12歳の娘が湯島で性的サービス、タイ警察が母親の逮捕状…日本に引き渡しで調整

【バンコク=水野哲也】東京都文京区湯島の個室マッサージ店でタイ国籍の12歳の少女が性的サービスをさせられていた事件で、タイ警察は24日、台湾で収容されている少女の母親について、人身取引などの容疑で逮捕状を取ったと明らかにした。
母親は、台湾で自身の売春行為容疑などで拘束され、移民署の施設に収容された。警視庁はすでに、児童福祉法違反(ぐ犯者引き渡し)容疑で母親の逮捕状を取っている。
同庁幹部などによると、少女は6月、短期滞在の在留資格で母親と来日し、そのまま店に連れて来られた。母親は翌日に姿を消し、少女は性的サービスをさせられていた。タイ警察は母親の行為が人身取引にあたるとみて捜査している。
少女の祖母らは24日、バンコクでタイ警察幹部と面会した。警察幹部は面会後、報道陣に対し、母親が日本に引き渡される方向で調整されていると明らかにした。

東京・足立の11人死傷ひき逃げ、現場から逃走の37歳男逮捕 衝突の盗難車運転か

東京都足立区梅島の国道で24日午後、乗用車が歩道に乗り上げ歩行者を次々とはねるなどして11人が死傷した事故で、警視庁は同日、この車を運転していたとみられる男(37)=同区=を窃盗容疑で逮捕した。
車は盗難車で、男は現場から逃走していた。警視庁は、ひき逃げ事件としても捜査し、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いも視野に調べる。

佳子さま 新型コロナ療養を終えて8日ぶりに公務復帰 「デフリンピック」空手観戦

新型コロナの療養を終えた秋篠宮家の次女・佳子さまが8日ぶりに公務に復帰し、「デフリンピック」の空手競技を観戦されました。
きょう午後3時ごろ、佳子さまはキャメル色のジャケット姿で「東京武道館」の観客席に到着されました。佳子さまは競技の説明を受けながら観戦し、日本代表選手らによる白熱した試合に手話で拍手を送られました。
今月18日から新型コロナウイルス感染によりお住まいで療養されていた佳子さまは、きょうが8日ぶりの公務となり、マスクをつけての出席となりました。現在は体調が回復し、症状もないということです。
佳子さまは2021年から全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員として勤務していて、手話を用いた公務や聴覚障害がある人との交流を長く続けられています。

赤信号無視か 危険運転致死傷疑いも視野に捜査 東京・足立の車暴走

24日午後0時半ごろ、東京都足立区梅島2の国道4号で、白色の乗用車が横断歩道や歩道を約300メートルにわたって暴走し、歩行者らを次々とはねた。警視庁によると、80代男性が死亡し、20代女性が意識不明の重体。玉突き事故も起き、このほか10~70代の男女9人が腕や腰などに重軽傷を負った。
乗用車は約2時間前に自動車販売店から盗まれた盗難車とみられ、運転手の男性は徒歩で現場から逃走したが、警視庁が足立区内の自宅で確保。その後、窃盗容疑で逮捕した。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いも視野に捜査している。
逮捕されたのは職業不詳の男性(37)。「盗んだわけではなく、試乗だった」と容疑を否認しているという。警視庁は責任能力の有無を調べる。
警視庁や東京消防庁によると、国道4号を北進した乗用車はまず、足立区役所前の横断歩道で、重体となった20代女性をはねた。赤信号を無視した可能性がある。そのまま約90メートル走行した後、歩道に侵入して約100メートル走った。少なくとも4人がここではねられ、亡くなった80代男性は頭など全身の骨が折れていた。乗用車は車道に戻ってトラックに追突。衝撃でガードレールにぶつかって停車したとみられる。午後0時25分ごろからサイレンを鳴らしたパトカーが後ろから追跡していた。
軽傷を負った5人はトラックとその玉突き事故にかかわった車に乗っており、もう1人は歩いていたがどこで事故に遭ったか不明。警視庁は慎重に捜査を進めている。
同日午前10時半ごろ、足立区役所から約1キロ北に位置するトヨタ関連の自動車販売店から「ナンバーのない車両を乗っていかれた」と110番があった。男性は以前も2回来店したことがあり、24日も店側は把握していた。だが、店員のすきを見て販売予定の中古車を盗んで走り去った疑いがあるという。乗用車の鍵は車内にあった。暴走した車はナンバーがなく、特徴も一致することから、同庁は男性が盗んだ車で暴走したとみて調べている。
現場は東武線西新井駅の東約1キロで、大型量販店やマンションなどが建ち並ぶ交通量の多い道路。【朝比奈由佳、安元久美子、菅野蘭】

