長野県飯田保健所は17日、下伊那郡の事業所で30歳代~70歳代の従業員ら男女計8人が毒キノコ「ツキヨタケ」を食べ、食中毒になったと発表した。いずれも快方に向かっているという。
同保健所食品・生活衛生課によると、8人は15日午後2時頃に従業員の知人から譲り受けた野生のキノコを使用した煮物やスープを食べたところ、同日午後3時頃から嘔吐(おうと)や頭痛、下痢の症状が表れた。同日に7人が病院を受診し、そのうち3人が入院した。すでに退院済みという。
同課は「食用と判断できないキノコは採ったり、食べたり、売ったり、人にあげたりしないことを徹底してほしい」と呼び掛けている。
クマ捕獲担う猟友会、新潟県内で報酬増額の動き…新発田市は「緊急銃猟」で8000円追加
クマの人里への出没が増える中、捕獲を担う猟友会員の報酬を引き上げる動きが新潟県内で広がっている。会員らは待遇改善を歓迎する一方で、9月から市街地での「緊急銃猟」が認められたことを受け、危険性が高まるとの不安の声も出ている。(徳井観)
1頭捕獲で2万円
県などによると、クマ捕獲の報酬額は、各市町村が地元の猟友会などと協議して決めている。読売新聞の取材では、今年クマの出没が確認された県内24市町村のうち、長岡、柏崎、新発田、阿賀野、魚沼、胎内の6市で報酬の引き上げを今年度行ったか検討中であることがわかった。
新発田市は今年度、出動した猟友会員の日当を3000円から5000円に増額し、緊急銃猟を行った場合は追加で8000円を支払う制度を新設した。同市によると、昨年に地元の猟友会から「緊急銃猟で危険性が高まるから報酬を上げてほしい」との要望があり、責任が増した分、報酬を増額したという。
ほかの自治体も待遇改善を進めている。長岡市は今年度から、通常の時給1500円に加え、クマを1頭捕獲するごとに2万円を支給し始めた。魚沼市も今年度、時給を300円増の1500円に引き上げた。
胎内市は、緊急銃猟を実施した際の時給を2500円とする方針。開会中の10月定例会で関連議案が可決されれば、今年度中にも実施する。通常の出動時の時給1000円も来年度に増額する方向という。
阿賀野市は、来年度から日当の額を引き上げる方向で検討している。同市の担当者は現在の日当3000円を「さすがに安い」と認める。柏崎市も増額を検討しているという。
「危険に見合う待遇を」
猟友会員はこうした動きを歓迎する。下越地方で約50年間クマの捕獲に携わってきた県猟友会北蒲原支部長の石川恒夫さん(76)は「待遇を改善しようという動きが出るのはありがたい」と語る。
石川さんは今年6月、阿賀野市の住宅街や田んぼにクマが出没した際、市や警察と連携しながらクマを人がいない場所まで移動させて捕獲した。活動は約10時間に及んだが、報酬は日当の3000円のみ。「危険に見合った待遇になるよう改善が進んでほしい」と訴える。
担い手 60~70代多く
だが、待遇が見直されても、担い手不足は深刻な状況のままだ。
県猟友会によると、今年3月時点の会員数は2201人。2022年3月時点では2256人だったが、毎年数十人のペースで減少が続いている。多くが60~70歳代で、銃撃でクマを捕獲できる技術を持った会員は限られるという。
クマの捕獲に必要な狩猟免許を取得するには、県などが開催する講習会に参加して試験に合格することが必要で、1年程度を要するとされる。市街地での捕獲は、建物に銃弾が当たらないよう気を配る必要もあり、より高度な技術が求められる。
県猟友会は、クマの捕獲に対応できる人材を確保するため、研修に力を入れている。先月下旬から今月上旬にかけては、緊急銃猟に備えた研修を新潟市西蒲区の射撃場で2回開き、約80人が参加した。同会の池田富夫会長(76)は、「活動はボランティアではない」と強調し、適切な額の報酬が必要との考えを示している。
天皇陛下と愛子さま、母校の学習院大を私的訪問…特別展「貞明皇后と華族」をご鑑賞
