木原稔官房長官は20日の記者会見で、昨年7月に対米輸出契約を結んだ航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)について、引き渡しを完了したと明らかにした。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援で米軍のミサイルが不足する中、提供を要請されていた。日本としてウクライナを間接的に支援することにつながる。
輸出の時期や数量は「自衛隊や米軍の運用に関わる」として回答を避けた。木原氏は「日米同盟強化に資するとともに、わが国の安全保障とインド太平洋地域の平和・安定に寄与する」と強調。今回の売却に際し、米軍の在庫補完を目的とし、第三国に提供しないことを確認したと説明した。 [時事通信社]
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「スピード出していた」自転車にはねられ歩行者の男性(93)重体
19日夕方、熊本市で大学生が乗った自転車が93歳の男性をはね、男性は意識不明の重体です。
警察によりますと19日午後5時45分頃、熊本市北区楡木で、熊本市に住む18歳の女子大学生が乗った自転車がバス停付近に立っていた北区麻生田の宮永道明さん93歳をはねました。
宮永さんは頭を打ち、意識不明の重体です。
自転車の大学生にけがはなく、警察に「スピードを出していて他の人を避けたら男性にぶつかった」と話しているということです。
警察が事故の詳しい経緯を調べています。
「側溝に落ちている。下半身が水没している」木のせん定作業中に用水路に転落か 87歳男性が死亡 福岡・大川市
19日夜、福岡県大川市で87歳の男性が用水路に浮いているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
男性は親戚の家の庭で木のせん定作業をしていて何らかの理由でハシゴから転落したとみられています。
19日午後9時ごろ、大川市中木室に住む宮原充實さん(87)の家族から「側溝に落ちている。下半身が水没している」と救急通報がありました。
駆けつけた警察と救急隊が住宅の近くを流れる用水路に浮いている宮原さんを救出しましたが、その場で死亡が確認されたということです。
警察によりますと、宮原さんは19日朝から親族の家の庭で木のせん定作業をしていて、帰宅しないことを不審に思った家族が付近を探していたところ、用水路に浮いていた宮原さんを発見したということです。
親族の家の木にははしごが立てかけてあり、道具も見つかっていることから、警察は宮原さんがせん定作業中に何らかの理由で転落したとみて調べています。
マッチングアプリ悪用、デート装い「ぼったくりバー」で720万円詐欺容疑 男女3人逮捕
東京・渋谷でマッチングアプリを悪用してぼったくりを繰り返していたグループが摘発された事件で、警視庁保安課は新たに詐欺の疑いで、いずれも無職の池田琉之介容疑者(22)=東京都新宿区=と、渡辺凜容疑者(22)=神奈川県大和市=ら男女3人を逮捕した。池田容疑者は「覚えていない。弁護士と相談してから話す」と容疑を否認し、渡辺容疑者は「報酬100万円をもらった」と認めている。
警視庁はグループの摘発を進めており、これまでに男女14人が逮捕、起訴されている。
逮捕容疑は5月上旬ごろ、埼玉県の20代男性をデートを装って渋谷のバーに誘い入れ、高額な飲食代金を請求した上、男性への対応で「次の予約がキャンセルになった」とを言い、損害賠償金名目で、現金630万円と購入させたネックレスなど2点(計約90万円)をだまし取ったとしている。被害総額の720万円は一連の事件で最高。
保安課によると、3人は男性の携帯電話を取り上げて連れまわし、現金を複数のATMで引き出させたり、池田容疑者名義の口座に振り込ませたりし、一日の引き出し限度額を超えると日付が変わるまで監視して執拗(しつよう)に現金を要求していた。
生成AIで作った画像を無断複製の疑い、27歳男を書類送検…「著作権あり」として初の摘発
