東京・押上で10棟の住宅火災、2人死亡…付近住民は公園に避難「大みそかゆっくり過ごしていたのに」

31日午後5時頃、東京都墨田区押上の2階建て住宅から出火し、周辺の住宅を含め計10棟約400平方メートルを焼いた。警視庁向島署によると、住宅の焼け跡から2人の遺体が見つかり、同署が身元を調べるとともに、出火原因を調べている。
現場は東京メトロ押上駅から東に約500メートルの住宅街で、東京スカイツリーも近い。周辺は煙に包まれ、付近の住民は近くの公園などに避難した。近所の会社員男性(38)は「火の粉が飛び、爆発音が響いて怖かった。大みそかでゆっくり過ごしていたのに……」と話していた。

東京・墨田区の火災、住宅10棟燃える 2人死亡

31日午後5時過ぎ、東京都墨田区押上3の住宅街で火が上がっていると119番があった。捜査関係者によると、午後9時までに住宅10棟が燃え、延べ約300平方メートルを焼いた。このうち木造平屋建ての住宅から性別不明の2人が救助されたが、いずれも死亡が確認された。東京消防庁や警視庁が、他にも逃げ遅れた人がいないかを確認している。
現場は、東京メトロ・押上駅から東に約600メートルの住宅街。近くに区立小学校があり、付近では消防車が列をなして消火活動にあたった。近くに住む男性(70)は「家族からの連絡で急いで帰ってきた。年末にこんな火災が起きて、驚いています」と話した。【菅健吾、長屋美乃里】

観測船「しらせ」昭和基地に接岸 雪上車使い物資燃料輸送へ

【昭和基地=南極観測隊同行記者】南極観測船「しらせ」が31日、昭和基地に接岸した。日本を2024年11月20日に出た。天候を見ながら雪上車などを使った基地への物資・燃料輸送が本格的に始まる。
「しらせ」は現地時間の午前9時44分(日本時間午後3時44分)、基地がある東オングル島沖約120mに停船した。12月28日に「しらせ」からヘリコプターで基地入りした第66次南極地域観測隊や、第65次越冬隊が接岸場所近くで出迎え、「おかえり」などと声をかけた。
第66次隊の森田康さん(36)は「無事に接岸して良かった。輸送や観測も順調に進んでほしい」と話した。

天皇陛下「希望を持って歩んでいくことのできる年に」…新年メッセージ、戦後80年「慰霊の旅」へ

天皇陛下は1日付で、新年を迎える感想を文書で公表された。今年は戦後80年の節目にあたり、「終戦以来、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられた」と振り返り、平和な世界の大切さを強調された。今年は皇后さまとともに沖縄、広島、長崎を巡る国内の「慰霊の旅」に臨まれる方向で検討が進んでいる。
感想の冒頭、陛下は能登半島地震などの災害や物価上昇で、「多くの人にとって御(ご)苦労の多い年であったことと思います」と昨年を回顧された。困難を抱えている人々を案じ、「今年も、人々がお互いを思いやり、支え合いながら、様々な困難を乗り越えていく」ことを願われた。
続いて、戦後80年に触れ、現在も戦争や紛争により、世界で多くの人命が失われていることに「深い悲しみを覚えます」とつづられた。その上で、平和な世界を築くため「人々が違いを認め合い、共に手を携えて力を合わせていくことの大切さを感じます」と記された。
そして、「新しい年が、希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」と結ばれた。
天皇、皇后両陛下は今年も各地を訪ねられる。慰霊などで訪れる沖縄、広島、長崎の3県以外にも、5月には全国植樹祭で埼玉県、9月には国民スポーツ大会で滋賀県、11月には全国豊かな海づくり大会で三重県をそれぞれ訪問される。
1日は皇居・宮殿で「新年祝賀の儀」に臨み、皇族方や三権の長、外国大使らから祝賀を受けられる。
2日の新年一般参賀では、両陛下と皇族方が午前10時10分、同11時、同11時50分、午後1時半、同2時20分頃の計5回、皇居・宮殿のベランダに立たれる。参賀者は、午前9時半から午後2時10分の間に皇居正門(二重橋)から参入する。
天皇陛下の感想全文

