青森県、岩手県で最大震度4のやや強い地震 青森県・八戸市、青森南部町、岩手県・普代村、盛岡市、二戸市

1日午後9時8分ごろ、青森県、岩手県で最大震度4を観測するやや強い地震がありました。
気象庁によりますと、震源地は岩手県沖で、震源の深さはおよそ40km、地震の規模を示すマグニチュードは6.0と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。
最大震度4を観測したのは、青森県の八戸市と青森南部町、岩手県の普代村、盛岡市、二戸市、八幡平市、滝沢市、それに紫波町です。
【各地の震度詳細】
■震度4 □青森県 八戸市 青森南部町
□岩手県 普代村 盛岡市 二戸市 八幡平市 滝沢市 紫波町
■震度3 □青森県 十和田市 三沢市 野辺地町 七戸町 六戸町 横浜町 東北町 おいらせ町 三戸町 五戸町 田子町 階上町 青森市 平内町 外ヶ浜町 むつ市 東通村
□岩手県 宮古市 久慈市 山田町 岩泉町 野田村 岩手洋野町 雫石町 葛巻町 岩手町 矢巾町 軽米町 九戸村 一戸町 大船渡市 釜石市 大槌町 花巻市 北上市 遠野市 一関市 奥州市 西和賀町 金ケ崎町 平泉町
□宮城県 登米市 栗原市 大崎市 涌谷町 宮城美里町 石巻市
□秋田県 横手市 大仙市
■震度2 □青森県 六ヶ所村 新郷村 五所川原市 つがる市 今別町 蓬田村 板柳町 鶴田町 中泊町 佐井村 弘前市 黒石市 平川市 藤崎町 田舎館村
□岩手県 田野畑村 陸前高田市 住田町
□宮城県 気仙沼市 色麻町 宮城加美町 南三陸町 仙台青葉区 仙台宮城野区 仙台若林区 東松島市 松島町 利府町 大衡村 白石市 名取市 角田市 岩沼市 蔵王町 大河原町 宮城川崎町 丸森町 亘理町 山元町
□秋田県 湯沢市 仙北市 秋田美郷町 羽後町 東成瀬村 能代市 潟上市 藤里町 三種町 井川町 秋田市 由利本荘市 にかほ市 大館市 鹿角市 北秋田市 小坂町 上小阿仁村
□北海道 新篠津村 函館市 知内町 木古内町 上ノ国町 南幌町 室蘭市 厚真町 安平町 むかわ町 新冠町 新ひだか町 浦河町 様似町 浦幌町
□山形県 鶴岡市 酒田市 三川町 庄内町 遊佐町 上山市 村山市 天童市 山辺町 中山町 河北町
□福島県 福島市 郡山市 福島伊達市 桑折町 国見町 西郷村 相馬市 南相馬市 双葉町 新地町
□茨城県 常陸太田市
□新潟県 村上市
■震度1 □青森県 大間町 鰺ヶ沢町 深浦町 西目屋村 大鰐町
□宮城県 仙台太白区 仙台泉区 塩竈市 多賀城市 富谷市 七ヶ浜町 大和町 大郷町 女川町 村田町 柴田町
□秋田県 男鹿市 八峰町 五城目町 八郎潟町 大潟村
□北海道 渡島北斗市 七飯町 鹿部町 渡島森町 渡島松前町 福島町 檜山江差町 岩見沢市 長沼町 苫小牧市 登別市 白老町 えりも町 帯広市 士幌町 十勝清水町 十勝池田町 本別町 札幌北区 札幌東区 札幌白石区 札幌厚別区 札幌手稲区 札幌清田区 江別市 千歳市 恵庭市 北広島市 ニセコ町 胆振伊達市 壮瞥町 日高地方日高町 平取町 新得町 十勝大樹町 広尾町 弟子屈町 浜中町 標茶町 白糠町 標津町 別海町 根室市
□山形県 山形市 寒河江市 東根市 尾花沢市 西川町 山形朝日町 大江町 大石田町 新庄市 最上町 舟形町 真室川町 大蔵村 鮭川村 戸沢村 米沢市 南陽市 高畠町 山形川西町 山形小国町 白鷹町 飯豊町
□福島県 白河市 須賀川市 二本松市 田村市 本宮市 川俣町 大玉村 天栄村 玉川村 浅川町 古殿町 いわき市 福島広野町 楢葉町 大熊町 浪江町 猪苗代町
□茨城県 笠間市 石岡市 筑西市
□新潟県 新発田市
□群馬県 群馬明和町 邑楽町
□埼玉県 加須市 羽生市 さいたま中央区 春日部市 宮代町
□山梨県 忍野村
気象庁の発表に基づき、地域ごとに震度情報をお伝えしています。 新たな情報が発表され次第、情報を更新します。