生成AI(人工知能)で作られた画像を無断で複製したとして、千葉県警は20日、神奈川県大和市の無職の男(27)を著作権法違反(複製権侵害)の疑いで千葉地検に書類送検した。AIで作られた画像に著作権があると判断し、同法違反で摘発するのは全国初とみられる。
発表によると、男は2024年8月25日、千葉県我孫子市の自営業の男性(27)が画像生成AI「ステーブル・ディフュージョン」を用いて制作した画像を無断で複製し、男性の著作権を侵害した疑い。男は複製画像を、自身が販売した書籍の表紙に使用していた。
日中外交チキンレース終息のカギは「過去」にある
「存立危機事態」をめぐって、日中関係にこれまでにない緊張感が漂っている。事態がここまでこじれてしまった経緯を整理する中から、問題解決の糸口を探ってみたい。
【画像あり】中国のSNS界隈がザワついている「オラつく中国外交部の幹部」と「頭を下げる外務省高官」の衝撃写真
一連の問題のきっかけは、11月7日の衆議院予算委員会での立憲民主党・岡田克也元外相による質問だ。岡田氏は、2024年の自民党総裁選挙で高市早苗首相が中国による台湾の海上封鎖を存続危機事態の例に挙げていたことを踏まえて、どのような事態になれば存立危機に該当するのかについて質問した。
ちなみに「存立危機事態」とは、2015年に成立した平和安全法制で導入された概念で、日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態を指す。
集団的自衛権を行使する際には、①日本の存立が脅かされる明白な危険の存在、②国民の権利が根底から覆される重大な危険の存在、③ほかに適当な手段がない、という3条件を満たさなければならず、国会の承認を得る必要がある。
なお、15年の導入時に対象とされた地域はホルムズ海峡と朝鮮半島で、台湾については含まれていなかった。また岡田氏は、フィリピンと台湾の間のバシー海峡を例として取り上げたが、同海域は日本のシーレーン(通商上・戦略上、重要な価値を有し、有事に際して確保すべき海上交通路)の一部だ。
歴代首相は「存立危機事態」をどう扱ってきたか
「戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースであると私は考えます」
高市首相は明確に答えたが、これまでの政権は特定の国を想定せず、曖昧にしていた。例えば15年5月の参院本会議で、維新の党の小野次郎参院議員の質問に対して、安倍晋三首相は次のように答えている(党名、肩書はいずれも当時)。
「わが国に対する武力攻撃が発生していない場合であっても、例えば、わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国において生活物資の不足や電力不足によるライフラインの途絶が起こるなど、単なる経済的影響にとどまらず国民生活に死活的な影響が生じるような場合には、状況を総合的に判断して、わが国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況に至る可能性はありえます。そして、新3要件をすべて満たす場合には、わが国による自衛のための武力の行使を行うことが可能となります。 いかなる事態が存立危機事態に該当するか、すなわち、新3要件の判断に当たっては、事態の個別的、具体的な状況に即して、主に攻撃国の意思、能力、事態の発生場所、事態の規模、態様、推移などの要素を総合的に考慮し、わが国に戦禍が及ぶ蓋然性、国民が被ることとなる犠牲の深刻性、重大性などから客観的、合理的に判断することとなります」
【速報】うつぶせ寝の乳児死亡 当時の園長を書類送検 保護責任者遺棄容疑 那覇市の認可外保育施設
沖縄県那覇市内の認可外保育施設で2022年7月、一時預かりの生後3カ月の男児がうつぶせに寝かされ、その後死亡した事故で、県警は20日午前、当時の経営責任者で、施設長(園長)だった60代女性を保護責任者遺棄の疑いで書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたとみられる。施設は既に廃園している。