天皇陛下と長女愛子さまは19日、大正天皇の后(きさき)・貞明皇后がテーマの特別展「貞明皇后と華族」を鑑賞するため、母校の学習院大(東京都豊島区)を私的に訪問された。同日夕に車で大学構内に入り、2時間50分ほど滞在された。
特別展は霞会館記念学習院ミュージアムで開催中で、貞明皇后のゆかりの品や、大正天皇が着用した学生服が展示されている。
高齢女性から現金だまし取った疑い、高校生と大学生をそれぞれ逮捕
富山市内の高齢女性から現金をだまし取ったとして、富山県警は17日、県外の高校生と大学生をそれぞれ詐欺容疑で逮捕したと発表した。
富山西署は2日に、東京都世田谷区の男子高校生(17)を逮捕した。高校生は8月28日、何者かと共謀し、80歳代女性に息子をかたって「財布と携帯電話がなくなり取引先に迷惑料としてお金を払う。上司の息子が取りに行く」と電話をかけ、女性から現金120万円をだましとった疑い。高校生は上司の息子役になり、現金を受け取った。調べに容疑を否認しているという。
また、富山中央署は2日に、京都市の男子大学生(20)を逮捕した。大学生は7月28日、何者かと共謀し、80歳代女性においをかたって「会社のカバンをなくした。会社の人がお金を取りに行く」と電話をかけ、現金100万円をだまし取った疑い。大学生は、おいの同僚役として現金を受け取った。調べに容疑を認めているという。
維新 “連立”の最終判断は吉村代表と藤田共同代表に一任
日本維新の会は19日、大阪市の党本部で常任役員会を開き、自民党との連立についての判断を、吉村代表と藤田共同代表に一任することを決めました。
維新は今月16日以降、自民と連立を見据えた政策協議を進めていて、連立の条件として自民に12項目の政策テーマを示し、特に・社会保障改革・副首都構想・議員定数の削減を重視しています。
役員会後、藤田共同代表は「協議のリミット」とする20日当日まで、党内外で議論を重ね判断する方針を明らかにしました。
藤田文武共同代表は記者団に対し「最後の詰めでご破算になることもあるし、間違った一言で信頼を失うこともある」述べました。
維新は20日、国会議員団の役員会と両院議員総会を開いて意見を集約したうえで、夕方にも自民との連立政権の合意に至る見通しです。
総理大臣指名選挙は21日に実施されます。
上皇后美智子さまが91歳に 最近の愛読書「シリアの秘密の図書館」
上皇后美智子さまは20日、91歳の誕生日を迎えられた。上皇さま(91)とご自身の体調に向き合いつつ、新聞やテレビニュースなどを通じて社会の出来事に関心を寄せている。戦後80年の今年は硫黄島、沖縄、広島、長崎を訪ねた天皇、皇后両陛下の戦没者慰霊を見守り、平成のころに上皇さまと続けた「慰霊の旅」を思い起こし、お二人で語り合う日もたびたびあった。
宮内庁によると、年齢とともに疲れやすくなり、体力の低下がみられるものの、上皇さまと穏やかに過ごす日々に心の安らぎを覚えている様子という。昨年10月に右大腿(だいたい)骨上部を骨折したが、上皇さまを支えたいとの強い気持ちでリハビリに励み、ほぼ骨折前の状態にまで回復。今年に入り、上皇さまが5月と7月に東京大病院に入院した際は連日病院に見舞った。
ご夫妻で2月にスイセンの咲く東京都立葛西臨海公園に出かけ、4月には霞会館記念学習院ミュージアムの特別展を見学した。この一年、見舞いや宮内庁病院への通院を除けば外出機会は少なかったが、元日の能登半島地震・奥能登豪雨犠牲者追悼式のテレビ中継を見ながら参列者と同じように黙とうしたり、住まいの仙洞御所に届く手紙を読んだり、社会とのつながりを大切にしている。
美智子さまは読書の時間も大事にし、新聞記事で紹介された本を気に留めて取り寄せる場合もある。最近の愛読書は、内戦下のシリアでがれきの中から市民が本を集めた実話に基づく絵本「シリアの秘密の図書館」(ワファー・タルノーフスカ作、原田勝訳)。日常を破壊された人々が本に希望を見いだしていく内容。日課として続ける上皇さまとの音読は現在、「いちにち、古典」(田中貴子著)を読んでいる。