参政・神谷代表「維新落とす」 定数削減強行なら全面対決

参政党の神谷宗幣代表は1日、自民党と日本維新の会が衆院議員定数削減法案の成立を強行する場合、維新と全面的に対決すると宣言した。来春の統一地方選を念頭に置き、維新の本拠地・大阪で「維新議員を落とす戦略に変える」と東京都内で記者団に話した。他党との連携にも言及した。
与党内に国会会期を大幅に延長してでも法案を成立させようとする動きがあると指摘。「数による横暴でルール違反だ。そんなことをしたら大阪に乗り込む」と強調した。「高市早苗首相にも責任がある。これ以上、やらせるのなら政権を倒しにいく」と憤った。

動画配信中に高田馬場で刺殺、被害女性に55か所の刺し傷や切り傷…初公判で被告の男が事実認め謝罪

東京都新宿区の路上で昨年3月、動画配信中の女性を刺殺したとして、殺人罪などに問われた高野健一被告(44)の裁判員裁判の初公判が1日、東京地裁(井戸俊一裁判長)であった。高野被告は起訴事実を認め、「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
起訴状では、高野被告は昨年3月11日、同区高田馬場の路上で動画配信をしていた佐藤愛里さん(当時22歳)をナイフで多数回刺して殺害したとしている。佐藤さんは事件当時、自身が山手線沿線を1周する企画として徒歩で移動する様子を生配信していた。
検察側は冒頭陳述で、高野被告が2021年末に佐藤さんの配信動画を見て好意を抱き、LINEで連絡を取り合うようになったと指摘。佐藤さんに求められて貸した計約250万円を返済してもらえず、事件前日に山手線1周の配信予告を見て、復讐(ふくしゅう)するための襲撃を計画し、配信動画を見ながら待ち伏せして殺害を実行したと述べた。
弁護側も冒頭陳述を行い、高野被告が佐藤さんに金の返済を要求しても、ほとんど回収できなかったと主張。こうした事情を踏まえて、量刑を決めるよう求めた。
検察側は証拠調べで、佐藤さんの刺し傷や切り傷が55か所に上ったことを明らかにした。

佐賀・福岡に線状降水帯直前予測 3時間以内に災害もたらす大雨のおそれ

1日午後10時39分、佐賀地方気象台は佐賀県に線状降水帯直前予測を発表しました。佐賀県南部に追加で線状降水帯直前予測を発表しました。さらに福岡管区気象台は福岡県、筑豊地方・筑後地方にも線状降水帯直前予測を発表しました。
今後3時間以内に線状降水帯が発生して、非常に激しい雨が同じ場所で降り続く可能性が高まっています。
整理します。午後9時38分に長崎県北部に、その後、午後10時19分に佐賀県北部に、そして午後10時39分に佐賀県南部に、そして福岡県、筑豊・筑後地方にも線状降水帯直前予測が発表されたということです。
この後、命に危険が及ぶ災害発生の可能性が急激に高まるおそれがあります。土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水などに厳重に警戒してください。すでに、自治体から避難情報が出ていたら、災害が起こる前に今すぐ避難しましょう。たとえ、まだ避難情報が出されていなくても、少しでも危ないと感じたら、危険な場所から離れてください。

茂木外務大臣がウクライナ外相と会談 支援・対ロ制裁の継続を伝達 キーウの大修道院の修復を支援へ

茂木外務大臣は、日本を訪問しているウクライナのシビハ外相と会談し、ウクライナへの支援と対ロ制裁を続けていく考えを伝えました。
茂木外務大臣 「日本はウクライナの公正かつ永続的な平和の実現のために、引き続き国際社会と連携をしつつ、ウクライナ支援と対ロ制裁を継続していきます」
茂木大臣はこのように述べ、「日本はウクライナとともにあり、その方針に揺るぎはない」と強調しました。
シビハ外相からは、これまでの日本による地雷除去や医療などの分野をはじめとする200億ドル以上の支援について謝意が示されました。
また、茂木大臣は、ロシアによる攻撃で損傷したキーウにある世界遺産「ペチェールシク大修道院」の修復をユネスコを通じて支援すると表明しました。
両外相は会談にあわせ、ウクライナでの復旧・復興で重要な役割を担う人材の育成を支援するための共同文書に署名しました。

