今季“最強&最長寒波”ピーク 積雪4m超も 箱根は銀世界

ピークを迎えている今シーズン最強・最長寒波の影響により、各地で積雪量が増加しています。一面「銀世界」となった箱根では観光客から驚きの声が上がりました。
【画像】海外旅行客の間でSNSにアップするのが人気の「雪ヒヨコ」
酸ケ湯で積雪4m超も
雪は、東北だけでなく、全国各地で。関西、そして横浜でも…。午後になり、関東でも強まってきました。
“今季最強寒波”が、列島で猛威を振るっています。
新潟県十日町市で取材中、高齢ドライバーが除雪された雪に突っ込む事故現場に遭遇しました。
雪で動けなくなった運転手

「車で走ってきたら(雪で)前が見えなかった。バックも前進もできない」
雪に突っ込んでしまった乗用車をトラックで引っ張り出そうとしています。到着した除雪車と乗用車をロープでつなげています。ゆっくりと動き出し、雪の中から乗用車が無事に出てきました。
救出に来た人

「(雪で)道幅が分からない。(こういう事故は)結構ある」
青森駅の駐輪場では、およそ20台ほどが雪に埋もれています。こちらの自転車はハンドルとサドルだけが顔を出している状況です。
人々は吹雪のなか、目指す場所へ向かいます。
青森市では、積雪が急増。今季一の積雪に。線路では懸命の除雪を行うも、運休が相次ぎ、交通網は混乱します。
観光客

「びっくりした。来週にしておけばよかった」
先月、地面が見えていた酸ケ湯も、全国で初めて4メートルを超え、建物の一階部分が見えなくなるほどに。21日、全国一の積雪量となりました。
各地で雪が猛威
しらじら見えていた札幌の街。10分ほどで、一気にホワイトアウトしていきます。
除雪された雪は、人の背丈を超えるほど。“今季最長”と言われるだけに、その終わりは見えません。
男性

「ちょっと続いているので雪かき大変。また夕方くらいにやることになる」
雪は北日本だけではなく、山陰や近畿地方でも。日本海側では、次々と雪雲が流れ込む“JPCZ”がかかり続けました。
夜明けごろの島根の出雲空港。雪はちらつく程度ですが、午前中、雪が強まり一気に白く染まります。
鳥取市内。県庁と駅を結ぶ大通りも、大粒の雪で遠くの景色がかすむほど。道行く人も、ストックを持ち、慎重に歩きます。
男性

「窓の外を見たら、一面、白かった。仕事に行きたくない」
寒波の影響は、関西にも。兵庫の城崎温泉にも雪が舞い落ち、観光客でしょうか、傘も差さず、裸足で雪景色を写真に収めます。
銀世界の箱根
関東にも、寒波の影響が。神奈川県の上空にも、雪が舞いました。
横浜や、平塚などの平地でもこの降り方、山の上となれば、なおさらです。
正月、ランナーが駆け抜ける箱根路にも朝から雪が降っています。
観光スポット「大涌谷」は、谷から噴き出す「白煙」以上に、地面に積もる「雪」が目につく光景です。
アメリカから来た人

「(Q.景色はどうですか?)何も見えない。何も見えない、きょうは。でも大丈夫、雪は好きだから」
21日の箱根付近は、今季一番の寒さ。人々は自然と湯気に引き寄せられます。
横浜から来た人

「ちょうどいいです。湯加減も最高です」
ケーブルカーとロープウェイの中継地点、早雲山駅にあるテラスでは、足湯で気軽に「雪見温泉」気分を味わえます。
大阪から来た人

「ケーブルカーでのぼっていくうちにどんどん景色が白くなっていったので、こんな真っ白になるとは思っていなかったですので、よかった」
そんな観光客の目の前には、白い「ヒヨコ」の行列が。実は今、海外からの旅行客の間で、「雪ヒヨコ」をSNSにアップするのが人気だといいます。
時間が経ち、風も伴い始めた雪…。
台湾から来た人

「めっちゃ寒いです」
22日にかけては、近畿や東海の平地でも大雪となる恐れがあります。
(2026年1月21日放送分より)

