アイドルユニット脱退で「違約金1千万円」 事務所と元メンバーが法廷闘争

「コンサートなどの無断欠席や無断脱退した契約違反につき、989万円の違約金を支払え」 2020年12月、アイドルユニット・ブレイクスルー(BREAK THROUGH)のメンバーだった新澤典将さんのもとに訴状が届いた。2019年2月にブレイクスルーのメンバーに加入したものの、望んでいた芸能活動ができず、「このままでは夢も希望も奪われてしまう」と感じて契約期間中に脱退した。 ところが、元事務所が「専属マネジメント契約書に書かれている事項の違反をした場合、1回につき200万円を支払う」とあることを根拠に約1000万円を請求してきたのだ。新澤さんは契約書通りに支払わなくてはいけないのか。(ライター・玖保樹鈴) ●「契約時から違和感」 2014年に美男子コンテストの『第27回ジュノン・スーパーボーイコンテスト』ファイナリストに選出された新澤さんは、俳優として舞台や映画などに出演してきた。さらなる活動を模索していた2019年1月、先にメンバーとなっていた元ジャニーズJr.の友人(現在は脱退)に誘われ、ブレイクスルーに加入した。 しかし契約時から、違和感があったという。 「専属マネジメント契約書に『メンバーの承諾なく脱退し、またはグループを解散させてはならない』『出演・販売等が決定したものについては、その完遂のためにこれに協力しなくてはならない』などとあり、『1つの違反につき違約金200万円を支払わなくてはならない』というのを見て、正直怖いなと思ったんです。 その前に所属していた事務所の契約書には、そんなことは一切書いてありませんでしたから。 だから両親とも相談したうえで『この200万円を修正してほしい』と提案したら『じゃあ加入をやめる?』と言われてしまって。芸能界で成功することを夢見て頑張ってきたし、違反しなければいいだけだと思い、やむなくサインしました」(新澤さん) 2019年2月に加入が発表され、翌3月にステージデビューとなったが、新澤さんは1カ月間、ステージで10曲披露するために寝る間も惜しんで、ダンスの練習をした。 「それまで俳優をしていたので、ステージで歌ったこともなければダンスをしたこともありませんでした。でも元ジャニーズJr.ばかりのユニットなので、メンバーは歌もダンスも一流。自分も恥ずかしい姿は見せられないと思い、朝から晩までスタジオで練習して、家に帰ってからも練習していました」(新澤さん)
「コンサートなどの無断欠席や無断脱退した契約違反につき、989万円の違約金を支払え」
2020年12月、アイドルユニット・ブレイクスルー(BREAK THROUGH)のメンバーだった新澤典将さんのもとに訴状が届いた。2019年2月にブレイクスルーのメンバーに加入したものの、望んでいた芸能活動ができず、「このままでは夢も希望も奪われてしまう」と感じて契約期間中に脱退した。
ところが、元事務所が「専属マネジメント契約書に書かれている事項の違反をした場合、1回につき200万円を支払う」とあることを根拠に約1000万円を請求してきたのだ。新澤さんは契約書通りに支払わなくてはいけないのか。(ライター・玖保樹鈴)
2014年に美男子コンテストの『第27回ジュノン・スーパーボーイコンテスト』ファイナリストに選出された新澤さんは、俳優として舞台や映画などに出演してきた。さらなる活動を模索していた2019年1月、先にメンバーとなっていた元ジャニーズJr.の友人(現在は脱退)に誘われ、ブレイクスルーに加入した。
しかし契約時から、違和感があったという。
「専属マネジメント契約書に『メンバーの承諾なく脱退し、またはグループを解散させてはならない』『出演・販売等が決定したものについては、その完遂のためにこれに協力しなくてはならない』などとあり、『1つの違反につき違約金200万円を支払わなくてはならない』というのを見て、正直怖いなと思ったんです。
その前に所属していた事務所の契約書には、そんなことは一切書いてありませんでしたから。
だから両親とも相談したうえで『この200万円を修正してほしい』と提案したら『じゃあ加入をやめる?』と言われてしまって。芸能界で成功することを夢見て頑張ってきたし、違反しなければいいだけだと思い、やむなくサインしました」(新澤さん)
2019年2月に加入が発表され、翌3月にステージデビューとなったが、新澤さんは1カ月間、ステージで10曲披露するために寝る間も惜しんで、ダンスの練習をした。
「それまで俳優をしていたので、ステージで歌ったこともなければダンスをしたこともありませんでした。でも元ジャニーズJr.ばかりのユニットなので、メンバーは歌もダンスも一流。自分も恥ずかしい姿は見せられないと思い、朝から晩までスタジオで練習して、家に帰ってからも練習していました」(新澤さん)

