埼玉栄高(さいたま市)で令和6年、男子生徒4人が乗ったグラウンド整備用の車が横転し、助手席の生徒=当時(17)=が死亡した事故で、生徒の遺族が、同校を運営する学校法人佐藤栄学園(同市)などに計約1億3660万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。1日付。2日、県庁で記者会見した遺族側は学校側の管理体制の杜撰(ずさん)さを指摘し、不信感をあらわにした。
事故は6年11月16日深夜に発生。無免許の男子生徒が運転する車が、同校グラウンドののり面に乗り上げて横転し、助手席にいた男子生徒が死亡した。
原告側は訴状で、車の管理体制の不備を指摘。車の鍵を無施錠の車内に置く運用が常態化し、誰でも鍵にアクセスして運転が可能な状態だったとした。また、事故の約1カ月前にも車が破損する横転事故が起きていたが、学校側は調査や再発防止措置を講じなかったなどと主張している。
提訴を受け、記者会見に臨んだ死亡した男子生徒の母親は「息子は夢を持って頑張っていたが、その夢も希望も断たれた」と苦しい胸の内を吐露。父親は「なぜ子供がこんなことになってしまったのか、その真実を知りたい」と訴えた。
佐藤栄学園は「訴状が届いたら、内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしている。
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トクリュウのスマホを遠隔解析へ、裁判所の許可状が要件…警察庁有識者検討会が提言骨子
「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」のスマートフォンを遠隔解析する行政措置の導入に向け、警察庁の有識者検討会は2日、裁判官から事前に許可状を取ることなどを実施要件とする提言の骨子を取りまとめた。遠隔解析の運用は緊急性の高い重大犯罪に限定し、適正性の確保を図る。
導入には警察官職務執行法の改正が必要で、同庁は提言がまとまり次第、検討を本格化させる方針だ。
匿流は強盗や詐欺などの連絡に秘匿性の高い通信アプリを悪用して身元を隠しており、同庁は8月、これを打ち破る手法の導入に向けた検討会を設置した。
遠隔解析は憲法の保障する「通信の秘密」に関わるため、ITやサイバー分野の専門家らは法的・技術的な課題の議論を重ねた。
骨子では、重大な犯罪が発生する危険性が高い場合、警察官が被害防止を講じる責務を警職法に明記することを提言した。その上で遠隔解析の実施要件を明確化し、適正性を担保した。
具体的には、強盗などの被害が切迫する場合に限り、事前に裁判官から許可状を取得した上で、匿流の実行役や指示役らのスマホの解析を始める制度とする。解析担当官は、警察庁長官が指名した警察官に限定する。
遠隔解析で取得する情報は強盗の標的にされている住民の氏名や住所、実行役の人数などの情報のほか、詐欺電話の名簿や振込先情報も想定される。被害防止に不要な情報を取得した場合は、全て消去する。
対象者に察知されずに端末を解析する制度であることを踏まえ、透明性の確保も図る。対象者には事後的に通知し、管轄する公安委員会に報告するという。
骨子では遠隔解析で適正に得られた情報を捜査に役立てることは「許容される」と指摘。「悲惨な被害者を生まないための対策が急務」と意義を強調した。
【速報】和菓子屋店主殺害事件「私の知る限り、両親がこのような酷い目に遭う理由が一つも見当たりません」長男がコメント(山口・美祢市)
8月28日、山口県美祢市の和菓子店で店主の男性の遺体が見つかった殺人事件で、2日夜、亡くなった店主の長男がコメントを出しました。
コメントでは「私の知る限り、両親がこのような酷い目に遭う理由が一つも見当たりません」、「最初の発見時は驚きすぎて、現実味がなく淡々と捜査に協力しながら過ごせてまいりましたが、日が経つにつれ、発見前日の木曜日の夕方に、少しでも顔を出せていれば、もしかしたら事件は防げたかもと思うようになり、長男として不甲斐なさと喪失感に日に日に苛まされています」と気持ちをつづっています。
この事件は8月28日夕方、美祢市伊佐町の和菓子店兼住宅で、この家に住む齊藤一正さん(80)が頭から血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されたものです。
