搬に使用したとみて今後、鑑識作業を行う。
府警によると押収した車は黒っぽい乗用車。府警が17日午前、容疑者が結希さんらと同居していた市内の自宅から府警南丹署に運搬した。
府警や学校によると、容疑者はこの車で、3月23日午前8時ごろに結希さんを小学校まで送り届けたと説明していたが、小学校敷地内の防犯カメラには車や結希さんの姿は写っていなかった。
捜査関係者によると、この車のドライブレコーダーの映像を解析したところ、容疑者が同日、学校付近まで運転していたことが判明。一方で、同日以降の映像の一部が消去された形跡があり、結希さんが乗っていたことも確認できなかったという。
捜査関係者によると、容疑者は逮捕前の任意の取り調べで、結希さんについて「首を絞めつけて殺した」という趣旨の供述をしていた。司法解剖では結希さんの死因は不詳とされており、府警は慎重に捜査する。

高市首相、情報機関を政治利用せず=デモ監視「想定し難い」―衆院委

高市早苗首相は17日の衆院内閣委員会で、政府のインテリジェンス(情報収集・分析)能力を強化する「国家情報会議」設置法案の審議に臨み、情報機関の政治利用を否定した。「特定の党派を利する目的で情報収集を命じることは決してない」と明言した。
中道改革連合の長妻昭氏への答弁。首相は、先の衆院選などの情勢について「内閣情報官から報告や資料提供を受けたことはない」と述べた。
政府の政策に反対するデモの参加者が「情報活動の監視対象になることは想定し難い」と強調。一方で「デモが過激化して一般の方に危害が及ぶ事態に発展するかどうかといった観点から関心を寄せることはあり得る」とも語った。
内閣情報官を格上げする「国家情報局長」について、長妻氏は情報活動の政治化を防ぐため任期を設けるよう提案。首相は「外国情報機関トップとの信頼関係醸成を考えると、一定期間は継続して在任するのが好ましい」と拒んだ。
長妻氏はまた、情報公開に関する基準策定も要求した。首相は、公文書管理法などに基づく情報公開請求で対応すると説明。国民民主党の森洋介氏に対し、業務上支障が生じる恐れのある場合以外は、国会を含め公開に努める姿勢も示した。
プライバシー侵害の懸念に関し、首相は「関係法令で個人情報の取り扱いはしっかりルールが整備されている。安心してほしい」と理解を求めた。
木原稔官房長官は、個人情報などの保護に関する規定を法案に盛り込む必要はないと主張した。中道の後藤祐一氏への答弁。 [時事通信社]

倒壊の瞬間が…日中交流イベントでステージ上の高さ5m程のモニターが強風で倒れる 中国舞踊を披露していた3人がケガ

名古屋市中区栄の久屋大通公園で17日、イベント会場のステージに設置されたモニターが強風で倒れ、女性3人がケガをしました。 中国の伝統舞踊が披露される中、突然、踊る人たちの後ろに設置された大型のモニターが倒れてきました。 消防などによりますと、17日正午すぎ、中区栄3丁目の久屋大通公園エンゼル広場で、「舞台が倒れてきて数名がケガをしている」と、事故を目撃した男性から119番通報がありました。 広場では、食などをテーマにした中国と日本の文化交流イベントが開かれていて、ステージでは5人が中国舞踊を踊っていたところ、高さ5mほどのモニターが強風で倒れたということです。 この事故で、40代から50代の女性3人が病院に搬送されましたが、いずれも意識があり、命に別条はないということです。 警察が事故の原因を詳しく調べています。

木原官房長官「石油ショックではない」=「必要量は確保」と認識

木原稔官房長官は17日の記者会見で、イラン情勢を受けた原油の価格高騰や供給不安に関し「石油ショックとは思っていない」と強調した。「日本全体として必要となる量が確保されていると認識している。その上で目詰まりの解消を行っていく」と指摘した。
木原氏は1970年代の「石油ショック」の際の政府対応との違いを問われ、「事態の進展程度や社会経済の背景が大きく異なる。不安をあおるようなコメントは差し控えないといけない」と述べた。「事態が長期化する可能性」にも言及し「息切れすることなく、持続的に国民生活を支えていかなければならない」と語った。 [時事通信社]

