新潮社や講談社など出版5社が著作権を持つ雑誌の記事を、運営する「ニュースまとめサイト」に無断で転載し不特定多数が閲覧できる状態にしたとして、山形県警は18日、著作権法違反の疑いで、サイト運営会社の男性社長(38)=福岡市=を書類送検したと明らかにした。17日付。
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、サイトでは2024年時点で記事約2万本が閲覧できる状態だった。雑誌記事を無断転載したとする容疑の摘発は珍しいという。
書類送検容疑は20年10月~23年8月、新潮社や講談社、小学館、光文社、文芸春秋の5社のウェブサイトに掲載された雑誌記事をまとめサイトに転載し、著作権を侵害した疑い。多くは芸能関係のニュースという。山形県警は、この間に1億円を超える広告収入があったとみて調べている。
県警によると、サイトは16年ごろに立ち上がった。23年9月の1カ月間でアクセス数は約480万件に上った。
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特定失踪者・杉山朋也さんを国内で発見 北朝鮮による拉致とは無関係と確認 神奈川県警
神奈川県警が、北朝鮮による拉致を排除できない特定失踪者として捜査していた杉山朋也さんを国内で発見したことがわかりました。
杉山朋也さん(当時38)は1978年ごろ、神奈川県小田原市内の自宅から行方不明になり、神奈川県警は北朝鮮による拉致を排除できない特定失踪者として行方を調べていました。
神奈川県警によりますと、その後、捜査をしていたところ、杉山さんが国内にいるという情報を把握したため、去年12月までに杉山さん(85)に本人確認をしたうえで、北朝鮮への渡航歴もないことを確認したということです。
発見された状況はプライバシーがあるとして公表していませんでしたが、北朝鮮による拉致とは無関係と確認されました。
杉山さんの発見により、全国の特定失踪者は870人となり、神奈川県内の特定失踪者は42人です。
神奈川県警は残る42人の行方についても引き続き捜査しています。
西条市長、失職か議会解散へ 愛媛、パワハラで不信任
愛媛県西条市の高橋敏明市長(67)が市職員に対しパワーハラスメント行為をしていた問題で、市議会は18日、市長の不信任決議を賛成多数で可決した。高橋氏の事後の対応に問題があったとし、在任している限り公正で信頼ある市政運営の回復は不可能だとした。高橋氏は10日以内に議会を解散しなければ失職する。
高橋氏は市民におわびするとした上で進退については「未定」とした。
高橋氏は市職員との協議中に「ばかやないんか」「出て行け」などと怒鳴った2件の言動について2日、弁護士による調査委員会からパワハラに当たると認定された。
“承諾殺人”31歳男「間違いない」起訴内容認める…別の被害者の存在も 検察側、座間事件きっかけと主張
承諾を得て女性2人を殺害した罪などに問われた男。初公判で起訴内容を認めました。検察側は、神奈川県座間市で9人が殺害された事件が犯行のきっかけになったと主張しました。
2018年、承諾を得て当時21歳の女性Aさんを睡眠薬で眠らせた上、ロープで首を絞めて殺害した承諾殺人の罪などで起訴されている斎藤純被告(31)。
18日に開かれた初公判で起訴内容を問われ「間違いありません」と、はっきりした口調で認めました。
実は、18日の裁判では、2015年にも当時22歳の女性Bさんを承諾を得て殺害した罪で追起訴されていたことが明らかにされ、斎藤被告はこれについても認めたのです。
検察側はまず、犯行に至る経緯について、冒頭陳述で…。
検察側の冒頭陳述
「斎藤被告には小学生の頃から人を殺したい願望があり、自殺志願者であれば抵抗されずに殺せると考え、インターネットの掲示板で自殺志願者を探すようになった」
そして2015年、メッセージをやりとりしていた当時22歳の女性Bさんの自宅を訪れたといいます。
そこでBさんに遺書を書かせると、睡眠薬を飲ませたという斎藤被告。眠るのを待ち、自殺に見せかけて殺害したといいます。
2日後、斎藤被告はBさんの死亡を確認するため再び自宅を訪れ、Bさんの家族に気づかれたため逃走したということです。
検察側は、斎藤被告がこの事件で女性が亡くなったことを確認できなかったため、次は死亡したことを確認したいと考えたと指摘。
さらに…。
検察側の冒頭陳述
「神奈川県座間市で9人が殺害されたニュースを見て、自宅で人を殺害し遺体を解体することを思いついた」
2017年に神奈川県座間市で白石隆浩元死刑囚が男女9人を殺害し遺体を切断するなどした事件から、自分も同じような事件を起こすことを思いついたと主張しました。
