29年ぶりの予算修正…得した党は? 損した党は?

来年度予算案は4日、衆議院を通過した。少数与党の自民・公明の与党は、野党各党と修正協議を行った。結果、日本維新の会の協力を得てなんとか賛成多数を手にした。結局、この修正協議で「得した党」は? 「損した党」は?
約60人の与野党国会議員に緊急取材。一番得した党と答えたのは…予算成立にメドをつけた「自民党」だった。
60人の中で、約20人が「自民党」と答えた。
・「得した党」→自民党の理由
「予算のメドを立てるのが政府として一番大事な仕事」(政権幹部)
「年度内に予算を通す、底力を見せた」(首相周辺)
「少数与党で予算を通したのは石破政権の成果だ」(立憲幹部)
「国民民主の政策をのめば7~8兆だったのに、維新と組んだことで少ない金額で修正を勝ち取った」(立憲幹部)
国会が始まる前は、「予算が通らなければ、予算成立と引き換えに石破首相が退陣する」との指摘もあった。結果、予算成立のメドを勝ち取ったことに、与野党議員からは評価する声があがった。
・「得した党」→日本維新の会の理由
「修正協議を通して政策を実現した」(自民党幹部)
「自らの主張する政策を交渉で実現させた」(自民党閣僚経験者)
高校無償化、給食無償化など、政策実現を果たした「結果」を評価する声が大半を占めた。
60人の中で、約20人が「立憲民主党」と答えた。
・「損した党」→立憲民主党の理由
「修正協議で存在感がなかった」(与党幹部)
「立憲は攻め方を間違えた、野党をまとめられなかった」(政権幹部)
「立憲は手を広げすぎた、戦略ミスだ」(政権幹部)
また、立憲内部からも厳しい声が相次いだ―
「予算で果実を得ることができなかった」(立憲幹部)
「戦略を誤った。当初は日程闘争をしないと言っていたのに、急に『戦闘モード』になった。時すでに遅し」(立憲幹部)
「高額療養費制度見直しの『凍結』を勝ち取れなかった」(立憲ベテラン)
「高校無償化、給食無償化はもともと立憲の主張。維新に持っていかれた」(立憲若手)
・「損した党」→国民民主党の理由
「修正協議で無理な主張をして成果を得られなかった」(政府関係者)
「自分たちを高く売ろうとしすぎ、戦略を誤った」(政府関係者)
「国民は与党を叩くだけで何も得なかった」(維新幹部)
「年収の壁など何も政策を実現できなかった」(維新若手)
国民民主は年収の壁をめぐり、178万円への引き上げを譲らず、協議は決裂した。結果が出なかったことに厳しい意見が出た一方、ある国民民主党の幹部は、「参院選を見据えればプラスだ。『手取りを増やす』ことに反対の自・公・維と、賛成の国民民主という構図で戦う」と話している。
誰が得をしたのか? ある立憲の若手は「これだけ野党が要求してばらまきが実現した、得したのは有権者だ」と冷ややかに語った。
立憲幹部の1人は「立憲だけが政策実現の財源を提示した。しかし、財源を提示しなかった野党の案が採用された。これでは『正直者がバカを見る』だ」と振り返った。
少数与党では、野党の協力がなければ政策は実現できない。しかし、ある財務省幹部は「財源の議論もなく、野党の案を丸呑みし続けていては国家財政が持たない」と指摘する。
石破政権には、野党の理解を得る議論に加え、政策実現を裏付けする財源の議論にも責任を持つ姿勢が求められる。

現場付近では白いライトバンが炎上 70代とみられる男女2人が切りつけられる 逃走中の男とは面識あり 京都・伏見区

京都市伏見区の路上で男女2人が切り付けられ、近くではライトバンが炎上。警察が逃げた男の行方を追っています。
3月4日午後4時前、京都市伏見区桃山町の路上で「包丁を持っている人が男女を刺している可能性がある」警察に通報がありました。
警察官が駆けつけると、血を流した70代とみられる男女を発見。男性はあご付近、女性は手のひらのあたりを切り付けられていましたが、命に別状はないということです。
切り付けたのは50代とみられる男で、現場から逃走。けがをした男女とは面識があるということです。
その約10分後には、近くの住宅街で「白いライトバン1台が燃えている」と近所の女性から通報がありました。
周辺からは包丁とみられる刃物が発見されていて、警察は関連があるとみて、殺人未遂事件として男の行方を追っています。

