栃木強盗殺人 公開手配の48歳男…地元・佐賀取材で判明した人物像 元同僚「怪しい仕事持ちかけられた」元妻「海外で仕事と」

栃木県で女性が殺害された強盗殺人事件をめぐり、事件を主導したとみられる48歳の男が警察に公開手配されています。男の元勤務先の同僚がJNNの取材に応じ、「東南アジアでの怪しい仕事を持ちかけられた」などと証言しました。
栃木県で起きた強盗殺人事件を主導したとして公開手配されている、益田和彦容疑者(48)。
成田空港から中国を経由して東南アジアに逃亡した可能性があり、警察は旅券返納命令を出すよう外務省に要請。命令に応じなければパスポートは失効し、逃亡先の国で不法滞在になる可能性があるということです。
先月14日、栃木県上三川町で富山英子さん(69)が殺害されるなどした強盗殺人事件。
これまでに実行役の少年4人と、指示役とみられる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が逮捕されていますが、警察は実行役として少年同士をつないだリクルーター役として、18歳の男子高校生を新たに逮捕。きょう、送検されました。「少年の1人にお願いされて勧誘した」という趣旨の話をしているということです。
事件を主導したとみられる益田容疑者。
捜査関係者によると、秘匿性の高い通信アプリで「カズ」というアカウント名を使い、海斗容疑者に4000万円の報酬を示唆するメッセージを送信していたとみられています。
どのような人物なのか、地元の佐賀県を取材すると、13年ほど前まではタクシー運転手をしていたといいます。
益田容疑者の元勤務先 タクシー会社の元同僚 「すごく稼いだ、会社の中でもトップ3には必ず入ってて」
しかし元同僚によると、就業規則違反が判明し、会社を辞めることになったということです。
几帳面な字で書かれた名前。2006年ごろに本人によって書かれたとみられる益田容疑者の履歴書です。中学校を卒業後、すぐに就職。運送会社を中心に職を転々としていたようです。
2015年から7年間働いていた運送会社の社長は…
益田容疑者の元勤務先 運送会社の社長 「仕事自体は真面目で事故もなく」
しかし突然、連絡が途絶えたといいます。
益田容疑者の元勤務先 運送会社の社長 「2022年の7月ぐらいにいきなり連絡が取れなくなり、一切来なくなりました。(その後は)女性と中国かどこかに行っているみたいな話を聞きました。東京の銀座あたりで出会ったと聞いた」
その後の足取りについて、元同僚の男性はこう証言します。
益田容疑者の元勤務先 運送会社の元同僚 「(1~2年前に)東南アジアらへんで特殊詐欺みたいなことをやっているという噂は聞いた」
男性は2年ほど前に益田容疑者から“怪しい仕事”に誘われたと明かします。
益田容疑者の元勤務先 運送会社の元同僚 「自分も1回(詐欺と思われる)誘いはされたんですけど、なんか話自体が怪しい話だなと思って、きっぱり断って。保険の勧誘の仕事とかっていう話を聞いた。前金で50万円か、そのくらいと言っていたんで。旅費も向こう持ちという話は聞いていた。普通の保険会社ではありえない話だと思って。(Q.東南アジアでやると?)というのは後で聞きました」
益田容疑者に何があったのか。元妻がJNNの取材に応じ、最近の様子を明かしました。
益田容疑者の元妻 「最後に連絡したのは(事件の4日後の)5月18日で、誕生日を祝うメールをしたら『忘れてた』と返信が来た」
益田容疑者は離婚後も元妻の農作業を手伝いに来ていて、仕事のことも話題に上がっていたのだそう。
益田容疑者の元妻 「運送会社に勤めていた時、網膜剥離の手術をした。手術後しばらく働いていたが、視力に自信がなくなり、ドライバーをやめたといっていた」
去年は「インターネット関連の仕事をしている」と話していたといいます。
益田容疑者の元妻 「中国・韓国・台湾・フィリピンとかに行っていたみたいだが、どんな仕事かは教えてくれなかった。『変なことしよらんやろうね?』と聞いたら、『そがんことせん』と言っていた」
事件の全容解明が急がれます。
【情報提供先】 栃木県警・下野署0285-52-2674

