小笠原近海で台風22号発生=9~10日西・東日本沿岸接近も

気象庁は5日、小笠原諸島近海で午前3時に台風22号が発生したと発表した。同諸島では強風や高波、急な強い雨に注意が必要。22号は8日に強い勢力で奄美大島の東方海上に進んだ後、進路を東寄りに変え、9日から10日にかけて西・東日本の太平洋沖を進むか、沿岸に接近する恐れがある。
22号は5日午後3時、小笠原諸島・父島の南約260キロの海上をゆっくりと西へ進んだ。中心気圧は1000ヘクトパスカル、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートル。北東側280キロ以内と南西側220キロ以内が風速15メートル以上の強風域。 [時事通信社]

4歳の娘を「ゴキブリ」と罵倒して虐待、顔中アザだらけにして毒を飲ませ…浅草ホテル経営者夫婦が手を染めた“狂気の殺害”の一部始終《亡くなる前「ママにされた」とSOSを…》

「志保は実の娘の美(よし)輝(き)ちゃんを『汚物』『ゴキブリ』『異常な娘』と呼び、虐待を繰り返した。父である健一もまた娘を『miracle fat girl』『諸悪の根源』『ざんぱんまん』などと酷い言葉で死の直前まで呼び続けていたのです」(捜査関係者)
東京・浅草に住む夫婦が親族4人に有害な化学物質を飲ませて殺害したとして逮捕された事件。あまりに陰惨な事実を示す新証拠を「 週刊文春 」は入手した。
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親族4人の殺害容疑で起訴
事件は23年3月、当時わずか4歳だった細谷美輝ちゃんの死亡がきっかけで発覚した。
警視庁は、それから1年後の24年2月、美輝ちゃんの体内から車の不凍液等に使用されるエチレングリコールが検出されたとして殺人容疑で浅草のホテルを経営していた父親の健一被告(44)と母親の志保被告(39)を逮捕した。
「18年1月に健一の母・八恵子さん(享年68)、同年4月に姉の美奈子さん(同41)、6月に父・勇さん(同73)が相次いで亡くなっており、彼ら3人を殺害した容疑でも警察は2人を再逮捕した。3人は美輝ちゃんと同じく、エチレングリコールを夫妻から摂取させられ、死亡したとみられる。
今年3月までに、健一は美輝ちゃんを除く3人の殺害容疑で起訴され、志保は親族4人全員の殺害容疑で起訴された。取り調べでは、健一は軽い雑談に応じるものの、志保は完全に黙秘。当局は一連の犯行を主導したのは志保とみている」(全国紙社会部記者)
夫妻による美輝ちゃんへの“地獄虐待”
親族4人が連続して殺害された卑劣な事件。夫妻による美輝ちゃんへの“地獄虐待”が始まったのはある事件がきっかけだった。
美輝ちゃんがまだ生まれたばかりの19年3月、志保が夫婦喧嘩の末に自宅のベランダで放火するという騒ぎを起こした。その結果、志保は一時的に警察に身柄を留置された。
「その後の調べで、警察は志保が子どもたちへ心理的な虐待を行っている疑いがあると判断。連絡を受けた児童相談所が、細谷夫婦の3人の子供を保護する決定を下しました」(同前)
だが、細谷夫妻の顧問弁護士の介入もあって、放火騒ぎの半年後の19年9月までに美輝ちゃんら3人の子供は夫妻の住む自宅マンションに戻された。
「夫婦はこの件で児相を逆恨みした挙句、生後まもなく児相に預けられた美輝ちゃんを、その不信感から全く可愛がらなくなったのです」(健一の知人)
そして、冒頭のように、夫妻は美輝ちゃんのことを実の娘に投げかけるとは思えぬような酷い言葉で呼ぶようになる。
「ブタゴリラ」「疫病神」「男好きの性欲激しいデブス」。やがて罵詈雑言とともに美輝ちゃんへの身体的虐待が始まる。美輝ちゃんはけがをしたまま保育園に通い、不審に思った園が両親に連絡することもあった。
「主にお迎えを担当していた健一に美輝ちゃんのけがについて指摘すると、その直後に転園するケースもあったようだ。美輝ちゃんは亡くなるまで6つの保育施設を転々としていた。園がコロコロ変わったのは、両被告が、虐待発覚を恐れて転園させた可能性が高い」(別の捜査関係者)
「ママにされた」悲痛な訴えは届かず…
亡くなる半年前の22年9月29日。保育園が当時撮影した美輝ちゃんの顔写真を「週刊文春」は独自に入手した。そこには、右のおでこに痛ましい青あざができている美輝ちゃんが写っていた。当時の保育園の記録にはこう記されている。
〈家庭の室内を走っていて転倒、壁にぶつけた。9:00頃 9時30分に1度登園するが、頭部のけがのため、通院をお願いする〉
その約1カ月後の11月4日の記録では、美輝ちゃんの体の傷がどんどん増えたことがわかる。
〈・右頬のアザ ・左目上のアザ、傷 ・左頬の傷 ・鼻2ヶ所の傷 受け入れでは傷のみ確認。父より…自分で引っ掻いた その後、担任がアザに気付く。本児は傷もアザも「わからない」と言う〉
父は「自分でひっかいたものだ」と園に説明し、美輝ちゃんも言葉を濁した。それから3日後、ついに本当の事を打ち明ける。
〈11月7日(月) 表情はすぐれない。顔にアザ 両頬に新しい傷…〈中略〉担任が聞き取った時に「ママにされた」と答えた〉
だが、結果として美輝ちゃんの悲痛な訴えは届かなかった。美輝ちゃんは翌年の3月13日に亡くなる。すると一転、それまで娘のことを悪し様に罵っていた健一と志保は美輝ちゃんの呼称を改めるのだ。
「捜査当局や周囲に対しても一貫して、『美輝』と呼ぶようになった。明らかに呼び方が変わっており、自分たちの犯行であることを隠す意図があったとみられる」(前出・捜査関係者)
それから1年後、2人は逮捕され、美輝ちゃんの兄と姉は児相に保護された。親族4人を失った健一の長姉は、いま周囲にこう悔しさを吐露している。
「健一には罪を償い、真人間となって子供達に謝罪してほしい。志保には極刑がふさわしい。この全ての事件の元凶であり、家族を崩壊させた張本人です」
前代未聞の事件の初公判は来年開始される見通しだ。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年10月2日号)