「やばい、よけて!」暴走盗難車の恐怖 運転手が目撃した一部始終

3連休最終日の昼、多くの買い物客が行き交う国道沿いの歩道で、歩行者が盗難車に次々とはねられた。24日に東京都足立区梅島2で起きた車の暴走は、通行人たちを一瞬で恐怖に陥れた。
家具・日用品の大型販売店が目の前にある現場には、前部が大破した白の乗用車がガードレールにぶつかった状態で停車していた。車の販売店が展示用に使うナンバープレートを付けており、異様な状況になっていた。歩道には血痕のようなものが残されており、倒れた自転車もあった。
群馬県内の実家に帰省するため1人で車を運転していた都内在住の40代女性は、交差点で信号待ち中に後方のサイレンの音に気付いた。直後に大きな音がして、目の前で数人が立て続けにはねられ、男性の警備員が空中で1回転するのを見たという。
動揺しながらも「とにかく助けなきゃ」と車を止めて、周囲の目撃者と一緒に救急車を呼んでもらったり、「AED(自動体外式除細動器)を持ってきてください」と叫んだりして、応急処置に協力したという。
女性は「心肺停止の人やけがをしている人も複数いた。目の前で起き、動揺で気分が優れない」と目に涙を浮かべていた。
妻と小学生の子ども2人を乗せた車を運転していたという男性によると、後方からサイレンを鳴らして近づいて来るパトカーがサイドミラーに映った途端、助手席にいた妻が「やばい、よけて!」と叫んだという。
その瞬間、「ガシャン」という音とともに、後ろを走行中だった車やトラックが相次いで衝突。弾みでトラックが男性の車のすぐ横まで飛んできたが、ギリギリで止まり、間一髪で助かったという。
衝突した車の運転手とみられる人物が男性の車のすぐ横を走り抜ける様子も目撃したという。男性は「連休を利用して実家に帰省するところだった。まさかこんな大事故に遭遇するなんてびっくりした」と話した。
近隣住民にとっても衝撃だった。近くの駐輪場前で事故を目撃した70代男性は「事故を起こした車の運転手かははっきりしないが、ガードレールの隙間(すきま)から歩道の方へ抜け、区役所方面に走って行く男性を見た」と語り、「こんな大きな事故が起こるのは初めてで、ショックが大きい」と動揺した様子だった。
近くに住む70代男性は、食事中に「ドーン」という大きな音を聞いた。外に出てみると白い車が酒の配送トラックに衝突していた。道路のセンターラインの方を見ると倒れている男性と、駆け寄って助けを求める女性が見えた。他にも路上で倒れている人がおり「すごく怖かった」と振り返る。
その後、ニュースで盗難車にはねられたと知った。「とんでもないことでびっくりした」と驚いている様子だった。【西本紗保美、大場弘行、松本ゆう雅】

