社会福祉法人北海道共同募金会(札幌市)が赤い羽根共同募金などで集めた寄付金のうち、少なくとも1億円が使途不明となっていることが13日、同会への取材で分かった。寄付金を管理していた会計責任者の男性事務局長が繰り返し着服していた疑いがあり、刑事告訴を検討するとしている。
同会によると、15日に記者会見を開き、詳しい経緯を説明する予定。寄付金は同会名義の口座に保管され、事務局長が1人で管理していた。札幌国税局が2月、所得税法違反の疑いで同会に強制調査に入り、実態を調べていた。
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H3ロケット「再起」かけ半年で打ち上げ成功、能力別3形態そろう…今後は「品質安定化とコストダウン」
日本の主力ロケット「H3」6号機は12日、失敗からの再起をかけた打ち上げに成功した。世界の宇宙産業で存在感を示すには、今後も成功を重ねる必要がある。(科学部 村岡拓弥、鬼頭朋子)
「(目標を)達成することができて本当にほっとしている。まだ道半ばなので、さらに頑張らないといけない」。打ち上げ後に記者会見した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の有田誠プロジェクトマネージャは、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
昨年12月の8号機失敗で、日本の宇宙開発は「背水の陣」に追い込まれた。
JAXAは政府衛星を優先的に載せる基幹ロケットとして、大型のH3のほか、小型の「イプシロンS」も開発中だが、実用化のめどは立っていない。H3が再び失敗すれば基幹ロケットの運用が長期間停止し、「自国の衛星を打ち上げたい時に打ち上げる」という宇宙開発の自律性を失う。
計画では、H3は今年度、測位衛星「みちびき」や火星衛星探査機の打ち上げなど重要ミッションを控える。JAXAは影響を最小限にするため、8号機失敗の原因究明と次の打ち上げ準備を同時並行で進めた。6号機はエンジン燃焼試験中に異常が見つかったため完成が遅れ、打ち上げが後回しにされた機体だった。
H3は主エンジンと補助ロケットブースターの数に応じて3形態あり、打ち上げ能力やコストが異なる。
H3を共同開発した三菱重工業は今後、さらなる低コスト化のため、3Dプリンター製の部品を使った主エンジンの開発も急ぐ方針で、記者会見した同社の北山治プロジェクトマネージャは「品質の安定化とコストダウンを両輪で回す」と話した。立命館大の湊宣明教授(宇宙航空マネジメント学)は「国際的な信頼を得るには成功を重ね、安定した技術を世界に示す必要がある」と指摘する。
G7で重要鉱物の共同備蓄提案へ 高市首相「輸出制限に対抗」
高市早苗首相は13日、フランス東部エビアンで15日(日本時間16日未明)に開幕するG7サミットで、G7による重要鉱物の共同備蓄構想を提案すると表明した。出発前に公邸で記者団に語った。中国を念頭に置いた不当な輸出制限への対抗や、アジアなどの石油備蓄強化の支援、威圧的な行為の無力化といった3原則を打ち出す考えも示した。トランプ米大統領は対イラン軍事作戦を巡り、欧州諸国の対応に不満を募らせており、結束を示せるかどうかが焦点だ。
G7の亀裂が露呈するのを避けるため、議長国フランスは包括的な首脳宣言の取りまとめを見送る見込み。発表されなければ2年連続となる。代わりに重要鉱物や世界経済の不均衡是正など分野別の共同文書を採択する方向で調整している。
首相は13日、欧州歴訪最初の訪問国・英国に向け、チャーター機で羽田空港を出発した。これに先立ち、中東情勢を踏まえたエネルギー安全保障や重要鉱物の供給網強化に向けて「G7が結束して国際社会の課題への対応を主導する姿勢を示したい」と語った。G7出席は首相就任後初めて。
典範改正「今国会で優先」 自民幹事長、皇族数確保
自民党の鈴木俊一幹事長は13日、盛岡市の党会合で、7月17日に会期末を迎える今国会で、皇族数確保策に向けた皇室典範改正を優先させる考えを示した。「ゆるがせにできない問題だ。何としても成立させなければいけない」と述べた。萩生田光一幹事長代行は千葉市の党会合で「皇統継承の大切さも国民に訴えていく」と強調した。
一方、国民民主党の玉木雄一郎代表は、高市早苗首相が典範改正案を巡り与党で制度設計を詰めるよう言及したことに関し「ガラス細工のような『立法府の総意』が無駄になる可能性がある」と広島市で記者団に指摘した。典範改正については今国会での実現を求めていきたいとした。
鈴木氏は会合で、日本維新の会との連立政権合意に基づく衆院議員定数削減法案を巡り、今月16日に総務会などで了承し、党内手続きを終える見通しだと説明。「野党の反対意見もあるが、衆院議長の下での与野党協議会でも丁寧に議論し、前に進める」と語った。
神戸市がクマ捕獲用の檻を設置 監視用のセンサーカメラにクマの姿 西宮市でもクマ目撃相次ぎ注意喚起
兵庫県内でクマの目撃情報が相次ぐ中、神戸市で初めてクマが撮影された山林に捕獲用の檻(おり)が設置されました。
13日午後、神戸市北区では市の職員らがクマを捕獲するための直径約70センチ、長さ2メートルほどの檻を設置する作業を行いました。この付近では11日、成獣とみられるクマの姿が監視用のセンサーカメラで確認されていて、神戸市内で撮影されたのは初めてだということです。人的被害は確認されていませんが、神戸市は監視カメラの増設なども検討しています。