オリエンテーリング大会に参加中の80歳代男性が行方不明…那須塩原の山林で、6日も捜索へ

栃木県警那須塩原署は5日、那須塩原市湯本塩原の山林で、「全日本オリエンテーリング選手権大会」に参加していた埼玉県の80歳代男性が遭難したと発表した。
県警や大会関係者によると、男性は4日午前10時半にスタートしたが、約1時間後の到着予定時刻を過ぎても、ゴールしていないことから、大会関係者が午後3時40分頃に110番したという。
県警や消防は5日朝から約60人態勢で捜索したが、男性は見つからなかった。6日も朝から捜索するという。これまでのところ、クマなどに襲われた形跡はないという。
男性の行方不明を受け、大会は5日の競技を中止した。

耕運機を押していた89歳の男性 はねられ死亡 鹿児島・指宿

5日午前、鹿児島県指宿市で、耕運機を押して歩いていた男性が軽乗用車にはねられ死亡しました。
指宿警察署によりますと、5日午前10時前、指宿市山川岡児ケ水の市道で、耕運機を押して歩いていた近くの無職・前田豊さん(89)が、反対側から来た軽乗用車にはねられました。
前田さんは病院に搬送されましたが、およそ1時間半後に死亡しました。
現場はセンターラインのない見通しの良い直線道路で、警察は軽乗用車を運転していた指宿市の61歳の農業の男性から事情を聴くなどして、事故の原因を調べています。

沼津港で遊覧船が岸壁に衝突、乗員・乗客の計15人負傷…60歳代男性は頭の骨を折って入院

5日午後3時半頃、静岡県沼津市の沼津港で、遊覧船が岸壁に衝突した。清水海上保安部などによると、遊覧船「ちどり」の船首が岸壁に衝突し、乗員と乗客の計15人がけがをして救急搬送された。
地元消防によると、乗船者から「船が岸壁に接触して階段から人が落ちた」と119番があった。乗員は船長と機関士の2人で、乗客は38人(大人33人、子ども5人)いた。同保安部によると、搬送された15人のうち、神奈川県の60歳代男性が頭の骨を折るなどして入院し、体の痛みを訴えるなどした14人は帰宅した。子どもにけがはなかった。
遊覧船は全長23・9メートルで総トン数は122トンだった。
運航会社「千鳥観光汽船」(沼津市)のホームページによると、遊覧船のコースは、駿河湾内を航行して約30分で戻るというもの。土日祝日は1日7便が運航しており、事故は午後3時に沼津港を出た便で発生したとみられる。同保安部が詳しい状況を調べている。

