第三者委員会が初めて調査へ。京都市立の小学校で40件目のいじめの「重大事態」です。
京都市教育委員会によりますと、市立小学校に通っていた当時小学4年の男子児童は、去年6月ごろから同級生に首を絞められるなどのいじめを受けていたということです。
男子児童は外傷性の感音難聴と診断され、去年12月から不登校になり、今年4月に転校しました。
同級生が首を絞めたことを認めたことなどから、市教委はいじめ防止対策推進法の「重大事態」と認定。認定は40件目で、第三者委員会が初めて調査するケースになるということです。
佳子さま「出来事はどれも大切なもの」 ブラジル訪問の思いつづられ、宮内庁公表文書全文
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは25日、宮内庁を通じ、4~17日の日程でブラジルを公式訪問した印象を文書で公表し、「ブラジルの多様な魅力と両国の関係の深さを改めて感じました」とつづられた。
佳子さまは「ブラジルでの出会いや出来事はどれも大切なものであり、これからも何度も思い返し、心の中で深まり続けることと思います」と振り返られた。
佳子さまは両国の外交関係樹立130周年の節目にブラジルをご訪問。ルラ大統領への表敬訪問や記念式典に臨み、日系人らとの交流も深められた。公表された全文は次の通り。
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この度、日本とブラジル連邦共和国との外交関係樹立130周年、また「日本ブラジル友好交流年」にあたり、ブラジル連邦共和国政府よりお招きをいただき、同国を訪問できましたことを、誠に嬉しく思っております。今回は、サンパウロ州のサンパウロ、パラナ州のマリンガ、ロランジア、ロンドリーナ、フォス・ド・イグアス、マット・グロッソ・ド・スール州のカンポグランデ、首都ブラジリア、リオデジャネイロ州のリオデジャネイロを訪れました。ブラジルの皆様からあたたかくお迎えいただいたことに、深く感謝を申し上げます。
首都ブラジリアでは、ルーラ大統領閣下にお目にかかりました。今年の3月に国賓としてご訪日された際にご挨拶をさせていただいて以来、再びお会いすることができ、親しくお話する機会をいただいたことは、たいへん光栄なことでした。今回の訪問にあたり様々なご配慮をいただきましたことに、心から感謝しております。
130周年に関連して行われた行事は、両国の関係を振り返る感慨深いものでした。首都ブラジリアの連邦議会では、モッタ下院議長とお話しし、「連邦議会主催日伯外交関係樹立130周年・日本人ブラジル移住の日記念式典」に出席し、両国の友好関係を強く感じました。外務省にてヴィエイラ外務大臣が開催してくださった「ブラジル政府主催日伯外交関係樹立130周年記念午餐会」は、日本とのつながりを大事に思ってご準備くださった心あたたまるものでした。以前の首都があったリオデジャネイロでは、外交関係を樹立した「日伯修好通商航海条約」批准書の貴重な原本などもみせていただきました。
サンパウロ州、パラナ州、マット・グロッソ・ド・スール州では、それぞれの知事にお会いしました。その際には、各州の魅力、日本と各州とのつながりなど、様々なお話をすることができました。
サンパウロ、マリンガ、ロンドリーナ、カンポグランデ、ブラジリアにて日系社会が、リオデジャネイロにて日系社会と在留邦人の方々が、心のこもった歓迎の行事や昼食会を開催してくださいました。サンパウロ、マリンガ、ロランジア、ロンドリーナ、カンポグランデ、ブラジリア、リオデジャネイロ、フォス・ド・イグアスでは、日系の方々の施設や宿舎に多くの方々が集まってくださいました。このような機会に、多くの日系の方々にお会いすることができました。また、日本での研修や留学の経験のある方々、日本に関心のある方々、日本語や日本の文化を教えている方々、学んでいる方々、在留邦人やJICAの方々などにお会いしました。
子どもからご高齢の方まで、多くの方々にお会いできたことを、たいへん嬉しく思っております。中には、遠い地域から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。現在の生活、仕事や活動の様子とそれに込める思い、将来の夢、ご自身のルーツ、日本への気持ち、移住してからの生活、日本に対する関心、ブラジルの歴史や文化などについて、お伝えくださったことそれぞれが深く心に残っております。
