愛子さまが武蔵野陵を参拝、玉串をささげてご拝礼 17日からラオス公式ご訪問へ

天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは10日、17日からのラオス公式訪問を前に、東京都八王子市にある昭和天皇の武蔵野陵(むさしののみささぎ)と香淳皇后の武蔵野東(むさしののひがし)陵(みささぎ)を参拝された。愛子さまはグレーのロングドレス姿で陵に進み、玉串をささげて拝礼された。
愛子さまの海外公式ご訪問は今回が初めて。ラオスご訪問は17~22日の日程で、首都ビエンチャンでトンルン国家主席への表敬訪問やパーニー国家副主席主催の晩餐(ばんさん)会などの公式行事に臨まれる。北部の古都ルアンプラバンでは、国立博物館や日本のNPO法人により建設された小児病院のご視察なども予定されている。

高市早苗首相が苦しい答弁 党首逮捕N党議員との参院統一会派問われ「無所属議員との会派」

高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、今年1月に亡くなった元県議の竹内英明氏(当時50)の名誉を傷つけたとして名誉毀損(きそん)の疑いで、兵庫県警に逮捕された立花孝志容疑者(58)が党首を務める政治団体「NHKから国民を守る党」に所属する斉藤健一郎参院議員と、自民党が参院で統一会派を組んでいることについて問われ、「(NHK党ではなく)無所属の議員」と主張した。
立憲民主党の川内博史議員の質問に答えた。
自民党は、連立政権から公明党が離脱した後の10月15日、NHK党に所属する唯一の国会議員、斉藤健一郎参院議員と、参院会派「自民党・無所属の会」を結成している。
高市首相は、立花容疑者の逮捕や党首が逮捕されたNHK党所属の斉藤氏との、自民党の会派結成について受け止めを問われたが、「自民党は参院で無所属の斉藤健一郎参院議員と統一会派を組んでいる。政治団体NHK党と組んでいるということではない。会派名は『自民党・無所属の会』だ」とかわした。NHK党は政治団体で、斉藤氏は参議院では無所属の立場となっているが、高市首相の苦しい答弁には、野党席から反論のざわつきが起きた。
高市首相はさらに、「おたずねの件は警察で捜査中ですので、個別のコメントは差し控えます」と立花容疑者の逮捕については触れず、「斉藤氏が所属している政治団体に関することは、当該団体におたずねをお願いしたい」と述べるにとどめた。

北方領土は外国?=黄川田氏発言、高市首相「誤解招く」

高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、黄川田仁志沖縄・北方担当相が北方領土を視察するため8日に対岸の北海道根室市の納沙布岬を訪れた際、「一番外国に近い」と語ったことに関し、「誤解を招きかねない」として電話で注意したと明らかにした。北方領土は「日本固有の領土」というのが日本政府の立場で、これに反する恐れがあるとの批判も出ている。
立憲民主党の大築紅葉氏は「北方領土を外国と認識していたのか」と追及。「閣僚の資質に欠ける」とする声が出ていると指摘した。
黄川田氏は「若い方に足を運び、自分の目で見て、領土問題を自分のこととして思いをはせてもらいたいという思いを話した」と釈明。「(視察後に)わが国固有の領土だとはっきり申し上げた」と強調した。謝罪や撤回はせず、「今後も担当相として全力を傾ける」と述べた。
木原稔官房長官は10日の記者会見で「日ごろの言動に一層緊張感を持つよう注意した」と説明。「引き続き職務にまい進してもらいたい」と更迭を否定した。 [時事通信社]

斉藤健一郎氏、立花党首逮捕で陳謝=NHK党唯一の国会議員

政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員は10日、国会内で記者会見し、党首の立花孝志容疑者が名誉毀損(きそん)容疑で逮捕されたことを受け、「心よりおわび申し上げる」と陳謝した。「党として事実関係の詳細を慎重に確認している段階だ」と語った。
斉藤氏はNHK党に所属する唯一の国会議員で、今年10月から自民党の参院会派に加わっている。高市早苗首相(自民総裁)は10日の衆院予算委員会で「個別の事件に関してコメントは差し控える」と述べるにとどめた。 [時事通信社]

