静岡県伊東市議会の調査特別委員会(百条委)への出頭を拒んできた田久保真紀市長が13日、初出頭した。百条委では、市長の知人が「『大学を卒業していない』と聞いた」と証言しており、市長の発言が注目されたが、田久保市長は従来の主張を繰り返した。
田久保市長はこれまで、百条委への出頭要請について「回答が事実上不可能な内容を含み、不適切な請求」と拒んできた。しかしこの日は、百条委で取り上げられる情報や証言に信ぴょう性が低いものが多いと初出頭した。
百条委は、田久保市長が冒頭、宣誓書を読み上げて、証人席に弁護士と前後に並んで始まった。委員が東洋大の卒業証書のコピーと卒業アルバムの現物を持参し、市長に確認すると、市長は「自分の『証書』と『アルバム』と同じ物だと言っても問題ない」と回答した。「卒業証書」をいつどこで入手したのかという問いには「記憶にない」と答えた。「大学を卒業した認識だったのか。イエスかノーで答えてください」との質問には「卒業していない事実を知ったのは6月28日」と答えるなど、かみ合わない場面も目立った。
終了後に取材に応じた田久保市長は「市民や職員に十分説明できた」と話す一方で「百条委での発言は重いので、確認済みの事実に限定して回答した」とも語った。
中島弘道議長は取材に対し、「回答書の反復、核心への不回答、論点ずらしが顕著。真実を述べているとは思えない」と述べた。百条委はあと1回ほど開かれ、月内にも結論を出す予定という。
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森友文書「極力新たな文書を開示しないように」…情報公開請求の対応巡り、手書きで「忖度」とも
学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題で、財務省は13日、自殺した元近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54歳)の遺族に関連文書約1万8000ページを開示した。情報公開請求への対応を巡り「極力新たな文書を開示しないように対応することで与党と調整」と記載されるなど、財務省側が公開に消極的な姿勢を示す文書が複数見つかり、「忖度(そんたく)」と手書きされた箇所もあった。
文書は赤木さんの妻、雅子さん(54)が財務省側に開示請求したもので、開示は4月と6月に続いて3回目。赤木さん以外の近畿財務局職員や財務省職員がまとめたとみられる資料で、一連の問題を巡る情報公開請求に関して、内部で対応を検討した結果を記したものが多数あった。
2017年6月に近畿財務局内部で共有されたメールには、財務省理財局側に確認したとみられる方針として「森友案件に関しては、今後、開示請求に対して極力新たな文書を開示しないように対応することで与党と調整している」と記載されていた。
「理財局にも対応を確認しておく必要がある」と書かれた近畿財務局職員のメールを印刷した文書では、この部分にアンダーラインを引いて赤字で「忖度」と手書きされていた。同じメールを印刷した別の文書には、「いかに出さない方法を検討するか 存在を知らない者に対して本件の特定にたどりつかないようにしたい」との書き込みもあった。
また、近畿財務局職員と学園の理事長(当時)がゴミの撤去費用を巡って電話でやりとりした応接記録を巡り、理事長の「現時点で、2億や3億はかかっている」といった発言について、理財局総務課長(当時)が「2億や3億のくだりは削除願います」と近畿財務局にメールで指示した内容もあった。
この問題では17年2月、学園に対する国有地売却での大幅な値引きが国会で問題視された後、財務省の決裁文書から国会議員などに関する記載が削除された。財務省の調査報告書(18年公表)などから、理財局の指示で近畿財務局職員が改ざんしたことなどが判明したが、改ざんの経緯や指示の全容は明らかになっていない。
雇用する18歳男性を逮捕・監禁し、何度も顔面殴打か さらに女子高校生2人も監禁した疑い 26歳と19歳の男を逮捕 被害男性の無断欠勤がきっかけか
北海道小樽市内で、18歳の男性を無理やり車内に押し込めて逮捕・監禁し、さらに男性の顔面を何度も殴ってけがをさせたなどとして、26歳と19歳の男が逮捕されました。
逮捕・監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、石狩市に住む足場工の田中壮大容疑者(26)と札幌市西区に住む足場工の男(19)です。
2人は共謀のうえ、5日午前1時ごろ、小樽市花園2丁目のコンビニエンスストアの駐車場で、田中容疑者が運転する車の助手席に男性(18)を無理やり押し込めて不法に逮捕し、小樽市手宮1丁目の岸壁まで15分ほど車を走行して不法に監禁した疑いが持たれています。
さらに、走行中の車内や岸壁で男性(18)の顔面を複数回殴打し、けがをさせた疑いも持たれています。