天皇陛下の新年に当たっての感想は以下の通り。

昨年は、年初の能登半島地震を始め、台風や豪雨などによる災害が各地で発生したほか、物価の上昇などもあり、多くの人にとって御苦労の多い年であったことと思います。困難を抱えている人々のことを案じると同時に、そのような人々のため、また、社会のために地道に活動に取り組んでいる人も多いことをうれしく思っています。今年も、人々がお互いを思いやり、支え合いながら、様々な困難を乗り越えていくことができるよう願っています。
今年は、戦後80年の節目を迎えます。終戦以来、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられた一方で、現在も戦争や紛争により、世界各地で多くの人の命が失われていることに深い悲しみを覚えます。平和な世界を築いていくために、人々がお互いの違いを認め合い、共に手を携えて力を合わせていくことの大切さを感じます。
新しい年が、我が国と世界の人々にとって、希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります。

逮捕後に不倫相手に届いた手紙には「一分一秒でも早くあなたの元に帰ります」 妻子殺害などの罪で無期懲役の判決を受けた男 裁判で明らかになった殺害の経緯と動機

2024年11月22日、新潟地裁で1人の男に無期懲役の判決が言い渡されました。 男は自宅で妻(当時29)と長女(当時1)の首を絞め殺害した罪など4つの罪に問われていました。 8回の公判では、検察側が”殺害の動機”とした元不倫相手の女性も証言台に立ちました。女性が明らかにしたのは、逮捕後に男から届いた手紙でした。
被告が問われた4つの罪
新潟市南区の元看護師、渡辺健被告(31)は4つの罪に問われていました。
◆妻に睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、交通事故を起こさせた殺人未遂の罪 ◆妻を殺害しようと考え、当時勤務していた病院から塩化カリウム10本を盗んだ殺人予備と窃盗の罪 ◆自宅で妻と長女の首をロープで絞め、窒息死させた殺人の罪
冒頭陳述で検察側は、一連の犯行を“不倫相手との関係を続けるために障害となる妻子を排除するため”だったと主張していました。 裁判では、その元不倫相手の女性が証言台に立ち、約3年に及ぶ被告との関係について証言しました。
職場の“先輩後輩の関係”から不倫関係に 妻にすぐばれるも…
渡辺被告と女性とは職場の先輩後輩の関係でした。不倫関係になったのは、事件の約3年前、2019年10月のことでした。
検察官:「既婚者であることは知っていた?」 女性:「はい」 検察官:「不倫関係を疑われたことは?」 女性:「あります」
2人の関係に気付いた渡辺被告の妻が、渡辺被告のアカウントで、メッセージを送ってきたこともありました。
検察官:「その後、関係は?」 女性:「続けました」 検察官:「なぜ?」 女性:「自分としても気持ちがあったので」
2020年1月ごろには、渡辺被告の妻から慰謝料の請求に関するメッセージが届きました。女性が渡辺被告に相談すると、渡辺被告は「そこ(慰謝料請求)まではやらないんじゃない」と答えたそうです。 しかし、結局女性は慰謝料として50万円を支払うことに。また、妻の弁護士との間で、“今後プライベートなどで連絡を取らない”という文書を交わします。 しかし、その後も渡辺被告との不倫関係は続きます。
検察官:「それはなぜ?」 女性:「気持ちがあったので続けました」
不倫関係を始めてから約1年後、渡辺被告に長女誕生 女性は「2人で会うのやめたい」と告げるもー
検察官:「(長女誕生を)知ったきっかけは?」 女性:「職場の人が話をしていたこともあったし、被告の車にチャイルドシートが乗っていたので」 検察官:「子供ができたことを知ってどう思った?」 女性:「奥さんとの関係も順調そうなのに、なんで自分と会い続けるのかな?と。関係をやめないといけないと、ずっと思っていた」
2020年の冬、女性は渡辺被告に「もう2人で会うのはやめたい」と告げました。
検察官:「被告の反応は?」 女性:「まだ会うのはやめたくないと言われました」
2月に自宅で渡辺被告と会った際にはー
女性:「(渡辺被告は)”やっぱり会うのは最後にしたくない”と。”私の誕生日があるのでそのことを考えていた、誕生日をお祝いするつもりで休みを取っていた”と」 検察官:「何と答えた?」 女性:「私はやめたいと伝えました」
その後、しばらく会わなくなりましたが、再び渡辺被告から連絡が来ました。
女性:「会うのやめてから元気が出ないということで、”もう1回会いたい”と」 検察官:「あなたは何て言いましたか?」 女性:「考えたいと言った」