林力さん死去 101歳 ハンセン病家族訴訟の原告団長

国の強制隔離政策で差別を受けたハンセン病元患者の家族が起こした国家賠償請求訴訟で原告団長を務め、同和教育の草分け的存在としても知られた元九州産業大教授の林力(はやし・ちから)さんが8日、胃がんのため死去した。101歳。葬儀は11日午前11時、福岡市城南区友丘3の3の13の妙泉寺。喪主は長女古長美知子(こちょう・みちこ)さん。
1924年、長崎県生まれ。ハンセン病患者だった父親は国の隔離政策により鹿児島県鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」に入所し、四半世紀近く隔離されたまま67歳で亡くなった。自身も近所から「腐れの子」と言われるなど差別に苦しんだが、74年に著書で患者の子であることを公表した。
2016年提訴のハンセン病家族訴訟では、差別被害の深刻さから大半の原告が匿名で裁判に加わったが、実名で原告団長を務めた。19年の熊本地裁判決はハンセン病元患者家族への差別に対する国の責任を認め、そのまま確定。当時の安倍晋三首相が謝罪し、元患者家族に最大180万円を支給する補償法と、家族への差別の解消を明記した改正ハンセン病問題基本法の成立につながった。
また同和教育に生涯をささげ、1961年に発足した福岡県同和教育研究協議会では初代会長を務めた。全国同和教育研究協議会の副委員長なども歴任し、各地で講演活動を続けた。

国光外務副大臣、事実誤認と陳謝=「質問通告遅い」投稿、野党抗議

高市早苗首相が7日午前3時すぎから衆院予算委員会答弁の勉強会を開いたことを巡り、立憲民主党は10日、「間違った情報の拡散」があったとして自民党に抗議した。同党の国光文乃外務副大臣が「野党の質問通告が遅い」とX(旧ツイッター)に投稿したことを受けた対応。国光氏は事実誤認を認め、陳謝した。
国光氏は7日のXへの投稿で、国会の質問は2日前の正午までに通告するルールがあるとして「どれほどの野党議員が守っているか」と指摘。インターネット上で立民などに「期限を守れ」などと非難が相次いだ。
これを受け、衆院議院運営委員会の野党筆頭理事を務める立民の吉川元氏は10日、与党筆頭理事の自民の村井英樹氏と会談し、現在はルールが「速やかな質問通告に努める」と改められていることを確認した。村井氏は記者団に対し、野党の質問は予算委前日の6日正午ごろまでに通告されていたとも説明した。
木原稔官房長官は10日の記者会見で、国光氏に注意したと明らかにした。国光氏はXで「当方の投稿は事実誤認であり、撤回する。関係者の皆さまにおわびする」と表明した。 [時事通信社]

政府、省庁支給分の給与削減決定 「身を切る改革」で閣僚

政府は、高市早苗首相を含む閣僚の給与について、国会議員の歳費を超える省庁からの上乗せ支給をなくす方針を決めた。「身を切る改革」をアピールする狙い。関係者が10日明らかにした。11日の給与関係閣僚会議で正式に決定する。
省庁からの給与を「当分の間、支給しない」とした給与法改正案も近く閣議決定し、今国会での成立を目指す。
議員歳費は月額129万4千円で、閣僚には省庁からの支給分が上乗せされる。内閣官房などによると、上乗せ分は首相115万2千円、閣僚48万9千円。ただ前政権でも閣僚は給与を一部返納しており、実際の支給額は首相約39万円、閣僚約11万円だという。