70代の妻も頭の骨を折る重傷を負っていて警察では殺人事件として、捜査を進めています。
初めに捜査機関の方々、連日猛暑の中必死に活動されている事、大変ありがとうございます。
また、周辺地域の皆様、職場関係、友人知人関係、その他多くの皆様に多大なるご心配・ご迷惑をおかけしております。大変申しわけございません。9/1(火)正午に無事に父をお見送りすることができました。私の知る限り、両親がこのような酷い目に遭う理由が一つも見当たりません。
最初の発見時は驚き過ぎて現実味がなく淡々と捜査に協力しながら過ごせてまいりましたが、日が経つにつれ、発見前日の木曜日の夕方に少しでも顔を出せていれば もしかしたら事件は防げたかもと思うようになり、長男として不甲斐なさと喪失感に日に日に苛まされています。
我々家族はショックを受けております。ですがなるべく普段どおりの生活を送っていく事が大事だと自分らも父もそう願っている事と思います。報道関係の方も大変でしょうが、警察の方とも連携しながら犯人逮捕・犯罪抑止につながる正しい報道をよろしくお願いします。
長男
【お詫び】
一時、誤字がありました、お詫びいたします。現在は修正しております。
亡くなった齊藤一正さんは老舗和菓子店の3代目。祖父「宇一さん」が作り始めたことから名付けられた看板商品「宇いち饅頭」は、美祢の銘菓として長年、親しまれてきました。
児童相談の内容を郵送で流出させたか 大阪・羽曳野市の生活福祉課職員の50歳男を逮捕
大阪府羽曳野市で市に寄せられた、子どもに関する相談内容を流出させ、市の業務を妨害したとして、50歳の羽曳野市職員が逮捕されました。 偽計業務妨害と地方公務員法違反の疑いで2日に逮捕されたのは、羽曳野市生活福祉課の主幹・野上伸一容疑者(50)です。 警察によりますと、野上容疑者は今年1月上旬から4月中旬にかけて、市に寄せられた児童相談に関する情報を対象の子どもがいる26世帯に郵送して情報を漏らし、その後の事実確認などで市の業務を妨害した疑いが持たれています。 羽曳野市によりますと、郵送された書面には児童相談歴のある各家庭の個人名や住所、当時の相談内容などの個人情報が記されていて、いずれも差出人は匿名だったということです。1月上旬に書面が届いた家庭から市に相談があり、情報の流出が発覚しました。 その後、警察が書面を投函したとみられるポスト周辺での防犯カメラの捜査やパソコンなどの解析で、野上容疑者の関与が浮上し、逮捕に至ったということです。 野上容疑者は調べに対し、「私はやっていません」と容疑を否認しています。警察は情報の入手経路や動機について詳しく調べています。 羽曳野市の山入端創市長は「職員の一層の綱紀粛正とともに、情報管理の徹底を図り、市政に対する信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
万引き注意したコンビニ店員の顔面に熱々のスープ 無職の55歳女「逮捕を逃れるため」 京都・舞鶴市
万引きを注意され、店員に熱いスープをかけた疑いです。 事後強盗の疑いで現行犯逮捕されたのは、京都府舞鶴市に住む無職の55歳の女です。 女は2日午前5時半ごろ、舞鶴市内のコンビニエンスストアで塩など食料品3点を盗み、店を出たところで店員の男性に万引きを指摘されると、持っていたスープパスタのスープを店員の顔面にかけた疑いが持たれています。 スープパスタは女が事件直前に同じ店で購入したもので、店内で熱湯が注がれていましたが、店員にけがはありません。110番通報を受けて駆けつけた警察官が、女を現行犯逮捕しました。 警察の調べに対し容疑を認めていて、「逮捕を逃れるために店員にスープをかけた」などと話しているということです。
元プロテニス選手の平木容疑者、3回目逮捕=詐欺容疑で高知県警
SNSを利用した詐欺に関わったとして逮捕された元プロテニス選手平木理化容疑者(54)が石川県の女性から現金を詐取した疑いが強まったとして、高知県警は2日、詐欺容疑で同容疑者を再逮捕した。逮捕は3回目。「心当たりがありません」と否認しているという。
再逮捕容疑は2022年4月~6月23日、氏名不詳者と共謀し、石川県在住の当時60代女性から現金約256万円をだまし取った疑い。 [時事通信社]
福岡県議会に両政令市が「信頼回復」求める異例の決議 議長候補に自民は4期議員を擁立するも「今の状況で議長になりたい人は…」との声も