大船渡の山火事、市域の8%焼失・市民の13%が避難生活…5日から6日にかけ雪や雨の予想

岩手県大船渡市の山林火災は4日も延焼が続き、焼失面積は500ヘクタール広がり、市域の8%にあたる約2600ヘクタールに拡大した。避難者も増加し、市の人口の13%にあたる4105人が避難生活を送る。5日で発生から1週間となる中、不安な毎日を過ごす住民らの疲労が増している。
市によると、市内12か所の避難所には4日午後6時現在、1225人が身を寄せている。親戚宅やホテルなどにも2880人が滞在している。
約200人が避難する市立越喜来(おきらい)小に身を寄せて4日目という無職男性(69)は「慣れない生活でストレスがたまる」と話した。同小から2月28日に陸前高田市の宿泊施設に移った女性(67)は「民家が燃えている映像を見ると不安になる。家が無事かどうか分からない状況が一番つらい」と漏らした。
県によると、4日は午後2時半現在で自衛隊の大型ヘリコプターや岩手、宮城、福島各県の防災ヘリなど計19機が活動。地上からも消防が放水を続けた。
盛岡地方気象台によると、大船渡市付近では5日から6日にかけて雪や雨が降ると予想されている。

衆議院本会議の審議中に村上大臣がトイレで一時退席し審議がストップ

きょうの衆議院本会議で、地方税法改正案の審議中に村上総務大臣が閣僚席におらず、討論が一時ストップするハプニングがありました。
きょう午後の衆議院本会議。地方税法改正案の審議で、立憲民主党の議員が討論を始めようとしたところ、異変に気がついた議員が閣僚席を振り返ると、村上総務大臣がいません。額賀衆院議長は審議をストップして事情を説明。
額賀衆院議長 「総務大臣はやむを得ない事情で退席しているので、しばらくお待ちください」
本会議の審議中に閣僚が退席した“やむを得ない事情”とは。戻ってきた村上大臣は、照れ笑いを浮かべながらこう説明しました。
村上総務大臣 「どうも大変失礼しました。英語で言うとNaturecallsmeだったので、すみません。本当に失礼しました。どうしても我慢できなかったもので、失礼しました」
“Naturecallsme”つまり、トイレ退席だったと述べたのです。
額賀議長は「こういうことが起こらないようにする」と陳謝した上で討論を再開し、改正案は可決しました。
関係者によりますと、村上大臣は国会の職員に確認をとった上で席を離れたということですが、「騒ぎを起こして申し訳なかった」と謝罪しました。
村上総務大臣 「食事もしてなかったし、トイレも行けなかったもんで、それで非常にですね、厳しい状況だったんで。そういう騒ぎをね、起こして申し訳なかったと思ってます」
また、この件を受けて議院運営委員会の理事会が開かれ、今後、審議中の閣僚のトイレ休憩をどう挟むかなどを与野党で検討することを確認しました。

海面が上下する「副振動」九州で続く 鹿児島・熊本・長崎で観測 気象庁が注意呼びかけ

気象庁によると、3日朝から九州北部地方から九州南部・奄美地方にかけて海面が上下する副振動と呼ばれる現象が続いています。海面の昇降やこれに伴う強い流れにより、船舶や海上係留物への被害、海岸や河口付近の低い土地での浸水や冠水のおそれがあり、気象庁は注意を呼びかけています。
各地で4日18時40分までに観測された海面昇降の山から谷の高さの最大
値と発生時刻および周期は以下のとおりです(値は速報値)。
【観測地点名】 【発生日時】 【山から谷の高さ 周期】
■長崎県
長崎 3日16時55分頃 約140センチ 約 30分
郷ノ浦(港湾局) 3日08時05分頃 約 90センチ 約 10分
皇后(港湾局) 4日06時30分頃 約 80センチ 約 50分
■熊本県
本渡瀬戸(港湾局) 3日18時05分頃 約 70センチ 約 40分
■鹿児島県
名瀬(海上保安庁) 3日18時10分頃 約 80センチ 約 20分
大泊(海上保安庁) 3日19時05分頃 約 70センチ 約 10分
この海面の昇降は副振動と呼ばれ、湾内や海峡などで時々発生します。
今後も大きな海面昇降やこれに伴う強い流れが繰り返し発生する可能性があり、船舶や海上係留物等への被害のおそれがありますので注意してください。海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがありますので十分注意してください。
なお、各地のこれからの満潮と干潮の時刻は、以下のとおりです。
地点名 満潮時刻 干潮時刻
長崎県長崎 4日23時26分 5日05時24分
5日11時04分 5日17時55分
長崎県郷ノ浦 5日00時45分 5日06時13分
5日12時26分 5日19時01分
長崎県皇后 4日23時26分 5日05時24分
5日11時05分 5日17時55分
鹿児島県名瀬 4日22時22分 5日04時04分
5日10時05分 5日16時53分
鹿児島県奄美 4日21時58分 5日03時39分
5日09時39分 5日16時26分
鹿児島県大泊 4日22時10分 5日03時56分
5日09時50分 5日16時35分
熊本県本渡瀬戸 5日00時02分 5日06時02分
5日11時45分 5日18時29分
今後発表される潮位情報に留意してください。