今年1月、昭和と平成に詠んだ未発表の短歌を収めた歌集「ゆふすげ」を出版した。側近によると、美智子さまは歌の公表に遠慮気味だったが、宮内庁御用掛で歌の相談役を務める永田和宏さんの強いすすめで実現。ベストセラーになった。【山田奈緒】
王貞治さんに文化勲章、片岡仁左衛門さんやコシノジュンコさんらも…野沢雅子さんは声優初の文化功労者
政府は17日、2025年度の文化勲章受章者に、元プロ野球選手・監督で福岡ソフトバンクホークス会長の王貞治氏(85)ら8人を選んだ。受章理由を「プロ野球史上に偉大な記録を残すとともに、引退後も野球を通じ青少年の国際親善に尽力するなど、スポーツ振興に果たした功績は極めて顕著だ」と説明している。
野球界からの選出は、21年度に受章した長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督(6月に89歳で死去)に続き2人目となった。
王氏は1958年、巨人に入団。77年には本塁打の世界記録(756号)を樹立し、初の国民栄誉賞を受賞した。巨人やソフトバンクなどの監督も務めた。少年野球の普及活動にも尽力し、5月にはプロとアマチュアの垣根を越えて野球振興に取り組む一般財団法人「球心会」を発足させた。
他に文化勲章を受けるのは、歌舞伎の片岡仁左衛門氏(81)、心臓血管外科学の川島康生氏(95)、今年のノーベル化学賞に決まった錯体化学の北川進氏(74)、民俗学の小松和彦氏(78)、デザインその他のコシノジュンコ氏(86)、美術評論の辻惟雄氏(93)、有機合成化学の山本尚氏(82)。川島氏の受章分野は、文化勲章では初めて。
政府はまた、今年度の文化功労者も決定した。演劇の野田秀樹氏(69)、マンガの竹宮惠子氏(75)、文化勲章と同時顕彰の北川氏ら21人。垣添忠生氏(84)の泌尿器科学、野沢雅子氏(88)の声優、新内仲三郎氏(85)の「新内節」(浄瑠璃の一流派)は、初の顕彰分野となった。
文部科学省によると、文化勲章受章者の平均年齢は84・3歳、文化功労者は77・5歳。勲章の親授式は11月3日に皇居で、功労者の顕彰式は11月4日に東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」で行われる。
自維連立協議で大阪自民に動揺…「副首都構想は絶対のめない」「維新政権入りなら自民府連は消滅の可能性も」
自民党と日本維新の会による連立政権樹立に向けた政策協議が、自民大阪府連内に波紋を広げている。大阪で自民は維新と対立しており、次期衆院選への影響を心配する声も出ている。自民との連立を解消した公明党の府本部も、自民と維新の接近に危機感を募らせている。
「大阪は他県にはない特殊な事情がある。我々は自民党が人々の声を代弁できる形を追求していく」。自民府連の松川るい会長代行(参院議員)は17日、自民党本部で鈴木俊一幹事長と面会後、記者団にそう述べた。鈴木氏には、国政選挙で大阪での自民候補擁立を継続するべきだとの考えを伝えたとみられる。
維新の本拠地・大阪で自民は、維新と激しく対立してきた。しかし、昨年の衆院選では、大阪の19小選挙区のうち候補者を擁立した15小選挙区全てで維新に敗北。今年7月の参院選大阪選挙区(改選定数4)では、維新が2議席を得たのに対し、自民は議席を落とした。
今月4日投開票の総裁選で高市総裁が、維新との連立に前向きとみられていた小泉進次郎農相を破った際は、府連内から「大阪自民の再生にはプラスだ」と期待する声が上がった。
ところが10日、公明が連立からの離脱を表明したことで状況は一変。高市氏は15日、維新の吉村洋文代表(大阪府知事)と国会内で会談して連立政権樹立を含む連携を要請し、翌16日に自民と維新の連立協議が始まった。
自民府連のある元衆院議員は「高市総裁を首相にすることが優先。連立協議に口を挟むべきではなく、組織の方針に従う」と一定の理解を示す。一方、別の元衆院議員は、維新の連立入りが決まった場合、「党本部が維新との選挙区調整で、大阪では小選挙区から撤退することもあり得るのでは」と懸念する。昨年の衆院選で落選した支部長の一人も「維新が政権入りすれば、自民府連は消滅する可能性が高い」と嘆く。