車内での熱中症に注意 気温20℃台でも約50℃の暑さ

晩春、初夏、梅雨・・・本格的な夏の到来前から、日差し次第では真夏日になることもあります。「少しなら」と油断に繋がりやすい車内での熱中症について見ていきましょう。
見落としがちな車内での熱中症
痛ましい事故も発生していますが、この時期の熱中症として特に気をつけたいのが、車内での熱中症。強くなってきた日差しに照らされた車の窓ガラスはグングン温度が上がります。上のグラフは、JAFのユーザーテスト(※長時間放置した場合)の結果をもとに作成したものです。これを見ると、外気温が23℃と比較的過ごしやすい日でも、フロントガラス付近は57.7℃になっています。さらに驚くことに、ダッシュボード付近は70.8℃に達しています。車という狭い空間に、これだけ高い熱を帯びた場所があれば、当然車内の温度も上がってきます。閉め切った車内の温度は約50℃にもなり、とても車の中にはいられません。ハンドルやシートベルトの金具の温度は、車内温度よりもさらに高温になるので、火傷等にも注意が必要です。
熱中症のサイン
あくまで目安ではありますが、以下のようなサインが現れたら、熱中症を発症している可能性がありますのでご注意ください。・脈拍が早くなる・呼吸が増加する・顔色が悪くなる・めまいがする・皮膚が乾き、赤くなる・異常に体温が上がる
症状が現れたら?
熱中症は命に関わることもありますので、症状が現れたら以下の応急処置を行ってください。・涼しい場所へ避難風通しの良い日陰や冷房の効いている室内に速やかに移動してください。足を頭より高くして休むと、脳に血液が回りやすくなります。・衣服を緩めるシャツのボタンやネクタイ、ベルトを外し、出来るだけ風通しの良い状態にします。・水分補給生理食塩水やスポーツドリンクを補給してください。・体を冷却ぬれたタオルを体にあてたり、うちわで扇いだりして、体を冷却してください。氷のうなどを使って首やわきの下、足の付け根など太い血管のある部分を冷やすのも効果的です。
普段から意識を
暑さに体が慣れていないにも関わらず、気温が急上昇すると、熱中症の危険は高まります。水分をこまめに補給することはもちろん、睡眠をよくとるなど普段からの体調を整えて、熱中症になるリスクを低くすることを意識してください。
参考資料など
【引用元】JAF「車内温度/春」https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/spring

HBC社員を逮捕 女子高生に現金渡しみだらな行為した疑い

北海道警栗山署は19日、当時17歳の少女に現金を渡す約束をしてみだらな行為をしたとして、札幌市豊平区中の島2の3、北海道放送(HBC)ラジオ局営業部の社員、三浦森容疑者(50)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(買春)の容疑で逮捕した。
逮捕容疑は2020年7月26日、ツイッターを通じて知り合った札幌市内の女子高校生(当時)に、18歳未満と知りながら現金3万5000円を渡す約束をし、同市豊平区のホテルでみだらな行為をしたとしている。三浦容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。同署は余罪の有無などを調べている。【高橋由衣】

