在日中国大使館への自衛官侵入事件が日中関係の新たな火種になりそうだ。日本側は遺憾の意を表明し、犯行動機などの実態解明を急いでいる。中国側は「十分にはほど遠い」と不満を示し、中国紙には謝罪を求める論調も出てきた。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに冷え込んだ日中関係が改善に向かう見通しは立たないままだ。
事件は3月24日の中国外務省の記者会見で明るみに出た。木原稔官房長官は翌25日の会見で「法を順守すべき自衛官が建造物侵入容疑で逮捕されたことは誠に遺憾だ」と言及。中国側から申し入れと再発防止の要請があったとした。
「外交関係に関するウィーン条約」は受け入れ国に在外公館の保護を義務付けている。国民民主党の玉木雄一郎代表は「義務を果たせなかったことについては謝罪するべき案件だ」と指摘した。だが、自民党会合では「実態解明されて初めて対応を判断できる」との声が上がった。
中国側は納得していない。中国共産党機関紙は社説で「日本政府が謝罪を拒み続ければ、日中関係はさらに悪化することになるだろう」と警告した。
【イラン攻撃5週間】海に浮かぶ巨大なタンク…世界初の「洋上石油備蓄基地」は今 石油の供給不安に日本政府はどう対応?
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まってから5週間…未だ停戦への出口は見えず、中東情勢の悪化は世界経済に打撃を与えています。石油の供給への不安が高まる中、先月から始まった政府による国家備蓄の放出の現場は、今どのような状況なのか。離島の備蓄基地を訪ねました。
(「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」4月4日放送)
長崎県の佐世保港からフェリーで約2時間半の位置にある五島列島・中通島。海上に浮かぶ白色の巨大なタンク…「上五島国家石油備蓄基地」です。1988年に完成した世界初の洋上石油備蓄基地で、日本のエネルギー安全保障を支える重要施設です。こうした石油備蓄基地が日本国内に複数あり、先月26日から政府による備蓄原油の放出が行われています。
橋本フィールドキャスターが「上五島国家石油備蓄基地」を訪れると、タンクから白いパイプを使って、接岸しているタンカーに石油を積み出す作業が行われていました。今月中に、この備蓄基地から約130万キロリットルが放出される見込みです。本来であれば、タンカーはこの日に出港する予定でしたが、悪天候のため、翌日に延期されました。出港後、タンカーはエネオス大分製油所に向かい、精製されて出荷される予定です。
政府は全国11か所の備蓄基地で放出を行っていて、その量は国内消費の約1か月分にあたる850万キロリットルです。すでに「民間備蓄」15日分の放出も行われていて、あわせた放出量は過去最大規模となります。ただ、アメリカ・イスラエルとイランによる攻撃の応酬が続いていて、原油供給の先行きは依然として不透明です。赤沢経済産業相は3日の記者会見で、国民に対して、どの段階で節約の呼びかけを考えるのかについて問われた際、「現状では石油需給に影響が生じているとは認識していない」としながらも、「今後の国際的な需給や価格動向も踏まえつつ、あらゆる政策オプションを検討したい」と述べました。
漁業の現場は悩まされています。中通島の漁師に話を聞きましたが、漁船の燃料となる重油の単価が跳ね上がり、漁に出るだけで赤字になる状況だといいます。そのため、本来1時間で到着する漁場に、燃料を節約して2時間かけて行ったり、近場で漁を済ませたりするなどの対応をとっているということです。このまま燃料の高騰が続けば、漁を続けること自体が難しくなると話すなど、戦闘の長期化による影響は日に日に深刻さを増しています。
読売テレビ「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」
(2026年4月4日放送分を再編集)
父殺害容疑、42歳男逮捕 愛媛・今治