正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑など問題が相次ぐ福岡県議会に対し、福岡市と北九州市の両市議会が「信頼の回復」などを強く求める異例の決議案を可決しました。
一方、蔵内前議長の辞職に伴い空席となっている福岡県議会の議長に、自民党県議団は当選4期の大島道人議員を擁立することに決めました。
県議会に両政令市が異例の決議
自民党福岡市議団・富永周行 市議
「断固とした覚悟をもって悪しき慣行を徹底的に排除し、信頼の回復に努めるよう強く求める」
福岡市議会が2日、全会一致で可決した「県政に対する信頼の回復を求める決議案」。
徹底した真相解明や自主的な解散など県政刷新を望む県民の声に真摯に向き合うよう強く求めています。
福岡市議会・平畑雅博 議長(自民)
「そこまで(決議まで)しないと分かってくれないのかということもあって、多分みんな同じような気持ちで(決議を)やったんだろうと思っています。まずは真相解明が大事だと思っているのと同時に、県政への信頼回復をちゃんとやっていただきたいという思いに尽きると思います」
北九州市議会も県議会の「自主解散」を含め、実効性のある方策を速やかに示すことを求める決議案を賛成多数で可決しました。
ただ、自主解散には異論も…
日本維新の会・有田絵里 市議
「今、福岡県議会が解散すると、新人候補者の準備が整わず、現職が圧倒的に有利な状態で選挙が行われる可能性があります。来年の統一地方選挙で候補者が出そろった状態で、県民に信を問うことが県政の正常化につながるという観点から、この決議案に反対させていただきます」
自民党県議団から議長候補に名乗りを上げたのは4期議員ひとり
来年春の統一地方選挙もにらみ、身内である自民党の市議からも「信頼の回復」を求められた自民党県議団。
長年独占してきた議長ポストをめぐり、2日午後、議員総会を開きました。
自民党県議団・渡辺勝将 会長
「我が会派としては大島議員を議長候補予定者として選出したいと思いますが、いかがでしょうか?」
議員ら「異議なし」
蔵内前議長の辞職に伴う議長選挙に向け、自民党県議団は田川郡選出で当選4期の大島道人議員を擁立することを決定しました。
候補者の届け出は8月31日に締め切られ、名乗りを上げたのは大島議員ひとりだけでした。
自民党県議団・大島道人 議員
「県民の皆様の信頼を取り戻すことを第一に、前例や慣行に囚われることなく、見直すべきものは見直していく決意でございます」
”慣例”通りの議長候補に若手は…
福岡県議会の議長ポストはこれまで、自民党県議団の「当選4期」が選任されることが通例となっていました。
慣例通りの議長候補に、自民党県議団の若手は…
自民党県議団議員
「消去法でいくと大島先生しかいない。県民からは『また自民党か』と言われるだろう」
自民党県議団議員
「大島先生は意外だった。議長になりたい人はたくさんいるが、今の状況でなりたくないのだろう」
混乱が続く福岡県議会は、新しく選出される議長のもとで失われた信頼を取り戻すことができるのか?
議長選挙は9日に行われます。
上皇さまの葬儀、規模縮小へ=皇居・宮殿で検討、意向受け―宮内庁
宮内庁が上皇さまの意向を受け、一般の告別式に当たる「葬場殿の儀」を皇居・宮殿で行い、規模を昭和天皇の時より大幅に縮小する方向で検討を進めていることが2日、同庁関係者への取材で分かった。
92歳の上皇さまは健康状態に大きな問題はないが、以前から自身の葬儀について、「極力国民生活への影響を少なくすることが望ましい」との考えを示されていた。上皇ご夫妻の意向を受け、宮内庁は2013年、ご夫妻の陵と葬儀を簡素化すると発表した。
同庁関係者によると、上皇さまの「葬場殿の儀」の場所については、「国民生活や環境への影響に留意する必要がある」との考えを踏まえ、気象条件の急激な変化を受けず出席者の安全が確保できる場所として、宮殿の「松の間」などで行う方向で検討が進められているという。
1989年の昭和天皇の葬儀は、「葬場殿の儀」と国の儀式の「大喪の礼」が東京・新宿御苑で行われ、国内外から約1万人が参列。場所を宮殿に変更することで参列者数は大幅に減り、規模は大幅に縮小される見通し。
上皇さまは89年に即位し、16年に退位の意向を示唆したビデオメッセージを公表。19年に退位し、赤坂御用地(東京都港区)内の仙洞御所で上皇后さまと穏やかな日々を過ごしている。 [時事通信社]