菅首相にバイデン大統領と米メディア“塩対応”…五輪は「開催努力」支持どまり

対面会談一番乗りを勝ち取り、意気揚々と訪米した菅首相の最大の目的は、バイデン米大統領に東京五輪・パラリンピックへの“前向き”なメッセージをもらうことだった。米国選手団の派遣や、大統領自身の出席を口にしてくれれば言うことなしで、訪米前、政権内では「大統領の出席を確約してもらって開催機運を高める」と意気込んでいた。

しかし、バイデン大統領は想像以上に冷ややかだった。16日午後(日本時間17日未明)の共同記者会見では、男子ゴルフのマスターズ・トーナメントで優勝した松山英樹には触れながら、ゴルフも五輪種目なのに、五輪についての言及は一切なし。結局、最後までバイデンの口から“オリンピック”という単語は出てこなかった。ひとり菅首相が、「世界の団結の象徴として開催する決意を伝えた。大統領から支持を改めて表明してもらった」と語っただけだった。

そのうえ、会見後に発表された共同声明に記されていたのは、「安全・安心な五輪・パラリンピックを開催するための首相の努力を支持する」。支持は支持でも、「開催を支持」ではなく「開催のための努力を支持」に過ぎなかったのだ。

バイデン大統領は、首脳会談中もマスクの2枚重ねを日本側に要求するほど新型コロナ感染を警戒している。第4波拡大中で、ワクチン接種率がいまだ1%未満の日本での五輪を、支持できるはずはない。

質問スルーは国外では通用しない

米メディアはさらに冷淡だ。

日米の共同会見にもかかわらず、質問した2人の米記者はバイデン大統領に対し内政問題を聞いただけ。米国内の銃規制への本気度と対イラン政策について尋ねた。一方で、菅首相は五輪について質問したが、「公衆衛生の観点から開催を推進するのは無責任ではないか」と批判的なもの。菅首相はこの質問をスルーして答えなかった。

菅首相の訪米でハッキリわかったのは、バイデン大統領も米国メディアも、東京五輪の開催を期待していないということだ。

米AP通信は16日、東京五輪について「開催される、ただし名ばかりで」と題したコラムを掲載。コロナの逆風の中でも大会は実施されるが、選手同士の交流が制限される「名ばかり五輪」になると辛辣だ。米紙ニューヨーク・タイムズも「一大感染イベント」と書いていた。これが米国内世論の空気なのだろう。

元外務省国際情報局長の孫崎享氏が言う。

「米国内もコロナ感染者が再び増加傾向です。そんな状況に加え、米国内世論も五輪開催に懐疑的なのに、バイデン大統領が五輪に前向きな発言などできるわけがありません。菅首相が米記者の質問を無視したことは、違和感を持って受け止められたでしょう。都合の悪い質問には答えない、いつもの対応なのでしょうが、それが通用するのは国内だけです」

開催機運を高めるにはほど遠い訪米だったのは間違いない。

カジノ反対”ハマのドン” 横浜市長選挙控えいよいよ政治活動へ

「あの人(菅義偉総理)は旅人なんだよ。横浜で生まれて横浜で育っても旅人みたいな人いるけど。俺なんか村人だから。責任もたなきゃだめだよ。旅人は4年間の任期をやればいいとか。10年間いればいいとか。本社の命令でどこかいけばいいとか。そんなこととは違う。旅人は旅人でいなさいって。だから横浜のことで余計なこと言うなって」

4月19日、一般社団法人横浜港ハーバーリゾート協会が初めての全体集会を開き、会長である藤木幸夫会長(藤木企業取締役会長)が物騒な発言も含めて強烈に菅首相や林文子・横浜市長(74)を批判しまくった。

「衆議院議員で横浜から出る人でカジノ賛成だなんて人は殺したいよ」とまで言った藤木会長は今年90歳だが、ミナトヨコハマの象徴でもある横浜港運協会会長を長らく務め、政財界に広がる人脈と影響力から”ハマのドン”とも呼ばれている。ただし「情理に厚い」という信条から、カジノ誘致に反対はしても、特定政治家への発言などは取材陣にしつこく聞かれてもかわしてきたし、あくまでも「個人のケンカ」という立場をとってきた。