また、男(19)は被害に遭った男性(18)が運転していた車の運転席に乗り込み、男性の友人である16歳の女子高校生2人が同乗しているにもかかわらず、車を運転し、小樽市色内3丁目のコンビニエンスストアまで約30分間、女子高校生らを監禁した疑いが持たれています。
田中容疑者から暴行を受けた男性(18)は、左頬や下あご、腹などを打撲する軽傷です。
警察によりますと、田中容疑者は被害に遭った男性(18)の雇用主で、男性が無断欠席を続けていて連絡が取れなくなっていたことから、男性の居場所を探し回っていたということです。
事件直前の5日午前0時半ごろは、少年(18)から「親友の家に、自分の勤めている会社の社長が来たみたいで、警察に確認してほしい」と通報がありました。
警察の取り調べに対し、田中容疑者は「逮捕・監禁はしたが、殴ってはいないからけがしたのはおかしい」と話し、男(19)は「女の子を監禁したのは間違いないが、社長に言われてやった」と話していて、いずれも容疑を一部否認しているということです。
警察が、当時の詳しい状況や、田中容疑者らの余罪について調べています。
「開場遅れ知らなかった」 14日の万博開場1時間繰り下げ、来場者たちに戸惑い
大阪・関西万博の会場に直結する大阪メトロ中央線が13日夜に発生した電気系統の不具合で運転を見合わせ、万博会場に多くの人が取り残されたことを受け、14日の万博会場の開場時間は1時間遅れの午前10時に変更された。開場時間の変更を知らずに訪れた人たちからは戸惑いの声が漏れた。
万博会場への来場者輸送の要となる大阪メトロ夢洲駅(大阪市此花区)を降りてすぐの東ゲート前では、14日朝から多くの来場者の姿があった。午前8時すぎ、案内員から開場の遅れの説明を聞く4人家族がいた。「車で千葉から来た。開場遅れを知らなかった」と戸惑っていた。
「開場遅れは、出発してから気付いた」と話すのは、この日、通常の開場時間である午前9時に予約を入れていた京都府の男子高校生。午前8時には会場に到着したという。愛知県から来た親子も「ネットで開場遅れを知ったが、とにかく早めに来た」と語った。
【速報】「2階で煙が充満している」と通報 鳥取県伯耆町の住宅で火事
8月14日午前8時前、鳥取県伯耆町の2階建て住宅で火事がありました。
警察と消防によりますと、この家の住人から「2階で煙が充満している」と消防に通報があったということです。
火はおよそ1時間後に鎮火し、この火事によるけが人はいませんでした。
警察と消防が詳しい火事の原因などについて調べています。
万博協会幹部「大変心苦しい」 地下鉄ストップ時、会場には3万人
地下鉄の運転見合わせにより、大阪・関西万博の会場で多数の帰宅困難者が発生した問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)の高科淳・副事務総長は14日の記者会見で「大変心苦しく感じている」と述べた。地下鉄の運転が止まった13日深夜の段階で、万博会場内には3万人がとどまっていたことを明らかにした。
会場の最寄り駅・大阪メトロ夢洲(ゆめしま)駅とつながる地下鉄中央線は13日夜、電気設備のトラブルの影響で運転を見合わせた。
高科氏は「突発的なインシデント」としたうえで、「想定した中で動けており、大きな事故がなかった。お客様に適時・適切な情報をお伝えできていたかは検証の必要がある」と述べた。【藤河匠】
コカイン使用後に追突事故 危険運転致傷疑いでタクシー運転手再逮捕
コカインを使用後に乗用車を運転し、追突事故を起こして重傷を負わせたとして、警視庁交通捜査課は14日、東京都江戸川区西葛西7のタクシー運転手、金子智光被告(26)を自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで再逮捕したと発表した。
再逮捕容疑は、7月5日午前9時5分ごろ、江戸川区船堀1の区道で、コカインの影響で正常な運転が困難な状態で乗用車を運転。信号待ちをしていた20代の自営業男性の軽ワゴン車に追突し、肋骨(ろっこつ)を折る重傷を負わせたとしている。事故を起こしたことは認める一方で、コカインの使用は否認しているという。
警視庁によると、金子容疑者は当時非番で、自家用車を運転。被害男性の車を約500メートル追尾していた。事故の前に2人の車は近くのコンビニ駐車場に止まっており、金子容疑者が何らかの理由で被害男性の行動に一方的に腹を立てたとみられる。
事故後に被害男性が110番する際、金子容疑者は「警察を呼ばないで。40万円払うからこの場で済ませよう」と発言。Tシャツの裏表を逆に着るなど不審な点があった。尿検査でコカインの陽性反応が出たため、麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕され、その後起訴された。