首相、賛成の維新に謝意 予算案「お世話になった」

石破茂首相は4日、2025年度予算案の衆院通過後、国会内の日本維新の会控室をあいさつ回りで訪れ、賛成に謝意を伝えた。衆院で少数与党の石破政権は、維新が求める高校無償化などと引き換えに賛成を取り付けた。首相は前原誠司共同代表ら維新幹部に「ご面倒をおかけしました。いろいろとお世話になりました」と声をかけた。
首相と前原氏はカメラの前でがっちりと握手を交わし、親密ぶりをうかがわせた。前原氏は教育無償化などの実現に向け「これがスタートですので、引き続きよろしくお願いします」と語った。

窃盗相次ぐ貸金庫、ハナ信組でも 鍵不正使用に共通点 「性善説」限界で管理強化が課題に

ハナ信用組合横浜支店の貸金庫から多額の現金を盗んだとして4日、神奈川県警に逮捕された李勝炫容疑者は、鍵を複製して犯行に及んだとみられている。金融機関では近年、内部による貸金庫窃盗が相次いでいるが、いずれも鍵を不正に使用していた点が共通する。職員、行員への「性善説」に依拠してきたシステムの脆弱(ぜいじゃく)さが指摘されており、管理強化が課題となっている。
県警によると、ハナ信組の貸金庫は、職員が信組の管理する複数の鍵で貸金庫室に入った上で棚からボックスを取り出す。その後職員は退室し、顧客が自身の持つ別の鍵を使ってボックスを開ける仕組み。李容疑者は平成29年に支店の貸金庫を新しくした後、信組管理の複数の鍵とボックスの鍵などを複製したとみられている。
金融庁に被害相談28件
貸金庫からの窃盗を巡っては今年1月、三菱UFJ銀行の支店で貸金庫業務を統括していた女が逮捕された。みずほ銀行も今年2月、支店の元女性行員が顧客の現金を盗んだと発表。いずれも、スペアキーを不正に持ち出すなどして貸金庫内の金塊や現金を盗んでいた事が判明している。
金融庁には令和2年7月~6年12月、被害などを訴える顧客からの相談が20金融機関で28件寄せられており、明らかになっていない被害はほかにもあるとみられる。
「内部の人間が悪意を持って盗もうとしたら、防ぎようがない状態だった」。あるメガバンクの関係者は、実態をこう打ち明ける。
貸金庫はプライバシーの確保を「売り」にしており、顧客が何を預けているか、金融機関が確認することはない。問題となった行員、職員はこうした特性を利用し、周囲の目を盗んで不正に手を染めていた。
入室記録一部閲覧できず
三菱UFJでは、スペアキーを封筒に入れ、割り印をして保管していたほか、貸金庫室への入室記録が残るようにしていたが、元行員の女は事前に電源を落とすなどしてチェックの「網」をすり抜けた。ハナ信組でも貸金庫室への入室記録が一部閲覧できなくなっていたという。
三菱UFJやみずほはスペアキーの本店での一括管理や、複数人による管理への切り替えなど対策を進めている。ある行員は「行員への『信頼』を前提とした、現行の仕組みそのものからの脱却が求められている」と話した。(橋本謙太郎、外崎晃彦、梶原龍)