沖縄本島の37万世帯で断水の恐れ、那覇市の一部で始まる…老朽化した導水管が破損し漏水

沖縄県企業局は24日、ダムなどから浄水場へ水を送る「導水管」が破損して大規模な漏水が発生し、同日夕以降、那覇市など本島中南部を中心とする17市町村の約37万世帯に断水が発生する恐れがあると発表した。別の水路から送水できるよう作業を進めており、25日午前中にも断水が解消される見通しという。
県企業局によると、24日午前3時頃、同県大宜味(おおぎみ)村内の県道に埋設されている導水管が破裂し、漏水しているのを委託業者が確認した。破損した導水管は、本島中部の浄水場などへの送水を担っており、同日午後6時以降、浄水場から送水が停止。同8時半現在、那覇市の一部地域などで断水が始まった。
導水管は敷設から半世紀以上が経過し、県企業局は老朽化が原因とみている。

鉄くずなど約300トン燃える…リサイクル会社の工場で発生した火事 20時間近く経過も熱がこもり鎮火に至らず

名古屋市港区の工場で鉄くずなどが燃えた火事は、発生から20時間近くが経ちましたが、鎮火には至っていません。 警察や消防によりますと、24日午前1時前、名古屋市港区昭和町にあるリサイクル会社の工場で発生した火事は、これまでに消防車など31台が出動し火は午後3時40分にほぼ消し止められましたが鎮火には至っていません。 鉄くずや古紙などの集積物およそ300トンが燃え、午後7時ごろの映像では建物の屋根などから白い煙が上がっている様子が確認できました。 消防によりますと、4メートルほどに積み上がった集積物の中に熱がこもり、放水をやめると再び発火する状態が続いていて、鎮火は日をまたぐ見通しということです。 この火事によるケガ人はいませんでした。

《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性

「女性とは知り合いだがトラブルはなかった」──逮捕された男はそう供述している。しかし防犯カメラに映った男の行動は、あまりに計画的だった。
東京都・赤坂の雑居ビルで10月16日午前10時25分ころ、音楽ライブに出演予定だった40代の女性が刃物で襲われた。犯人と見られる男は現場から逃走。しかし22日未明、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された。
全国紙社会部記者が解説する。
「女性は出演予定だったライブハウスが開くのを待っていたところを、大津容疑者に突然襲われたとみられています。ライブ開催場所だった店の鍵が10時半ごろに開く予定でしたが、黒の作業服にキャップ姿の大津容疑者は、その2時間以上前から周囲をウロウロしていたことがわかっています。
また被害女性が出演するライブの告知ポスターに、黒のスプレーで大きく”バツ印”をつけてもいた。このライブは10年ほど前から定期的に行われていたようで、容疑者が女性の予定やライブ場所をあらかじめ把握していた可能性も視野に捜査が進められています」
女性は一命を取り留めたものの、被害は深刻だった。
「被害者は手と脇腹を刺され、内臓に達するほどの傷を負った。現在は容体が安定しているようですが、一時は命が危ぶまれるほど重傷だったようです。犯行後に大津容疑者は自転車に乗って逃走。向かったのは港区・青山方面でした」(同前)
男はその後も自転車で都内を疾走し、行き着いたのは犯行現場からおよそ20キロ離れた陸上自衛隊朝霞駐屯地。大津容疑者は現役の自衛官で、この駐屯地に勤務していたのだ。
容疑者と被害女性の”意外な関係性”
「今回の逮捕で世間の注目を集めたのは、大津容疑者の職業の影響もあるでしょう。男は朝霞駐屯地所属の2等陸曹。2000年3月に陸自に入隊し、昨年3月からは第1施設大隊に所属していました。この隊は防衛警備や災害派遣を担っており、容疑者の担当はブルドーザーやクレーンなど装備資機材の管理でした。
関係者によれば勤務態度はいたって真面目で、駐屯地から少し離れた場所にある戸建てに妻子とともに住んでいるようです」(同前)
警察の取り調べに対し、冒頭のように被害者への怨恨も容疑自体も否認している大津容疑者だが、その行動からは計画性の高さが見て取れる。前出の全国紙社会部記者が語る。
「男は犯行現場に到着した際、白のスニーカーに履き替えています。犯行時には手袋をはめ、靴にはカバーをつけていたこともわかっています。逃走時には上着も着替えていた。
自宅からは犯行時に着ていた可能性のある衣類や逃走に使った自転車が見つかっていますが、凶器についてはまだ確認がとれていない。
調べに対しては『当日は朝から昼まで基地にいた。私はやっていない』などと供述しています。陸自の関係者などによると、当日は休みだったということで、アリバイ工作のための供述の可能性もある」
被害者の女性との関係については”知人”だというが、単なる「知り合い」ではなかったこともわかってきた。
「逮捕前の任意の取り調べで男は、『女性とは9年ほど前にSNSで知り合って、妻子がいることを伏せ交際した』と話していたようです。ことし夏に女性から別れを切り出されたが、本人は特にトラブルはなかったと主張している。警視庁は詳しい経緯を引き続き調べています」
男はいつから女性の襲撃を企て、そしてなぜ犯行に及んだのか。動機の解明が待たれる。

