【瞬間】飛び出してきたクマ… 走行中の乗用車と衝突 体長約1.5メートルか 北海道上ノ国町

上ノ国町の道道で8月3日、走行中の乗用車が飛び出してきたクマ1頭と衝突する事故がありました。
衝突の瞬間をドライブレコーダーが捉えていました。
3日午後7時半すぎ、上ノ国町の道道を木古内方面に走行していた乗用車が、右から来たクマと衝突しました。
車は右側の前方部分がへこみ、男性にけがはありませんでした。
クマは体長1.5メートルほどとみられ、衝突した後、森の中に逃げていったということです。
上ノ国町ではクマによる農作物への被害が相次いでいて、道が「ヒグマ注意報」を出して注意を呼びかけています。

商業施設で女性にスプレー缶噴射か 男逮捕“刃物を携帯” 東京・足立区

商業施設で女性にスプレー缶を噴射する暴行を加えたなどとして、61歳の男が逮捕されました。
東京・足立区の商業施設に設置された防犯カメラの映像では、黒い服を着た男が女性を追い回し、女性の顔めがけてスプレー缶を噴射します。
警視庁によりますと、根岸秀男容疑者は先月、商業施設で、面識のない女性にスプレー缶を噴射する暴行を加えた疑いなどがもたれています。
根岸容疑者は刃物を携帯し、女性を刺そうとしていたとみられ、調べに対し「自分より弱い人を見つけたらやろうと思っていた」「長く刑務所に入りたかった」と容疑を認めているということです。

大川原えん罪で捜査指揮系統の機能不全を謝罪、19人処分へ…警視庁が検証報告書を公表

精密機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る捜査が違法と認定されたことを受け、警視庁は7日、公安部の捜査指揮系統の機能不全が誤った逮捕につながったとする検証報告書を公表した。立件に不利な消極要素の検討が行われず、幹部への報告も形骸化していたと総括。再発防止策もまとめ、逮捕した同社社長ら3人や関係者に「多大なご心労、ご負担をおかけした」と謝罪した。
警察庁と警視庁は、当時の公安部長ら捜査に関与した19人(退職者含む)について、処分や「処分相当」としたと発表した。
警視庁は2020年3月、軍事転用可能な噴霧乾燥機を不正輸出したとして、同社社長ら3人を外為法違反容疑で逮捕。東京地検が起訴したが、21年8月の初公判直前に取り消された。逮捕と起訴の違法性を認めた今年5月の東京高裁判決が確定し、同庁は6月から検証を進めてきた。
報告書ではまず、噴霧乾燥機を巡る輸出規制の省令に関する同庁の解釈について、経済産業省が疑問点を示していたことから、捜査を進めることの適否を公安部幹部も交えて慎重に検討すべきだったと指摘した。
同庁の省令解釈を前提に行った噴霧乾燥機の殺菌性能を調べる実験に関しては、捜査段階から十分な殺菌性能がなく、規制対象とならない可能性が浮上していた。報告書では、捜査員が上司の外事1課5係長らに追加実験が必要と申し出たのに歴代課長ら幹部に報告が上がらず、「立証上の重要な論点が幹部に認識されていなかった」とした。
訴訟では、捜査員3人が「(事件は)捏造(ねつぞう)」などと証言した。報告書は、係長が逮捕を第一に考えて捜査方針に沿わない証拠に十分な注意を払わず、課長は部下への指揮監督が不十分だったと認定した。
その上で、公安部長ら幹部も軌道修正できず、組織として「捜査の基本を欠いた」と判断。捜査運営を誤ったのは組織の側であり、捜査員による批判的な証言を訴訟の場で「壮大な虚構」と表現したことは不適切だったとして撤回した。
今後、公安部が扱う重大事件では部長ら幹部が参加する会議を開くほか、部内に「公安捜査監督指導室」(仮称)を新設し、事件の法令解釈や証拠収集のあり方などについてチェック機能を強化する。捜査員の相談や意見を受け付けるホットラインも開設する。
迫田裕治警視総監は7日午前、記者会見を行い、「公安部で組織的な捜査指揮がなされず、控訴審判決で違法とされた捜査を真摯(しんし)に反省している」と述べた。
最高検も東京地検の捜査の検証を実施。捜査が不十分なまま起訴したと総括する検証結果を7日午後にも発表する。
警察の信頼失墜、結果重く