警察庁によると、2024年に警察がコカインの所持や使用などで摘発したのは過去最多の586人で、20年の188人から約3倍に増加した。コカインを使用後の運転に危険運転致傷容疑を適用するのは全国で2例目。【菅野蘭】
「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】
【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】
お盆休みに入った13日の昼下がり。都心の官庁街、霞ヶ関も普段より人影が少ないが、財務省の正面は報道陣でごった返していた。森友事件を巡る情報開示を待ち構えているのだ。
森友学園への国有地巨額値引きに端を発した財務省の公文書改ざん事件では、近畿財務局の赤木俊夫さんが命を絶った。妻の雅子さんに対し、財務省は段階的に情報開示を始めた。いずれも財務省が事件を捜査した検察に任意提出した文書だ。
3回目となる今回は、財務省や近畿財務局の職員が手控えとして保管していた約1万8000枚の文書が出された。開示を受けて財務省から出てきた雅子さんは、待ち構えた報道陣の前で取材に応じた。開示がお盆休みのさなかとなったのは想定外だったが、事態を前向きに受け止めた。
「お盆なので(亡くなった)夫もこちらに来ていると思います。夫も(開示文書を)見たかったんじゃないかなと思って。財務省の方に『あなたの横にうちの夫がいますよ』って言ったらすごく青ざめていましたけど。残業したり休日出勤したりされていると思うので、そこはとても感謝しています」
一連の情報開示のきっかけは石破茂首相の決断だった。開示を求める裁判で雅子さんは1審で敗訴。2審では逆転勝訴したが、国が上告して争うのではないかと身構えていた。ところが今年2月、石破首相が上告しないと決断。さらに首相の指示を受け、財務省はこれまで頑なに存在すら認めてこなかった文書をようやく開示し始めた。
「本当に石破さんにお礼を言いたいです。開示文書が出たのは石破さんのおかげです」
雅子さんは、多数の人が集まる財務省前での取材に怖さを感じて、過去2回は開示直後の報道陣の取材に応じていなかった。今回応じたのは、参院選後、石破首相の退陣を求める声が上がる中で、感謝を伝えたかったからだ。真相解明をめざし裁判を始めてから5年余り。この間に安倍、菅、岸田、石破と4人の首相が就任したが、情報開示に動いたのは石破首相だけだった。
「石破さんには続投してほしいです。それが一番大事な言いたかったことです」
この日開示された膨大な文書のうち、目を通したのはまだ一部だけだ。それでも「極力新たな文書を開示しないように対応することで与党と調整」など、情報隠しに動いていたことを示す記述もある。雅子さんはこれからじっくり内容を確かめることにしている。(随時掲載)
(相澤冬樹/ジャーナリスト・元NHK記者)
またクマか…スイカ15個食い荒らされる 隣町の田んぼでコメも…2種類の足跡 北海道江差町
クマに襲われ安否不明の男性 引きずり込まれ姿見えなくなる ハンターらが救助へ 2日前にも登山客が遭遇…羅臼岳
クマによる食害が連日続いている北海道江差町で8月14日朝、また畑のスイカ15個が食い荒らされる被害がありました。
また、隣の厚沢部町でもコメが食い荒らされていて、周辺では警戒を強めています。
被害があったのは江差町柳崎町の住宅に隣接する畑です。
午前5時ごろ、近所の住民が畑に植えられていたスイカ15個が食い荒らされているのを見つけ、その後、畑の持ち主から役場に連絡がありました。
警察によりますと、現場からクマとみられる幅13センチの足跡が見つかりました。
また、隣町の厚沢部町の田んぼでも14日朝、10平方メートルの範囲でコメが食い荒らされ、近くに10センチと13センチの2種類のクマとみられる足跡が見つかっています。
この田んぼの付近では8月10日、畑のトウモロコシがクマによって食い荒らされる被害があり、警戒を強めています。
「いろいろムカついているんだわ」路上で暴行し金銭を奪い取ろうとした疑いで20代の男2人を逮捕《新潟・佐渡》
佐渡市で20代の男2人が、傷害・恐喝未遂の容疑で逮捕されました。
逮捕されたのは佐渡市の会社員の男(26)と、無職の男(20)の2人です。
警察によりますと8月2日の深夜、佐渡市千種の路上で2人が、20代の男性に暴行を加え、金銭を脅し取ろうとした疑いがもたれています。
男らは共謀して、面識のある20代の男性に対し転倒させて馬乗りになり首を絞めるなどした上、「いろいろムカついているんだわ」「腹一発ずつもらうか、金かな」と脅迫を加えて金銭を脅し取ろうとしましたが、被害男性が要求に応じなかったことから男らは目的を遂げなかったということです。
被害男性は右肩打撲など全治7日のケガをしました。
警察は認否については捜査に支障があるとして明かしていません。