12日午前11時10分ごろ、京都市左京区鞍馬貴船町の貴船川沿いの飲食店の川床が浸水して崩れた。同市消防局などによると、川床で食事をしていた女性客6人のうち、無職女性(79)=滋賀県高島市=が流され、同店経営の男性(49)=同市左京区=が川に入り救助した。男性は足に打撲の軽傷、女性は気分不良を訴え、ともに救急搬送された。
他の客の女性5人は避難して無事だった。雨による増水で川床が崩れたとみて、京都府警下鴨署が調べている。
同署によると、川床は、川沿いの各店舗が木製の土台に畳を敷くなどして設置。床下に川が流れているため、日ごろから増水した際に取り外せるようになっていた。
当時、現場周辺に雨は降っておらず、川の水位も低かったため同店が午前11時に営業を開始。救助された女性を含む3組の女性計6人が飲食をしていたところ、突然増水し川床の畳などが流されたという。
現場は、貴船神社近くにある飲食店。川床は観光客らが多数訪れる京都・貴船の名物で、夏の風物詩として知られる。
「ニュース」タグアーカイブ
「自分止められず」検察は常習的と指摘 火事場窃盗の元捜査1課警部
火災現場の捜査中に見つけた現金を盗んだとして、窃盗罪に問われた元警視庁捜査1課警部、政野亮二被告(51)は12日、東京地裁であった初公判で起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、政野被告が事件性がない現場では詳しい捜査がされないと考え、盗みを繰り返していたと指摘した。
政野被告は鈴木悠裁判官から起訴内容に誤りがないか問われ、「間違いありません。申し訳ありませんでした」と述べた。
検察側は冒頭陳述で、政野被告が住宅ローンや子どもの学費の支払いが続くことに不安を抱えており、2022年10月に東京都渋谷区で発生した火災の現場検証中に現金約340万円を見つけて、初めて盗みをしたと指摘した。
検察側は「盗んだ現金は生活費やクレジットカードの支払いなどに充てていた。他の人が作業に集中し、見ていないと思って盗んだ。自分を止められなかった」とする政野被告の供述調書も読み上げた。
25年1月に政野被告が火災現場にあったポーチから現金1000円を抜き、ポケットに入れるのを一緒にいた消防隊員が目撃し、上司に報告。上司が警視庁に通報して発覚した。
起訴状によると、政野被告は22年10月~25年1月に東京都内で起きた3件の住宅火災現場で、捜査中に見つけた現金計約640万円を盗んだとされる。警視庁は25年7月、政野被告がこの3件を含む8件の盗みをしたとして懲戒免職処分とした。【安達恒太郎】
「妻と心中しようと」 殺人容疑で90代夫逮捕、病気で悲観か 千葉
妻の首を絞めて殺害したとして、千葉県警茂原署は12日、千葉県一宮町一宮の無職、野村八郎容疑者(92)を殺人の疑いで逮捕した。夫婦ともに病気を抱えており、茂原署は野村容疑者が将来を悲観して無理心中を図ろうとしたとみて調べている。
逮捕容疑は3月4日、一宮町の自宅で妻の奈美子さん(当時91歳)の首を電気コードで絞めて殺害したとしている。死因は窒息死だった。
茂原署によると、野村容疑者は「練炭コンロを使用し、妻と心中しようとした。ベッドで苦しがっている妻を早く楽にさせたいと首を絞めた。妻を殺そうと思ったわけではない」と供述しているという。
同日午前8時40分ごろ、夫婦の様子を見に来た親族が「1階に遺書がある」と110番。駆け付けた警察官が2階のベッドの上であおむけで倒れている夫婦を見つけた。野村容疑者は当初意識がなかったが、病院に搬送された後に回復した。夫婦は2人暮らしだった。【林帆南】
黒木瞳さん、宝塚同期を思い慰霊登山 日航機墜落40年で遺族ら祈る
520人が亡くなった日本航空(JAL)のジャンボ機墜落事故から、12日で40年がたった。遺族らは、事故現場の「御巣鷹(おすたか)の尾根」(群馬県上野村)に登って犠牲者の冥福を祈った。
20歳の時に亡くした父思い、止まらぬ涙
事故で父の昭司さん(当時50歳)を亡くした神奈川県大和市の若本千穂さん(60)はほぼ毎年、命日に訪れる。「8月12日は1年の区切りであり、始まり。これからも家族を見守ってと伝えました」
40年間は「長いようで短かった」と語る。20歳の時に父親を失い、心の傷はずっと癒えなかった。ただ、父が亡くなった年齢と同じ50歳になった時、力が湧いてきたという。「ここからは父が知らなかった世界。自分の思うように生きてやろう」と思い、やってみたかった図書館司書に転職した。
