“体温超え”各地で危険な暑さ続く…東京では3日連続猛暑日 観光客も暑さ対策 全国8か所で38℃超え

きょうも各地で“体温超え”の危険な暑さとなりました。
記者 「12時頃の渋谷です。汗が噴き出すような暑さの中、ハチ公前には多くの外国人の方が並んでいます」
東京都心では35.1℃を観測し、3日連続の猛暑日となりました。猛暑日となるのは今年16日目で、歴代3位タイとなっています。
渋谷を訪れていた外国人観光客は…
中国からの観光客 「とても暑いです。ずっと汗をかいています」 オーストラリアからの観光客 「すごく暑い。オーストラリアは今、とても寒いから。空港を出た瞬間に『うわぁ私、汗びしょびしょ』って」
一方、37.5℃まで気温があがった埼玉県熊谷市では…
記者 「熊谷市内のひまわり畑です。見事なひまわりが太陽に向けて咲き誇っているんですけれども、人間には汗が止まらない暑さです」
ひまわりの摘みとりイベントが行われ、多くの人が暑さ対策をして訪れていました。
「マタニティフォトを撮ろうと思って。(Q.暑さどうですか?)暑いです。サウナに入ってるような暑さ」 「モワモワと暑い」 「保冷剤あてて寝たい」
会場には、今年はじめて暑さ対策のミストを設置。訪れた人は、およそ2万本の中から好きなひまわりの花を持ち帰っていました。
このほか、愛知県豊田市で38.8℃、山梨県甲府市で38.4℃、名古屋市で38.3℃など、全国8か所で38℃以上となりました。
猛暑日となったのも全国175地点に上りましたが、あすはさらに気温が上がって危険な暑さとなる見込みで、熱中症などに引き続き警戒が必要です。

消防の同志へ「思い無駄にしない」 府外の消防士も献花に、市民からは感謝の声

大阪市中央区の繁華街・道頓堀で消防隊員2人が犠牲となったビル火災で、現場付近に設けられた献花台には20日も朝から大勢の人が訪れ、花を供えるなどして犠牲になった2人を悼んだ。大阪市消防局の関係者だけでなく、大阪府外の消防隊員も駆けつけ、市民らも日頃の懸命の消防活動に感謝の意を示していた。
「危険な現場と分かった上で建物内に踏み込んでいったはず。ひとごとと思えない」。京都市消防局の男性(41)は現場に向かって静かに手を合わせた。
「消防の同志だ」という思いで、大阪まで足を運んだという男性。犠牲となった長友光成さん(22)と年の近い後輩がおり、「人命救助は大事だが、後輩の命を預かる立場だと自覚させられた。犠牲となった2人の思いを無駄にはしない」と誓った。
奈良県内の男性消防隊員(36)は「ビル火災は改めて怖いと痛感した。気を引き締めたい」と語った。壁面全体が黒色に変色した現場ビル2棟を前に、「中に踏み込めるかどうか判断に迷う場面はある。2人は正義感が強い人たちだと思う」と思いを寄せた。
現場近くの献花台には人の姿が絶えず、花束のほか、冷たい飲み物を供えて感謝を口にする市民も。大阪市中央区の遠藤綾子さん(62)は「短時間に2棟も燃えたのに、一般人の犠牲はなかった。亡くなった2人に感謝の気持ちを伝えたかった」と話した。
同市淀川区の会社員の男性(32)は「きっとビル内はとても暑く、苦しい思いをされたと思う。安らかに眠ってもらいたい」といい、献花台に凍ったペットボトルを供えた。同市東淀川区の男性(59)は「火災に限らず、地震や豪雨でも救助活動をしてこられたのだと思う。敬意を表したい」と話し、献花していた。