各地で若い世代の方々や子どもたちと交流できたことも印象的でした。その中で、施設を訪れたものとしては、「松柏・大志万学園」、「ビスコンデ・デ・カイル学園」、「ブラジリア連邦大学」がありました。「ブラジル日本語センター」が主催している「ふれあい日本の旅」の参加者で、過去に私が日本でお会いした方々との再会も嬉しいことでした。
サンパウロとロランジアの「開拓先没者慰霊碑」、カンポグランデの「開拓先駆者慰霊碑」では、先人が歩まれた険しい道のりに思いを馳せながら、献花をさせていただきました。資料館では、それぞれの地域における状況も含め、日系の方々の歴史を改めて胸に刻みました。日本から移住された方々とそのご子孫が、様々な困難に直面しながらも、日々努力を重ねてこられたこと、ブラジルの社会に貢献してこられたことを、これからもしっかりと心にとどめてまいります。
披露してくださった歌や踊り、太鼓や笛、獅子舞などは、楽しいもの、美しいもの、エネルギーや迫力にあふれたもの、胸にしみ入るもの、かわいらしいものなど、それぞれに素晴らしいものでした。本番の日まで、きっと熱心に練習してくださったことでしょう。スピーチで伝えてくださった思いや、プレゼンテーションの興味深い内容も心に残っています。
この度の訪問中、経済的に困難な状況にある女性の収入につながる取組や、環境に優しい取組、地域の独自性を活かした取組について伺ったり、そのような取組によって作られた作品を紹介していただいたりする機会がありました。また、「ブラジル政府主催日伯外交関係樹立130周年記念午餐会」で室内楽を演奏していたのは、経済的に困難な状況にある子どもたちが音楽を学ぶプログラムを経て音楽家となった方々でした。これらの取組の重要性とともに、ご紹介いただいた作品やお聞きした音楽の魅力を感じました。
日系の方々が様々な分野でブラジルの社会へ大きく貢献をされてきたこと、日本とブラジルの絆を紡いでこられたことを改めて実感しました。日本語や日本の文化に携わっている方々、在留邦人やJICAの方々の貢献、サンパウロの「日本館」や「ジャパンハウス」、リオデジャネイロ植物園の「日本庭園」なども、日本への親しい感情や関心の高さへ寄与していることを感じました。ブラジルにいらっしゃる日系の方々、両国の友好関係に貢献してこられた方々に、改めて深い感謝と敬意を表します。
ブラジルにおいて多くの方々が日本にあたたかな気持ちを持ってくださっていることを、とてもありがたく思います。同時に、あたたかな気持ちを寄せていただいている日本が、よりよい社会に向かって進んでいくことの大切さを強く感じました。
外交関係樹立130周年、「日本ブラジル友好交流年」にあたり、ブラジルから日本に約21万人の方々が来られ生活されていることを書き記したいと思います。ブラジルへの訪問に先立ち、ブラジルから日本に来られた方々が、異なる言語や生活習慣で暮らす中で日々努力されていることや、様々な分野で活躍されていることを伺いました。ブラジルから日本に来られている方々、日本で両国の友好関係に貢献してこられた方々に、改めて深い感謝と敬意を表します。
ブラジル訪問中の出来事を振り返りますと、創造的な首都、活気のあるビル街、広大な畑、空に広がるパラナマツやカポックの木、のどかな農村、世界遺産である「コルコバードの丘」から見た朝日、「イグアスの滝」の迫力など、それぞれの地域の景観とともに、お会いした方々のお顔が思い出されます。
訪問全体を通して、ブラジルの多様な魅力と両国の関係の深さを改めて感じました。この文書にすべてを記すことは叶いませんが、ブラジルでの出会いや出来事はどれも大切なものであり、これからも何度も思い返し、心の中で深まり続けることと思います。
それぞれの訪問先で、多くの方々が心をこめて準備してくださいました。お迎えくださった方々、訪問のために力を尽くしてくださり、心を寄せてくださった方々に、改めまして、心から感謝を申し上げます。そして、この度の、外交関係樹立130周年、「日本ブラジル友好交流年」を契機として、より幅広く、様々な形で、両国の友好関係が一層深まることを願うとともに、日本とブラジルがこれからも大切な友人として寄り添い続ける未来を思い描いております。