「不適切な盛り土」27道府県358か所、法改正で規制強化後も不法投棄など続く…読売調査

危険な盛り土の造成を防ぐために2023年に施行された宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)の運用後、同法違反や疑いのある「不適切な盛り土」が全国358か所で造成されていたことが読売新聞の自治体アンケートでわかった。同法で規制強化後も、建設残土の不法投棄などによる造成が依然続いている実態が浮き彫りになった。
盛土規制法は、21年7月に起きた静岡県熱海市の土石流災害を受け、旧宅地造成等規制法を改正して23年5月に施行された。宅地に加え農地や森林なども規制区域の指定対象とし、区域内で一定規模以上を造成する際は自治体の許可が必要となった。旧法で最大50万円だった違反業者への罰金は同3億円に引き上げられた。規制区域を選定中の沖縄県と那覇市を除く自治体では、23年秋から順次運用が始まっている。
アンケートは6月、盛土規制法の運用主体の全129自治体(47都道府県、20政令市、62中核市)に実施。国が21年8月から行った盛り土総点検に準じ、法令上の手続きや災害防止措置の未実施などで違反認定されたり疑われたりした不適切なケースについて尋ね、全自治体から回答を得た。
同法運用後に造成された不適切な盛り土は27道府県で計358か所あった。内訳(複数回答)は、法令上の手続きを未実施が260か所、災害防止措置を未実施が138か所、造成状況が申請と異なるが19か所など。都道府県別の集計では、大阪府が最多の81か所で、栃木県34か所、福岡県31か所、京都府30か所など大都市圏が多い。
358か所のうち、行政指導などで不適切な状態が是正されたのは91か所。「費用がない」と応じない業者が多いという。
同法運用前に造成され、現在も未是正の不適切な盛り土(773か所)を加えた総数は1040か所。21年の総点検時の1089か所とほぼ変わらなかった。
◆静岡県熱海市の土石流災害=2021年7月3日、大雨の影響で、法令基準の3倍超の高さ約50メートルの盛り土が崩落し、土石流が発生。住宅64棟が全半壊し、28人が死亡した(うち1人は関連死)。

高市政権が『国旗損壊罪法案』成立を急ぐ理由 著名人から反対の声続出も「むしろ支持は…」

国旗損壊罪法案が30日にも衆院本会議で採決される。衆院議院運営委員会の山口俊一委員長が職権で決めた。著名人から反対の声も上がっているが、政権支持率に影響はないのか。
この法律では日本国旗を「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法」で損壊した者に2年以下の拘禁刑か20万円以下の罰金刑を科す。すでに外国国旗について同じような規制があったため、日本国旗についても規制を求める声があった。
一方で反対の声も多数上がっている。社会学者の古市憲寿氏は29日、X(旧ツイッター)で「国旗損壊罪は1ミリも社会をよくしないと思う。むしろ日の丸を日本から消していく引き金になるかもしれない」と指摘。罪になることを恐れて日本国旗を掲揚しなくなる可能性があると訴えつつ「自民党にも国旗は掲げられている。それがほんの少しでも汚れていないか、ほつれていないか、破れていないかを日々確認するのがいい。それで『著しく不快又は嫌悪の情』を抱いたと思ったら、どんどん事件化していけばいいと思う」と皮肉った。
芥川賞作家の川上未映子氏もXで「国旗に特別な保護を与えてはならない。国家を神聖化しないことが民主主義の前提で、つねに批判や風刺の対象であるべきだし、そもそも愛国心を育てるために処罰を強化するという発想じたいが矛盾している。罰則で国家への敬意を求めることは愛ではなくて服従への誘導だろう」と投稿し、話題を集めている。
もっとも、高市早苗首相にとってこの法案は追い風になり得るという。永田町関係者は「高市政権を支持する人たちには保守派が多く、国旗損壊罪はその保守派へのアピールになります。むしろ支持は固くなるでしょう」と指摘。支持層の期待に応えているわけだ。
とはいえ、著名人や国民からの反対論も多く、今後の展開に注目だ。