そして2018年、当時21歳の女性Aさんから殺人や遺体を解体する同意を得た上で、やりとりの証拠を残さないため携帯電話の初期化などを指示。
ナイフや消臭剤などを準備し、自宅でAさんを殺害して遺体を切断したといいます。
斎藤被告の自宅の収納台からはAさんの頭蓋骨が、冷蔵庫からはプラスチックの容器に入った人骨が見つかっています。
女性2人に対する承諾殺人の罪などに問われている斎藤被告。
18日の裁判では、2015年に殺害されたBさんの父親の供述調書が読み上げられました。
Bさんの父親の供述調書
「娘から『死ぬんじゃなくて殺される』と連絡が来ていたと妻から聞いた。犯人のことは絶対に許せません」
次回の裁判は来月27日。被告人質問で斎藤被告は何を語るのでしょうか。
楽天・浅村栄斗選手ら3人不起訴 オンラインカジノ賭博疑い
仙台地検は18日、オンラインカジノで賭博をしたとして賭博容疑で書類送検されたプロ野球楽天の浅村栄斗選手(35)と球団関係者2人をいずれも不起訴とした。理由について「諸般の事情を考慮した」としている。
宮城県警は4日、スマートフォンを使って海外のオンラインカジノサイトに接続し賭博をした疑いで書類送検していた。
浅村選手は、大阪桐蔭高から2009年にドラフト3位で西武に入団し、19年に楽天に移籍。昨年5月、平成生まれの選手で初めて通算2千安打を達成した。
セクハラで辞職の前福井県知事、退職金1500万円返還へ
福井県の杉本達治前知事(63)が、複数の県職員へのセクシュアルハラスメントに当たるメッセージの送信を認めて辞職した問題で、退職金約6000万円のうち1500万円が返還される見通しとなった。
また、知事ら特別職も対象にした県のハラスメント防止条例が18日、県議会本会議で可決、成立した。特別職も対象にしたハラスメント防止条例は、都道府県では初めての制度という。4月1日に施行される。
杉本氏が辞職した時、知事の退職金は拘禁刑以上の刑が確定していると支給を差し止めることができた。ただ、杉本氏の事例はこれに当たらないため、2025年12月に6162万円が支給された。
だがその後、県議らから退職金の返還を求める声が相次いだ。こうした状況を踏まえ、県は今年2月に返還を依頼し、杉本氏が1000万円を返還する意向を示していることを明らかにした。
それでも、退職金の返還を求める声はやまなかった。このため、石田嵩人(たかと)知事(36)は今月9日、杉本氏と面会し再検討を要請。杉本氏は「退職金は業務の対価で、法的にも適正な手続きに従って支払われた」という考えで、これ以上の返還を拒否した。
これに対して、石田氏は「1000万円は実質的に(セクハラの)調査費用分を弁償したに過ぎず、到底県民が納得できるものではない」として、1500万円の返還を提案して別れた。杉本氏はその日のうちに「県がこれ以上求めない」ことを条件に、提案を受け入れる意向を示した。
県議会2月定例会でも審議され、金額について県議らが「県民感情から到底納得できない」と批判した。しかし、県側は「法的根拠がない中で、これ以上の返還要請をすることは法的な問題が生じる可能性があり、受け入れざるを得ない」と説明。最終的に県議会側も容認した。
一方、ハラスメント防止条例には、ハラスメント防止に向けて知事や副知事、教育長らの責務が明記された。知事の言動がハラスメントに当たる場合、副知事が改善を求めることなどが定められた。【萱原健一】
個人事業主の「国保逃れ」で対策=業務実態ない役員認めず―厚労省
厚生労働省は18日、個人事業主らが一般社団法人の役員就任によって高額な国民健康保険料などの納付を避ける「国保逃れ」を是正するための対策を公表した。業務実態がないのに法人役員に就き、保険料負担が抑えられるサラリーマン向け健康保険(健保)や厚生年金に加入するケースがあると指摘。業務実態の有無を判断する基準を明確化した上で、法人で働いていると認められない場合、健保などからの脱退を求める。
個人事業主らは本来、国保と国民年金の保険料を支払う必要がある。国保逃れは、個人事業主が保険料負担を軽くするため、法人役員に形式的に就いて健保や厚生年金に加入することを指す。役員報酬を低く設定すれば、保険料を年数十万円抑えられるケースもある。
厚労省の対策では、業務実態の有無を判断する基準を提示。業務が勉強会参加にとどまるなど法人役員としての実態がなければ、健保や厚生年金の加入を認めない。未納となっていた国保などの保険料を改めて納めてもらう。 [時事通信社]
数学界のノーベル賞「フィールズ賞」受賞、広中平祐さんが死去…94歳