「建設石綿給付金」不支給で国賠提訴へ 全国初 「迅速救済を無視」
建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込んで肺がんを発症したのに、被害者を迅速に救済する「建設石綿給付金」が支給されなかったのは不当だとして、石綿建材の元搬送業者の男性が国に1150万円の賠償を求める訴訟を近く大阪地裁に起こすことが判明した。弁護団によると、建設石綿給付金の不支給を不服とする国賠訴訟は初めて。
建設石綿被害を巡っては最高裁が2021年5月、規制を怠った国の対応を違法とする判決を言い渡した。これを受けて21年6月、石綿被害者が訴訟によらず迅速に賠償金を受け取れるようにする建設石綿給付金法が成立。22年から、建設業務で石綿を原因とする疾病を発症した元建設作業員や遺族らが被害を申請し、厚生労働省の認定審査会が認めれば、最大1300万円の給付金を受け取れることになった。
弁護団によると、男性は1970年から01年までトラック運転手として石綿建材の搬送業務に従事し、20年に肺がんを発症した。
男性は労災保険に入っていなかった。このため労災対象とならない石綿被害者に、医療費や療養手当を支給する国の別制度を利用。国が委託した独立行政法人に医師の診断書や胸部のコンピューター断層撮影(CT)画像を提出した結果、こちらの制度では、22年9月に石綿被害と肺がんの因果関係が認められた。
こうした経緯を踏まえ、男性は審査会に給付金の支給を申請。石綿建材の搬送先リストを詳細に記した男性の陳述書のほか、同僚や、同じ現場で働いていた作業員、業務委託元の石綿建材卸業者の証言を証拠として出した。しかし、審査会は25年1月、不支給とする決定を出した。
審査会は被害者側に過度な立証責任を負わせないよう「明らかに不合理でないなら柔軟に事実を認定する」との審査方針を定めているが、代理人の伊藤明子弁護士は「十分な立証をしたにもかかわらず、必要以上に厳格な証明を求められた。迅速な賠償という制度趣旨が無視されている」としている。【岩崎歩】
入札妨害で逮捕の群馬県議が自民に離党届 参院選控え「これ以上迷惑かけられない」
自民党群馬県連の金井康夫幹事長は25日夕、同県桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐり公競売入札妨害の疑いで逮捕された同県連議員団長の県議、相沢崇文容疑者(49)から同日付で離党届が提出され、受理したことを公表した。
提出にあたり、相沢容疑者は弁護士を通じて「これ以上、党や県民のみなさまにご迷惑をおかけするわけにはいかない」とのコメントを寄せた。参院選を直前に控え、影響を考慮したとみられる。
金井幹事長は「県民のみなさまには今回の件で多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、県連として綱紀粛正を徹底し、信頼回復に努めたいと語った。相沢容疑者の近況については「まったくわからない」と語った。
相沢容疑者は今年5月、同県連新執行部5人の1人として議員団長に就任。参院選では自民党現職の遊説隊長を務める予定で、関係者の衝撃は大きい。議員団長は当面、大和勲総務会長が兼務するほか、会派離脱や各種委員交代などの事務手続きは26日以降に行うとしている。
参院過半数割れで政権交代も=自民・岸田氏
自民党の岸田文雄前首相は25日、さいたま市で講演し、7月の参院選について「与党過半数割れになるとますます物事が決められない政治になる。政権交代も起こり得る」との認識を示した。衆院で少数与党となっている現状にも触れ、「参院の過半数を確保した上で、野党とどう連携するか。連立も考え直さなければならないのではないか」と、連立政権の枠組み拡大の必要性に言及した。 [時事通信社]
ナンパ装ってLINE交換後にキャバクラに勧誘 容疑の男7人逮捕 東京・歌舞伎町
東京・歌舞伎町の路上で、通行人の女性にナンパを装って声をかけキャバクラなどにスカウトしたとして、警視庁生活安全特別捜査隊は都迷惑防止条例違反の疑いで、川崎市中原区上平間の無職、石塚真瑠容疑者(26)ら男7人を逮捕した。石塚容疑者ら2人は容疑を認め、5人は否認している。同隊は風俗スカウトグループ「ナチュラル」のメンバーとみている。