京都市の鴨川に浮いた10代ぐらいの女性、搬送先で死亡確認…近くの水路でも男性救助され搬送

1日午後1時40分頃、京都市中京区の三条大橋付近の鴨川で、通行人が「人が沈んでいる」とパトロール中の京都府警中京署員に申告した。同署によると、駆けつけた消防隊員が川に浮いていた10歳代ぐらいの女性を救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。女性に目立った外傷はなかったという。
同じ頃、三条大橋近くの水路「みそそぎ川」でも10歳代ぐらいの男性が救助され、病院に搬送された。搬送時、意識はあった。同署が、2人の関係や当時の詳しい状況を調べている。
付近は京都市中心部の観光客が多いエリアで、一時騒然となった。

栃木強殺の主導役と現場指示役、カンボジアの詐欺拠点で接点か

栃木県上三川(かみのかわ)町の強盗殺人事件で、主導役として公開手配された益田和彦容疑者(48)と、現場の指示役とされる横浜市の夫婦が過去に、カンボジアの詐欺拠点で接点があったとみられることが1日、捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、益田容疑者と、現場指示役とされる横浜市港北区の竹前海斗(28)、妻の美結(25)両容疑者の3人ともカンボジアの詐欺拠点にいたとみられるという。日本に詐欺の電話をかける「かけ子」をしていたという情報もある。
カンボジアなど東南アジアでは近年、特殊詐欺の拠点が摘発され、現地当局に拘束された日本人が強制送還される事例が相次ぐ。こうした拠点では、標的とする日本人の氏名や住所、資産状況などを記した名簿や会話マニュアルが見つかっており、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の関与が指摘されている。
栃木、神奈川両県警の合同捜査本部によると、海斗容疑者は事件3日後の5月17日、羽田空港で韓国行きの航空機に搭乗する直前に確保された。韓国経由でフィリピンのマニラへ向かう予定だったという。益田容疑者は同じ17日に成田空港から中国へ出国。東南アジアに向かった可能性がある。【白川徹、藤田祐子】