高市首相、靖国参拝見送りへ=春季例大祭、中韓に配慮

高市早苗首相は、東京・九段北の靖国神社が21~23日に行う春季例大祭に合わせた参拝を見送る方向で調整に入った。関係者が17日、明らかにした。首相は総務相など閣僚在任時を含め春と秋の例大祭中の参拝をほぼ欠かさなかったが、自身の台湾有事発言への反発を強める中国や、首脳間の「シャトル外交」で関係改善が進む韓国に配慮したとみられる。
高市氏が首相として例大祭を迎えるのは初めて。就任直前だった昨年秋の例大祭も見送り、自民党総裁として私費で玉串料を納めた。 [時事通信社]

京都市、民泊に初の営業停止命令 独自条例の駐在義務に違反

簡易宿所や空き家を使う「民泊」が増えて周辺住民とのあつれきが指摘される中、京都市は17日、独自の条例で定めた管理人などの駐在義務に違反したとして、下京区の簡易宿所について旅館業法に基づく営業停止命令を出した。
市に届け出をしたり許可を受けたりしている民泊で市が営業停止を命じるのは初。自治体による民泊への営業停止の行政処分は極めて異例とみられる。
命令を受けたのは下京区の「SBホテル 清盛梅花」の営業者。市によると、2018年に旅館業法に基づく許可を受け、客室1室・定員5人で営業していたが、宿泊者がいるのに管理人などを駐在させていなかった。
市は駐在させるよう繰り返し指導し、25年9月には措置命令も出していたが、その後も管理人などを駐在させていないことが確認されたため初の営業停止命令に踏み切った。期間は30日間。
旅館業法は施設の営業に関わる基準を都道府県や政令市が条例で定めると規定。外国人観光客も多い京都市では、市民の安全安心の確保や京都にふさわしい宿泊環境を整備するため、全国で最も厳しいと言われる基準を定めている。簡易宿所については、宿泊者がいる間は管理人などを施設内に駐在させなければならないなどと、市独自の条例で18年に義務づけていた。【久保聡】

【安達容疑者の足取り】結希さんの情報提供呼びかけるチラシ貼るよう店に依頼も…「名前を名乗らず」「焦った様子もなかった」結希さん行方不明の8日後 人物像について近隣住民「ケンカするタイプではなかったが…」

4月17日午前、安達優季(あだち・ゆうき)容疑者(37)を乗せた車が勾留の可否をめぐる「勾留手続き」のため、南丹署を出発し、京都地方裁判所に向かいました。
警察によりますと、安達容疑者は3月23日の朝から月13日までの間に、南丹市園部町の山林に息子の結希(ゆき)さん(11)の遺体を運び、遺棄した疑いがもたれています。
■安達容疑者名義の車が押収
また、結希さんは、市内のほかの場所から遺体が見つかった山林に運ばれた疑いがあり、警察はこれまで、遺体が「乗り物」で転々と動かされていた可能性もあると発表していましたが、17日朝、新たに、安達容疑者名義の車が押収されました。
捜査関係者によりますと、安達容疑者は3月23日に「結希さんをこの車に乗せた」と話していて、警察は、この車で遺体を運んだとみているということです。自宅の家宅捜索は16日で終わり、安達容疑者や家族の服など、30数点を押収したということです。
■防犯カメラに容疑者が白い紙を手に店へ向かう様子が…
一方、安達容疑者は自ら結希さんの情報提供を呼びかけていました。行方不明となったとされる8日後の3月31日の午後1時前。同じ南丹市内にあるケーキ店に設置された防犯カメラには、安達容疑者が白い紙を手に車から降り、店へ向かう様子が映っていました。
ケーキ店の人によりますと、安達容疑者は情報提供を呼びかけるチラシを店に貼ってほしいと依頼。名前は名乗らなかったということです。
■「無表情でした」特に焦る様子もなく情報提供を呼びかける貼り紙を依頼
安達容疑者は別の店にも…
(貼り紙を依頼された人)「逮捕されたニュースを見て、顔が同じだった。名乗られなかったです」

―――どういう表情だった?