この日は雨が降る中、山道を一歩ずつ登った。斜面にある昭司さんの銘標に手を合わせると、涙が止めどなくあふれた。一人息子を育てて7歳と3歳の孫がいるが、「お父さんの前だと子どもになっちゃうね」と若本さん。「空の安全とは命を守ること。命を大切にしてほしい」と訴えた。
テレビ電話で80歳の母に、届ける風景
事故から40年が経過し、遺族の高齢化が進んで当時を知るJAL社員もわずかとなる中、事故の記憶や教訓の継承が課題となっている。遺族のお年寄りたちは山道でつえをつき、休憩を挟みながらゆっくり登った。「あと少し」と励まし合う場面もあった。
JALによると、慰霊登山の参加者は82家族の283人。前年より50人ほど増えたが、最多だった2015年の106家族406人と比べると7割程度。事故を知るJALの社員は25年3月末時点で17人で、全体の0・1%となった。
父の謙二さん(当時49歳)を亡くした山本康正さん(44)は、高齢のために慰霊登山を見送っている母啓子さん(80)の思いを背負って登った。
犠牲者を追悼する「昇魂之碑(しょうこんのひ)」の前ではスマートフォンのテレビ電話機能を使い、大阪府にいる啓子さんに周囲の風景を見せた。スマホ越しの啓子さんは「登ってくれてありがとう」とうれしそうに応えた。
尾根は普段、携帯電話の電波が届かないが、山本さんが働きかけたことで、今年もKDDI(au)が近くに臨時の基地局を設置し、通信環境を整えた。
黒木瞳さん「ゆみちゃんの分まで」
一方、俳優の黒木瞳さん(64)は初めて御巣鷹の尾根を訪れた。事故で亡くなった北原遥子(本名・吉田由美子)さん(当時24歳)は同じ宝塚音楽学校の第67期だった。
これまでは事故を認めたくないという思いが強く、足が向かなかったという。「こんな山の中で、しんどかったんだろうなと思います」と涙声で語り、「40年前、ゆみちゃんの分まで生きようと決めた」と振り返った。黒木さんは他の同期生らとともに吉田さんの石碑の前で手を合わせ、校歌などを歌った。【木村敦彦、福田智沙、加藤栄】
中学3年生を詐欺容疑で逮捕 リクルーター役か 200万円詐取
高齢女性から現金200万円をだまし取ったとして、神奈川県警は12日、千葉県船橋市の中学3年の女子生徒(15)を詐欺容疑で逮捕した。女子生徒はリクルーター役とみられる。
逮捕容疑は4月15日、同県木更津市の無職女性(16)らと共謀し、鎌倉市内の80代女性宅に息子になりすまして「カバンを無くした。中に取引先との間で使う支払いカードが入っていた。今日中にお金を払わなければいけない」と電話。無職女性が80代女性宅を訪れ、現金200万円をだまし取ったとしている。県警はいずれも認否を明らかにしていない。
大船署員が、金をだまし取った直後に無職女性が不審な動きをしているのを職務質問。その日のうちに詐欺容疑で逮捕していた。
県警によると、無職女性が「友人から4月上旬に詐欺に誘われた」と供述したことから、女子中学生の関与が浮上した。県警はさらに上位役がいるとみて調べている。【宮本麻由】
日航機墜落40年、520本のロウソク…午後6時56分に遺族ら黙とう
乗客乗員520人が犠牲となった日本航空ジャンボ機墜落事故から40年となった12日、墜落現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の麓にある「慰霊の園」で、遺族ら228人が参列して追悼慰霊式が営まれた。520本のロウソクに火がともされ、墜落時刻の午後6時56分に黙とうをささげた。
父・榊原勝さん(当時52歳)を亡くした横浜市のパート宮沢淳子さん(65)は、12日が誕生日の長男・和孝さん(33)らと出席。「父を失い、息子が生まれたこの日を大切にし、風化させないようにしたい」と話した。
日航によると、この日は遺族ら82家族283人が慰霊登山を行った。遺族の高齢化が進む中、事故の記憶を受け継ごうと子どもや孫を連れて尾根を登る遺族の姿も目立った。
会津若松でパチンコ店強盗、被害額は2800万円…従業員に拳銃のようなもの突きつけ強奪