女性は2022年7月30日、保育施設で一時預かり保育中の男児に対し、十分な監視を行わなかったうえ、男児に異変が生じたことを認識した後も、応急の救護や適切な診察治療を受けさせるなど、必要な保護を行わなかった疑いがある。男児は心肺停止状態に陥り、その後死亡した。
捜査関係者によると司法解剖の結果、男児の死因は「不詳」だったが、ほかの専門家による鑑定では、「窒息」との診断も出た。ただ、生後間もない乳児で外傷などもないことから、県警としての最終的な死因の特定は難しく、保護責任者遺棄致死容疑での立件は見送った。
事故を受けて那覇市が設置した検証委員会が昨年3月に出した報告書では、事故予防マニュアルがなかったことや、職員配置が基準以下だったとした上で、市の監査が不十分だったことも指摘されている。
昨年7月には、父母が元園長と那覇市、国に対し約9125万円の損害賠償を求める訴訟を那覇地裁に提起し、民事裁判が進行している。
「後ろからガクンとやられた」散歩中の男性がクマに襲われ頭から出血 福井・大野市 高齢男性が搬送 クマは山へ逃げたか
けさ、福井県大野市で散歩中の高齢男性がクマに襲われ、頭から出血するけがをしました。命に別状はないということです。
きょう午前7時ごろ、福井県大野市森山で「散歩中の男性がクマに襲われ、頭から出血している」と、近くに住む人から消防に通報がありました。
警察によりますと、高齢の男性が頭から血を流し、病院に運ばれましたが意識はあり、命に別状はないということです。
通報した男性 「後ろからガクンとやられた。(Q.血がだらだら流れた?)そうそう」
近くに住む男性 「(Q.よくクマを見る?)いや見ない。電気柵を張ってあるのに」
クマは山に逃げたとみられ、猟友会が近くに箱わなを設置し、警戒に当たっています。福井県内で今年、クマに襲われてけがをした人は2人となりました。
【速報】大阪府でインフルエンザ感染が「警報レベル」に 2010年以降で最も早い警報レベル入り
大阪府は11月20日、府内でのインフルエンザの感染状況が「警報レベル」となったと発表しました。過去15シーズンと比較して、最も早い時期に警報レベル入りした形です。
大阪府によると、11月10日~16日の府内の定点あたりのインフルエンザ患者の報告数が「31.57」となり、警報レベルの基準値である「30」を超えたということです。
過去15シーズン(2010年・2011年シーズン以降)と比較して、最も早い時期に警報レベルの基準値を超えた状況となっています。
府は「全国的に例年より早く流行している。高齢者や基礎疾患のある方は重症化することがあり、小児では急性脳症を起こすことがあります。手洗い、咳エチケット、換気などの基本的な感染対策を心がけましょう」と呼びかけています。
元病院長に有罪判決=「職業倫理にもとる」―患者間殺人隠蔽・青森地裁
青森県八戸市のみちのく記念病院で2023年3月、入院患者間の殺人事件を隠蔽(いんぺい)したとして、犯人隠避罪に問われた元院長石山隆被告(62)の判決が20日、青森地裁であった。蔵本匡成裁判長は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
蔵本裁判長は、殺人事件が発覚すれば病院の信用に傷が付くと考え、同被告は隠蔽に及んだと指摘。「誠に身勝手で浅はかだ。医師の職業倫理にもとる行動で、酌量の余地はない」と厳しく非難した。
その上で、同被告は認知症により適切な診療に当たることが困難な「みとり医」と呼ばれる医師に虚偽の死亡診断書を作成させるなど、重要かつ不可欠な役割を果たしたと認定。同病院では21年ごろから、夜間に患者が亡くなった際には「みとり医」による死亡診断が常態化していたことがうかがわれるとも述べた。
一方、被告が起訴後に事実を認め、反省の態度も示していることなどから、刑の執行を猶予するのが相当だと結論付けた。
判決によると、石山被告と、弟で患者の主治医だった哲被告(60)=犯人隠避罪で起訴=は23年3月12~13日、入院中の男(60)が同室の男性患者=当時(73)=を殺害したことを知りながら警察に届け出ず、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を妻に交付し、逮捕を妨げた。 [時事通信社]