《皇室典範改正問題》自民・中曽根氏“愛子さま発言”釈明の裏で…維新・藤田氏「女性皇族の話はいらない」と“暴言”の過去

6月28日、富山県高岡市の講演に登壇した自民党の中曽根弘文氏。中曽根氏は憲法改正実現本部長を務めており、現在、喫緊の課題となっている皇室典範改正を進めているところだ。
「女性皇族の話は極論いらない」
この日の講演で中曽根氏は「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」などと発言。この発言には、多くの国民が憤慨し、ネット上を中心に猛烈な批判が巻き起こっている。
翌日、中曽根氏は同発言において、世間が愛子さまへの関心が高いことに触れつつ、「ご結婚もなかなか難しくなっていくんじゃないかなと、個人的な感想というか心配というか、そういう気持ちを持ちましたので」と釈明した。
「中曽根さんは、愛子さまによる皇位継承は“あり得ない”とも述べていましたが、これは現在の皇室典範でいくと、愛子さまが皇位継承権を持たないことから来る発言だと理解できます。
しかし、結婚に関する発言においては、決して見過ごせないものです。皇室の方々をあまりに軽視したものですし、こうした方が皇室典範改正について進めていくことにも疑問が生じます」(皇室担当記者)
女性皇族の結婚後の皇籍離脱による「皇族数の減少」が課題となっており、これに対し、「女性皇族が結婚後も皇室に残り続ける案」と、「旧宮家の男系男子を養子として迎える案」の2つの案を推し進める皇室典範改正問題。国の根幹に関わる重要なテーマだが、その水面下では不穏な空気が漂っている。
政府や自民党が主導する本問題において、同じく与党である日本維新の会は法案の修正を求めるなど、改正プロセスの重要な鍵を握っているが、5月末、維新の会の藤田文武共同代表による“衝撃発言”も話題になった。
「藤田さんはネット配信番組内で、野党側が養子縁組案に消極的な姿勢であることを踏まえて、“仮に立憲民主党や中道改革連合の意見のような取りまとめとなれば、全体会議で反対し、テーブルを蹴ります”と強気な姿勢を見せました。さらに、“養子案だけでいい。女性皇族の話は正直極論いらない”とも主張したのです。
藤田さんは野党が女性皇族の配偶者やその子どもが皇族となる可能性を含めたものを主張してきたため、“女性皇族の話はいらない”としたのでしょう。その意図は理解できますが、強すぎる言い方や、聞く耳を持たない姿勢に多くの批判が寄せられました」(皇室ジャーナリスト)
法案成立を主導すべき推進側のキーマンたちに不安が募るが、どのような形で皇室典範は落ち着くのか。しっかりと、皇室の未来を見据え、真摯な決断を下してもらいたいものだーー。

「危険運転」数値基準が明確に 飲酒運転事故の被害者遺族「第一歩」 懸念も

飲酒運転事故の責任などを問う危険運転致死傷罪の適用基準を明確にするための、数値基準を盛り込んだ改正法が6月25日、国会で成立しました。飲酒運転の車によって、わが子3人の命を奪われ、法の改正を求めていた母親が、思いを語りました。
■大沼かおりさん(49)
「今までたくさんの命が失われて、その家族が苦しみの中で声を上げてきたから、やっと今回の法案が成立したところを見ると、天国で待っている人たちの代弁者として我々が動いた第一歩だと思って、そこは前向きに捉えたいなと思っています。」
大沼かおりさんは20年前、福岡市東区の海の中道大橋で、当時、福岡市職員だった男の車に追突され、わが子3人の命を奪われました。男は飲酒運転でした。
現在、飲酒運転の撲滅に向けた取り組みを続けています。
6月25日、衆議院の本会議で「危険運転致死傷罪」の適用基準を定めた改正法が可決・成立しました。
最高で拘禁刑7年の過失運転致死傷罪に比べて、危険運転致死傷罪は量刑が重く、最高で20年の拘禁刑が定められています。
しかし、危険運転致死傷罪の適用を巡っては、”危険運転”の定義があいまいで、適用基準を見直すための議論が国の法制審議会で続けられました。
■被害者遺族
「私たち被害者遺族の目線に立った法律の改正を、どうかよろしくお願い申し上げます。」
ことし1月、飲酒運転事故の被害者遺族7人は、危険運転致死傷罪の厳罰化を求める要望書を法務大臣に提出しました。
さらに、適用基準をより厳しくするよう求めました。
■被害者遺族・井上郁美さん
「飲酒運転による事故は数値だけでなく、事故の前から当時のこと、事故の後の対応まで、すべて総合的に判断しなければならない。」
■大沼かおりさん
「今までの現行法のように、二次的な被害だったり、これがまた苦しみの材料とならないような、数値の明確化が必要かと思います。」
今回、成立した改正法では、これまで定められていなかった危険運転致死傷罪を適用する数値基準として、「呼気1リットルあたり0.5ミリグラム以上」と定められました。
さらに、数値基準を下回った場合でも「アルコールの影響により、正常な運転が困難な状態」と判断された場合は、適用対象となります。
また、道路交通法も改正され、これまで数値基準のなかった「酒酔い運転」について、危険運転と同じ「呼気1リットルにつき0.5ミリグラム以上」で適用します。
大沼かおりさんは、今回の法改正を前進と受け止める一方で、基準が独り歩きしないか懸念しています。
■大沼かおりさん
「0.5でなければ一発レッドカードが出ないという。よりハードルが高くなってしまわないかなという心配もある。一番の願いは飲酒運転が減ることですが、その次に、裁判で(遺族が)苦しむことが少しでも減らせるようになればいいなと思っています。」
飲酒運転は絶対に許さない。法律の改正は、ハンドルを握るすべてのドライバーへの強いメッセージです。
その改正法は、7月にも施行される見通しです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年6月29日午後5時すぎ放送

