制服組トップ「偽情報や誤情報に正確に対応したい」 中国報道「日本から妨害」を否定

自衛隊・制服組トップの内倉統幕長は中国メディアが空母「遼寧」などの訓練中に「日本から挑発や妨害があった」と報じたことについて、「事実ではない」と否定しました。
内倉浩昭統合幕僚長 「中国国営メディアは自衛隊が空母『遼寧』を含む中国海軍艦艇に対し、あたかも妨害や挑発を行ったかのように報じておりますが、こうした主張は事実でありません」
自衛隊・制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長はきょう(26日)の会見でこのように述べ、中国側の報道を否定したうえで「自衛隊は適切に対応している」と強調しました。
中国側の報道をめぐっては、自衛隊の統合幕僚監部も、SNS上に報道を否定する内容を投稿しています。
内倉統幕長は「認知戦の重要性が増しているからこそ、多様な発信手段を用いて偽情報や誤情報に迅速かつわかりやすく正確に対応していきたい」と述べました。

再審見直し巡る公文書廃棄=法務省、検証困難の恐れ

再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を巡り、法務省が自民党の事前審査への対応に関わる公文書を廃棄していたことが分かった。平口洋法相が26日の記者会見で事実関係を認めた。重要法案に関する政府・与党の意思決定過程の検証が困難になるとして批判が出そうだ。
平口氏は会見で、廃棄を伝える東京新聞の報道を踏まえて事実関係をただされ、「保存期間を1年未満とする文書に該当するとの判断の下、法令に従って廃棄済みとの報告を受けている」と語った。「詳細は事務方にお尋ねいただきたい」として詳しい経過は明かさなかった。
刑訴法改正案を巡る自民の事前審査は3~5月に行われた。再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)を温存しようとした当初の改正案への反発は大きく、法務省が了承までに3回修正を余儀なくされるという異例の経過をたどった。
公文書管理法のガイドラインは、意思決定過程の検証に必要な行政文書は原則1年以上の保存が必要と明記。保存期間を1年未満にできるのは(1)正本の写し(2)日常的な業務連絡・日程表(3)出版物を編集した文書―などに限られる。 [時事通信社]

与野党対立、衆院にも拡大=定数・副首都強行で審議拒否

衆院議院運営委員会は26日、野党が欠席する中、与党提出の衆院議員定数削減法案と「副首都」創設法案をそれぞれ委員会に付託することを議決した。中道改革連合など野党5党はこれに反発し、衆院で一切の審議を拒否する方針を確認した。野党は参院でも新たな日程協議に応じない姿勢を崩しておらず、与野党の対立は国会全体に広がった。
与野党は衆院議運委に先立つ理事会で、付託の是非を協議したが折り合わなかった。定数法案は政治改革特別委員会で、副首都法案は地域活性化などに関する特別委で審議することが決まった。政治改革特別委は29日に趣旨説明を、地域特別委は30日に趣旨説明と質疑を行うことをそれぞれ委員長の職権で決めた。いずれも与党が委員長を務めている。
中道、国民民主、参政、チームみらい、共産の野党5党の国対委員長は国会内で対応を協議。中道の重徳和彦氏は記者団に「一切の本会議、委員会に応じないことを決めた」と説明した。 [時事通信社]