【フカボリ天気】台風6号最新情報 西日本に接近へ 3日は関東にも近づく予想

2日(火)は台風6号が西日本に接近する予想です。その後、3日(水)には関東にも近づくでしょう。これからの天気をフカボリしてお伝えします。
台風6号は、2日(火)未明にかけて沖縄地方に、2日(火)昼前にかけて奄美地方にかなり接近する見込みです。
その後、3日(水)にかけては暴風域を伴ったまま、西日本~東日本に接近するおそれがあります。
台風が最も近づくタイミングは、今のところ、九州南部で2日(火)の午後、四国で2日(火)の夜、近畿で3日(水)の未明~明け方、東海で3日(水)の朝、関東で3日(水)の昼前後となりそうです。
台風の北側には前線があり、九州~関東の太平洋側では台風接近前から局地的に雨が強まる所がある見込みです。
2日(火)午前中は九州の太平洋側で非常に激しい雨の降る所があるでしょう。午後は四国や紀伊半島でも雨が強まり、非常に激しい雨の降る所がありそうです。
特に西日本と東日本の太平洋側、南東側に開けた斜面では雨量がかなり多くなりそうです。今後も最新の情報にご注意ください。
【2日18時までの24時間予想雨量】
九州南部・奄美:300ミリ
九州北部:200ミリ
四国・沖縄:180ミリ
中国:100ミリ
【3日18時まの24時間予想雨量】
近畿・東海・関東甲信:300ミリ
四国:150ミリ
東北:120ミリ
沖縄の雨は朝にはほぼやむ予想です。ただ、雨があがった後も風の強い状態はしばらく続きそうです。
九州南部は夜にかけて雨で、夕方にかけて非常に激しい雨の降る所があるでしょう。風も強まり、荒れた天気となりそうです。
九州北部は日中いっぱい雨が降りやすく、激しく降る所もありそうです。次第に北よりの風が強まるでしょう。
四国は一日雨で、昼過ぎ以降、降り方が強まりそうです。雷を伴い非常に激しい雨の降る所があるでしょう。風も強く、横殴りの雨となりそうです。
中国地方は日中広く雨で、朝晩中心に激しい雷雨になる所もあるでしょう。
近畿は一日雨で、特に紀伊半島で雨が強まりそうです。夜は激しい雨の降る所があるでしょう。風も強まりそうです。
東海は一日雨で、特に三重県で雨が強まりそうです。夜は激しい雨が降るでしょう。
北陸は北陸三県で昼過ぎから雨が降りやすいでしょう。
関東は雲が多く、夜から雨になりそうです。
九州南部・奄美地方では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
線状降水帯が発生する可能性のある地域と期間は以下です。
宮崎県:2日昼前から夕方にかけて
鹿児島県:2日明け方から夕方にかけて
奄美地方:2日明け方から昼前にかけて
大雨に対する心構えを一段高めて頂き、段階的に発表する防災気象情報やキキクルなどの情報に留意してください。
2日(火)は北日本で晴れて暑くなりそうです。札幌は30℃で真夏日となるでしょう。東海と西日本は最高気温が前日より大幅に低くなりますが、湿度が高くムシムシと感じられそうです。
【2日(火)の予想最低気温】()内は前日比と季節感
札幌 16℃(+3 7月上旬)
仙台 17℃(±0 6月下旬)
新潟 19℃(+1 6月下旬)
東京 21℃(+2 7月上旬)
名古屋 21℃(+2 6月下旬)
大阪 20℃(-1 6月中旬)
福岡 23℃(+2 7月上旬)
那覇 25℃(-1 6月中旬)
【2日(火)の予想最高気温】()内は前日比と季節感
札幌 30℃(-1 真夏並み)
仙台 28℃(-2 7月下旬)
新潟 28℃(-2 7月中旬)
東京 26℃(-6 6月中旬)
名古屋 23℃(-8 5月上旬)
大阪 25℃(-4 5月中旬)
福岡 27℃(-3 6月中旬)
那覇 29℃(+2 6月上旬)
3日(水)は四国や近畿で朝まで、東海や北陸で昼頃まで雨で、大雨となる所があるでしょう。沿岸部を中心に風も強まる予想です。
また、関東は3日(水)の夕方まで雨や風が強まるでしょう。東北の太平洋側も3日(水)は夜にかけて雨や風の強まる所がありそうです
4日(木)は再び九州で雨が降り出す予想です。その他の地域も雲が広がりやすいでしょう。
5日(金)も九州南部と沖縄は曇りや雨となりますが、その他は晴れる所が多いでしょう。
6日(土)~8日(月)は全国的に雲が広がりやすく、雨の降る所もあるでしょう。8日(月)は東海~北日本で雨が降る予想です。

米と早期停戦合意に期待 日イラン首脳が電話会談

高市早苗首相は1日、イランのペゼシュキアン大統領と約15分間、電話で会談し、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉の早期合意を求めた。「イランも最大限の柔軟性を発揮し、合意が一日も早く得られることを強く期待している」と伝えた。会談後、官邸で記者団に明らかにした。ペゼシュキアン氏は米国との交渉状況や今後の見通しを説明した。
米イランの戦闘開始後、両首脳が電話で会談するのは3回目。今回はペゼシュキアン氏からの要請で実施された。
国営イラン通信によると、ペゼシュキアン氏は会談で「日本の船舶がより容易に通航できるように努める」と述べた。

【台風6号】全日空と日本航空 2日も那覇や九州・四国方面を中心に欠航便 約1万4000人に影響

台風6号の影響で全日空と日本航空は1日、沖縄を発着する全便を欠航しました。2日も九州や四国方面を中心に欠航便が決まっています。
1日、全日空は、沖縄方面と各地を結ぶ106便全便を終日欠航しました。
日本航空も羽田と那覇を結ぶ便を終日、全便欠航するなど、沖縄本島など南西諸島を発着する便71便を欠航しました。
両社あわせて2万人あまりに影響が出たということです。
また2日も、那覇や九州・四国などを発着する便を中心に全日空が67便、日本航空が170便の欠航を決めていて、あわせておよそ1万4000人に影響が出るとしています。