維新が連立入りの「絶対条件」とする「副首都構想」についても、反発する声がある。首都機能を大阪などの大都市がバックアップする構想で、維新の関連法案の素案では自民が反対してきた「大阪都構想」の導入が前提となっている。ある府連幹部は「絶対にのめない」と語る。
公明は選挙への影響懸念
自民と維新の連立協議は、公明府本部にも動揺を与えている。
公明はこれまで、独自候補を擁立する府内4小選挙区で自民に擁立を見送ってもらう代わりに、残る小選挙区で自民候補を支援してきた。昨年の衆院選で公明は維新に4小選挙区全てで敗れており、府本部の石川博崇代表(参院議員)は11日、国政では自民との連立を解消したものの、大阪では従来通り自民との連携を目指す考えを示していた。
ある府本部幹部は「次期衆院選も維新とガチンコで戦うつもりだが、もし維新と自民が連立を組むなら、公明が自民から支援を受けるのは難しいのでは」と話し、「自民と維新が連立で成果を出してしまい、『自公より自維政権の方がいい』と有権者が評価すれば、公明としてはしんどくなる」とため息をついた。
老人ホーム2人殺害、容疑者は事件後逃走せず…施設周辺に6時間とどまる
埼玉県鶴ヶ島市の介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で入所者の高齢女性2人が死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された元職員の木村斗哉(とうや)容疑者(22)が事件後の約6時間、施設周辺にとどまっていたことが捜査関係者への取材でわかった。施設から約250メートル離れた路上で身柄を確保されるまで、辺りを行き来する姿が防犯カメラに映っていたという。県警は逃走しなかった理由を調べている。
捜査関係者によると、木村容疑者は15日午前1時台、施設1階の職員用出入り口から侵入した。防犯カメラの映像などから、5階居室で入所者の小林登志子さん(89)を殺害後、4階居室で上井アキ子さん(89)を襲ったとみられる。2時台に施設を出てから約6時間後の8時42分、警察官に身柄を確保された。
木村容疑者の自宅アパートは埼玉県熊谷市にあり、施設から約20キロ離れている。「電車賃がなく、自転車を使った」と供述しており、施設の近くまで自転車で来ていた。身柄を確保された時、所持金はなかったという。事件後、施設から約600メートルの路上に血のついたナイフなどが入ったバッグを捨てたとみられ、自転車も近くに放置されていた。
木村容疑者は2023年5月~24年7月、施設で働き、小林さんや上井さんと面識があった。
県警幹部によると、木村容疑者は「2人の首を絞め、ナイフで胸のあたりを刺した」と供述。県警は、木村容疑者がベッドで寝ていた2人の首を絞めた後、ナイフで刺したとみている。司法解剖の結果、2人の死因は首を圧迫されたことによる窒息とみられる。
「夜勤の職員に知られないよう、エレベーターを使わずに上の階に向かった」とも供述しており、県警は施設中央の階段で2人の居室に向かったとみている。
水族館がラッコのライブ中継で従業員にモザイク…過度な言動や不適切な問い合わせでカスハラ対策
三重県鳥羽市の鳥羽水族館は、飼育しているラッコのライブ中継で、飼育係の従業員の姿にモザイクをかける運用を15日から始めた。従業員に対するカスタマーハラスメント(カスハラ)と判断される事例があったためとホームページで説明している。
国内でラッコを飼育するのは鳥羽水族館のみ。メス2頭を飼育しており、ライブ中継は昨年4月から行われている。
同館によると、これまでのライブ中継を通じて従業員への過度な言動や不適切な問い合わせがあり、カスハラに該当する事例も含まれていたという。
同館は「従業員のプライバシーと安全、心身の健康を守ることを考え、やむを得ず今回の対応を取ることにした」としている。ライブ中継は続けるという。