NHKドラマ「歴史を歪曲」 総力戦研究所所長の孫らシンポ 映画版の上映差し止め検討

NHKが昨年8月に放送した戦後80年関連ドラマを巡り、舞台となった首相直属の総力戦研究所の実際の所長だった飯村穣陸軍中将が卑劣な人物として描かれ、名誉を毀損(きそん)されたとして民事訴訟を起こした孫で元駐仏大使の飯村豊氏や有識者らが登壇したシンポジウム「NHKは歴史を語れるのか-総力戦研究所の真実」が26日、東京都千代田区の日本プレスセンタービルで開かれた。
飯村氏は「人権を侵害し、歴史を歪曲(わいきょく)している」と、NHKと番組の脚本や演出を担当した石井裕也監督らを改めて非難。原告弁護団の梓澤和幸弁護士は7月31日に公開予定の映画版の上映差し止めを求める法的措置を検討していることを明かした。
問題の番組は昨年8月16、17両日放送のNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」。飯村氏はNHKと石井監督らに550万円の損害賠償を求めている。
映画の製作委員会は「原告の祖父は本作に登場せず、当然のことながら人格や人物像を描く意図もない」とし、作品は「歴史的事実に着想を得たフィクション」と説明している。
飯村氏は総力戦研究所の実像についての新しい研究成果が番組に反映されていないと指摘。「歴史の事実に関心を持たない欠点を抱えた番組が映画化され、真実のように受け止められるのは耐え難い」と訴えた。 梓澤弁護士は飯村陸軍中将への追悼文などから「卑劣な人物とはとても言えない」と述べた。
番組制作について、立教大の砂川浩慶教授(メディア社会学)は実在の人物を仮名であっても参考にした場合は名誉声望を害さず、子孫から了解を得るという原則を踏まなかったことを「ずさんだった」と指摘。ジャーナリストで放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会元委員の斎藤貴男氏も「あまりに乱暴に歴史をでっち上げた」と批判した。

別の不良グループと勘違いして男性を襲ったか 無職の男ら6人を逮捕・送検 兵庫・姫路市で2年前に殺人未遂の疑い

2年前、路上で男性が刺された事件で、6人を逮捕です。 住居不詳・無職の小川泰輝容疑者(28)ら6人はおととし6月、兵庫県姫路市の路上で男性(当時25歳)の頭や腹を刃物で刺すなどして、全治13カ月の重傷を負わせ殺害しようとした疑いがもたれています。 警察によりますと、小川容疑者ら6人は同じ不良グループのメンバーで、別のグループと薬物をめぐるトラブルでカーチェイスをした際、男性が運転する車を相手グループと勘違いし襲ったとみられています。 警察は、防犯カメラなどの捜査から26日までに6人を殺人未遂容疑で逮捕し、送検しました。 警察は6人の認否を明らかにしておらず、ほかにも関与した人物がいるとみて調べを進めています。

スクールバスなど6台衝突11人重軽傷の事故 現行犯逮捕されたバス運転手(67)「なんでそうなったか分からない」

きのう(25日)夕方、大阪府河内長野市の交差点でスクールバスなど6台が衝突して少なくとも11人が重軽傷を負う事故があり、バスの67歳の運転手が現行犯逮捕されました。
報告・神谷果歩記者
「事故を起こしたスクールバスが警察署にとめられています。 フロント部分がかなりへこんでいます」
フロント部分が大きくへこんだスクールバス。運転していたのは67歳の男でした。
通行人の女性
「バスと乗用車とバイクが関係する事故です。多数の負傷者がいます」
事故が起きたのは、25日午後6時15分ごろ、大阪府河内長野市高向の交差点です。
報告・神谷果歩記者
「スクールバスは南向きに交差点に進入した際に、何らかの理由で対向車線の車と衝突したということです」
警察によりますと、スクールバスは交差点で右折レーンから反対車線にはみだし、右折待ちをしていた乗用車と衝突。そのはずみで後続の軽自動車やバイクなど合わせて6台が絡む多重事故となりました。
当時スクールバスには中高生ら15人が乗車。中高生やバイクを運転していた男性など少なくとも11人が重軽傷を負いましたが、全員、命に別条はないということです。
警察はバスを運転していた父川隆司容疑者(67)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
捜査関係者によりますと、アルコールは検出されていませんが、事故の状況からかなりの速度が出ていたとみられるということです。
父川隆司容疑者(67)
「事故を起こしたことは間違いない。なんでそうなったかは分からない」
父川容疑者は調べに対して、このような趣旨の供述をしているということです。
スクールバスなどを巡っては、先月(5月)、福島県の磐越自動車道で部活で遠征中の高校生を乗せたバスが、ガードレールに衝突し、男子生徒1人が死亡、20人が重軽傷を負いました。
また、名古屋市では、横断歩道を渡っていた2人がスイミングスクールのバスにひき逃げされ、死亡。
いずれも運転していたのは、60代後半から80代の「高齢者」でした。
今回、運転していた父川容疑者も67歳の高齢者です。バスに乗っていたのは、河内長野市にある私立の中高一貫校「清教学園」の生徒たち。
父川容疑者は学園の関係者ではなく、学園が委託した業者の従業員でした。学園側に運転手が雇用された経緯や勤務状況などを聞くと。
学園側
「調査中でお答えできません」
大惨事になりかねなかった今回の多重事故。警察は当時の状況や運転手の勤務状況などを詳しく調べています。