結局不倫関係は再開し、誕生日も一緒に過ごしました。
検察官:「誕生日で覚えていることは?」 女性:「出かけたり、ケーキを買って家で食べたり」
渡辺被告の新居が建つまでの約4カ月間、女性の自宅で同棲生活を送ることにー
渡辺被告は、殺人事件の現場となった新居を建てることになりました。新居が建つまでの間ー
女性:「私の家に居候とみたいな形で一緒に生活したいと話がありました」 検察官:「奥さんはどこに?」 女性:「実家に帰ると言っていました」 検察官:「それを聞いて、あなたはどう思いましたか?」 女性:「奥さんとの関係が順調の中で、自分との関係を続けるのかなと思っていました」
検察官:「被告人は?」 女性:「”離婚を考えている”と。”私との関係を正式な形で進めていきたい”と」 検察官:「もし離婚したらお子さんはどうなると?」 女性:「奥さんが育てるのかなと思っていました」 検察官:「もし被告人がお子さんを引き取ると言ったら?」 女性:「その時になってみないと何とも言えないですけど、すぐに賛成できる感じとは思っていなかった」 検察官:「それは何で?」 女性:「自分が育てる自信がない」
検察官:「今後について聞いたことは?」 女性:「あります」 検察官:「どんなことを?」 女性:「自分との将来の話だったり、離婚の話だったり」 検察官:「奥さんとの生活を比べるような話をしたんですかね?」 女性:「奥さんとの生活と比べて不満はないかと話はしました」 検察官:「これに対して被告は?」 女性:「”不満はないよ”と」 検察官:「新居で暮らすと聞いてどう思ったか?」 女性:「奥さんと離婚を考えているとあったけど、離婚について話は進むのか不安がありました」
女性は、渡辺被告が本当に離婚をするのか不安になったため、「年内に離婚の話が進んでいなければ、諦めてこの関係は終わる」と告げました。
検察官:「それに対して被告は何と言いましたか?」 女性:「”1年以内に奥さんとの関係をはっきりさせるまではいかなくても、話はする”と」
しかし、後日、渡辺被告から「離婚話がなかなか進まない」と伝えられます。
女性:「離婚について話はしてるけど、(奥さんは)まだ私との関係が続いていて離婚の話をしてるんじゃないかと考えていて、話が進まないと言われた」
離婚話は進まず不倫関係は継続 妻と娘が殺害された日も密会を
渡辺被告が妻子を殺害したのは2021年の11月7日。その日の未明も、渡辺被告は女性にメッセージを送っていました。
▼11月7日 午前1時27分 渡辺被告→元不倫相手 「今から行きます」
▼11月7日 午前4時頃 元不倫相手→渡辺被告 「きのうも健さん可愛かった。きょうは特に可愛かった。もっと一緒にいたいって言ってくれるのすごく嬉しい」
この約6時間半後、渡辺被告は妻と長女の首を絞めて殺害したということです。
判決では、殺人に関する次のような事実が認定されました。
妻は、婚姻後、間もなくして被告人による不倫や預金の使い込みがありながらも、変わらず夫婦であり続けようとし、長女の誕生後はひたむきに育児に励みつつ、新居で被告人と共に新生活を始めた矢先、被告人に裏切られ、最期は長女の目の前で命を奪われた。
愛する我が子を育てることも、その成長を見届けることもできないまま命を奪われた無念さは察するに余りある。
長女は、当時1歳になったばかりで、周囲から愛され、本来父親である被告人に庇護されるべき立場にあったのに、その被告人から突然殺害されたものである。 妻の悔しさ、無念さ、悲しさ、絶望は筆舌に尽くし難いものといえるし、長女の死も痛ましいというほかない。
殺害の態様は、ロープを用いて2名を手早く絞め殺すというものであった。 被告人は、まず妻に対して、背後から近づいて突如首にロープをかけ、これを外そうともがく妻の抵抗を排して2、3分絞め上げ、ぐったりとして鼻から血が出ていたにもかかわらず、手が震えているように見えたため、まだ息があると考え、 再度首を絞め上げて、完全に動かなくなったことを確認した。
続けて、妻を起こすようにその肩辺りをたたく長女を見て、その首にロープをかけて絞め始め、眼前で苦しそうに泣く姿にも構わず、2、3分間力を緩めず絞め続けた結果、泣くこともできなくなってぐったりとしたにもかかわらず、鼻提灯が膨らんでいるのを見てまだ息があると考え、再度首を絞め上げて、完全に動かなくなるまで続けていた。
いずれも一度目に相応の時間を掛けて首を絞め上げているにもかかわらず、僅かでも生きている可能性を認識するや再度絞め上げて息の根を止めたのであり、強固な殺意に基づく極めて悪質なものといわなければならない。
