人間の欲望や社会問題への鋭い洞察を込めた小説を、カトリック信仰を背景にした知的な文体で書いた作家、曽野綾子(その・あやこ、本名・三浦知寿子=みうら・ちずこ)さんが2月28日、老衰のため死去した。93歳。葬儀は近親者のみで営んだ。お別れの会の開催は未定。
1931年、東京生まれ。小学生時代に小説家を志した。51年、文芸誌「新思潮」(第15次)に参加。53年、同誌同人で当時は日本大芸術学部助教授だった作家の三浦朱門さんと結婚した。
日本の敗戦直後に進駐軍が接収したホテルでの日本人従業員と米軍人らの日常を淡々と描いた「遠来の客たち」を54年発表。芥川賞候補となって文壇にデビューした。主な作品に「神の汚れた手」「時の止まった赤ん坊」「天上の青」「哀歌」などがある。
運転士が考え事をしてブレーキ遅れ… JR飯山線・越後田沢駅で列車がホームから40m行き過ぎ停車 新潟・十日町市
JR飯山線の越後田沢駅で列車がホームをおよそ40m行き過ぎ停車していたことがわかりました。列車に乗車予定だった4人はJRが手配したタクシーで移動したということです。
JRによりますと、4日午前8時10分すぎ、戸狩野沢温泉発 十日町行の普通列車(1両編成・ワンマン列車)が越後田沢駅に停車する際、所定の停止位置からおよそ40m行き過ぎ、ホームから外れて停車しました。前方に踏切があったことから駅にはバックすることができず、列車は次の停車駅の越後水沢駅に向かったということです。
原因は、運転士が一時的に考え事をしていてブレーキが遅れたためとしていて、JRによりますと、越後田沢駅から乗車予定の客4人は降車駅までJRが手配したタクシーで移動したということです。また列車に乗っていた乗客5人と乗務員1人にけがはありませんでした。
JRは「ご利用のお客様に大変ご迷惑をおかけいたしました。今後、このような事象を発生させないよう、指導を徹底してまいります」としています。
顧客の貸金庫から現金6億円あまり窃盗か 当時の「ハナ信用組合」横浜支店次長を逮捕
顧客の貸金庫から現金6億円あまりを盗んだとして、当時「ハナ信用組合」横浜支店の次長だった男が逮捕されました。
警察によりますと、窃盗の疑いで逮捕されたのは、「ハナ信用組合」横浜支店の元次長、リ・スンヒョン容疑者です。リ容疑者は、支店の次長だった2021年から2023年までの間、顧客が貸金庫に預けていた現金およそ6億1900万円を盗んだ疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、リ容疑者は貸金庫のカギを管理する立場でカギを不正に複製し、深夜や休日に貸金庫に出入りするなどして保管されていた現金を盗んだとみられるということです。
調べに対しリ容疑者は容疑を認めていて、盗んだカネのほとんどはギャンブルに使ったということです。
「ハナ信用組合」は去年2月にリ容疑者を懲戒解雇にしていて、日本テレビの取材に対し、「警察の捜査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。
あす朝にかけ都心でも積雪のおそれ
4日夜から5日朝にかけて東京都心など平野部でも積雪となるおそれがあり、注意が必要です。
関東では、すでに雨や雪が降り出しています。このあと、雪や雨の範囲は北部にも広がり、4日夜は内陸を中心に、広い範囲で雪が降って東京都心周辺も、雪になる時間がありそうです。山沿いを中心に、平地でも大雪となる所がありそうです。
5日朝までの降雪量は、箱根から多摩・秩父で20センチ、関東北部の平地で15センチ、関東南部の平地で10センチ、東京23区で3センチとなっています。5日朝にかけて、23区内でも雪が積もるおそれがあり、十分な注意が必要です。
誤字500円、クレーム5万円… 部下に「罰金」650万円徴収、弁護士を戒告処分