《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」

「敷地のあちこちに黒ずんだ血がこびりついていました。自分よりも2回りは大きいクマと戦った愛犬はいつもと違う様子で興奮していました。今でこそ綺麗になりましたが、背中に爪が刺さって穴が空いてしまい血がダラダラ出てしまっていた。大事に至らなくて本当によかったです」
東北地方を中心に各地でクマが連日目撃され、被害も相次いでいる。近くには山や森もなく、「クマ被害は自分とは縁がないと思っていた」と語る宮城県栗原市に住む高橋光太郎さん(41)。秋田犬と暮らす高橋さんの自宅にクマが現れた緊迫の1日について話を聞いた。【前後編の前編】
10月19日深夜、岩手県栗原市の自宅のリビングで娘と一緒にテレビを眺めていたいつもと変わらぬ1日の終わり。まさか自分がクマ被害の当事者になるとは予想もしていなかったという。
「娘が『テツの鳴き声がおかしい』と私に言うんです。確かに、外でテツが吠えていたのですが、『ワンワン』っていう鳴き声だけじゃなくて、何かに攻撃されている時のように『キャンキャン』と言う鳴き声も混じっていた。それが交互に続いていて、そんな鳴き声は今まで聞いたことがなくておかしいな、と」(同前)
“テツ”は秋田犬の中でも希少価値が高いとされる「虎毛」という品種で、本名は鉄雲(てつくも)という。体高は70センチ以上、体重は43キロと恵まれた体格を持ち、現在6歳だ。「家系図」もある由緒正しい血統で、知人のブリーダーから「秋田犬を広めたい」という思いから譲り受けた、高橋家にとって2代目の秋田犬なのだという。
初対面の記者を前にしても、テツは非常に静かで穏やかだ。自分より弱い相手には手を出さないといった「絶対王者」の風格すら感じる。
「たとえば他の犬に吠えられると、だいたいの犬って吠え返しますよね。でもテツは根っからプライドが高いので、『そんなに吠えたって、どうせ俺には勝てんだろう』って顔をして、強さをひけらかすこともなく、吠え返さないんです。近所でタヌキに鼻を引っかかれても対抗しない。本当に穏やかなんです。
だからクマと闘うまで、本当のところは強いのかどうかも分からなかったんです」(同前)
そんな無闇に吠えることがない穏やかなテツが、19日23時50分ごろに悲鳴のような声を発していたため、高橋さんは娘と外を確認しようと玄関に向かった。
「2人でドアを開けた瞬間でした。体高は1メートルはあったのではないでしょうか。テツより2回りくらい大きいクマがいるのが見えたんです。目があった瞬間にはもう、四つん這いで走りながら勢いよくこちらに突っ込んできました。ドアを開けてクマが来るまで1秒くらいでしょうか。とにかく急いで扉を閉めました。
ドアの向こうからクマが体重の圧をかけているのがわかって、これはさすがにヤバいと思いました。それで娘に、寝ている妻を起こして警察を呼ぶようにと言いました。それから5秒後ぐらいに、またテツがキャンキャンと外から鳴くのが聞こえたんです。そこで覚悟を決めました」
「大事な家族の一員であるテツをクマから守らなければ」
そう意を決して、高橋さんは外へ出た。
「心配で『テツ!』と呼んでみたら、すぐにテツがこっちに向かって走ってきた。血をダラダラと流しているのがわかりましたが、ひとまず生存を確認して安心しました」
しかしそこにいたのはテツだけではなかった。クマも横揺れしながら高橋さんに向かって突進してきたのだ。
愛犬を苦しめたクマを高橋さんはどのように追いやったのか。その話からは、クマの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくるのだ──。
(後編につづく)