絞殺するため事前にロープを購入したり、窒息死に至る時間や血痕の拭い方を事前に検索するなど、犯行は計画的である上、殺害後は稚拙ながらも妻による無理心中に見せかけるため、妻の携帯電話機を用いて遺書を作成したり、ロープを現場に垂らしておくなどの偽装工作も行っており、犯行後の情状も相当悪い。
逮捕後、渡辺被告から送られてきた手紙の内容とは
女性は、渡辺被告が逮捕されてから半年後に、面会に行ったと明かしました。
女性:「面会の時、“待っている”という内容を言いました」 検察官:「どういう意味で言ったんですか?」 女性:「逮捕されて、もし出てきたのであれば一緒にいるという意味で言いました」 検察官:「被告人は何と言った?」 女性:「”自分のことを一番に考えてほしい”と。”待っていると言ってくれるのであれば待っててほしい”と」
その後、2人は手紙でやり取りを続けました。
検察官:「どんな内容の手紙が来ましたか?」 女性:「”ずっと思っている”だったり、”少しでも早く私のところに戻って一緒になりたい”」 検察官:「他に覚えていることは?誓いに関することは?」 女性:「”今後一生の誓いを立てる”と、味方でいる気持ちっていう内容でした」
検察側の主張によりますと、渡辺被告は女性に対して次のような内容の手紙を送っていました。
「あなたへの想いは変わらない、今もこれからも先もずっと、生涯何があっても俺はあなたの味方であり続けます。一分一秒でも早くあなたの元に帰ります。ずっと伝えたかった言葉で貴女に一生の誓いを立てさせてください」
最後に今後、渡辺被告との関係をどうしたいか聞かれた女性は…
女性:「時間がたって冷静に考えられるようになって、ご遺族の方に対して申し訳ない。今は恋愛感情は一切ないですし、健さんとの未来は考えていない。今は」
被告に言い渡された判決はー「殺害への執拗さが目に余る」
11月22日、渡辺被告に判決が言い渡されました。
「主文、被告人を無期懲役に処する」
被告側は、殺人未遂の罪と、殺人予備の罪について無罪を主張していました。判決で新潟地裁は、殺人未遂の罪について「妻が睡眠薬入りの飲み物を飲んでいたことを認識したうえで運転を止めなかった」と指摘。殺人予備の罪については、インターネットで、”塩化カリウムの致死量”などを複数回検索していたことから「妻を殺害しようと考えていたものと認めるのが相当」と、殺意を認めました。
そして次のように指摘しました。
少なくとも妻に対しては、徐々に殺害への意欲を高める中で都度殺意を生じ、遂には殺害を実現したものといえ、殺害への執拗さが目に余る。
妻殺害の動機は、不倫相手との関係に居心地の良さを覚え、仲が深まっていく一方で、不倫や使い込みが発覚して家庭内で肩身の狭さを覚えるようになった結果、妻への不満が高まったが故のものといえる。自身の非を棚上げにした極めて自己中心的で身勝手なものというほかない。 長女殺害に関しても、不倫相手との関係性の高まりが背景にあったといえ、妻の殺害を目撃され、恐怖を覚えたことにも動機の一端があるとしても、これまた誠に身勝手である。 他方で、いうまでもなく、被害者らには何らの落ち度もない。経緯や動機に酌むべき点は皆無である。
また、看護師である被告人が、その知識、技術及び立場を悪用し、本来治療目的で使うはずの薬剤等を利用して殺人未遂及び殺人予備等の各犯行に及んだことも強い非難に値する。 被告人の刑事責任は極めて重大である。
以上のほか、被告人は、勾留中、被害者遺族に対する謝罪文を作成する傍らで、不倫相手に対し恋文を送っていたほか、公判廷において、2名殺害の事実自体は認めつつも、殺人未遂及び殺人予備等に関しては不合理な弁解を繰り返し、自己の責任を矮小化しようとする態度に終始しており、自己の犯した罪の重大さに真摯に向き合っているとも言い難い。
被害者遺族は、理不尽な経過で、愛する家族2名を奪われたことはもとより、このような犯行後の著しく不誠実な態度や公判における身勝手な言動によりその心情は踏みにじられている。妻の実母は被告人に対して二度死んでほしいと悲痛な心境を述べており、遺族が極刑を求めるのも至極当然である。
先にみた犯情の悪質さを主としつつ、このような事情も踏まえれば、被告人の父が被害者遺族に合計390万円の被害弁償をしていること、被告人の父が出廷し今後も被告人に関わっていく旨述べていること、被告人が2名殺害の事実自体は認めていること、前科前歴がないことなど、被告人に有利な事情を最大限考慮しても、本件に関しては、有期懲役刑を選択すべきとは到底いえず、被告人を無期懲役刑に処することが相当である。 よって、主文のとおり判決する。
判決が読み上げられている間、遺族席からはすすり泣く音が聞こえてきました。
微動だにせず、判決を飲み込むように聞いていた渡辺被告。 被告側は、12月4日付で控訴しています。