八尾空港でフェンスに小型機が接触 オーバーラン?消防や府警が被害状況確認

大阪府八尾市消防本部によると、26日午後5時半ごろ、八尾空港で「セスナ機とみられる小型飛行機がフェンスに衝突している」と近隣住民から119番があった。滑走路をオーバーランした可能性がある。けが人の情報は現時点ではないといい、詳しい状況を確認している。
八尾空港は主に関西圏の小型航空機やヘリコプターの拠点として利用されている国管理の空港。旅客機などは就航していない。

陳述書「国民理解深まる」 首相、中傷動画疑惑巡り

高市早苗首相は26日、自民党総裁選での中傷動画作成疑惑を巡り、秘書の陳述書を国会提出して自身の答弁に代える意向を示した理由について「全体像を読んでもらうことで質疑者や国民の理解が深まると考えた」と述べた。参院災害対策・震災復興特別委員会での立憲民主党の小沢雅仁氏への答弁。
「国会質問に対応しないとの趣旨ではない。国会から出席の要請があれば、これまでも出席して答弁しているし、これからもそうだ」とも語った。
22日の衆院予算委員会では、疑惑への対応により「首相としての業務時間が確保できなくなっている」として陳述書を提出する考えを表明した。

OBに捜査情報漏洩の元大阪府警警部補に有罪判決 「規範意識の乏しさ」非難、大阪地裁

捜査目的と偽って入手した個人情報を大阪府警OBに漏らしたなどとして、地方公務員法(守秘義務)違反などの罪に問われた府警の元警部補、草川亮央被告(57)=懲戒免職=の判決公判が26日、大阪地裁で開かれ、伊藤寛樹裁判長は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
伊藤裁判長は判決理由で、虚偽の「捜査関係事項照会書」を実在の捜査活動に紛れさせる手口で不正を繰り返していたと指摘し、「規範意識の乏しさ」を非難。ただ漏洩(ろうえい)などによる実害は生じていないとして、執行猶予付き判決とした。
判決によると、草川被告は羽曳野署員だった昨年2月、府警の元同僚だった行政書士の男(69)の依頼で金融機関に第三者の口座の取引明細などを照会し、情報を男に漏らした。それとは別に元交際女性の個人情報も入手していた。
府警OBの男は同法違反(そそのかし)罪で有罪判決を受け、確定した。

“ダブル台風”直撃 あす東京は「2度大雨」

京都では鴨川が濁流に。淡路島では増水した川に流され男性が亡くなりました。接近する“ダブル”台風は27日に、時間差で2度の大雨をもたらす恐れがあります。
【画像】相次ぐ「都市型土砂災害」その兆候とは?
西日本 大荒れ
幹線道路のわきから、噴水のように水が噴き上がります。高さは、隣を走る高速道路に迫るほどです。
生駒山では観測史上1位の雨を観測しました。東大阪市の交差点一帯は水に浸ってしまっています。
一時52万人以上に避難指示が出され、台風が来る前から災害級の雨となっています。
“ダブル”台風と梅雨前線で、関東でも雨が強まり始めました。
雨とともに雷も光る京都府は、今年一番の激しい雨に。精華町では、「警戒レベル5緊急安全確保」が出されました。
東畑地区 浦西伊久夫自治会長

「朝方5~6時はきつかった。土砂崩れも見つかった」
古都・京都のシンボルの鴨川も表情は一変し、濁流が押し寄せています。
隣の大阪でも、今年一番の雨が降りました。
兵庫県淡路市で男性流され死亡
大阪市内の道路では、噴き出た水がビルの高さほど噴き上がっています。
その瞬間を映した防犯カメラの映像です。道路から突如、水が噴き出し、周囲に水が流れていく様子が見えます。
交通網も深刻な状況に。市内を走る道路の横断歩道には、大きく亀裂が入っています。周辺ではアスファルトがめくれあがり、景色が一変。近くで働く人は、爆発音を2回聞いたそうです。倉庫に保管してあった商品も…。
倉庫を管理する会社の人