大川原化工機冤罪、警視庁と東京地検の幹部が亡くなった元顧問の遺族に謝罪へ…25日面会で調整

精密機械製造会社「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で、捜査を違法とされた警視庁と東京地検の幹部が、逮捕後に体調が悪化して72歳で亡くなった同社元顧問の相嶋静夫さんの遺族に謝罪することが決まった。遺族側代理人弁護士が20日、明らかにした。25日に直接謝罪する方向で調整している。
事件では、同社社長や相嶋さんら3人が2020年、兵器製造に転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴されたが、21年に起訴が取り消された。相嶋さんは勾留中にがんが見つかったが保釈が認められず、被告のまま亡くなった。
社長らが国家賠償を求めた訴訟で逮捕と起訴を違法とする判決が確定し、同庁と地検の幹部は6月、社長らに謝罪。相嶋さんの遺族は「謝罪を受け入れるのは検証で事実が説明されてからだ」と同席しなかった。
代理人弁護士によると、警視庁と最高検が今月7日に捜査を巡る検証報告書を公表し、遺族が謝罪を受け入れる意向を固めたという。

大阪ビル火災、被害拡大の一因は広告看板? 専門家「繁華街の欠点」

大阪・ミナミで起きた雑居ビル火災は、炎と黒煙が瞬く間に現場の建物を覆い、活動中の消防隊員2人が犠牲となった。なぜここまで被害が拡大したのか。専門家は「繁華街特有の建物の特徴が火の回りを早めた可能性がある」と指摘する。
低層階から勢いよく噴き出す炎。火は建物の外壁を伝うように燃え広がっていく――。交流サイト(SNS)上には、現場のビルが延焼していく様子を捉えた動画や写真が、いくつも投稿されている。
火災は18日午前10時前に起き、隣り合った7階建てと6階建てのビル2棟が計約100平方メートル焼損した。二つのビルは一部が連絡通路でつながっている構造だった。
大阪府警と大阪市消防局は、西側に位置する6階建てビルの低層部が火元だった可能性があるとみて、出火場所の特定を進めている。
複数の目撃者によると、付近では午前9時40分ごろから「ボンッ」という破裂音が断続的に聞こえ、約10分後にはすでに、建物が炎と黒煙に包まれていたという。近くの店舗にいて火災に気づいた男性は「あっという間だった」と振り返った。
今回の火災について、元東京消防庁麻布消防署長の坂口隆夫・市民防災研究所理事は「ビルの壁面に設置されていた広告物が、火の回りを早くした可能性がある」と語る。
現場の二つの雑居ビルは、大阪有数の観光地として有名な道頓堀川沿いにある。人目に付きやすいよう巨大な看板を屋外に掲げている建物が多く、火災があった雑居ビルも入居店舗を知らせるものなど、大小さまざまな看板や広告が設置されていた。
坂口さんは、出火から時間がたたないうちに建物全体に燃え広がった点について言及。鉄筋コンクリート部分が見えるほど外壁が激しく燃えているとして、「広告物に火がつけば、ビニール樹脂系統など素材が燃えやすいものだと一気に火の手が広がってしまう。事例は多くないものの、繁華街ビル火災の特徴といえる」と話す。
コンクリート製の建物は耐火性に優れていることから、通常なら火災が起きても隣の建物に燃え移ることはないという。その上で「今回は6階建てビルの低層部から出火した後、看板広告に延焼したり、連絡通路から屋内に火が入ったりして、7階建てビルが燃えた可能性がある」との見方を示した。
死亡した2人の消防隊員は、火元とみられるビルとは別の7階建てビルの5階で活動中だった。ここで天井の崩落が起き、取り残されたとされる。
坂口さんは崩落について、「火災で建物が熱せられ、天井のもろい部分がはがれ落ちたのではないか」と推測。崩落を予想するのは難しいが、「隊員たちがなぜ出火元の隣のビルの5階まで進入せざるを得なかったのか、疑問が残る」と話した。
死亡事故を受けて、市消防局は21日に事故調査委員会の初会合を開く。
坂口さんは「消防隊員は危険な場所に入らないことが基本だ」とし、隊員らが5階に進入した目的や、どこまで現場の安全管理ができていたかが調査のポイントになると指摘する。
「延焼の危険をどれくらい認識していたのか。連絡通路の存在など、建物の構造の把握はできていたのか。命綱や投光器といった隊員の装備も含めて、徹底した検証が必要だ」と訴える。【大坪菜々美、根本佳奈】

