今年3月に東京ドームで開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プールの試合などの観戦チケットを不正転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は、入場券不正転売禁止法違反の疑いで、千葉県船橋市海神町南の会社員、鈴江裕司容疑者(61)を逮捕した。「見たい試合を観戦する資金にしたかった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年2月と今年2月、石川県と埼玉県の男女計2人にWBC東京プールの日本対チェコのチケットなど計3枚(定価計3万3250円)を、計38万6000円で転売したとしている。
生特隊によると、鈴江容疑者はプロ野球・巨人のシーズンシートオーナーで、先行抽選販売で購入したチケットなどを転売していたとみられる。
令和5年4月~8年3月にMLBやWBCのチケットなど計297枚を定価の最大40倍で転売。計約243万円の利益を得ていた疑いがある。鈴江容疑者は、転売利益の一部で、WBCの別試合のチケット1枚を転売サイトで購入していたという。WBCチケットの不正転売の摘発は全国で2例目という。
「国旗損壊罪」衆院通過=全野党が欠席、岩屋前外相棄権
日本の国旗を傷つける行為を禁じる国旗損壊処罰法案は30日の衆院本会議で採決され、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。提出に加わった国民民主、参政両党も含む全ての野党が、与党の強引な国会運営に反発して欠席。参院で与党は過半数に届いておらず、審議が難航する可能性もある。
一方、自民の岩屋毅前外相は本会議を途中退席して採決を棄権。記者団に「国旗を尊重する意識は刑罰で強制されるべきものではない。積極的に賛成できない」と理由を語った。
中道改革連合は衆院内閣委員会の質疑で、社会の萎縮を招くなどと懸念を示したが、審議はわずか3日間だった。憲法が保障する内心の自由や表現の自由との兼ね合いが主要な論点となり、参考人質疑でも野党推薦の有識者から「特定の思想傾向の表現のみを処罰することにつながりかねない」と問題視する声があった。
法案は「著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法」で公然と国旗を損壊した場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す内容。自民と維新は連立政権合意で、今国会中の成立を確認している。 [時事通信社]
「戦後最悪の議会制民主主義の危機」野党 国会正常化を議長に申し入れ
国会では、「政府・与党の強権的な国会運営により、国会が不正常となっている」として、野党5党が合同で森衆院議長らに正常化に向けて与党に働きかけるよう申し入れました。
議員定数削減法案と「副首都」法案をめぐっては、衆議院で与党側の委員長が職権で審議入りを決めるなどしたため、反発した野党側が全ての審議の出席を拒否しています。
こうしたなか、中道改革連合や国民民主党など野党5党の国対委員長はきょう(30日)、森衆院議長らに対し、2つの法案の審議中断や予算委員会の集中審議の開催などを与党側に働きかけて、国会を正常化するよう求めました。
中道改革連合 重徳和彦国対委員長 「戦後最悪の議会制民主主義の危機だと思います」
野党側は、高市総理の国会答弁が歴代総理に比べ少ないうえに、自身の中傷動画問題で陳述書の提出を提案したことが今回の不正常化の発端だと主張しています。
強殺容疑者、8千万円損失抱える ギャンブルで困窮か、動機を捜査
広島県三原市の会社敷地内で土の中から男性の遺体が見つかった事件で、強盗殺人の疑いで逮捕された無職倉本幹太容疑者(29)が、昨年5月以降の1年間にギャンブルで約8千万円の損失を出していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。県警は男性からの借金700万円を免れた疑いで逮捕しており、経済的に困窮していたとみて動機を調べる。
捜査関係者によると、ボートレースや競輪に多額の金を使っていた。県警は勤務していたリフォーム会社から金をだまし取ったなどの疑いで、今年4月以降に3度逮捕した。
6月に三原市の自営業徳田雅希さん(29)に対する強盗殺人容疑で逮捕されたが容疑を否認している。
徳田さんは行方が分からなくなった今年3月9日、容疑者と2人でダンプカーに乗って現場方面へ向かい、夜に容疑者だけが戻ってくる様子が防犯カメラに写っていた。
2月に東広島市でリフォーム会社経営者殺害事件が発生。県警は2人が関与した疑いがあり、徳田さんが捜査線上に浮上したことを知った容疑者が、口封じのために殺害したとみて捜査している。
【速報】大阪市天王寺区の小学校で「O157」の集団感染 児童12人が感染 重症者なし
大阪市は30日、天王寺区内の市立小学校で、腸管出血性大腸菌「O(オー)157」による集団感染が発生したと発表しました。
大阪市によりますと、今月15日、浪速区内の医療機関から、この小学校に通う児童1人の感染届が提出されました。その後の調査で、同じクラスに複数の体調不良者が確認され、受診の呼びかけや健康観察を実施しました。23日には新たに2人の感染が判明し、接触者の検便を行った結果、28日までにあわせて12人の感染が確認されたということです。
感染した12人はいずれも10代で、このうち10人は腹痛や下痢、血便、発熱などの症状があり、2人は無症状でした。いずれも軽症で、重症者や入院している人はいないということです。患者らの共通の食事は学校給食だけでしたが、市は発症状況などから給食が感染源である可能性は低いとしています。
大阪市は感染した児童や接触者への健康観察や検便を続けるとともに、学校に対して手洗いや消毒の徹底など感染拡大防止策を継続するとしています。
■O157の感染経路と予防