しかし、長年の関係がある菅首相や林文子市長が藤木氏らになんの説明もなく山下ふ頭でのカジノ建設を推進。これに対し、藤木氏ら港湾人は山下ふ頭は港湾人の聖地であると、反対し代替案を提示している。

また、カジノについてはその後は政治状況も変わり、日本政府が推進する意味もほぼ消滅。そもそも日本のカジノ誘致は米国の意向といわれてきた。それもトランプ大統領のスポンサーであるラスベガス・サンズのシェルドン・アデルソン会長の意向である。しかしアデルソン氏は昨年5月13日に日本進出を断念し、今年1月に死去。トランプ氏も昨年大統領選に落選。日本は米国にハシゴを外された状況になっている。

■8月の市長選で反カジノ候補者は

そのようななか、今年8月には横浜市長選があり、10月には衆議院が任期満了、来年には横浜市議選を控える。そのため藤木会長はまずは市長選で反カジノの市長を誕生させようと、「横浜ハーバーリゾート協会は政治的には動いていなかった。今日から動く」と協会で宣言。あらゆるものと連携すると、3月30日に立ち上がった「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」への参加も議決したという。

今後焦点になる市長選だが、すでにカジノ反対を掲げる2名が立候補を表明。林市長も出馬の見通しだが、今年1月には帯状疱疹による顔面麻痺で1カ月ほど入院し、健康不安も指摘される。一方で、神奈川選挙区の三原じゅん子参院議員、松沢成文参院議員(前神奈川県知事)などの名前も一部で取り沙汰されている。

「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」では今後、候補者擁立へと動く見込みで、藤木会長も選挙に向けて自民党以外のほぼすべての政党の人間と会っているいう。

藤木会長は「気持ちから言えば俺が立候補したいよ。一番簡単だからさ。端的だから」と言ったが、果たしてサプライズはあるのか。

大阪ミナミの「カニオブジェ」破壊男の動機 そして店が被害届を取り下げた理由

「この近くで働いていたのですが、時短で飲食店をクビになり、お金もありません。こんな大ごとになるとは思いませんでした。ムシャクシャしてお酒を飲んでやってしまいました」

大阪・ミナミで「カニのオブジェ」が破壊された事件で、20代の男2人が3日後の8日夕に店を訪れ、経営者の前で土下座をして謝罪したという。

2人は朝方までヤケ酒を飲み、5日午前5時前、「大阪かに源 道頓堀店」が入る「中座くいだおれビル」にやって来た。

ピンクの服の男がオブジェの横に立ち、それを黒い服の男が動画で撮影。ピンク男は、カニのオブジェを揺らし、脚をもぎ取ろうとする。さらに3メートルほど離れたところから助走をつけ、台座にキックを見舞わせ、オブジェを台座ごと引き倒した。カニの脚は無残にもバラバラになり、2人はその場からダッシュで逃走した。

同店の武田源社長(48)は事件後、「こういうご時世でみんな苦労しているわけじゃないですか。人として絶対許せない。売り上げが激減する中、心も折れた。むっちゃムカつく」とカンカンだったが、後日、被害届を取り下げた。

「謝りに来た時も正直、はらわたが煮えくり返っていました」と言う武田社長が、2人を許した理由をこう話した。

「2人が謝罪に来た翌日、両親とおばあちゃんまで来て、泣きながら謝られました。やったことはけしからんことですけど、時短にならなければ店もクビにならずに済んだし、朝までにぎやかな道頓堀で目撃者がいたら、あんなことしなかったかもしれません。ある意味、被害者かもしれないと思い、彼らの未来を信じて許すことにしました」

■TVチャンピオン優勝者の作品

オブジェは、カニの脚を積み上げた店の名物料理「かに源タワー」をイメージ。開業した5年前に製作され、全長3メートル、重さは約100キロある。

このカニのオブジェは、大阪の名物オブジェ「金龍ラーメン」の竜や「大阪王将」の餃子2人前、「元禄寿司」のマグロの赤身を握る右手などを手掛け、「TVチャンピオン 発泡スチロール王選手権」で優勝した立体看板の「ポップ工芸」の作品だ。