クマ被害は「災害級」に マイクロチップを埋め「個体数を的確に把握」で対策も…クマが賢くなった?猟師が初めて見た光景とは【Nスタ解説】

クマによる人的被害が後を絶ちません。10日も各地でクマが目撃され、富山県や山形県でも緊急銃猟で駆除が行われました。クマとどう向き合うのか、ある自治体の対策が注目されています。
相次ぐクマ被害 注目される兵庫県の対策
井上貴博キャスター: 短期的な視点では自衛隊や警察の皆さんに頼るという対策が可能ですが、中長期的には自治体が何か知恵を絞る必要があるでしょう。何かヒントはないかと調べてみると、ある自治体の対策に行き着きました。
JNNのまとめによると、クマによる被害は10日時点でけが人が206人。亡くなった方は13人と、2006年からの統計開始後、過去最多となっています。
クマによる被害の統計を取り出したのは結構最近だということから、日本はクマのことを案外よくわかっていないのではないかというところにも行き着きました。
“災害級”のクマ被害となっていますが、兵庫県が行っているクマ対策に注目しました。個体数の正確な把握をする対策です。
まず、仕掛けた檻の中にクマが入ったら、麻酔で眠らせます。その眠らせたクマの首根っこのところをぐっと掴んで、1頭1頭にマイクロチップを入れていきます。
このマイクロチップを入れることで、クマの正確な個体数を管理していきます。どうやって管理していくのでしょうか。
個体数を把握「駆除か放つか適切な判断ができる」
檻を設置して、年間何十頭と捕獲します。その捕獲したクマ全頭にマイクロチップを入れていきます。そして、山に放ちます。翌年、罠を設置して捉えたクマの中でマイクロチップが入っているクマが多ければ、全体のクマの頭数は少ないだろうということが推測できます。
逆に、捕獲したクマの中にマイクロチップが埋まっているクマが少ないとなると、全体の数は増えたのではないかと推測できます。
これを20年間繰り返していくと、延べ3500頭ぐらいにマイクロチップを入れているので、もう少し細かく個体数の差が把握できるようになります。
兵庫県立大学の横山真弓教授によると、正確な個体数を把握することで「クマが増加傾向であれば駆除する」。ただ、単に駆除するのではなく、何頭ぐらい駆除するかを計算できるので、「減少傾向なら山に放すという適切な判断ができる」ということです。
兵庫県が行っているのは、クマを駆除して数を減らそうということではなく、クマを保護するためにしっかりと管理していくという対策です。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん: 実態調査ということですよね。数だけでなく、おそらくこの場所に、このマイクロチップを埋めたクマが増えたのなら…など、地域によっても対策は変えられますよね。
また、マイクロチップのデータの精度によって、違う実態調査もできるようになると思うので、クマと人間との共存のためにもいいことですよね。
井上キャスター: 驚いたのは、兵庫県がこの取り組みを始めると毎年15%程度、クマが増えているということです。単純計算すると、5年で2倍になります。
兵庫県でこのような実態がわかったものの、他の自治体では人が足りないこともあり、この対策を行えていません。また、クマの生息場所は広いので、行うお金もありません。
知恵を絞って兵庫県のような取り組みを他の自治体でどうできるのかというのは今後の話なのかもしれません。
猟師が初めて見た光景 クマは知恵をつけている?
井上キャスター: もしかすると、クマがいろいろと知恵をつけているかもしれないという話もあります。
北海道猟友会砂川支部長の池上治男さんは、40年以上猟師をしていて初めて見た光景があるといいます。
2025年7月の北海道・砂川市にて、クマが檻の中に入ろうとしていたのですが、クマは檻の上にいたというのです。
檻の中に餌が入っているのでクマが中に入れば捕獲できるのですが、仲間が捕獲されているのを見て学習したのか、クマも知恵をつけているようなので、人間もいろいろと対策を考えなければいけません。“イタチごっこ”というところも見えてくるわけです。
田中ウルヴェ京さん: 当然、動物ですから学ぶ可能性はありますよね。ただ、お子さんや高齢者が住んでいる場所の近くにクマが来ています。森の中にどのような食べ物をちゃんと残しておくかなど、本当にいろいろな対策をやらなければならないということですよね。
井上キャスター: どう共存していくのかというところが、本当に問われる時代なんだろうと思います。
======== <プロフィール>
田中ウルヴェ京さん スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授 アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰

名古屋主婦殺害の安福久美子容疑者、一転黙秘…逮捕直後は容疑認め「申し訳ないと思っている」

名古屋市西区で1999年11月、高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が刺殺された事件で、殺人の疑いで逮捕された安福久美子容疑者(69)が愛知県警の調べに対し、黙秘に転じたことが、捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、安福容疑者は10月30日の出頭時から逮捕直後は、容疑について「合っています」と認めていた。奈美子さんに対しては「申し訳ないと思っている」と謝罪の意思を示し「26年間、毎日不安だった」と供述していた。だが、その後は供述を拒み、黙秘に転じたという。
安福容疑者は、奈美子さんの夫の悟さん(69)と高校の同級生で、同じ部活動に所属していた。奈美子さんとは面識がなかったとみられる。

夜間に入院患者が危篤になっても「家族に連絡しないこと」…殺人隠ぺい事件の病院に独自ルール

青森県八戸市のみちのく記念病院で起きた患者間殺人隠蔽(いんぺい)事件に絡み、夜間に入院患者が危篤になった場合を想定し、病院が「医師が出勤するまで家族に連絡しない」とする独自ルールを設けていたことが内部資料などでわかった。医師が夜間の危篤患者に対応していないことを隠すための運用とみられる。病院職員によると、2023年3月の事件後も同様の対応は続いていた。
〈急変時、家族への連絡はドクターが来てから。先に会わせない〉〈呼吸停止時は「血圧が下がってきて危険な状態」と説明する〉
看護師が作った業務用メモには、医師不在時に患者が危篤になった場合の対応が記されている。病院のある職員は「この運用は事件の10年くらい前から続いていた」と証言する。
この職員によると、きっかけは、過去に入院患者の容体が悪化した際、主治医の石山哲被告(60)(犯人隠避罪で起訴)が病院におらず、家族に非難されたことだった。石山哲被告が病院に姿を見せたのは、病院側からの連絡で家族が到着した後だったという。
これ以降、夜間に入院患者が危篤になったり、死亡したりしても、すぐに家族に知らせない運用がまかり通るようになった。医師が病院に到着するまでの時間を稼ぐためだった。
病院は、医師住宅が近接しているとして県から当直医の配置を免除されていた。緊急時に医師が駆けつけることが前提だ。しかし、複数の職員は「医師が夜間の死亡診断をしなくても済むように、『みとり医』を配置していた」と証言する。
みとり医は、夜間や休日に死亡診断を担う。病院は遅くとも2010年代以降、少なくとも3人を配置していた。医師免許は持っているが、いずれも高齢で認知症の症状などもあり、実際には正確な診断などはできなかったとされる。

患者間殺人隠蔽事件は、23年3月12日深夜から13日にかけて起きた。石山哲被告の兄で当時院長の石山隆被告(62)も犯人隠避罪で起訴された。石山隆被告の公判では、事件当時の対応も明らかになっている。
検察側が公判で読み上げた看護師らの供述調書によると、殺害された男性が相部屋の男から暴行を受け、血まみれで見つかった際、石山隆被告は病院におらず、電話で報告を受けた。家族に連絡しようとする看護師がいることを聞きつけたとみられ、治療に当たる看護師に対し、「『家族を呼べ』と言っているのはどこのどいつだ。連絡したら大騒ぎするのは目に見えているだろ」と激怒した。
この看護師は電話で、男性の主治医だった石山哲被告にもけがの深刻さを伝えた。しかし、「じゃあ、よろしく」と告げられ、石山隆被告からも「後はよろしく」と言われた。「私たちに丸投げで2人とも病院に来ることはないのかな」と思ったという。

公判での検察側冒頭陳述などによると、殺害された男性は13日午前7時半頃に心肺停止状態になった。しかし、病院職員が妻に電話したのは午前10時過ぎ。両被告が出勤した後だった。さらに、別の看護師は妻に「男性は転んだ」とうそを伝えた。石山哲被告は家族と面会せず、死亡時の経緯も説明していなかった。
職員によると、病院では夜間や休日に患者の容体が急変しても医師と連絡がつかず、医師の指示がないまま看護師が医療行為をしていた。両被告が25年2月に逮捕されるまで、常態化していたという。
「院内殺人の隠蔽や家族への対応などは、病院の日常的な運用の延長だったのだろう」。捜査関係者はこうした見方を示している。