栃木強盗殺人 秘匿性の高い通信アプリ使い「1億40%」などと4000万円の報酬示唆か 事件主導したとみられる公開手配の男

栃木県で女性が殺害された強盗殺人事件で、公開手配された男が現場の指示役とみられる男に4000万円の報酬を示唆するメッセージを送っていたことがわかりました。
おととい(29日)公開手配された益田和彦容疑者(48)は今月14日、仲間と共謀し、栃木県上三川町の住宅に押し入り、住人の富山英子さん(69)を殺害した強盗殺人の疑いがもたれています。
この事件ではこれまでに実行役の少年4人と、少年らに指示を出していたとみられる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)、そしてきのう(30日)、新たに「リクルーター役」とみられる18歳の男子高校生が逮捕されています。
益田容疑者は海斗容疑者に犯行を持ちかけた事件の主導役とみられています。
その後の捜査関係者への取材で、益田容疑者が秘匿性の高い通信アプリで「カズ」というアカウント名を使い、海斗容疑者に「1億40%」などと4000万円の報酬を示唆するメッセージを送信していたことが新たにわかりました。
益田容疑者は富山さんの家には1億円の資産があるという情報を得ていたとみられていて、「ルパンやる?」などと事件への参加を持ちかけるメッセージも送っていたということです。
益田容疑者は佐賀県出身で、以前、タクシー会社に勤務していました。
元同僚の男性 「私が入社し、右も左もわからないときに気安く声かけてきてくれる。人懐っこい。間違いであってほしい。直接自分が手にかけてないとはいえ、そういうことになっているのなら、自分から出てきてほしい」
益田容疑者は事件の3日後に成田空港から海外へ出国していて、警察は、海外の捜査当局と連携して行方を追っています。
【情報提供】 栃木県警下野署0285-52-2674

《白のベコベコBMWで“買い出し”貴重映像》栃木トクリュウ事件“ギプスの主導役” 益田和彦容疑者が事件2日前のホームセンターで“不審行動” 「カートには手袋のようなもの」

栃木県上三川町の住宅が強盗被害に遭い、住民の富山英子さん(69)が殺害されてから2週間あまりが経った5月29日、事件に新たな進展があった。栃木県警はこの日、事件を主導したとみられる住所・職業不詳の益田和彦容疑者(48)を強盗殺人容疑で公開手配した。
新たに浮上した事件の重要人物について、NEWSポストセブン取材班は貴重な目撃証言と、証拠映像を得た。
大手紙社会部記者が捜査状況を解説する。
「男はすでに逮捕されている”指示役”の竹前海斗容疑者(28)と知り合いだったとみられている。竹前容疑者とは『シグナル』や『テレグラム』など秘匿性の高いアプリで”カズ”と名乗ってやり取りをし、事件前には報酬を提示した上で『ルパン(強盗の隠語)やる?』など事件への参加を持ちかけた。
被害者の富山さん宅の位置情報や、資産状況がわかる情報はこの男が竹前容疑者らに共有していたとみられ、実行役の少年たちが犯行に使った凶器のバールについても、益田容疑者自身が横浜市内のホームセンターで事前に購入していたと判明しました」
今回の事件では、5月17日に羽田空港から”高跳び”しようとしていた竹前容疑者が羽田空港で逮捕されている。同日、益田容疑者は羽田ではなく成田空港から中国に向けて出国したという。
「捜査関係者によれば、益田容疑者は航空便で中国を経由し、その後は東南アジアに向かった可能性があるといいます。トクリュウが絡む事件に関しては過去にも、容疑者が東南アジアで拘束された事例がある。警察は海外の当局と連携する姿勢をとっており、男の行方を鋭意、追っている」(同前)
あるキー局記者によれば、「事件に使われたバールは、竹前容疑者が住んでいた自宅から車で10分ほどの距離にある横浜市内のホームセンターで購入されたと見られる」という。一方で事件の2日前、益田容疑者と竹前容疑者らしき男の姿が、神奈川県内の別のホームセンターで目撃されていた。
2人を目撃した男性が話す。
「5月12日夜に川崎市内のホームセンターを訪れたとき、目の前に片方のヘッドライトあたりがベコベコになった白のBMWが駐車していたんです。後にニュースで似た特徴の車が犯行に使われたと見て、ドラレコを見返したら竹前容疑者らしき人物が映っていたんです」
男性がこのホームセンターに着いたのは20時25分ごろ。ドライブレコーダーの映像を見ると、BMWの運転席には竹前容疑者らしき眼鏡をかけた男が乗っている。およそ20分後、右肩から手にかけて黒いサポーターのようなものをつけた男性が、カートを片手で押してBMWのもとへ戻ってきた。