《これから行きませんか?》虚偽の性被害告訴…元草津女性町議が借金トラブルで町民からも提訴されていた 返金求める被害者に見せた“色仕掛けの泣き落とし”

「人の良心を悪用するなんて本当に許せません。彼女にはお金だけではなく、町民と築いた信用も奪われました。一日も早く返金してほしいし、謝罪してほしいです」
「日本三名泉」のひとつとして、人々の心身を癒やし続けている草津温泉。群馬県北西部に位置する人口約6000人の草津町を騒がせたのが、当時町議だった新井祥子氏(55)をめぐる一連の虚偽告訴事件だった。
発端は2019年11月、新井氏がフリーライターと共謀して、同町の黒岩信忠町長と「町長室で肉体関係を持った」とする証言をもとにした電子書籍を出版したことだ。黒岩町長はその証言が虚偽で、名誉が損なわれたとして新井氏らに損害賠償を求めて提訴。今年11月26日に東京高裁では「社会的評価が大きく低下することになった」として、新井氏に165万円の支払いを命じる判決が確定している。現在は、虚偽告訴罪と名誉毀損罪について刑事裁判で審理されている。
新たなトラブルが発覚
NEWSポストセブンが草津で取材を進めると、新井氏の新たなトラブルが発覚。すでに泥沼裁判に発展していることがわかった。冒頭で切実な思いを訴えたA氏が代表で原告となり、借金の返済など含め、新井氏に総額約280万円の貸金返還を求める民事訴訟を起こしているのだ。
新井氏と係争中のA氏が彼女と初めて会ったのは2007年頃だった。
「私が湯治のために草津を訪れた時期でした。湯治仲間として知り合った新井さんに、私をはじめとする3名が彼女にお金を貸与しました。彼女本人と借用書も交わしましたが、現在に至るまで返金がない状況です。
返済の意志や誠意ある対応もみられなかったため、昨年末に貸金の返還を求めて民事訴訟に踏み切りました。裁判は11月5日で9回目となりますが、本人は1度も出廷せず、雲隠れしている状態です」
新井氏は2011年、42歳で草津町議会議員選挙に初当選。草津町議会初の女性議員として当時は話題になった。全国紙社会部記者が語る。
「新井さんはかつて『草津温泉が皮膚病に効果がある』と湯治仲間から聞いて草津に通い始めました。そこで知り合った町の人のためになりたいと思ったのが彼女が政治家を目指したきっかけだそうです。
しかし、2期目の任期中だった2019年11月に突如、黒岩町長と『町長室で性交渉した』とする証言をもとにした電子書籍を出版して、草津町議会がワイドショーの格好のネタになりました」
責任を問われた新井氏は2020年12月、自身に対する解職請求(リコール)が成立して失職。今年1月には前橋地裁が執筆したライターに名誉毀損の罪が成立するとして懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡している。