華ゆりさん死去=漫才師、女優

華 ゆりさん(はな・ゆり、本名吉岡百合子=よしおか・ゆりこ=漫才師、女優)18日午前4時29分、悪性リンパ腫のため大阪市内の病院で死去、78歳。岡山県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は次女吉岡智枝(ちえ)さん。
浪曲漫才トリオ「フラワーショウ」のメンバーで、93年から放送された「サカイ引越センター」のテレビCMに俳優の徳井優さんと共に出演。徳井さんの「勉強しまっせ 引っ越しのサカイ」に、「ほんまかいな そうかいな」と踊りながら合わせるリズミカルな掛け合いが話題を呼んだ。 [時事通信社]

航空自衛隊、韓国軍機に初の給油支援へ 那覇基地で受け入れ

航空自衛隊は21日、韓国空軍機を那覇基地(沖縄県)に受け入れ、給油支援を実施すると発表した。空自による韓国空軍機への給油支援は初となる。停滞気味だった日韓の防衛交流・協力の弾みとなりそうだ。
空自によると、給油支援を受けるのは、韓国空軍のアクロバット飛行隊「ブラックイーグルス」。28日にT50B練習機9機とC130J輸送機1機が計約50人を乗せて那覇空港に飛来する。サウジアラビアで開催される国際装備品展示会「ワールド・ディフェンス・ショー」(2月8~12日)への参加を予定し、沖縄経由で現地に向かう。帰国時も同様に給油支援を受ける。
自衛隊と他国軍が燃料や食料を円滑に融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)を日韓は結んでいないため、日本政府は自衛隊法116条の燃料の無償貸し付け規定を適用する方向で調整を進めていた。同規定は2024年、硫黄島で海上自衛隊が韓国軍機に給油した際も適用された。
今回の給油支援に伴い、アクロバット飛行隊同士の初交流も検討されている。空自の「ブルーインパルス」の隊員が意見交換や記念撮影などに臨むという。
ブラックイーグルスへの給油支援は25年11月にも那覇基地で予定されていたが、竹島(島根県)周辺を飛行していたことが判明し、日本側が受け入れを中止した。一方、韓国側は同月、東京都で開催された「自衛隊音楽まつり」への韓国軍楽隊の派遣を見送った。【松浦吉剛】

「私は彼らの指示に従いませんでした」新党に加入しなかった原口一博・衆院議員 佐賀1区の有権者は

2月8日投開票の衆院選を巡り、佐賀1区選出で衆院議員の原口一博氏が立憲・公明両党が結成した新党には加わらず自身が立ち上げた政治団体から立候補する意向を示しています。
地元・佐賀では様々な声が聞かれました。
「ゆうこく連合」から出馬の意向
佐賀1区 原口一博 衆院議員

「高市内閣から突きつけられた、まさに解散というカードに怯えて、禁じ手をとったんではないかと。結論から言うと、私は彼らの指示に従いませんでした」
20日、東京都内で会見を行った佐賀1区選出で衆院議員の原口一博氏。
立憲民主党と公明党が結成した新党・「中道改革連合」には加わらないと明言しました。
その上で原口氏は・・・・・・
佐賀1区 原口一博 衆院議員

「『ゆうこく連合』という政党をここで立ち上げることを決意をいたしました」
自ら立ち上げた政治団体「ゆうこく連合」を政党化し、立候補を目指すと決意を表明しました。
原口氏の判断に地元・佐賀の有権者の反応は様々です。
地元・佐賀の有権者は
佐賀県の有権者

「理解しがたい感じがするんですよね。気持ちは分かるんですけれど」
佐賀県の有権者

「(新党は)唐突で理念なき野合だと思う」
佐賀県の有権者

「理解は難しいけれどできないこともないんじゃないかな。今まで敵味方分かれていたのが短期間で1つの政党を起こされるというのは非常にびっくりしていますよね」
立憲民主党佐賀県連「原口代議士を当選させたい」
これまで原口氏の選挙戦を支えてきた立憲民主党佐賀県連は・・・・
立憲民主党佐賀県連 山田誠一郎 幹事長

「自民党に対峙したい。その後のことは分からないけれど今回の解散総選挙については1区では原口代議士を当選させたい」
県連としては、あくまで高市政権と対峙することが最優先として佐賀1区では原口氏を支援する方針です。
ただ、本音の部分では・・・
立憲民主党佐賀県連 山田誠一郎 幹事長

「非常に困惑はしています。少なくとも無所属で出ていただきたかったなというのが私の本音です」
自民党候補者は
一方、過去の衆院選で4回連続、原口氏に敗れてきた自民党の岩田和親氏。
公明党の支援を受けながら苦杯をなめてきました。
佐賀1区 自民・比例九州 岩田和親 衆院議員