自身が所長を務める法律事務所で、誤字や報告漏れ、クレームなど18項目の罰金制度を設け、部下の弁護士に650万円超を支払わせたとして、大阪弁護士会が男性弁護士を戒告の懲戒処分にしたことが4日、分かった。処分は1月21日付。
同会によると、罰金の内容は、提出書面の誤字脱字(1文字につき500円)▽書面の重大な誤り(2万円)▽依頼者へのメール送信時の男性弁護士のBCC・CC漏れ(5千円)▽依頼者からの厳しいクレーム(5万円)▽遅刻(5分ごとに2千円)▽電話の居留守(5千円)-など。
部下は制度が導入された令和3年6月からの約半年間で、給与を大きく上回る656万円超を支払った。4年1月に退職届を提出し、その後、適応障害と診断された。
男性弁護士は同会の調査に対し、罰金制度は勤務態度を改善させるためで、部下も了承し、自発的に申告していたと主張。罰金は事務所を退所する際に餞別(せんべつ)として返還するつもりだったと弁明した。部下が懲戒請求を行った後の昨年11月に返金したという。
しかし、同会は罰金制度を運用する中で、教育的な指導を継続していた形跡がうかがえないと指摘。パワーハラスメントとの評価は免れず、「弁護士としての品位を失うべき非行」にあたると結論付けた。
予算案が衆院通過=29年ぶり国会修正、成立へ―「160万円」法案も、維新賛成
2025年度予算案は4日午後の衆院本会議で、修正された上で可決、参院に送付された。修正案を提出した自民、公明両党に加え、高校授業料の無償化などで与党と合意した日本維新の会が賛成した。当初予算案の「国会修正」は29年ぶり。所得税の課税最低ラインを160万円に引き上げる税制改正関連法案も衆院を通過した。いずれも今国会で成立する見通しだ。
石破茂首相は4日夜、首相官邸で記者団に対し、衆院の予算審議について「時間も中身も『熟議の国会』にふさわしいものになった」と強調。「参院でさらに謙虚に真摯(しんし)に取り組みたい。その結果として早期成立があればいい」と述べた。
予算修正案の一般会計総額は115兆1978億円。所得税の税収減などを反映し、当初予算案から3437億円の減額となった。国会修正による減額は1955年以来70年ぶり。立憲民主、国民民主、共産、れいわ新選組は反対した。
参院予算委員会は4日の理事懇談会で、5、6両日に首相と全閣僚が出席する基本的質疑を行うことを決めた。与党は参院では過半数を占めるため成立は確実。年度内に成立するかが焦点となる。
衆院で過半数を持たない与党は、野党と修正協議を重ねた。私立高校生の就学支援金を26年度から45万7000円に引き上げることが柱の教育無償化と、社会保障改革で維新と合意。「年収103万円の壁」見直しに関する国民民主党との協議は不調に終わったが、「160万円」を盛り込んだ税制関連法案の修正案を提出した。
今後、自民派閥の裏金事件を受けた企業・団体献金の在り方に関し、衆院政治改革特別委員会で議論が始まる。自民が献金の温存を狙うのに対し、立民や維新は禁止を主張。自民は期限の今月末に向けて難しい調整を迫られる。
[時事通信社]
「不法行為も解散命令の要件」 旧統一教会側への過料で最高裁初判断
宗教法人法で定められた質問権に基づく調査への回答を拒んだとして、文部科学省が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側に過料を科すよう求めた裁判で、最高裁第1小法廷(中村慎裁判長)は3日付で決定を出し、「民法上の不法行為は解散命令の要件に含まれる」との初判断を示した。教団を巡っては別に解散命令請求を巡る裁判が進んでいるが、教団側は「民法上の不法行為は解散命令の要件に含まれない」と訴えている。最高裁の決定は教団側の主張を退ける内容で、解散命令の判断に影響を与える可能性がある。
その上で小法廷は、田中富広会長に過料10万円を科した東京高裁決定(2024年8月)を支持し、教団側の不服申し立てを退けた。裁判官5人全員一致の意見。