愛媛県警今治署は4日、今治市の自宅で同居の父親(71)を殺害したとして、殺人の疑いで三男の無職武田正寛容疑者(42)を逮捕した。署によると、事件後に行方が分からなくなっていたが防犯カメラの映像などを基に神奈川県内で発見、4日午後に神奈川県警鶴見署で逮捕した。
逮捕容疑は3月31日午後、自宅内で無職幸則さんの頸部などを刃物とみられるもので突き刺し、失血死で殺害した疑い。
別居する幸則さんの長男が血を流して倒れている幸則さんを1日に発見、119番した。
「読んでしょうがないものも」=一般人からの手紙巡り千葉知事
千葉県の熊谷俊人知事は4日、東京都渋谷区で開かれたトークイベントで、2021年の知事就任以降に一般人から届いた手紙について、「不平不満をぶつけるだけの読んでもしょうがない内容が一気に増えた」と述べた。不快感を示した形だが、意見を軽視しているとも受け取られかねず、批判が出る可能性がある。
発言は、民主主義とSNSに関する議論で出た。熊谷氏は、21年まで務めた千葉市長時代は生活に密着した話題が多いことから、手紙を全て読んでいたが、知事就任後に届いたものは「一気にノイズ(雑音)の量が増えた」とも語った。 [時事通信社]
琵琶湖でウィンドサーフィン中の大学生男女8人、強風にあおられ漂流…1人が負傷
4日午前、滋賀県彦根市松原町の琵琶湖で、ウィンドサーフィンの練習中だった大学生の男女8人(19~21歳)が強風にあおられて一時漂流し、1人が負傷する事故があった。
県警彦根署の発表によると、8人は複数の大学でつくるウィンドサーフィン部の部員。午前10時25分頃、沖合約400メートルまで流され身動きがとれなくなったため、うち1人が110番した。約1時間後、消防などに全員救助され、男性(20)が両膝を負傷して病院に搬送された。ほかの7人にけがはなかった。
大阪管区気象台によると、彦根市では4日午前、最大風速10・2メートルを記録した。
巡視船内で乗員死亡、足元に拳銃 島根・隠岐、現場は武器庫
3日午後7時半ごろ、島根県隠岐の島町の隠岐海上保安署前に停泊中の巡視船さんべ内で、40代の男性乗組員が血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。境海上保安部(鳥取県境港市)が4日、発表した。足元に拳銃が落ちており、島根県警が詳しい状況を調べている。
境海保によると、現場は武器庫内で、拳銃は武器庫に備え付けられていたものだった可能性がある。当直勤務中の乗組員が巡回中に発見した。男性は残務処理のため、3日午前から勤務していた。
皇居外濠の水質浄化へ、都が玉川上水や荒川から水を引き込む計画公表…2035年頃「水の都」復活
皇居の外濠(そとぼり)の水質浄化に向け、都は事業の実施計画を公表した。流れ込む水を大幅に増やし、緑の藻で水面が濁る「アオコ」を防ぐ。玉川上水や荒川から水を引き込み、順調に進めば、2035年前後に江戸時代の「水の都」の姿が一部でよみがえる。
外濠は1604~36年、江戸城の二重堀の外側として構築された。今は飯田橋駅や四ツ谷駅などの近くに掘割が残るが、水の流入が乏しいため、植物プランクトンが異常増殖するアオコが発生し、悪臭や下流の水質低下などを招いている。
都心での豊かな水辺の復活を目指す都は、2022年に外濠浄化の基本計画を策定し、具体策を検討してきた。実施計画によると、外濠のうち市ヶ谷駅付近の「市ヶ谷濠」に、玉川上水を流れる下水再生水と、荒川から引いた水を毎秒計500リットル流し込む。
玉川上水からは、2キロ超の新たな導水路を整備するなどして水を引き込む。板橋区内に導水ポンプ所も新設し、荒川からの水を玉川上水に合流させる。市ヶ谷から飯田橋にかけての外濠の水は5日ほどで入れ替わるようになるという。
整備費用は総額340億円を見込む。外濠の構築400周年にあたる30年代半ばの完成を目指し、今年度は工法などを確定させる。着工時期は未定という。
紛失した毒劇物含む試験薬、捜査車両内から発見 大阪府警泉佐野署 適切に管理されず