「私もリコさんも“死ね”と100回以上言っていた。死ぬしかなかったと思う」内田梨瑚被告の共犯・小西優花受刑者が“殺意はあった”とする背景【旭川・女子高生転落死】

当時17歳の被害者Aさんを北海道旭川市の景勝地「神居古潭」の吊り橋から転落させ、殺害したなどの罪に問われている内田梨瑚被告(23)。事件から約2年経ち、ついに公判が始まったが、「殺意はなく、(Aさんを)橋から落下させてもいない」と殺人罪を否認している。
5月27日に旭川地裁で行われた第3回公判では、共謀の小西優花受刑者(21)が「リコさんがAさんの肩甲骨のところを両手で押した」などと証言した。なお、小西受刑者はすでに公判を終えて、懲役23年の判決が下されている。
Aさんは、内田被告の写った画像データを無断でSNSに投稿したことを発端に、因縁をつけられた。内田被告に呼び出されて、一緒に車でAさんを連れ回した小西受刑者は、事件当日が被害者との初対面だったそうで、「口数が少なくて大人しい子だと感じた」と振り返っている。
深夜、「神居古潭」に到着し、内田被告と小西受刑者は、Aさんを吊り橋の欄干に座らせて、「死ね」「落ちろ」などと罵倒したという。弁護人質問で、小西受刑者は「殺意があったと思う」と述べた。
弁護人:本気だったのか、Aさんを試していたのか? 小西受刑者:本気だったと思う。殺意があったと思うし、私もリコさんも「死ね」と100回以上言っていたから、Aさんはそれに従うしかなかったと思う。
また、内田被告の調書を読んだとして、小西受刑者は、「あの日の事実と全く違う」と指摘した。弁護人とそういったやり取りが行われている間、内田被告は表情を変えず、ただまっすぐ前を見ていた。
Aさんを連れ回している途中で立ち寄ったコンビニで、Aさんが大声を出して助けを求めた際、小西受刑者は馬乗りになってビンタするなど暴行を加えた。しかし、もともと自身は暴力的なタイプではなかったという。「小学生同士のケンカみたいなことはあったけど、今回のような暴力は一切なかった」と語った。
裁判官:なぜ今回は暴力を振るった? 小西受刑者:自分のことしか考えていなかった。(暴行の様子が)コンビニの防犯カメラに写り、捕まる不安とか怒りがAさんに向いてしまった。
また、内田被告がAさんに金銭を要求する中で、「パパ活で稼げ」と指示いていたことも明かされた。
恐怖と絶望の末に、Aさんは命を落とした。裁判官の「事件を起こさないために、どうすればよかったと思うか?」という質問に、小西受刑者は、以下のように答えた。
「リコさんから電話で、”留萌の子を旭川まで連れてきた”と聞いた時点で、これはヤバいんじゃないかと警察に通報すれば、Aさんを助けることはできたんじゃないか。それをできなかった私にも責任はあると思っている」
また、小西受刑者は証言席で、「償いの気持ちで受刑生活を送っていくが、ご遺族の方々にとって一番の償いは、私たちが死ぬことだと思う。本当に申し訳なく思います」とも真剣な表情で語っていた。
“殺意はなかった”とする内田被告と、”殺意はあったと思う”とする小西受刑者。裁判では、どちらの主張が真実と結論づけられるのだろうか。