自民幹事長に鈴木俊一氏=麻生氏、副総裁再登板も―官房長官に木原稔氏起用案

自民党の高市早苗総裁は5日、党役員人事などの調整を本格化させ、幹事長に鈴木俊一総務会長(72)を起用する方針を固めた。麻生太郎最高顧問(85)の副総裁再登板も検討。首相に就任した場合、官房長官に木原稔前防衛相(56)を充てる案が浮上している。
高市氏は「全世代総力結集」を掲げており、首相就任時の閣僚人事も含め、挙党態勢の確立を目指している。小泉進次郎農林水産相(44)ら総裁選の対立候補4人を政府・党のポストで処遇する意向だ。
高市氏は5日午前、東京・赤坂の衆院議員宿舎で過ごした。人事構想を練ったとみられる。同日午後、党本部に入って麻生氏と約1時間会談。この後、記者団に「(幹事長人事は)まだ本人にも言っていない」と述べた。
鈴木氏は財務相などを歴任。「和の政治」を掲げた故鈴木善幸元首相の長男で、敵をつくらない温厚な人柄で知られる。所属する麻生派を率いる麻生氏は義兄に当たる。幹事長の人選について、高市氏は4日の記者会見で「各党と話ができ、党全体を見渡せる方がいい」と説明していた。
麻生氏は総裁選の決選投票に際し、党員・党友票で首位の候補を支持するよう、同派の所属議員に指示。高市氏の勝利につなげた。 [時事通信社]

「協力するところは協力したい」高市新総裁誕生で国民玉木代表 郡山市で遊説 福島

国民民主党の玉木代表が5日郡山市を訪れ、自民党の高市新総裁に対し「協力するところは協力していきたい」と述べました。
玉木代表は高市新総裁に対し、「年収103万円の壁」の見直しなどに関して自民、公明、国民で結んだ3党合意の実施を求めた上で次のように述べました。
*国民民主党 玉木 雄一郎 代表
「(3党合意に)協力いただけるのであれば、我々もしっかり協力していきたいと思いますので、政策協議等の申し入れがあれば我々も誠実に向き合いたいと思います。」
また、今後の国政選挙に向けては、県内でも独自候補の擁立を進める考えを示しました。

高市新総裁、石破路線をどこまで継承?…石破首相と政治スタンスは対極

保守的な政治信条を掲げる高市早苗氏が自民党総裁に就任したことで、石破首相の政策路線は修正を余儀なくされそうだ。首相が退任前の発表に意欲を示す戦後80年のメッセージについては、高市氏は「必要ない」と明言しており、調整に難航する可能性がある。
4日の党総裁選直後、首相公邸で記者団の取材に応じた首相は、「自分たちだけが正しいと言っていても物事は決まらない。どうやって『リベラル』や寛容さを持って、ことに当たるか(が大事だ)」と述べた上で、「この厳しい国際情勢の中、わが国を間違えない方向に導いていただきたい」と高市氏に注文を付けた。
アジア外交を重視し、選択的夫婦別姓制度の導入にも前向きな考えを示したことがあるなど、首相はリベラル色が強く、高市氏の政治的スタンスは対極にあると言える。
首相は総裁選の投票先を明らかにしていないものの、選挙前には「この1年間共に汗をかき、基本的な政策を引き継いでくれる方が選ばれることがあればいい」と強調し、林官房長官や小泉農相への期待感をにじませていた。
高市氏が総裁選後のあいさつで、首相肝いりの「防災庁設置」や「地方創生」に言及し、「大きな道を開いてくれた」と持ち上げたのは、首相側の不信感を意識しているためとみられる。だが、高市氏が首相に就任した後、農政改革など石破路線をどこまで継承するかは不透明だ。
戦後80年のメッセージを巡り、高市氏は必要ないとの立場を取る。総裁選勝利を支えた保守派が、「戦後70年の安倍首相談話で歴史認識には終止符を打った」と反発しているためだ。
石破首相は高市氏と相談の上で、首相退任前に記者会見し、メッセージを発表する方向で検討している。5日も首相秘書官らと対応を協議した。首相周辺は同日、「高市氏に迷惑をかけない範囲で発表したい」と語った。

【衝突の瞬間映像】遊覧船が岸壁に衝突した瞬間 煙上がる 船首には大きな衝突痕(静岡・沼津港)

5日午後、静岡県の沼津港で遊覧船が岸壁に衝突する事故があり、乗客・乗員あわせて15人がけがをしました。
こちらは、遊覧船の事故の瞬間をとらえた映像です。港に入ってきた遊覧船が岸壁に衝突すると煙を上げているのが確認できます。
消防などによりますと、5日午後3時半ごろ静岡県沼津市の沼津港で、千鳥観光汽船が運行する「遊覧船ちどり」が、沼津港遊覧クルーズを終え港に戻ったところ、船の前方が岸壁に衝突しました。
事故当時、乗客・乗員合わせて40人が乗っていて、そのうち15人がけがをしました。救急車6台がかけつけ、病院に搬送されましたが、いずれも命に別条はないということです。
清水海上保安部で事故の原因を調べています。

日本のEEZ内で中国の調査船…側面からパイプのようなものを海中へ延ばす

5日午前6時40分頃、鹿児島県・奄美大島の西約383キロに位置する日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、船の側面からパイプのようなものを海中へ延ばしている様子を、海上保安庁の巡視船が確認した。
調査船は5日午後6時現在、EEZ内にとどまっており、海保の巡視船が無線で中止を求めている。EEZ内で調査船の活動が確認されたのは2日連続で、9月28日以降6回目。