「現在も壊れたまま展示しています。製作するのにかなりの時間がかかるので、ポップ工芸に『何とか年末までに完成させてください』とお願いしています」(武田社長)

2人はオブジェの製作費165万円を弁償。酔っぱらって調子に乗ると痛い目に遭うということだ。

エヴァンゲリオンの偽ポスター販売容疑 会社員を書類送検

人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクター「惣流・アスカ・ラングレー」の偽のポスターを販売したなどとして、神奈川県警横須賀署は19日、東京都世田谷区、会社員の女性(45)を著作権法違反容疑で書類送検した。「小遣い稼ぎでやった」と容疑を認めているという。
書類送検容疑は2020年9月12日、惣流・アスカ・ラングレーの偽のポスター1枚をフリーマーケットアプリで7900円で販売し、アニメの著作権を管理する会社の権利を侵害したとしている。さらに、同年11月27日には、自宅で同じアニメの「綾波レイ」や「碇シンジ」など2作品の3キャラクターを複製した偽のポスター計52枚を販売目的で所持していたとしている。
同署によると、女性はオークションサイトで偽のポスターを購入し、より高値で転売する方法で利益を得ていたとみられる。「20年6~11月、約120万円を売り上げた」と話しているという。
作品を巡っては、シリーズの映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が3月に公開され、大ヒットしている。【洪香】

公金納付のスマホアプリで不具合、スタートから2週間把握せず 京都・精華町

京都府精華町は19日、今月1日から始めたスマートフォンの決済アプリを利用した公金納付について、一部利用できない状態だったと発表した。委託業者のミスが原因だが、町側の確認も不十分で、スタートから2週間、不具合を把握していなかった。
町は1日から、16種類の公金について三つのアプリを通じて支払えるようにした。納付書のバーコードをアプリで読み取り決済する仕組みだが、介護保険料や保育料など10種類が実際は支払いできない状態だった。収納代行業者によるアプリ事業者への申請がされていなかったという。
町側は町税関連については利用できるかどうか確認していたが、保険料や利用料は確認しておらず、14日に職員が気付いた。1日以降、183件の納付書を町民に送ったが、問い合わせなどはないという。町は「もっと早期に確認すべきだった。ご迷惑をかけ、おわびする」としている。

スクープ!東京女子医大で医師100人超が退職 一方的な経営陣の方針に抗議の意思表示か

東京女子医科大学の3つの付属病院で、100人を超える医師が3月までに一斉退職したことが、独自取材でわかった。辞めた分の補充が間に合わず、各病院は大幅に医師が減少した状態で、4月からの新年度を迎えているという。新型コロナ第4波を迎える中、東京の医療体制にも影響を及ぼしかねない。 昨年、「夏のボーナス支給ゼロ」に対して、看護師約400人が辞職の意向を示した混乱に続き、今回は医師100人超の一斉退職という異常事態。 医師たちは、なぜ東京女子医大を辞めなければならなかったのか? 名門ブランド医大の内部で起きた、深刻な問題の真相に迫る──。 ■100人以上の医師が次々と辞めていった 「若手医師たちから、もう辞めたいと言われた時、引き留める気にはなりませんでした。ここに残っても状況が良くなる保証は何もありませんし、私も若ければとっくに辞めていましたから」 電話から聞こえてくるベテラン医師の声は、疲れ切っていた。 医師が次々と辞めていくとの情報が寄せられて、筆者が複数の東京女子医大・関係者を取材したところ、尋常ではない数の医師が一気に辞めることが判明した。 東京・新宿区に位置する東京女子医科大学病院。「本院」と呼ばれ、国内最大規模の1193床、医師数は831人と公表されている。この本院に勤務していた内科の医師、約170人のうち50人以上が、今年3月末までに退職した。 内科の3割以上が去ったことで、残された医師は当直業務が一気に増えたという。当直後、そのまま翌朝からの診療を担当するので体力的な負担は大きい。これが長期化すると、通常診療にも影響がでてくる可能性が懸念される。このほか、外科の医師も10人以上が辞めている。 東京・荒川区にある、東京女子医大の東医療センターは450床。医師数258 人の2割にあたる、約50人の医師が退職した。 東医療センターは、足立区に新しい病院が建設され、今年度中に移転する予定だが、働く医師が足りなくなる事態も懸念される。 千葉・八千代市にある八千代医療センターは、501床で医師数233人。救命救急センターなど、地域の重要な拠点病院だが、ここでも相当数の医師が退職していた。(3病院の病床数と医師数は公式HPから引用) 東京女子医大3つの附属病院を合わせると、実に100人以上の医師が減った計算になる。今年度に採用した医師は、この数に到底及ばないという。 関係者によると、一部の診療科が閉鎖され、入院治療の中止を余儀なくされた診療科も出ているという。