《熊と闘う愛犬を助けるために鉄製フロアジャッキで応戦》秋田犬とともに撃退した男性の”壮絶な死闘の記憶”「クマが横揺れしながら突進してきた」「敷地内には黒ずんだ血飛沫」

東北各地でクマが連日目撃され、被害が相次いでいる。死者数も今年に入りすでに13人を数えており、飼い犬も被害に遭っている。11月17日には秋田県五城目町で庭で飼われていた8歳のラブラドールが死亡しているのが見つかった。報道によると、腹部の内臓が露出した無惨な状態だったという。クマに襲われたら人間同様、犬もひとたまりもない。
しかしそんななか、果敢にもクマと戦い生き残った秋田犬と飼い主がいる。宮城県栗原市に住む高橋光太郎さん(41)と秋田犬の「テツ」だ。【前後編の後編。前編から読む】
10月19日深夜、高橋さんが自宅のリビングで娘と一緒にテレビを眺めていると、鉄雲(テツ)の異常な鳴き声が響いた。外を確認しに行くと、クマが一目散に突進してきたのは前編で報じた通りだ。閉めた玄関扉の向こうからは、クマが体重をかけて圧迫を加えてくるのがわかったというが、高橋さんは必死にドアを抑えた。
クマの圧がなくなったと思ったら、再びテツの鳴き声が外から聞こえ始めた。大事な家族の一員であるテツをクマから守らなければ。そう意を決して外に出たという。「テツ!」と呼ぶと、血をダラダラと流したテツが走ってきた。
「生きていた」
そうほっとしたのも束の間、暗闇のなかからクマの唸り声が聞こえてくる。電気をつけると興奮したクマが敷地内にあった小屋の周りをぐるぐる走り回っていた。
近くに武器になるものはないかと見回すと、車を持ち上げる「フロアジャッキ」があり、その柄の部分を手に取った。高橋さんはクマに向かって大声を出して威嚇したというが、クマは怯むことなく、横揺れしながら真っ直ぐに高橋さんのもとに突進してきた。
「無傷では済まないかもしれないと思いましたが、自分がやるしかないという思いでした。私は鉄製のジャッキの柄を思い切り振り上げて、クマに叩きつけました。頭を狙ったのですが、揺れながら来るからズレてクマの左肩にぶつかった。タイヤのような鈍い感触で……。人間なら骨が砕けてかなりのダメージになるかと思いますが、クマはうめき声一つあげなかった」
しかし流石に驚いたのか、クマはそのまま逃げるようにいなくなったという。あたりにはテツとクマが死闘を繰り広げたとみられる黒ずんだ血飛沫が、敷地内のあちこちに飛び散っていたと言う。
「テツは強かった。自分よりも大きなクマを相手に怪我をしながらも、家族のために戦ってくれました。テツかクマかは分かりませんが、車にはどちらかが叩きつけられたような血の塊がこびりついていたんです。激しい戦いだったんだと思います。本当に大事に至らなくてよかったです」