(貼り紙を依頼された人)「無表情でした。焦っておられるとか、急いでいるという感じでもなく。目立つところに貼らせてもらった方がいいですかと聞いたが、『はぁ』とだけしか。身内の方とかじゃなくてボランティアなのかなと」
■少年時代を知る人「おばあちゃんと2人でいることがほぼかな」
安達容疑者の人物像も少しずつ見えてきました。安達容疑者の高校の卒業アルバムの写真。同級生によるとサッカー部に所属していたといいます。安達容疑者の少年時代を知る人は…
(安達容疑者の少年時代を知る人)「親はみたことなくて、おばあちゃんと2人でいることがほぼかな。ほんまに引っ込み思案というか、よく言えば優しい。悪く言えば引きこもっちゃってる感じ。びっくり。そんなことする?」
■「特別ケンカするタイプではなかったが…」
ただ、こんな一面について語る人もいます。
(安達容疑者の実家の近くに住む人)「特別ケンカするタイプではなかったけど、いま思うと、つめられると突然キレたなというのも印象に残っている。1回だけど、机を投げたのは怖くなった。やばってなった」
警察は安達容疑者の事件前後の足取りを詳しく調べるとともに、結希さんが亡くなったいきさつについても捜査する方針です。

大規模林野火災で東京ドーム約70個分の範囲焼失 担当者“当時は火災起きやすい状態” 北海道根室市

北海道根室市で大規模な林野火災が発生し、東京ドーム約70個分もの範囲が燃えました。火災の原因とは?
一面に広がる炎。北海道根室市で16日、大規模な林野火災が発生しました。消防に通報があったのは、16日午後0時半ごろ。あたりには黒煙が立ち上っていました。
その後も火は燃え広がり、自衛隊に災害派遣が要請される事態に。ヘリコプターを使っての消火活動も行われました。
日没後も火は消えず、地上では夜を徹しての消火活動が続きました。そして、一夜明けると現場は草木が燃え真っ黒に。焼け焦げた柵のようなものや、倒れた木も確認できました。
燃えた範囲は328ヘクタール、東京ドーム約70個分に相当。ケガ人はいませんでしたが、火が完全に消し止められたのは17日午後0時半ごろ。ほぼ、丸一日かかりました。
周辺の住民は…。
付近に住む人
「びっくりしました。こんなの初めて。そこまで煙が来ていたから来るのではないかと思って、火の粉が」
一時167世帯に避難指示が出され、最大38人が根室市役所に避難しました。
なぜ、このような大規模な火災が発生したのか。北海道の担当者は、当時、根室市では火災が起きやすい状態だったといいます。
北海道危機対策課・大西章文局長
「乾燥注意報は出ていました。出火原因はこれからとは思っていますが、何らかの火の取り扱いがあったと思われる」
林野庁によりますと、国内の林野火災は年間約1300件。このうち、最も発生しているのが4月です。降水量が比較的少なく、乾燥していることが要因とみられます。
消防などが出火原因を調査しています。

客室乗務員の手持ち拡声機、性能不足…羽田炎上事故の脱出指示では肉声に切り替えたケースも

2024年1月の日本航空機と海上保安庁機による羽田空港での衝突事故を巡り、運輸安全委員会は17日、日航機の客室乗務員が使う手持ちの拡声機の性能が避難指示の伝達に不十分だったと発表した。国土交通省は情報提供を受け、航空各社に高出力の製品の使用を検討するよう要請した。
事故では、着陸してきた日航516便(エアバスA350型機)が、滑走路上に停止していた海保機に衝突。海保機では5人が死亡し、日航機は乗客乗員379人全員が脱出した。
運輸安全委は昨年5月、日航の同型機を使った再現実験を行い、避難状況を検証。その結果、同じ型の拡声機では離れた場所にいると脱出指示が聞き取れない箇所があったという。
事故当時、客室乗務員の中には拡声機の効果が低く、肉声に切り替えたケースがあったことも判明している。この拡声機はほかの航空機でも広く使用されていることから、運輸安全委は国交省に情報提供した。
同省は17日、航空各社に対し、機内放送が使えない場合でも迅速に脱出できるよう、効果的な伝達手段を検討することも要請した。