東京女子医科大学の3つの付属病院で、100人を超える医師が3月までに一斉退職したことが、独自取材でわかった。辞めた分の補充が間に合わず、各病院は大幅に医師が減少した状態で、4月からの新年度を迎えているという。新型コロナ第4波を迎える中、東京の医療体制にも影響を及ぼしかねない。
昨年、「夏のボーナス支給ゼロ」に対して、看護師約400人が辞職の意向を示した混乱に続き、今回は医師100人超の一斉退職という異常事態。
医師たちは、なぜ東京女子医大を辞めなければならなかったのか?
名門ブランド医大の内部で起きた、深刻な問題の真相に迫る──。
■100人以上の医師が次々と辞めていった
「若手医師たちから、もう辞めたいと言われた時、引き留める気にはなりませんでした。ここに残っても状況が良くなる保証は何もありませんし、私も若ければとっくに辞めていましたから」
電話から聞こえてくるベテラン医師の声は、疲れ切っていた。
医師が次々と辞めていくとの情報が寄せられて、筆者が複数の東京女子医大・関係者を取材したところ、尋常ではない数の医師が一気に辞めることが判明した。
東京・新宿区に位置する東京女子医科大学病院。「本院」と呼ばれ、国内最大規模の1193床、医師数は831人と公表されている。この本院に勤務していた内科の医師、約170人のうち50人以上が、今年3月末までに退職した。
内科の3割以上が去ったことで、残された医師は当直業務が一気に増えたという。当直後、そのまま翌朝からの診療を担当するので体力的な負担は大きい。これが長期化すると、通常診療にも影響がでてくる可能性が懸念される。このほか、外科の医師も10人以上が辞めている。
東京・荒川区にある、東京女子医大の東医療センターは450床。医師数258 人の2割にあたる、約50人の医師が退職した。
東医療センターは、足立区に新しい病院が建設され、今年度中に移転する予定だが、働く医師が足りなくなる事態も懸念される。
千葉・八千代市にある八千代医療センターは、501床で医師数233人。救命救急センターなど、地域の重要な拠点病院だが、ここでも相当数の医師が退職していた。(3病院の病床数と医師数は公式HPから引用)
東京女子医大3つの附属病院を合わせると、実に100人以上の医師が減った計算になる。今年度に採用した医師は、この数に到底及ばないという。
関係者によると、一部の診療科が閉鎖され、入院治療の中止を余儀なくされた診療科も出ているという。

JAXAにサイバー攻撃 中国共産党員を書類送検

2016、17年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)など国内約200の研究機関や企業に対するサイバー攻撃があり、使用された国内サーバーを偽名で契約したとして、警視庁公安部は20日、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で、中国国営の大手情報通信企業に勤務するシステムエンジニアで、中国共産党員の中国籍の30代男を書類送検した。事件当時、日本に滞在していたという。
捜査関係者によると、一連の攻撃は中国関連のハッカー集団「Tick(ティック)」が、中国人民解放軍の指揮下で実施していたとみられる。他国機関による日本国内への大規模サイバー攻撃が捜査で明らかになるのは異例。