腸管出血性大腸菌「O157」は、汚染された食品や感染者の便などを介して感染し、腹痛や下痢、血便などを引き起こします。重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を発症することもあります。
大阪市は、食事の前やトイレの後の手洗いを徹底することや、調理器具の消毒、食品の十分な加熱など基本的な感染対策を呼びかけています。
農作業中の熱中症、死亡最多 24年、予防啓発へ有志募集
農林水産省は30日、2024年に農作業中の熱中症で、過去最多の59人が亡くなったと明らかにした。23年の37人から大幅に増加した。農水省は熱中症予防の啓発として、今年から地域の農業者に対して注意を促す声かけや見回り活動をする有志の募集を始めた。
高齢者は1人で農作業することが多く、症状を自覚しにくい。高温による疲れで転落する事故も起きやすいという。
農水省は、地域で注意喚起する「熱中症等対策声かけ隊」を8月末まで全国で募り、既に農業高校や農業資材販売店がチラシや対策用飲料の配布などに取り組んでいる。担当者は「多くの人に参加してもらいたい」と呼びかけた。
東京・新宿の金塊狙い強盗予備、新たに実行役の男3人逮捕 トクリュウか 警視庁
東京都新宿区の貴金属買い取り業者に強盗に入る目的で警棒を準備したなどとして男ら6人が逮捕された事件で、警視庁捜査1課は強盗予備の疑いで、新たに無職の中村将也容疑者(26)=東京都板橋区高島平=ら男3人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、いずれも職業不詳の、山口将剛容疑者(20)=愛知県半田市一本木町=とフィリピン国籍の男(19)=西尾市=。3人は実行役とみられ、捜査1課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀して5月21日午前10時50分ごろ、事務所付近で、強盗目的で警棒や催涙スプレーを所持するなどしたとしている。
捜査1課によると、「金塊が狙われている」との情報を受けて捜査員が現場で警戒。事件時に実行役ら6人の身柄を確保したが、中村容疑者ら3人は現場から逃走していた。防犯カメラ捜査などで浮上した。捜査1課は匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による事件とみて、他の人物の関与も調べている。
ベネズエラ地震 日本政府がポリタンクや浄水器など緊急援助物資の供与を決定
大地震が発生した南米ベネズエラに対し、日本政府がポリタンクや浄水器など緊急援助物資の供与を決めました。
ベネズエラでは24日に発生した大地震で、これまでに1700人以上が死亡、5000人以上がけがをし、国連機関は2500棟を超える建物が被害を受けたと発表しています。
こうした状況を受けて、茂木外務大臣はきょう(30日)、緊急援助物資として、JICA=国際協力機構を通じ、プラスチックシートとポリタンク、浄水器をベネズエラ政府に供与すると発表しました。
また、26日からJICAの調査団をベネズエラに派遣していることを明らかにし、現地のニーズを把握したうえで、国際緊急援助隊の派遣や緊急無償資金協力などの支援を検討していく考えを示しました。
養子の子息に皇位継承権=皇室典範、初の本格改正案―女性皇族の身分保持・閣議決定
政府は30日夕の臨時閣議で、皇族数確保に向けた皇室典範改正案を決定し、衆院に提出した。(1)旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える(2)女性皇族が結婚後も皇室に残る―の二つが柱。養子に男の子が生まれた場合、皇位継承資格を有することを盛り込んだ。皇室典範が1947年に制定されて以来、実質的な改正は初めて。今国会中の成立を目指す。
改正案は5章37条からなる現行典範のうち、養子を禁じた9条を修正し、「養子皇族男子」に関する6章を新設。旧11宮家の男系男子で、配偶者と子のない15歳以上の男性が養子の対象と定めた。養親の範囲は親王、親王妃、内親王、王、王妃、女王とし、皇嗣・皇嗣妃は除外。養子縁組は皇室会議に諮り、縁組と同時に皇族となる。
皇位継承は現行1条で男系男子のみに認められている。改正案は養子の子孫に関し、皇位継承順位を記した2条の適用を「実方(養子の実家)の系統によるものとする」と記述。継承資格を有することを明確にした。養子本人には2条を「適用しない」とし、資格がないことを明示した。
一方、女性皇族について、婚姻時の皇籍離脱を定めた12条を削除した。政府の説明によると、夫と子は皇族にならない。
併せて住民基本台帳法を改正。結婚後の女性皇族に適用し、皇統譜に登録されたまま住民基本台帳に記載されるとした。天皇は「国政に関する権能」を有しないとする憲法4条の規定を踏まえ、女性皇族は投票権を持たない。
経過措置として、改正典範施行時の女性皇族は「その意思により、皇族の身分を離れることができる」と付則に記した。
付則には、皇族数の確保状況などを勘案し、必要があれば30年ごとに見直す規定も設けた。
皇族数の確保を巡っては2021年、政府有識者会議が女性皇族の身分保持と旧宮家男系男子の養子受け入れを提言。与野党が協議を続け、今年6月に衆参両院の正副議長の下で「立法府の総意」を取りまとめた。
有識者会議や与野党協議で議論されなかった養子の子息の継承資格が改正案に盛り込まれたことに一部野党は猛反発する。政府・与党が想定した「静謐(せいひつ)な環境」での審議は、前提が崩れている。 [時事通信社]
長州小力さん不起訴 信号無視と無免許運転疑い
東京地検は30日、東京都中野区の路上で、無免許で車を運転し信号無視したとして、道交法違反容疑で書類送検された物まねタレントの長州小力さん(54)を不起訴にした。地検は「事案と関係証拠の内容を踏まえた」としている。
捜査関係者によると、4月9日午前に中野区の路上で運転免許証の有効期限が切れた状態で運転し、赤信号を無視した疑いで、同15日に書類送検された。警視庁は起訴を求める厳重処分の意見を付けていた。