「私政治家・岩田和親に対して佐賀の皆さんが厳しい判断をされているということは常に重たく受け止めているところでございます。まさに政治家としてのすべてをぶつけるような思いで選挙に臨んでいきたい」
公明票の行方は
新党の候補者を支援するとしている公明党。
しかし、原口氏が新党の合流を拒否したことで公明票の行方は不透明となっています。
佐賀1区 自民・比例九州 岩田和親 衆院議員

「地元で行われた様々な選挙では自民党系の皆様の応援に加えて公明党の議員さんの事務所の激励にも行ってきたところでもあります。(中央と)地元の佐賀との温度感の違いはあるんじゃないかなと」
参政党も候補者擁立へ
このほか、佐賀1区には参政党の重松貴美氏も立候補の意向を示しています。
新党の合流を拒否した原口氏の決断が票の行方にどのような影響を与えるのか?
衆議院選挙は、1月27日公示、2月8日投開票です。

田久保真紀・前伊東市長に静岡県警が事情聴取を要請…「行かないことはあり得ない」と応じる意向

学歴を偽ったと指摘され、公職選挙法違反の疑いなどで刑事告発を受けている静岡県伊東市、田久保真紀前市長(55)に対し、県警が任意の事情聴取を要請していたことが21日、本人への取材で分かった。
田久保氏や代理人弁護士によると、昨年12月の市長選後に県警から任意の事情聴取を打診され、今月20日、正式に事情聴取を要請する書面が届いたという。田久保氏は読売新聞の取材に、「刑事告発を受けている身のため、驚きはなかった。行かないことはあり得ない」と応じる意向を示した。日程は調整中だという。
田久保氏は昨年5月の市長選で初当選した後、「東洋大卒」との最終学歴が虚偽だとの指摘を受け、「卒業ではなく除籍だった」と説明。その後、市議会から2度の不信任決議を受けて、昨年失職した。
田久保氏は、市議会や市民などから刑事告発されていた。

自民パンフは“高市氏一色” 与野党、続々と公約発表 “超短期決戦”候補者の擁立に奔走

“超短期決戦”の衆院選に向けた動きが活発になっています。21日は、与野党が続々と公約を発表し、候補者の擁立にも奔走しています。

公務に追われる高市首相。21日に口にしたのは、“冬の味覚”あんぽ柿です。
高市首相
「すごくトロ~ッとして濃厚な甘み」
そして戦後最短の“濃厚な冬の戦い”へ…。
高市首相
「新たな政策もしっかりと訴えながら、みんなで戦って参りたい」
間もなく正式発表される自民党の公約パンフレット。日本テレビが取材で入手しました。
来る衆院選、自民党のキャッチコピーは「日本列島を、強く豊かに。」最優先課題としたのは、「物価高対策」です。
“飲食料品の消費税2年限定ゼロ”の検討を加速することも明記しました。他にも「外国人政策」など、随所に見える“高市カラー”は“あいさつ”でも…。
「高市早苗の挑戦に、あなたの力を託してください。一緒に、日本の底力を、もっともっと引き出していきましょう! 自由民主党総裁 高市早苗」
こうしたビックリマークも、“高市カラー”でしょうか。
そして、何より多いのが顔写真。ほとんどのページに、その顔が並ぶパンフレットになっています。
石破政権の時と比べてみると、党のパンフレットに石破氏の顔写真は少ない印象でしたが、今回は“高市カラー”満載です。
自民党 小林鷹之政調会長
「非常に短期間で党の職員の皆さんがほぼ寝ずに…働いて働いて。まさに短期決戦となりますけれども、気を引き締めて臨んでいこうではありませんか」
21日は、自民党と連立を組んだ与党・日本維新の会も。
日本維新の会 藤田共同代表
「スローガンは『動かすぞ、維新が。』ということで、高市政権が取り組むべき政策の多くは維新の会の政策。維新の会がアクセル役となり、維新が動かしていく」
対する野党も…。
共産党 田村委員長
「私たちが総選挙を戦うキャッチフレーズが『くらし・平和・人権。国民のためにブレずにはたらく』」
共産党は、「物価高を上回る大幅な賃上げ」を掲げ、最低賃金を全国で速やかに時給1500円に引き上げたうえで、1700円を目指すと発表しました。
参政党は追加の公認候補者を発表し、160人擁立のメドがたったと自信を見せました。
参政党 神谷代表
「旧来の自民党政治が続いていきそうだと感じている。今回の選挙は自民党と正面からガチンコで戦う。2年間だけ食品消費税ゼロパーセントに関しては、我が党は正面から反対していきたい。下げるなら一律下げるか、もしくは廃止する」
れいわ新選組の山本太郎代表は、健康上の理由で参議院議員の辞職を表明。「多発性骨髄腫の一歩手前」で、今後は代表の役職を続けながら治療に専念するということです。
れいわ新選組 山本代表
「いったん辞職する。その上でしっかりと健康を取り戻して戻ることを目指す。代表として残って、様々なことにポイントポイントで関わっていく」
衆院選は今月27日公示、来月8日投開票です。