生特隊によると、容疑者らはナンパを装って「かわいいね」などと女性に声をかけ、LINE(ライン)を交換した後に初めて、自身をスカウトだと明かして勧誘していた。私服の女性警察官による捜査を警戒したとみられ、容疑者の1人は「警察官はLINEを交換しないので、取り締まりから逃れるためだった」と供述。歌舞伎町エリアでは、令和3年ごろからナンパを装う手口が増加しており、同隊では90件以上を検挙したという。
同隊幹部は「スカウトは女性を性風俗店やAV出演に導くことを目的にしており、ナンパを装う手口に注意してほしい」としている。
逮捕容疑は昨年11月~今年3月、それぞれ歌舞伎町エリアで、通行中の女性につきまといキャバクラなどで働くよう勧誘したとしている。
「投資がマネーゲームに」金融教育にも疑問 元GS証券・田内学さん
毎日新聞企業人大学の定期講座が23日、千葉市美浜区のホテルグリーンタワー幕張であり、米金融大手ゴールドマン・サックス証券の元トレーダーで、現在は作家として活動する田内学さんが講演した。田内さんは資産運用が盛んに呼びかけられる社会について、「みんなが投資をやってもただのマネーゲームにしかならない。何も社会の問題解決につながっていかない」と疑問を示した。
田内さんは金融というシステムは、誰かがお金を受け取って新しい事業などに挑戦することができると解説。だが最近の学校現場などでは「資産を増やすということしか教えられてこなかった」と問題視し、「若い人は資産運用ではなくて、お金を受け取って何か頑張る世の中になってほしい」と呼びかけた。
田内さんは2023年に出版した「きみのお金は誰のため」(東洋経済新報社)が、お金と社会の仕組みを分かりやすく解き明かしたと評判になり、ベストセラーとなった。【平塚雄太】
県立高校で授業中に生徒が“スプレー”を噴射 女子生徒3人を救急発送 当時は23人の生徒たちのみで教師は不在
岐阜県岐阜市の「県立華陽フロンティア高校」で2025年6月23日午後、教室で授業中に生徒がスプレーを噴射し、3人が救急搬送されました。3人は軽傷だということです。 警察と消防によりますと6月23日午後4時半ごろ、岐阜市の県立華陽フロンティア高校で「校内で生徒がスプレーをまいた」と校長から119番通報がありました。生徒5、6人が目やのどの痛みを訴え、このうち女子生徒3人が病院に搬送されましたが、いずれも軽傷です。 スプレーが噴射されたのは授業中で、当時は生徒23人が教室にいましたが、教師はいなかったということです。 警察はスプレーの中身や噴射された経緯などについて生徒や学校関係者から話を聴くなどして詳しく調べています。
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
国交樹立130周年を記念したブラジルへの公式訪問を終えた秋篠宮家の次女・佳子さま(30)。帰国からまだ1週間足らずの6月23日、昭和天皇が埋葬されている東京・八王子市の武蔵野陵を参拝する予定を、体調が優れず取りやめることになった。
今回のブラジル訪問は、10日間で全8都市を巡るという多忙なスケジュールだった。佳子さまはさすがにお疲れだったのか、移動中の飛行機でお休みになられていたが、その寝顔が一般の乗客によって撮影された上にSNSに投稿されるというアクシデントが発生。事態を重く見た宮内庁がX社に問い合わせるなど、前代未聞の騒動へと発展した。
体調が優れないという佳子さまだが、もともとは“体育会系”の皇族として知られている。皇室ジャーナリストが解説する。
「佳子さまは体を動かすことが大好きで、小中高とフィギュアスケートに打ち込んできました。クラブでは、一般の子どもたちと同じ更衣室を使い、“佳子ちゃん”として一緒に練習していたというところからも、フィギュアにかける情熱が伝わってきます。
また、大学時代に所属されていたダンスサークルは、週5日の全体練習に加えて自主練や個別レッスンなどもあり、かなりハードなことで有名でした」
健康のために日々の生活から気を使われているようだ。