大阪府警は4日、府警泉佐野署で紛失した覚醒剤の簡易鑑定に用いる試験薬1個を発見したと発表した。署の敷地内に駐車中の捜査車両内から未使用の状態で発見されたという。試験薬には濃硫酸やホルムアルデヒドなど服用すれば死亡する危険性がある毒劇物が含まれており、府警が捜索していた。
府警によると、試験薬は署内の鍵付き冷蔵庫に2個保管されていたが、1日に署の刑事課員が捜査で持ち出そうとした際に1個足りないことが判明。府警が3日に紛失を公表していたが、その後、4日午前11時半ごろ、刑事課員以外が乗る捜査車両のトランク内に置いてあったビニール製のバッグの中から未使用の状態で発見されたという。誰が持ち出したのかは不明だという。
府警薬物対策課によると、試験薬を持ち出す場合には出納簿に記録し、使用しなければ速やかに返却する必要があるが、同署では適切な記録や点検が行われておらず、管理体制に不備があった。
府警は今後、紛失した経緯を詳しく調べるとともに、再発防止に努めるとしている。
国民民主・玉木代表、ガソリン高騰「2兆円程度の対策を」…節約・節電に「どこかで切り替えを」
国民民主党の玉木代表は4日、ガソリン価格の高騰対策として「追加の予算が必要だ」としたうえで、需要の抑制も検討する必要があるとの認識を示した。愛知県北名古屋市での街頭演説後に記者団に語った。
玉木氏は「当面の燃油対策は不可欠だ。2兆円程度のエネルギー高騰対策を最後まで求めていきたい」と訴えた。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続いていることを受け、「いつまでも補助を続けることが難しいとなれば、節約・節電にどこかで切り替えていかなければいけない」とも語った。
【クマ問題】猟銃許可取り消し裁判でハンター側が勝訴「ほっとした」上がる安堵と“憤り”
2019年、北海道公安委員会から猟銃所持の許可を取り消されたハンターの池上治男さんが処分の取り消しを求めていた訴訟で、最高裁は3月27日、道の処分を違法とし、処分の取り消しを命じる判決を言い渡した。
クマ駆除の発砲をめぐり最高裁で逆転勝訴
道猟友会砂川支部長の池上さんは、2018年8月、砂川市の要請で出動した際に市職員や警察官らの立ち合いのもと、ライフル銃でヒグマを駆除。これについて道公安委員会は、銃弾が住宅に届く恐れのある発砲だったとして、2019年4月に池上さんの猟銃所持許可を取り消した。
札幌地裁の1審判決(2021年12月)では、道公安委員会の処分は違法と判断されたが、札幌高裁判決の2審判決(2024年10月)は、処分を適法と判断。池上さんは上告し、処分は違法であると主張してきた。そして3月27日、最高裁で逆転勝訴した池上さんは集まった報道陣に対して「ハンター目線で、常識的な判断をしてくれてよかった」とコメントした。
SNS上でも注目を集めていた訴訟だけに「ほっとした」「お疲れ様でした」と池上さんを労うような書き込みが多く寄せられ、そのほか「皆がビックリする判決が高裁まで続いた」「事が起きてから7年も経ってたんだ…」「自治体の要請で出動し、行政や警察の立ち会いのもとで行われた駆除に対し、後から『危険だった』として許可を取り消すのでは、ハンターにリスクだけを押し付けているのと変わらない」などと驚き、憤るような声も。
「クマの出没と被害の問題は年々深刻化していますし、今年もすでに冬眠明けのクマが北海道に限らず目撃され始めていて、出没した地域の住民は警戒しています。近年の温暖化も、クマが食べるドングリの豊凶などに影響すると言われており、凶作になればクマはエサを求めて人里へ降りてくるわけで、人身被害を防がなければならない。昨年は、自治体が駆除のために自衛隊派遣を要請するといった動きも報じられました。危険にさらされながらも協力しているハンターの方々に感謝するSNSユーザーも多く、池上さんの猟銃所持の許可取り消し処分は多数の人たちから疑問視されていたようです」(全国紙社会部記者)
要請を受けてクマの駆除にあたるハンターが、不当に扱われることがあってはならない。