【続報】「エントランスに大量の血」広島市で強盗致傷事件 複数人の男が住人の男性を殴り逃走

19日夜、広島市のマンションで複数人の男が金品を奪う目的で住人の男性の頭を殴り、逃走しました。警察は強盗致傷事件と見て、行方を追っています。
事件があったのは、広島市中区のマンションです。警察によると、昨夜9時頃、複数の男が30歳の男性の部屋を訪問。
金品を奪う目的で男性の頭を棒のようなもので殴ってケガをさせ、そのまま逃走したということです。
■近くで働く人
「パトカーがすごい勢いで来た。こんな身近でもそんな事件が起きるんだと思いこわいなと思う」
「エントランスに大量の血がある」と目撃者から110番通報があり発覚。男性は市内の病院に運ばれましたが意識はあり、
「自宅の扉を明けたら突然殴られた。金品を取られたかもしれない」 という趣旨の話をしているということです。
警察は、強盗致傷事件とみて、付近の防犯カメラを解析するなど犯人の行方を追っています。

原付バイクが軽自動車と衝突…はね飛ばされた女性運転手が大型トラックにひかれて死亡 軽の運転手を現行犯逮捕

岐阜市の国道で19日夜、原付バイクや軽自動車など3台が絡む事故があり、原付を運転していた女性が死亡しました。 警察によりますと、19日午後7時過ぎ、岐阜市六条江東3丁目の国道21号線で「車とバイクの事故です」と110番通報がありました。 原付バイクが国道を直進中、市道から合流してきた軽自動車と出合い頭に衝突し、弾みで原付を運転していた女性は隣の車線に飛ばされ、後ろから来た大型トラックにひかれて死亡しました。 警察は軽自動車を運転していた岐阜市に住む62歳の会社員の男を、過失運転致死の疑いで現行犯逮捕しました。 男は容疑を認めていて、警察は女性の身元の確認を進めるとともに、事故の原因など詳しく調べています。

麻生太郎が「露骨な怒り」、盟友・萩生田光一も「独り相撲のやりすぎ」…突然の「衆院解散検討」報道に大物議員が困惑も、実はあった“解散の匂わせ”

〈 「それ、また読売新聞の誤報にならへんの?」電撃解散の意向を首相補佐官も知らなかった…高市首相「衆院解散検討」スクープの舞台裏 政権幹部に読売からのショートメール 〉から続く
1月9日に読売新聞が報じた「高市早苗首相の衆院解散検討」は、まさに国を揺るがすスクープだった。だが、主な自民党幹部は、事前に何も聞かされていなかった。
「独り相撲のやりすぎだ」
「首相の後ろ盾の麻生太郎副総裁が、地元福岡での会合に出席後、西日本新聞の取材に、解散について『ないでしょうね』と一蹴した。露骨な怒りを滲ませていました」(西日本新聞関係者)
不機嫌なのは麻生氏だけではない。選挙を取り仕切る鈴木俊一幹事長は、
「読売の報道のために解散することなんてできない!」
さらには高市氏の盟友、萩生田光一幹事長代行すら、
「やるなら麻生さんや幹事長に言わなきゃいけないだろ。それをしてないのは、独り相撲のやりすぎだ」
党の大物議員たちが挙って困惑しているのだ。
昨秋の内閣発足直後から高支持率を背景に「衆院解散・総選挙に踏み切れば大勝できる」と言われていた。記者会見等でも高市氏は「解散するのか」とたびたび質問されている。だが、「目の前で取り組まねばならないことが山ほど控えている。解散を考えている暇はない」と明言してきた。
実際には周囲に“匂わせ”はしていたという。
「11月下旬に『私が年明けに解散すると言ったら、みんなどう思うんやろう』と、党幹部の反応を窺っていた。12月には解散を本格的に考え始めたようです。実はある人物に“年明け早々の解散”を進言されていました」(政治部デスク)
その人物とは。
《 この続き では「麻生も萩生田も知らなかった“冒頭解散”の相談相手」や「佐藤啓がひた隠す統一教会の電話かけ大会」など衆院解散の裏側と統一教会極秘報告書に記された衝撃の内容を詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および1月15日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》
〈 突然の「衆院解散」なぜ?→背景に文春の統一教会問題報道…極秘文書に32回も記された「高市早苗」の名前《TM特別報告に記された自民党議員との蜜月》 〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年1月22日号)