宗教法人法は、解散命令の要件として「法令に違反し、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」と定め、「法令違反」の疑いのある宗教団体を調査するための質問権を認めている。
文科省は過去22件あった教団や信者らの民法上の不法行為を認めた民事判決を根拠に質問権による調査を始め、民法上の不法行為を理由に解散命令を東京地裁に請求した。その過程で教団側に質問権への回答を一部拒まれたとして23年9月、東京地裁に過料を科すよう求めていた。
過去に解散命令が確定した宗教団体は幹部らが刑事責任を問われており、教団側は「民法上の不法行為は解散命令の要件である『法令違反』には含まれず、質問権の行使自体が違法」と反論していた。
これに対し、小法廷は、民法上の不法行為は他人の権利や利益を侵害するもので、不法行為を理由に宗教法人として不適切となることも十分あり得るとして教団側に過料10万円を科すことを認めた東京地裁、東京高裁決定を支持した。
教団側は、東京地裁で続いてきた解散命令請求の審理でも、民法上の不法行為は解散命令要件には含まれないと主張している。審理は25年1月に終結し、今後判断が出される見通し。【巽賢司】
阿部文科相「不報告事項へ回答求める」
阿部俊子文部科学相は「(文科相による質問権の)行使が適法であり、旧統一教会が報告しなかったことについての司法判断が確定したものと承知している。旧統一教会に対しては不報告事項に回答するよう引き続き求めていく」とコメントした。
斎藤知事の“パワハラ疑惑”は『おおむね事実』 元県民局長に対する処分は『告発者潰しと捉えられかねない不適切な対応』 百条委の調査報告書
兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる一連の問題で、告発文書を調査していた百条委員会が報告書を公表しました。
去年6月に設置が決まった百条委員会。兵庫県議会では51年ぶりのことでした。設置の目的は、元県民局長が作成・配布した斎藤知事に関する告発文書の調査です。
9か月間に及ぶ調査で呼んだ証人は、のべ34人。百条委員会の設置前は、告発文書で指摘を受けたパワハラ疑惑などについて詳細なコメントを避けてきた斎藤知事でしたが、去年8月の百条委では…
(百条委員会 奥谷謙一委員長)「20m程度前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員や関係者を怒鳴ったことについておうかがいします」
(斎藤知事)「会議が始まる直前で外だったこともあり、大きい声でその旨を伝えたと記憶しています。歩かされたことに怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことへの注意です」
また、別の日には、片山安孝元副知事から県が行った内部調査のはじまりについて重要な証言が飛び出します。
(片山安孝元副知事 去年9月)「(文書を)誰が出したのか、どういう目的で出したのか。その日の打ち合わせのときに、知事から『徹底的に調べて』と言われた記憶があります」
ほかにも、県職員を対象としたアンケートを実施するなど実態解明に努めてきた百条委員会。その一方で、斎藤知事の“出直し選挙”の最中には委員に対する誹謗中傷がSNS上で加熱し、今年1月には「最悪の結果」として表面化します。
百条委員会の元委員で、誹謗中傷に悩んでいたとされる竹内英明元県議が死亡したのです。あろうことか、竹内元県議のことを「知事失職の黒幕」などと名指した文書をNHK党・党首の立花孝志氏に提供したのは、維新所属で百条委員会の副委員長を務めていた岸口実県議でした。さらに…
(増山誠県議 今年2月)「私は今でも立花氏がデマを言っていたとは認識しておりません」