高市一強の陰で「民主王国」北海道で大敗した中道・落選議員の現在地…資金難、どぶ板、市長選の影 長く先の見えない浪人生活の苦闘

政権の枠組みが変わり、戦後最大の与党を生んだ衆議院選挙から3か月が経ちました。一方で、かつて「民主王国」と呼ばれた北海道で、最も多く落選したのが、立憲民主党出身の中道の議員たちです。彼らの今を追いました。
高市一強と中道落選議員の今
落選から3か月あまり。「顔写真のパネル」を手に、この日も函館駅前の交差点に立ちます。
支持者 「(落選し)今回残念でしたけど、充電期間と思って頑張ってください」
前衆議院議員の逢坂誠二さん67歳。北海道渡島、桧山が選挙区で、当選6回のベテラン政治家です。
街頭演説 「もちろん再生可能エネルギー、これは非常に大事なものであります。だからと言って環境の破壊をしながら、地元の賛成もということでは、まずいわけであります」
まず、話題にしたのは、地元で注目を集める風力発電所計画です。バッジを失い、地域の課題や活動への思いを地道に伝える毎日です。
衆議院議長(国会・国会10月) 「内閣総理大臣に指名することに決まりました」
“解散1週間前”の新党「中道改革連合」設立
保守色に強い高市総理の誕生で、連立政権を離れた公明党。
逢坂さんが所属していた立憲民主党は、その公明党と、解散のわずか1週間前に合流し、「中道改革連合」を立ち上げました。
中道改革連合 野田佳彦 前共同代表 「中道はですね、右にも左にも傾かずに、対立点はあるかもしれませんけど、熟議を通して解を見出していく」
不満を漠然とした期待に変えた高市旋風…中道や焼け野原に
迎えた衆院選。歯切れよく「総理の私を選ぶか否か」と問いかけた高市旋風は、「国民の不満」を「漠然とした期待」に変えました。
一方、中道は「1+1=2にはならず、焼け野原」という歴史的大敗を喫したのです。
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 「ひとえに私の力不足、努力不足、それに尽きると思う」
逢坂さんも小選挙区で敗れ、比例復活も叶いませんでした。
5月、連合系の集会で、珍しく選挙戦を振り返りました。
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 「今回の中道改革連合設立というのは、やっぱりどう逆立ちしてみても無理がある。こんな直前の選挙でそんなことが浸透するはずがない」
ハッシュタグは「歩く歩く聞く聞く」
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 「鹿部で買う元祖大沼だんご」
逢坂さんのSNSのハッシュタグは「歩く歩く聞く聞く」。地域の祭りには、こまめに顔を出し…。
来賓として声が掛かれば、片道2時間以上かけて、消防団の訓練に駆け付け・・。
馴染の店で、元気をもらい…。
「おしゃべり会」と銘打って街角に立ち、人々が直接、話しかけてくるのをじっと待ちます。
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 「(おととしの)コナンの(イベント)のほうが一番人が通った。ここに立っているとそれがよく分かる」
東京の事務所は閉鎖、秘書は6人から3人に減らす
経費を圧縮するため、東京の事務所は閉鎖し、6人いた秘書も、3人に減りました。この先、気になるのは、政治家としての活動資金です。
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 「お金は大変だね。やっぱり事務所一つ持って、コピーとか。また都会と違って車がなければ活動にならない。大体年間、最低でも2000万円くらいかかる」
途中、解散がなければ、現在の衆議院議員の任期満了は、2030年の2月7日。 その間、どう過ごすか…中道の政治家の悩みは尽きません。
長く先の見えない“浪人生活”
先週、札幌・清田区で行われた小学校の運動会。先の衆院選で落選した中道の荒井優・前議員の姿がありました。
中道改革連合 荒井優 前衆院議員 「知っている人にあいさつしたり、あとは小学校の先生とかですかね。今は少しトーンダウンしていたので、落選してからは初めて学校に来た」