山上被告に同情と批判「宗教2世を救い出した」「英雄にする風潮おかしい」…安倍元首相銃撃事件公判へのX投稿分析

安倍晋三・元首相の銃撃事件の公判は、山上徹也被告(45)(殺人罪などで起訴)の宗教2世としての不遇な生い立ちを巡り、高い関心を集めた。読売新聞が21日の判決を前に、X(旧ツイッター)の投稿を分析したところ、同情論が根強い一方、「暴力の容認になる」と被告への共感に警鐘を鳴らす声も多かった。
SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を利用した。初公判(昨年10月28日)から結審(12月18日)までの52日間で、「安倍元首相銃撃事件」などの語句を含むXの投稿は約7600件(リポストを除く)。初公判前の同じ日数では約3200件で2・3倍に増えた。
山上被告は被告人質問で、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に1億円の献金を行ったことで家庭が崩壊したため、教団への恨みを募らせ、教団に近いと考えていた安倍氏を狙ったと説明した。

公判中の投稿のうち、被告の境遇に同情を示したり、教団の活動や政治との関係を批判したりする「境遇・教団関連」は約700件。「同情を禁じ得ない」「自民党と教団のつながりを暴いた」「宗教2世を救い出した」などだった。
被告を批判し、厳しい刑を求める「暴力批判・厳刑関連」は約800件で、境遇・教団関連を上回った。
「英雄にする風潮はおかしい」「家庭環境が悲惨だったとして関係のない安倍氏を銃殺しても仕方がないとはならない」「とんでもない家族がいる家庭は至る所にある。それでも皆、懸命に生きている」などの指摘があった。審理が進むにつれ、「テロ」と断じる表現も目立った。
1日の投稿数で最も多かったのは、境遇関連では妹の証人尋問があった11月19日(97件)、暴力批判関連は結審した12月18日(96件)だった。

公判では、被告が親族らから金銭的な援助を受け、大学受験の機会があったことや、献金の一部は教団から返金され被告が月13万円を受け取っていたこと、手製銃の材料を購入するため借金をして経済的に困窮していたことが明らかになった。
成蹊大の伊藤昌亮教授(メディア社会学)はXの投稿について「公判を通じ、被告の人生の全部が教団によって破壊されたわけではないとわかり、『被告は一方的な被害者ではない』という見方が強くなっている」と指摘。伊藤教授は被告が投稿したXを分析しており、「事件は教団の問題を起点に、被告が就職氷河期を過ごしたことなど、様々な要因が絡んでいる。感情的な共感や反感ではなく、宗教2世の境遇や教団の問題も含め、冷静に考える必要がある」と語る。
「別の狙撃犯いる」主張、公判中も
事件後にSNSで広まった「別の狙撃犯がいる」などの誤った言説は、公判中も飛び交い、Xの分析では約800件だった。
SNS上で「不可解」とされ、真犯人説の主張につながっているのは、〈1〉安倍氏に命中した弾丸2発のうち1発が見つかっていない〈2〉首に命中し、右肩付近で見つかった弾丸について、高所から狙撃した場合の弾道で、被告は路上にいた――などだ。
〈1〉に関し、遺体を司法解剖した奈良県立医科大の粕田(かすだ)承吾教授が10月の証人尋問で、救命措置中に血液を吸引した際、一緒に吸い込まれた可能性に言及した。〈2〉についても、粕田教授は、安倍氏が演説中で右腕を上げていたことから、被告が発射した弾丸で矛盾はないと説明した。こうした証言や、取り調べられた証拠を踏まえ、真犯人説が「デマ」であることを強調する投稿もあった。