同じく維新所属で百条委員会の委員だった増山誠県議も、去年10月に非公開で行われた片山安孝元副知事への証人尋問を録音し、知事選の告示直前に立花氏に提供したことを認めました。調査報告書の取りまとめに向けた協議が大詰めを迎える中で2人は百条委員会の委員を辞職。激震が走りました。
そして、3月4日、最後の百条委員会が開かれ、ついに調査報告書がとりまとめられました。
(奥谷委員長)「パワハラ行為と言っても過言ではない言動があった。斎藤知事におかれては、報告書を重く受け止め、兵庫県のリーダーとして厳正に身を処していかれることを期待する」
調査報告書では、斎藤知事のパワハラ疑惑について「おおむね事実だった」などと評価。さらに告発者を特定し処分した県の初動について違法性を指摘したうえで、「県民局長の職を解き、通報者を公表したことは、告発者潰しと捉えられかねない不適切な対応」などと記載しています。
調査報告書は3月5日の兵庫県議会本会議で諮られる見通しです。
【旭川女子高校生殺害】「黙秘しろと言われたが…真実が闇に消されると思い」当時19歳の女の被告「犯行の大半は内田被告の指示だった」裁判で主張
去年、北海道旭川市で女子高校生を橋の上から転落させて殺害した罪などに問われている当時19歳の女の裁判員裁判で、女は女子高校生が転落した直前には「私は背中を押していない」と主張しました。
・当時19歳の女の被告 「本当に取り返しのつかないことをしてしまった。亡くならせてしまった責任を一生涯かけて償っていきたい、本当にすみませんでした、ごめんなさい」
傍聴席に体を向け謝罪を繰り返した当時19歳の女の被告。
去年4月、内田梨瑚被告(22)と共謀して当時17歳の女子高校生を車で連れ去り、旭川郊外の橋の上から転落させて殺害した罪などに問われています。
4日行われた被告人質問の中で女は、被害者の女子高校生が橋の欄干の外側に立たされ、川に転落する直前の様子を明かしました。
・当時19歳の女の被告 「被害者が川の方を向いて手を横に広げて大きく深呼吸した。川の方をむいたまま前の方へ向きかけたところ、梨瑚さん(内田被告)が押した、私は押していない」
一方、内田被告は逮捕時の調べに「橋に置いてきただけで、落ちたところは見ていない」と容疑を否認していて、両者の主張は食い違っています。
・当時19歳の女の被告 「リコに黙秘しろと言われたが、本当のことを話したら何をされるかわからないので怖かった。梨瑚さんの供述は作り話で、真実が闇に消されると思い、本当の事を話した、リコさんも真実を話してほしい」
女は初公判で起訴内容を認めていて、弁護側は、「犯行の大半は内田被告の指示だった」などと情状酌量を求めています。
一方、検察側は「被告の女は、内田被告と同様の役割を主体的に果たしている」などと指摘しています。
裁判は5日結審し、判決は7日に言い渡されます。
大阪のコンクリ詰め遺体に大量の出血痕 腹部に暴行で死亡か
コンクリート詰めにされた女児とみられる遺体が大阪府八尾市の集合住宅から見つかった事件で、遺体の体内に大量の出血痕があったことが大阪府警への取材で判明した。遺体は6~7歳と推定され、何者かから腹部に暴行を受けたことで臓器が損傷して死亡したとみられる。府警は女児が亡くなった経緯を詳しく調べている。
遺体は3日に行われた司法解剖で、推定6~7歳の女児であることが明らかになった。左腹部の体内で大量に出血していた痕跡が見つかり、外部から強い力が加わって臓器が損傷したことが原因とみられることが判明した。ほかに目立った外傷や病気の形跡は確認されず、女児はこの内臓損傷が原因で2007年ごろに亡くなったとみられる。府警は何者かに暴力を振るわれた可能性が高いとみている。
府警は集合住宅に遺体を遺棄したとして、無職の飯森憲幸容疑者(41)を1日に逮捕。容疑者は「遺体は預かっていた姉の娘だ。7歳くらいだった十数年前、しつけでたたいたら翌朝に冷たくなっていた」などと供述しており、府警は遺体の身元の特定を急いでいる。【林みづき、斉藤朋恵】