校外活動で校長ら事前承認徹底、文科・国交省「教職員の同乗望ましい」…部活バス事故受け安全策

福島県で5月、北越高校(新潟市)の部活動遠征時に起きたバス事故を受け、文部科学省と国土交通省がまとめた校外活動時の安全確保策の全容が29日、判明した。移動の車両に教職員らの同乗を促すほか、引率計画書を校長らが事前に承認するなど、学校全体での管理を徹底させる。交通事業者に契約書などの適切な交付を求めることも盛り込んだ。
両省は近く安全確保策を公表し、全国の学校関係者や、バス、レンタカー、旅行会社などに周知を図る。
事故を巡っては、バスの不適切な運行が明らかになっている。同校教員から運行を依頼されたバス会社「蒲原(かんばら)鉄道」(新潟県五泉市)は、運転手がつく貸し切りバスではなく、事業用でもない「白ナンバー」のレンタカーを手配。ドライバーについては、営業担当者が「知人の知人」を紹介した。学校側とバス会社は契約書を交わさず、バスには教職員が同乗していなかった。
安全確保策では、社会科見学や修学旅行などの教育課程内の活動は原則、公共交通機関や貸し切りバス、スクールバスを利用することを基本とする。部活動の遠征やボランティア参加など教育課程外の任意の校外活動については、事業者が少ないといった地域の実情も踏まえて、レンタカーや教職員・保護者の自家用車利用も認める。
教育課程の内外にかかわらず、移動の車両には教職員や部活動指導員、保護者らの「同乗が望ましい」と指摘。校長や教頭ら学校の管理職は、児童生徒の引率計画について、「書面による事前承認を含む安全管理を徹底する」とした。また、校外活動の計画について、保護者に事前に連絡することを求めた。貸し切りバスやレンタカーを探す際には、適切な業者を選び、契約書を交わすなど、学校全体で対応するよう促した。
事業者に向けては、契約内容を記載した書類を学校側に交付するよう要請した。また、運転者やレンタカーの手配などは、学校から依頼があったとしても、法令で認められた事業者以外は応じないとした。
両省は確保策と同時に、部活動の遠征などでレンタカーや自家用車を利用する際の、教職員向け「安全管理チェックシート」も作成。シートは事前確認と当日確認の2種類あり、「運転者の免許証や事故歴」「車の定期点検や適切な保険の加入」「運転者の健康状態」などを確認したシートを、管理職に提出するよう提案している。事故を受けて、文科省と国交省は5月下旬に連絡会議を設置。学校関係者や事業者らから意見を聞くなどし、安全確保策を検討してきた。
バス手配経緯 食い違う主張
バス事故は5月6日、福島県郡山市の磐越自動車道で起きた。遠征先に向かっていた北越高校の男子ソフトテニス部員20人を乗せたマイクロバスがガードレールなどに突っ込み、生徒は1人が死亡、17人が重軽傷を負った。
県警は、バスを運転した無職の容疑者の男(68)(新潟県胎内市)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕した。現場には目立ったブレーキ痕はなく、男は調べに、「速度の見極めが甘かった」などと説明。福島地検郡山支部が刑事責任能力を調べるため、5月22日から鑑定留置をしている。
この事故では、高校側とバスを手配した蒲原鉄道側の主張が食い違っており、手配などの経緯に不透明な点が残っている。