知床・羅臼岳に靴とスマホ ヒグマ被害者の遺留品か

北海道・知床でヒグマの生態調査などを担う「知床財団」は20日、羅臼岳(1660メートル)で友人と登山中にヒグマに襲われ死亡した東京都の会社員曽田圭亮さん(26)の遺留品とみられる靴やスマートフォンなどを、襲撃現場付近で発見したと明らかにした。警察を通じて遺族に返還される見通し。
サングラスとバンダナも見つかった。財団や斜里町などは、襲撃現場の特定や、襲撃後ヒグマがどのように移動したのかの検証を目的に、計13人で現場付近を調査していた。これまでに道警などの捜索で、曽田さんの財布や血痕の付いたシャツなども見つかっている。

3年前にも別の虐待で行政指導 青森の障害者支援施設で虐待疑い

青森県五所川原市の障害者支援施設「栄幸園」で2024~25年に職員が入所者に虐待行為をしていた疑いがある問題で、施設が3年前に別の虐待行為で市から行政指導されていたことが判明した。施設側は改善計画書を提出したが、その後も虐待行為が繰り返されていた可能性がある。
毎日新聞が情報公開請求で入手した市福祉政策課の報告書や関係者によると、22年9月ごろに同園の入所者が同市内の病院を受診したところ、施設職員から虐待を受けていることが疑われたため、病院側が障害者虐待防止法に基づき市に通報した。
市は訪問調査を行い、虐待行為が認められたとして、園側に行政指導し、改善計画書の提出を求めたことを22年11月に県に報告した。園側は改善計画書の中で、認定された虐待行為について「絶対にあってはならない行為」とした上で「再発防止に向け、施設全体として取り組み、職員・利用者の安全と安心できる環境向上に努めます」などと記載していた。
虐待を受けた入所者は別の施設に移ったという。同園は毎日新聞の取材に、3年前の虐待行為について「一切お答えできない」と話した。市福祉政策課は「開示した文書以上のことは公表できない」と話した。
同園では24~25年に複数の入所者に対して拘束状態にしたり、顔面を殴打したりした疑いが浮上。市は事実確認のため今年6月以降、職員に任意の聞き取り調査を7回実施し、今月7日に県に報告したが、調査結果は公表していない。
19日に佐々木孝昌市長の定例記者会見に同席した片山善一朗・市福祉部長は「被害者、加害者が特定されかねないこともあり、現時点で公表する考えはない」と説明。3年前の行政指導については「そういった事案はあったが、施設を特定して公表はしていないので、答えは差し控えたい」と述べた。【松本信太郎】

大阪府立高校再編計画 15年後の適正数は136校→104校 4分の3程度に減らすべきとする試算

大阪府は少子化などの影響を受け、15年後の府立高校の数を現在の4分の3にあたる104校程度に減らすべきとする試算をまとめました。
大阪府では条例により、定員割れが3年以上続き、改善の見込みがない府立高校は、再編の検討対象になることが定められていて、これまで5年ごとに再編計画をとりまとめてきました。
府は、今後も少子化が続くと見込まれるほか、私立高校や通信制高校へ進学する生徒が増えていることなどを受け、新たな再編の方向性を定めるため、15年後の府立高校の適正数を試算しました。
その結果、2040年における中学校の卒業者数は、現在の約75%程度まで減少すると見込まれることなどから、府立高校の数は、現在の136校から32校少ない104校が適正であると示しました。
試算は18日に実施された会議で議論され、会議の出席にあたり吉村知事は「少子化にあわせた長期的な目線で高校の再編計画を実行していく。その上で、教育の質を向上させ、設備を改善し、また課題のある子どもを受け入れる体制を作ることなどが非常に重要だ」と述べました。
再編案を盛り込んだ府立高校の改革プランは議会を経て、今年秋ごろに策定される方針です。