検証報告書では、立件の判断が事実上、現場の係長らに丸投げされ、法令解釈もぐらついたまま逮捕に突き進んだことが明らかになった。大川原化工機の社長ら3人は長期間の勾留を強いられ、元顧問は保釈されないまま死亡した。結果は重く、当時の警視庁公安部幹部らの責任は免れない。
事件を捜査したのは、大量破壊兵器に関連した不正輸出事件を扱う公安部外事1課5係。こうした事件は端緒を得るのが難しいとされ、摘発件数は平成以降、8件にとどまっていた。
報告書は、捜査主任官の係長が逮捕を第一に考え、不利な証拠に目を向けなかったとした。係長や上司の管理官はこの分野の「エキスパート」だったとされるが、公安部幹部らは詳しい報告を求めず、課長は後任への十分な引き継ぎも行わなかった。ずさんな捜査が放置されていた事実に、がくぜんとした。
そもそも、起訴が取り消された段階で、検証を行えなかったのか。信頼を失った影響はあまりにも大きい。(警視庁キャップ 井上宗典)

民泊事業者の名前や電話番号など個人情報1137件をホームページに誤掲載 北海道が公表 個人情報含まれるエクセルシートを削除しないまま掲載が原因

7月、北海道が民泊事業者の名前や電話番号などの個人情報1137件を、誤ってホームページに掲載していたことがわかりました。
道は7月18日から31日までの間、道内の民泊事業者の届け出番号と住所を公表しているホームページに、誤って名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を掲載していました。
掲載したのは、1137件の事業者の個人情報で、7月31日に職員が気づいて削除しました。
道によりますと、ホームページを更新する際に、担当者が個人情報が含まれるエクセルシートを削除しないまま掲載したことが原因だということです。
道は、個人情報が掲載された事業者に謝罪と説明を行うとともに、今後はダブルチェックをするなど再発防止を徹底するとしています。

博多湾で見つかった上半身の遺体は成人男性か 砂浜で見つかった右足と同一人物か調べる

福岡市の博多湾で6日夜、上半身のみの遺体が見つかりました。警察は、6日午前に見つかった右足がこの人物のものか調べています。遺体は、成人男性とみられることが新たに分かりました。
6日午後8時前、福岡市東区のアイランドシティの岸壁に止まっていた船の作業員から「腕のようなものが漂流している」と通報がありました。
警察が調べたところ、岸壁からおよそ40メートルの海上で、成人男性とみられる遺体が見つかりました。遺体は胸から上だけが残っていて、下半身と左腕はなく、首のあたりに肌着のような布をまとっていました。
6日午前には、福岡市東区西戸崎の砂浜で、人の右足が見つかっていて、警察は、遺体が同一人物のものか調べるとともに、事件と事故の両面で捜査しています。

“70人ほどの乱闘騒ぎ”逮捕の不良グループ少年ら 愛知のトクリュウ「ブラックアウト」から襲撃されると思い込み…別グループを誤って襲撃か

今年4月に東大阪市で起きた少年グループ同士の乱闘騒ぎで少年5人が逮捕された事件で、少年らが対立するグループとは別のグループを誤って襲撃していたことが分かりました。
大阪の不良グループ「悪麻邪鬼」のメンバーとみられる少年5人は今年4月、東大阪市で起きた70人ほどによる乱闘騒ぎで、別グループの少年(17歳)の頭部を殴打するなどして全治1か月の重傷負わせ殺害しようとした疑いなどがもたれています。
警察によりますと、「悪麻邪鬼」は対立する愛知県の匿名・流動型犯罪グループ「ブラックアウト」が自分たちを襲撃すると思い込み、偶然、駅前にいた被害少年らのグループを誤って襲撃したとみられるということです。
警察は少年らの認否を明らかにしていません。