「あそこまで水がつかった。会社来てびっくりしている」
住宅街でも道路から水が噴き出し、濁流が流れ込みます。
冠水した道路を車が走ると、船のような波が押し寄せます。
被害に遭ったのは、商品だけではありません。病院の駐車場も、水浸しに。命をつなぐ医療機器も、危険な状況です。
病院スタッフ

「地下は酸素や吸引器の電源とか重要な医療機器があるので、そこだけ守って使える状態でなんとか乗り越える」
奈良県を流れる一級河川・竜田川。25日夜から水量が増え始め、26日午前7時には、道路に水があふれました。生駒市では「レベル4大雨危険警報」が発表されました。
兵庫県淡路市では、新聞配達のアルバイトの男性(72)が死亡しているのが見つかりました。雨で水かさが増した川に流されたとみられています。
W台風接近
各地で、すでに被害が相次ぐ大雨。ただ、台風はこれからです。
台風7号は26日午前、沖縄本島に最も接近し、奄美地方に向かって進んでいます。そして台風8号も、先に東海や関東に影響を及ぼす恐れがあります。
九州は、各地で雨が続きます。台風が来る前から、町の至る所が冠水しています。
久留米では、72時間雨量が6月の観測史上1位となっています。
手塩にかけて育てた農作物が育つ畑も、水浸しになってしまいました。
畑を使っていた人

「(Q.収穫は?)もうだめよ」
水は、住宅街にも押し寄せています。
住民

「(Q.買い物行けない?)だいたい予想してたから、まとめて買い物した」

「(Q.何日前からこうなったか?)きのう」
近隣住民

「台風が来るというから、心配ばい」
“都市型土砂災害”の恐れも
27日、台風が直撃する恐れのある関東。すでに台風のような光景です。午後になり、都内でも雨が強まります。
今回の大雨では住宅の近くの擁壁が崩壊する「都市型土砂災害」が相次いでいますが、“ダブル”台風が迫る関東の都市部でも発生する恐れがあると、専門家は指摘しています。
トラックが通り過ぎると突然、ブロック塀が崩れ落ちます。これは24日、「線状降水帯」が発生した鹿児島の県道を捉えた防犯カメラ映像です。
こうした被害は京都や長崎でも。今回の大雨で相次いでいます。
東京理科大学 工学部建築学科
高橋治教授

「梅雨から台風の時期になるので、都市型土砂災害の危険が高まっている」
大きな原因は“老朽化”
“ダブル台風”が迫る関東でも、住宅の近くで擁壁が崩れる「都市型土砂災害」のリスクが高まっているといいます。その大きな原因が“老朽化”です。
「約50年前に高度経済成長期で、いろんな部分の擁壁を造った。母数が多いので徐々に寿命を迎えて被害が増加」
番組で東京23区に安全性に問題がある擁壁をどれぐらい把握しているか取材したところ、少なくとも380カ所あることが分かりました。
さらにそのリスクは、活発な雨雲が通り過ぎた地域でも…。
「雨が降ると、擁壁が支えている土の部分に水が染み込みます。だいたい1.5倍ぐらい、擁壁への負担が大きくなる。雨が降ったその日も影響が大きいが、基本的にはコーヒーのフィルターのように水は1週間や3週間ほどたまっていますので、その間、晴れたからといって安全になるわけではない。負担が大きくて壊れやすい兆候があると」
都市型土砂災害に巻き込まれないためにはどうすればいいのでしょうか?専門家に、その兆候を聞きました。
「五感で感じてもらえばいいと思います。危険な擁壁のにおい。裏側にある土の部分が、どぶ川とか下水のにおいをためていますから、その部分のにおいがにじみ出てきたら、コンクリートにひびが入っているとか、擁壁に荷重をかけている兆候」

「(壁面の温度が)冷たくなっていたら、裏側に水がたまっている可能性がある。冷たくなっているものは危険だと思って避けてもらったほうがいい」

「擁壁の裏側から『ピキッピキッ』など異音がする場合は注意」
(2026年6月26日放送分より)
テレ朝天気