51歳と働き盛りの荒井さん。現職の動向次第で、来年春の札幌市長選挙への出馬も取り沙汰されています。
中道改革連合 荒井優 前衆院議員 「中道というコンセプトはもう1回みんなで見直してみることをちゃんと考えてみたらいいんじゃないか」
中道改革連合 荒井優 前衆院議員 (中道が危機的状況の中で市長選は光明?) 「きょうは特にそういうことに答える場ではないと思ってます。中道のこれからのことっていうことで取材を受けさせていただきましたよね」
JNN世論調査(5月)での政党支持率は中道3%、立憲1.2%
5月のJNN世論調査では、中道の支持率は3%、立憲は1.2%。
参議院や地方議員の合流は、メドも立たず、中道、立憲、公明の3党が併存する、なんともわかりにくい状況が続いています。
旧民主党時代「王国」と呼ばれた北海道は、今は昔
一方、地元でベテランが「どぶ板」戦術を強める中、迎え撃つ自民党2回生議員は。
自民党 向山淳 衆院議員 「(私が)国会活動している間(逢坂氏が)地元にいらっしゃるということは、不安もある一方で、議員として役に立って結果を残していくことが、何よりもこれからの基盤につながっていく」
中道改革連合 逢坂誠二 前衆院議員 (Q.落選して引退とかは考えなかった?) 「全く考えていないです。もし首長だったら、私はこんなに長くはやりません。でも議員というのはやっぱり長い経験を重ねる事によって、これまでにないパワーっていうのを得られるっていうのは、自分でやってみて明らかだというふうに思っているんで」
旧民主党時代、「王国」と呼ばれた北海道は、今は昔。
衆議院の4分の3を占める戦後最大の巨大与党が「国論を二分する政策」を強める中、改めて選挙区の支持層をつくり直す、地道な作業が続きます。
敗北の原因と国論二分の政策
森田キャスター: 中道改革連合は、前回の衆院選を「選挙目当ての急造新党との批判を払拭できなかった」と総括。そして今後について、 ・参院議員の合流や党名変更を検討 ・7月末までに「看板政策」をつくる ・12月末までに党の構造改革 を行うとしています。
堀啓知キャスター: 最新の世論調査で中道の支持率は3%ですから、これは党勢を回復させるには一筋縄ではいかないですね。
フリーアナウンサー 野宮範子さん: そうですね、党名という看板を掛け変えただけでは、とてもという感じがするので、その政策と、本当に構造改革が必要だなと思います。よく「政治家が選挙に落ちたらただの人」って言いますけど、逢坂さんもおっしゃっていましたが、落選議員は「ただの人」では困ると思うんですよね。 選挙は多数決で負けたから落選したけれども、民主主義は多数決の原理と、少数派を尊重するっていう2つの概念があるわけだから、その一強政治の中、今こそそういう少数派の意見もすくい取って、野党同士も政策をすり合わせて、国民にとっての選択肢を提示してほしいと思います。
堀キャスター: 国会では、情報活動の司令塔強化を目指す「国家情報会議」創設法が賛成多数で可決されました。これはプライバシーの権利保護などにもかかわってきますので、本来だったら国論を二分するような政策、議論になるはずですが、野党が弱いと中身がよく分からないまま進んでいく部分もあるかなと思います。
医療キャスター 松本裕子さん: 高市政権について、決断の早さとかを評価する声がある一方で、ここまで「一強」という空気が強まってしまうと、おっしゃる通り、私たちの声というか、多様な意見がきちんと反映されているんだろうかと、正直不安に感じますね。 安全保障や情報戦略だけでなくて、物価高や消費税、子育て、医療、介護、生活に直結する不安がすごく大きい時代ですので、野党も含めて、生活者の声をどう受け止めるのかがますます問われてくる時代になると思うので、野党もここで、踏ん張りどころ、頑張ってほしいなと思います。
堀キャスター: 拮抗した状況というのが大事かなっていうところもありますけども。この野党勢力の衰退で、今後、政権色の強い政策が進められることが予想されますが、それに対する有権者の「思い」や「風」を最も近くで感じるのが、選挙区を今まわっている「落選議員」でもあります。