沖縄市・民家敷地の赤ちゃん遺体 新生児遺棄疑いで30歳母を逮捕

沖縄市の民家の敷地で29日、生後間もない女児の遺体が見つかった事件で、県警は同日、この家に住む飲食店従業員の女(30)を死体遺棄の疑いで緊急逮捕した。調べに対し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は12月下旬、沖縄市南桃原の民家敷地に新生児の遺体を放置し、遺棄した疑い。
県警によると、女児は女が出産した子で、生後間もなく黒い布のようなものにくるまれて女が住む家の敷地内で発見された。周囲の聞き込みや現場付近の捜査を経て、女を緊急逮捕した。死亡した経緯は捜査中。
事件は29日午前8時20分ごろ、女の家族から「赤ちゃんが捨てられている」と110番通報があり発覚。警察や消防が駆け付けたが、女児は通報から約15分後に現場で死亡が確認された。

子ども3人が意識不明で搬送その後死亡 帰宅した父親が発見 一緒に搬送の母親から事情聴く 神奈川・海老名市

きのう(29日)夜、神奈川県海老名市の住宅で、中学生2人と小学生1人が意識のない状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。警察は一緒に病院に運ばれた母親から事情を聞くなどして詳しい経緯を調べています。
死亡したのは、海老名市国分南の住宅に住む中学3年の林莉子さん(15)と中学1年の茉子さん(13)、小学4年の怜生さん(9)の3人です。
きのう午後11時ごろ、帰宅した父親が「子ども3人が頭から出血していてぐったりしている」と119番通報しました。
3人はいずれも外傷があり、意識のない状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。また、亡くなった3人の母親も病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
警察によりますと、亡くなった3人は、この家の2階部分に両親と合わせて5人で暮らしていて、1階には親族が住んでいるということです。
警察は病院に運ばれた母親が何らかの事情を知っているとみて詳しい経緯を調べています。

一緒に旅行中の女性とトラブルに…バス停の風除室の窓ガラス4枚に頭突きし破損、自らも負傷 器物損壊容疑の中国人の29歳男「間違いない」

29日午後、北海道小樽市のJR小樽駅前のバス停にある風除室の窓ガラスを割ったとして、29歳の中国人の男が逮捕されました。
器物損壊の疑いで逮捕されたのは、中国人で自称会社役員の29歳の男です。
男は29日午後7時20分ごろ、小樽市稲穂2丁目のJR小樽駅前のバス停で、風除室の窓ガラス4枚に頭突きして割った疑いが持たれています。
男は、頭に軽いけがをしました。
警察によりますと、男は一緒に旅行で来ていた中国人の女性と何らかの原因でトラブルになると、腹を立てて、犯行に及んだということです。
たまたま現場近くにいた警察官が犯行を目撃し、男をその場で逮捕しました。
取り調べに対し、中国人の29歳の男は「事実は間違いない」と容疑を認めているということです。
警察は、男が女性ともめた原因など当時の状況を詳しく調べています。

生後3週間の娘を床に落とし重傷、容疑の警察官の男「泣き声にイライラした」…重体で予断許さず

生後約3週間の長女を床に落とし重傷を負わせたとして、傷害の疑いで逮捕された千葉県警の警察官の男(25)(千葉市)が、県警の調べに「泣き声にイライラして娘を床に落とした」と供述していることが分かった。長女は現在も重体で予断を許さない状態だという。
県警捜査1課や松戸市消防局によると、男から23日午前8時40分頃、「娘がうなり声を上げ、目の焦点が合わない」と119番があった。長女は病院に搬送されたが、全身にけいれんを起こし、意識がはっきりしていなかった。搬送先の病院から「虐待の疑いがある」と相談を受けた千葉市西部児童相談所が24日、県警に情報提供した。
県警は28日、船橋署地域課巡査の男を傷害容疑で逮捕した。男は23日午前1時半頃、県内の親類宅で長女を床に落とすなどの暴行を加え、頭蓋骨骨折や急性硬膜下血腫などの重傷を負わせた疑いがある。調べに対し、容疑を認めているという。同署の鏑木秀樹署長は「署員が逮捕されたことは極めて遺憾。署員への指導、教養を徹底してまいりたい」とのコメントを発表した。
県警は29日、男を同容疑で千葉地検に送検した。