「佳子さまはご自身を太りやすいタイプだと思っていらっしゃるみたいで、日頃から体形維持に気を使われているそうです。赤坂御用地内でのジョギングを日課とされていましたが、かなりのスピードだと聞きました。また、ご自宅でもストレッチをしていらっしゃるようです 」(同前)
体力自慢の佳子さまであっても、今回のブラジル訪問は大変なものだったのだろう。宮内庁関係者が語る。
「ブラジルを訪問された皇族の方は過去に何名もいらっしゃいますが、ご夫婦で一緒というパターンも多かったので、おひとりで公務に臨んだ佳子さまは心身ともに緊張されたことでしょう。
ご結婚を機に皇室を離れた小室眞子さんも2018年、11日間で14都市を巡るという今回に負けず劣らずのハードスケジュールでブラジル訪問をこなしました。また、愛子さまの初の海外公務として来年のブラジル訪問が水面下で進められているという情報もあります。
若い皇族の方は体力が必要な公務を期待される立場にありますが、周囲の人々もより一層、体調面のケアに注意しないといけないのかもしれません」
大仕事を終えて、今はゆっくりお休みになっていただきたい。
政治学者・君塚直隆氏が考える皇位継承問題「北欧のような“国民の強い希望”があれば小室圭さん騒動は起きなかった」 欧州ではすでに当たり前の“絶対的長子相続制”
読売新聞が一面で掲載した提言「皇統の安定 現実策を」(5月15日付朝刊)は、皇室典範の規定を改める女性・女系天皇の容認に踏み込み、大きな注目を集めた。だが、政界では皇位継承に関する与野党協議を担った自民党・麻生太郎最高顧問と立憲民主党の野田佳彦代表の意見が対立、今国会でのとりまとめは見送られた。実現するなら今しかない──「愛子天皇」の誕生を願う政治学者の君塚直隆氏が緊急提言する。
* * * 内親王・女王といった女性皇族にも皇位継承資格を与え、その場合の皇位継承順位は「絶対的長子相続制」にすべきとの私の考えは、2021年の政府有識者会議で回答した時から変わりありません。
絶対的長子相続制は、欧州ではすでに当たり前に受け入れられています。かつて欧州王室も男子のみか男子優先の王位相続制でしたが、男女平等の意識が一層高まった第二次世界大戦後に国民の声が政治を動かし、憲法が改正されて絶対的長子相続が認められてきた。
1979年にスウェーデンが初めて導入すると、ノルウェーやベルギー、オランダといった国々もこれに倣い、近年はデンマーク(2009年)、ルクセンブルク(2011年)、イギリス(2013年)も同様に改正しました。スペインはまだ男子優先の長子相続制ですが、現在の皇太子はレオノール王女です。
第二次大戦の苦難をともに乗り越えた意識から王室と国民の距離が“家族を見るように”近い欧州に比べると、残念ながら日本は国民の声がまだ弱く、皇室存続のために愛子天皇を求める声は一部にとどまっている。
戦前と戦後で極端から極端に振れた歴史教育の問題や、宮内庁の情報発信不足などが要因となり、特に若い世代の多くが天皇や皇室にほとんど関心を持っていません。
日本で小室圭さんと眞子さんの結婚が議論になったのは皇室典範第12条「皇籍離脱」の規定に起因するところが大きい。今後、女性皇族と結婚される人は皇族の身分を取得し、そのお子様も皇族になる制度に改めれば、結婚前に厳格な調査が行なわれることになり、同様の問題は起こりにくくなるはずです。
事実上の一夫一婦制となった大正天皇以降、日本で皇位の男系男子継承を維持することがいかに困難かは、欧州の事例からも明らかです。愛子さまを天皇に求める人が多数なら、今こそ声を上げて皇室典範改正の議論をすべきです。一部の保守派が主張するような「日本は2600年続く万世一系だから特殊だ」といった言説は、歴史的事実を正確に反映しているとは言えません。
イギリスをモデルに成立した明治以降の天皇制は欧州の立憲君主制と本質的に全く同じです。戦後憲法における「象徴」という言葉もイギリスの考え方を取り入れている。その認識に立てば、現皇室典範の不備や天皇の公務のあり方、国民との距離感などの問題点も自ずと見えてくるはず。もっと積極的に改革を進めるべきだと私は考えます。
【プロフィール】 君塚直隆(きみづか・なおたか)/1967年生まれ、東京都出身。駒澤大学法学部政治学科教授。『立憲君主制の現在』(新潮社)など著書多数。
※週刊ポスト2025年6月27日・7月4日号