数学界のノーベル賞と呼ばれる「フィールズ賞」を1970年に受賞した京都大名誉教授の広中平祐(ひろなか・へいすけ)さんが18日、亡くなった。94歳だった。若い世代の育成にも力を注ぎ、「算数オリンピック」の創設に関わった。
31年、山口県生まれ。54年に京大理学部を卒業し、米コロンビア大教授、米ハーバード大教授、京大数理解析研究所長、山口大学長などを務めた。代数幾何学が専門で、ハーバード大教授だった70年、「多様体の特異点の解消」の業績でフィールズ賞に輝いた。著書に「生きること学ぶこと」、「学問の発見」など。75年に文化勲章を受章した。
教育にも積極的に取り組み、子どもたちが思考力などを競い合う算数オリンピックの大会名誉会長も務めた。
2024年2月に88歳で死去した世界的指揮者の小沢征爾さんとは古くから親交があり、共著「やわらかな心をもつ」を出版している。妻の和歌子さん(91)は、環境庁長官などを務めた元参院議員。
フィールズ賞は、4年に1度、40歳以下の若手に贈られる。日本人では、広中さん、1954年の小平邦彦さん(東京大名誉教授、97年に死去)、90年の森重文・京大高等研究院長(75)の計3人が受賞している。
森さんは京大3年の時、米国から一時帰国した広中さんから講義を受けたという。「鮮やかな図をサラサラと描いて説明してくださり、疑問がたちまち氷解したことを今も鮮明に記憶しております。講義は、私が代数幾何の道へ進む大きな契機となりました」と悼んだ。
中国公船4隻が一時領海侵入=沖縄・尖閣沖
沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で18日、中国海警局の「海警」4隻が日本の領海に一時侵入した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は17日以来。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、4隻は18日午後4時5~20分ごろ、魚釣島周辺の領海に相次いで侵入。いずれも同5時45分~同6時ごろまでに同島付近から領海を出た。 [時事通信社]
辺野古転覆事故、元検事「難しい捜査」 捜査対象広く…過失責任の所在が焦点に
沖縄県名護市辺野古沖で平和学習中の同志社国際高(京都府)の生徒が乗った船2隻が転覆し、生徒ら2人が死亡した事故で、第11管区海上保安本部(那覇)は18日、海上運送法違反容疑でも捜査に着手した。2隻は同法に基づく事業登録をしていなかった疑いがある。運航する「ヘリ基地反対協議会」は、ボランティアでやってきたため登録していなかったとしているが、他人の要請に応じて運送する場合は無償でも登録が必要となる。
「白波が立ち、危ない状態」
11管は同日、業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の両容疑の捜査を本格化させ、亡くなった2人の司法解剖を実施した。出航判断や安全管理体制に問題がなかったのか調べる方針で、今後の捜査では過失責任の所在が焦点となりそうだ。
事故当時、現場海域には波浪注意報が発表されていた。11管によると、現場海域の波高は0・5メートル、風速は4メートルだったが、「当時は明らかに白波が立ち、危ない状態だった」(捜査関係者)。
出航判断と定員近い乗船
元11管次長の遠山純司氏は「船に往来の危険を生じさせ、乗船者を死傷させたという事実関係があり、船長の過失責任が問われることになる」と指摘する。業務上過失往来危険罪は、業務上の過失により船の転覆など交通の往来に危険を生じさせた場合に成立する。一方、業務上過失致死傷罪の成立には、①事故の危険を事前に予見できたか②その結果回避のため必要な措置を講じたか―を立証する必要がある。
遠山氏は、①波浪注意報が発表される中、出航可否の判断が適切だったのか②小さな船舶に定員に近い多くの人を乗せ、小型船で波の高いリーフ(環礁)の際を航行することが適切だったのか-の2点が立証のポイントとみる。
求められる緻密な捜査
業過事件に詳しい元検事の高井康行弁護士は、船長の操船ミスではなく、出航の判断に問題があった可能性があるとみる。事故後、現場の調査活動に当たった那覇海上保安部の巡視船の搭載艇も転覆しているためだ。
高井氏は「出航判断のミスが事故原因と認定されれば、管理者側も責任を問われる」と指摘する。立件に向けた捜査では、①ヘリ基地反対協議会が管理者といえるか②出航判断に団体や引率の教員、学校側はどのように関与していたのか③学校側と団体はどのような契約関係にあったのか-出航権限の所在を解明する必要があるという。
捜査対象は広範にわたり、緻密な捜査が求められるといい、高井氏は「その意味で難しい捜査となる」とみている。(大竹直樹、倉持亮)