畑隆文容疑者(48)「女性の下着を写真に撮りたいという気持ちを抑えることができず…」性的姿態等撮影未遂の疑いで自称自営業の男(48)逮捕

3日午後6時半ごろ、福岡市博多区の商業施設で、買い物中の女性(20)のスカートの中をスマートフォンで撮影しようとしたとして、自称自営業の男(48)が現行犯逮捕されました。 3日午後6時半ごろ、博多区那珂の「ららぽーと福岡」で、買い物中の女性(20)のスカートの下に、スマートフォンを差し入れる不審な男を、別の買い物客の女性が発見しました。 女性が男に「盗撮していましたよね」と声をかけたところ男が逃走を図ろうとしたため、女性は周囲に協力を求め、男を取り押さえました。 その後、店舗の従業員が「盗撮した犯人を確保している」と警察に通報。 駆け付けた警察官が男のスマートフォンを確認したところ、女性の下着を盗撮しようとしたとみられる動画が保存されていたため、男を性的姿態等撮影未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 逮捕されたのは、福岡市博多区博多駅南に住む自称自営業・畑隆文容疑者(48)です。 取り調べに対し、畑容疑者は「女性の下着を写真に撮りたいという気持ちを抑えることができず、スカートの中にスマートフォンを入れて写真を撮った」と供述し、容疑を認めているということです。

10億円かけた虐待判定AI、こども家庭庁が導入見送り…ミス6割で「実用化困難」

虐待が疑われる子どもの一時保護を巡り、人工知能(AI)にその必要性を判定させるシステムについて、こども家庭庁が導入見送りを決めたことがわかった。国が2021年度から約10億円をかけて開発を進め、最終的な判断を下す児童相談所の職員を補助する役割が期待されていたが、テスト段階で判定ミスが6割に上った。AIは虐待の判断にはなじまず、実用化は困難と結論付けた。
同庁によると、システムは慢性的な人手不足に悩む全国の児相での利用を想定し、搭載したAIに約5000件の虐待記録を学習させた。傷の有無や部位、保護者の態度など91項目に情報を入力すると、虐待の可能性が0~100の点数で表示される。
試作モデルがほぼ完成し、今年度に計10自治体の児相に協力してもらい、過去の虐待事例100件のリスクを判定させる検証を行った。精度を各児相の幹部が確認したところ、100件中62件で「著しく低い」などの疑義が生じたという。
ある事例では、子どもが「母に半殺し以上のことをされた」と証言。「服をつかまれて床に頭をたたきつけられた」と訴えていたにもかかわらず、点数は「2~3」だった。あざなどがなかったためとみられる。
同庁は今年度の導入を目指していたが、「児相に提供するのは時期尚早」として開発を保留して見送りを決定。AIの発展状況を見ながら、再開するかどうかも含め検討するという。
開発が頓挫した理由について、複数の専門家は、事例ごとに態様が異なる虐待をAIが高精度で判定することの難しさを指摘する。AIの学習には膨大な量の記録が必要だが、今回の約5000件では少なかったとも分析している。
同庁関係者は「子どもの体重減少といった重要な項目が抜け落ちていた」と説明。また、91項目には該当の有無を入力するだけで、ケガがあった場合でもその程度や範囲まで記入する仕組みにはなっておらず、精度が低くなったとしている。
国立情報学研究所の佐藤一郎教授は「AIは何でもできる『魔法の杖(つえ)』ではない。開発前に実現可能性を吟味し、綿密に制度設計しなければうまくいかない。AIの活用は官公庁でも進むとみられるが、今回の失敗を他省庁や自治体とも共有し、今後に生かす必要がある」と指摘する。
◆一時保護=児童福祉法に基づき、虐待などが疑われる18歳未満の子どもについて、児童相談所の判断で家庭から引き離す措置。期間は原則2か月以内で、2022年度の虐待による一時保護件数は2万9860件。こども家庭庁によると、同年度に全国の児相が虐待の相談を受けて対応した件数は、過去最多の21万4843件だった。

目撃した妻が通報 会社員の男(39)が娘の胸ぐら掴む暴行 「娘に腹が立って暴力を振るった」 北海道・釧路市

北海道・釧路警察署は2025年3月2日、暴行の疑いで釧路市に住む会社員の男(39)を現行犯逮捕しました。
男は2025年3月2日午後7時45分ごろ、自宅内で一緒に住む10代の娘に胸ぐらをつかみ体を揺さぶる暴行を加えた疑いが持たれています。
警察によりますと、そばにいた男の妻が「娘が服を破られた」と警察に通報し、駆け付けた警察官が男を現行犯逮捕したということです。
調べに対し男は「娘に腹が立って暴力を振るいました」と容疑を認めていて、警察は事件の経緯を詳しく調べています。