「じくじたる思い」迫田裕治警視総監、大川原化工機事件巡り異例の謝罪 組織再生の行方は

「私個人としてもじくじたる思い」。東京高裁判決で「違法」とされた大川原化工機の捜査を巡り、警視庁の迫田裕治警視総監は7日の記者会見でこう述べ、謝罪した。個別の事件捜査を巡り、警視総監が会見で謝罪するのはきわめて異例。会見では、自身も検証チームの聴取の対象となった「当事者」としての反省も口にした。
7日午前10時半、東京都公安委員会への報告後に警視庁で開かれた記者会見。カメラのフラッシュが激しく点滅する中、神妙な面持ちで会場に現れた迫田氏は冒頭、事件の関係者に謝罪の言葉を述べ、およそ10秒間、深々と頭を下げた。
迫田氏は平成3年警察庁入庁。同庁外事情報部長や警備局長など、公安外事部門を長く歩んできた。大川原化工機の事件では、30年10月の捜索差し押さえや、任意の取り調べが行われた当時の警察庁外事課長を務め、社長ら3人が逮捕、起訴された後の令和2年8月に警視庁公安部長に着任。起訴が取り消された3年7月当時も公安部長として在任していた。
今回の検証は、鎌田徹郎副総監がトップを務めていた。迫田氏は自ら会見に臨んだ理由について、「捜査の基本に欠け、公訴が取り消される異例の事案。検証過程で警視庁のトップとして必要な対応をしてきた。個人としてもさまざまな立場で関与してきた経緯があることを踏まえた」と説明。警察庁外事課長時代に、事件の概要について報告を受けていたことも明かし、「在任中に私のもとで起きていたことの責任は、私にもある」と反省を口にした。
組織の立て直しを巡っては、「反省事項を職員一人一人が深く胸に刻み、再発防止策の着実な実施に取り組む。警察に与えられている捜査権の重みを、しっかりと浸透させていく」と述べた。
高裁判決の確定からおよそ2カ月に渡り行われた検証は、内部の監察を担当する警務部の菅潤一郎参事官が統括し、13人態勢で行われた。
検証過程では、中立性を保つため東京都公安委員会にも助言を求めた。委員から指摘を受け、国家賠償請求訴訟における対応など、起訴取り消し後の対応についても検証。訴訟で「捏造」などと捜査運営を批判した捜査員の証言について、警視庁が2審の準備書面で「壮大な虚構」と表現したことは配慮に欠けたとして、報告書で撤回した。

入院80代女性に性的暴行か 熊本、元准看護師の男を再逮捕

熊本県警は7日、熊本市内の病院に入院中の80代女性に性的暴行を加えたなどとして、不同意性交などの疑いで、この病院に准看護師として勤務していたアルバイト佐藤勝則容疑者(28)を再逮捕した。「この件については黙秘します」と供述している。
佐藤容疑者は、同じく入院中の90代女性に対する不同意わいせつ未遂の疑いで先月、逮捕されていた。
再逮捕容疑は1月18日午後1時40分ごろ、80代女性に暴行を加え、その様子をスマートフォンで撮影した疑い。県警は、押収したスマホに残された動画などの分析を進め、今回の事件が発覚した。
容疑者は病院に解雇された。

オムツ姿の女児を路上で保護 自宅放置の疑いで両親逮捕 札幌

5歳未満の女児を自宅に放置したとして、北海道警札幌東署は7日、自衛官の平江黎遠(りおん)(24)、妻でパート従業員の花音(かのん)(25)の両容疑者=いずれも札幌市東区北45東7=を、保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。女児はオムツだけを身につけている姿で一人で歩いているところを保護された。
逮捕容疑は、6月25日午後2時ごろ、実の娘の女児を自宅に置き去りにし、外出したとしている。「間違いない。買い物などに行っていた」と、容疑を認めているという。
署によると、同日午後3時半ごろ、自宅近くの路上を一人で歩いている女児を発見した通行人から「オムツのみの2、3歳の女の子を保護している」と110番があった。
署員が駆けつけると、女児は自分の名前を言うことができたため、夕方までに両親と連絡を取って外出先から呼び戻した。
署で事情を聴くと「仕事に行っていた」などと説明したが、その後の捜査でこの説明は虚偽と判明した。この日の札幌市の最高気温は33・1度だったが、女児にけがや体調不良はなかった。【谷口拓未】

「性行為でなければ生き霊はらえない」除霊と称しわいせつ行為 自称霊媒師を再逮捕

霊媒師を名乗り、「除霊」を装ってわいせつな行為をしたとして、警視庁新宿署は、不同意性交の疑いで、岩手県奥州市の無職、佐藤晋悦被告(28)=同罪で起訴=を再逮捕した。調べに対し、「合意の上だった。除霊と称して性行為をするなどあり得ない」などと容疑を否認している。
再逮捕容疑は、6月9日午後、東京都豊島区のホテルの一室で、20代女性に対してわいせつな行為をしたとしている。
同署によると、容疑者はチャットアプリで霊媒師をかたり、占い師を探していた中国地方の女性を呼び出した。「あなたの霊をはらえるのは俺だけだ。あなたには生き霊が相当ついているから、性行為でなければはらえない」などと言って犯行に及んでいたという。
防犯カメラ映像などから関与が浮上した。佐藤容疑者は6月、別の女性に対してもわいせつ行為をしたとして逮捕されていた。