自民党内で広がる“石破おろし”の陰で暗躍する旧安倍派4人衆 大臣手形をバラ撒いて多数派工作、次期政権の“入閣リスト”も流れる事態に

閣僚や党役員の人事は総理大臣の“権力の源泉”とされてきた。重要ポストを配分していくことで党内の多数を押さえ、権力掌握につながるからだ。だが、石破茂・首相の続投か、退陣を求める勢力が「総裁リコール」(臨時総裁選)を実施させるのかで大揺れのなか、早くも“次期政権の幹部ポスト”の陣容が出回っているというのだ。一体、どういうことなのか──。【全3回の第1回】
旧安倍派4人衆による周到な包囲網
石破退陣要求の急先鋒は中曽根康隆・青年局長ら若手議員と青山繁晴氏ら保守系議員、さらに茂木敏充・前幹事長も「衆院選、都議選、今回の参院選でスリーアウトチェンジだ」と石破降板を求めている。旧茂木派議員たちを中心に始まった石破首相の責任を追及する両院議員総会開催の署名運動は、リコール運動へと広がった。
実は、その陰で暗躍しているのが萩生田光一・元政調会長、西村康稔・元経産相、世耕弘成・前参院幹事長、松野博一・前官房長官という旧安倍派4人衆だ。いずれも派閥の裏金問題で処分を受けながら、政治倫理審査会では裏金キックバックの経緯について“知らぬ、存ぜぬ”を押し通した人物たちである。
旧安倍派議員が“勝利”の表情を浮かべて語る。
「ようやく石破を追い詰めた。いくら退陣しないと言い張っても、森山裕・幹事長や執行部全員が辞任すればさすがに政権は持たない。石破のままでは後任の幹事長も決まらないだろう」
4人衆は参院選に大敗した石破首相が「続投」を表明した直後の7月23日に会談し、「石破首相は交代すべき」で一致すると、周到に石破包囲網を敷いてきた。
その翌日には、世耕氏が“石破嫌い”で知られる自民党最高顧問の麻生太郎・元首相と会談、西村氏も同じ日に「私なりに腹をくくった。もう一回、党の背骨をがしっと入れ直す」と語ってポスト石破に意欲を見せる高市早苗・前経済安保相を訪ねた。高市氏と麻生氏も前日に会談している。
萩生田氏はブログに、〈驚く事に、石破総理は開票の途中で続投を宣言しました。(中略)政治家の出処進退は自分で決める。私達が先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は総理も共有していると信じます〉と綴り、首相に自発的退陣を突きつけた。
「世耕さんは麻生さん、西村さんは高市さん、萩生田さんは茂木さんらに根回しして旧安倍派と旧茂木派で署名運動を広げ、高市支持派の議員も署名運動に協力、石破退陣への包囲網を敷いていった」(同前)

【独自】ノースサファリの無許可開発 国の補助金6000万円全額返還命令に争う姿勢 運営会社は取り消し求め提訴方針 トレーラーハウスは建築物ではないと主張

市街化調整区域での無許可開発が問題となっている札幌市南区のノースサファリサッポロの運営会社は、補助金の全額返還命令を受け、国と争う意向であることがわかりました。
ノースサファリサッポロの運営会社は、2023年に宿泊施設を新設する目的で国の補助金6000万円を受給していますが、国は市街化調整区域での無許可開発は都市計画法の違反であるとして、補助金の取り消しと全額返還命令を通知しました。
運営会社の代理人弁護士によりますと、運営会社側は補助金を活用したトレーラーハウスは建築物ではなく、都市計画法の違反にはあたらないとして、返還の意向はないということです。
そのうえで運営会社は、国を相手取り返還命令の取り消しを求めて訴えを起こす方針です。

知人の10代後半の少女に車内で急に噛みついた少年(19)を逮捕 北海道・苫小牧警察署

北海道・苫小牧警察署は8月18日、苫小牧市に住む会社員の少年(19)を傷害と不同意性交致傷の疑いで逮捕しました。
男は8月8日午後2時ごろ、胆振総合振興局管内を走行中の自動車の車内で、知人の10代後半の少女の腕に噛みついてけがをさせたほか、苫小牧市内のホテルでみだらな行為をして首にけがをさせた疑いが持たれています。
少女は腕と首に皮下出血を負いました。
事件の翌日に「知り合いから性被害を受けてけがをした」と少女が来署をして申告したことで事件が発覚しました。
調べに対し少年は「腕を噛んだことに間違いはないが、性交は同意があった」という趣旨の供述をしていて容疑を一部否認しています。
警察は当時の詳しい状況などを調べています。