兵庫県内では12日午後11時ごろ、西宮市の中国自動車道や近くの市道で、体長1メートルほどのクマ1頭が相次いで目撃されていて、同一個体とみられています。近くには住宅街もあり、警察や自治体が注意を呼びかけています。
沖縄知事選で公明県本部が自民支援候補を推薦意向…立民は現職支援表明、3党合流に影響恐れも
公明党沖縄県本部は、県知事選(8月27日告示、9月13日投開票)で、自民党が全面支援する方針の古謝玄太・前那覇市副市長(42)に推薦を出す方向で調整に入った。公明県本部内には、自主投票とする案も一時浮上したが、態度を明確にするべきだと判断した。
複数の関係者が12日、明らかにした。公明は政権与党だった直近2回の知事選で、現職の玉城デニー知事(66)の対抗馬に党本部推薦を出し、玉城氏と戦った。自民との連立政権は解消したが、県議会では自民と同様、県政刷新に前向きだ。
公明の西田幹事長は12日の記者会見で、「地元で議論している段階だ」と述べるにとどめた。県本部の意向をどう取り扱うのかが今後の焦点となる。
公明の判断は中道改革連合、立憲民主党との合流に影響を与える恐れがある。玉城氏への支援を表明した立民と対応が割れることになるためだ。中道改革の小川代表は12日の記者会見で、玉城氏に「極めてシンパシーを感じる」と支援の意向をにじませつつ、機関決定は行わない考えを示した。
再審制度めぐる法改正 当事者ら「見直しは十分ではない」 阪原弘さんの遺族ら「えん罪の現実」訴え 大阪・梅田
刑事裁判をやり直す再審制度の見直しをめぐり、法改正について訴えるイベントが大阪・梅田で開かれました。 再審制度の見直しをめぐっては、検察の不服申し立てを原則禁止することなどを盛り込んだ改正法案が12日、衆議院の法務委員会で可決されました。しかし、えん罪被害を受けた当事者らは「見直しが十分ではない」と指摘しています。 イベントには再審開始が決定した「日野町事件」で、服役中に死亡した阪原弘さんの遺族も参加しました。阪原弘次さん「えん罪というのは起こっているんです。今もどんどん生まれております」 改正法案は今国会で成立する公算が大きくなっています。
横浜で女性が軽ワゴン車にはねられ死亡 自称配送業の男を現行犯逮捕
13日午前11時半ごろ、横浜市南区井土ケ谷下町の県道交差点で、横断歩道を渡っていた同区花之木町2丁目、職業不詳の女性(84)が軽ワゴン車にはねられ、搬送先の病院で死亡した。
神奈川県警南署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、軽ワゴン車を運転していた海老名市上今泉2丁目、自称配送業の男(62)を現行犯逮捕した。容疑を過失致死に切り替えて調べる。
署によると、男は容疑を認めている。
現場は信号機付きの十字路。女性が横断歩道を渡っていたところ、直進してきた軽ワゴン車にはねられたという。
皇族確保「与党で詳細詰めを」=高市首相要請、野党反発
皇族数確保のための皇室典範改正に向け、高市早苗首相がまずは自民党と日本維新の会で改正案の詳細を詰めるよう維新幹部に求めたことが分かり、野党が反発を強めている。「立法府の総意」の集約を目指して議論を重ねた国会の取り組みが水泡に帰しかねないとの声も出ている。
首相は12日、日本維新の会の藤田文武共同代表らと首相官邸で会談。藤田氏によると、首相はこの席で「自民と維新の連立政権なので、まず制度設計の細かいところまで両党で詰めてほしい」と要請した。「両党で心を合わせ、表になるときは考えがずれないように」とも語った。
藤田氏は記者団に「通常の法案も与党プロセスを先にする。多分、そういう感覚でおっしゃられたと思う」と述べた。
与野党は2024年5月から衆参正副議長の下で「全体会議」を重ね、皇族数確保策について議論してきた。衆参正副議長は10日、「立法府の総意」がまとまったと首相に報告。政府はその内容を踏まえ、骨子・要綱を国会に説明した上で、改正案を速やかに国会に提出することになっている。
中道改革連合の小川淳也代表は13日、神奈川県鎌倉市で記者団に「与野党を超えて議論してきた。独断の対応を取ることがないよう慎重にお願いしたい」と要求。中道ベテランは与野党の申し合わせから逸脱するとして「波乱含みの展開になりかねない」と批判した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のX(旧ツイッター)で「『立法府の総意』は無視ということか」と首相の対応を疑問視。13日は広島市で記者団に「まずは(首相発言を)確認したい」と語った。
共産党の小池晃書記局長はXで「全体会議は一体何のためだったのか」と反発した。 [時事通信社]
東電処理水、一時放出停止 ポンプ流量低下で再び警報
13日午後5時5分ごろ、東京電力福島第1原発で、処理水の移送工程で異常があったことを示す警報が作動し、処理水の海洋放出が自動停止した。東電によると、現場を遠隔で確認した結果、設備に異常はなかった。希釈用の海水を送るポンプの流量が低下したことが原因だった。安全が確認されたとして、同午後10時半ごろに再開した。10日も同じ警報が鳴り、放出を停止していた。
発電所内にある送電線2回線が何らかの理由で瞬間的に停電し、同時に流量が減ったことで緊急遮断弁が閉じた。周辺は当時、雷雨が発生していた。
処理水は海水で薄められて海に流す。警報作動後も流量が低下したポンプは稼働している。放射線モニタリングでも異常は出ていない。10日に停止した際は警報の原因とみられるタンクの出口の弁を予備品に交換し、11日に再開した。
放出は今回が通算20回目。当初は19日までに終了予定だったが、10日の停止でずれ込むことになっていた。