〈高市首相「お怒り」で福岡自民に激震〉「公認を出せる状況ではない」党本部が異例の警告…“県議会のドン”退場で「麻生vs武田」新たな抗争へ
〈〈福岡県議会のドン、突然の辞職〉「本人が望んで辞めるはずがない」…豪華海外視察、金銭授受疑惑で炎上、自民党本部が“退場”迫ったか〉から続く
正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑などに揺れる自民党福岡県連。“県議会のドン”といわれた蔵内勇夫議長が議員辞職したものの、騒動は一向に収まる気配がない。こうしたなか、自民党本部が県連幹部に「このままでは、次の県議選での自民党公認は出せない」と通告。背景にあるのが、高市早苗総理の“激怒”だという。さらに、その裏で県連の主導権をめぐる新たな「バトル」も勃発していた。
【写真】“ドン”退場で福岡政界の勢力図が激変? 次の主導権を握ると目される人物
党本部が突きつけた警告、次期県連会長を巡る主導権争いも
騒動の発端は、今年7月。吉松源昭県議が2020年の議長就任前、自民県議団幹部などから合計約2000万円を求められ支払ったとして、蔵内氏らを告発したことだった。
“県議会のドン”と呼ばれる蔵内氏は、福岡では麻生太郎副総裁(85)や武田良太元総務相(58)と並ぶ実力者とされてきた。
その蔵内氏らは疑惑を否定していたが、県議会が金銭授受疑惑の第三者委員会の設置を決めるなか、議長職の辞任と県議の辞職に追い込まれた。
「もはや蔵内氏の言うことを、誰も信じない状況です。今も『カネはどこにあるんだ』『旅館に隠してあるという説もある』など噂話が飛び交っている。これだけの大騒動です。第三者委員会で全容が明らかにされる必要があります」(自民党関係者)
そんな一連の騒動に激怒しているというのが、高市総理である。
朝日新聞の報道によると、自民党福岡県連会長の松本国寛県議が8月28日に自民党本部を訪れた際に、「高市総裁は今の状況について極めて心配し、お怒りだ」との話があったと報じられている。
さらに、鈴木俊一幹事長からは「今のような事態では、(来春の統一地方選で福岡)県会議員に公認証を出せる状況ではない」との通告もあったという。
自民党本部の「公認を出せる状況ではない」との警告の背景には、一体何があるのだろうか。
「高市総理や党本部は、福岡のネガティブイメージが全国に波及し、統一地方選をはじめ、他の選挙に影響するのを恐れている。ただ、『公認見送り』発言の狙いとしては、金銭授受疑惑の当事者として名指しされている松本氏が会長のままでは、県連の立て直しができないということを伝えたかったのでしょう」(麻生派関係者)
実際、8月30日に開催された自民党県議団の臨時総会において、松本氏が県連会長の辞任に言及する事態となった。
「9月5日にも開催される自民党県連の執行部会において、体制の刷新が行われる見込みです」(県連関係者)
自民党福岡県連では、蔵内氏が2015年に県連会長に就任して以降、国会議員ではなく、県議が会長職に就くことが常態化していた。
「県議会の問題がこれだけ深刻化するなか、新会長がまた県議というわけにはいかないでしょう。麻生さん周辺が新会長に推すのは、麻生側近として知られ、総理補佐官を務めている井上貴博衆院議員です。
それが実現できれば、先のことはわからないが、しばらくは福岡県内のことは麻生さんが仕切る体制が続くだろうという計算です」(前出・麻生派関係者)
しかし、こうした見通しは、“皮算用”という指摘もある。
「福岡県連における麻生派所属の国会議員は麻生氏も含めて5人と、数で圧倒できるわけではない。高市総理としても、自民党福岡県連の体制の刷新は不可欠という考えだと思いますが、麻生派にすべて仕切って欲しいという意向があるわけでもないでしょう」(県連関係者)
“県議会のドン”退場で勢力図に異変…「麻生vs武田」新たなバトルへ
蔵内氏が表舞台から去った今、注目されるのが、自民党福岡県連において、麻生氏と並ぶ実力者とされる武田良太元総務相の動向である。武田氏は今年4月に政策グループ「総合安全保障研究会」を立ち上げた。旧二階派のメンバーが中心となっており、「事実上の武田グループ」と言われている。
「武田氏は、麻生氏とは長年にわたり犬猿の仲と言われてきた。蔵内氏とも、2016年の衆院福岡6区補選において、武田氏らが支援する鳩山二郎氏と、自民党福岡県連が推した蔵内氏の長男・謙氏が争った保守分裂選挙をきっかけに天敵となっていました。時には、闘いをいとわない“政界の暴れん坊将軍”として知られます。