12日午前2時頃、福島県会津若松市一箕町のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」で、20歳代の男性従業員が若い男に拳銃のようなものを突きつけられ、営業用の現金約2800万円を奪われた。男は逃走し、県警は強盗事件として捜査している。
県警の発表では、店は当時閉まっており、従業員は一人で店に残っていた。捜査関係者によると、サングラスとマスクで顔を隠した男が、店を出て帰宅する従業員に背後から銃のようなものを突きつけ、鍵を開けさせて店内に侵入。金庫から店の金を出させて奪ったという。
従業員が事件後、会津若松署に「拳銃を突きつけられ、強盗の被害を受けた」と通報した。県警は防犯カメラ映像を解析するなどして男の行方を調べている。
現場はJR会津若松駅から北東に約1キロ離れた、国道49号沿いの市街地。近くに住む70歳代の女性は「怖い。戸締まりをしっかりしないと」と不安げに話した。
臨時教員採用で「わいせつ処分歴」確認せず、埼玉県教委が謝罪…義務化後の8907人分「認識甘かった」
埼玉県教育委員会は12日、臨時教員らの採用時に、わいせつ行為で処分歴のある教員情報を蓄積した国のデータベース(DB)の確認を怠っていたと発表した。採用時のDB確認は2023年度に法律で義務付けられたが、23年度以降に採用した臨時教員らのうち、約6割にあたる8907人を確認していなかったという。
県教委小中学校人事課の新保友・学校管理幹はこの日の記者会見で、「DBでの確認が義務であるという認識が甘かった」と謝罪。今後は法律に基づく採用手続きを徹底するとした。8907人について改めて確認したところ、全員に処分歴はなかったという。
県教委によると、DB確認が義務づけられた23年4月から今年7月17日までに採用した臨時教員、非常勤講師、実習助手、寄宿舎指導員らは計1万3861人。県内4か所の教育事務所や県教委県立学校人事課が採用事務を担当している。同期間に正規採用した教員については、全員をDBで確認したという。
教員が懲戒免職になると、教員の氏名や失効となった教員免許の種類などが官報に掲載される。文部科学省はこの情報を集約した「官報情報検索ツール」を各教委に提供している。臨時教員らについて、県教委は検索ツールで確認したものの、DBでの確認は実施していなかったという。
この問題を巡っては、名古屋市や北海道などの教委がDBを確認していなかったことが判明。県教委でも調査を進めていた。文科省は今月、全国の教委や学校法人などを対象にDB活用の実態調査を始めた。
帰省中の自称・地方公務員の男逮捕…祭り会場で酒に酔って男性の胸ぐらをつかむ暴行 北海道北広島市
札幌・厚別署は2025年8月10日、暴行の疑いで東京都豊島区に住む自称・地方公務員の男(34)を逮捕しました。
男は10日午後8時20分ごろ、北広島市大曲中央2丁目にある学校敷地内で、60代男性の胸ぐらをつかむ暴行を加えた疑いが持たれています。
警察によりますと、当時、学校敷地内では祭りが開催されていて、2人は客同士で面識はなかったということです。
2人は何らかの理由でトラブルになり、酒に酔っていた男は男性の胸ぐらをつかみました。
男は当時帰省中で、調べに対し「記憶がないのでわからない」と容疑を否認しています。
<解除>【土砂災害警戒情報】熊本県・阿蘇市、南阿蘇村 11日07:30時点
11日午前7時30分、熊本県と気象台は、阿蘇市、南阿蘇村に出していた土砂災害警戒情報を解除しました。
<概況> 降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。
<とるべき措置> 避難が必要となる危険な状況となっています【警戒レベル4相当情報[土砂災害]】。 市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、土砂災害警戒区域および崖の近くや谷の出口にお住まいの方などは、安全な場所への速やかな避難を心がけてください。
<土砂災害警戒情報が出ている市区町村> □熊本市 □八代市西部 □八代市東部 □荒尾市 □玉名市 □山鹿市 □菊池市 □宇土市 □上天草市 □宇城市 □天草市東部 □合志市 □美里町 □玉東町 □長洲町 □和水町 □大津町 □菊陽町 □西原村 □御船町 □嘉島町 □益城町 □甲佐町 □山都町西部 □氷川町 □苓北町
<解除された市区町村> ・阿蘇市 ・南阿蘇村