ただ、今回の福岡県議会をめぐる一連の騒動の背景には、蔵内氏と、吉松氏や中村明彦県議といった麻生氏に近しいグループの因縁や対立があるとも指摘されている。麻生、蔵内両氏と距離のある武田氏は、『何をやっているんだ』と激怒しているのです。
福岡県連はまさに刷新が必要な状況。新体制を巡っても武田氏が“台風の目”となる可能性は十分あります」(同前)
麻生氏は、昨年の自民党総裁選で高市総理を支援し、後見人的存在だ。武田氏は、その麻生氏とは天敵関係にある。ところが、意外にも、高市総理とは相性がいいのだという。
「武田氏は昨年末、高市氏に中華おせちや豚まんを贈っていました。感激した総理は今年の衆院選で選挙戦序盤に応援にいち早く駆けつけた。
麻生氏の反発も想定されましたが、総理と武田氏はお互いヤンチャな一面があり、ノリが合うのでしょう。頼みごとをしてこないところも気に入っているらしい。
福岡県議会の状況についても、どうも2人はやり取りをしている節がある。実は、安倍晋三元総理は、2019年に、武田氏を国家公安委員長に起用した時に、『麻生さんへの牽制だよ』と周囲に語っていた。高市総理としても同様の発想で、内閣改造において、武田派から閣僚を起用し、取り込んでいく可能性はあるのです」(総理周辺)
蔵内を含めて三つ巴の権力争いから、麻生vs武田の「最終戦争」へ――。福岡の新しい勢力図は一体どうなるのか。自民党福岡県連を巡る動乱はまだまだ続きそうだ。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班
誤算だった立民の変心、「急ごしらえの合流」限界露呈…与党「選挙互助会だったことを自ら証明」
中道改革連合は結党からわずか7か月で分裂が決定的となり、急ごしらえの合流の限界が露呈した。立憲民主、公明両党は重要政策での隔たりを埋められないままに相互不信を募らせ、3党合流構想は瓦解し、中道改革結党の正当性が揺らぐ事態を招いた。(三歩一真希)
「立民合流は1月の結党時の公党間の約束で、それを信じて我々も約半年間、交渉にあたってきた」
公明の竹谷代表は31日の3党党首会談で向き合った立民の水岡代表に対し、恨み節をぶつけた。
公明は、党の理念である「中道」を冠した政党への合流を一貫して強く訴えてきた。当初は衆院議員のみの結集で始め、衆院選後には参院側も含めた全面合流が実現することを既定路線とみなし、立民も同様の立場だと捉えていた。
公明の誤算は、立民側の変心だった。参院議員や地方議員が所属する立民は、2月の衆院選での中道改革の惨敗を目の当たりにすると、安全保障法制への見解を含む安保政策などでの距離を強調し、合流要求をかわすようになった。公明は、中道改革の結成時に一定の政策調整ができていたと考えていただけに、相違点に固執して譲らない立民に失望する声が広がった。
立民は、多くの所属議員や地方組織が「合流のメリットがない」とみなすようになった中道改革への合流回避を優先する姿勢に終始した。来年春に迫る統一地方選の共通政策策定を求める公明の提案に難色を示した。8月に開いた地方組織との意見交換会では執行部側から目指すべき方向性を示さず、合流への反対意見が出るのに任せた。
そもそも、1月に中道改革結党を呼びかけたのは当時の立民だった。公明の支持母体・創価学会の組織票と政権交代を求める浮動票の相乗効果を当て込んだためだ。だが、衆院選で見込みが外れると、立民内では「宗教色が強い党と組むと支援者が嫌がる」といった否定的な見方が目立つようになった。立民執行部の一人は「結党は失敗というのが衆院選での国民の審判だ」と語る。
立民の水岡代表は党首会談後の記者会見で「(3党に)大きな違いがあることは誰もが認めるところだ。『一つの皿の中』にならなかったのは事実だ」と淡々と語った。
公明と立民に挟まれ、中道改革の小川代表ら立民系執行部は最後まで主導権を発揮できなかった。小川氏は「分裂すれば野党勢力が霧散する」と周辺に危機感を吐露してきたが、両党をつなぎ留める方策を打ち出すことはなかった。党首会談後の記者会見で、かたくなに「分裂」の表現を避けるのが精いっぱいの抵抗だった。
与党は冷ややかだ。日本維新の会の吉村代表は記者団に「(中道改革は)選挙目的だった。政策や理念の一致なしに選挙で有利だろうとくっつき、選挙が終われば離れた」と突き放した。自民党ベテランは「単なる選挙互助会だったことを自ら証明した」と指摘した。